調査の目的と概要 Ⅰ 調査の目的 札幌市の児童生徒の実態に関する基礎調査 は 札幌市の小学生 中学生 高校生の意識や心情 生活 行動などについて 継続的に調査し その実態の変容を明らかにすることにより 子どもを取り巻く社会変化や教育情勢と子どもの生活との関連性を客観的に把握し 教育施策の推進に資する

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6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

小学校国語について

小学生の英語学習に関する調査

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

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Ⅲ 調査対象および回答数 調査対象 学校数 有効回答数児童生徒保護者 (4~6 年 ) 12 校 1, 校 1, 校 1,621 1,238 合計 41 校 3,917 ( 有効回答率 96.3%) 3,098 ( 有効回答率 77.7%) Ⅳ 調査の実施時期

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

平成26年度調査研究活動報告書

<4D F736F F D208E7182C782E082CC90B68A888EC091D492B28DB870302D70362E646F63>

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

< 先生方へ > 長崎県学力向上推進協議会では 子どもに確かな学力をつけていくためには 何 が大切か また 学力の向上を阻害している要因は何かなどについて 検討を重ね ています その中から次のようなことが指摘されました 1 家庭で毎日決まった時間に学習をする習慣をつけることが大切である 2 食事や睡

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(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

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市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

スライド 1

1

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必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

◎公表用資料

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

小 中 高校生のケータイ インターネット等の利用に係る実態調査について 1 目 的スマートフォンなど新しい情報機器の普及やコミュニティサイトの急速な利用拡大等に より 子どもたちの犯罪につながる行為や基本的生活習慣の乱れが憂慮されていることか ら ケータイ インターネットに係る子どもたちの実態調査を

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5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

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3 睡眠時間について 平日の就寝時刻は学年が進むほど午後 1 時以降が多くなっていた ( 図 5) 中学生で は寝る時刻が遅くなり 睡眠時間が 7 時間未満の生徒が.7 であった ( 図 7) 図 5 平日の就寝時刻 ( 平成 1 年度 ) 図 中学生の就寝時刻の推移 図 7 1 日の睡眠時間 親子

表紙(A4)

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

平成 20 年度全国学力 学習状況調査回答結果集計 [ 児童質問紙 ] 松江市教育委員会 - 児童 小学校調査 質問番号 (1) 朝食を毎日食べていますか 質問事項 選択肢 その他 無回答 貴教育委員会 島根県 ( 公

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1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

1 家庭生活について 朝食及び就寝時刻 早寝早起き朝ごはん の生活リズムが向上している ( 対象 : 青少年 ) 朝食を食べている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1.2 今回 (H27) 経年 1.7 前回 (H22)

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ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

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表 S3. 学校がある日は 朝 何時ごろ起きますか と ふだん 何時ごろ朝ごはんを食べていますか 学校がある日は 朝 何時ごろ起きますか 午前 6 時以降 午前 6 時 30 分より前 午前 6 時 30 分以降 午前 7 時より前 午前 7 時以降 午前 7 時 30 分より前 午前 7 時 30

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目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

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7 調査結果の概要 (1) 子どもの携帯電話所持率とフィルタリングの活用状況 ア子どもの携帯電話所持率 子ども専用の携帯電話所持率は 平成 19 年の本市調査 ( 以下 前回調査 ) から 2 年が経過していますが ほぼ横ばいの結果です では 男子 33.6 女子 46.4 計 4.1 が所有してい

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p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

①H28公表資料p.1~2

家族時間アンケート結果報告書 家族時間 に関する アンケート調査の結果 平成 23 年 6 月 福井県 - 1 -

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

 

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町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

初めて親となった年齢別に見た 母親の最終学歴 ( 問 33 問 8- 母 ) 図 95. 初めて親となった年齢別に見た 母親の最終学歴 ( 母親 ) 初めて親となった年齢 を基準に 10 代で初めて親となった 10 代群 平均出産年齢以下の年齢で初めて親となった平均以下群 (20~30 歳 ) 平均

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< F C18D E93788EF38D7590B B CC8F578C76834F E786C73>

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

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平成 27 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : 平成 27 年 4 月 ~7 月小学校第 5 学年 ( 悉皆 ) 中学校第 2 学年 ( 悉皆 ) 男子 5,909 人男子 5,922 人 女子 5,808 人女子 5,763 人 本

解説 1-1 SNS での不用意な発言によりトラブルになった事例 軽い気持ちで書き込んだ言葉でも 相手をひどく傷つけてしまうことがあります 友達限定だからと安心して軽い気持ちで書き込んだ悪口が 思わぬ形で広がりトラブルにつながることがあります 平成 23 年 12 月現在 国内ネットユーザー 9,5

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

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報道関係者各位 NEWS RELEASE 2018 年 10 月 9 日ジョンソン エンド ジョンソン株式会社ビジョンケアカンパニー 10 月 10 日は 目の愛護デー 小 中 高校の養護教諭 288 名へのアンケート結果を発表 目を取り巻く環境が悪化!? 子どもたちの視力低下が浮き彫りに 6 割の

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(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

生徒用プリント ( 裏 ) 入力した内容はすべて記録されている!! 印 : 授業で学んだこと 管理者のパソコンには どのパソコンから いつ どのような書き込みがされたか記録されています 占いだけではなく メールや掲示板の内容も同じように記録されています もし 悪意のある管理者から個人情報が洩れたらど

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

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調査の目的と概要 Ⅰ 調査の目的 札幌市の児童生徒の実態に関する基礎調査 は 札幌市の小学生 中学生 高校生の意識や心情 生活 行動などについて 継続的に調査し その実態の変容を明らかにすることにより 子どもを取り巻く社会変化や教育情勢と子どもの生活との関連性を客観的に把握し 教育施策の推進に資するとともに 調査結果を各学校へ提供して教育課程編成及び児童生徒の指導等の充実 改善に資することを目的とする Ⅱ 調査の概要 1 調査の質問について (1) 前回 ( 平成 14 年度 ) と継続した質問本調査は 長期にわたって調査 分析 考察を重ねていくものであり これまでの調査で得たデータと最新のデータとを比較 考察することにより 子どもたちの意識や生活 行動等の変化をとらえていくことを意図している それゆえ 過去の調査内容や質問を吟味し 普遍的で ねらいやデータ分析に妥当性があるものについてはそのまま残し 継続的に調査していくこととした 前回の調査は 平成 14 年 10 月に実施しており 完全学校週 5 日制開始元年での調査であった そのため 児童生徒の土曜日の過ごし方について それ以前の生活と比較する質問が4 問設定されたが 今回においては削除している また 前回の質問 選択肢 分析を再考し 質問事項によっては ねらいは同じであるが質問の表現を変更したものもある < 継続調査の質問事項 > 問 1 自分の体調 問 2 平日の就寝時刻 問 3 朝食をとっているか 問 4 朝食をだれととるか 問 5 朝食をとらない理由 問 6 休み時間にグラウンドなどへ出る頻度 問 7 委員を決めるとき 問 8 疑問の解決方法 問 9 家庭での学習時間 問 18 家での手伝いの様子 問 19 家の人との会話の様子 問 20 こまったときの相談相手 問 21 将来自分の子どもとどう接するか 問 22 パソコン等を使った授業 問 23 パソコンの所有状況 問 24 携帯電話の所有状況 問 25 インターネットやメールの使用頻度 問 28 お年寄りとの会話 - 4 -

問 29 席をゆずったことがあるか 問 30 携帯電話の所有状況 問 31 外国文化への関心 問 34 地球規模の環境問題を心配しているか <ねらいは同じであるが質問の表現を変更したもの> 問 32 外国の人と話す機会をもちたいか ( ねらいは 外国人とのコミュニケーションに対する関心について 前回の質問は 外国語を習うことをどう思うか ) 問 33 省エネルギーやリサイクルへの意識 ( ねらいは 自分の身の回りの環境に対する関心について 前回の質問は 歩道に空きカンが落ちていたときの対応 ) (2) 今回 新たに加えた質問 本調査は 基本的には継続調査であるが その時代の時事的な課題も質問に取り入れ 質問内容の不易と流行を見極めて 広い視点から児童の実態をとらえていくようにした 1 時事的な課題の質問高度情報社会と呼ばれる時代の中で 子どもたちは インターネット等を利用し日常生活において容易に情報を入手 共有 発信するなど ITのメリットを享受できるようになってきている しかし 子どもの間でインターネット掲示板上などでのトラブルが起こったり メディアを利用した犯罪に子どもが巻き込まれるケースが全国的に増えていることから 情報モラルの育成は 早急に取り組む必要性がある教育課題のひとつとなっている そこで 今回 児童生徒のインターネットや電子メールでのやりとりによるトラブルや情報モラルについての実態を把握する質問を取り入れた 問 26 インターネットやメールでのいやな思い 問 27 インターネットやメールでのいたずら 2 心の問題 他者とのかかわりや自己認識にかかわる質問子どもはたくさんのストレスをかかえていると言われており すぐにかっとなる子どもの心の問題が深刻化している また 良好な人間関係がつくれない子ども 他者へかかわろうとしない子どもが増えていると言われており 自他のよさを認め 他者へ積極的にかかわっていける資質 能力を培うことが 学校教育の大きな役割のひとつになっている そこで 学校で楽しいこと イライラすること 友達関係のこと 周りの人や自分をどのように見ているかということなどの質問を新しく設定し 児童生徒の内面や自己認識 他者とのかかわりなどについて実態を把握することとした 問 10 一番心配なこと 問 11 イライラすることがあるか 問 12 一番イライラするとき 問 13 学校は楽しいか 問 14 学校で楽しいと感じるとき 問 15 友達の悪口になったとき 問 16 まわりの人をどう思うか 問 17 自分自身をどう思うか - 5 -

3その他の質問 ( 地域の公共施設利用にかかわる質問等 ) 札幌のスキー人口が減少し ゲレンデがかつてほど賑わうことがなくなったと言われている 北国に生きる子どもたちは スキーやスノーボードへどの程度行っているのだろうか また 子どもの 活字離れ 読書離れ が指摘される今日 各学年における読書量はどれほどなのか また 地域の図書館をどの程度利用しているのか 今回 それらの実態についての調査も取り入れた 問 35 スキー等に行った回数 問 36 地域の図書館を利用する頻度 問 37 1 ヶ月の読書量 2 調査の実施について (1) 調査方法 質問紙法 (A3 両面用紙 1 枚 ) で 回答はマークシートに記入する (2) 調査対象者とその人数 対象学年小学校第 5 学年中学校第 2 学年高等学校第 2 学年 有効回答者数 921 人 849 人 401 人 合計 2171 人 (3) 調査実施校の抽出 今回 小学校と中学校は全区(10 区 ) からそれぞれ1 校 ~2 校ずつ抽出し 高等学校においては3 校抽出している 経年比較をするために 前回と同一校を原則としたが 学校規模や地域環境の変化等に応じて若干の変更をしている (4) 調査時期 平成 17 年 11 月 3 調査の集計 (1) 単純集計単純集計は 質問の回答者の中で何人がその選択肢を選んだのかを比率で示すものである 単純集計では 各学年別に集計しており 小学 5 年生 中学 2 年生 高校 2 年生に同じ質問をしているので 他学年との比較や学年進行による傾向の変化をみることができる 単純集計の回答率の 100.0% は回答者数に当たり 小学 5 年生は 921 人 中学 2 年生は 849 人 高校 2 年生は 401 人となる - 6 -

自分の体ふつう 32.6% 52.9% 12.3% 2.2% 調ただし 例えば問 4 問 3で1 2 3を選んだ人だけ答えてください のように回答者を限定している質問については 単純集計グラフ横のnの値が回答者数を示している また 複数回答の質問については 選んだ選択肢が回答者数に対してどれくらいの比率であるかで表している (2) 経年比較経年比較は 前回 ( 平成 14 年度 ) と同じ質問 同じ選択肢の調査について 各学年ごとに前回と今回とを比べ グラフ化して変化をとらえていく なお 質問内容に変更はないが選択肢を大きく変更した調査 ねらいは同じであるが質問内容を変更した調査については 前回との比較はしない (3) クロス集計クロス集計とは 2つの質問項目をクロスさせて表やグラフを作成することにより 相互の関係を明らかにするための集計方法である クロス集計にあたって 統計的な検定 ( カイ2 乗検定 ) も行った 本報告書に掲載したクロス集計はいずれも有意の結果が出ているものである < 例 > 問 1 自分の体調 と 問 13 学校は楽しいか のクロス集計図 1-3 自分の体調 ( 問 1) と 学校は楽しいか ( 問 13) の関係 いつも楽しい 学校は楽しいかあまりときど楽しいき楽しと感じいない まったく楽しいと感じない 元気 ふつう つかれている 63.4% 29.4% 5.4% 1.8% 32.6% 52.9% 12.3% 2.2% 23.5% 44.3% 23.3% 8.9% 元気 63.4% 29.4% 5.4% 1.8% つかれている 23.5% 44.3% 23.3% 8.9% いつも楽しいあまり楽しいと感じない ときどき楽しいまったく楽しいと感じない この例では 問 1 あなたは 自分の体の調子をどのように感じることが多いですか に対して 問 13 学校は楽しいと感じますか をクロスして 自分の体調 と 学校は楽しいと感じるか の関係を調査している クロス集計の見方は 表 ( グラフ ) の縦の項目を基準あるいは要因として 表 ( グラフ ) の横をそれに対する結果として読み取っていく 例えば 自分の体の調子を元気だと感じている子どもの 63.4% が 学校はいつも楽しいと感じている ということを表している このように クロス集計によって 子どもの姿をより多面的に分析することができる * 単純集計 経年比較 クロス集計の表やグラフの中の選択肢の表現については 紙面の 都合上 言葉を短縮して表現している場合があるので 注意していただきたい - 7 -

4 報告書のページ構成について 左ページ 右ページ 質問の見出し < 問 > 前回調査 (H14) との比較 質問番号と質問内容 選択肢 単純集計 H14 小 5 H17 小 5 H14 中 2 H17 中 2 経年比較による分析 合計 小 5 100.0% 中 2 100.0% 高 2 100.0% H14 高 2 H17 高 2 クロス集計 小 5 中 2 高 2 単純集計に対する分析 クロス集計による分析 (1) 単純集計 経年比較 クロス集計の3つのデータを掲載する場合 上図のような 2ページ構成となる (2) 今回 新たに設定した質問などは経年比較ができないので 上図のページ構成の右ページはクロス集計だけとなる (3) 質問の中には 経年比較ができず かつ クロス集計をしても有意の結果が表れないものもある そのような質問については 単純集計のみの1ページとする - 8 -