内 容 1.はじめに... 3 2. 先 行 研 究... 3 3. 分 析 手 法... 4 3.1 モデルについて... 4 3.1.1 パネルデータ 分 析 について... 4 3.1.2 重 回 帰 分 析 について... 6 3.2 データについて... 6 4. 分 析 結 果... 7

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3 圏 域 では 県 北 沿 岸 で2の 傾 向 を 強 く 見 てとることができます 4 近 年 は 分 配 及 び 人 口 が 減 少 している 市 町 村 が 多 くなっているため 所 得 の 増 加 要 因 を 考 える 場 合 は 人 口 減 少 による 影 響 についても 考 慮 する

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セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

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資 料 -6 平 成 20 年 度 第 2 回 北 陸 地 方 整 備 局 事 業 評 価 監 視 委 員 会 特 定 構 造 物 改 築 事 業 事 後 評 価 説 明 資 料 平 成 20 年 11 月 北 陸 地 方 整 備 局 -0-

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4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

弁護士報酬規定(抜粋)

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No.7 アメリカ 合 衆 国 小 規 模 事 例 (そ4) 助 金 も 財 源 になっている しかし 小 規 模 事 業 体 では 連 邦 政 府 から 基 金 はもちろん 市 から 補 助 金 もまったくない が 実 状 である すなわち 給 人 口 が25 人 から100 人 規 模 小 規

別紙3

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 26 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 副 理 事 長 A 理 事 16,638 10,332 4,446 1,

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

d02 国際交流基金 様式1

Transcription:

長 倉 大 輔 研 究 会 第 4 期 気 象 データを 用 いた 野 菜 の 市 場 価 格 の 決 定 要 因 分 析 野 村 周 平 慶 應 義 塾 大 学 経 済 学 部 2016 年 1 月 要 旨 本 稿 では 気 象 データが 国 内 野 菜 の 市 場 価 格 に 与 える 影 響 について 分 析 を 行 った 国 内 野 菜 の 価 格 を 決 めうる 要 因 には 需 給 メカニズムの 他 気 象 条 件 や 鮮 度 など 様 々なものが 挙 げられる 需 給 メカニズムに 関 する 論 文 が 多 い 中 で 本 稿 は 気 象 条 件 に 着 目 し これを 気 温 や 湿 度 降 水 量 など 項 目 ごとに 分 類 することで それらの 与 える 影 響 力 の 分 析 を 試 み た 分 析 対 象 となる 野 菜 はジャガイモ カボチャ タマネギ トウモロコシの 4 種 を 選 定 し これらの 作 物 のシェアが 都 道 府 県 別 で 1 位 である 北 海 道 の 気 象 データを 収 集 した こ れらの 野 菜 の 価 格 情 報 は 東 京 都 中 央 卸 売 市 場 の 月 報 より 2004 年 1 月 から 2015 年 11 月 ま での 月 次 データを 抽 出 し 気 象 データについては 気 象 庁 のデータベースより 同 じく 2004 年 1 月 から 2015 年 11 月 までの 月 次 データを 収 集 し 分 析 を 行 った 分 析 手 法 はパネルデータ 分 析 及 び 重 回 帰 分 析 を 用 いた パネルデータ 分 析 では 4 種 類 の 野 菜 と 気 象 データを 用 い 分 析 を 行 い 重 回 帰 分 析 では 4 種 類 の 野 菜 を 個 別 に 分 類 し 最 小 二 乗 法 による 推 定 で 分 析 を 行 った 推 定 の 結 果 パネルデータ 分 析 では 気 温 気 圧 雲 量 湿 度 が 比 較 的 に 優 位 と なったが 決 定 係 数 が 低 いために 精 度 に 欠 けるものであった それに 対 し 重 回 帰 分 析 を 行 い 各 品 目 の 推 定 結 果 を 比 較 すると 気 温 雲 量 などが 価 格 に 影 響 を 与 えることが 分 かっ た

内 容 1.はじめに... 3 2. 先 行 研 究... 3 3. 分 析 手 法... 4 3.1 モデルについて... 4 3.1.1 パネルデータ 分 析 について... 4 3.1.2 重 回 帰 分 析 について... 6 3.2 データについて... 6 4. 分 析 結 果... 7 4.1 パネルデータ 分 析... 8 4.2 重 回 帰 分 析... 10 5. 考 察... 14 5.1 パネルデータ 分 析... 14 5.2 重 回 帰 分 析... 14 5.2.1 ジャガイモの 分 析... 14 5.2.2 カボチャの 分 析... 14 5.2.3 タマネギの 分 析... 15 5.2.4 トウモロコシの 分 析... 15 6. 結 論 課 題 点... 15 7. 謝 辞... 15 8. 参 考 文 献... 16

1.はじめに 昨 今 の 日 本 の 総 人 口 は 右 肩 下 がりを 続 け 現 在 は 約 1 億 2700 万 人 さらに 50 年 後 には 9000 万 人 を 割 り 込 むとさえ 言 われている 中 でも 農 業 就 業 人 口 は 全 人 口 の 約 2%にまで 落 ち 込 んでおり 更 にその 平 均 年 齢 は 2015 年 時 点 で 約 67 歳 まで 到 達 し 年 々 上 昇 し 続 けて いる 我 が 国 の 食 を 担 う 基 幹 産 業 でもある 農 業 は 効 率 的 かつ 安 定 的 な 経 営 を 行 うことが より 一 層 求 められており 農 業 構 造 そのものを 抜 本 的 に 見 直 す 必 要 に 迫 られている 欧 米 諸 国 のように 経 営 を 大 規 模 化 すべきか 耕 作 放 棄 地 が 増 大 し 続 けている 現 状 地 域 の 過 疎 化 高 齢 化 問 題 など 悩 みは 尽 きない その 流 れもあり 政 府 自 民 党 は 安 倍 晋 三 内 閣 総 理 大 臣 を 筆 頭 に その 経 済 政 策 である アベノミクス の 成 長 戦 略 のひとつとして 約 60 年 ぶりとなる 農 協 改 革 に 着 手 した そして 2014 年 5 月 政 府 の 規 制 改 革 会 議 は 農 業 生 産 委 員 会 農 業 生 産 法 人 農 業 協 同 組 合 などを 見 直 すという 内 容 の 農 協 改 革 案 をまとめた 現 在 も 国 会 に 提 出 された 改 革 案 をもとに 活 発 に 議 論 が 交 わされている 更 には 環 太 平 洋 パート ナーシップ 協 定 俗 にいう TPP の 交 渉 が 進 んだこともあり 日 本 の 農 業 をめぐる 環 境 は 目 まぐるしく 変 化 し 続 けている 年 々 農 作 物 輸 入 額 が 増 加 していることを 考 えれば TPP 参 加 に 伴 う 輸 入 コストの 低 下 や 輸 出 額 の 増 加 はメリットとなりうるが 食 の 安 全 性 の 低 下 を 招 くのはもちろん 生 産 量 や 価 格 といった 点 における 日 本 農 業 へのダメージは 計 り 知 れな い それ 故 に 今 日 本 は 国 家 として 大 きな 岐 路 に 立 たされていると 言 えるだろう そこで 今 回 日 本 の 基 幹 産 業 である 農 業 によって 生 み 出 される 農 作 物 について その 価 格 決 定 要 因 に 関 する 論 文 を 調 べてみた 決 定 要 因 には 需 給 量 気 象 条 件 鮮 度 など 様 々なものがあ る 中 で 需 給 メカニズムを 用 いて 価 格 決 定 要 因 を 分 析 した 研 究 は 多 い しかしながら 気 象 条 件 が 価 格 決 定 に 及 ぼす 影 響 に 関 する 研 究 例 は 少 なかった そこで 本 稿 では 気 象 データ が 国 内 野 菜 の 市 場 価 格 に 与 える 影 響 について 分 析 を 行 った 気 温 や 湿 度 降 水 量 などの 項 目 を 盛 り 込 んだモデルを 分 析 することで それらの 要 素 が 野 菜 の 市 場 価 格 に 与 える 影 響 力 を 調 べてみた 2. 先 行 研 究 ここでは 農 作 物 の 価 格 決 定 要 因 について 分 析 した 研 究 例 をいくつか 挙 げる 南 石 (2000)では 東 京 中 央 卸 売 市 場 における 1977~1998 年 のダイコン キャベツ トマ トの 価 格 および 入 荷 量 に 関 する 市 場 データを 用 い,この 期 間 の 日 別 価 格 変 動 の 要 因 分 析 を 行 っている 結 果 としては 価 格 伸 縮 性 の 低 下 および 需 要 関 数 の 曜 日 シフトの 低 下 により 価 格 の 日 別 変 動 は 低 下 した しかし 相 対 取 引 シェアの 増 加 により 入 荷 量 の 日 別 変 動 には 大 きな 変 化 は 見 られなかった 課 題 としては 品 目 別 市 場 別 の 相 対 取 引 シェアに 関 する データの 整 備 を 行 い 価 格 伸 縮 性 の 低 下 要 因 の 実 証 分 析 しなければならないことを 挙 げて いる 鈴 木 (2004)では 近 年 の 卸 売 市 場 における 価 格 形 成 方 法 の 多 様 化 が 与 える 影 響 を 価 格 変

動 と 周 期 性 という 2 つの 観 点 から 分 析 している データは 東 京 都 卸 売 市 場 における 1955 年 ~1966 年 (Ⅰ 期 )と 1988 年 ~1999 年 (Ⅱ 期 )の 2 期 に 取 引 されたキャベツとキュウリの 価 格 を 用 いている 結 果 としては 1 期 よりⅡ 期 の 方 が 価 格 変 動 は 小 さくなっており 産 地 の 大 型 化 による 供 給 量 変 動 の 振 れ 幅 が 小 さくなったことが 指 摘 されており Ⅰ 期 では 価 格 変 動 が 3 年 周 期 の 振 動 型 であったが Ⅱ 期 ではそれがなくなった そして 課 題 としては 周 期 性 の 消 滅 が 卸 売 市 場 を 中 心 とした 環 境 変 化 によるものなのかどうか そして 他 の 野 菜 でも 同 様 の 結 果 が 得 られるのかどうか 分 析 する 必 要 があることを 挙 げている 齋 藤 渡 邊 (2007)では 野 菜 の 価 格 決 定 要 因 について 市 場 取 扱 量 を 用 いてその 関 係 性 を 調 べている データは 東 京 都 卸 売 市 場 年 報 農 産 物 編 1950~2000 年 度 版 50 年 間 のものから 10 年 ごとのものを 使 用 しており その 掲 載 内 容 の 中 から 50 品 目 を 選 出 して 考 察 を 行 ってい る 結 果 としては 野 菜 の 最 盛 期 と 最 安 値 期 が 一 致 しているものが 50 年 前 は 18.0%である のに 対 し 近 年 は 26.0%に 留 まっており 取 扱 量 の 増 減 によって 価 格 が 変 動 するという 仮 説 には 約 半 数 が 当 てはまることとなった また 輸 入 率 は 41 品 目 が 10% 未 満 そのうち 23 品 目 が 1% 未 満 と 低 率 のものが 大 多 数 となっており 取 扱 量 が 少 ない 時 期 の 供 給 量 安 定 に 一 役 買 っているに 過 ぎないため 国 産 品 の 価 格 決 定 要 因 とはならないことが 示 されている 3. 分 析 手 法 本 稿 では パネルデータ 分 析 重 回 帰 分 析 を 行 うことを 想 定 し 立 式 を 行 った 3.1 モデルについて 3.1.1 パネルデータ 分 析 について ジャガイモ カボチャ トウモロコシ タマネギのデータをまとめたパネルデータを 作 成 し 以 下 の 式 に 則 って 分 析 を 行 った price it = α i + β 1 temp it + β 2 rain it + β 3 sunlight it + β 4 snow it + β 5 wind it + β 6 atmos it + β 7 cloud it + β 8 humid it + β 9 snowday it + β 10 thunderday it + β 11 fogday it + ε it ここで i =1,,N が 時 点 を 表 し t =1,..,4 が 品 目 を 表 し α i は 時 点 効 果 を 表 している 以 下 では 野 菜 の 市 場 価 格 に 影 響 を 与 えると 考 え 上 記 のモデルに 組 み 込 んだ 説 明 変 数 を 選 ん だ 方 法 について 述 べた 後 それぞれの 説 明 変 数 の 詳 細 を 説 明 していく 説 明 被 説 明 変 数 は 以 下 表 1 に 整 理 する

表 1 パネルデータのモデルの 説 明 被 説 明 変 数 データ 名 意 味 price 平 均 価 格 ( 円 ) temp 平 均 気 温 ( ) rain 降 水 量 の 合 計 (mm) sunlight 日 照 時 間 ( 時 間 ) snow 降 雪 量 合 計 (cm) wind 平 均 風 速 (m/s) atmos 平 均 現 地 気 圧 (hpa) cloud 平 均 雲 量 (10 分 比 ) humid 平 均 湿 度 (%) snowday 雪 日 数 ( 日 ) thunderday 雷 日 数 ( 日 ) fogday 霧 日 数 ( 日 ) 以 下 の 説 明 変 数 は 気 象 庁 データベースにおける 過 去 の 気 象 データより 取 得 できるものの 中 から 選 出 したものである また 前 提 として 供 給 量 の 増 加 が 価 格 低 下 につながると 仮 定 する 平 均 気 温 : 農 作 物 には 育 つために 最 適 な 気 温 が 存 在 するため 平 均 気 温 の 上 下 により 市 場 への 供 給 量 が 変 化 すると 考 えられる また 基 本 的 に 温 かい 方 が 作 物 は 育 ちやすく 豊 作 になりやすい したがって 気 温 が 高 くなれば 供 給 量 は 増 加 すると 考 えられる よ って 負 の 相 関 を 仮 定 する 降 水 量 の 合 計 : 農 作 物 には 育 つために 最 適 な 水 量 が 存 在 するため 降 水 量 の 上 下 によ り 市 場 への 供 給 量 が 変 化 すると 考 えられる また 降 水 量 が 不 足 すれば 作 物 の 不 作 に 繋 がり 供 給 量 も 減 少 すると 考 えられる よって 負 の 相 関 を 仮 定 する 日 照 時 間 : 作 物 が 光 合 成 を 行 ううえで 太 陽 光 は 必 要 不 可 欠 である よって 日 照 時 間 の 増 加 に 伴 って 日 射 量 も 増 加 し 市 場 への 供 給 量 の 増 加 に 繋 がると 考 えられる よって 負 の 相 関 を 仮 定 する 降 雪 量 合 計 : 降 雪 量 が 増 加 すれば 日 照 時 間 が 減 少 するため 供 給 量 の 減 少 に 繋 がると 考 えられる よって 正 の 相 関 を 仮 定 する 平 均 風 速 : 断 続 的 に 風 が 吹 くことによって 雲 が 流 れていくため 日 照 時 間 の 確 保 につ ながる 可 能 性 があり また 新 鮮 な 空 気 が 流 入 することで 作 物 の 成 長 を 助 け 供 給 量 の 増 加 に 繋 がると 考 えられる よって 負 の 相 関 を 仮 定 する 平 均 現 地 気 圧 : 高 気 圧 である 方 が 天 気 は 安 定 するので 気 圧 の 上 昇 は 供 給 量 の 増 加 に 繋 がると 考 えられる よって 負 の 相 関 を 仮 定 する

平 均 雲 量 : 雲 量 と 日 照 時 間 には 負 の 相 関 があると 考 えられるので 雲 量 の 増 加 は 供 給 量 の 減 少 に 繋 がると 考 えられる よって 正 の 相 関 を 仮 定 する 平 均 湿 度 : 湿 度 が 低 すぎると 作 物 の 成 長 に 必 要 な 水 分 が 確 保 できない 可 能 性 があるた め 湿 度 の 低 下 は 供 給 量 の 減 少 に 繋 がると 考 えられる よって 負 の 相 関 を 仮 定 する 雪 日 数 : 降 雪 量 と 同 様 に 日 数 の 増 加 が 供 給 量 の 減 少 に 繋 がると 考 えられる よって 正 の 相 関 を 仮 定 する 雷 日 数 : 雷 を 伴 うような 悪 天 候 は 作 物 にとって 悪 影 響 となることが 多 いため 日 数 の 増 加 は 供 給 量 の 減 少 に 繋 がると 考 えられる よって 正 の 相 関 を 仮 定 する 霧 日 数 : 霧 が 濃 くなれば 日 照 時 間 が 少 なくなるため 日 数 の 増 加 が 供 給 量 の 減 少 に 繋 がると 考 えられる よって 正 の 相 関 を 仮 定 する 3.1.2 重 回 帰 分 析 について 以 下 の 式 に 則 り ジャガイモ カボチャ タマネギ トウモロコシそれぞれにおいて 重 回 帰 分 析 を 行 うことにより 各 品 目 における 特 徴 の 抽 出 を 試 みた Y i = β 1 + β 2 X 1 + β 3 X 2 + β 4 X 3 + β 5 X 4 + β 6 X 5 + β 7 X 6 + β 8 X 7 + β 9 X 8 + β 10 X 9 + β 11 X 10 + β 12 X 11 + ε i 説 明 被 説 明 変 数 は 以 下 表 2 に 整 理 する 表 2 重 回 帰 モデルの 説 明 被 説 明 変 数 Y 価 格 X1 平 均 気 温 ( ) X2 降 水 量 の 合 計 (mm) X3 日 照 時 間 ( 時 間 ) X4 降 雪 量 合 計 (cm) X5 平 均 風 速 (m/s) X6 平 均 現 地 気 圧 (hpa) X7 平 均 雲 量 (10 分 比 ) X8 平 均 湿 度 (%) X9 雪 日 数 ( 日 ) X10 雷 日 数 ( 日 ) X11 霧 日 数 ( 日 ) 3.2 データについて 前 項 のモデルを 扱 い 本 稿 では 以 下 手 順 に 沿 って 実 証 分 析 を 行 った

1. 実 証 分 析 を 行 ううえで ここでは 気 象 庁 東 京 都 中 央 卸 売 市 場 のデータベースよりパ ネルデータを 作 成 した パネルデータの 作 成 に 当 たり 天 気 は 気 象 庁 公 式 ホームページ (http://www.jma.go.jp/jma/index.html 1/3)から 2004 年 1 月 ~2015 年 11 月 における 帯 広 の 月 次 気 象 データ 143 期 分 を 野 菜 は 東 京 都 中 央 卸 売 市 場 公 式 ホームページ (http://www.shijou.metro.tokyo.jp/ 1/3)から 2004 年 1 月 ~2015 年 11 月 におけるジャガ イモ カボチャ タマネギ トウモロコシの 4 種 に 関 する 月 次 データ 143 期 分 をそれぞれ 入 手 した 各 データの 基 本 統 計 量 を 以 下 の 表 3 表 4 に 示 す 表 3 帯 広 の 気 象 データのおける 基 本 統 計 量 項 目 平 均 中 央 値 最 大 値 最 小 値 平 均 気 温 ( ) 7.497203 8.8 23.4-9.6 降 水 量 の 合 計 (mm) 75.97203 65 242.5 5.5 日 照 時 間 ( 時 間 ) 169.414 168.7 272.6 72.7 降 雪 量 合 計 (cm) 18.11888 0 135 0 平 均 風 速 (m/s) 2.181119 2.2 3.4 1.3 平 均 現 地 気 圧 (hpa) 1007.014 1006.9 1016.3 1001.3 平 均 雲 量 (10 分 比 ) 6.479021 6.4 9.5 3.4 平 均 湿 度 (%) 72.01399 72 86 52 雪 日 数 ( 日 ) 5.972028 2 23 0 雷 日 数 ( 日 ) 0.461538 0 3 0 霧 日 数 ( 日 ) 4.258741 4 13 0 表 4 各 品 目 の 基 本 統 計 量 品 種 平 均 数 量 平 均 金 額 平 均 価 格 ジャガイモ 3092818 3.59E+08 122.8811 カボチャ 3258991 5.23E+08 166.4825 タマネギ 10749608 1.06E+09 99.55245 トウモロコシ 1228111 2.72E+08 310.5175 4. 分 析 結 果 設 定 したモデル 式 に 沿 い 実 証 分 析 を 行 った 結 果 を 以 下 モデル 毎 に 整 理 する

4.1 パネルデータ 分 析 ここでは 各 変 数 の 係 数 p 値 決 定 係 数 等 を 整 理 する 表 5 は Pooler OLS を 用 いた 際 の 推 定 結 果 表 6 は Within 推 定 を 行 った 際 の 推 定 結 果 表 7 は F 検 定 を 行 った 際 の 推 定 結 果 表 8 は GLS 推 定 を 行 った 際 の 推 定 結 果 表 9 はハウスマン 検 定 を 行 った 際 の 推 定 結 果 を 表 している 表 5 の Pooled OLS の 推 定 結 果 を 見 ると 平 均 雲 量 は 5% 水 準 平 均 気 温 が 10% 水 準 で 有 意 と 出 たが 決 定 係 数 が 低 く 全 体 的 に 見 て 非 常 に 脆 弱 である 符 号 関 係 に 関 しては 平 均 気 温 降 雪 量 の 合 計 現 地 平 均 気 圧 平 均 雲 量 平 均 湿 度 霧 日 数 が 仮 説 と 一 致 した 表 5 Pooled OLS を 用 いた 際 の 分 析 結 果 説 明 変 数 係 数 p 値 切 片 2684.675 0.12946 平 均 気 温 ( ) -3.05455 0.07498. 降 水 量 の 合 計 (mm) 0.039805 0.73842 日 照 時 間 ( 時 間 ) 0.041832 0.87533 降 雪 量 合 計 (cm) 0.028355 0.91923 平 均 風 速 (m/s) 4.338782 0.83251 平 均 現 地 気 圧 (hpa) -2.44744 0.15265 平 均 雲 量 (10 分 比 ) 16.12245 0.02547* 平 均 湿 度 (%) -2.0552 0.29794 雪 日 数 ( 日 ) -0.68237 0.68701 雷 日 数 ( 日 ) -1.0259 0.86859 霧 日 数 ( 日 ) 1.33697 0.52147 決 定 係 数 0.04161 注 :***は 0.1% **は 1% *は 5%.は 10% 水 準 で 有 意 あることを 示 す 次 に 表 6 の Within 推 定 の 結 果 を 見 ると 平 均 気 温 は 1% 水 準 平 均 現 地 気 圧 は 5% 水 準 平 均 雲 量 が 0.1% 水 準 平 均 湿 度 が 10% 水 準 で 有 意 と 出 たが 決 定 係 数 が 低 く 全 体 的 に 見 て 非 常 に 脆 弱 である 符 号 関 係 に 関 しては 平 均 気 温 降 雪 量 の 合 計 平 均 現 地 気 圧 平 均 雲 量 平 均 湿 度 霧 日 数 が 仮 説 と 一 致 した 表 7 の F 検 定 の 結 果 を 見 ると P 値 が 非 常 に 小 さいので 帰 無 仮 説 は 棄 却 されることが わかる つまり 時 点 効 果 があることがわかる 表 8 はランダム 効 果 モデルを GLS 推 定 したものである 切 片 は 5% 水 準 平 均 気 温 は 1% 水 準 平 均 現 地 気 圧 は 5% 水 準 平 均 雲 量 が 0.1% 水 準 平 均 湿 度 が 10% 水 準 で 有 意 と 出 た が 決 定 係 数 が 低 く 全 体 的 に 見 て 非 常 に 脆 弱 である 符 号 関 係 に 関 しては 平 均 気 温

表 6 Within 推 定 の 分 析 結 果 説 明 変 数 係 数 p 値 平 均 気 温 ( ) -3.054551 0.0027825** 降 水 量 の 合 計 (mm) 0.039805 0.5738928 日 照 時 間 ( 時 間 ) 0.041832 0.7916221 降 雪 量 合 計 (cm) 0.028355 0.8644099 平 均 風 速 (m/s) 4.338782 0.7217425 平 均 現 地 気 圧 (hpa) -2.447438 0.0161927* 平 均 雲 量 (10 分 比 ) 16.122454 0.0001789*** 平 均 湿 度 (%) -2.055196 0.0798954. 雪 日 数 ( 日 ) -0.682368 0.4974915 雷 日 数 ( 日 ) -1.025895 0.7805292 霧 日 数 ( 日 ) 1.33697 0.2804739 決 定 係 数 0.11016 注 :***は 0.1% **は 1% *は 5%.は 10% 水 準 で 有 意 あることを 示 す 表 7 F 検 定 の 推 定 結 果 F 値 第 一 自 由 度 第 二 自 由 度 p 値 343.73 3 557 2.20E-16 表 8 GLS 推 定 の 分 析 結 果 説 明 変 数 切 片 p 値 切 片 2684.675 0.0108917* 平 均 気 温 ( ) -3.05455 0.0027811** 降 水 量 の 合 計 (mm) 0.039805 0.5738807 日 照 時 間 ( 時 間 ) 0.041832 0.7916158 降 雪 量 合 計 (cm) 0.028355 0.8644057 平 均 風 速 (m/s) 4.338782 0.7217342 平 均 現 地 気 圧 (hpa) -2.44744 0.0161879* 平 均 雲 量 (10 分 比 ) 16.12245 0.0001787*** 平 均 湿 度 (%) -2.0552 0.079884. 雪 日 数 ( 日 ) -0.68237 0.4974779 雷 日 数 ( 日 ) -1.0259 0.7805226 霧 日 数 ( 日 ) 1.33697 0.2804578 決 定 係 数 0.10964 注 :***は 0.1% **は 1% *は 5%.は 10% 水 準 で 有 意 あることを 示 す

降 雪 量 の 合 計 平 均 現 地 気 圧 平 均 雲 量 平 均 湿 度 霧 日 数 が 仮 説 と 一 致 した 表 9 ハウスマン 検 定 の 推 定 結 果 Pooled OLSとWithin WithinとGLS p 値 1 1 Pooled OLS と Within モデルを 比 較 すると P 値 が 1 なので 帰 無 仮 説 は 棄 却 されないとい う 事 になる つまりWithin モデルが 採 択 される Within モデルと GLS 推 定 を 比 較 すると P 値 が 1 なので 帰 無 仮 説 は 棄 却 されないという 事 になる つまり GLS 推 定 が 採 択 され こ の 推 定 が 問 題 ないとの 結 果 が 出 た 4.2 重 回 帰 分 析 ここでは 最 小 二 乗 法 を 用 いて 導 出 した 各 変 数 の 係 数 と ステップワイズ 法 の 分 析 結 果 を 整 理 する 表 10 11 はジャガイモの 分 析 結 果 表 12,13 カボチャの 分 析 結 果 表 14 15 はタマネギの 分 析 結 果 表 16,17 はトウモロコシの 分 析 結 果 を 表 している 表 10 最 小 二 乗 法 によるジャガイモの 推 定 結 果 説 明 変 数 係 数 p 値 切 片 2628.292 0.004777** 平 均 気 温 ( ) -1.82925 0.041089* 降 水 量 の 合 計 (mm) 0.03235 0.600909 日 照 時 間 ( 時 間 ) 0.29172 0.036433* 降 雪 量 合 計 (cm) 0.06485 0.65484 平 均 風 速 (m/s) -22.4431 0.03646* 平 均 現 地 気 圧 (hpa) -2.51447 0.00521** 平 均 雲 量 (10 分 比 ) 14.15349 0.000223*** 平 均 湿 度 (%) -0.57209 0.576421 雪 日 数 ( 日 ) -1.81073 0.040824* 雷 日 数 ( 日 ) 1.95762 0.542941 霧 日 数 ( 日 ) -1.00536 0.353302 決 定 係 数 0.3204 注 :***は 0.1% **は 1% *は 5%.は 10% 水 準 で 有 意 あることを 示 す 切 片 は 1% 水 準 平 均 気 温 は 5% 水 準 平 均 風 速 は 5% 水 準 平 均 現 地 気 圧 は 1% 水 準 平 均 雲 量 が 0.1% 水 準 雪 日 数 が 5% 水 準 で 有 意 と 出 たが 決 定 係 数 がまだまだ 低 く 全 体 的 に 見 て 非 常 に 脆 弱 である 符 号 関 係 に 関 しては 平 均 気 温 降 雪 量 の 合 計 平 均 風 速 平 均

現 地 気 圧 平 均 雲 量 平 均 湿 度 雷 日 数 が 仮 説 と 一 致 した 表 11 ステップワイズ 法 による 推 定 結 果 変 数 操 作 によって 最 終 的 に 選 択 されたのは 上 記 の 6 変 数 であり 第 一 段 階 で 949.86 であ った AIC は 結 果 942.68 まで 改 善 された 符 号 関 係 に 関 しては 平 均 気 温 平 均 風 速 平 均 現 地 気 圧 平 均 雲 量 が 仮 説 と 一 致 した 説 明 変 数 係 数 切 片 2734.499 平 均 気 温 ( ) -1.9397 日 照 時 間 ( 時 間 ) 0.3064 平 均 風 速 (m/s) -17.9888 平 均 現 地 気 圧 (hpa) -2.6721 平 均 雲 量 (10 分 比 ) 13.9073 雪 日 数 ( 日 ) -1.5088 AIC 942.68 表 12 最 小 二 乗 法 によるカボチャの 推 定 結 果 説 明 変 数 係 数 p 値 切 片 6666.83752 0.0000104*** 平 均 気 温 ( ) -3.76052 0.008526** 降 水 量 の 合 計 (mm) -0.04015 0.682594 日 照 時 間 ( 時 間 ) -0.08201 0.708848 降 雪 量 合 計 (cm) 0.31473 0.173228 平 均 風 速 (m/s) -17.87464 0.291083 平 均 現 地 気 圧 (hpa) -6.30524 0.0000156*** 平 均 雲 量 (10 分 比 ) 14.03847 0.01914* 平 均 湿 度 (%) -1.90236 0.24302 雪 日 数 ( 日 ) -5.1612 0.000307*** 雷 日 数 ( 日 ) -1.11213 0.827592 霧 日 数 ( 日 ) 1.15281 0.502345 決 定 係 数 0.2691 注 :***は 0.1% **は 1% *は 5%.は 10% 水 準 で 有 意 あることを 示 す 切 片 は 0.1% 水 準 平 均 気 温 は 1% 水 準 平 均 現 地 気 圧 は 0.1% 水 準 平 均 雲 量 が 5% 水 準 雪 日 数 が 0.1% 水 準 で 有 意 とでたが 決 定 係 数 がまだまだ 低 く 全 体 的 に 見 て 非 常 に 脆 弱 であ る 符 号 関 係 に 関 しては 雪 日 数 と 雷 日 数 以 外 の 変 数 が 説 と 一 致 した

表 13 ステップワイズ 法 による 推 定 結 果 変 数 操 作 によって 最 終 的 に 選 択 されたのは 上 記 の 4 変 数 であり 第 一 段 階 で 1082.11 であっ た AIC は 結 果 1071.9 まで 改 善 された 符 号 関 係 に 関 しては 雪 日 数 のみ 仮 説 とは 違 う 結 果 となっ た 説 明 変 数 係 数 切 片 6424.309 平 均 気 温 ( ) -3.985 平 均 現 地 気 圧 (hpa) -6.246 平 均 雲 量 (10 分 比 ) 13.57 雪 日 数 ( 日 ) -4.421 AIC 1071.9 表 14 最 小 二 乗 法 によるタマネギの 推 定 結 果 説 明 変 数 係 数 p 値 切 片 386.9532 0.606 平 均 気 温 ( ) 0.4131 0.5697 降 水 量 の 合 計 (mm) 0.03652 0.4702 日 照 時 間 ( 時 間 ) 0.21771 0.0558. 降 雪 量 合 計 (cm) -0.13042 0.2723 平 均 風 速 (m/s) -8.19484 0.3468 平 均 現 地 気 圧 (hpa) -0.35018 0.6291 平 均 雲 量 (10 分 比 ) 1.33899 0.661 平 均 湿 度 (%) 0.35884 0.6681 雪 日 数 ( 日 ) 1.82498 0.012* 雷 日 数 ( 日 ) -2.35749 0.3705 霧 日 数 ( 日 ) -0.37772 0.6692 決 定 係 数 0.1276 注 :***は 0.1% **は 1% *は 5%.は 10% 水 準 で 有 意 あることを 示 す 今 回 の 分 析 で 有 意 であったのは 10% 水 準 の 日 照 時 間 と 5% 水 準 の 雪 日 数 しかなかった 決 定 係 数 が 非 常 に 低 く 他 の 品 目 と 比 較 してもより 脆 弱 である 符 号 関 係 に 関 しては 平 均 風 速 平 均 雲 量 雪 日 数 が 仮 定 と 一 致 した 表 14 は 変 数 選 択 によって 最 終 的 に 選 択 された 上 記 の 3 変 数 を 用 いた 結 果 である 第 一 段 階 で 892.18 であった AIC は 結 果 880.99 まで 改 善 された 符 号 関 係 に 関 しては 雪 日 数 のみ 仮 説 と 一 致 した

表 14 ステップワイズ 法 による 推 定 結 果 説 明 変 数 係 数 切 片 61.2955 平 均 気 温 ( ) 1.068 日 照 時 間 0.1167 雪 日 数 ( 日 ) 1.7553 AIC 880.99 表 15 最 小 二 乗 法 によるトウモロコシの 推 定 説 明 変 数 係 数 p 値 切 片 1056.6172 0.6951 平 均 気 温 ( ) -7.0415 0.00778** 降 水 量 の 合 計 (mm) 0.1305 0.47284 日 照 時 間 ( 時 間 ) -0.2601 0.52236 降 雪 量 合 計 (cm) -0.1357 0.75008 平 均 風 速 (m/s) 65.8677 0.03666* 平 均 現 地 気 圧 (hpa) -0.6199 0.81193 平 均 雲 量 (10 分 比 ) 34.9589 0.00177** 平 均 湿 度 (%) -6.1052 0.04395* 雪 日 数 ( 日 ) 2.4175 0.3496 雷 日 数 ( 日 ) -2.5916 0.78387 霧 日 数 ( 日 ) 5.5782 0.08088. 決 定 係 数 0.5561 注 :***は 0.1% **は 1% *は 5%.は 10% 水 準 で 有 意 あることを 示 す 平 均 気 温 は 1% 水 準 平 均 風 速 は 5% 水 準 平 均 雲 量 が 1% 水 準 平 均 湿 度 が 5% 水 準 霧 日 数 が 10% 水 準 で 有 意 とでたが 決 定 係 数 がまだまだ 低 く 全 体 的 に 見 て 非 常 に 脆 弱 である 符 号 関 係 に 関 しては 平 均 気 温 日 照 時 間 現 地 平 均 気 圧 平 均 雲 量 平 均 湿 度 雪 日 数 霧 日 数 が 仮 説 と 一 致 した 表 16 は 変 数 操 作 によって 最 終 的 に 選 択 されたのは 上 記 の 5 変 数 を 用 いた 結 果 であり 第 一 段 階 で 1258.09 であった AIC は 結 果 1248.2 まで 改 善 された 符 号 関 係 に 関 しては 平 均 気 温 平 均 雲 量 平 均 湿 度 霧 日 数 が 仮 説 と 一 致 した

表 16 ステップワイズ 法 による 推 定 結 果 説 明 変 数 係 数 切 片 268.48 平 均 気 温 ( ) -8.993 平 均 風 速 (m/s) 68.942 平 均 雲 量 (10 分 比 ) 42.31 平 均 湿 度 (%) -4.655 霧 日 数 ( 日 ) 4.739 AIC 1248.2 5. 考 察 ここでは 上 記 の 分 析 結 果 から 考 えられることを 考 察 する 5.1 パネルデータ 分 析 ジャガイモ カボチャ タマネギ トウモロコシと 気 象 データすべてをパネルデータと してまとめて 分 析 したが 季 節 性 の 異 なる 品 物 をまとめて 分 析 してしまったために 決 定 係 数 が 非 常 に 低 くなってしまったと 考 えられる 作 物 の 特 徴 を 加 味 して 別 個 分 析 する 必 要 があった ただその 中 でも 説 明 変 数 として 平 均 気 温 平 均 雲 量 はどの 分 析 結 果 でもある 程 度 有 意 であるとの 結 果 となった これは 作 物 の 育 成 環 境 を 考 えるうえで 気 温 が 非 常 に 重 要 な 要 素 であることと 曇 りであるがゆえに 作 物 が 満 足 に 光 合 成 を 行 えないため この 要 素 が 供 給 量 に 大 きく 響 くことを 示 唆 していると 考 えられる 5.2 重 回 帰 分 析 こちらではジャガイモ カボチャ タマネギ トウモロコシを 重 回 帰 分 析 による 最 小 二 乗 法 を 用 いることで 精 度 に 欠 けたパネルデータ 分 析 と 比 べ 有 意 な 結 果 を 得 ることが 出 来 た 5.2.1 ジャガイモの 分 析 ジャガイモが 多 く 出 回 る 時 期 は 8 月 ~10 月 頃 5 月 ~6 月 頃 で いわゆる 新 じゃがと 呼 ばれるものである このジャガイモの 旬 を 踏 まえて 結 果 を 考 察 すると 雨 や 雪 があまり 影 響 を 及 ぼさなかったと 考 えられる 5.2.2 カボチャの 分 析 カボチャが 多 く 出 回 る 時 期 は 9 月 ~12 月 頃 である このカボチャの 旬 を 踏 まえて 結 果 を 考 察 すると 台 風 の 発 生 や 降 雪 が 増 える 時 期 であるため 気 圧 や 雪 日 数 が 有 意 となったと 考

えられる 5.2.3 タマネギの 分 析 タマネギが 多 く 出 回 る 時 期 は 4 月 ~5 月 で いわゆる 新 タマネギと 呼 ばれるものである こ のタマネギの 旬 を 踏 まえて 結 果 を 考 察 すると 旬 の 時 期 が 短 いため 季 節 や 天 候 に 影 響 を 受 けることが 少 なく 有 意 な 分 析 結 果 を 得 にくかったと 考 えられる 5.2.4 トウモロコシの 分 析 トウモロコシが 多 く 出 回 る 時 期 は 6 月 ~9 月 頃 である このトウモロコシの 旬 を 踏 まえて 結 果 を 考 察 すると 帯 広 における 霧 が 多 い 時 期 と 前 線 の 影 響 を 受 けやすい 時 期 であるため に 平 均 風 速 や 霧 日 数 の 項 目 の 係 数 が 高 くなったと 考 えられる 6. 結 論 課 題 点 ここでは 改 めて 分 析 結 果 を 整 理 し 最 後 に 本 稿 における 課 題 点 を 挙 げて 提 言 を 行 い 本 稿 の 結 びとする 現 在 日 本 の 農 業 は 大 きな 転 換 期 を 迎 えており 農 協 改 革 や TPP の 交 渉 妥 結 により 国 内 の 農 家 や 消 費 者 に 影 響 が 出 始 めようとしている そういった 状 況 を 踏 まえ 本 稿 は 日 本 の 基 幹 産 業 である 農 業 によって 生 み 出 される 農 作 物 について その 価 格 決 定 要 因 に 関 して 分 析 を 行 った 需 給 メカニズムを 用 いて 価 格 決 定 要 因 を 分 析 した 研 究 は 多 く 見 つかったもの の 気 象 条 件 を 用 いた 価 格 決 定 に 関 する 研 究 例 は 少 なかった そこで 本 稿 では 気 象 データ が 国 内 野 菜 の 市 場 価 格 に 与 える 影 響 について 分 析 を 行 い 気 温 や 湿 度 降 水 量 などの 項 目 を 盛 り 込 んだモデルを 分 析 することで それらの 要 素 が 野 菜 の 市 場 価 格 に 与 える 影 響 力 を 考 察 した 分 析 手 法 としてはパネルデータ 分 析 重 回 帰 分 析 を 用 いたが 一 貫 して 決 定 係 数 が 低 く 精 度 を 欠 く 結 果 となった 野 菜 を 分 けて 重 回 帰 分 析 を 行 ったことにより 有 意 性 が 増 したため その 作 物 の 旬 を 考 慮 し 季 節 ごとに 野 菜 を 分 類 して 分 析 対 象 を 増 やすこと でより 信 憑 性 の 高 い 結 果 が 得 られるのではないかと 考 える また 気 温 や 雲 量 は 総 じて 市 場 価 格 に 影 響 を 与 えることはわかったが 説 明 変 数 をより 慎 重 に 設 定 する 必 要 があった 本 稿 は 気 象 データと 価 格 のみに 焦 点 を 当 てたが 価 格 の 決 定 には 国 内 外 の 需 給 量 為 替 や 輸 送 費 在 庫 状 況 など 様 々な 要 素 が 多 角 的 に 絡 み 合 って 行 われるものであるため 正 確 な 値 を 算 出 するためにはより 細 かな 分 析 が 必 要 であることがわかった 7. 謝 辞 本 論 文 を 作 成 するにあたり 指 導 教 官 の 長 倉 大 輔 教 授 から 丁 寧 かつ 熱 心 なご 指 導 を 賜 りました ここに 感 謝 の 意 を 表 します

参 考 文 献 齋 藤 貴 美 子 渡 邊 美 樹 (2007) 野 菜 の 価 格 形 成 要 因 について( 第 1 報 ) 取 扱 量 による 影 響 文 教 大 学 女 子 短 期 大 学 部 研 究 紀 要 50 集 pp.1-9 鈴 木 充 夫 (2004) 東 京 都 中 央 卸 売 市 場 における 野 菜 卸 売 価 格 変 動 の 要 因 分 析 キャベツと キュウリを 対 象 として 農 村 研 究 第 98 号 pp.34-44 南 石 晃 明 (2000) 日 別 野 菜 価 格 変 動 の 長 期 的 変 化 と 要 因 分 析 農 業 経 営 研 究 第 38 巻 1 号 pp.1-10 気 象 庁 ホームページ (http://www.jma.go.jp/jma/index.html 1/3) 東 京 都 中 央 卸 売 市 場 ホームページ (http://www.shijou.metro.tokyo.jp/ 1/3) 日 本 商 品 先 物 振 興 協 会 ホームページ (https://www.jcfia.gr.jp/index.html 1/5) 都 道 府 県 格 付 研 究 所 ホームページ (http://grading.jpn.org/index.html 1/2) 野 菜 ナビ (http://www.yasainavi.com/ 1/10)