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すとき, モサプリドのピーク面積の相対標準偏差は 2.0% 以下である. * 表示量 溶出規格 規定時間 溶出率 10mg/g 45 分 70% 以上 * モサプリドクエン酸塩無水物として モサプリドクエン酸塩標準品 C 21 H 25 ClFN 3 O 3 C 6 H 8 O 7 :

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2003

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3

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A 通 則 1. 添加物の適否は, 別に規定するもののほか, 通則, 一般試験法, 成分規格 保存基準各条等の規定によって判定する ただし, 性状の項目の形状は, 参考に供したもので, 適否の判定基準を示すものではない 2. 物質名の前後に を付けたものは, 成分規格 保存基準各条に規定する添加物を

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入札結果一覧表 1 契約の名称平成 30 年度下期本庁指定薬品単価契約 2 入札公示日平成 30 年 10 月 5 日 3 入札施行日時平成 30 年 11 月 16 日午前 10 時 30 分 ~ ( 単位 : 円 ) JAN コードメーカー名商品名規格 容量包装薬価スズケンほくやくモロオ東邦薬品

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XIII キレート滴定 Chelatometry 金属イオンにキレート生成試薬 ( 水溶性多座配位子 ) を加え 電離度の極めて小さい水 溶性キレート化合物 ( 分子内錯化合物 ) を生成させる キレート生成試薬 EDTA:Ethylenediaminetetraacetic Acid 最も一般的

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社内資料 ph 変動試験 テイコプラニン点滴静注用 400mg NP 2013 年 2 月 20 日ニプロ株式会社 テイコプラニン点滴静注用 400mg NP の ph 変動試験 1. 試験目的テイコプラニン点滴静注用 400mg NP は 日本薬局方テイコプラニンを含有するグリコペプチド系抗生物質製剤である 今回 本製剤の ph 依存性の配合変化を予測するために ph 変動試験を実施したため報告する 2. 試料テイコプラニン点滴静注用 400mg NP 1) 3. 試験方法テイコプラニン点滴静注用 400mg NP 1 バイアルに注射用水 10mL を加え溶解した後 0.1mol/L 塩酸または 0.1mol/L 水酸化ナトリウム液を滴下し 持続的な外観変化が認められた ph( 変化点 ph) 及び滴下量 (ml) を測定した 10mL の各試液を滴下しても何ら外観変化の見られない場合 その時点の ph( 最終 ph) を測定した 4. 試験結果 試料 試料 ph 試液滴下量 (ml) 最終 ph または変化点 ph ph * 移動指数 変化所見 0.1mol/L 塩酸 7.47 テイコプラニン点滴 1.26 静注用 400mg NP 0.1mol/L 水酸化ナトリウム液 7.45 10.0 * 移動指数 : 最終 ph と試料 ph の差 5.43 2.04 白濁 11.23 3.78 変化なし 5. 参考文献 1) 幸保文治 注射薬を考える (1988) メディカルトリビューン 2/2

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テイコプラニン点滴静注用 200mg NP の ph 変動試験 1. 試験目的テイコプラニン点滴静注用 200mg NP は 日本薬局方テイコプラニンを含有するグリコペプチド系抗生物質製剤である 今回 本製剤の ph 依存性の配合変化を予測するために ph 変動試験を実施したので報告する 2. 試料 テイコプラニン点滴静注用 200mg NP ( ニプロファーマ株式会社製 ) 1) 3. 試験方法 テイコプラニン点滴静注用 200mg NP 1 バイアルに注射用水 5mL を加え溶解した後 0.1mol/L 塩酸または 0.1mol/L 水酸化ナトリウム水溶液をもって滴定し 持続的な外観変化 が認められた ph( 変化点 ph) および滴定量 (ml) を測定した 10mL の両試液を滴加して も何ら外観変化の見られない場合 その時点の ph を測定した ( 最終 ph) 4. 試験結果 試料名 試料 ph 変化点までに 要した ml 数 最終 ph または 変化点 ph ph 移動指数 変化所見 テイコプラニン点滴静注用 200mg NP 7.54 0.1mol/L HCl 0.70 0.1mol/L NaOH 10.0 5.01 2.53 白濁 12.40 4.86 変化なし 5. 参考文献 1) 幸保文治 注射薬を考える (1988) メディカルトリビューン 1

テイコプラニン点滴静注用 200mg NP の配合変化試験 テイコプラニン点滴静注用 200mg NP は 有効成分として日本薬局方テイコプラニ ン (TEIC) を含有するグリコペプチド系抗生物質製剤である 今回 本製剤について配合 変化試験を実施したので報告する 1. 試験材料 下記の試験材料を用いて試験を実施した 試験検体 テイコプラニン点滴静注用 200mg NP ( ニプロファーマ株式会社製 ) 配合薬剤 輸液製剤 商品名 有効成分 Lot No. 製造販売元 = 販売元 アクチット注 アセテート維持液 51681 興和株式会社 = 興和創薬株式会社 大塚生食注 塩化ナトリウム 8A85P 株式会社大塚製薬工場 KN 補液 3B 総合電解質輸液 ( 維持液 ) M7L76 株式会社大塚製薬工場 ソリタ -T3 号輸液輸液用電解質液 ( 維持液 ) 8A002 味の素株式会社 = 味の素ファルマ株式会社 ソルデム 3A 輸液ブドウ糖 - 電解質液 ( 維持液 ) 080201HA テルモ株式会社 ヴィーン D 注ブドウ糖加酢酸リンゲル液 30981 興和株式会社 = 興和創薬株式会社 フィジオゾール 3 号 総合電解質輸液 ( 維持液 10% 糖加 ) K7L76 株式会社大塚製薬工場 ポタコール R 輸液 5% マルトース加乳酸リンゲル液 M7L81 株式会社大塚製薬工場 ラクテック注乳酸リンゲル液 M7K70 株式会社大塚製薬工場 リンゲル液 オーツカ リンゲル液 K7L90 株式会社大塚製薬工場 アミノフリード輸液糖質 電解質 アミノ酸輸液 M8A84 株式会社大塚製薬工場 ビーフリード輸液 ビタミン B1 糖質 電解質 アミノ酸輸液 M8A96 株式会社大塚製薬工場 プロテアミン 12X 注射液 5% キシリトール加総合アミノ酸輸液 070807KP テルモ株式会社 フルカリック 1 号輸液 高カロリー輸液用総合ビタミン 糖 アミノ酸 電解質輸液 080115NL テルモ株式会社 = 田辺三菱製薬株式会社 フルカリック 2 号輸液 高カロリー輸液用総合ビタミン 糖 アミノ酸 電解質輸液 080130NH テルモ株式会社 = 田辺三菱製薬株式会社 大塚糖液 5% ブドウ糖 8A88P 株式会社大塚製薬工場 マルトス輸液 10% マルトース M7G73 株式会社大塚製薬工場 マルトース ML 輸液 10% マルトース 080114KA テルモ株式会社 2

その他 商品名有効成分 Lot No. 会社名 献血グロベニン-I-ニチヤク (2,500mg) 乾燥ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン N499FAN 日本製薬株式会社 = 武田薬品工業株式会社 献血ヴェノグロブリン-IH ヨシトミ (2,500mg) ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン P429VXA 株式会社ベネシス = 田辺三菱製薬株式会社 注射用エフオーワイ 100 ガベキサートメシル酸塩 749FB 小野薬品工業株式会社 注射用エフオーワイ 500 ガベキサートメシル酸塩 750FC 小野薬品工業株式会社 ファンギゾンアムホテリシン B 7K28378 ブリストル マイヤーズ株式会社 ミノマイシン点滴静注用 100mg ミノサイクリン塩酸塩 07K09A ワイス株式会社 = 武田薬品工業株式会社 パンスポリン静注用 1g セフォチアム塩酸塩 HL815 武田薬品工業株式会社 2. 試験方法 輸液製剤テイコプラニン点滴静注用 200mg NP バイアル 1 本をとり 注射用水 5mLを加え 内容物を溶解した この液全量を取り 輸液 100mLに加えた後よく混合し 試験液とした この試験液について 室温 21.5~24.3 湿度 35~59%RH 室内散光下 715~ 856luxで保存し 配合直後 3 6 24 48 時間後に外観検査 ( 目視 ) phを測定した また 日本薬局方 テイコプラニン に記載の成分含量比に用いられているHPLC 法に従って得られた配合直後のクロマトグラム (A 3-1 及びA 2 群 ) を 100% として 各時点におけるクロマトグラムの変化率を算出した その他 献血グロベニン-I-ニチヤク(2,500mg) テイコプラニン点滴静注用 200mg NP バイアル 1 本をとり 注射用水 5mL を加え 内容物を溶解した後 注射用水 50mL に溶解した献血グロベニン-I-ニチヤク溶液に加え混合し これを試験液とした この試験液について 室温 21.9 湿度 60%RH 室内散光下 760lux で 外観検査 ( 目視 ) ph を測定した 献血ヴェノグロブリン-IH ヨシトミ (2,500mg) テイコプラニン点滴静注用 200mg NP バイアル 1 本をとり 注射用水 5mL を加え 内容物を溶解した後 献血ヴェノグロブリン-IH ヨシトミ (2,500mg) に加え混合し これを試験液とした この試験液について 室温 21.7 湿度 59%RH 室内散光下 756lux で 外観検査 ( 目視 ) ph を測定した 3

注射用エフオーワイ 100 及び注射用エフオーワイ 500 テイコプラニン点滴静注用 200mg NP バイアル 1 本をとり 注射用水 5mL を加え 内容物を溶解した後 生理食塩液 100mL に溶解した この液に注射用エフオーワイ ( 注射用水 5mL に溶解 ) を全量加え混合し これを試験液とした この試験液について 室温 21.6~21.8 湿度 56~58%RH 室内散光下 764~772lux で 外観検査 ( 目視 ) ph を測定した ファンギゾンテイコプラニン点滴静注用 200mg NP バイアル 1 本をとり 注射用水 5mL を加え 内容物を溶解した後 生理食塩液 100mL に溶解した この液にファンギゾン ( 注射用水 10mL に溶解 ) を全量加え混合し これを試験液とした この試験液について 室温 21.5~21.6 湿度 58~59%RH 室内散光下 769~783lux で 外観検査 ( 目視 ) ph を測定した ミノマイシン点滴静注用 100mg 及びパンスポリン静注用 1g テイコプラニン点滴静注用 200mg NP バイアル 1 本をとり 注射用水 5mLを加え 内容物を溶解した後 生理食塩液 100mLに溶解した この液にミノマイシン点滴静注用 100mg 又はパンスポリン静注用 1g( 注射用水 5mLに溶解 ) を全量加え混合し 試験液とした この試験液について 室温 20.5~23.4 湿度 50~54%RH 室内散光下 745 ~862luxで保存し 配合直後 1 3 6 24 時間後 (6 24 時間後はパンスポリン静注用 1gのみ ) に外観検査 ( 目視 ) phを測定した また 日本薬局方 テイコプラニン に記載の成分含量比に用いられているHPLC 法に従って得られた配合直後のクロマトグラム (A 3-1 及びA 2 群 ) を 100% として 各時点におけるクロマトグラムの変化率を算出した 4

3. 試験結果 テイコプラニン点滴静注用 200mg NP の配合変化試験結果を下記表に示す 輸液製剤 配合薬剤 試験項目 配合薬剤 配合直後 3 時間後 6 時間後 24 時間後 48 時間後 アクチット注 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 5.39 5.51 5.51 5.48 5.48 5.51 興和 = 興和創薬 変化率 (%) - 100 102.9 106.3 107.0 103.8 大塚生食注 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 6.00 7.40 7.41 7.40 7.32 7.29 大塚製薬工場 変化率 (%) - 100 97.4 101.3 101.6 97.4 KN 補液 3B 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 5.58 6.78 6.79 6.76 6.70 6.69 大塚製薬工場 変化率 (%) - 100 103.0 101.7 97.5 98.9 ソリタ-T3 号輸液 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 5.06 5.77 5.75 5.76 5.77 5.79 味の素 = 味の素ファルマ変化率 (%) - 100 100.0 97.5 99.9 100.6 ソルテ ム 3A 輸液 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 6.06 7.31 7.27 7.25 7.16 7.04 テルモ 変化率 (%) - 100 102.6 102.5 92.7 <90 ウ ィーン D 注 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 5.38 5.56 5.54 5.55 5.54 5.57 興和 = 興和創薬 変化率 (%) - 100 99.4 99.7 101.3 101.0 フィシ オソ ール 3 号 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 4.63 4.73 4.79 4.82 4.80 4.82 大塚製薬工場 変化率 (%) - 100 100.5 97.8 101.1 101.4 ホ タコール R 輸液 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 4.96 5.08 5.08 5.09 5.06 5.11 大塚製薬工場 変化率 (%) - 100 100.7 102.1 100.9 104.7 ラクテック注 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 6.52 7.46 7.41 7.41 7.38 7.36 大塚製薬工場 変化率 (%) - 100 103.3 104.6 104.8 102.1 リンケ ル液 オーツカ 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 6.29 7.50 7.45 7.45 7.35 7.40 大塚製薬工場 変化率 (%) - 100 99.9 97.5 100.5 101.0 アミノフリート 輸液 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 6.68 6.64 6.65 6.65 6.65 6.61 大塚製薬工場 変化率 (%) - 100 94.3 <90 <90 <90 5

配合薬剤 試験項目 配合薬剤 配合直後 3 時間後 6 時間後 24 時間後 48 時間後 ヒ ーフリート 輸液 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 6.78 6.77 6.74 6.74 6.77 6.75 大塚製薬工場 変化率 (%) - 100 94.3 <90 <90 <90 フ ロテアミン 12X 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし変化なし * 変化なし * 注射液 ph 6.08 6.17 6.15 6.18 6.17 6.16 テルモ 変化率 (%) - 100 98.5 98.9 100.7 105.6 フルカリック 1 号輸液 外観 黄色 黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 5.07 5.16 5.18 5.21 5.18 5.13 テルモ = 田辺三菱製薬 変化率 (%) - 100 104.5 104.6 103.1 99.2 フルカリック 2 号輸液 外観 黄色 黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 5.31 5.35 5.33 5.35 5.33 5.28 テルモ = 田辺三菱製薬 変化率 (%) - 100 101.3 98.2 98.8 100.7 大塚糖液 5% 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 5.10 7.68 7.53 7.48 7.45 7.24 大塚製薬工場 変化率 (%) - 100 100.1 97.2 <90 <90 マルトス輸液 10% 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 4.57 7.46 7.50 7.50 7.42 7.32 大塚製薬工場 変化率 (%) - 100 100.0 98.2 93.1 <90 マルトース ML 輸液 10% 外観 - 微黄色澄明 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし ph 4.85 7.66 7.66 7.59 7.43 7.34 テルモ 変化率 (%) - 100 100.0 97.4 <90 <90 *: わずかに白濁するが振ると消える その他配合薬剤 試験項目 配合薬剤 配合直後 1 時間後 3 時間後 6 時間後 24 時間後 献血ク ロヘ ニン-I-ニチヤク 外観 - 白濁 - - - - (2,500mg) ph 6.61 6.78 - - - - 日本製薬 = 武田薬品工業変化率 (%) - - - - - - 献血ウ ェノク ロフ リン-IH 外観 - 白濁 - - - - ヨシトミ (2,500mg) ph 4.16 4.44 - - - - ヘ ネシス = 田辺三菱製薬 変化率 (%) - - - - - - 注射用エフオーワイ 100 外観 - 白濁 - - - - ph 5.42 7.20 - - - - 小野薬品工業 変化率 (%) - - - - - - 注射用エフオーワイ 500 外観 - 白濁 - - - - ph 5.42 6.70 - - - - 小野薬品工業 変化率 (%) - - - - - - 6

配合薬剤 試験項目 配合薬剤 配合直後 1 時間後 3 時間後 6 時間後 24 時間後 ファンキ ソ ン 外観 - 黄色混濁 混濁増加 - - - ph 7.51 7.49 7.51 - - - フ リストル マイヤース 変化率 (%) - - - - - - ミノマイシン点滴静注用 100mg 外観 黄色 ~ 黄褐色 黄色澄明わずかな濁り 黄色混濁 - - ph 2.83 3.44 3.44 3.43 - - ワイス = 武田薬品工業 変化率 (%) - 100 99.0 - - - ハ ンスホ リン静注用 1g 外観 - 微黄色澄明微黄色澄明 わずかに 黄色み増加 黄色み増加 黄色澄明 ph 6.45 6.55 6.56 6.56 6.58 6.57 武田薬品工業変化率 (%) - 100-98.2 95.3 <90 7