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4 健全度の把握及び日常的な維持管理に関する基本的な方針 健全度の把握の基本的な方針橋梁の長寿命化を図るため 定期点検要領に基づき5 年に1 回の定期点検を実施していきます また 定期点検の結果に基づく診断結果 ( 健全度 ) を長寿命化修繕計画に反映させていきます 日常的な維持管理に関する基本的な

分野毎の検討における体制・検討フロー(案)

豊中市千里地区歩路橋長寿命化修繕計画 平成 29 年 8 月 豊中市

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§1 業務概要

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国土技術政策総合研究所研究資料

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様式及び記入例 (3) 点検結果一覧表 ( その 1) 半田市橋梁点検 補修設計業務 橋梁諸元 定期点検結果 整理番号 橋梁 ID 橋梁名 橋梁形式 径間 長根橋 ( 上流側 ) PC 単純プレテンホロー桁橋 1 橋種 PC 橋 有効 橋長 幅員 橋面積 (m) (m) (m2) 供

中央区 橋梁長寿命化修繕計画

講習会を企画する際に留意すべき点を挙げる 1) 定期点検要領 ( 案 ) への理解を深めること 2) メンテナンスサイクルという概念への理解 メンテナンスサイクルを定着させること 3) 受講者となる地方自治体職員の技術レベルを把握すること 4) 地方自治体職員が受講したい研修を自分で選ぶことが出来る

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平成 26 年度公共事業事後評価調書 1. 事業説明シート (1) ( 区分 ) 国補 県単 事業名道路事業 [ 国道橋りょう改築事業 ( 国補 )] 事業箇所南巨摩郡身延町波高島 ~ 下山地区名国道 300 号 ( 波高島バイパス ) 事業主体山梨県 (1) 事業着手年度 H12 年度 (2) 事

資料 7-1 特殊車両の通行に関する指導取締要領の一部改正について 国土交通省関東地方整備局道路部交通対策課 1 (1) 特殊車両通行許可制度 2

義務化 支援策研究所及び土木研究所と連携した研究開発を推進 道路の老朽化対策の本格実施に関する取組状況 道路の老朽化対策の本格実施に関する提言 これまでの取組内容 [ 点検 診断] [ 措置] [ 予算] [ 体[ 技[ 国[ 記 橋梁 ( 約 70 万橋 ) トンネル ( 約 1 万本 ) 等は

東日本大震災 (H ) 地震時の情報収集や提供に関する課題 国 地方公共団体などが連携した被災者や物資輸送者への交通関係情報の提供 大震災直後は 各管理者から別々に通行止め情報等が提供されたため 被災地までの輸送ルートの選定が困難な状況 国が集約して提供を始めたのは10 日以上過ぎた3/

橋 梁 長 寿 命 化 修 繕 計 画

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チェーン規制区間 < 区間 > せいよしうわちょうおおずしきたただ国道 56 号 : 愛媛県西予市宇和町 ~ 愛媛県大洲市北只 ( 延長 7.0km) ( 別紙 1~4 のとおり ) < 規制内容 > 大雪特別警報 が発表され 冬用タイヤでの走行が困難な路面状況になった場合に 従来であれば通行止めと

平成23年度

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1, H H17 4.2H17

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高浜町 橋梁長寿命化修繕計画 ( 第 2 期 ) 高浜町建設整備課

1 首都直下地震の概要想定震度分布 (23 区を中心として震度 6 強の想定 ) 首都直下地震 想定震度分布 出典 : 中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループ 首都直下地震の被害想定と対策について ( 最終報告 ) ( 平成 25 年 12 月 ) 2

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別紙 3 点検表記録様式 様式 1( その1) 橋梁名 所在地 管理者名等 橋梁名 路線名 所在地 起点側 緯度 経度 学園橋 ( フリガナ ) ガクエンバシ 町道上中下中線 鹿児島県熊毛郡南種子町中之下 管理者名 点検実施年月日 路下条件 代替路の有無 自専道

スマートICの事業費の基準について

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図 維持管理の流れと診断の位置付け 1) 22 22

地方公共団体の現状 ( 技術者 点検方法 ) 町の約 3 割 村の約 6 割で橋梁保全業務に携わっている土木技術者が存在しない 地方公共団体の橋梁点検要領では 遠望目視による点検も多く ( 約 8 割 ) 点検の質に課題あり 市区町村における橋梁保全業務に携わる土木技術者数 分類市 3 8% 92%

中間とりまとめを受けての取り組み方針 取組内容 実施内容 H30 3/4 四半期 4/4 四半期 H31 H32 H33 (1) ソフト的対応 関係機関との連携強化 情報連絡本部を都道府県又は県内ブロック単位で設置 道路管理者 警察 気象台 利用者団体等で構成 全国 59 組織を設置 新たな課題に対

第 7 章鹿児島県と連携した耐震改修促進法による指導及び助言等 国の基本方針では 所管行政庁はすべての特定建築物の所有者に対して法に基づく指導 助言を実施するよう努めるとともに 指導に従わない者に対しては必要な指示を行い その指示に従わなかったときは 公表すべきであるとしている なお 指示 公表や建

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- 目次 - 1. 長寿命化修繕計画の背景と目的 相馬市の概要 計画

PowerPoint プレゼンテーション

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別紙 1 ワイヤロープの今後の設置予定について H ワイヤロープの技術的検証結果 ( 第 3 回検討会 ) 土工区間については 技術的に実用化可能 中小橋については 試行設置箇所を拡大し 実用化に向けた取組みを進める 長大橋 トンネル区間については 公募選定技術の性能検証を引き続き進め

許可方針

インフラ老朽化対策 10

大雪の際のドライブプランの検討に役立つ新たな情報提供を行います 高速道路会社が共同で 株式会社ウェザーニューズと連携した 新たな 高速道路の情報提供サイト を立ち上げます 大雪の際には情報提供サイトをご確認いただき 大雪地域へのご旅行等の見合わせや広域の迂回など ご協力をお願いします タイムライン

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先行的評価の対象とするユースケース 整理中. 災害対応に関するユースケース. 健康に関するユースケース. 移動に関するユースケース. 教育に関するユースケース. 小売 物流に関するユースケース 6. 製造 ( 提供した製品の保守を含む ) に関するユースケース 7. 農業に関するユースケース 8.

市民皆様が安心して利用していただくために 佐伯市橋梁長寿命化修繕計画 佐伯市建設課 2018 年 12 月

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建築物等震災対策事業について

1-7 契約手続き中 の変更 工事名 無停電電源装置補修工事 (29- 大管 神管 ) 約 20ヶ月 工事概要 無停電電源装置補修工 電気 1-8 契約済み 工事名 建物防潮板整備工事 (29- 大管 ) 工事場所 16 号大阪港線 3 号神戸線 4 号湾岸線 約 11ヶ月 工事概要 防潮板設置 1

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

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分野毎の検討における体制・検討フロー(案)

相馬市 橋梁長寿命化修繕計画 平成 28 年 12 月 福島県 相馬市建設部土木課

プレゼンテーションタイトル

スライド 1

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平成 29 年 12 月 1 日水管理 国土保全局 全国の中小河川の緊急点検の結果を踏まえ 中小河川緊急治水対策プロジェクト をとりまとめました ~ 全国の中小河川で透過型砂防堰堤の整備 河道の掘削 水位計の設置を進めます ~ 全国の中小河川の緊急点検により抽出した箇所において 林野庁とも連携し 中

平成 26 年度建設技術フォーラム発表資料 道路パトロール支援サービス ~ 社会インフラの維持管理業務へのスマートデバイス活用 ~ 平成 26 年 11 月富士通株式会社 Copyright 2014 FUJITSU LIMITED

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労働災害発生状況

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

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H28秋_24地方税財源

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

災害復旧制度の目的と沿革 目的 自然災害により被災した公共土木施設を迅速 確実に復旧する 対象施設 河川 海岸 砂防設備 林地荒廃防止施設 地すべり防止施設 急傾斜地崩壊防止施設 道路 港湾 漁港 下水道 公園 沿革 古くは明治 14 年より予算補助の形での国庫補助 明治 32 年 災害準備基金特別

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橋梁長寿命化修繕計画 ( 案 ) 平成 25 年 3 月 那覇市役所 建設管理部道路管理課

路面補修 切削オーバーレイ工 施工前 施工後 4車線化工事 白鳥IC 飛騨清見IC 対面通行区間の中央分離帯の改良 施工前 施工後 車線切替を実施しⅠ期線の改良を実施 左 Ⅰ期線 右 Ⅱ期線 左 Ⅱ期線 右 Ⅰ期線

1. 研究背景 目的 2. 使用機器 3. 橋梁点検システム 4. 選定橋梁 5. 安全対策 橋梁点検フロー 6. 計測結果 計測条件 7. まとめ - 2 -

目 次 1. 長寿命化修繕計画の背景と目的 背景 目的 2 1) 持続可能な維持管理体制の確立 2 2) 対症療法的な修繕から 予防保全的な修繕への転換 2 2. 長寿命化修繕計画の対象 ウイング21 大型ボックスカルバート 岩岳トンネル

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近畿地方整備局福知山河川国道事務所 資料配付 配布日時 平成 22 年 10 月 28 日 14 時 00 分 件 名 まいづる国道 27 号舞鶴市市場 いちばあおばの青葉 おおはしにおける 大橋高欄 遮音壁取替工事のおしらせ ~ 昼間片側交互通行規制を行います ~ 概 要 福知山河川国道事務所では

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

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地震発生後の九州地方整備局の活動 4 月 16 日の夜明け 本震の後に再度調査を実施しておりま す その際は 道路崩壊の調査 土砂崩壊の箇所の調査 被 災地に入るための安全ルートの確認等を実施しております 次に九州地方整備局の活動について紹介させていただき ます まず最初に地震発生後の初動体制につい

速度規制の目的と現状 警察庁交通局 1

平成30年度チェーン規制実施箇所 近畿地方整備局管内 別紙 凡例 近畿地整 高速道路 E8北陸自動車道 延長17.8 丸岡IC 加賀IC 国道8号 延長3.2 福井県あわら市熊坂 福井県あわら市笹岡 直轄国道 E8北陸自動車道 延長44.7 木之本IC 今庄IC 高速道路 都道府県 延長 km 道路

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新都市社会技術融合創造研究会研究プロジェクト 事前道路通行規制区間の解除のあり方に関する研究

1 見出し1

~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

主なメニュー (1). 道路土工構造物とは (2). 道路土工構造物の特性 特徴 (3). 近年の状況変化 (4). 道路土工構造物のマネジメント (5). 道路土工構造物技術基準 (6). 道路土工構造物点検要領 1

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Microsoft PowerPoint - 参考資料 各種情報掲載HPの情報共有

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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と


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10.2 道路占用規則関係 ( 太田市に関して ) 当該様式は 参考例として掲載しております 申請の際には 所管にて必ず確認を行ってください 111

ハザードマップポータルサイト広報用資料

Transcription:

国道事務所における維持管理の取り組み 維持管理 修繕 防災 道路メンテナンス会議 関東地方整備局道路構造物管理部会 ( 相武国道事務所管理第二課中嶋 ) Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 1 道路の維持管理 1 道路巡回 維 持 : 道路の異常等を日常的に確認し 交通に支障を及ぼさないよう対応 毎日の巡回 清掃 除草 剪定により対応 道路巡回により 落下物の回収 路面の異常 附属物の損傷を発見 通行の危険を未然に防止 路上落下物の例 日々の道路巡回 H26.11 撮影 路面異常の発見 交通量に応じて 1 日 1 回 ~3 日に1 回 H. H28.9 撮影 H. 撮影 国道 16 号 ( 神奈川県相模原市 ) 2

道路の維持管理 2 清掃 除草 剪定 道路清掃 緑地の除草 街路樹の剪定により 通行車両の安全性の確保や 冠水被害の防止 沿道環境を向上 道路清掃緑地の除草街路樹の剪定 H. 撮影 H28.8 撮影 H28.12 H. 撮影 H. 撮影 H28.9 撮影 H. H28.12 撮影撮影 H. H28.9 撮影 3 道路の維持管理 3 維持管理の取り組み 沿道住民との協同や工夫により コスト縮減や 沿道環境を向上 道路清掃の取り組み 防草対策 除雪の取り組み 沿道利用者へ除雪資機材の提供 防草シート等を設置し通行環境確保 ゴミ袋の提供と事務所による回収 自治会との協同で清掃活動 4

道路の修繕 1 メンテナンスサイクル ( 点検 診断 ) 道路の修繕として 以下のメンテナンスサイクルを実施 [ 点検 ] 橋梁 ( 約 73 万橋 ) トンネル( 約 1 万本 ) 等は 国が定める統一的な基準により 5 年に1 度 近接目視による全数監視を実施 舗装 照明柱等は適切な更新年数を設定し点検 更新を実施 [ 点検 ] 橋梁 トンネル 大型カルバート 門型標識等 5 年に 1 回 直接目視点検を実施 [ 診断 ] [ 措置 ] 統一的な尺度で健全度の判定区分を設定し 診断を実施 道路インフラ健診 ( 省令 告示 :H26.3.31 公布 同年 7.1 施行 ) 区分 状態 Ⅰ 健全 構造物の機能に支障が生じていない状態 Ⅱ Ⅲ Ⅳ 予防保全段階 早期措置段階 緊急措置段階 構造物の機能に支障が生じていないが 予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい状態 構造物の機能に支障が生じる可能性があり 早期に措置を講ずべき状態 構造物の機能に支障が生じている 又は生じる可能性が著しく高く 緊急に措置を講ずべき状態 点検 診断の結果に基づき計画的に修繕を実施し 必要な修繕ができない場合は 通行規制 通行止め 利用状況を踏まえ 橋梁等を集約化 撤去 適切な措置を講じない地方公共団体には国が勧告 指示 重大事故等の原因究明 再発防止策を検討する 道路インフラ安全委員会 を設置 H29.1 撮影 [ 診断 ] 点検結果を踏まえ 本局等を交えて診断 ( 橋梁 ) H28.10 撮影 H29.1 撮影 [ 記録 ] 点検 診断 措置の結果をとりまとめ 評価 公表 ( 見える化 ) 5 道路の修繕 2-1 メンテナンスサイクル ( 措置 ) [ 措置 ] 予防保全の観点や早期措置段階の構造物について 構造物の修繕を行う 橋梁の事例 早期措置段階 (Ⅲ 判定 ) の対応 床版打ち換え工 施工中 床版のひびわれ 漏水 遊離石灰 6

道路の修繕 2-2 メンテナンスサイクル ( 措置 ) [ 措置 ] 予防保全の観点や早期措置段階の構造物について 構造物の修繕を行う 橋梁の事例 予防保全段階 (Ⅱ 判定 ) の対応 伸縮装置の取り換え ( 漏水対策 ) 施工中 施工中 施工中 7 道路の修繕 3-1 ICT の導入例 1 走行型高速 3D トンネルシステム (MIMM) の試行 点群データの解析で断面形状を把握 特徴 往復走行で計測完了 効果 非接触調査であらかじめクラックを検出 図化しておくことで大幅に近接目視点検の効率を向上することができる 8

道路の修繕 3-2 ICT の導入例 2UAV を活用した測量の試行 効果 登坂が困難な箇所の防災点検を効率的に実施できる デジタルを利用して法面全体の 3D 画像を作成 9 道路の修繕 4 道路修繕の取り組み 橋梁点検の取り組み 職員の技術力向上のための橋梁直営点検 道路構造物管理部会の取り組み 構造物修繕などの現場視察により研修を行うとともに 部会員が抱える技術的な課題や問題を議論 ~ 橋梁点検に関する視察 ~ ロープアクセス ~ 橋梁の点検 補修に関する講習会 ~ ~ 橋梁補修に関する視察 ~ 鋼床版の亀裂補修 ~ 部材毎に損傷原因 進行可能性整理 ~ 10

道路の防災 1 降雨 降雪時の対応 事前通行規制大雨や台風による土砂崩れや落石等の恐れがある箇所については 過去の記録などを元にそれぞれ雨量規制の基準等を定め 災害が発生する前に 通行止 などの規制を実施 降雪対応積雪のため 通常の車両の交通に支障が生じる可能性が認められる場合には 雪用タイヤ等の装着の有無の確認やチェーン装着等の対応を依頼 さらに 急な上り坂で大型車等が立ち往生のおそれがあるような異常降雪時においては, 集中的 効率的に優先して除雪を行う区間 ( 除雪優先区間 ) を決め 立ち往生の発生前の早い段階で通行止めを行い, 効率的に除雪を行うことにより, 全体としての通行止め時間を短くする取り組みを実施 事前通行規制の状況 除雪作業の状況 降雪時車両移動訓練 H28.11 月撮影 緊急車両の通行ルート確保のため 災害対策基本法 ( 平成 26 年 11 月改正 ) により立ち往生車両の移動をするため 車両移動訓練を実施 相武国道における近年の事例 台風や低気圧による豪雨に伴う事前通行規制区間 ( 大垂水 相模湖 ) の通行止めについては 平成 25 年度に 1 回 平成 26 年度に 2 回 平成 27 年度に 2 回実施 ( 年間 2 回の頻度で通行止めを実施 ) 平成 26 年 2 月の記録的な豪雪では 国道 20 号大垂水区間において 2 月 8 日に 66cm の積雪で 1 日 さらに 2 月 14 日に 86cm の積雪で 4 日間通行止め実施 11 道路の防災 2 防災に関する点検 工事 災害を予防するために最も効果を発揮する防災対策の一つが対策工の施工 災害発生の恐れのある危険箇所を点検等により十分把握し 危険度 道路の重要度等を勘案し緊急性の高いところから順次 計画的に防災対策工を実施 防災点検の状況 防災工事 国道 20 号大垂水峠 ( 神奈川県相模原市 ) H28.7 撮影 国道 20 号大和田橋 ( 東京都八王子市 ) 東京都国道 20 号国道 20 号 ( 東京都八王子市 ) H. H28.6 撮影 H28.11 撮影 H29.1 撮影 国道 20 号 ( 東京都八王子市 ) H29.3 撮影 12

道路の防災 3TEC-FORCE TEC-FORCE とは TEC-FORCE(Technical Emergency Control FORCE): 緊急災害対策派遣隊 大規模な自然災害等に際して被災状況の把握や被災地方自治体の支援を行い 被災地の早期復旧のための技術的支援を迅速に実施 本省災害対策本部長の指揮命令のもと 全国の各地方整備局等の職員が活動 活動内容 被災状況の把握 H28.4 熊本地震 ( 熊本県 ) 被災状況の把握 H28.9 台風 10 号 ( 北海道 岩手県 ) 自治体への技術的助言 市町村へのリエゾン派遣 13 道路の防災 4-1 耐震対策 高速道路や直轄国道について 大規模地震の発生確率等を踏まえ 落橋 倒壊の防止対策に加え 路面に大きな段差が生じないよう 支承の補強や交換等を行う対策 1 を加速化 当面 5 年間 : 少なくとも発生確率が26% 以上の地域 2 で完了 今後 10 年間 : 全国で耐震補強の完了を目指す 1 支承部の補強等により 橋としての機能を速やかに回復させることを目指す支承部の補強ができない場合は 他の対策を実施 2 この他 地方管理道路の緊急輸送道路についても対策を推進 速やかに機能を回復させることを目指した対策落橋 倒壊を防止する対策 + 支承の補強 交換等 支承部の補強の例 6% 未満 6% 以上 26% 未満 26% 以上 水平力を分担する構造 今後 30 年間に震度 6 弱以上の揺れに見舞われる確率 今後 30 年間に震度 6 弱以上の揺れに見舞われる確率が26% 6% であることは それぞれごく大まかには 約 100 年 約 500 年に1 回程度 震度 6 弱以上の揺れに見舞われることを示す 出典 ) 全国地震動予測地図 2016 年版 ( 地震調査研究推進本部 ) を基に作成 14

道路の防災 4-2 耐震対策 橋梁耐震補強 ロッキング橋脚の耐震対策の状況 落橋メカニズム 横変位拘束構造 ( 橋軸直角方向の変位を制限 ) ロッキング橋脚 柱 柱 ヒンジ構造 H. 撮影 国道 16 号拝島橋 ( 東京都 ) 平面図 横変位拘束構造の破壊 ヒンジ構造 柱 柱 H28.6 H28.12 撮影 上部構造の移動 耐震補強の施工例 ロッキング橋脚の挙動 対策前 対策後 H29.3 撮影 15 道路メンテナンス会議 の設置 自治体の取組に対する体制支援 関係機関の連携による検討体制を整え 課題の状況を継続的に把握 共有し 効果的な老朽化対策の推進を図ることを目的に 平成 26 年 7 月までに各都県で 道路メンテナンス会議 を設置 平成 28 年度は 平成 27 年度点検結果 一括発注や点検講習会等の取組み状況について議論 平成 29 年度も 引き続き必要な取組みを行うとともに点検実施状況 結果を踏まえて好事例や課題等を議論 ( 平成 29 年度第 1 回会議は 6 月下旬 ~7 月中旬に開催 ) ~ 橋梁点検講習会 ~ ~ 橋梁点検現場実習 ~ ~ 道路メンテナンス会議 ~ ~ 道路老朽化に関するパネル展 ~ 16