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大阪市再開発地区計画にかかる

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

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(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

第 3 章認定品の利用推進に関する基本方針 ( 認定品の周知 ) 第 6 認定品の製品情報については, 環境生活部環境政策課ホームページ等を参考とするものとする ( 認定品の使用 ) 第 7 工事等において, 認定品を積極的に使用するものとし, 資材の名称, 規格 寸法等の必要項目を設計図書 ( 条

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Q5. 工事担任者資格が必要な工事とは どのようなものですか A5. 利用者が電気通信サービスを利用するための端末設備等の接続に係る工事であり 具体的には 事業用ネットワークへの接続及びこれに伴う調整並びに屋内配線工事など端末設備等の接続により通信が可能となる一切の工事です この工事には 事業用ネッ

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法 34 条 7 号 既存工場と密接な関連を有する事業の建築物等の用に供する建築行為 提案基準 13 既存工場の事業の質的改善 提案基準 25 工業系ゾーンに位置づけられた区域内の工場 及び提案基準 32 研究施設 における工場又は研究施設の規模及び敷地計画 法 34 条 7 号 立地基準編第 2

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( 別紙 ) 手すり先行工法等に関するガイドライン 第 1 目的本ガイドラインは 労働安全衛生関係法令と相まって 足場の設置を必要とする建設工事において 手すり先行工法による足場の組立て 解体又は変更の作業 ( 以下 足場の組立て等の作業 という ) を行うとともに 働きやすい安心感のある足場を使用することにより 労働者の足場からの墜落等を防止し 併せて快適な職場環境の形成に資することを目的とする 第 2 適用対象本ガイドラインは 足場の設置を必要とする建設工事に適用する 第 3 定義 1 手すり先行工法本ガイドラインで示す 手すり先行工法 とは 建設工事において 足場の組立て等の作業を行うに当たり 労働者が足場の作業床に乗る前に 別紙 1に示す 手すり先行工法による足場の組立て等に関する基準 に基づいて 当該作業床の端となる箇所に適切な手すりを先行して設置し かつ 最上層の作業床を取りはずすときは 当該作業床の端の手すりを残置して行う工法をいう 2 働きやすい安心感のある足場本ガイドラインで示す 働きやすい安心感のある足場 とは 手すり先行工法により組み立てられた足場であって 関係する労働安全衛生法令のすべてを満たした上で 第 6の 留意すべき事項 及び別紙 2の 働きやすい安心感のある足場に関する基準 に基づき より安全な作業を行えるように必要な措置を講じた足場をいう 第 4 事業者等の責務事業者は 労働安全衛生関係法令を遵守するとともに 本ガイドラインに基づき 足場の組立て等の作業を行い かつ 働きやすい安心感のある足場を使用することにより 建設工事における墜落等による労働災害の一層の防止に努めるものとする 労働者は 労働安全衛生関係法令に定める労働者が守るべき事項を遵守するとともに 事業者が本ガイドラインに基づいて行う措置に協力することにより 建設工事における墜落等による労働災害の防止に努めるものとする 第 5 講ずべき措置 1 足場に係る施工計画の策定 -1-

事業者は 次により 足場の設置を行う作業箇所等に係る事前調査を行うとともに 足場に係る施工計画として 足場計画 機材管理計画 作業計画 機械計画 仮設備計画 安全衛生管理計画及び工程表を策定し 関係労働者に周知すること ( 1) 事前調査足場を設置する前に次のア及びイの調査を実施し 当該調査結果に基づき ( 2) から ( 8) までの計画を作成すること ア敷地内調査建設工事を行う敷地内について 現地踏査等の方法により次の事項に関して調査を行い その状況を把握すること ( ア ) 敷地内の建築物等の有無及びその状況 ( イ ) 敷地の広さ 形状 傾斜 土質等の状況 ( ウ ) 敷地使用上の制約等 ( エ ) その他足場の設置に関して必要な事項イ周囲の調査建設工事を行う敷地周辺について 現地踏査等の方法により次の事項に関して調査を行い その状況を把握すること ( ア ) 敷地に隣接する建築物等の有無及びその状況 ( イ ) 架空電線の有無及びその状況 ( ウ ) 崖 溝 水路 樹木等の有無及びその状況 ( エ ) 道路 交通量 交通規制等の状況 ( オ ) 工事施工上の制約等 ( カ ) その他足場の設置に関して必要な事項 ( 2) 足場計画 ( 1) の事前調査の結果に基づき 次の事項を明らかにした足場計画を作成すること ア足場の種類等別紙 1 及び2のうちから 足場の種類及び手すり先行工法による足場の組立て等の作業方法を定めること イ構造足場は 丈夫で 墜落の危険の少ない安心感のある構造とすること ウ設計荷重足場の自重 積載荷重 風荷重 水平荷重等を適切に設定すること エ最大積載荷重足場の構造及び材料に応じて 作業床の最大積載荷重を定めること オ機材足場の構造に応じた機材の種類及び量を確認するとともに 必要となる時期までに確保できるようにすること カ組立図足場の各部材の配置 寸法 材質並びに取付けの時期及び順序が明記された組立図を作成すること -2-

キ点検第 6の3に基づき 足場の点検及び補修並びにこれらの結果の記録の保存の方法 期間等を定めること ( 3) 機材管理計画 ( 2) のオの機材については 次の事項を明らかにした機材管理計画を作成すること ア機材の点検足場の組立て及び変更の作業を行う前に 機材の欠陥 損傷の有無等について点検し 不良品を取り除くこと イ規格への適合の確認わく組足場等の鋼管足場用の部材及び附属金具については 鋼管足場用の部材及び附属金具の規格 ( 昭和 56 年労働省告示第 103 号 ) に適合していることを確認すること ウ経年管理の確認機材については 平成 8 年 4 月 4 日付け基発第 223 号の2 経年仮設機材の管理について に基づいて適切に経年管理が行われていることを確認すること ( 4) 作業計画 ( 1) の事前調査の結果及び ( 2) により決定した足場の種類に応じて 次の事項を明らかにした作業計画を作成すること ア足場の組立ての作業の準備 ( ア ) 足場の組立ての作業に支障となる障害物等の除去方法 ( イ ) 架空電線の防護方法 ( ウ ) 足場の基礎地盤の整備方法 ( エ ) 周辺道路 隣接家屋等への機材の飛来等の防止方法 ( オ ) 機材等の搬入及び仮置き方法 ( カ ) その他足場の組立ての作業の準備に必要な事項イ足場の組立ての作業 ( ア ) 足場を構成する部材の取付けの方法及び手順 ( イ ) 朝顔 荷上げ構台 巻上機等足場の部材に取り付ける設備の取付けの方法及び手順 ( ウ ) 階段及び踊り場の設置方法及び設置手順 ( エ ) 出入口等の補強方法及び補強手順 ( オ )( 5) のイの ( ア ) に応じた作業手順 ( カ ) その他足場の組立ての作業に必要な事項ウ足場の解体の作業 ( ア ) イの ( ア ) から ( エ ) までの作業により取り付けたすべての部材等の取りはずし順序及びそれぞれの部材等の取りはずし手順 ( イ )( 5) のイの ( ア ) に応じた作業手順 -3-

( ウ ) その他足場の解体の作業に必要な事項エ足場の変更の作業足場の変更の作業においては 部材等の取りはずしの作業はウ 部材等の取付けの作業はイによるとともに 次の事項を明らかにすること ( ア ) 足場の変更に関する承認方法 ( イ ) 一時的変更の場合における復元の時期及び確認方法 ( ウ ) 足場を変更する時期 範囲及び内容を関係労働者に周知する方法 ( エ ) その他足場の変更の作業に必要な事項 ( 5) 機械計画足場の組立て等の作業にクレーン 移動式クレーン 車両系建設機械等の機械 ( 以下 機械 という ) を使用する必要があるときは 次の事項を明らかにした機械計画を作成すること ア機械の設置 ( ア ) 使用する機械の種類 能力及び必要台数 ( イ ) 使用する機械の設置場所 設置方法及び設置期間 ( ウ ) 使用する機械の搬出入の方法 ( エ ) その他機械の設置に必要な事項イ機械の使用 ( ア ) 機械の作業範囲及び作業方法 ( イ ) 機械の運行経路 ( ウ ) 機械の運転中に立入りを禁止する方法又は誘導者を配置する方法 ( エ ) その他機械の使用に必要な事項 ( 6) 仮設備計画次の足場に関連する仮設備を設置するときは 当該仮設備の種類 数量 設置場所 設置方法 設置期間及び使用方法を明らかにした仮設備計画を作成すること ア安全に昇降するための仮設備イ飛来落下を防止するための仮設備ウ照明を確保するための仮設備エ電源を確保するための仮設備オその他必要な仮設備 ( 7) 安全衛生管理計画次の事項を明らかにした安全衛生管理計画を作成すること ア安全衛生管理体制イ安全衛生教育ウ安全衛生活動 ( 8) 工程表 -4-

足場を使用する作業 ( 足場の組立て等の作業を除く 以下同じ ) 及び足場の組立て等の作業において 次の事項を明らかにした工程表を作成すること ア各作業に関する工程イ安全衛生管理に関する工程ウ各作業間及び各作業と安全衛生管理の関連 2 足場に係る施工計画の実施及び変更時の措置事業者は 1で策定した足場に係る施工計画及び別紙 1に基づき 手すり先行工法による一連の作業を適切に行うこと また 当該施工計画を変更する必要が生じた場合は 事前に関係者と十分に検討を行うものとし 変更した施工計画は関係労働者に周知すること 第 6 留意すべき事項事業者は 第 5の1で策定した足場に係る施工計画及び別紙 1に基づき 手すり先行工法による一連の作業を行うとともに 次の事項に留意すること 1 足場の構造上の留意事項足場の組立てに当たっては 労働安全衛生規則 ( 昭和 47 年労働省令第 32 号 ) 第 570 条 第 571 条等の労働安全衛生関係法令を遵守し 第 5の1の ( 2) のカ及び ( 4) のイに基づいて組み立てるとともに 次によること ( 1) 脚部ア足場の脚部の沈下を防止するため 地盤を十分に突き固め 敷板等を敷き並べること イわく組足場にあっては 建わくの脚柱下端にジャッキ型ベース金具を配置し 建わくの高さをそろえること ( 2) 布ア足場のはり間方向の建地又は脚柱の間隔と床材の幅の寸法は原則として同じものとし 両者の寸法が異なるときは 床材を複数枚設置する等により 床材と建地又は脚柱とすき間をつくらないように設置すること イ床付き布わくのつかみ金具は 外れ止めを確実にロックすること ( 3) 筋かいアわく組み足場にあっては 交さ筋かいを原則として外側及び躯体側の両構面に取り付けること イ建わくの交さ筋かいピンは 確実にロックすること ( 4) 壁つなぎアわく組足場にあっては 壁つなぎの間隔を垂直方向 9 メートル以下 水平方向 8 メートル以下で取り付けるとともに 最上層に壁つなぎ又は控えを取り付けること -5-

イ単管足場にあっては 壁つなぎの間隔を垂直方向 5 メートル以下 水平方向 5. 5 メートル以下で取り付けるとともに 最上層に壁つなぎ又は控えを取り付けること ウ壁つなぎは 可能な限り壁面に直角に取り付けること エ壁つなぎ用のアンカーは 専用のものを用いること なお 後付けアンカーの場合 必要な引抜強度を確保すること オ壁つなぎとして鋼管を躯体のH 形鋼等に鉄骨用クランプを用いて設置する場合にあっては 鋼管 1 本につきH 形鋼等のフランジ部 2 箇所で取り付けること 2 足場の組立て等の作業における留意事項足場の組立て等の作業に当たっては 第 5の1の ( 4) の作業計画に基づいて作業を行うとともに 次に定めるところによること ( 1) 作業時期等の周知足場の組立て等に係る時期 範囲及び順序を関係労働者に周知すること ( 2) 立入禁止足場の組立て等の作業を行う区域内には 関係労働者以外の立入りを禁止すること ( 3) 手すり先行の徹底手すりが先行して設置されていない作業床及び手すりが取りはずされた作業床には乗ってはならないことを関係労働者に周知徹底すること ( 4) 安全帯の使用手すりを先行して設置できない箇所においては 労働者に安全帯を使用させるとともに 安全帯を確実に接続された建てわく等又は労働者が作業床上で作業する前に設置した親綱に取り付けさせること ( 5) 安全帯を取り付ける親綱の設置等安全帯を取り付ける親綱を設置するときは 別紙 1の4の ( 1) に基づいた性能を有する機材を同 ( 2) に基づいて設置し 使用すること ( 6) 悪天候時の作業の中止強風時等の悪天候が予想されるときは 足場の組立て等の作業を中止すること ( 7) つり網等の使用材料等を上げおろしするときは つり網 つり袋等を労働者に使用させること ( 8) 作業主任者の選任足場の組立て等の作業を行うときは 足場の組立て等作業主任者を選任し その -6-

者に労働安全衛生規則第 566 条の職務を行わせるとともに 関係労働者が不安全行動を行わないよう監視させること ( 9) 足場の変更足場を変更する場合は 第 5の1の ( 4) のエで定めた変更の方法等に基づき 変更の作業を行うとともに 一時的に変更した部材は必ず復元すること 3 足場の点検等に関する留意事項 ( 1) 点検等の実施ア足場の組立て等の作業の監視足場の組立て等の作業を行うときは 足場の組立て等作業主任者に労働安全衛生規則第 566 条に規定する作業の進行状況等の監視を行わせるとともに 別紙 1 の3 及び4に示す各機材等の使用状況についても監視させること イ足場の組立て等の作業後の点検足場の組立て等の作業を行った後においては ( 2) のアにより指名された点検者によって ( 2) のイにより作成した点検表を用いて労働安全衛生規則第 567 条第 2 項に規定する点検を実施するとともに 別紙 2 の 3 のメッシュシート等の設置状況についても点検を行い 異常を認めたときは直ちに補修すること ウ作業開始前点検足場を使用する作業等を開始する前に 職長等当該足場を使用する労働者の責任者から点検者を指名し 労働安全衛生規則第 567 条第 1 項の点検を実施すること ( 2) 点検等の実施体制ア点検者の指名 ( 1) のイの点検の実施者については 原則として 足場の組立て等作業主任者 元方安全衛生管理者等であって 足場の点検について 労働安全衛生法第 19 条の 2 に基づく足場の組立て等作業主任者能力向上教育を受講している等十分な知識 経験を有する者を指名すること イ点検表の作成 ( 1) のイの点検については 足場の種類 機材に応じた点検等を行う項目を定めた点検表を作成すること ウ点検 補修結果等の記録及び保存点検等の結果及び当該点検の結果に基づいた補修等の内容については 労働安全衛生規則第 567 条第 3 項に基づきイの点検表に記録し 必要な期間保存すること 4 足場を使用する作業等における留意事項 ( 1) 足場を使用する作業等の開始 足場を使用する作業等は 3の ( 1) のウの点検を行った後でなければ開始しては -7-

ならないこと ( 2) 手すり等の確認の徹底作業床の端に手すり等が設置されていない場合は 足場を使用する作業等を行ってはならないことを関係労働者に周知徹底すること ( 3) 最大積載荷重の遵守作業床には 第 5の1の ( 2) のエで定めた最大積載荷重を超えて作業床に積載してはならないこと ( 4) 悪天候時の作業の中止強風時等の悪天候が予想されるときは 足場を使用する作業等を中止すること ( 5) 不安全行動の排除わく組足場の建わくを昇降する等足場上での不安全行動を行わないことを雇入れ 時教育 第 5の1の ( 7) のイの安全衛生教育等により 関係労働者に徹底すること -8-