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A 農場の自家育成牛と導入牛の HI 抗体価の と抗体陽性率について 11 年の血清で比較すると 自家育成牛は 13 倍と 25% で 導入牛は 453 倍と % であった ( 図 4) A 農場の個体別に症状と保有している HI 抗体価の と抗体陽性率を 11 年の血清で比較した および流産 加療

豚繁殖 呼吸障害症候群生ワクチン ( シード ) 平成 24 年 3 月 13 日 ( 告示第 675 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した弱毒豚繁殖 呼吸障害症候群ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を凍結乾燥したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株

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Research 2 Vol.81, No.12013

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B 農場は乳用牛 45 頭 ( 成牛 34 頭 育成牛 7 頭 子牛 4 頭 ) を飼養する酪農家で 飼養形態は対頭 対尻式ストール 例年 BCoV 病ワクチンを接種していたが 発生前年度から接種を中止していた 自家産牛の一部で育成預託を実施しており 農場全体の半数以上の牛で移動歴があった B 農場

豚丹毒 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 23 年 2 月 8 日 ( 告示第 358 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した豚丹毒菌の培養菌液を不活化し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称豚丹

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日本脳炎不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した日本脳炎ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称日本脳炎ウイル

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール

2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の

検査項目情報 インフルエンザウイルスB 型抗体 [HI] influenza virus type B, viral antibodies 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 5F410 分析物 インフルエン

なお本研究は 東京大学 米国ウィスコンシン大学 国立感染症研究所 米国スクリプス研 究所 米国農務省 ニュージーランドオークランド大学 日本中央競馬会が共同で行ったもの です 本研究成果は 日本医療研究開発機構 (AMED) 新興 再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業 文部科学省新学術領

卵管の自然免疫による感染防御機能 Toll 様受容体 (TLR) は微生物成分を認識して サイトカインを発現させて自然免疫応答を誘導し また適応免疫応答にも寄与すると考えられています ニワトリでは TLR-1(type1 と 2) -2(type1 と 2) -3~ の 10

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医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では 皮膚から侵入したアレルゲンが 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 喘息 アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすきっかけになる

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2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に

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血清学的検査 Ⅰ. はじめに 平成 27 年度の免疫血清学的検査部門精度管理調査として下記の要領でサーベイを実施し たので報告する 登録衛生検査所 10 施設と一般病院等 60 施設の計 70 施設を対象に実施し た 試料を配布した全 70 施設中 69 施設より回答があり 全体の回収率は 98.6

1 Q A 82% 89% 88% 82% 88% 82%

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る 飼料は市販の配合飼料を使用している 発生場所である肥育豚舎エリアの見取り図を図 1に示した 今回死亡豚が発生したのは肥育舎 Aと肥育舎 Dで 他の豚舎では発生していないとの事であった 今回病性鑑定した豚は黒く塗りつぶした豚房で飼育されていた なお この時点では死亡例は本場産の豚のみで発生しており

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3-2 全国と札幌市の定点あたり患者報告数の年平均値流行状況の年次推移を 全国的な状況と比較するため 全国と札幌市の定点あたり患者報告数の年平均値について解析した ( 図 2) 全国的には 調査期間の定点あたり患者報告数の年平均値は その年次推移にやや増減があるものの大きな変動は認められなかった 札

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検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 )

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表1_表4

も 医療関連施設という集団の中での免疫の度合いを高めることを基本的な目標として 書かれています 医療関係者に対するワクチン接種の考え方 この後は 医療関係者に対するワクチン接種の基本的な考え方について ワクチン毎 に分けて述べていこうと思います 1)B 型肝炎ワクチンまず B 型肝炎ワクチンについて

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や反応速度が異なりますので その特徴を理解した上でキットの選択が必要です 3. 検査は医師 検査技師 看護師の誰でも実施可能ですが いずれも技術的に熟練した者が行う必要があります それにより精度も上がり 被験者の苦痛も軽減されることになります 以上のように検査を行うとき どのキットで どんな方法で安

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よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎

蚊を介した感染経路以外にも 性交渉によって男性から女性 男性から男性に感染したと思われる症例も報告されていますが 症例の大半は蚊の刺咬による感染例であり 性交渉による感染例は全体のうちの一部であると考えられています しかし 回復から 2 ヵ月経過した患者の精液からもジカウイルスが検出されたという報告

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両面印刷推奨 <4 種ウイルス疾患 ( 麻疹 風疹 水痘 流行性耳下腺炎 ) フローチャート> 医療機関の記録または母子手帳でワクチンを接種したことが A B C 2 回確認できる 1 回確認できる 全く確認できない D または E のどちらかを選ぶ D E 前回接種より少なくとも 1 ヶ月以上あけ

6/10~6/16 今週前週今週前週 インフルエンザ 2 10 ヘルパンギーナ RS ウイルス感染症 1 0 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 8 10 咽頭結膜熱 急性出血性結膜炎 0 0 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 流行性角結膜炎 ( はやり目 )

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34 片渕美和子他 表 1 各年度の B 型肝炎, 麻疹, 風疹およびムンプスに対する抗体陽性率 検査年度 HBs 麻疹 風疹 ムンプス 2003 年 3/231(1.3)* 131/217(60.4) 200/217(92.2) 114/217(52.5) 2004 年 0/231( 0) 134

表 症例 の投薬歴 牛 8/4 9 月上旬 9/4 9/5 9/6 9/7 9/8 9/9 3 Flu Mel TMS Flu Mel Flu Mel Flu 体温 :39.0 体温 :38.8 : エンロフロキサシン Flu: フルニキシンメグルミン Mel: メロキシカム : ビタミン剤 TMS

顎下腺 舌下腺 ) の腫脹と疼痛で発症し そのほか倦怠感や食欲低下などを訴えます 潜伏期間は一般的に 16~18 日で 唾液腺腫脹の 7 日前から腫脹後 8 日後まで唾液にウイルスが排泄され 分離できます これらの症状を認めない不顕性感染も約 30% に認めます 合併症は 表 1 に示すように 無菌

方法について教えてください A 妊娠中の接種に関する有効性および安全性が確立されていないため 3 回接種を完了する前に妊娠していることがわかった場合には一旦接種を中断し 出産後に残りの接種を行うようにしてください 接種が中断しても 最初から接種し直す必要はありません 具体的には 1 回目接種後に妊娠

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豚インフルエンザウイルスの抗体保有状況と検査方法の検討 はじめに 奈良県家畜保健衛生所武平有理子 インフルエンザウイルスの動物種を超えた流行において 豚がカギとなっていることは広く知られている 豚の気道上皮細胞にはトリ型とヒト型のウイルスに対する両方のレセプターがあり 由来の異なるウイルスが同時に一つの細胞に感染すると文節型遺伝子が交雑したリアソータントを生み出し 大きな抗原変異が起きる そのため 豚は新たなウイルスを作り出す混合容器 (mixing vessel) と呼ばれている 豚インフルエンザウイルスは 豚の呼吸器病の原因ウイルスのつとして また 豚呼吸器複合感染症の原因病原体のつとされている 豚インフルエンザ (SI) の病原体はA 型インフルエンザウイルスで 主な亜型は古典的なHN 香港型と呼ばれるHN 両者のリアソータントであるHNのつである 豚は感染すると発熱 食欲不振等のヒトと同様の臨床症状を示し 繁殖障害 発育不良や細菌等の二次感染による死亡等を引き起こすが 注目度は低く 疫学調査も十分に行われていない また 流行には地域性があると言われているが 管内の浸潤状況は不明であり 今回 抗体検査を実施することにした また 寒天ゲル内沈降反応についても検討した 浸潤調査 抗体検査はHI 検査で行った 検査試薬として市販されているものはなく 抗原は分与して頂いた 血清はインヒビター除去処理した 用いた血清は 管内にある 農場から肥育豚と 一農場については 母豚 候補豚 子豚の余剰血を用いた その他 必要と認めた血清についても実施した 検査方法 HI 検査抗原 : 京都株 和田山株 (HN 血清 : インヒビター除去処理除去処理したもの 用いたいた血清 ( 余剰血 ) 各農場 (H9. H9.~H. H.) 肥育豚 ( 頭 /,,9, 月 ) 頭 一農場 (H. H.~H. H.) 母豚 ( 基本すべて ) 頭 候補豚 ( 頭 / 月 ) 頭 子豚 ( 頭 /H H,,) 頭 農場毎に推移は異なった 隔年でピークがあるのが 農場 毎年ピークがあるのが 農場で また変動の大きい 農場と変動の小さい 農場に分かれた Aは慢性疾病対策事業対象農場で 一番が高く約半数が抗体を保有していた B, C 農場は約 % D,E 農場は約 % のだった 全体としては 8.% のと - -

なった A B C 隔年でピーク H 9. H 9.9 H 9. H. H. 変動 : 大毎年ピーク 変動 : 小 H.9 H. H. H. H.9 H. D E 全体 8.% 8 ( HNと比較して縦軸ののスケールが/になっているので変化があるようにみえるが かなり変動の小さな推移だった 直近のH.に少し上昇傾向にありそうだが 今後検査を継続しなければわからない状態であった ( A,B,E 農場は約 % の C,D 農場では ほぼ陰性という結果だった また もかなり低く全体としては.% のとなった 9 8 (HN( Hと比較比較して / スケール直近で少し変化あり変動 : 微小 H 9. H 9.9 H 9. H. H. H.9 H. H. H. H.9 H. (HN( A B C D E 全体.% 慢性疾病対策事業 (PRRS) の余剰血余剰血を利用利用して 一農場に絞って推移をみた HNで一番の高かったA 農場では 慢性疾病対策事業としてHより母豚や候補豚の採血を行い PRRSの検査を実施してきた 今回はその余剰血を用いた SIは細菌の二次感染が起こった場合 PRRSウイルスの二次感染を引き起こしやすくすると言われている 当農場はPRRSへの対策としてH.に細霧システムを全豚舎に導入し 導入後 ヶ月で PRRSウイルス抗体が激減した そこで 細霧システムがSIにどの程度有効か調べるために HI 検査を実施した - -

結果 HNでは 母豚のは9.% で 候補豚では.% だった また も候補豚のほうが約 倍高くなっていた しかし 個々にをみると 倍以上のがあったのはH.の母豚のみだった 高いものでは 倍以上あった しかし 候補豚では高くても8 倍で H9.が一番多くなっていた HNでは 縦軸はHNの/スケールとなっており 母豚のは.9% で 候補豚では.% だった また も候補豚のほうが若干高めだった また 個々にをみると 一番高くて 倍でありH.の母豚 頭のみだった その他はすべて 倍で 候補豚のH9.~に集中していた HN の推移 HN の推移 母豚 9.%. 候補豚.%. 母豚.9%. 候補豚.%. H. H. H. H. H 8.8 H 9. H 9. H 9. H 9.9 H 9. H. H. H.8 H. H. H. H. H. H.9 H. H. H. H. H. H.9 H. H 8. H 8.9 H 9. H 9. H 9. H 9. H. H. H.9 H. H. H. H.9 H. H. H. H. H. H 8.8 H 9. H 9. H 9. H 9.9 H 9. H. H. H.8 H. H. H. H. H. H.9 H. H. H. H. H. H.9 H. H 8. H 8.9 H 9. H 9. H 9. H 9. H. H. H.9 H. H. H. H.9 H. 候補豚のほうがのほうが変動変動大きい 以上は H. のみ すべて 8 高いものでは 以上 8 は H9. が一番多一番多い 8 は H. に 頭でそのその他はすべて 候補豚のほうがのほうが変動変動大きいきいが H と比較すると / スケール は H. に 頭のみ すべて その他はすべて は H9.~ に集中 同一母豚でのでの推移 表は変動のあった母豚のみを示し 感染は繰り返されており わかりやすいのはNo.で 倍あったが半年後にはなくなっており またその半年後に 倍まで上昇しているのが確認できた 同一母豚でのでの推移 H9 前期 H9 後期 H 前期 H 後期 H 前期 H 後期 No. No. No. No. 感染の繰り返し No. No. No. No.8 No.9 No. No. No. ステージ別推移 HN H H 離乳豚育成豚肥育豚 H HN ステージ別推移 ( 離乳豚 育成豚育成豚 肥育豚 ) HNは Hにかなり抗体をもっていたが H は低レベルで推移していた HNは 縦軸がHNの/スケールで Hの肥育豚でも陽性ラインであるで 倍しかなかった 離乳豚 育成豚 肥育豚 まとめ (HI 検査 ) HN では 季節性はなかったが 農場毎に少し規則性が感じられた は 8. - -

% で アジアでは% と言われており 今回は肥育豚のみのだが 準ずる結果であったと考えられる HNでは ほとんど動きはなかった も低くは.% で 近年動きは少ないと言われているので 一致する結果であったと考えられる 一農場の結果からでは 候補豚の は母豚よりもかなり高くなっていた この理由として候補豚の段階ではほとんどの場合 初感染であると思われるので 免疫がなく 共に高くなるのではないかと考えられた また 倍以上の高い抗体を保有していたのは細霧システム導入前のみで 倍以上の母豚もいた しかし 導入後は子豚も含め8 倍で推移していた また母豚では 感染が繰り返されていることを確認できたが 倍以上の上昇は認められなかった このことから ウイルスの動きをなくすことは難しいが 濃厚な感染を防ぐために細霧システムは ある程度有効であると考えられた 寒天ゲルゲル内沈降反応 (AGP) HI 検査をするほうが良いが 前処理に試薬が必要であること また 日かかること等 家畜保健衛生所でより簡便に検査を実施することができないかと考え 検討してみた 鶏インフルエンザのAGPでは平板に塩化ナトリウムを入れるが SIの場合は入れないほうが反応が良い結果となった また より室温のほうが良く 日目でぼやけているラインも 日目には明瞭となった 更に 希釈することで ある程度を推測することができた 感度もHI 検査と同等レベルか少し劣る程度と思われた 抗原は鶏インフルエンザでは8 単位で使用するが SIの場合 はかなり濃いものが必要であることがわかった 今回 分与して頂いた抗原をHI 検査で使用する場合より 倍濃い状態に溶解し 検討してみた その結果 倍濃いほうが 倍濃く溶解するよりもラインが中心円から離れ見やすくなった しかし かなり濃いために溶解後 で保存しておくと 一部析出してしまうこともあり 更なる検討を必要とすることがわかった 防疫対策 寒天ゲルゲル内沈降反応 (AGP( AGP) 寒天平板の組成 寒天 g 生理食塩液 ml アジ化ナトリウム.g mm 8 mm ゲルにはには塩化塩化ナトリウムナトリウムを入れな いほうがよい よりも室温室温のほうがよい 検査方法 反応にはには最低 日必要 被検血清 ( 原液 ) μl 希釈することであるすることである程度程度を推測できる定量試験の場合 抗原はかなりはかなり濃いものが必要被検血清を生理食塩液生理食塩液で 濃いほどいほど中心円中心円からから離れてれて見や 倍段階希釈 ( ~ ) すい室温で 8 時間 まず 豚に混合容器としての機能をさせないために 農場へのウイルスの感染ルートをできるだけ断つことが重要である また 侵入したとしても感染豚の繁殖や発育に対する大きな被害を防ぎ 生産効率を低下させないようにしなければならない そのためにも 一般的な衛生対策に加えて 農場における抗体の定期的なモニタリングも必要になってくると思われる 諸外国ではワクチンの普及率も高く 国内でも市販されているので 今後はワクチンによる予防も視野に入れて対策を考えていきたい - -

謝辞 抗原の分与 指導をして頂いた微生物化学研究所の先生方に深謝致します - -