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世界各地域の港湾におけるコンテナ取扱個数の推移 TEU 年から 2014 年までの 10 年間で世界の港湾におけるコンテナ取扱個数は 2.2 倍に増加 日本は 1.3 倍


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説明用パワーポイント

資料 4 港湾の渋滞緩和対策について 平成 29 年 12 月 11 日 国土交通省港湾局 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

11 月 01 日 阪神港国際コンテナ戦略港湾推進事務局( 準備室 ) を大阪港埠頭 公社内に設置 平成 23 年 03 月 31 日 改正港湾法の公布 平成 23 年 04 月 1 日大阪港埠頭株式会社及び神戸港埠頭株式会社が新外貿法の指定を受 け 本格的に業務開始 阪神港国際コンテナ戦略港湾推進

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目次 1. 大阪港の概要 1 大阪港の概要 大阪港の位置 大阪港の取扱貨物量 外貿コンテナ貨物の取扱状況 大阪港の再編計画 2. 対象事業の概要 5 整備目的 事業の主な経緯 整備対象施設の概要 事後評価に至る経緯 3. 費用対効果分析 7 便益項目の抽出 需要の推計 便益計測 荷主の輸送コストの削

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コンテナ戦略港湾に寄港する欧州基幹航路を週3便に増やす し 阪神国際港湾株式会社が設立され 同年11月28日に国土 とともに 北米基幹航路のデイリー寄港を維持 拡大する こ 交通大臣が同社を港湾運営会社として指定した同年12月26 とを設定し 概ね10年以内に 国際コンテナ戦略港湾におい 日には同社

平成20年度国家予算

東南アジア航路 韓中航路 日韓航路等において スペース交換 航路の合理化 新航路の共同開設などについて加盟船社同士が協調することで 競争力の回復を図ることを目的としている KSP は 2017 年 11 月の第 1 弾では東南アジア航路で 3 隻 釜山 - 博多 門司航路で 4 隻の撤退 2018

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表 1 隻数ベースのコンテナ船隊構成 船型 ( 隻数 単位 : 隻 ) Total 1,000TEU 未満 1,000 以上 3,000 未満 パナマックス (3,000 以上 ) ポストパナマックス (3,000 以上 8,000TEU 未満 ) 8,000 以上 12,000 未満 12,000

目 次 1 はじめに 1 2 経営理念 1 3 基本方針 2 4 経営目標 3 5 経営環境の認識 4 6 中期的重要施策と推進策 5 2

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別紙 Ⅰ 対象事業の概要環境影響評価法 ( 平成 9 年法律第 81 号 以下 法 という ) 第 15 条に基づき 事業者である国土交通省関東地方整備局及び横浜市から 平成 30 年 6 月 22 日に送付のあった環境影響評価準備書 ( 以下 準備書 という ) の概要は次のとおりである 1 事業


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韓進海運の経営破綻について 〇韓国の2 大海運企業であった韓進海運 ( 船腹量世界第 8 位 *) が 2016 年 8 月 30 日にソウル中央地方裁判所に法定管理申請 *2016 年 4 月時点し 経営破綻 〇近年 競争激化等による運賃低迷で昨年来業績が急激に悪化 今年上半期に巨額赤字を計上 韓

目 次 1. 事業の概要 1 2. 事業の進捗状況 事業の評価 事業の見込み等 関連自治体等の意見 今後の対応方針 ( 原案 ) 23

東京港コンテナふ頭の取扱貨物の現状 外貿コンテナ取扱量の推移 ( 平成 5(1993)~ 平成 28(2016) 年 ) 平成 28 年 425 万 TEU コンテナ貨物の輸出入別取扱量 コンテナ貨物の相手地域別取扱量 平成 28 年東京港港勢より作成 平成 28 年東京港港勢より作成 東京港 42

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Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

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平成 30 年 3 月 13 日交通政策審議会第 70 回港湾分科会資料 6-4 港湾の中長期政策 PORT 2030 ~ 施策の内容 ( 参考資料 ) ~ 国土交通省港湾局 平成 30 年 3 月 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and To


目次 1. 事業概要 (1) 新潟港の概要 1 (2) 事業の目的 2 (3) 整備内容 3 2. 事業の効果の発現状況 (1) 便益の抽出 4 (2) 便益計測の考え方 5 (3) その他の効果 8 (4) 費用便益分析結果 9 3. 社会経済情勢の変化 事後評価結果 対応

資料 4 H24 北陸地域国際物流戦略チーム幹事会 日本海側拠点港における取り組み状況 金沢港 七尾港 平成 25 年 3 月 8 日 石川県

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状7号線東京区部南西部 川崎市域の状況 立川広域防災拠点 東京外かく環状道路 ( 関越 ~ 東名 ) 事業中 東京都環大橋 JCT 中央環状品川線 H 開通 基幹的広域防災拠点 N 東京外かく環状道路 ( 東名高速 ~ 湾岸道路間 ) 神奈川県 川崎市第三京浜道路1 15 大師 JCT

計画書

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2015 年 1 月 1 日時点 2015 年 4 月 1 日時点 China Shipping (CSCL)/UASC VSA CKYHE 9.4% grouping (Cosco/K Line/Yangming /Hanjin/Evergr een) 25.2% Other services 0

日本海側拠点港の対象 < 対象港湾 > 日本海側に存在する国際拠点港湾及び重要港湾 26 港 < 対象機能 > 1. 輸送モード 国際海上コンテナ 国際フェリー 国際 RORO 船 外航クルーズ( 定点クルーズ 背後観光地クルーズ ) 国際定期旅客 2. 貨物 原木 その他の貨物 資料 : 国土交通

数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) 平成 28 年度 (1 年目 ) 平成 29 年度 (2 年目 ) 平成 30 年度 (3 年目 ) 港湾取扱貨物量 556 万トン 4 万トン 0 万トン 20 万トン 観光入込客数 2,899.4 万人回 -9.5 万人回 1.9 万人回 1.9 万人回 7

グローバルコンテナターミナル オペレータに関する研究 A Study on Global Container Terminal Operators ( 財 ) 運輸政策研究機構運輸政策研究所主任研究員 Senior Research Fellow, Institute for Transport P

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東アジアへの視点

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平成18年8月31日


日本→米国NVOCC、日立物流がトップ10入りLogistics Today|国内最大の物流ニュースサイト

資料 2-2(1) 小樽港本港地区 臨港道路整備事業 再評価原案準備書説明資料 平成 21 年度北海道開発局

表紙-裏表紙-低

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H28秋_24地方税財源

平成18年8月31日

横浜市記者発表資料 平成 29 年 1 月 31 日港湾局客船事業推進課 官民連携による国際クルーズ拠点 を形成する港湾として 横浜港が選定されました 国土交通省は 民間による投資と公共による受入環境の整備を組み合わせてクルーズ拠点整備の促進を図る 官民連携による国際クルーズ拠点形成 の仕組みの創設

第 5 章東京港の国際競争力と危機管理 第 1 節東京港の国際競争力強化 95 第 5 章 第 2 節港湾施設の危機管理体制の確立

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望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の

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計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

事務連絡平成 29 年 9 月 7 日 一般社団法人日本倉庫協会会長一般社団法人日本冷蔵倉庫協会会長公益社団法人全国通運連盟会長一般社団法人国際フレートフォワーダーズ協会会長全国トラックターミナル協会会長日本内航運送取扱業海運組合理事長 殿 国土交通省大臣官房参事官 ( 物流産業 ) 総合政策局国際

目次

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1 見出し1

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平成27年度 北陸地域国際戦略チーム 幹事会 現代版北前船航路の形成に向けて

英国においてコンテナ取扱量で世界トップ 100 に入るフェリックストゥ ロンドン サウサンプトンという主要コンテナ港湾はいずれもロンドン近郊の島南部に集中している 英国港湾のコンテナ取扱量は約 1,000 万 TEU であるが 上記 3 港で全体の約 75% を取り扱っており 重複した背後圏の需要を

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

1

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

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1 見出し1

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

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工期 : 約 8 ヶ月 約 11 ヶ月 1-3 工事名 : 大阪港北港南地区岸壁 (-16m)(C12 延伸 ) 埋立工事 ( 第 2 工区 ) 2) 工事場所 : 大阪市此花区夢洲東 1 丁目地先 3) 工期 : 約 9ヶ月 4) 工事概要 : 埋立工 1 式 ( 工事発注規模 )2 億 5,00

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大規模震災発生に備えたサプライチェーンの構築を目指して 別紙 -3 浅見尚史 2 齋藤輝彦 1 舟川幸治 1 1 渡邉理之 1 港湾空港部港湾物流企画室 ( 新潟市中央区美咲町 1-1-1). 2 国土交通省港湾局技術企画課 ( 千代田区霞が関 2-1-3) 東日

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目 次 1. 事業の概要 1) 事業の目的 P 1 2) 概要及び進捗状況 P 2 2. 事業の効果 1) 効果項目の抽出と便益の計測 P 3 2) 便益として計測する効果 1 陸上輸送コスト削減便益 P 4 2 滞船コスト削減便益 P 5 3) その他の効果 1 排出ガス発生の抑制 P 6 2 沿

Microsoft Word _MICE_Q&A(最終案)

目次 1. 事業の概要 1 (1) 事業の目的 1 (2) 事業の経緯 5 (3) 事業の概要 6 2. 投資額及び整備期間 7 (1) 投資額 ( 事業費 ) 7 (2) コスト縮減結果 7 (3) 整備期間 7 3. 事業の必要性等 8 (1) 本整備事業による効果 8 (2) 定量的な効果 9

茨城港 ( 日立港区 ) の全景 ひ たち 日立港区 茨城港日立港区 茨城県 水戸 常陸那珂港区 大洗港区 計画変更箇所 がいこう 外港地区 第 5 ふ頭地区 ひたちなか 常陸那珂港区 第 3 ふ頭地区 久慈漁港 第 1 ふ頭地区 第 2 ふ頭地区 久慈川 第 4 ふ頭地区 JR 常磐線 H26.3

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と船種によって異なる通航料が適用されている 05 年にはコンテナ船に関する通航料が TEU ベースに変更された コンテナ船通航料を見ると 05 年から 11 年までの間に 95.2%( 年当たり 11.8%) にのぼる値上げが行われており TEU 当たりの通航料は 05 年に 42 米ドルであったが

1 見出し1

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お客様各位 2018 年 6 月 14 日 井本商運株式会社代表取締役社長井本隆之 東京 / 横浜 - 神戸 - 門司 / 博多航路 増便 神戸 - 名古屋 / 四日市航路 新設のご案内 初夏の候 貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます 平素は格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます さて こ

News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

2017年度 決算説明会資料

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トラックドライバー不足が東北地域の物流に及ぼす影響の検討 資料(案)

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目 次 1 背景 目的 1 2 計画の位置付け 2 (1) 計画の位置付け 2 3 現状の問題と課題 3 (1) 現状の問題 3 (2) 課題 3 4 市街化調整区域における土地利用方針 5 (1) ゾーンにおける土地利用方針 6 (2) 各ゾーンのイメージ 10 5 土地利用現況図 11 6 土地

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

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平成 26 年 11 月 14 日交通政策審議会第 58 回港湾分科会資料 2-1 国際戦略港湾 京浜港の 港湾計画改訂 ( コンテナ関係 ) について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

目次 1. 我が国を取り巻くグローバルなコンテナ物流の動向 2. 我が国における国際コンテナ戦略港湾の取り組み 3. 国際戦略港湾 京浜港の港湾計画改訂 ( コンテナ関係 ) の基本的な考え方 ( 東京都 川崎市 横浜市 ) のポイント (1) 京浜港の目指すべき姿 (2) 京浜港に求められる機能 (3) 各港が担う機能及び一体的な経営の推進 2 15 24 24 26 30 1

1. 我が国を取り巻くグローバルな コンテナ物流の動向 2

アジア諸港の躍進と我が国のコンテナ取扱シェアの低下 世界各地域の港湾におけるコンテナ取扱貨物量の推移 主要港のコンテナ取扱貨物量の推移 上海シンカ ホ ール 香港深圳香港 釜山 ドバイ ロッテルタ ム 787 ロサンセ ルス京浜 東京 横浜 注 ) 外内貿を含む数字 ただし 日本全体の取扱貨物量はContainerisation Internationalで収集される主要な港湾の合計値であり 全てを網羅するものではない なお 日本の全てのコンテナ取扱港湾における取扱個数 ( 外内貿計 ) は 1532 万 TEU(2002 年 ) から 2123 万 TEU(2012 年 ) に 10 年間で1.4 倍に増加している ( 港湾統計より ) 出典 :THE WORLD BANK Container port traffic (TEU: 20 foot equivalent units) より国土交通省港湾局作成 京浜港は東京港 横浜港 川崎港の合計で外内貿を含む数字 出典 : 国際輸送ハンドブック 2013 年版及び数字でみる港湾及び港湾統計より国土交通省港湾局作成 (2013 年は速報値 ) 3

基幹航路におけるアライアンスの動向 6アライアンス2Mネットワー断航路で約 30% のシェアを占める G G6アライアンス (G6) は Hapag-Lloyd OOCL NYKからなる グランドアライアンス (GA) とAPL Hyundai MOLからなる ニューワールドアライアンス (TNWA) が結成した アジア- 欧州航路におけるアライアンス (2012 年 3 月よりサービス開始 ) 北欧州 5 地中海 2の合計 7ループで共同配船 うち Loop1が日本 ( 神戸港 名古屋港 清水港 東京港 ) に寄港 P3ネットワーク (P3 Network) は マースク MSC CMA-CGMがアライアンスを結成すると 2013 年 6 月に発表するが 2014 年 6 月に結成断念を発表 マースクとMSCは 2014 年 9 月に米連邦海事委員会 FMC に2Mアライアンスの承認を申請 アジア 欧州航路 大西洋横断航路 太平洋横 <Loop1 の寄港地 > 神戸 名古屋 清水 東京 香港 カイメップ シンガポール ジェッダ ロッテルダム ハンブルグ サウサンプトン ルアーブル シンガポール 香港 神戸 P3 Network 2014 年 6 月 P3 Network 結成断念を発表 2M Network ク4 OCEAN THREE OCEAN THREE は CMA CGM CSCL United Arab Shipping Co(UASC) が結成した アジアと北欧州 地中海 北米西岸 北米東岸間におけるアライアンス (2014 年 9 月発表 ) OCEAN THREE

北米 欧州航路におけるアライアンスの船腹シェア アジア - 北米航路 アジア - 欧州航路 Evergreen 8.3% O3 10.3% CSCL 4.2% CMA CGM 6.1% Evergreen 8.3% Others 8.6% 2M 15.6% Maersk 8.9% MSC 6.7% Grand Alliance 15.0% O3 20.0% CSCL UASC 5.3% 3.1% 2M Maersk 34.2% CMA CGM 19.2% 11.7% Evergreen 5.6% Others 3.3% MSC 15.0% CKYH 25.3% CKYH 25.3% New World Alliance 16.9% G6 31.9% CKYHE 23.3% CKYH Grand 17.8% Alliance New World 11.1% Alliance 8.1% G6 19.2% 出典 : 情報誌 海運 2013 年 10 月号をもとに国土交通省港湾局作成 5

コンテナ船の大型化と我が国港湾の最大水深岸壁の推移 スケールメリットによる輸送コスト低減のため コンテナ船が超大型化 20,000 最大船型の推移 )19,000 18,000 18,000 必要岸壁水深 7,060 8,468 8,000-15m 必要岸壁水深 16,000-18m 16,020 14,000 12,000 必要岸壁水深 12,508-16m 10,000 載個数(TEU注 :TEU (twenty foot equivalent unit): 国際標準規格 (ISO 規格 ) の 20 フィート コンテナを 1 とし 40 フィート コンテナを 2 として計算する単位積6,000 4,000 2,000 0 738 752 必要岸壁水深 -14m 1,096 4,258 4,300 4,700 6,400 4,950 2,500 4,600 神戸港 PI2 期 横浜港大黒 (15m 96 年 4 月供用 ) (13m 81 年 2 月供用 ) 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 横浜港大黒は我が国の最大水深の状況 (14m 92 年 10 月供用 ) 出典 :2004 年まで海事産業研究所 コンテナ船の大型化に関する考察 2004 年以降はオーシャンコマース社及び各船社 HP 等の情報を基に国土交通省港湾局作成 横浜港南本牧 (16m 01 年 4 月供用 ) CSCL が 19,000TEU 積みコンテナ船の建造契約を韓国の現代造船に発注 建造を開始 (2014 年 1 月 20 日発表日本海事新聞より ) するなど 今後更なるコンテナ船の大型化が進展する見込み 6

大型化が進むコンテナ船と必要岸壁水深 岸壁水深 積載 TEU 船型 ( 例示 ) トン数 (DWT) 全長 (m) 幅 (m) 船名 同縮尺イメージ ( 長さ方向に同縮尺 ) 備考 12m 2,553 33,100 200 32 MOL SPARKLE 東南アジア航路に投入 (MOL) 14m 3,398 35,595 223 32.2 16m 9,300 99,500 332 45 Hanjin Constantza NYK ALTAIR パナマ運河を通航できるコンテナ船 (Hanjin) 北米東岸航路 JPX 日本に寄港する最大のコンテナ船 欧州航路 G6 Loop1 17m 13,092 140,700 366 48 MAERSK EFFINGHAM 日本に寄港予定の最大コンテナ船 ( 14.12 より神戸 横浜へ寄港予定 ) 欧州航路 AE-1( 予定 ) 14,000-366 51 - image K-Line が 2015 年に 5 隻投入予定 2018 年にさらに 5 隻を投入予定 18m 18,000-400 59 MAERSK MC-KINNEY MOLLER 19,000-400 59-1: 各船舶の諸元は Clarkson Container Ship Register 2012 Clarkson World Fleet Register Report (Jan.2013) Marine Traffic 及び船社ホームページによる 2: 岸壁水深と対象船舶は 港湾の施設の技術上の基準 同解説 ( 平成 19 年 7 月 ) に準拠 CG 営業投入されている世界最大のコンテナ船 欧州航路 Maersk AE10 CSCL は現代重工業と契約していた 18,400TEU クラスのコンテナ船の建造契約を 19,000TEU クラスへと変更 2015 年前期に投入予定 7

コンテナ船の大型化 ( カスケード現象の実例 ) CMA CGM/CSCL/Evergreen 大型航路 欧州航路 FAL2/AEX7 北米航路 Pearl River Service 北米航路 BohaiRim/TP8/ NewORrientService 新造大型化 2011 2012 9,415TEU ほか 14,300TEU 新造投入 CMA CGM NORMA CSCL MARSほか5 船 8,204TEU CMA CGM DON PASCUALE 8,238TEU PACIFIC LINK 7,943TEU BUNGA SEROJA DUA 9,415TEU へ大型化 8,238TEU へ大型化 小型航路 北米航路 ColumbusLoop/TP3 欧州航路 BEX/AE3 アフリカ / オセアニア航路 SafariService1 北米航路 TP7 6,540TEU CMACGM RACINE 6,188TEU MAERSK KENSINGTON 4,992TEU MAERSK DANBURY 4,437TEU MAERESK MYTILINI 8,204TEU へ大型化 6,540TEU へ大型化 7,943TEU 6,188TEU へ大型化 4,992TEU へ大型化 廃止 ( 船齢 16 年 ) 出典 : 国際輸送ハンドブック より国土交通省作成 8

基幹航路におけるコンテナ船の更なる大型化の進展 アジア - 欧州航路 アジア - 北米航路 出典 : 国際輸送ハンドブック Cyber Shipping Guide 2016 年はコンテナ船の発注情報を基にカスケード効果を考慮して国土交通省港湾局推計 9

我が国港湾への基幹航路の減少と釜山港への貨物流出 アジア主要港及び京浜港における基幹航路数 京浜港の取扱貨物の割合 ( 輸出 ) 100 90 80 70 60 44 2013 年京浜港 32 便北米 30 便欧州 2 便 2013 年伊勢湾 11 便 北米航路欧州航路 2013 年阪神港 14 便 50 40 30 35 42 39 15 10 9 15 33 38 30 41 44 49 40 39 48 31 平成 5 年 平成 25 年 京浜港の取扱貨物の割合 ( 輸 ) 20 10 0 39 37 17 34 30 30 31 21 20 25 25 9 18 23 14 18 17 12 9 10 11 10 11 9 9 10 11 5 6 5 2 4 4 6 1 2 2 95 01 07 13 95 01 07 13 95 01 07 13 95 01 07 13 95 01 07 13 95 01 07 13 95 01 07 13 香港シンガポール上海釜山京浜伊勢湾阪神 出典 : 国際輸送ハンドブック等を基に国土交通省港湾局作成 平成 5 年 出典 : 輸出入コンテナ貨物流動調査 ( 国土交通省港湾局 ) 平成 25 年 10

基幹航路の寄港地において大規模整備の進むコンテナターミナルの国際比較 東京港大井ふ頭 バース延長 :2,354m ガントリークレーン :20 基 横浜港南本牧ふ頭 バース延長 :1,650m ガントリークレーン :10 基 11

釜山港における大規模コンテナターミナル ( 釜山新港コンテナターミナル ) 釜山港 ( 北港 ) の西方約 25km の加徳島において整備中の釜山新港では 水深 16m 以上のコンテナターミナル 22 バース ( うち 多目的ターミナルが 1 バース ) が供用中 釜山新港の全体計画は 2015 年までに全長 10km 30 バースを整備 年間取扱能力は約 8 百万 TEU 同時に ターミナル背後一帯に約 300 万m2の大規模国際物流団地を開発中 約 100 万m2の利用者が決定済み (2008 年現在 ) フェーズ 1-2 ターミナル ( 供用中 ) バース数 3 水深 16m 延長 1,200m フェーズ 2-1 ターミナル ( 供用中 ) バース数 4 水深 18m 延長 1,100m 面積 69.6ha フェーズ 2-3 ターミナル ( 供用中 ) バー3バース54 バース 3 バース 6 バース 韓進海運 PNC (6バース ) PNIT (3バース) ス4 バース 1 バース ( 多目的 ) : 供用中 4バースバース数 4 : 整備中現代商船水深 17m CMA-CGM 高麗海運 : 計画マッコーリー等延長 1,400m : ターミナルオヘ レーター面積 84ha 釜山新港全体図 2013.1 現在 フェーズ 1-1 ターミナル ( 供用中 ) バース数 6 水深 フェーズ 2-2 ターミナル ( 供用中 ) バース数 4 水深 17m 延長 1,115m 面積 16m 延長 2,000m 面積 85ha 55ha 12

釜山港におけるコンテナ積替 集貨支援策 釜山港においては 釜山港湾公社 (BPA: 国 100% 出資会社 ) が多種多様な積替 集貨支援策を実施 釜山港湾公社による積替 集貨支援策 (2011 年 ) 対象支援策概要年間支給実績額 増加量実績量 船社 増加量支援積替貨物の増加量に対し 5,000~10,000 ウォン /TEU を支給 < 上限額 :40 億ウォン / 社 > 実績量支援積替貨物の比率 ( 当該船社積替貨物量 / 積替貨物総量 ) に 50 億ウォンを乗じた額を支給 < 総額 :50 億ウォン > 約 155 億ウォン ( 約 14 億円 ) インセンティブ措置 増加量 北港 新港間積替 フィーダー船社 ターミナルオペレーター 船社 ターミナルオペレーター 実績量支援積替貨物の占有比率 ( 当該船社積替貨物量 / 積替貨物総量 ) に 20 億ウォンを乗じた額を支給 < 総額 :20 億ウォン 上限額 :2 億ウォン / 社 > 増加量支援積替貨物の増加量に対し 5,000 又は 7,000 ウォン /TEU を支給 < 上限額 :20 億ウォン / 社 > 積替陸上輸送支援北港 新港間の積替貨物の陸上輸送に対し 10,000 又は 15,000 ウォン /TEU を支給 積替ターミナル利用支援北港 新港間の積替貨物の海上輸送に係るターミナル費用に対し 20,500 又は 41,000 ウォン /TEU を支給 約 10 億ウォン ( 約 1 億円 ) 約 35 億ウォン ( 約 3 億円 ) 約 45 億ウォン ( 約 4 億円 ) 小 計 約 245 億ウォン ( 約 22 億円 ) 港費減免措置 北港 新港同時寄港 10 万トン以上外航船舶 船社 船社 積替ターミナル利用支援北港 新港を同一航路で同時に寄港するコンテナ外航船社に対し 入出港料 接岸料 停泊料を免除 10 万トン以上コンテナ外航船社支援総トン数 10 万トン以上のコンテナ外航船に関し 10 万トンを超過するトンに限り 入出港料 接岸料 停泊料を免除 小 計 約 15 億円 (2007 年 ) 為替レート ( 平成 25 年 4 月末時点 ):0.09 円 / ウォン出典 :BPAからのヒアリング等による 釜山港湾公社による積替 集貨支援総額は 約 40 億円 / 年以上に達する見込み 13

釜山港におけるロジスティクス ハブ機能の集約など創貨の取組 釜山新港では 以下のような国策としての手厚い支援措置により 流通加工系企業の誘致を強力に進めており 背後には日本資本参加企業も含め 物流施設が多数立地 支援措置の例 低廉な用地価格 法人税 所得税 固定資産税等の一定期間免除 関税制度の優遇 ( 原料課税 製品課税の選択が可能等 ) 強力な企業誘致策により立地が進む釜山新港背後の物流団地 ( 事例 )A 社の釜山港の保税倉庫 韓国企業との合弁会社を設立 釜山港のFTZ 内で保税倉庫による事業を展開 保税倉庫に海外産品を集約し 加工後に日本の最寄り港へ揚陸 複数原産国商品の混載輸送 ( 日本への影響 ) 基幹航路の貨物量減による国際競争力の低下等 14

2. 我が国における 国際コンテナ戦略港湾の取り組み 15

国際コンテナ戦略港湾政策の基本的な考え方 政策目的 基幹航路の我が国への寄港の維持 拡大 基幹航路の我が国への寄港を維持 拡大することにより 企業の立地環境を向上させ 我が国経済の国際競争力を強化 雇用と所得の維持 創出 近隣諸港との激しい国家間競争 中国等東アジア諸国の港湾において取扱貨物量が増大 船舶の大型化 アライアンスの進展等に伴い 基幹航路が寄港地を絞り込む中 釜山港等の東アジア諸港では 国家戦略として港湾の機能向上を進めており 我が国港湾は激しい国家間競争にさらされている 深圳 2,294 広州 1474 シンカ ホ ール 3,165 112 上海 3,253 7 香港 2,312 166 青島 1450 釜山 1,705 79 寧波 1,567 大阪湾 498 192 東京湾 780 150 港湾取扱コンテナ個数 ( 単位 : 万 TEU) 2012 年 ( 上段 ) 1982 年 ( 下段 ) 東京湾は東京港 横浜港 大阪湾は大阪港 神戸港 基幹航路の寄港喪失の問題点 基幹航路の我が国への直接寄港が少なくなると 本来最も安価で短時間の直行基幹航路が減るというサービス水準の低下に加え 我が国立地企業の輸送が積み替え航路を選択せざるを得なくなり 直行基幹航路との比較による価格の交渉力を失い 積み替え航路の料金高騰等を招く 日本から基幹航路が消滅し 日本発欧米向けの輸送手段がアジア主要港経由のみとなった場合 当該運賃が TEU あたり 1,0 00 ドル単位で上昇するとの船社意見もある ( 直行便の場合 約 3,000 ドル /TEU) 積み替え時の積み残し等による遅延リスク 荷傷みのリスク等も懸念 国際コンテナ戦略港湾政策が実施されず 我が国への基幹航路の寄港が喪失すると 民間投資需要が年間 4,000 億円減少し 国民の雇用が 1.6 万人失われるとの試算あり 欧米基幹航路が無くなると 海上輸送のリードタイムが増加することにより 荷主の在庫コストが約 1,000 億円 / 年増加するとの試算あり 京浜港 阪神港を 国際コンテナ戦略港湾 に 選択 し ハード ソフト一体となった施策を 集中 して実施 16

国際コンテナ戦略港湾 政策の概要 策目的遅延リスク 荷傷みのリスク等も懸念される 政策目標な施策政策目的 : 国際基幹航路の我が国への寄港を維持 拡大すること政 国際基幹航路の我が国への寄港を維持 拡大することにより 企業の立地環境を向上させ 我が国経済の国際競争力を強化 雇用と所得の維持 創出 国際基幹航路の我が国への直接寄港が少なくなると 本来最も安価で短時間の直接寄港ルートが減るというサービス水準の直接の低下に加え 我が国立地企業の輸送が海外トランシップを経るルートを選択せざるを得なくなり 我が国立地企業が直接寄港ルートとの比較による価格交渉力を失い 海外トランシップルートの料金高騰等立地環境の悪化を招く また 積み替え時の積み残し等による 平成 26 年から 概ね5 年以内国際コンテナ戦略港湾に寄港する欧州基幹航路を週 3 便に増やすとともに 北米基幹航路のデイリー寄港を維持 拡大する また アフリカ 南米 中東 インドといった 現状で我が国への寄港が少ない航路の誘致も進める 平成 26 年から 概ね10 年以内国際コンテナ戦略港湾において グローバルに展開する我が国立地企業のサプライチェーンマネジメントに資する多方面 多頻度の直航サービスを充実する 国際コンテナ戦略港湾への 集貨 国際コンテナ戦略港湾の港湾運営への産業集積による 創貨 主会社に対する集貨支援 国際コンテナ戦略港湾における積替機能強化のための実証 国際コンテナ戦略港湾背後 国際コンテナ戦略港湾背後に立地する物流施設の整備に対する支援 国際コンテナ戦略港湾の 競争力強化 コンテナ船の大型化や取扱貨物量の増大等に対応するための 大水深コンテナターミナルの機能強化 国際コンテナ戦略港湾のコスト削減 利便性向上のための取組の推進 国際コンテナ戦略港湾の港湾運営会社に対する国の出資 17

港湾運営会社指定等のスケジュール ( 国際コンテナ戦略港湾 ) 阪神港京浜港 大阪港 神戸港 東京港 川崎港 横浜港 ~23 年度 H23.3.31 改正港湾法公 神戸港埠頭株式会社 25 年度 26 年度 27 年度 布H24.9.12 京浜港 前倒し H23.4.1 特例港湾運営会社指定経営統合 大阪港埠頭株式会社 H24.8.28 申請 H24.10.17 H26.10.1 特例港湾運営会社 H23.4.1 川端芳文社長就任 (H23.6.27 元野村證券顧問 ) 犬伏泰夫社長就任 (H23.4.1 元神戸製鋼所社長 ) H20.4.1 東京港埠頭株式会社 S35.8.16 12/15 改正法施行 川崎臨港倉庫株式会社 (H25.9.1 より川崎臨港倉庫埠頭株式会社 ) 24 年度 埠頭群の区分の指定 H24.6.19 H24.8.28 申請 阪神港 髙島正之社長就任 (H24.6.29 元三菱商事副社長 ) H24.10.17 埠頭群の区分の指定から 1 年 6.18 特例港湾運営会社の指定申請期限 特例港湾運営会社 特例港湾運営会社指定経営統合 H25.9.10 申請 H26.1.8 特例港湾運営会社 平野裕司社長就任 (H25.4.1 元日本郵船副社長 ) H25.9.9 申請 永野幸三会長就任 (H25.6. 24 元川崎臨港倉庫社長 ) 特例港湾運営会社指定 H24.4.1 H24.11.16 申請 H24.12.25 横浜港埠頭株式会社 特例港湾運営会社 港湾運営会社 阪神国際港湾株式会社 埠頭群の区分の指定から 4 年 6.18 特例港湾運営会社の指定の失効 9.11 特例港湾運営会社の指定申請期限 9.11 特例港湾運営会社の指定の失効 H26.1.8 特例港湾運営会社 京浜港 28 年度 港湾運営会社 国の出資は 経営統合後の港湾運営会社に対して可能 18

阪神港におけるターミナル料低減 神戸 大阪両港で段階的にターミナル料低減に努めてきたが この10 月で2002 年当時に比べ 50% 減額を実現した 日本海事新聞平成 26 年 10 月 17 日 ( 金 ) 1 面 19

3. 国際戦略港湾 京浜港の港湾計画改訂 ( コンテナ関係 ) の基本的な考え方 ( 東京都 川崎市 横浜市 ) のポイント (1) 京浜港の目指すべき姿 20

京浜港の目指すべき姿 我が国最大の総合港湾として エネルギー供給や生産 流通 商業活動を支える物資の供給など多様な要請に応えながら 国際コンテナ戦略港湾として 環境 安全 安心 サービス において 世界トップレベルの港湾を目指し コンテナ物流に関しては日本のハブポートであるとともに 北米航路における東アジアの国際ハブポートとなる 京浜港の目指すべき姿 1 東日本の貨物を確実に維持する 東日本のメインポート 2 地方港湾から海外の主要港を経由して輸送されている貨物を取り戻す 釜山港等に対峙する日本のハブポート 3 北米航路における京浜港の地理的特性を活かし 国際積み替え機能の拡大を狙う 東アジアの国際ハブポート 21

3. 国際戦略港湾 京浜港の港湾計画改訂 ( コンテナ関係 ) の基本的な考え方 ( 東京都 川崎市 横浜市 ) のポイント (2) 京浜港に求められる機能 22

コンテナ埠頭の充実 強化 コンテナ貨物の増大やコンテナ船の大型化へ対応するため 必要規模の岸壁整備やヤードの拡充等を進める また 空コンテナの保管場所の確保や道路交通ネットワークの拡充 荷役作業の効率性の高い機器の導入など 渋滞対策さらにはサービスの向上としてコンテナ埠頭の充実 強化を図る 新規バースの位置付け 新規バースの整備による施設能力の向上及び既存ふ頭の貨物集中の緩和 東京港大井ふ頭 (o8) 15 号地 (L2 3) 川崎港東扇島 (KC3) 横浜港新本牧ふ頭 (SH1 2) 貨物量に見合った施設能力を確保 既存ふ頭の再編 新たなバース供用に併せ 既存ふ頭利用者の一部シフトによって発生したスペースの活用により順次既存ふ頭を再編 ヤードを拡張 背後が狭隘な岸壁から他のコンテナターミナルと一体として活用できる岸壁にシフト 東京港中央防波堤外側 大井ふ頭 青海ふ頭 横浜港南本牧ふ頭 本牧ふ頭 L2 3 貨物量が施設能力を超過 東京港大井ふ頭の o8 を今回改訂で置付け 連続 7 バースから連続 8 バースとする 東京港 15 号地に今回改訂で 2 バース位置付ける 横浜港本牧ふ頭 A 突堤をコンテナから一般貨物 旅客に B 突堤を物資補給岸壁からコンテナに機能転換 バン シャーシープールの増設 道路交通ネットワークの拡充 その他の短期的な取組み ソフト対策 コンテナ関連用地を新たに確保し バン シャーシプールを移転 バンシャーシプールの跡地には車両待機場の整備 東京港大井ふ頭地区 中央防波堤外側地区 アクセス手段の多様化による交通の分散 東京港臨港道路南北線 東京港トンネル 川崎港臨港道路東扇島水江町線 横浜港臨港道路南本牧 本牧線 京浜大橋北詰交差点 環状 2 号線 レインボーブリッジ 海岸青海線 東京港トンネル 10 号地その2 青海縦貫線 大井縦貫線 大井税関前交差点 第二航路海底トンネル 東京港臨海道路 (Ⅰ 期区間 ) 10 号地その 1 臨海トンネル 南北線 ( 工事中 ) 中央防波堤内側埋立地 新木場交差点 ゲートブリッジ 東京港臨海道路 (Ⅱ 期区間 ) 国道 357 号 新木場 若洲線 東京港道路ネットワーク 荷役機械の増設やオペレーションの改善によるターミナルの効率化 IT を活用した効率的なコンテナ搬出入 早朝ゲートオープンの取組み ゲートオープン時間や混雑状況の情報提供 違法駐車対策の強化 車両動線及び信号現示の改善 各港 23

コンテナ貨物集貨策の展開 地方港との連携や多様な輸送モードの活用などにより 京浜港の利便性を一層向上し 輸送日数や安定性等の釜山港に対する優位性とあわせ 利用促進に取り組んでいく 既に実施済みの京浜三港間の入港料の一元化 湾内のコンテナバージ輸送の効率性強化などの取組を一層推進し そのメリットをユーザーに還元していく 港湾運営会社が自らの経営判断に基づき 民の視点から効率的なセールス活動を展開していくとともに 京浜港として新たなポートセールスの手法を工夫し 実行していく 集貨対象範囲 戦略的に集貨するコンテナ貨物 入港料一元化 京浜三港内を連続寄港するコンテナ船の入港料を一港分の料金とする 中国諸港 点線 : 現状 釜山港 京浜港 実線 : 将来像 共同ポートセールス 荷主 船会社等の利用者に対して 三港共同でセミナー等を開催し 京浜港を PR 第 58 回港湾分科会での委員からの意見を踏まえ 一部修正 24

物流拠点の集積 強化 企業の多様化する物流ニーズに対応するため コンテナターミナルのロジスティクス用地を荷主等の物流拠点として利用させることにより ロジスティクス機能の高度化を図る 東扇島総合物流拠点地区の概要 川崎港コンテナターミナル背後地 ( 約 23ha) を 東扇島総合物流拠点地区 と位置付け 高機能物流拠点を形成 < 立地誘導の基本方針 > 高機能物流施設の立地によるロジスティクス機能の高度化 コンテナターミナルとの一体活用による円滑な物流ネットワークの構築 臨海部土地利用の高度化 環境負荷の小さい物流システムの構築 平成 19 年度に公募を実施した第 1 期地区 (12.6ha) では 4 企業が既に事業を開始 第 2 期地区 (9.9ha) については 平成 22 年度に公募を実施 5 企業が選定された - 創貨効果 - 公募用地 面積 (ha) 進出企業 POSCO-JEPC 事業概要 製材の輸出入 保管 加工等 第 1 期及び第 2 期地区に立地している企業による川崎港コンテナターミナルにおける取扱貨物量は 約 5.4 万 TEU と見込まれる ロジスティクス ハブ用地に対する需要は大きい 第 1 期 12.6 第 2 期 9.9 ロジスティクス ハブ (logistics hub) とは 重要な物流の結節点である国際拠点港湾 空港などの背後地に高度な保管や仕分け 荷捌き等を行う物流拠点を集約したゾーン ( 日経文庫 ロジスティクス用語辞典 日通総合研究所編より抜粋 ) 山九 ヨコロジ ニチレイロジグループ 郵便事業 松岡 山手冷蔵 マルハニチロ 荒井商事 日用雑貨等の物流センターの運営中古自動車の保管 搬出冷凍冷蔵倉庫の運営国際船便郵便冷凍冷蔵倉庫の運営冷凍冷蔵倉庫の運営冷凍冷蔵倉庫の運営中古自動車のオークション 保管 25

3. 国際戦略港湾 京浜港の港湾計画改訂 ( コンテナ関係 ) の基本的な考え方 ( 東京都 川崎市 横浜市 ) のポイント (3) 各港が担う機能及び一体的な経営の推進 26

各港の機能分担の考え方 各港の特徴や既存施設及びこれらの持つポテンシャルを活かした機能分担を図るとともに その機能を相互補完し 京浜港として強みを発揮する施設配置とする 京浜港 の 3 港の特性 東京港川崎港横浜港 世界的な大消費地への近接性 生産拠点への充実した道路網 首都圏活動を支える商業港 冷凍 / 冷蔵倉庫の集積 ロジスティクス用地へのさらなる拡張性 直背後に総合物流拠点が立地 湾口に近くアクセス性が容易 水深が深い天然の良港 関東 東海を含めた広域からの集貨 東京港 京浜港 の 3 港の主な機能分担 既存の基幹航路ネットワークの受入施設を活用しながら 今後も基幹航路とアジア航路等の拠点機能を担う 世界的な大消費地である首都圏へ生活関連物資等の流通を支える商業港として 質 量ともに高い港湾物流機能を担う 川崎港 埠頭背後に広がる冷凍冷蔵倉庫を含めた豊富な倉庫群の集積を活用し 今後増大するアジアの輸入貨物の取扱拠点を担う 横浜港 自然水深を活かした -18m を超える大水深バースの整備により 超大型コンテナ船の受入機能を担う 既存の基幹航路ネットワークの受入施設を活用しながら 今後も基幹航路をはじめ 世界各方面への定期航路を活かした輸送拠点機能を担うとともに 我が国における国際トランシップの拠点として 北米航路を中心としたトランシップ機能を担う 27

京浜港の一体的な経営体制の構築 京浜港が国際競争力を強化し 世界の主要港と対峙していくためには スケールメリットを活かし 三港のコンテナターミナルの運営を行う経営体制を整備していく 東京港 東京港埠頭株式会社 川崎港 川崎臨港埠頭株式会社 横浜港 横浜港埠頭株式会社 経営統合 京浜港 一つの港湾運営会社による運営 港湾運営会社制度のスキーム 国 国土交通大臣が指定 財産貸付 行政財産の貸付け 支援 荷役機械などの整備に係る支援 ( 税制 無利子貸付 ) など 監督 公共性確保のためのチェック ( 運営計画 料金変更命令 監督命令 大口株式保有への規制等 ) 港湾運営会社 民間企業経営者を登用し 運営計画に基づき 港湾 埠頭群の運営業務 ( 公設民営 ) 料金決定権の確保 荷主 船社等への営業活動荷役機械など ( 会社が整備 ) 湾施設 ( 国 ) ( 自社 ) ( 港湾管理者 ) 関連事業流通施設の経営など関連事業は自由に展開運営に関する業務を一元的 効率的に実施サ出資 出資者 料金 利用者 ( 船社等 ) ービス港 財産貸付 行政財産の貸付け 協力 港湾運営会社の提案も踏まえ 港湾計画を作成 臨港地区における行為の届出の特例 港湾管理者 28

参 考 29

< 参考 > 京浜港のコンテナ貨物の現状と将来推計 目標年次は概ね 10 年先の 2025 年 ( 平成 37 年 ) とする 目標年次における京浜港のコンテナ取扱貨物量は 1,170 万 TEU を見込む ベース貨物は社会経済フレームの動向等により増減が見込まれる貨物で 各港の特性を踏まえてマクロ推計及びミクロ推計を実施し これらを集計して 1,010 万 TEU とした 戦略貨物は集貨施策の展開により戦略的に集める貨物で 京浜港として一体的に推計を実施し 160 万 TEU とした < 将来推計 > 単位 : 万 TEU 目標年次区分東京港川崎港横浜港京浜港 現況 2013 年 ( 平成 25 年 ) 2025 年 ( 平成 37 年 ) 外内貿コンテナ 490 5 290 785 外内貿コンテナ 610 40 520 1,170 ( ベース貨物 ) ( 戦略貨物 ) (530) (80) (35) (5) (445) (75) (1,010) (160) ( 参考 ) 港湾の開発 利用及び保全並びに開発保全航路の開発に関する基本方針 目標年次区分東京港川崎港横浜港京浜港 2025 年 ( 平成 37 年 ) 外貿コンテナ 850~1,150 30

< 参考 > 大規模コンテナターミナルの形成 我が国と欧州や北米を結ぶ基幹航路に対応して 今回計画で-18m 以深の大水深コンテナターミナルを横浜港に位置づけるとともに 既存ストックを有効活用し 大規模コンテナターミナルを拡張する 今後増加が見込まれるアジア航路については 多方面 多頻度のサービスに充実化を図るため 今回計画で新たに必要なバースを位置付ける 国際フィーダー航路による広域からの集貨を促進するため 全てのコンテナターミナルを 外内貿コンテナ埠頭 に位置付け 水深別計画バース数 岸壁水深 主な対象航路 積載可能コンテナ個数 (TEU) 既定計画 ( うち 供用中 ) 今回計画 -16m 未満 アジア航路等 ~7,300 27 (26) 30-16m 以上 -18m 未満 北米航路欧州航路 7,300~ 13,700 8 (5) 9-18m 以上欧州航路 13,700~ 2 (0) 4 コンテナターミナル施設能力 CT 施設能力 現状 674 万 TEU 今回計画 1,181 万 TEU 公共埠頭のみ 31

< 参考 > ロジスティクス ハブ機能の強化によるコンテナ貨物需要の創出 創貨の核となるロジスティクス ハブ機能を確保するため 埠頭近傍にロジスティクス ハブ機能の形成 強化に必要な用地を港湾計画に位置づける 東京港 品川ふ頭 青海ふ頭 15 号地ふ頭 ロジハブ用地 新規ふ頭に伴う港湾関連用地の整備 埋立や土地利用計画の変更等によりロジスティクス ハブ機能を強化 大井ふ頭 ロジハブ用地 ロジハブ用地 中央防波堤外側ふ頭 土地利用計画の変更等により CT 背後の物流機能を強化 Y-CC をはじめとする物流施設群と円滑な物流ネットワークを構築 川崎港 東扇島ふ頭 総合物流拠点や豊富な冷凍冷蔵倉庫群を活かし さらに埋立等により企業誘致を促進 臨海部物流拠点の形成を図る区域 としても位置づけ - コンテナターミナルの凡例 - ~-16m -16~-18m 横浜港 ロジハブ用地 ロジハブ用地 大黒ふ頭 新本牧ふ頭 コンテナ増加分を保管できる施設容量を確保本牧 新本牧両ふ頭で一体的に利用 -18m~ : 整備済 : 整備中 : 既定計画 ロジハブ用地 南本牧ふ頭 港湾物流の多様化にあわせた総合物流拠点の形成 : 新規 変更計画 公共埠頭のみ 32

< 参考 > 交通ネットワークの強化 京浜港と背後圏との円滑な物流を実現する広域交通ネットワークを形成するため 京浜三港で一体的に検討を行った上で 必要な臨港道路やふ頭内道路の計画を行う 整備が進む京浜港背後圏の広域道路ネットワーク 京浜港内及び背後圏との道路ネットワークの強化 東北道 H27 年度 常磐道 H27 年度 関越道 H27 年度 H26 年度 圏央道 東京外環道 中央環状線 H26 年度 H26 年度 品川ふ頭 青海ふ頭 大井ふ頭 東京港臨港道路南北線 ( 整備中 ) 東京港臨港道路青海縦貫線 ( 供用済 ) H26 年度 H29 年度東関東道中央道湾岸線横浜環状北西線 (H33 年度 ) 東京湾アクアライン横浜環状北線 (H28 年度 ) 館山道保土谷バイパス横浜港京浜港新東名高速道路 H26 年度 10km 東名高速道路 20km 30km 横浜環状南線横浜湘南道路 至東名高速 大黒ふ頭 東扇島ふ頭 本牧ふ頭横浜港臨港道路南本牧 本牧道路 ( 整備中 ) 川崎港臨港道路東扇島水江町線 ( 整備中 ) 東京港臨海道路 ( 供用済 ) 川崎港海底トンネル ( 供用済 ) 赤字は開通目標時期 横浜環状南線 (H32 年度開通予定 ) 至圏央道 南本牧ふ頭 幹線臨港道路 高速道路 開通目標時期は 関東地方整備局 首都高速 ( 株 ) NEXCO 中日本 / 東日本 ( 株 ) 横浜市の HP 情報に基づく 開通目標時期については土地収用法に基づく手続きによる用地取得等が速やかに完了する場合 環状道路 33

コンテナ関係の確認の視点 1 確認事項 国としての確認の視点 基本方針 Ⅰ 今後の港湾の進むべき方向 1 産業の国際競争力と国民生活を支える物流体系の構築 (1) 海上輸送網の基盤の強化 1 国際海上コンテナ輸送網の強化我が国と欧州や北米等を結ぶ基幹航路や アジアを結ぶアジア航路の多方面 多頻度サービスの充実を目指し 国際戦略港湾において 大規模コンテナターミナルの形成 国際フィーダー航路 ( 国際戦略港湾と国内各港を結ぶフィーダー航路 ) による輸送及び鉄道フィーダー輸送をはじめとする多様な国内輸送ネットワークの充実 国 港湾管理者 民間の協働体制の構築による効率的な港湾運営 ロジスティクス ハブ機能の強化による新たな貨物需要の創出等の施策を全国的見地に立って戦略的かつ総合的に実施する その際には 大規模災害時に一定の基幹的な国際海上コンテナ輸送機能が確保されるよう防災 減災上の配慮を行う さらに コンテナターミナル内の混雑緩和や コンテナターミナルと物流施設間の輸送効率化を図るべき港湾において コンテナターミナルの能力を最大限活かすため コンテナターミナルに隣接し 一体的に機能する臨海部物流拠点を形成する 外内貿コンテナ埠頭計画 Ⅱ 港湾機能の拠点的な配置と能力の強化 2 国際海上コンテナ輸送網の拠点 1 アジア諸国との間の国際海上コンテナ輸送アジア諸国との間の国際海上コンテナ輸送は 地理的条件等考慮してダイレクト航路による多頻度少量の輸送や高付加価値貨物の高速輸送等の多様なニーズに対応する 2 基幹航路の国際海上コンテナ輸送国際戦略港湾においては コンテナ船の大型化に対応するため 大規模コンテナターミナルの形成に取り組むとともに 基幹航路で輸送されるコンテナ貨物の広域からの集貨を進めるため 国際戦略港湾以外の港湾との連携等による国際フィーダー輸送や鉄道フィーダー輸送の強化等多様な国内輸送ネットワークの充実や 内陸部に整備するインランドポートを活用した集貨拠点の形成 さらには 国 港湾管理者 民間の協働体制の構築による効率的な港湾運営等の港湾サービスの確保に取り組む また 新たな貨物需要を創出するため 流通加工機能を備えた物流施設の埠頭近傍への誘致 集積により ロジスティクス ハブ機能の強化を図る また 中長期的には国際コンテナ物流の動向を見極めた上で 国際トランシップ港としての位置づけも視野におき アジア発着貨物の国際戦略港湾におけるトランシップを促進させる 港湾の開発 利用及び保全並びに開発保全航路の開発に関する基本方針 ( 平成 26 年 11 月 14 日答申案 ) 青字 : 変更箇所 34

コンテナ関係の確認の視点 2 確認事項 国としての確認の視点 基本方針 Ⅴ 港湾相互間の連携の確保一つの経済圏や生活圏を構成し あるいは一つの海域を構成している地域において複数の港湾が存在し 相互に経済的 自然的又は社会的観点からみて密接な関係を有する場合は 港湾相互間の連携の確保が重要である とりわけ 規模の効果を活かした国際水準の利用者サービスを提供することが求められている三大湾の港湾については密接な連携が不可欠である 港湾相互間の連携に当たっては 港湾計画の作成 港湾の利用 港湾の環境の保全等に関して 国及び関係する港湾管理者等が相互に連絡調整する体制を構築しつつ 以下のとおり取り組む 京浜三港の連携 1 港湾相互間の連携に関する視点 1 経済的な観点からの連携近接した港湾が総体として 海上輸送網の拠点を形成するように関係者間で連携するとともに それぞれの港湾において その特性を踏まえた機能分担に応じて 計画的に施設を配置する 2 各地域における港湾相互間の連携 3 関東地方京浜港を構成する東京港 横浜港及び川崎港が一体となり我が国と欧州や北米等を結ぶ基幹航路や アジアを結ぶアジア航路の多方面 多頻度サービスの充実を目指し 京浜港において港湾コストの低減 北海道 東北地域などの港湾と連携した国際フィーダー航路による輸送の強化等による広域からの貨物集約 国 港湾管理者 民間の協働体制の構築による効率的な港湾運営等の取組を進める また 新たな貨物需要の創出に資する流通加工機能を備えた物流施設の埠頭近傍への誘致 集積により ロジスティクス ハブ機能の強化を図る 港湾の開発 利用及び保全並びに開発保全航路の開発に関する基本方針 ( 平成 26 年 11 月 14 日答申案 ) 青字 : 変更箇所 35