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愛 知 農 総 試 研 報 42:107-112(2010) Res.Bull.Aichi Agric.Res.Ctr.42:107-112(2010) 名 古 屋 種 初 生 ヒナの 羽 性 鑑 別 の 精 度 * * ** *** **** ***** 中 村 明 弘 長 尾 健 二 恒 川 豊 芳 木 野 勝 敏 野 田 賢 治 近 藤 一 摘 要 : 本 研 究 では 愛 知 県 農 業 総 合 試 験 場 において 系 統 造 成 している 名 古 屋 種 の 速 羽 性 系 統 (NG5 系 統 )の 雄 と 遅 羽 性 系 統 (NG6 系 統 )の 雌 を 交 配 させて 得 られた 初 生 ヒナについて 羽 性 鑑 別 の 精 度 を 調 査 した 試 験 1では 初 心 者 と 熟 練 者 による 羽 性 鑑 別 の 精 度 を 比 較 した その 結 果 性 判 別 の 適 合 率 は 初 心 者 で96.4% 熟 練 者 で99.3%と 熟 練 者 の 方 が 初 心 者 と 比 べて 羽 性 鑑 別 の 精 度 が 高 い 傾 向 が 認 められた 試 験 2では6 回 の 孵 化 にわたって 羽 性 鑑 別 の 精 度 を 調 査 した 結 果 平 均 の 適 合 率 は99.2%であった さらに 誤 判 定 した 個 体 の 翼 部 の 形 態 を 調 査 すると が よりもわずかに 長 い 雄 を 速 羽 性 と 判 定 していることが 明 らかになった 試 験 3では 下 羽 が 上 羽 よりもわずかに 長 い 個 体 は 遅 羽 性 と 判 定 するように 判 定 基 準 を 変 更 して 羽 性 鑑 別 の 精 度 を 調 査 した その 結 果 性 判 別 の 適 合 率 は100%となり 羽 性 鑑 別 の 精 度 を 改 善 することができた 以 上 のことから 当 場 で 系 統 造 成 している 名 古 屋 種 の 速 羽 性 系 統 の 雄 と 遅 羽 性 系 統 の 雌 の 交 配 により 得 られ た 初 生 ヒナは 羽 性 鑑 別 を 実 用 するのに 十 分 な 性 能 を 有 していることが 確 認 できた キーワード: 羽 性 名 古 屋 種 初 生 ヒナ 雌 雄 鑑 別 Accuracy of Feather Sexing in Newly Hatched Nagoya Breed Chicks NAKAMURA Akihiro, NAGAO Kenji, TSUNEKAWA Toyomichi, KINO Katsutoshi, NODA Kenji and KONDO Hajime Abstract: The present study was conducted to investigate the accuracy of feather sexing in newly hatched Nagoya breed chicks, which originated from mating males ( k + / k + ) of an early feathering line, NG5, with females ( K/ w) of a late feathering line, NG6. In Experiment 1, the accuracy rates of sex determination using feather sexing performed by a beginner and an expert, respectively, were compared. The accuracy rate for the expert (99.3%) was higher than that for the beginner (96.4%). In Experiment 2, the accuracy rates of sex determination by feather sexing were investigated based on six surveys. The average accuracy rate of sex determination was 99.2%. Observing the misjudged individuals, it was found that the male chicks with primary feathers slightly longer than the primary covert feathers were judged as showing early feathering. In Experiment 3, the accuracy of feather sexing employing a judgment standard whereby chicks with primary feathers extending slightly beyond the primary covert feathers were judged as showing late feathering was examined. As the accuracy rate of sex determination was 100%, the judgment standard improved the accuracy of feather sexing. Therefore, these results indicate that newly hatched Nagoya breed chicks resulting from mating males ( k / k ) of NG5 with females ( K/ w) of NG6 can practically and effectively undergo feather sexing. Key Words: Feathering, Nagoya breed, Newly hatched chicks, Sexing 本 研 究 の 概 要 は 日 本 家 禽 学 会 2010 年 度 秋 季 大 会 (2010 年 9 月 )において 発 表 した * ** *** 畜 産 研 究 部 畜 産 研 究 部 ( 現 尾 張 農 林 水 産 事 務 所 ) 畜 産 研 究 部 ( 現 企 画 普 及 部 ) **** ***** 畜 産 研 究 部 ( 現 社 団 法 人 愛 知 県 畜 産 協 会 ) 畜 産 研 究 部 ( 退 職 ) (2010.9.24 受 理 )

中 村 長 尾 恒 川 木 野 野 田 近 藤 : 名 古 屋 種 初 生 ヒナの 羽 性 鑑 別 の 精 度 108 2 調 査 方 法 緒 言 (1) 初 心 者 と 熟 練 者 による 羽 性 鑑 別 の 精 度 の 比 較 ( 試 験 1) 現 在 羽 性 ( 遅 羽 性 速 羽 性 ) や 羽 色 ( 銀 色 金 色 ) の 違 いを 利 用 して ニワトリ 初 生 ヒナを 雌 雄 鑑 別 する 方 法 は 肛 門 鑑 別 に 代 わって 世 界 中 で 広 く 用 いられて 1,2) いる 日 本 においても 採 卵 鶏 やブロイラーの9 割 は すでにこれらの 鑑 別 ができる 鶏 種 で 占 められている 羽 性 や 羽 色 の 違 いを 利 用 した 雌 雄 鑑 別 の 大 きな 利 点 と しては 総 排 泄 腔 部 の 生 殖 突 起 の 有 無 によって 性 判 別 する 肛 門 鑑 別 と 比 べて2~3 倍 の 速 さで 雌 雄 鑑 別 でき ること 初 生 雛 鑑 別 師 の 資 格 がない 人 でも 容 易 に 性 判 定 できることなどが 挙 げられる ニワトリの 羽 性 は 初 生 時 に 翼 の と の 長 さを 比 較 することで 容 易 に 見 分 け ることができる 下 羽 の 長 さが 上 羽 の 長 さと 比 べて 短 いか あるいは 同 じ 長 さを 示 す 個 体 は 遅 羽 性 と 区 別 され 一 方 下 羽 の 長 さが 上 羽 の 長 さと 比 べて 長 い 個 体 は 速 羽 性 と 区 別 される これらの 遅 羽 性 と 速 羽 性 の 形 質 は 性 染 色 体 のZ 染 色 体 上 の 優 性 遺 伝 子 である 遅 羽 性 + ( K) 遺 伝 子 とその 野 生 型 対 立 遺 伝 子 である 速 羽 性 ( ) k 遺 伝 子 によって 支 配 されていることが 明 らかになって 3) いる そのため 遅 羽 性 の 雌 ( K/ w)に 速 羽 性 の 雄 試 験 1では 2006 年 6 月 13 日 に 孵 化 した 初 生 ヒナ138 羽 を 用 いて 羽 性 鑑 別 の 初 心 者 1 名 および 熟 練 者 1 名 による 鑑 別 を 行 い その 精 度 を 比 較 した 羽 性 鑑 別 は 図 1(A)~(C)に 基 づいた 判 定 基 準 Ⅰに 従 って 下 羽 の 長 さが 上 羽 の 長 さと 比 べて 短 いか あるいは 同 じ 長 さを 示 す 個 体 は 遅 羽 性 と 判 定 し 一 方 下 羽 の 長 さが 上 羽 の 長 さと 比 べて 長 い 個 体 は 速 羽 性 と 判 定 した 調 査 は 初 心 者 熟 練 者 の 順 序 で 行 い 初 心 者 について は 羽 性 鑑 別 の 前 に 判 定 基 準 Ⅰの 知 識 を 学 んだ 後 に 鑑 別 を 行 った 初 心 者 の 羽 性 鑑 別 が 終 了 したら 次 に 熟 練 者 が 初 心 者 の 判 定 したヒナの 羽 性 を 確 認 しながら 再 度 鑑 別 を 行 った その 際 初 心 者 と 熟 練 者 の 間 で 判 定 が 異 なったヒナについては 識 別 できるように 印 を 付 けた 熟 練 者 の 羽 性 鑑 別 後 に 初 生 雛 鑑 別 師 による 肛 門 鑑 別 で 雌 雄 を 確 認 した さらに 羽 性 鑑 別 と 肛 門 鑑 別 で 性 判 別 の 結 果 が 一 致 しなかった 個 体 については 剖 検 により 生 殖 巣 ( 精 巣 あるいは 卵 巣 )の 形 態 を 観 察 して 雌 雄 を 決 定 した (2) 判 定 基 準 Ⅰによる 羽 性 鑑 別 の 精 度 の ( 調 査 試 験 ) 2 ( k/ k)を 交 配 した 場 合 に 雄 ヒナはすべて 遅 羽 性 ( K 試 験 2では 6 回 の 孵 化 (2004 年 4 月 20 日 2004 年 / k) 雌 ヒナはすべて 速 羽 性 ( k/ w)となる 十 文 字 遺 伝 1,4) を 利 用 して 初 生 ヒナの 雌 雄 を 容 易 に 判 定 できる この 羽 性 による 雌 雄 鑑 別 ( 羽 性 鑑 別 )の 精 度 は 品 種 や 系 統 による 違 いはみられるが 99% 以 上 と 言 われ 肛 門 鑑 別 に 劣 らないものである しかしながら 羽 性 鑑 別 の 精 度 を 詳 細 に 調 査 した 報 告 は 少 ない 名 古 屋 種 には K遺 伝 子 や 遺 k 伝 子 を 保 有 する 個 体 が 存 5,6) 在 することが 確 認 されている そのため 名 古 屋 種 の 遅 羽 性 系 統 と 速 羽 性 系 統 を 造 成 すれば 実 用 鶏 のヒ 6 月 14 日 2007 年 4 月 17 日 2008 年 4 月 15 日 20 4 月 21 日 および2010 年 4 月 20 日 )で 得 られた 初 生 ヒナ を 用 いて 判 定 基 準 Ⅰに 従 って 羽 性 鑑 別 を 実 施 し 鑑 別 精 度 のばらつきを 明 らかにした 6 回 の 調 査 は 試 験 1と 同 じ 熟 練 者 がすべて 行 った なお それぞれの 調 査 で 供 試 した 初 生 ヒナの 数 は 213 90 223 243 30 および352 羽 であった 羽 性 鑑 別 後 に 試 験 1と 同 様 に 初 生 雛 鑑 別 師 によ る 肛 門 鑑 別 と 生 殖 巣 ( 精 巣 あるいは 卵 巣 )の 形 態 観 察 ナにおいて 羽 性 鑑 別 が 可 能 となる 当 場 では2001 年 度 によって 雌 雄 を 決 定 した から 名 古 屋 種 の 卵 用 実 用 鶏 である 卵 用 名 古 屋 コーチ ン において 羽 性 鑑 別 の 導 入 を 図 るため 卵 用 系 統 の (3) 判 定 基 準 Ⅱによる 羽 性 鑑 別 の 精 度 の ( 調 査 試 験 ) 3 判 定 基 準 Ⅰによる 羽 性 鑑 別 では 下 羽 が 上 羽 よりも NG5 系 統 ( 速 羽 性 系 統 )とNG6 系 統 ( 遅 羽 性 系 統 )の 造 わずかに 長 い 個 体 は 速 羽 性 と 判 定 したが それらは 雄 成 を 実 施 しており 現 在 それらの 系 統 は 羽 性 遺 伝 子 6,7) が 完 全 に 固 定 されていることが 既 報 で 報 告 した DNA 解 析 手 法 により 確 認 されている そこで 本 研 究 では 名 古 屋 種 において 羽 性 鑑 別 が 実 用 できるか 確 認 するために 速 羽 性 系 統 (NG5 系 統 ) の 雄 と 遅 羽 性 系 統 (NG6 系 統 )の 雌 を 交 配 させて 得 られ た 初 生 ヒナについて 羽 性 鑑 別 の 精 度 を 調 査 した であった そこで 試 験 3では 下 羽 が 上 羽 よりもわ ずかに 長 い 個 体 は 遅 羽 性 と 判 定 するように これまで の 判 定 基 準 Ⅰに 図 1(D)を 加 えた 判 定 基 準 Ⅱに 変 更 し た 場 合 の 羽 性 鑑 別 の 精 度 を 調 査 した 2010 年 4 月 20 日 に 孵 化 した 初 生 ヒナ165 羽 を 用 いて 試 験 1 2と 同 じ 熟 練 者 が 判 定 基 準 Ⅱに 従 って 羽 性 鑑 別 を 行 った 羽 性 鑑 別 後 に 試 験 1 2と 同 様 に 初 生 雛 鑑 別 師 による 肛 門 鑑 別 と 生 殖 巣 ( 精 巣 あるいは 卵 巣 ) の 形 態 観 察 によって 雌 雄 を 決 定 した 材 料 及 び 方 法 試 験 結 果 1 供 試 鶏 当 場 で 系 統 造 成 している 名 古 屋 種 の 速 羽 性 系 統 (NG5 系 統 )の 雄 ( k/ k)と 遅 羽 性 系 統 (NG6 系 統 )の 雌 ( K / 1 初 心 者 と 熟 練 者 による 羽 性 鑑 別 の 精 度 の 比 較 ( 試 w)を 交 配 して 得 られた 初 生 ヒナを 用 いた 験 1) 初 心 者 と 熟 練 者 が 判 定 基 準 Ⅰに 従 って 名 古 屋 種 の 羽

109 愛 知 県 農 業 総 合 試 験 場 研 究 報 告 第 42 号 (A) 雌 : 速 羽 性 (B) 雄 : 遅 羽 性 が と より 長 い の 長 さが 同 じ (C) 雄 : 遅 羽 性 (D) 雄 : 遅 羽 性 が が より 短 い よりわずかに 長 い 図 1 ニワトリ 初 生 ヒナの 羽 性 鑑 別 の 判 定 基 準 は 黒 色 の 羽 根 は 白 色 の 羽 根 でイラスト 中 に 表 されている 判 定 基 準 Ⅰは(A ) (B ) (C)を 用 いる 判 定 基 準 Ⅱは(A (B ) ) (C ) (D)を 用 いる 性 鑑 別 を 実 施 した 時 の 性 判 別 の 精 度 を 表 1に 示 した 生 殖 巣 を 調 査 すると 精 巣 が 確 認 され 雄 であることが 初 心 者 の 適 合 率 は96.4% 熟 練 者 の 適 合 率 は99.3%と 判 明 した 初 心 者 でも 高 い 確 率 で 羽 性 鑑 別 ができることが 確 認 で きた しかしながら 熟 練 者 の 方 が 初 心 者 と 比 べて 羽 性 鑑 別 の 精 度 が 高 い 傾 向 が 認 められた 初 心 者 が 誤 3 判 定 基 準 Ⅱによる 羽 性 鑑 別 の 精 度 の 調 査 ( 試 験 3) 判 定 基 準 Ⅱを 用 いて 名 古 屋 種 の 羽 性 鑑 別 を 実 施 した 判 定 した 個 体 の 翼 部 の 形 態 を 観 察 すると 図 1(C)や 図 2(C)のような 下 羽 の 長 さが 上 羽 の 長 さと 比 べて 短 い 遅 羽 性 の 個 体 を 下 羽 の 方 が 上 羽 より 長 いと 誤 っ 時 の 性 判 別 の 精 度 を 表 3に 示 した 判 定 基 準 Ⅱに 従 っ て165 羽 の 初 生 ヒナを 羽 性 鑑 別 した 結 果 適 合 率 は100 %であった て 判 断 して 速 羽 性 と 判 定 することが 多 かった 2 判 定 基 準 Ⅰによる 羽 性 鑑 別 の 精 度 の 調 査 ( 試 験 2) 判 定 基 準 Ⅰに 従 って 名 古 屋 種 の 羽 性 鑑 別 を 実 施 した 現 在 コマーシャル 鶏 として 普 及 している 名 古 屋 種 時 の 性 判 別 の 精 度 を 表 2に 示 した 6 回 にわたって 羽 は 肛 門 鑑 別 により 初 生 ヒナの 性 判 別 が 行 われている 性 鑑 別 の 精 度 を 調 査 した 結 果 最 も 低 い 適 合 率 は98.6名 古 屋 種 は 白 色 レグホーンに 比 べて 雄 ヒナと 雌 ヒ % 最 も 高 い 適 合 率 は100%であり 平 均 の 適 合 率 は ナの 間 でみられる 生 殖 隆 起 の 特 徴 が 明 確 に 現 れていな 8) 99.2%であった 誤 判 定 した 個 体 の 翼 部 の 形 態 を 観 察 いために 肛 門 鑑 別 による 雌 雄 鑑 別 が 難 しく さらに すると 1 個 体 を 除 くすべての 個 体 は 図 1(D)や 図 誤 判 定 の 確 率 も 採 卵 鶏 やブロイラーと 比 較 して 高 い 2(D)のように 下 羽 が 上 羽 よりもわずかに 長 かったた そのため 名 古 屋 種 への 羽 性 鑑 別 の 導 入 は 現 在 用 いら め 速 羽 性 と 判 定 していたが それらの 生 殖 巣 を 調 査 れている 肛 門 鑑 別 よりも 精 度 の 高 い 性 判 別 の 実 施 が 可 すると 精 巣 が 確 認 され 雄 であることが 判 明 した た 能 になると 期 待 される 特 に 名 古 屋 種 の 卵 用 実 用 鶏 だし 1 個 体 だけは 図 3のように 下 羽 が 上 羽 より である 卵 用 名 古 屋 コーチン においては 卵 を 生 産 で も 明 らかに 長 く 速 羽 性 の 形 態 を 示 していたが その きる 雌 だけがコマーシャルヒナとして 必 要 であるため 考 察

中 村 長 尾 恒 川 木 野 野 田 近 藤 : 名 古 屋 種 初 生 ヒナの 羽 性 鑑 別 の 精 度 110 雄 ヒナは 必 要 ではない そのため 雌 雄 鑑 別 の 誤 判 定 を 減 らすことは 雄 ヒナの 無 駄 な 飼 育 を 減 らせるため 卵 用 名 古 屋 コーチン 生 産 者 の 収 益 向 上 につながる メリットがある 4) 島 田 の 報 告 によると 羽 性 鑑 別 では 鶏 種 によって 雌 雄 鑑 別 の 成 績 が 不 安 定 であったり あるいは ヒナ が 供 給 される 年 によって 鑑 別 の 精 度 が 低 かったりする ことがあると 言 われている 一 方 本 研 究 で 実 施 した 名 古 屋 種 の 羽 性 鑑 別 の 調 査 ( 表 2)では 性 判 別 の 適 合 率 は 平 均 で99.2%であり その 正 確 さは 初 生 雛 鑑 別 師 の 検 定 試 験 の 合 格 基 準 である99% 以 上 の 精 度 を 満 た すものであった さらに その 名 古 屋 種 の 羽 性 鑑 別 の 表 1 初 心 者 と 熟 練 者 における 名 古 屋 種 初 生 ヒナの 羽 性 鑑 別 の 精 度 ( 試 験 1) 鑑 別 者 鑑 別 ヒナ 鑑 別 結 果 誤 判 定 数 適 合 数 適 合 率 羽 数 羽 性 合 計 雄 雌 (%) 初 心 者 138 速 羽 性 71 5 66 5 133 96.4 遅 羽 性 67 67 0 熟 練 者 138 速 羽 性 67 1 66 1 137 99.3 遅 羽 性 71 71 0 調 査 は2006 年 6 月 13 日 に 実 施 した 羽 性 鑑 別 は 判 定 基 準 Ⅰに 基 づいて 実 施 した 初 心 者 のデータは 羽 性 鑑 別 を 知 らない 者 が 判 定 基 準 Ⅰの 知 識 を 学 んだ 後 初 めて 鑑 別 し た 時 の 結 果 である (A) 雌 : 速 羽 性 (B) 雄 : 遅 羽 性 が と より 長 い の 長 さが 同 じ (C) 雄 : 遅 羽 性 (D) 雄 : 遅 羽 性 ( 名 古 屋 種 の 場 合 ) が が より 短 い よりわずかに 長 い 図 2 ニワトリ 初 生 ヒナの 羽 性 鑑 別 でみられる 羽 性 の 特 徴

111 愛 知 県 農 業 総 合 試 験 場 研 究 報 告 第 42 号 表 2 判 定 基 準 Ⅰによる 名 古 屋 種 初 生 ヒナの 羽 性 鑑 別 の 精 度 ( 試 験 2) 鑑 別 ヒナ 鑑 別 結 果 誤 判 定 数 適 合 数 適 合 率 羽 数 羽 性 合 計 雄 雌 (%) 1 213 速 羽 性 101 2 99 2 211 99.1 遅 羽 性 112 112 0 2 90 速 羽 性 39 1 38 1 89 98.9 遅 羽 性 51 51 0 3 223 速 羽 性 126 2 124 2 221 99.1 遅 羽 性 97 97 0 4 243 速 羽 性 124 0 124 0 243 100.0 遅 羽 性 119 119 0 5 301 速 羽 性 160 1 159 1 300 99.7 遅 羽 性 141 141 0 6 352 速 羽 性 179 5 174 5 347 98.6 遅 羽 性 173 173 0 平 均 99.2 調 査 は 12004 年 4 月 20 日 22004 年 6 月 14 日 32007 年 4 月 17 日 42008 年 4 月 15 日 5 2009 年 4 月 21 日 62010 年 4 月 20 日 の 計 6 回 実 施 した 羽 性 鑑 別 は 熟 練 者 が 判 定 基 準 Ⅰに 基 づいて 実 施 した 図 3 突 然 変 異 により 速 羽 性 の 形 態 を 示 した 名 古 屋 種 初 生 雄 ヒナの 翼 部 性 判 別 できる 利 点 があるが 正 しい 鑑 別 方 法 で 実 施 し なければ その 精 度 は 著 しく 低 下 する 試 験 1で 初 心 者 と 熟 練 者 による 羽 性 鑑 別 の 精 度 を 比 較 した 場 合 でも 初 心 者 は 図 1(C)や 図 2(C)の 羽 性 形 態 をした 遅 羽 性 ( 雄 )のヒナを 速 羽 性 ( 雌 )と 誤 って 判 定 すること があると 確 認 された 典 型 的 な 遅 羽 性 のヒナは 図 1( B) や 図 2(B)のように 下 羽 が 上 羽 と 同 程 度 の 長 さを 示 すが 遅 羽 性 のヒナの 中 には 図 1(C)や 図 2(C)の ように 下 羽 が 上 羽 と 比 べて 短 い 場 合 もあり 初 心 者 ではこれを 見 誤 って 下 羽 の 方 が 上 羽 より 長 いと 判 定 して 速 羽 性 と 誤 判 定 していた そのため 羽 性 鑑 別 では 常 に 初 生 ヒナの 翼 部 の 外 側 から 観 察 し さらに 指 により 上 羽 と 下 羽 を 触 ることで 両 者 を 確 実 に 見 分 4) 精 度 は 島 田 が 報 告 した 採 卵 鶏 とブロイラーにおけ けてから 鑑 別 することが 重 要 である る 羽 性 鑑 別 の 精 度 (それぞれ98.9%と98.5%)よりも羽 性 鑑 別 が 可 能 なコマーシャルヒナの 鑑 別 は 判 定 基 高 い 傾 向 であった また 2004~2010 年 にわたる6 準 回 Ⅰに 従 って 行 われている 本 研 究 でも 判 定 基 準 Ⅰ の 調 査 の 精 度 を 個 々にみても 雌 雄 鑑 別 の 成 績 が 著 し を 用 いて 名 古 屋 種 の 初 生 ヒナの 羽 性 鑑 別 を 実 施 した 場 く 悪 い 事 例 はみられていない そのため 現 在 系 統 合 平 均 で99.2%という 高 い 鑑 別 精 度 を 得 ることがで 造 成 している 速 羽 性 系 統 (NG5 系 統 )と 遅 羽 性 系 統 (NGきた しかしながら 本 研 究 では 性 判 別 の 精 度 を100% 6 系 統 )の 交 配 により 得 られた 初 生 ヒナには 実 用 レベ に 近 づけるため 誤 判 定 したヒナを 調 査 して その 誤 ルでの 羽 性 鑑 別 が 実 施 できる 性 能 を 十 分 に 有 している りに 傾 向 がみられるか 確 認 した その 結 果 誤 判 定 し ことが 確 認 できた たヒナはすべて 速 羽 性 と 判 定 した 個 体 で かつ 雄 であ 羽 性 鑑 別 は 初 生 雛 鑑 別 師 の 資 格 がない 人 でも 容 易 に った さらに それらの 翼 部 の 形 態 を 観 察 すると 1

中 村 長 尾 恒 川 木 野 野 田 近 藤 : 名 古 屋 種 初 生 ヒナの 羽 性 鑑 別 の 精 度 112 表 3 判 定 基 準 Ⅱによる 名 古 屋 種 初 生 ヒナの 羽 性 鑑 別 の 精 度 ( 試 験 3) 鑑 別 ヒナ 鑑 別 結 果 誤 判 定 数 適 合 数 適 合 率 羽 数 羽 性 合 計 雄 雌 (%) 165 速 羽 性 76 0 76 0 165 100.0 遅 羽 性 89 89 0 調 査 は2010 年 4 月 20 日 に 実 施 した 羽 性 鑑 別 は 熟 練 者 が 判 定 基 準 Ⅱに 基 づいて 実 施 した 羽 以 外 の 全 個 体 は 図 1(D)や 図 2(D)のように 下 : Reproduction in poultry. CAB I 羽 が 上 羽 よりもわずかに 長 いため 速 羽 性 ( 雌 )と 判 Wallingford. p.74-105(1996) 定 していたことが 明 らかになった そこで 下 羽 が 上 2. Kaleta,E.F.,Redmann,T.Approa 羽 よりもわずかに 長 い 個 体 は 遅 羽 性 ( 雄 )と 判 定 する the sex prior to and after incuba ように 判 定 基 準 をⅠからⅡへと 変 更 して 羽 性 鑑 別 の 精 ggs and of day-old chicks. World 度 を 調 査 した 結 果 表 3に 示 すように 100%の 適 合 率 64, 391-399(2008) を 得 ることができ 名 古 屋 種 の 羽 性 鑑 別 の 精 度 を 改 善 3. Warren, D.C.Inheritance of ra することができた in poultry. J. Hered. 16, 13-18( しかしながら 判 定 基 準 Ⅱを 用 いても 必 ずしも 名 4. 島 田 清 司. 種 卵 で 雌 雄 を 見 分 けることができるか: 古 屋 種 の 羽 性 鑑 別 が100%の 精 度 で 実 施 できるとは 限 ら 日 本 の 伝 統 的 雌 雄 鑑 別 から 近 代 技 術 まで. 日 本 家 禽 学 ない 表 2に 示 した2010 年 4 月 20 日 実 施 の 第 6 回 の 調 会 誌. 39, J172-J176(2002) 査 では 1 個 体 の 雄 については 下 羽 が 上 羽 よりも 明 5. 中 村 明 弘, 野 田 賢 治. 愛 知 県 における 名 古 屋 種 の 改 らかに 長 く 典 型 的 な 速 羽 性 の 表 現 型 を 示 していた ( 図 良 とその 遺 伝 的 特 性. 動 物 遺 伝 資 源 探 索 調 査 報 告. 3 Baconら ) 9) は 遅 羽 性 系 統 の 中 に 速 羽 性 を 示 す 個 12, 77-97(2001) 体 がまれに 現 れることを 報 告 し さらに その 後 の 研 6. 中 村 明 弘, 野 田 賢 治, 宮 川 博 充, 水 野 銈 一 郎, 梅 澤 10,11) 究 において そのような 個 体 の K遺 伝 子 のDNA 構 造 吉 孝. 内 在 性 ウイルス 遺 伝 子 ev-21 をマーカーに 用 い には 変 異 が 生 じていたことが 確 認 されている 本 研 究 で 認 められた 速 羽 性 の 雄 についても 同 様 に K遺 伝 子 の DNA 構 造 に 変 異 があって 結 果 として 野 生 型 と 同 じ 表 現 型 である 速 羽 性 を 示 していたと 推 察 される このよう な 突 然 変 異 した 個 体 が 生 じた 場 合 羽 性 鑑 別 の 誤 判 定 を 防 ぐことはできないが 突 然 変 異 が 起 こる 確 率 は 低 いため 羽 性 鑑 別 を 実 施 する 上 で 問 題 にはならない しかしながら 羽 性 鑑 別 には 人 為 的 ミスでなく 誤 判 定 が 生 じる 可 能 性 があることは 留 意 しておく 必 要 がある なお この 判 定 基 準 Ⅱは 名 古 屋 種 以 外 の 鶏 種 の 羽 性 鑑 別 に 適 用 できるか 明 らかではないので 他 鶏 種 に 用 いる 場 合 は 事 前 の 調 査 が 必 要 である 以 上 のことから 当 場 で 系 統 造 成 している 速 羽 性 系 統 (NG5 系 統 )の 雄 と 遅 羽 性 系 統 (NG6 系 統 )の 雌 との 交 配 により 得 られた 初 生 ヒナは 羽 性 鑑 別 を 実 用 レベル で 実 施 できる 性 能 を 十 分 に 有 していることが 確 認 され た さらに 判 定 基 準 Ⅱに 従 って 名 古 屋 種 の 羽 性 鑑 別 を 行 えば 性 判 別 が 高 い 精 度 で 実 施 できることを 明 らかにした 引 用 文 献 たPCR 法 による 名 古 屋 種 の 羽 性 判 定. 愛 知 農 総 試 研 報. 34, 213-217(2002) 7. 中 村 明 弘, 小 林 正 直, 野 田 賢 治, 近 藤 一, 神 作 宜 男. PCR-RFLP 法 を 用 いた 名 古 屋 種 雄 の 遅 羽 性 遺 伝 子 型 判 定. 日 本 家 禽 学 会 誌. 46, J9-J15(2009) 8. 増 井 清. 初 生 雛 雌 雄 鑑 別. 鶏 の 性 と 雌 雄 鑑 別 の 研 究. 日 本 中 央 競 馬 会 弘 済 会. p.42-62(1975) 9. Bacon, L. D., Smith, E., Critt Havenstein, G. B. Association feathering ( ) and an endogenous K ev gene on the Z chromosome of chick 67, 191-197(1988) 10. Levin, I., Smith, E. J. Molec endogenous evvirus 21-slow feath of chickens.1.cloning of provir fragment and unoccupied integra Sci. 69, 2017-2026(1990) 11. Smith, E.J., Levin, I.Applic specific DNA hybridization probe of the slow-feathering endogeno of chickens. Poult. Sci. 70, 195 1. Etches, R. J. Growth and sexual maturation. In