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( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

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に 対 して 消 磁 装 置 によるデータ 破 壊 を 行 い データの 復 旧 を 不 可 能 とするこ と 2 消 去 が 終 了 したことが 識 別 できるシール 等 を 媒 体 に 貼 付 すること(このシール は 本 委 託 契 約 の 範 囲 内 で 受 託 者 が 用 意 すること)

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中 間 利 払 日 とし 預 入 日 または 前 回 の 中 間 利 払 日 からその 中 間 利 払 日 の 前 日 までの 日 数 および 通 帳 または 証 書 記 載 の 中 間 利 払 利 率 によって 計 算 した 中 間 利 払 額 ( 以 下 中 間 払 利 息 といいます )を 利

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Mercedes-Benz Service 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 メルセデス ベンツ AMG マクラーレン マイバッハ スマート メルセデス ベンツ 日 本 株 式 会 社

刊 記 2012 メルセデス ベンツ 日 本 株 式 会 社 本 書 は すべての 記 載 内 容 も 含 め 著 作 権 によって 保 護 されています 使 用 にあたっては あらかじめメルセデス ベンツ 日 本 株 式 会 社 の 書 面 による 事 前 の 承 諾 が 必 要 となります これは 特 に 複 写 配 布 加 工 翻 訳 マイクロフィルムへの 記 録 またはデータベースおよびオンライン サービスを 含 む 電 子 機 器 への 保 存 および 処 理 に 対 して 適 用 されます 表 紙 ピクチャ 番 号 : P00.01-3447-00 2012 年 1 月

変 更 事 項 変 更 事 項 2011 年 6 月 版 からの 変 更 事 項! 変 更 事 項 に 注 意 概 要 冷 媒 1234yf 14 救 助 作 業 インストルメント パネルの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 A ピラーを 上 方 へ 押 し 出 す 71 メルセデス ベンツのモデル クラス B クラス(モデル 246) 146 SLS AMG Roadster(モデル 197) 164 M クラス(モデル 166) 167 注 意 事 項 モデル クラスの 概 要 は 今 後 救 助 カード としてインターネットでも 無 料 で 提 供 されま す 現 行 の 乗 用 車 モデルならびに 1971 年 以 降 に 生 産 を 開 始 した 従 来 モデル(キャンピング カーの 場 合 は 1995 年 以 降 )の 救 助 カードが 入 手 可 能 です 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月 3

変 更 事 項 4 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

目 次 はじめに... 9 概 要 負 傷 者 にとって 最 善 の 救 助 作 業... 10 車 両 火 災 の 消 火... 11 新 しい 材 質... 13 冷 媒 1234yf... 14 ボディ... 16 救 助 作 業 固 定 用 ベースを 使 用 した 車 両 の 固 定... 22 ウインドウ ガラスの 除 去... 25 エンジン 停 止... 29 セントラル ロッキング システムのエマージェンシ オープン... 30 車 両 ドアの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車... 31 車 両 ドアの 除 去 Maybach... 35 車 両 ドアの 除 去 smart... 38 車 両 ルーフの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車... 43 車 両 ルーフの 除 去 Maybach... 54 車 両 ルーフの 除 去 smart... 61 インストルメント パネルの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車... 68 インストルメント パネルの 除 去 Maybach... 73 インストルメント パネルの 除 去 smart... 75 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月 5

目 次 SLS AMG(モデル 197)の 特 記 事 項... 79 シート 調 整 メルセデス ベンツの 乗 用 車... 84 シート 調 整 Maybach... 86 シート 調 整 smart... 87 ヘッドレストの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車... 88 ヘッドレストの 除 去 Maybach... 90 ヘッドレストの 除 去 smart... 91 イージー エントリ メルセデス ベンツの 乗 用 車... 92 イージー エントリ Maybach... 94 ステアリング コラムの 調 整 メルセデス ベンツの 乗 用 車... 95 ステアリング コラムの 調 整 Maybach... 96 ステアリング ホイール アジャスタ smart... 97 ロール バー メルセデス ベンツの 乗 用 車... 98 ロール バー smart... 100 パッセンジャ レストレイント システム メルセデス ベンツの 乗 用 車... 101 パッセンジャ レストレイント システム Maybach... 110 パッセンジャ レストレイント システム smart... 112 バイ フューエル エンジン... 115 高 電 圧 システム... 122 ハイブリッド コンセプト... 125 エレクトリック ドライブ... 127 フューエル セル 駆 動 装 置... 132 アクティブ エンジン フード... 138 6 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月

目 次 メルセデス ベンツのモデル クラス 概 要... 139 セダン... 141 ステーション ワゴン... 152 クーペ... 154 カブリオレ... 159 ロードスター... 160 ゲレンデ ヴァーゲン... 165 バン... 171 キャンピング カー... 174 Maybach のモデル 概 要 概 要... 178 Maybach 57/62... 181 smart のモデル クラス 概 要... 182 smart fortwo... 184 smart roadster... 190 smart roadster coupé... 191 smart forfour... 192 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月 7

目 次 インテグラル セーフティ セーフティ コンセプト... 193 付 録 略 語 の 説 明... 197 索 引... 198 8 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月

はじめに はじめに 読 者 の 皆 様 へ Daimler 社 は 最 高 の 安 全 性 をお 客 様 に 提 供 するた め かねてより 高 い 目 標 を 掲 げて 努 力 してまいりま した そのため 弊 社 の 車 両 には 常 に 先 端 技 術 が 駆 使 さ れ 車 両 の 安 全 性 が 特 に 重 視 されています 本 手 引 きには 事 故 車 から 乗 員 を 救 出 するための 方 法 が いくつか 記 載 されています しかしながら 本 手 引 きは 完 全 なものではなく 専 門 的 な 基 礎 訓 練 やこれに 関 連 する 専 門 書 の 補 助 として 作 成 された ものではないことを あらかじめご 了 承 ください 広 範 囲 におよぶ 弊 社 のセーフティ コンセプトに は 弊 社 の 車 両 およびセーフティ システムに 関 す る 的 確 なインフォメーションを 救 助 隊 員 に 提 供 す ることも 含 まれます 救 助 活 動 における 最 優 先 課 題 は 人 命 救 助 です そ のためには 負 傷 者 や 救 助 員 自 身 を 二 次 災 害 の 危 険 にさらすことなく できるだけ 迅 速 に 負 傷 者 を 救 出 しなければなりません ここでは 救 助 員 が 基 礎 訓 練 を 受 けていることが 前 提 となります その 上 て 車 両 によって 異 なる 救 出 方 法 や セーフティ システムの 機 能 と 効 果 につい ての 知 識 も 不 可 欠 です 乗 用 車 の 新 型 モデルがつぎつぎに 開 発 されている 現 状 を 考 慮 し 本 手 引 きには 特 にパッセンジャ レストレイント システム パッシブおよびアク ティブ セーフティ システム また 新 しく 用 いら れる 材 質 および 代 替 駆 動 システムに 関 する 最 新 イ ンフォメーションも 記 載 しております ジンデルフィンゲン 工 場 ウンターテュリュクハイ ム 工 場 およびメッティンゲン 工 場 の 社 内 消 防 隊 シュトゥットガルト 消 防 署 事 故 研 究 部 開 発 部 ジンデルフィンゲン 工 場 ウンターテュリュクハイ ム 工 場 およびメッティンゲン 工 場 の 専 属 医 療 班 な らびにすべての 関 係 各 位 の 有 益 な 協 力 に 対 し ここ に 弊 社 より 感 謝 の 意 を 表 します メルセデス ベンツは すでに 1994 年 3 月 から 救 急 活 動 の 手 引 き を 通 じて これに 対 応 するイ ンフォメーションを 提 供 してまいりました 以 来 本 手 引 きは 定 期 的 に 改 訂 されています 弊 社 の 車 両 には 絶 え 間 なく 改 良 が 加 えられてお り 特 に 車 両 安 全 性 が 向 上 し 製 品 ラインナップ が 拡 大 されていることから 新 たな 更 新 が 必 要 と なりました 掲 載 されている 写 真 は 各 種 モデルの 切 断 訓 練 や Daimler 社 ジンデルフィンゲン 工 場 の 社 内 消 防 隊 による 乗 用 車 救 出 技 術 および 負 傷 者 にとって 最 善 の 救 助 作 業 の 訓 練 過 程 において 撮 影 されたも のです メルセデス ベンツ 日 本 株 式 会 社 技 術 部 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月 9

概 要 負 傷 者 にとって 最 善 の 救 助 作 業 概 要 負 傷 者 にとって 最 善 の 救 助 作 業 以 前 は 事 故 車 の 乗 員 を 一 刻 も 早 く 現 場 から 搬 出 す ることが 重 視 されましたが 今 日 では 医 療 的 および 心 理 的 ケアを 行 うことが 最 優 先 されます 乗 員 に は 救 出 作 業 のための 準 備 処 置 を 可 能 な 限 り 施 して おきます その 後 医 療 隊 員 と 救 急 隊 員 との 共 同 作 業 により 乗 員 を 事 故 車 から 搬 出 します 事 故 現 場 では 以 下 の 応 急 処 置 が 最 優 先 さ れます 生 体 機 能 の 確 保 または 回 復 ( 呼 吸 / 血 液 循 環 ) 気 管 の 確 保 および 呼 吸 障 害 の 除 去 ショック 状 態 の 診 断 および 身 体 を 安 定 させるた めの 処 置 乗 員 に 対 する 心 理 的 サポート 生 命 を 脅 かす 怪 我 がある 場 合 の 手 当 て 激 しい 出 血 がある 場 合 の 止 血 特 定 の 身 体 部 位 の 固 定 注 意 事 項 最 優 先 すべき 作 業 は 乗 員 に 対 する 医 療 的 およ び 心 理 的 ケアです! 注 意 事 項 救 助 員 は 自 身 に 対 する 安 全 対 策 も 怠 ってはな りません 保 護 衣 類 を 着 用 します 保 護 眼 鏡 を 着 用 します 保 護 マスクを 着 用 します 事 故 車 を 固 定 します 頸 部 の 固 定 交 通 事 故 では 頭 部 が 激 しく 揺 り 動 かされることが 多 いため 頚 椎 損 傷 の 危 険 性 が 高 くなります 救 出 作 業 時 に 頚 椎 がさらに 損 傷 するのを 防 ぐため 救 助 措 置 を 講 じる 前 に 頸 部 を 固 定 する 必 要 があります その 際 最 も 多 く 使 用 されるのがネック カラー ( 固 定 カラー )で 首 を 覆 う 部 分 がプラスチック でできており マジック テープで 固 定 するように なっています 乗 員 に 容 易 に 近 づけない 場 合 は 乗 員 のいるシート のヘッドレストを 切 除 するとネック カラーを 簡 単 に 装 着 させることができます 警 告 ヘッドレストの 切 除 は あくまでも 例 外 的 措 置 であり 必 ず 救 急 医 との 相 談 の 上 で 行 います! ヘッドレストを 切 除 する 際 は 事 故 車 の 乗 員 がさらに 動 くおそれがあります ヘッドレストを 切 除 した 状 態 では 頭 部 を 固 定 することができません ヘッドレストの 切 除 によって 鋭 利 な 切 り 口 ができます 10 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月

車 両 火 災 の 消 火 車 両 火 災 の 消 火 概 要 消 火 活 動 に 際 しては 消 防 署 のガイドラインにしたがってください ボディ: 安 全 性 に 関 連 するボディの 補 強 構 造 部 分 に マグネ シウム 素 材 が 使 用 される 頻 度 が 高 まってきていま す 例 えば S クラス クーペ(モデル 215)および SL クラス ロードスター(モデル 230)のドア イ ンナ プレートなどがマグネシウムでできています 注 意 事 項 マグネシウムは 各 種 可 燃 物 質 に 関 する 欧 州 規 格 EN2 において 火 災 等 級 D に 分 類 されて います フューエル セル 駆 動 車 : フューエル セル 駆 動 車 (B クラス F-Cell)には 水 素 タンクが 装 備 されています これらの 車 両 で は ガス 火 災 の 消 化 に 関 するガイドラインを 特 に 注 意 する 必 要 があります 注 意 事 項 水 素 (H2)は 各 種 可 燃 物 質 に 関 する 欧 州 規 格 EN2 において 火 災 等 級 C に 分 類 されています ガソリンおよび 天 然 ガス 駆 動 車 : E クラス セダン(モデル 211 およびモデル 212) E 200 NGT および B クラス(モデル 245)B170 NGT BlueEFFICIENCY では ガソリン 燃 料 または 天 然 ガスのいずれかを 選 択 して 駆 動 するエンジン が 搭 載 されています 広 範 囲 にわたるテストを 行 った 結 果 強 度 の 高 いガ ス タンク ライン コネクタやその 他 の 装 備 につ いては 事 故 に 際 しても 最 上 級 の 安 全 性 が 確 保 され ることが 実 証 されました 構 成 部 品 は ガスが 車 内 に 漏 れる 危 険 がないように 配 置 されています 天 然 ガス 駆 動 車 が 車 両 火 災 を 起 こす 危 険 性 は ガソ リン 駆 動 車 およびディーゼル 駆 動 車 と 比 べても 高 くはありません 注 意 事 項 天 然 ガスは 各 種 可 燃 物 質 に 関 する 欧 州 規 格 EN2 において 火 災 等 級 C に 分 類 されています 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月 11

概 要 車 両 火 災 の 消 火 レストレイント システム: 車 内 で 火 災 が 発 生 すると 作 動 しなかったフロン ト エアバッグ サイドバッグおよびヘッド / ソ ラックス サイドバッグ 用 ガス ジェネレータ ま たは 着 火 式 シートベルト テンショナが 作 動 するお それがあります ガス ジェネレータはタイプに 応 じ ガス ジェネ レータ 内 部 の 温 度 が 160 ~ 180 に 達 すると 発 火 します このような 状 況 では 点 火 剤 および 固 形 燃 料 は ガス ジェネレータを 損 傷 させることなく 燃 焼 するように 作 られています 燃 焼 時 には 一 定 量 のガスが 一 定 の 圧 力 で 放 出 されるようになってい ます 注 意 事 項 フロント エアバッグ サイドバッグおよびヘッ ド / ソラックス サイドバッグ またシートベル ト テンショナ 作 動 した 場 合 その 燃 焼 がコン トロールされ 該 当 する 構 成 部 品 が 爆 発 するよ うなことはありません ウインドウバッグ: ウインドウバッグ 用 プレッシャ ガス ジェネレー タには 固 形 燃 料 ではなく 圧 縮 ガスが 充 填 されてい ます 警 告 ウインドウバッグ 用 プレッシャ ガス ジェネ レータは 切 断 しないでください 切 断 すると 圧 縮 ガスが 噴 出 します! 注 意 事 項 該 当 するボディ 部 位 を 切 断 する 前 に A ピラー B ピラーまたは C ピラーのインナ トリムを 適 切 なツールで 取 り 除 き ガス ジェネレータの 取 付 け 位 置 を 正 確 に 確 認 してください! 12 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月

新 しい 材 質 新 しい 材 質 概 要 警 告 ミラー ガラスが 破 損 すると 電 解 液 が 流 出 す るおそれがあります 電 解 液 には 刺 激 性 がある ため 皮 膚 や 目 に 触 れたり 呼 吸 器 内 に 吸 引 す ることがないように 注 意 してください 皮 膚 や 目 に 電 解 液 が 触 れた 場 合 は ただちに 十 分 な 量 の 水 道 水 で 入 念 に 洗 い 流 してください 必 要 に 応 じて 医 師 の 診 断 を 受 けてください 自 動 防 眩 ミラー: 以 下 の 車 両 では ルーム ミラーおよびドア ミラー に 自 動 防 眩 機 能 のための 電 解 液 が 入 っています C クラス(モデル 204) E クラス クーペ(モデル 207) CLK クラス(モデル 209) E クラス(モデル 211) E クラス(モデル 212) CLS クラス(モデル 219) S クラス(モデル 221) CL クラス(モデル 216) SL クラス(モデル 230) Maybach(モデル 240) これら 以 外 のモデルでは 自 動 防 眩 ミラーがオプ ション 装 備 (SA)で 取 り 付 けられていることがあ ります P68.40-2128-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月 13

冷 媒 1234yf 概 要 冷 媒 1234yf 現 在 自 動 車 エアコンで 使 用 されている 冷 媒 R134a は 地 球 温 暖 化 係 数 (GWP)が 1,430 で あり 高 い 温 室 効 果 をもっています EU 指 令 2006/40/EU では 将 来 GWP が 150 未 満 の 冷 媒 のみを 使 用 することが 決 定 されました この 要 求 を 満 たすために GWP が 4 という 新 しく 環 境 にやさしい 冷 媒 が 開 発 されました この 新 しい 冷 媒 R1234yf は 2011 年 以 降 使 用 されます 特 性 どの 冷 媒 がどれだけの 量 自 動 車 エアコンに 充 填 されたかについての 情 報 は インフォメー ション ラベルや 取 扱 説 明 書 または 車 両 の 修 理 手 引 書 に 記 載 されています こうした 情 報 源 を 利 用 できない 場 合 どの 冷 媒 がどれだけの 量 だけ 充 填 されているかについては 自 動 車 メー カに 直 接 問 い 合 わせる 必 要 があります R134a と R1234yf の 比 較 R134a と R1234yf は 自 動 車 エアコン 内 で 液 化 す るガスです 蒸 気 は 空 気 より 重 く 大 気 条 件 下 で は 沈 降 します R134a と R1234yf の 熱 力 学 的 特 性 はよく 似 ています 両 物 質 ともフッ 素 化 炭 化 水 素 です 両 物 質 とも 毒 性 は 問 題 ありません R134a を 使 用 している 自 動 車 の インフォメーション ラベルの 例 P00.40-2034-00 R1234yf を 使 用 している 自 動 車 の インフォメーション ラベルの 例 P00.40-2035-00 14 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月

冷 媒 1234yf 概 要 冷 媒 を 取 り 扱 う 際 に 作 業 上 の 安 全 面 で 注 意 するべきことは 何 ですか? R134a と R1234yf を 取 り 扱 う 際 作 業 上 の 安 全 を 確 保 するために 重 要 な 要 素 は リスクの 評 価 にしたがって たとえば 以 下 のような 適 切 な 個 人 用 保 護 装 備 を 着 用 することです 長 袖 の 作 業 衣 類 革 手 袋 ゴーグル 型 保 護 眼 鏡 専 門 知 識 の 証 明 エアコンの 作 業 は 必 ず 専 門 知 識 のある 人 が 実 行 してください 自 動 車 エアコンに 関 する 作 業 を 行 うワーク ショップ 人 員 には 2008 年 4 月 2 日 の EU 委 員 会 規 則 307/2008 に 適 う 専 門 知 識 の 証 明 が 必 要 です 冷 媒 R1234yf に 関 する 作 業 には これ 以 上 の 専 門 知 識 の 証 明 は 必 要 ありません 警 告 R1234yf は ガス メーカにより 極 めて 引 火 性 が 高 いとされています 可 燃 性 蒸 気 の 発 生 を 防 ぐため BGR 157 にした がって 十 分 な 換 気 を 行 うように 必 ず 注 意 して ください 冷 媒 を 取 り 扱 う 作 業 場 所 では 裸 火 裸 電 球 および 溶 接 時 のアーク 放 電 などの 点 火 源 の 使 用 は 許 可 されておらず したがって 近 く にあってはいけません 保 管 方 法 は 圧 縮 ガス 技 術 規 則 (TRG)に 記 載 されています TRG 250 TRG 280 TRG 310 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月 15

ボディ 概 要 ボディ メルセデス ベンツのホワイト ボディ CL クラス(モデル 216)を 例 にした 材 質 一 覧 : A 軟 鋼 板 B 高 硬 度 鋼 板 C 最 新 の 高 硬 度 鋼 板 D 熱 間 成 形 された 超 高 硬 度 鋼 板 (USIBOR など) E アルミニウム F プラスチック G マグネシウム ダイカスト それぞれの 材 質 の 使 用 方 法 および 割 合 は 個 々 のモデルによって 異 なります クーペ カブリオレおよびロードスターでは 特 に A ピラーおよび B ピラーの 部 分 に 高 い 安 定 性 が 求 められるため これらの 箇 所 には 構 造 補 強 材 が 取 り 付 けられています CL クラス(モデル 216)のホワイト ボディ P60.00-2751-00 16 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月

ボディ 概 要 Maybach のホワイト ボディ Maybach では 車 両 サイズと 高 いコンフォート 特 性 を 実 現 するため 剛 性 強 度 ノイズ 対 策 また 振 動 特 性 の 点 で 極 めて 高 い 要 求 がホワイ ト ボディに 課 せられています その 結 果 メル セデス ベンツの 乗 用 車 の 現 行 モデルで 採 用 さ れているホワイト ボディ 技 術 と 比 べ 高 硬 度 鋼 板 の 使 用 を 拡 大 するなど いくつかの 点 でさ まざまな 解 決 方 法 が 実 現 しました 軽 量 化 のため ホワイト ボディでは 以 下 の 構 成 部 品 にアルミニウムが 使 用 されています ルーフ フロント フェンダ エンジン フード ドア スペア タイヤ リセスおよびトランク リッ ドは プラスチックでできています それぞれの 材 質 の 使 用 割 合 は 以 下 の 表 に 記 載 されています ホワイト ボディの 材 質 通 常 の 深 絞 り 鋼 板 39.5 高 硬 度 鋼 板 37.8 アルミニウムおよび アルミニウム 合 金 17.0 プラスチック 13.2 その 他 の 材 質 12.5 割 合 % Maybach 62(パーティション 付 き モデル 240)のホワイト ボディ P61.00-2052-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月 17

概 要 ボディ SLR McLaren および SLR McLaren Roadster のホワイト ボディ ボディ SLR の 車 両 構 造 は 4 つのメイン セクション に 分 かれています フロント クラッシュ エレメント(1) フロント フレーム(2) モノコック(3) トランク ルーム セル(4) SLR のホワイト ボディには フロント フレー ム ドアおよびフードを 除 き 耐 腐 食 性 のある 炭 素 繊 維 強 化 プラスチックが 使 用 されています SLR McLaren Roadster では A ピラーが 高 硬 度 鋼 製 のパイプで 補 強 されています SLR McLaren(モデル 199)の 車 両 構 造 P60.00-2304-00 A ピラー 補 強 材 (A)を 備 えた SLR McLaren Roadster(モデル 199)の 車 両 構 造 P60.00-2815-00 18 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月

ボディ 概 要 フロント クラッシュ エレメント 炭 素 繊 維 強 化 プラスチックを 使 用 したフロン ト クラッシュ エレメントは パイプ 状 の 2 本 のショック アブソーバ エレメントによっ てフロント フレームにボルトで 固 定 されてい ます クラッシュ アブソーバは 強 化 繊 維 が 正 面 から 後 方 に 向 かって 均 等 に 裂 けることによって 衝 撃 エネルギを 分 散 させると 同 時 に 制 御 された 減 速 効 果 が 維 持 できるように 設 計 されています フロント フレーム フロント フレームは モノコックの 左 右 にボ ルトで 別 個 に 固 定 された 2 個 の 高 硬 度 アルミニ ウム 製 のボックス 材 で 構 成 されており ここに はエンジンが 固 定 されています フロント フレームにはエンジン 以 外 に 以 下 の 構 成 部 品 が 取 り 付 けられています ラジエタ フロント サスペンション スタビライザ エグゾースト マフラ ステアリング フロント クラッシュ エレメント モノコック パッセンジャ コンパートメントおよびフュー エル タンクは セーフティ セル(モノコッ ク)で 囲 まれています このセーフティ セル は 炭 素 繊 維 強 化 プラスチックでできています モノコックは 以 下 のさまざまな 部 品 で 構 成 さ れています エンジン トランスミッション トンネルを 内 蔵 したフロア パン ディファレンシャル キャリア フレーム ドア サイド シル ロールオーバ プロテクション 付 きワンピー ス ルーフ フレーム トランク ルーム セル トランク ルーム セルはフロント フレーム と 同 様 に モノコックにボルトで 固 定 されてい ます リヤ 範 囲 には 以 下 の 構 成 部 品 が 含 まれて います バッテリ ホルダ 室 内 換 気 装 置 リヤ アクスル ディファレンシャル 用 ラジエタ ラゲッジ ルーム リヤ ホイール サスペンション トランク ルーム セルは 追 突 された 際 には そのエネルギを 十 分 に 吸 収 できるように 設 計 さ れています 注 意 事 項 これまでの 経 験 から 炭 素 繊 維 強 化 プラスチッ クを 使 用 した 車 両 構 造 は 救 助 用 カッタなどの 道 具 で 切 断 または 変 形 させることができます 炭 素 繊 維 を 使 用 した 部 位 を 切 断 するには 電 動 ジグソーが 最 適 です 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月 19

概 要 ボディ smart のホワイト ボディ smart fortwo(モデル 451)を 例 にした 材 質 一 覧 新 型 モデル 451 のホワイト ボディには 以 下 の 特 徴 があります 高 硬 度 鋼 板 製 トリディオン セーフティ セル アルミ 製 取 付 け 部 品 フロント CMS (クラッシュ マネージメント システム) リヤ CMS 歩 行 者 保 護 シルバーの 部 分 : シルバーの 部 分 は 通 常 の 強 度 を 備 えた 深 絞 り 軟 鋼 板 製 です 赤 色 の 部 分 : 赤 色 の 部 分 は マイクロ 合 金 化 された 高 硬 度 鋼 板 製 です smart fortwo coupé(モデル 451) P60.20-2063-00 20 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月

ボディ 概 要 smart のホワイト ボディ 緑 色 の 部 分 (cabrio のみ): 緑 色 の 部 分 はマルテンサイト 相 鋼 板 製 で 極 め て 強 度 が 高 く また 高 いねじり 剛 性 を 備 えてい ます この 鋼 板 はカブリオレの 場 合 のみ A ピラーのウ インドウ フレームに 取 り 付 けられています smart fortwo cabrio(モデル 451) P60.20-2064-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月 21

救 助 作 業 固 定 用 ベースを 使 用 した 車 両 の 固 定 救 助 作 業 固 定 用 ベースを 使 用 した 車 両 の 固 定 警 告 救 助 措 置 を 講 じる 際 に 不 意 にボディが 動 くこ とがあります これにより 乗 員 がさらに 負 傷 を 重 ねるおそれがあります 負 傷 者 の 救 助 時 に 車 両 が 動 くと 危 険 なため ま ず 最 初 に 車 両 を 固 定 する 必 要 があります 事 故 現 場 に 救 急 隊 が 到 着 したら まず 負 傷 者 の 状 態 を 確 認 します 負 傷 者 にとって 最 善 の 救 出 活 動 を 行 うには 車 両 をできるだけ 安 全 に 固 定 した 後 可 能 であれば 救 急 医 との 相 談 の 上 で 行 われなければなりません ( 性 急 に 作 業 しないこと!) 車 両 に 挟 まれている 人 間 には 事 故 車 の 動 きや 振 動 が 直 接 伝 わります そのため 続 けて 行 う 救 助 活 動 の 際 に 車 両 が 動 くことがないよう 車 両 の 固 定 用 ベースをしっかりと 設 置 しなければなりませ ん スライド ブロックまたは 固 定 用 木 材 を 取 り 付 けるための 十 分 なスペースを 確 保 するため 必 要 に 応 じ スプレッダを 使 用 して 車 両 をリフト アップします 固 定 用 ベースは 救 助 活 動 が 行 われている 間 は 車 両 をしっかりと 固 定 できるように 必 要 な 箇 所 に 設 置 し 油 圧 機 器 をセットしやすい 状 況 にする 必 要 があります 警 察 による 事 故 調 査 の 妨 げとならないように タ イヤに 穴 を 開 けたり バルブを 引 き 抜 くなどして タイヤのエア 抜 きを 行 ってはなりません スプレッダを 用 いた 車 両 のリフト アップ P00.60-2067-00 固 定 用 木 材 を 用 いた 固 定 用 ベース P0060-2068-00 22 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

注 意 事 項 車 両 を 固 定 するための 措 置 として 固 定 用 木 材 スライド ブロックやこれに 類 する 固 定 器 具 ロープ 付 き 固 定 器 具 乗 用 車 用 固 定 ツールまた はエンドレス スリングなどを 固 定 用 ベースと して 使 用 する 際 は 振 動 の 発 生 がなく 負 傷 者 の 安 全 を 確 保 した 救 助 活 動 を 第 一 に 考 慮 しなけ ればなりません! スライド ブロックを 設 置 する 際 は 続 けて 行 う 救 助 活 動 の 妨 げとならないように 注 意 して 位 置 決 めします 固 定 用 ベースを 使 用 した 車 両 の 固 定 救 助 作 業 スライド ブロックを 用 いた 固 定 用 ベース P00.60-2083-00 横 転 した 車 両 は 梯 子 輪 止 め ロープおよびベル トなどを 用 いて 車 両 が 滑 ったり 傾 いたりしないよ うに 固 定 します 梯 子 を 用 いて 車 両 を 固 定 します アクスル ボルトで 固 定 された 箇 所 または 溶 接 された 車 両 の 部 位 などに ベルトを 巻 き 付 けます ワイヤ ロープをベルトに 取 り 付 け テンショ ン ツール(キャッチ レバー)またはウインチ などで 張 ります 車 両 の 反 対 側 に 輪 止 めを 挿 入 して 固 定 します P00.60-2048-00 固 定 用 ベースを 使 用 した 車 両 の 固 定 P00.60-2086-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 23

救 助 作 業 固 定 用 ベースを 使 用 した 車 両 の 固 定 その 他 乗 用 車 用 固 定 ツールを 使 用 すると 車 両 が 複 雑 な 体 勢 となっている 場 合 でも 安 全 に 固 定 す ることができます 乗 用 車 固 定 ツール( 例 ) P00.60-2081-00 エンドレス スリング 車 両 が 急 傾 斜 地 にある 場 合 は エンドレス スリ ングを 使 うと 確 実 に 固 定 することができます エ ンドレス スリングは 事 故 車 の 引 上 げや 車 両 を 事 故 現 場 から 撤 去 する 際 にも 使 用 することがで きます エンドレス スリングは 以 下 の 方 法 で 取 り 付 け ます ウインドウの 開 口 部 を 通 して 取 り 付 ける(ウイ ンドウ ガラスが 除 去 されている 場 合 も 同 様 ) アクスルやボルトで 固 定 された 箇 所 または 溶 接 された 車 両 の 部 位 に 巻 き 付 ける この 場 合 スリングによってかかる 力 が 分 散 され るように できるだけ 多 くの 部 位 に 巻 き 付 けるよ うに 注 意 します P00.60-2008-00 24 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

ウインドウ ガラスの 除 去 警 告 ウインドウ ガラスおよびガラス ルーフを 取 り 外 す 作 業 を 行 う 際 は ガラスの 破 片 が 飛 び 散 り 乗 員 および 救 助 員 が 負 傷 するおそれがあり ます 作 業 を 行 う 前 に 乗 員 には 特 に 透 明 なフィル ムをかけて 保 護 します 保 護 衣 類 保 護 眼 鏡 および 保 護 マスクを 必 ず 着 用 します 警 告 ウインドウ ガラスの 除 去 ウインドウ ガラスに 隣 接 する 箇 所 で 作 業 する 場 合 は ウインドウ ガラスを 必 ず 取 り 外 して から 行 ってください ウインドウ ガラスは 割 れると 細 かく 鋭 い 破 片 となって 飛 び 散 り 乗 員 および 救 助 者 が 負 傷 するおそれがあります 作 業 を 行 う 前 に 乗 員 には 特 に 透 明 なフィル ムをかけて 保 護 します 保 護 衣 類 保 護 眼 鏡 および 保 護 マスクを 必 ず 着 用 します 救 助 作 業 作 業 を 行 う 箇 所 の 近 くにあるウインドウ ガラス は 油 圧 機 器 を 使 用 する 前 に 必 ず 取 り 外 します 特 に ドア ウインドウ ガラスの 場 合 はこれに 該 当 します ウインドウ ガラスを 取 り 外 しておかない と スプレッダを 使 用 してドアを 開 ける 際 などに 該 当 するボディ 部 位 と 同 時 にウインドウ ガラスに も 高 い 圧 力 がかかります この 圧 力 が 一 定 の 値 を 超 えると ウインドウ ガラ スはそれに 持 ちこたえることができなくなり 突 然 大 きな 衝 撃 をともなって 粉 々に 砕 け 散 ります そ の 際 に 飛 び 散 るガラスの 破 片 によって 負 傷 するお それがあります メルセデス ベンツの 乗 用 車 と smart の 場 合 は 通 常 2 種 類 の 安 全 ガラスが 取 り 付 けられています フロント ウインドウおよびドア ウインドウには 合 わせ 安 全 ガラス(VSG)が リヤ ウインドウ およびサイド ウインドウにはほぼすべての 車 両 で 強 化 安 全 ガラス(ESG)が 使 用 されています Maybach(モデル 240)では すべてのウインドウ に 合 わせ 安 全 ガラス(VSG)が 使 用 されています 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 25

救 助 作 業 ウインドウ ガラスの 除 去 ガラス カッタを 使 用 したウインドウ ガラスの 除 去 合 わせ 安 全 ガラス(VSG) 製 のウインドウ ガラ スを 除 去 するには 主 にガラス カッタを 使 用 し ます まず ウインドウ ガラスの 下 部 を 叩 き 割 っ て 開 口 部 を 作 ります その 後 ガラスの 下 部 からドアに 沿 って 切 り 取 っていきます ガラス カッタは 通 常 のソーとは 違 い 引 くとき に 切 れるようになっています これには 車 内 に 閉 じこめられた 乗 員 が ソーによって 発 生 するガ ラスの 破 片 を 浴 びる 危 険 が 減 るという 利 点 があり ます P67.00-2036-00 ウインドウ ガラスを 外 側 に 押 して ガイド レールから 引 き 抜 きます P67.30-2244-00 合 わせ 安 全 ガラス(VSG) 製 のウインドウ ガラ スを 取 り 除 く 他 の 方 法 として 電 動 ジグソーを 使 用 することができます ただし この 場 合 はガラスを 切 る 際 に 細 かいガラ スの 粉 塵 が 飛 び 散 るので 注 意 が 必 要 です そのた め ガラスを 切 る 前 に 適 切 な 防 護 対 策 を 講 じてお く 必 要 があります 乗 員 には 特 に 透 明 なフィルムをかけて 保 護 し ます 救 助 員 は 保 護 マスクと 保 護 眼 鏡 の 他 に ヘル メットを 必 ず 着 用 してください P67.00-2041-00 26 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

スプリング パンチを 使 用 したウインドウ ガラスの 除 去 ウインドウ ガラスの 除 去 救 助 作 業 Maybach を 除 くほぼすべての 車 両 でサイド ウイ ンドウに 使 用 されている 強 化 安 全 ガラス(ESG) は スプリング パンチで 取 り 外 すことができます ウインドウ ガラスに 粘 着 フィルムまたは 粘 着 テープを 貼 り 付 けます スプリング パンチを 下 側 の 角 に 組 み 付 けます ウインドウ ガラスにスプリング パンチで 穴 を 開 けます P67.30-2241-00 ウインドウ ガラスは 小 さな 破 片 になって 砕 け ますが 粘 着 フィルムまたは 粘 着 テープに 付 着 して 飛 び 散 ることはありません ウインドウ ガラスを 外 側 に 取 り 外 します ウインドウ フレームからガラスの 残 りを 取 り 除 きます(ラバー ウェザ ストリップの 除 去 ) P67.30-2242-00 smart forfour(モデル 454)のガラス ルーフ ウインドウ ガラスに 粘 着 フィルムまたは 粘 着 テープを 貼 り 付 けます ガラス ルーフの 角 を 叩 き 割 って 開 口 部 を 作 ります ガラス カッタを 使 用 して ウインドウ ガラ スをルーフの 開 口 部 に 沿 って 切 り 取 ります ウインドウ ガラスを 外 側 に 取 り 外 します ガラス ルーフは プラスチック ルーフのバー ジョンと 同 様 ボディ 構 造 に 接 着 されています P65.10-3215-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 27

救 助 作 業 ウインドウ ガラスの 除 去 smart fortwo(モデル 450)のサイド ウインドウ smart fortwo(モデル 450)では B ピラーの 後 ろ にある 三 角 窓 のガラスが 破 損 しにくいプラスチッ ク(ポリカーボネート)でできており クリップ で 固 定 されています これは バールやハリガン ツールなどの 適 切 なツールを 使 用 して テコの 要 領 で 持 ち 上 げて 取 り 外 します P67.00-2040-00 ハリガン ツールを 使 用 したウインドウ ガラスの 除 去 : 合 わせ 安 全 ガラスは ハリガン ツールを 使 用 する と 力 を 入 れずに 素 早 く 取 り 外 すことができます まず ウインドウ ガラスを 叩 き 割 って 開 口 部 を 作 ります その 後 ハリガン ツールでウインドウ ガラ スを 取 り 除 きます P67.00-2046-00 警 告 ウインドウ ガラスをカッタで 切 り 取 ったり 取 外 し 用 スペシャル ツールで 叩 き 割 る 前 に 乗 員 が 負 傷 しないように 透 明 なフィルムをかけて 保 護 します 救 助 員 : 保 護 衣 類 保 護 眼 鏡 保 護 マスクの 他 に ヘル メットを 必 ず 着 用 してください ハリガン ツール P67.00-2047-00 28 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

エンジン 停 止 オートマチック トランスミッション 搭 載 車 におけるエンジンの 停 止 エンジン 停 止 救 助 作 業 イグニッション キーを 反 時 計 回 りに 回 し ポジ ション 0 に 入 れてエンジンを 切 り イグニッ ション キーを 引 き 抜 きます 注 意 事 項 オートマチック トランスミッション 搭 載 車 の 場 合 は セレクタ レバーをポジション P に 入 れてから イグニッション キーを 引 き 抜 き ます キーレス ゴー 装 備 車 におけるエンジンの 停 止 キーレス ゴーとは キーを 使 用 せずに 操 作 する アクセス 認 証 およびスタータ ロックアウト シ ステムです 事 故 が 発 生 しても エンジンがかかったままの 状 況 であることが 考 えられます キーレス ゴーを 装 備 した 車 両 で 車 両 キーがイグニッション ス イッチに 差 し 込 まれていない 場 合 以 下 の 方 法 で エンジンを 停 止 することができます セレクタ レバーをポジション P または N に 入 れます セレクタ レバーのスタート / ストップ ボタ ン(1)を 1 回 押 します P80.61-2033-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 29

セントラル ロッキング システムのエマージェンシ オープン 救 助 作 業 セントラル ロッキング システムのエマージェンシ オープン 事 故 発 生 時 のセントラル ロッキング システムの 自 動 ロック 解 除 メルセデス ベンツの 車 両 および Maybach は 衝 突 時 の セントラル ロッキング システムのエ マージェンシ オープン 機 能 を 備 えています 独 立 型 のコントロール ユニットには クラッ シュ センサが 追 加 装 備 されています 車 両 の 加 速 が 規 定 値 を 超 え 一 定 の 時 間 が 経 過 すると エ マージェンシ オープンのシグナルがドア コン トロール ユニットに 送 信 されます ドア ロッ クは それぞれのドア コントロール ユニット によって 解 除 されます ハザード ウォーニング ランプ 衝 突 が 発 生 すると 車 両 モデルに 応 じて ハザー ド ウォーニング ランプが 自 動 的 にオンになり ます このランプは ハザード ウォーニング ランプ スイッチでいつでも 消 すことができます ハザード ウォーニング ランプは 通 常 車 両 の 電 源 が 機 能 していることを 救 助 員 に 知 らせるため に 使 われます 1 個 または 複 数 のバッテリ 接 続 を 外 すとハザード ウォーニング ランプがオフになります これは 車 両 が 無 通 電 状 態 であることを 示 しています P54.25-4401-00 C クラス(モデル 204)のハザード ウォーニング ランプ スイッチ 30 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

車 両 ドアの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 まず ドアが 変 形 していても ドア ロックを 操 作 してドアを 開 けることが 可 能 かどうかを 確 認 し ます 必 要 に 応 じて すき 間 にスプレッダを 挿 入 できる 程 度 にドアを 開 いても 構 いません ドア ロック を 操 作 してもドアが 開 かない 場 合 は 以 下 の 方 法 が 推 奨 されます 車 両 ドアの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 注 意 事 項 ボディが 不 用 意 に 動 かないように スプレッダ はドアのすき 間 に 無 理 やり 押 し 込 まないでく ださい 負 傷 者 の 安 全 を 確 保 しながら 作 業 を 進 めます 救 助 作 業 ドア ロック 側 からのドアの 開 放 : 強 化 安 全 ガラス(ESG) 製 のサイド ウインド ウを 取 り 除 きます B ピラー 脇 のドアのすき 間 のドア ロックと 同 じ 高 さのところに スプレッダの 先 端 を 挿 入 し ます ドア 溝 をスプレッダでつかみ 外 側 に 曲 げます こうしてできた 開 口 部 にスプレッダの 両 先 端 を 押 し 入 れ 少 しずつ 何 度 もこれを 繰 り 返 しな がら 開 口 部 を 押 し 広 げていきます この 時 ドアが 開 くまで スプレッダの 先 端 をドア ロックの 方 向 に 繰 り 返 し 動 かします P72.00-2176-00 その 他 の 作 業 の 進 め 方 強 化 安 全 ガラス(ESG) 製 サイド ウインドウ を 取 り 除 きます ドアとウインドウ フレーム 上 部 の 間 にスプ レッダを 挿 入 します スプレッダを 押 し 広 げます スプレッダを 使 用 して ウインドウ フレーム 上 部 を 外 側 に 曲 げます P72.00-2132-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 31

救 助 作 業 車 両 ドアの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 こうしてできた 開 口 部 にスプレッダを 上 から 挿 入 し ドアが 開 くまで 広 げます P72.10-3485-00 ドア ロック 解 除 機 構 のインナ ハンドルの 下 に ウッド ウエッジを 挿 入 すると ドアを 開 いた 状 態 にしておくことができます P72.10-3486-00 ドアをストッパまで 開 けます スプレッダを 使 用 してヒンジを 広 げ 取 り 外 し ます P72.10-3487-00 32 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

車 両 ドアの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 救 助 作 業 電 気 ケーブルを 切 断 します ドアを 取 り 除 きます P72.10-3488-00 ヒンジ 側 からのドアの 開 放 : フロント フェンダをスプレッダで 押 しつぶ し ヒンジ 側 のドアのすき 間 を 広 げます この 時 スプレッダがスプリング ストラットに 接 触 しないように 注 意 します この 方 法 は プラスチック 製 のフェンダには 応 用 できません P72.00-2058-00 フェンダがプラスチック 製 であったり また 事 故 の 状 況 によってフェンダに 届 かない 場 合 は 以 下 の 方 法 で 作 業 を 行 います サイド ウインドウを 取 り 除 きます ドアとドア フレーム 上 部 の 間 にスプレッダを 挿 入 します ドアのヒンジ 側 に 十 分 なすき 間 ができるまで スプレッダを 押 し 広 げます 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 33

救 助 作 業 車 両 ドアの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 ヒンジ 側 からのドアの 開 放 : その 他 以 下 の 方 法 で 作 業 を 行 うことができます サイド ウインドウを 取 り 除 きます スプレッダを 上 から 斜 めに 組 み 付 けます ドアのヒンジ 側 に 十 分 なすき 間 ができるまで スプレッダでドアを 押 しつぶします P72.00-2133-00 こうしてできたドアのすき 間 のドア ロックと 同 じ 高 さのところにスプレッダを 挿 入 し さら にすき 間 を 広 げます スプレッダを 使 用 してヒンジを 広 げ 必 要 に 応 じて 取 り 外 します 電 気 ケーブルを 切 断 します ドアを 取 り 除 きます P72.00-2054-00 注 意 事 項 ヒンジに 取 り 付 けられているピンには 焼 入 れ 加 工 が 施 されています 焼 入 れ 加 工 が 施 された 部 品 は 切 断 することができません これを 行 うと ハイドロリック カッタの 切 断 機 が 損 傷 したり 破 損 するおそれがあります 34 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

車 両 ドアの 除 去 Maybach ヒンジ 側 からのドアの 開 放 : サイド ウインドウを 取 り 除 きます 必 要 なすき 間 をフェンダに 作 るため スプレッ ダで 押 しつぶし 取 り 外 します または ハリガン ツールを 使 用 して 必 要 なすき 間 を 作 ります スプレッダを 使 用 してヒンジを 広 げ 必 要 に 応 じて 取 り 外 します ヒンジに 取 り 付 けられて いるピンを 切 断 します 電 気 ケーブルを 切 断 します 車 両 ドアの 除 去 Maybach 救 助 作 業 ドアを 取 り 除 きます P72.00-2164-00 フロント ドアの 開 放 P72.00-2165-00 リヤ ドアの 開 放 P72.00-2166-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 35

救 助 作 業 車 両 ドアの 除 去 Maybach ロック 側 からのフロント ドアの 開 放 サイド ウインドウを 取 り 除 きます スプレッダを 上 から 垂 直 に 組 み 付 けます ドアのヒンジ 側 に 十 分 なすき 間 ができるまで ドアを 押 しつぶします P72.00-2167-00 他 の 方 法 としては ドアとドア フレーム 上 部 の 間 にスプレッダを 挿 入 します ドア ロック 側 に 十 分 なすき 間 ができるまで スプレッダを 押 し 広 げます P72.10-3489-00 こうしてできた 開 口 部 にスプレッダの 両 先 端 を 押 し 入 れ 少 しずつ 何 度 もこれを 繰 り 返 しな がら 開 口 部 を 押 し 広 げていきます この 時 ドアが 開 くまで スプレッダの 先 端 をドア ロックの 方 向 に 繰 り 返 し 動 かします スプレッダを 使 用 してヒンジを 広 げ 必 要 に 応 じて 取 り 外 します 電 気 ケーブルを 切 断 します ドアを 取 り 除 きます P72.00-2168-00 36 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

ロック 側 からのリヤ ドアの 開 放 サイド ウインドウを 取 り 除 きます スプレッダをウインドウ フレームに 斜 めに 組 み 付 けます 車 両 ドアの 除 去 Maybach 救 助 作 業 注 意 事 項 ドア ロック 付 近 に 十 分 な 開 口 部 を 作 れない 場 合 は アルミニウム 製 ドア パネルのみ 取 り 外 します P72.00-2169-00 十 分 なすき 間 ができるまで スプレッダを 広 げ ます こうしてできた 開 口 部 にスプレッダの 両 先 端 を 上 から 押 し 入 れ 少 しずつ 何 度 もこれを 繰 り 返 しながら 開 口 部 を 押 し 広 げていきます こ の 時 ドアが 開 くまで スプレッダの 先 端 をド ア ロックの 方 向 に 繰 り 返 し 動 かします ヒンジを 救 助 用 カッタで 切 り 取 るか スプレッ ダで 広 げて 取 り 外 します 電 気 ケーブルを 切 断 します ドアを 取 り 除 きます P72.00-2170-00 注 意 事 項 ヒンジに 取 り 付 けられているピンには 焼 入 れ 加 工 が 施 されています 焼 入 れ 加 工 が 施 された 部 品 は 切 断 することができません これを 行 うと ハイドロリック カッタの 切 断 機 が 損 傷 したり 破 損 するおそれがあります P72.00-2171-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 37

車 両 ドアの 除 去 smart 救 助 作 業 車 両 ドアの 除 去 smart smart fortwo(モデル 450 モデル 451)およびsmart roadster(モデル 452) ロック 側 からの 開 放 固 定 用 ベースを 使 用 して 車 両 を 固 定 します ヒンジおよびドア ロックの 配 置 を 見 やすくす るために プラスチック 製 のドア パネルを 取 り 除 くこともできます P72.00-2116-00 救 助 用 カッタを 組 み 付 けるため バールで 十 分 なすき 間 を 作 ります 救 助 用 カッタを 組 み 付 け ドア ロックのスト ライカを 切 断 します P72.00-2115-00 切 断 したストライカ P72.00-2114-00 38 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

車 両 ドアの 除 去 smart smart fortwo(モデル 450 モデル 451)および smart roadster(モデル 452) 救 助 作 業 ドアをストッパまで 開 けます スプレッダを 上 部 ヒンジに 組 み 付 けます スプレッダを 使 用 してヒンジを 広 げ 必 要 に 応 じて 取 り 外 します P72.10-3501-00 スプレッダを 下 部 ヒンジに 組 み 付 けます スプレッダを 使 用 してヒンジを 広 げ 必 要 に 応 じて 取 り 外 します 電 気 ケーブルを 切 断 します ドアを 取 り 除 きます P72.00-3500-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 39

救 助 作 業 車 両 ドアの 除 去 smart smart fortwo(モデル 450 モデル 451)およびsmart roadster(モデル 452) smart fortwo(モデル 450)では ヒンジが 鍛 造 鋼 でできていて 非 常 に 硬 く ドア 構 造 はアルミニウ ム 製 でスプレッダをしっかりと 組 み 付 けることが できないため ロック 側 からドアを 開 放 すること が 推 奨 されます やむを 得 ず ヒンジ 側 からドアを 開 放 しなければ ならない 場 合 は 上 部 ヒンジの 上 からスプレッダ を 組 み 付 けてください スプレッダを 垂 直 に 保 持 し ヒンジを 取 り 外 します ヒンジ 側 からのドアの 開 放 新 型 smart fortwo(モデル 451)では ドア 構 造 が スチール 製 です これに 加 え ダイアゴナル スト ラットまたはサイド ウインドウのウェザ スト リップには 高 硬 度 鋼 製 のパネルおよびプロ フィールが 使 用 されています そのため ここでは ヒンジ 側 からの 方 が 開 放 しやすくなっています ヒンジおよびドア ロックの 配 置 を 見 やすくす るために プラスチック 製 のドア パネルを 取 り 除 くこともできます プラスチック 製 フェンダを 取 り 除 きます スプレッダをヒンジに 組 み 付 けます P72.00-2179-00 スプレッダを 使 用 してヒンジを 広 げ 必 要 に 応 じて 取 り 外 します 電 気 ケーブルを 切 断 します ドアを 取 り 除 きます P72.00-2180-00 40 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

smart forfour(モデル 454) ヒンジ 側 からのドアの 開 放 プラスチック 製 ドア パネルを 取 り 除 きます Aピラーまたはフェンダとヒンジの 間 にスプレッ ダを 組 み 付 けます ヒンジを 広 げ 取 り 外 します 車 両 ドアの 除 去 smart 救 助 作 業 P72.00-2156-00 その 他 以 下 の 方 法 で 作 業 を 行 うことができます プラスチック 製 ドア パネルを 取 り 除 きます 救 助 用 カッタを 使 用 して ヒンジよりも 上 の 部 分 でドア フレーム(1)を 切 断 します( 断 面 A) 救 助 用 カッタを 使 用 して ヒンジよりも 下 の 部 分 でドア フレーム(1)を 切 断 します( 断 面 B) 1 ドア フレーム P72.00-2157-00 ウインドウ フレーム(2)を 切 断 します 2 ウインドウ フレーム P72.00-2158-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 41

救 助 作 業 車 両 ドアの 除 去 smart smart forfour(モデル 454) クロス メンバ(3)を 切 断 します( 断 面 C) 3 クロス メンバ P72.00-2159-00 電 気 ケーブルを 切 断 します スプレッダを 上 から 組 み 付 け ドアを 外 側 へ 引 き 出 します P72.00-2160-00 縁 の 鋭 い 部 分 を 保 護 カバー セットで 慎 重 に 覆 います P72.00-2161-00 42 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

車 両 ルーフの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 警 告 車 両 部 品 を 切 り 離 す または 切 断 する 際 鋭 い 切 縁 が 生 じ 乗 員 または 救 助 員 が 負 傷 するおそ れがあります 該 当 する 箇 所 を 保 護 カバーやピラー カバーで 覆 います 車 両 ルーフの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 警 告 ウインドウバッグ 用 ガス ジェネレータには 圧 縮 ガスが 充 填 されているため 切 断 してはなり ません 必 要 に 応 じて 負 傷 者 と 救 助 員 にふさ わしい 保 護 対 策 を 講 じます ガス ジェネレータが 破 裂 すると 鋭 利 な 破 片 が 飛 び 散 るおそれがあります この 時 に 発 生 する 大 きな 音 が 音 響 外 傷 を 負 傷 者 に 与 えるおそれがあります A ピラー B ピラーおよび C ピラーのインナ トリムを 適 切 なツールで 取 り 除 き 切 断 予 定 の 箇 所 にガス ジェネレータが 取 り 付 けられてい ないか 点 検 します 車 両 の 外 側 に 切 断 位 置 の マークを 付 けます 救 助 作 業 ルーフは ボディの 剛 性 確 保 に 大 きな 役 割 を 果 た しています ルーフを 切 断 する 際 は 必 ず 固 定 用 ベースで 車 両 を 十 分 かつ 確 実 に 固 定 し ボディの 崩 壊 により 乗 員 がさらに 負 傷 する 危 険 のないよう に 注 意 してください また ルーフを 切 断 すると 乗 員 の 救 出 に 必 要 と されるボディの 重 要 な 固 定 箇 所 が 不 安 定 になった り 破 損 したりする 場 合 もあります このように 車 両 ルーフの 切 除 には 危 険 が 伴 うた め 救 急 医 との 相 談 の 上 で 行 われなければなりま せん ルーフの 切 除 が 事 故 車 の 乗 員 を 救 出 する または 必 要 な 措 置 を 講 じるための 唯 一 の 方 法 であ る 場 合 は ルーフの 一 部 を 除 去 するだけで 対 応 で きるか 検 討 してください 事 故 の 状 況 によっては 該 当 するピラーを 切 断 す れば ルーフを 前 方 あるいは 後 方 に 折 りたたむこ とができる 場 合 もあります 保 護 カバー セット( 例 ) 1 マジック テープ 付 きピラー カバー 2 円 形 マグネット 付 き 保 護 カバー P62.00-2097-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 43

救 助 作 業 車 両 ルーフの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 ルーフの 部 分 的 除 去 フロント ウインドウを 縁 に 沿 って 切 り 取 りま す( ウインドウ ガラスの 除 去 の 章 を 参 照 ) A ピラーのインナ トリムを 取 り 除 き A ピ ラーにウインドウバッグ 用 ガス ジェネレータ が 取 り 付 けられているか 確 認 します 車 両 の 外 側 に 切 断 位 置 のマークを 付 けます A ピラーはできるだけ 下 の 部 分 を 切 断 します この 時 ガス ジェネレータを 切 断 しないよう に 注 意 してください! P62.00-2085-00 CL クラス(モデル 216)および E クラスCoupé (モデル 207)では A ピラーが 高 硬 度 鋼 製 の パイプで 補 強 されています このパイプは 内 部 の 補 強 パイプを 露 出 させた 後 高 硬 度 鋼 の 切 断 に 適 した 救 助 用 カッタを 使 用 しないと 切 断 できません この 場 合 切 除 できるのは A ピラーのルーフ フレーム 付 近 です P63.20-7238-00 S クラス(モデル 221)では フロント ウイ ンドウに 切 断 位 置 を 示 すマーク(> CUT <)が 付 いています S クラス(モデル 221)の 切 断 マーク P67.10-2308-00 44 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

ルーフの 部 分 的 除 去 車 両 ルーフの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 救 助 作 業 B ピラーのインナ トリムを 取 り 除 き シート ベルト 高 さ 調 整 装 置 の 状 態 また 構 造 補 強 材 が あればその 状 態 も 確 認 します B ピラー 上 部 のルーフ フレーム 内 に ウイン ドウバッグ 用 ガス ジェネレータが 取 り 付 けら れているか 確 認 します 車 両 の 外 側 に 切 断 位 置 のマークを 付 けます シートベルト 高 さ 調 整 装 置 よりも 上 の 部 分 で B ピラーを 切 断 します P62.00-2086-00 E クラス(モデル 211) C クラス(モデル 204) および CLK クラス(モデル 209)のクーペな どで 構 造 補 強 材 を 備 えた B ピラーの 場 合 は ルーフ 側 面 に V 字 型 の 切 込 みを 入 れてから 切 り 取 ります この 時 ガス ジェネレータを 切 断 しないように 注 意 してください! P62.00-2075-00 左 右 C ピラー 間 のリヤ ウインドウ 上 部 を 切 断 します C ピラーのインナ トリムを 取 り 除 き C ピ ラーにウインドウバッグ 用 ガス ジェネレータ が 取 り 付 けられているか 確 認 します 車 両 の 外 側 に 切 断 位 置 のマークを 付 けます C ピラーの 上 部 に V 字 型 の 切 込 みを 入 れます この 時 ガス ジェネレータを 切 断 しないよう に 注 意 してください! P63.20-5674-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 45

救 助 作 業 車 両 ルーフの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 ルーフの 部 分 的 除 去 S クラス(モデル 221)および CL クラス(モ デル 216)では C ピラーを 切 断 するのに 特 に 適 した 部 分 があります 切 断 位 置 は リヤ ウ インドウに 付 いた CUT のマークで 示 されて います S クラス(モデル 221)の CUT マーク P67.20-2287-00 開 放 用 の V 字 型 の 切 込 みを ルーフ 後 部 中 央 に 入 れます P65.20-2101-00 風 向 きを 考 慮 してルーフを 後 方 に 折 りたたみ 救 助 用 ロープで 戻 らないように 固 定 します P65.20-2102-00 46 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

ルーフの 完 全 除 去 車 両 ルーフの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 救 助 作 業 A ピラーのインナ トリムを 取 り 除 き A ピ ラーにウインドウバッグ 用 ガス ジェネレータ が 取 り 付 けられているか 確 認 します 車 両 の 外 側 に 切 断 位 置 のマークを 付 けます A ピラーはできるだけ 下 の 部 分 を 切 断 します ガス ジェネレータがある 場 合 は 切 断 しない ように 注 意 してください! フロント ウインドウ( 接 着 )はフレームから 外 さず 左 右 A ピラーの 切 込 みの 高 さで ガ ラスの 幅 全 体 にわたって 切 断 します フロン ト ウインドウは ルーフとともに 除 去 します P63.20-5675-00 CL クラス(モデル 216)および E クラス Coupé (モデル 207)では A ピラーが 高 硬 度 鋼 製 のパ イプで 補 強 されています このパイプは 救 助 用 カッタで 内 部 の 補 強 パイプを 露 出 させた 後 高 硬 度 鋼 の 切 断 に 適 した 救 助 用 カッタを 使 用 しないと 切 断 できません 2 A ピラー 3 補 強 パイプ P63.20-7004-00 他 の 方 法 として ルーフ フレーム 付 近 で A ピ ラーを 切 除 することも 可 能 です P63.20-7238-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 47

救 助 作 業 車 両 ルーフの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 ルーフの 完 全 除 去 S クラス(モデル 221)では A ピラーを 切 断 するのに 特 に 適 した 部 分 があります 切 断 位 置 は フロント ウインドウに CUT マーク で 示 されています S クラス(モデル 221)の CUT マーク P67.10-2308-00 B ピラーのインナ トリムを 取 り 除 き シート ベルト 高 さ 調 整 装 置 の 状 態 また 構 造 補 強 材 が あればその 状 態 も 確 認 します B ピラー 上 部 のルーフ フレーム 内 に ウイン ドウバッグ 用 ガス ジェネレータが 取 り 付 けら れているか 確 認 します 車 両 の 外 側 に 切 断 位 置 のマークを 付 けます シートベルト 高 さ 調 整 装 置 よりも 上 の 部 分 で B ピラーを 切 断 します E クラス(モデル 211)および CLK クラス(モ デル 209)のクーペなどで 構 造 補 強 材 を 備 え た B ピラーの 場 合 は ルーフ 側 面 に V 字 型 の 切 込 みを 入 れてから 切 り 取 ります この 時 ガ ス ジェネレータを 切 断 しないように 注 意 して ください! P62.00-2086-00 リヤ ウインドウを 縁 に 沿 って 切 り 取 ります C ピラーのインナ トリムを 取 り 除 き C ピ ラーにウインドウバッグ 用 ガス ジェネレータ が 取 り 付 けられているか 確 認 します 車 両 の 外 側 に 切 断 位 置 のマークを 付 けます C ピラーはできるだけ 上 の 部 分 を 切 断 します ガス ジェネレータがある 場 合 は 切 断 しない ように 注 意 してください! P63.20-5676-00 48 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

ルーフの 完 全 除 去 車 両 ルーフの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 救 助 作 業 S クラス(モデル 221)および CL クラス(モ デル 216)では C ピラーを 切 断 するのに 特 に 適 した 部 分 があります 切 断 位 置 は リヤ ウ インドウに 付 いた CUT のマークで 示 されて います S クラス(モデル 221)の CUT マーク P67.20-2287-00 ルーフをフロント ウインドウごと 持 ち 上 げ 事 故 の 状 況 に 応 じ 前 方 または 後 方 に 動 かして 取 り 外 します P65.00-2103-00 車 両 ルーフを 部 分 的 または 完 全 に 除 去 する 際 は A ピラー B ピラーおよび C ピラーにで きた 切 断 面 の 角 を 保 護 カバーまたはピラー カバーですべて 覆 います P60.00-2659-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 49

救 助 作 業 車 両 ルーフの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 ソフト トップ クーペ ルーフまたはバリオ ルーフが 閉 じている 場 合 の 乗 員 の 救 助 警 告 ルーフを 開 ける 前 また 開 けている 間 は 乗 員 の 救 出 に 必 要 な 空 間 が 狭 められないよう また ロール バー ソフト トップ ソフト トッ プ コンパートメント カバー ソフト トッ プ リンケージなど 作 動 中 の 部 品 によって 負 傷 しないように 注 意 します 注 意 事 項 クーペ ルーフ(SL クラス モデル 129)が 取 り 外 せない 場 合 は 通 常 のルーフと 同 じ 方 法 で 切 断 します ガラス ルーフ 仕 様 車 の 場 合 は フロント ウ インドウを 除 去 するのと 同 じ 方 法 で 行 います( ウインドウ ガラスの 除 去 の 章 を 参 照 ) SLK クラス(モデル 171 および 172)および SL クラス(モデル 230)の バリオ ルーフ SLK クラスおよび SL クラスにはバリオ ルーフ が 装 備 されています その 外 観 はクーペ ルーフ と 同 じですが カブリオレ ソフト トップと 同 様 に エレクトロ ハイドロリック 制 御 で 開 閉 す ることができます 操 作 スイッチは センタ コンソールに 取 り 付 け られています SLK クラス(モデル 171)のバリオ ルーフ 操 作 スイッチ P77.30-2295-00 SLK クラス(モデル 172)のバリオ ルーフ 操 作 スイッチ P77.39-2313-00 50 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

注 意 事 項 バリオ ルーフはエレクトロ ハイドロリック 制 御 で 作 動 します 電 気 システムの 機 能 停 止 時 やバッテリの 接 続 が 外 れている 場 合 は 通 常 の ルーフと 同 じ 方 法 で 切 断 します 車 両 ルーフの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 救 助 作 業 P77.39-2068-00 SL クラスのバリオ ルーフ 操 作 スイッチ マジック スカイ コントロール 付 きパノラミック バリオ ルーフ(モデル 172) マジック スカイ コントロール 付 きパノラミッ ク バリオ ルーフでは ルーフの 透 明 度 を 変 え ることができます マジック スカイ コントロール コントロール ユニットには DC / AC コンバータが 内 蔵 されてお り 作 動 状 態 では 最 大 400 Hz の 周 波 数 最 大 140 V の 出 力 電 圧 ( 交 流 電 圧 )で 作 動 します マジック スカイ コントロール ルーフは 複 数 のレイヤで 構 成 されています サスペンデッ ド パーティクル デバイス(SPD)レイヤに 交 流 電 圧 がかかると ウインドウの 透 明 度 が 不 透 明 から 透 明 な 状 態 へ または 透 明 から 不 透 明 な 状 態 へと 変 化 します P77.39-2312-00 マジック スカイ コントロール 付 きパノラミック バリオ ルーフ 1 DC / AC コンバータ 内 蔵 マジック スカイ コントロール コントロール ユニット 注 意 事 項 マジック スカイ コントロール 付 きパノラミッ ク バリオ ルーフはエレクトロ ハイドロリッ ク 制 御 で 作 動 します 電 気 システムの 機 能 停 止 時 やバッテリの 接 続 が 外 れている 場 合 は 通 常 のルーフと 同 じ 方 法 で 切 断 します 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 51

救 助 作 業 車 両 ルーフの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 G クラス カブリオレ(モデル 463) G クラスのカブリオレでは フロント ウインド ウ フレームの 左 右 にロック レバーが 1 つずつ 取 り 付 けられており 左 右 別 個 に 操 作 することが できます 電 動 ソフト トップの 操 作 スイッチは センタ コンソールに 取 り 付 けられています エマージェンシ オープン: エマージェンシ オープンを 行 うには ロック レバーを 完 全 に 下 ろし 動 かなくなるまでソフト トップを 手 動 で 後 方 にスライドさせます P77.33-2045-00 E クラス カブリオレ(モデル 207) E クラスのカブリオレ(モデル 207)では ソフ ト トップが 電 動 でロック 解 除 またはロックされ ます 電 動 ソフト トップの 操 作 スイッチは センタ コンソールに 取 り 付 けられています P77.33-2160-00 52 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

CLK クラス カブリオレ(モデル 209) 車 両 ルーフの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 救 助 作 業 CLK クラスのカブリオレ(モデル 209)では ソ フト トップが 電 動 でロック 解 除 またはロックさ れます 電 動 ソフト トップの 操 作 スイッチは センタ コンソールに 取 り 付 けられています P77.30-2296-00 ソフト トップ フレーム ソフト トップ フレームは スチールとアルミ ニウムの 複 合 構 造 になっています ルーフ キャップおよびブラケットは アルミニウム ダ イカスト 製 です エッジ サスペンダ ボウおよ びクロス サスペンダ ボウは アルミニウム 押 出 成 形 材 でできています スチール 製 ストラット との 結 合 により この 部 品 は 高 い 曲 げ 強 さと 形 状 保 持 力 を 持 っています 強 化 安 全 ガラス(ESG) 製 のリヤ ウインドウは 複 合 構 造 のフレームに 接 着 されています P77.33-2105-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 53

車 両 ルーフの 除 去 Maybach 救 助 作 業 車 両 ルーフの 除 去 Maybach ルーフの 除 去 に 関 する 注 意 事 項 警 告 Maybach の 場 合 A ピラーと B ピラーにチューブ ラ フレームが 使 用 されているため ルーフの 完 全 除 去 が 困 難 です 内 側 にスチール パイプを 備 えた B ピラーは 救 助 用 カッタを 使 用 して 上 の 部 分 で 長 時 間 試 みる と 切 断 することができます 補 強 材 を 備 えた A ピラーは 通 常 使 用 されている 救 助 用 カッタでは 切 断 することができません 補 強 パイプの 切 断 には ディスク カッタ または 引 くときに 切 れる 救 助 用 カッタ( ツイン ソー ) を 使 用 します 切 断 作 業 では 熱 が 発 生 するため ガス ジェネレータとは 十 分 な 距 離 をおいて 作 業 するように 注 意 します ディスク カッタまたは 救 助 用 カッタで 車 両 部 品 を 切 り 離 す または 切 断 する 際 火 花 が 飛 び 散 って 火 災 が 発 生 するおそれがあります 車 両 を 火 災 の 危 険 から 守 ります そのため 消 火 器 を 準 備 します 作 業 を 行 う 前 に 乗 員 には 特 に 透 明 なフィル ムをかけて 保 護 します 保 護 衣 類 保 護 眼 鏡 および 防 護 マスクを 必 ず 着 用 します Maybach 57 におけるルーフの 除 去 フロント ウインドウ( 接 着 )はフレームから 外 さず 左 右 A ピラーの 切 込 みの 高 さで ガ ラスの 幅 全 体 にわたって 切 断 します フロン ト ウインドウは ルーフとともに 除 去 します ( ウインドウ ガラスの 除 去 の 章 を 参 照 ) A ピラーのインナ トリムを 取 り 除 き A ピ ラーにフロント ウインドウバッグ 用 ガス ジェネレータが 取 り 付 けられているか 確 認 し ます 車 両 の 外 側 に 切 断 位 置 のマークを 付 け ます 1 右 フロント ウインドウバッグ 用 ガス ジェネレータ P91.60-3284-00 54 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

Maybach 57 におけるルーフの 除 去 救 助 用 カッタの 先 端 で 補 強 パイプを 露 出 させ ます 補 強 パイプをディスク カッタ 付 きのアング ル グラインダ または 引 くときに 切 れるカッ タで 切 断 します この 時 ガス ジェネレータ を 切 断 しないように 注 意 してください! 車 両 ルーフの 除 去 Maybach 救 助 作 業 2 A ピラー 3 補 強 パイプ P63.20-7004-00 救 助 用 カッタを 使 用 して シートベルト 高 さ 調 整 装 置 よりも 上 の 部 分 で B ピラーを 切 断 します P63.20-7006-00 C ピラーのインナ トリムを 取 り 除 き C ピ ラーのどこにリヤ ウインドウバッグ 用 ガス ジェネレータが 取 り 付 けられているか 確 認 し ます 車 両 の 外 側 に 切 断 位 置 のマークを 付 け ます 4 右 リヤ ウインドウバッグ 用 ガス ジェネレータ P91.60-3285-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 55

救 助 作 業 車 両 ルーフの 除 去 Maybach Maybach 57 におけるルーフの 除 去 リヤ ウインドウは 左 右 C ピラーに 入 れる 切 込 みの 高 さで ガラスの 幅 全 体 にわたって 切 断 します C ピラーを 切 断 します この 時 ガス ジェネ レータを 切 断 しないように 注 意 してください! P63.20-7007-00 ルーフをフロント ウインドウごと 持 ち 上 げ 事 故 の 状 況 に 応 じ 前 方 または 後 方 に 動 かして 取 り 外 します P65.00-2111-00 56 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

Maybach 62 におけるルーフの 部 分 的 除 去 Maybach 62 の 場 合 状 況 によってはルーフを 部 分 的 に 除 去 するだけで リヤ シートの 乗 員 を 救 助 することができます この 時 ルーフの 後 部 は 前 方 に 折 りたたみます ルーフ フレーム またオプションによっては ガラス ルーフ フレームを B ピラーから 約 15 cm 後 方 で 切 断 します 車 両 ルーフの 除 去 Maybach 救 助 作 業 P65.20-2523-00 左 右 ルーフ フレームの 切 断 箇 所 の 間 で ガラ ス ルーフを 切 断 します P65.10-3217-00 Cピラーのインナ トリムを 取 り 除 き C ピラー のどこにリヤ ウインドウバッグ 用 ガス ジェ ネレータが 取 り 付 けられているか 確 認 します 車 両 の 外 側 に 切 断 位 置 のマークを 付 けます C ピラーを 切 断 します この 時 ガス ジェネ レータを 切 断 しないように 注 意 してください! P65.00-2112-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 57

救 助 作 業 車 両 ルーフの 除 去 Maybach Maybach 62 におけるルーフの 部 分 的 除 去 リヤ ウインドウは 左 右 C ピラーの 切 込 みの 高 さで ガラスの 幅 全 体 にわたって 切 断 します P65.00-2113-00 ルーフを 前 方 に 折 りたたみ 救 助 用 ロープで 戻 らないように 固 定 します P65.00-2114-00 58 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

側 面 からの 大 型 開 口 状 況 によって ルーフの 部 分 的 または 完 全 な 除 去 が 不 可 能 な 場 合 あるいは 除 去 しない 方 が 適 切 と 判 断 される 場 合 は 乗 員 を 迅 速 に 救 助 するため いわゆる 側 面 からの 大 型 開 口 を 実 施 すること もできます この 場 合 は フロント ドア B ピラー リヤ ドアから 構 成 される 車 両 の 側 面 部 分 を 完 全 に 取 り 除 きます 車 両 ルーフの 除 去 Maybach 救 助 作 業 P63.10-4344-00 作 業 の 進 め 方 ガラス マネージメントを 実 施 します リヤ ドアをロック 側 から 開 放 します B ピラーの 上 部 を 救 助 用 カッタで 切 断 します P63.20-7247-00 シートベルトをベルト カッタで 切 断 します 救 助 用 カッタを 使 用 して B ピラーの 下 部 に 切 込 みを 入 れます リヤ シートと B ピラーの 間 にスプレッダを 組 み 付 けます P63.20-7248-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 59

救 助 作 業 車 両 ルーフの 除 去 Maybach 側 面 からの 大 型 開 口 スプレッダを 使 用 して B ピラーを 外 側 に 押 し 取 り 外 します P63.20-7249-00 スプレッダを 使 用 してフロント ドアのヒンジ を 広 げ 必 要 に 応 じて 取 り 外 します サイド ウォール 全 体 を 取 り 除 きます P63.10-4345-00 60 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

車 両 ルーフの 除 去 smart 車 両 ルーフの 除 去 smart smart fortwo coupé (モデル 450) smart fortwo coupé (モデル 451) 救 助 作 業 smart fortwo coupé (モデル 450)には 2 種 類 のルーフが 用 意 されています プラスチック ルーフ 強 化 安 全 ガラス(ESG) 製 ガラス ルーフ モデル 451 では 2 種 類 のルーフが 用 意 されてい ます ガラス 繊 維 強 化 ポリウレタン(PU) 製 フル ルーフ ポリカーボネート(PC 樹 脂 ) 製 パノラミック スライディング ルーフ それぞれのルーフ モジュールは ボディ 構 造 に 接 着 されています ルーフ 構 造 は 装 備 バリエー ションに 関 わらず 以 下 の 方 法 で 全 体 を 切 断 する ことが 推 奨 されます A ピラーを 切 断 します フロント ウインドウは 左 右 A ピラーの 切 込 みの 間 を ガラスの 幅 全 体 にわたって 切 断 し ます P62.00-2083-00 smart fortwo coupé (モデル 450) シートベルト 固 定 部 よりも 約 10 cm 上 の 部 分 で B ピラーを 切 断 します P63.00-2052-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 61

救 助 作 業 車 両 ルーフの 除 去 smart smart fortwo coupé (モデル 450) Cピラーを 格 納 式 リヤ ウインドウのガス プ レッシャ ダンパよりも 下 の 部 分 で 切 断 します 注 意 事 項 フレームを 外 した 後 の 強 化 安 全 ガラス(ESG) 製 リヤ ウインドウは C ピラーを 切 断 する 際 に 高 い 確 率 で 破 損 します ガラス マネージメントを 実 施 します P63.00-2053-00 smart fortwo(モデル 451) 強 化 安 全 ガラス(ESG) 製 のテール ゲートの ロック 付 近 に スプリング パンチで 穴 を 開 け ます テール ゲートのロック 付 近 を 外 側 に 押 して 開 きます テール ゲートのヒンジを 救 助 用 カッタで 切 断 します P72.20-2671-00 B ピラー 後 方 のプラスチック カバーを 取 り 除 きます B ピラーの 前 と 後 ろから 救 助 用 カッタで V 字 型 の 切 込 みを 入 れます P63.20-7250-00 62 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

smart fortwo(モデル 451) 救 助 用 カッタを 使 用 して V 字 型 の 切 込 みの 間 で B ピラーを 切 断 します 車 両 ルーフの 除 去 smart 救 助 作 業 P63.20-7251-00 smart fortwo(モデル 451) ルーフを 持 ち 上 げ 状 況 に 応 じて 前 後 または 左 右 に 動 かして 取 り 外 します P65.00-2118-00 smart forfour(モデル 454) ルーフを 後 方 に 折 りたたみます A ピラーを 切 断 します フロント ウインドウは 左 右 A ピラーの 切 込 みの 間 を ガラスの 幅 全 体 にわたって 切 断 し ます P62.00-2088-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 63

救 助 作 業 車 両 ルーフの 除 去 smart smart forfour(モデル 454) シートベルト 高 さ 調 整 装 置 よりも 上 (A)また は 下 (B)の 部 分 で B ピラーを 切 断 します P65.00-2107-00 C ピラーをルーフ フレームまで 切 断 します P65.00-2108-00 ルーフ フレームを 切 断 します P65.00-2109-00 64 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

smart forfour(モデル 454) ルーフを 後 方 に 折 りたたみ 救 助 用 ロープで 戻 らないように 固 定 します 車 両 ルーフの 除 去 smart 救 助 作 業 P65.00-2110-00 smart fortwo cabrio のソフト トップ smart fortwo cabrio(モデル 450)には ソフト トップ / リヤ カバーが 装 備 されています ロッ クおよびロック 解 除 は スイッチを 押 すと 自 動 的 に 行 われます 操 作 スイッチは センタ コンソール 右 側 のシフ ト レバーの 横 に 取 り 付 けられています smart fortwo(モデル 450) P77.39-2070-00 smart fortwo cabrio(モデル 451)には 強 化 安 全 ガラス(ESG) 製 のリヤ ウインドウ デフォッ ガを 備 えたトライトップ キャンバス 製 ソフト トップが 装 備 されています ロックおよびロック 解 除 は スイッチを 押 すと 自 動 的 に 行 われます 操 作 スイッチは センタ コンソールのシフト レバーの 前 に 取 り 付 けられています smart fortwo(モデル 451) P77.00-2301-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 65

救 助 作 業 車 両 ルーフの 除 去 smart smart fortwo cabrio のソフト トップ 左 右 サイド ビームは ソフト トップ / リヤ カバーが 開 いている 時 に 取 り 外 すことができま す サイド ビームのロック 解 除 レバーは B ピ ラーの 上 部 に 取 り 付 けられています ロック 解 除 ボタン(1)を 押 すと サイド ビー ムの 後 部 が 持 ち 上 がりますが まだロックされ た 状 態 です ロック 解 除 ボタンを 再 度 押 します サイド ビーム(2)を 外 します 1 ロック 解 除 ボタン 2 サイド ビーム P77.33-2078-00 smart roadster のソフト トップ smart roadster および roadster coupé では ソフ ト トップまたはクーペ ルーフが 標 準 装 備 され ています ソフト トップ: ソフト トップのロックおよびロック 解 除 は フ ロント ウインドウ フレームに 取 り 付 けられて おり スイッチを 押 すと 自 動 的 に 行 われます 操 作 スイッチは センタ コンソールのシフト レバーの 前 に 取 り 付 けられています ソフト トップは 電 源 が 供 給 されており イグ ニッション オンの 状 態 の 場 合 のみ 全 開 になり ます P77.39-2146-00 左 右 サイド ビームは ソフト トップが 開 いて いる 時 に 取 り 外 すことができます 内 蔵 された 安 全 スイッチ(1)を 押 します ロック 解 除 レバー(2)を 下 方 に 旋 回 します サイド ビームを 外 します P77.33-2075-00 66 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

smart roadster のクーペ ルーフ smart roadster coupé のクーペ ルーフは 車 両 の 前 後 方 向 に 沿 って 中 央 に 取 り 付 けられた 2 枚 の ルーフ パネルとサイド ビームで 構 成 されてい ます 内 蔵 された 安 全 スイッチ(3)を 押 します ロック 解 除 レバー(4)を 下 方 に 旋 回 します サイド ビームのロックを 解 除 します(ソフ ト トップを 参 照 ) ルーフ パネルの 1 枚 を 上 方 へ 外 します 車 両 ルーフの 除 去 smart 救 助 作 業 P77.50-2119-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 67

インストルメント パネルの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 救 助 作 業 インストルメント パネルの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 警 告 車 両 部 品 を 切 り 離 す または 切 断 する 際 鋭 い 切 縁 が 生 じ 乗 員 または 救 助 員 が 負 傷 するおそ れがあります 該 当 する 箇 所 を 保 護 カバーやピラー カバーで 覆 います 警 告 ウインドウバッグ 用 ガス ジェネレータには 圧 縮 ガスが 充 填 されているため 切 断 してはなり ません! ガス ジェネレータが 破 裂 すると 鋭 利 な 破 片 が 飛 び 散 るおそれがあります この 時 に 発 生 する 大 きな 音 が 音 響 外 傷 を 負 傷 者 に 与 えるおそれがあります A ピラー B ピラーおよび C ピラーのインナ トリムを 適 切 なツールで 取 り 除 き 切 断 予 定 の 箇 所 にガス ジェネレータが 取 り 付 けられてい ないか 点 検 します 車 両 の 外 側 に 取 付 け 位 置 のマークを 付 けます インストルメント パネルの 除 去 は 以 下 の 方 法 で 行 います 固 定 用 ベースを 慎 重 に 設 置 して 車 両 を 固 定 し ます A ピラーのインナ トリムを 取 り 除 きます ウインドウバッグ 用 ガス ジェネレータがある 場 合 は 取 付 け 位 置 を 確 認 し 車 両 の 外 側 に 切 断 位 置 のマークを 付 けます インストルメント パネルよりも 上 の 部 分 で A ピラーを 切 断 します ラム シリンダを 取 り 付 けるのに 十 分 な 強 度 が 得 られるように でき るだけ 上 の 部 分 で 切 断 します この 時 ガス ジェネレータを 切 断 してはなり ません! P62.00-2010-00 68 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

インストルメント パネルの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 救 助 作 業 救 助 用 カッタを 使 用 して A ピラーの 下 部 に 開 放 用 の 切 り 口 を 入 れます ラム シリンダを 取 り 付 けるため ドア ウェ ザ ストリップを 取 り 除 きます P62.00-2011-00 この 他 フェンダ 部 分 に 開 放 用 の 切 り 口 をもう 1 箇 所 入 れることもできます フェンダのパネルを 取 り 除 きます 開 放 用 の 切 り 口 を 入 れます P62.10-2163-00 A ピラーと B ピラーの 間 に ラム シリンダ を 取 り 付 けます シリンダ ベースが 折 れない ように 取 付 け 箇 所 に 十 分 な 強 度 があるか 注 意 します ラム シリンダの 固 定 には ドア シ ル アタッチメント(1)が 最 適 です ラム シリンダを 必 要 なだけ 伸 長 させます 車 両 部 品 が 反 動 で 戻 るのを 防 ぐため 負 傷 者 を 車 両 から 完 全 に 救 出 するまで ラム シリンダ には 圧 力 をかけたままにしておきます P62.00-2012-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 69

救 助 作 業 インストルメント パネルの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 B ピラーが 取 り 除 かれているか( 側 面 からの 大 型 開 口 の 後 など) 損 傷 を 受 けてラム シリンダを 固 定 するのに 十 分 な 強 度 がない 場 合 は スプレッダ (2)を 使 用 してドア シル アタッチメント(1) を 固 定 します 欠 点 : スプレッダは この 位 置 に 固 定 されるため 以 後 の 救 助 活 動 には 使 用 できなくなります P62.00-2087-00 スプレッダを 使 用 したステアリング コラムの 除 去 他 の 方 法 として ステアリング コラムをスプレッ ダで 上 方 へに 押 し 出 すことも 可 能 です 救 助 用 カッタを 使 用 して A ピラーの 下 部 に 開 放 用 の 切 り 口 を 入 れます ステアリング コラムとサイド シルの 間 にス プレッダを 組 み 付 けます ステアリング コラムを 上 方 へ 押 し 出 します 運 転 席 側 から P46.10-2900-00 または: センタ トンネルとステアリング コラムの 間 にスプレッダを 組 み 付 けます ステアリング コラムを 上 方 へ 押 し 出 します 助 手 席 側 から P66.10-2901-00 70 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

インストルメント パネルの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 スプレッダを 用 いて A ピラーを 上 方 へ 押 し 出 す 救 助 作 業 最 近 のモデル(204 207 212 など)では A ピ ラー 運 転 席 クロス メンバおよびフェンダの 構 造 と 材 料 に 関 して 設 計 を 変 更 したことにより ラ ム シリンダを 用 いたインストルメント パネル の 除 去 は 限 定 的 にしか 実 施 できません 他 の 方 法 として A ピラーをスプレッダを 用 いて 上 方 へに 押 し 出 すことが 可 能 です 以 下 モデル 204 の C クラス クーペを 例 に 作 業 の 進 め 方 を 示 します A ピラー 補 強 材 およびサイド メンバ P62.10-2215-00 A ピラー 上 部 のカット 救 助 用 カッタを 使 用 して 下 部 サイド メンバよ りも 上 の 部 分 で A ピラーにカットを 入 れます P62.10-2216-00 A ピラー 下 部 のカット 救 助 用 カッタを 使 用 して 下 部 サイド メンバよ りも 下 の 部 分 で A ピラーにカットを 入 れます P62.10-2217-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 71

救 助 作 業 インストルメント パネルの 除 去 メルセデス ベンツの 乗 用 車 サイド メンバのカット 救 助 用 カッタを 使 用 して 下 部 サイド メンバ にリリーフ カットを 入 れます P62.10-2218-00 A ピラー 下 部 スプレッダを 使 用 して 2 つの 切 り 口 の 間 の A ピラーを 前 方 に 曲 げます P62.10-2219-00 A ピラーを 上 方 へ 押 し 出 す A ピラーとサイド シルの 間 にできた 開 口 部 に スプレッダを 組 み 付 け A ピラーを 上 方 へ 押 し 出 します 注 意 事 項 A ピラーをスプレッダで 上 方 へ 押 し 出 す 際 A ピ ラーの 付 近 に 車 両 の 固 定 用 ベースをしっかりと 設 置 しなければなりません P62.10-2220-00 72 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

インストルメント パネルの 除 去 Maybach Maybach 57 および Maybach 62 インストルメント パネルの 除 去 Maybach 救 助 作 業 固 定 用 ベースを 慎 重 に 設 置 して 車 両 を 固 定 し ます A ピラーのインナ トリムを 取 り 除 きます ウインドウバッグ 用 ガス ジェネレータの 取 付 け 位 置 を 確 認 し 車 両 の 外 側 に 切 断 位 置 のマー クを 付 けます インストルメント パネルよりも 上 の 部 分 で A ピラーを 切 断 します ラム シリンダを 取 り 付 けるのに 十 分 な 強 度 が 得 られるように でき るだけ 上 の 部 分 で 切 断 します この 時 ガス ジェネレータを 切 断 してはなり ません! ( 車 両 ルーフの 除 去 の 章 を 参 照 ) P62.00-2093-00 フロント ウインドウ( 接 着 )はフレームから 外 さず 左 右 A ピラーの 切 込 みの 高 さで ガ ラスの 幅 全 体 にわたって 切 断 します 下 部 の A ピラーの 前 部 に 開 放 用 の 切 り 口 を 入 れます P62.00-2094-00 A ピラーと B ピラーの 間 に ラム シリンダ を 取 り 付 けます シリンダ ベースが 折 れない ように 取 付 け 箇 所 に 十 分 な 強 度 があるか 注 意 します ラム シリンダの 固 定 には ドア シ ル アタッチメント(1)が 最 適 です ラム シリンダを 必 要 なだけ 伸 長 させます 車 両 部 品 が 反 動 で 戻 るのを 防 ぐため 負 傷 者 を 車 両 から 完 全 に 救 出 するまで ラム シリンダ には 圧 力 をかけたままにしておきます ドア シル アタッチメント P62.00-2095-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 73

救 助 作 業 インストルメント パネルの 除 去 Maybach Maybach 57 および Maybach 62 B ピラーが 取 り 除 かれているか( 側 面 からの 大 型 開 口 の 後 など) 損 傷 を 受 けてラム シリンダを 固 定 するのに 十 分 な 強 度 がない 場 合 は スプレッダ (2)を 使 用 してドア シル アタッチメント(1) を 固 定 します 欠 点 : スプレッダは この 位 置 に 固 定 されるため 以 後 の 救 助 活 動 には 使 用 できなくなります 1 ドア シル アタッチメント 2 スプレッダ P62.00-2096-00 74 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

インストルメント パネルの 除 去 smart smart fortwo coupé (モデル 450 およびモデル 451) インストルメント パネルの 除 去 smart 救 助 作 業 固 定 用 ベースを 慎 重 に 設 置 して 車 両 を 固 定 し ます smart fortwo coupé では インストルメント パ ネルよりも 上 の 部 分 で A ピラーを 切 断 します P62.00-2079-00 救 助 用 カッタを 使 用 して 下 部 ドア ヒンジよ りも 下 の 部 分 で A ピラーに 開 放 用 の 切 り 口 を 入 れます 下 部 ドア ヒンジよりも 上 の 部 分 で A ピラー に 開 放 用 の 切 り 口 を 入 れます P63.00-2049-00 プラスチック 製 フェンダを 取 り 除 きます サイド メンバに 開 放 用 の 切 り 口 を 入 れます P63.00-2050-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 75

救 助 作 業 インストルメント パネルの 除 去 smart smart fortwo coupé (モデル 450 およびモデル 451) スプレッダを 使 用 して ドア シル アタッチ メントを 固 定 します P63.10-4346-00 A ピラーとドア シル アタッチメントの 間 に ラム シリンダを 取 り 付 けます A ピラーの 取 付 け 箇 所 に 十 分 な 強 度 があるか 注 意 します! ラム シリンダを 必 要 なだけ 伸 長 させます 車 両 部 品 が 反 動 で 戻 るのを 防 ぐため 負 傷 者 を 車 両 から 完 全 に 救 出 するまで ラム シリンダ には 圧 力 をかけたままにしておきます P63.10-4347-00 その 他 の 作 業 の 進 め 方 : バリエーション 1: スプレッダを 使 用 して 開 放 用 の 切 り 口 の 間 の A ピラーを 外 側 に 曲 げます こうしてできたすき 間 にスプレッダを 組 み 付 け インストルメント パネルを 上 方 へ 押 し 出 します P63.20-7252-00 76 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

smart fortwo coupé (モデル 450 およびモデル 451) インストルメント パネルの 除 去 smart 救 助 作 業 バリエーション 2: サイド シルとステアリング コラムの 間 にス プレッダを 組 み 付 け ステアリング コラムを 上 方 へ 押 し 出 します または センタ トンネルとステアリング コラムの 間 に 助 手 席 側 からスプレッダを 組 み 付 け ステア リング コラムを 上 方 へ 押 し 出 します P46.10-2902-00 smart forfour(モデル 454) 固 定 用 ベースを 慎 重 に 設 置 して 車 両 を 固 定 し ます インストルメント パネルよりも 上 の 部 分 で A ピラーを 切 断 します P62.00-2088-00 A ピラーの 下 部 に 開 放 用 の 切 り 口 を 入 れます P62.00-2089-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 77

救 助 作 業 インストルメント パネルの 除 去 smart smart forfour(モデル 454) インストルメント パネルのクロス メンバと A ピラーの 接 続 箇 所 ( 矢 印 )にラム シリンダ を 取 り 付 けます P62.00-2091-00 注 意 事 項 A ピラーには 構 造 上 ラム シリンダの 固 定 に 耐 えられる 強 度 がありません A ピラーおよび フェンダは インストルメント パネルを 前 方 に 除 去 しなくても 変 形 します P62.00-2099-00 1 A ピラー 2 インストルメント パネルのクロス メンバ ラム シリンダを B ピラーに 取 り 付 けます シ リンダ ベースが 折 れないように 取 付 け 箇 所 に 十 分 な 強 度 があるか 注 意 します ラム シリ ンダの 固 定 には ドア シル アタッチメント (1)が 最 適 です ラム シリンダを 必 要 なだけ 伸 長 させます 車 両 部 品 が 反 動 で 戻 るのを 防 ぐため 負 傷 者 を 車 両 から 完 全 に 救 出 するまで ラム シリンダ には 圧 力 をかけたままにしておきます 3 ドア シル アタッチメント P62.00-2090-00 78 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

SLS AMG(モデル 197)の 特 記 事 項 スイング ドアの 除 去 この 車 両 のドアは 独 特 のオープニング ジオメ トリーを 持 つスイング ドア 仕 様 になっているた め 標 準 ステップとは 異 なる 以 下 の 作 業 の 進 め 方 に 注 意 する 必 要 があります リヤ ドア ピラーを 切 断 します SLS AMG(モデル 197)の 特 記 事 項 救 助 作 業 P72.25-2001-00 フロント ドア ピラーを 切 断 します P72.25-2002-00 注 意 事 項 スイング ドアの 上 部 は フロントおよびリヤ ドア ピラーを 切 断 した 後 ガス プレッシャ スプリングによって 上 方 へ 開 きます 1 ガス プレッシャ スプリング P72.25-2003-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 79

救 助 作 業 SLS AMG(モデル 197)の 特 記 事 項 スイング ドアの 除 去 スイング ドアを 下 方 に 開 きます P72.25-2004-00 ドア ロックを 切 断 します ドアを 取 り 除 きます P72.25-2005-00 ガス プレッシャ スプリング 下 部 をボール ピン( 矢 印 ) 部 分 から 押 して 取 り 外 します ヒンジを 切 断 します ケーブル ハーネスを 切 断 します ドア 上 部 を 取 り 除 きます 1 ガス プレッシャ スプリング P72.25-2006-00 80 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

車 両 が 転 覆 している 場 合 のスイング ドアの 除 去 SLS AMG(モデル 197)の 特 記 事 項 救 助 作 業 SLS AMG には 車 両 が 事 故 後 に 転 覆 したままの 状 態 になった 場 合 に ドア ヒンジをヒンジ アー ムから 外 すセーフティ システムが 装 備 されてい ます 各 ドア ヒンジには 着 火 式 トリガが 取 り 付 けられ ており これがレストレイント システム コン トロール ユニットによって 作 動 します 2 ヒンジ アーム 3 ドア ヒンジ 4 着 火 式 トリガ P72.25-2007-00 着 火 式 トリガは ピンを 介 してロック ラッチを 開 きます これによりキャッチ フックが 解 除 さ れ スプリングの 力 によってキャッチ アームの ホールディング ボルトから 外 れて 回 転 します スプリング 力 によって ドア ヒンジがヒンジ アームから 押 し 離 されます ドア ロックを 開 いた 後 ドアをヒンジ アーム から 水 平 に 引 き 抜 くことができます 2 ヒンジ アーム 3 ドア ヒンジ 4 着 火 式 トリガ 5 ピン 6 ロック ラッチ 7 キャッチ フック 8 ホールディング ボルト P72.25-2008-00 P72.25-2009-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 81

救 助 作 業 SLS AMG(モデル 197)の 特 記 事 項 車 両 が 転 覆 している 場 合 のスイング ドアの 除 去 転 覆 している 車 両 のドアを 上 述 の 方 法 で 除 去 する ことができない 場 合 は 代 わりに 以 下 の 方 法 があ ります: ドア ロックを 開 きます ドアを 押 し 付 けて 下 方 に 開 きます フロント ドア ピラー( 矢 印 A)およびリ ヤ ドア ピラー( 矢 印 B)を 切 断 します ケーブル ハーネスを 切 断 します ドアを 取 り 除 きます P72.25-2010-00 インストルメント パネルを 押 し 離 す スプレッダを 使 用 して B ピラー 下 部 とサイ ド シル 部 分 に ドア シル アタッチメント に 適 した 接 触 面 を 作 ります ドア シル アタッチメントを 取 り 付 けます P62.00-2106-00 ラム シリンダを 取 り 付 けます その 際 ラ ム シリンダの 前 部 を 運 転 席 クロス メンバの 上 部 または 下 部 ボルト 締 付 け 部 に 当 てるよう にします ラム シリンダを 伸 長 させます 9 ドア シル アタッチメント 10 運 転 席 クロス メンバ P62.00-2107-00 82 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

車 両 ルーフの 除 去 ルーフ 前 部 の A ピラーを 切 断 します SLS AMG(モデル 197)の 特 記 事 項 救 助 作 業 P65.00-2126-00 ルーフ 後 部 の B ピラーを 切 断 します ケーブル ハーネスを 切 断 します ルーフを 取 り 除 きます P65.00-2129-00 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 83

シート 調 整 メルセデス ベンツの 乗 用 車 救 助 作 業 シート 調 整 メルセデス ベンツの 乗 用 車 警 告 車 両 部 品 を 切 り 離 す または 切 断 する 際 鋭 い 切 縁 が 生 じ 乗 員 または 救 助 員 が 負 傷 するおそ れがあります 該 当 する 箇 所 を 保 護 カバーやピラー カバーで 覆 います パワー シート 装 備 車 で バッテリの 接 続 がまだ 外 れていない 場 合 は パワー シート スイッチを 操 作 してシートを 電 動 で 調 整 できるか 試 みます 事 故 時 にシート レールが 変 形 したために 電 動 で も 手 動 でも シートが 前 後 に 動 かせなくなっている ことがよくあります バッテリの 接 続 を 外 した 状 態 では パワー シート が 機 能 しません この 場 合 事 故 車 から 乗 員 を 救 出 するため ラム シリンダを 使 用 して インストルメント パネルを 乗 員 の 体 から 離 すようにします これについては インストルメント パネルの 除 去 の 章 に 詳 しく 説 明 されています 84 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 :2012 年 1 月

セミ パワー シート シート 調 整 メルセデス ベンツの 乗 用 車 救 助 作 業 シートの 形 に 配 置 されたスイッチのうち 該 当 す るスイッチを 希 望 する 方 向 に 操 作 すると シート がその 方 向 に 動 きます( 図 を 参 照 ) スイッチ 群 は シート 下 のドア 側 にあります P91.29-2200-00 警 告 セミ パワー シートを 操 作 する 際 は 作 動 中 の 部 品 に 人 が 挟 み 込 まれることのないように 注 意 してください フル パワー シート シートの 形 に 配 置 されたスイッチのうち 該 当 す るスイッチを 希 望 する 方 向 に 操 作 すると シート がその 方 向 に 動 きます( 図 を 参 照 ) スイッチ 群 は それぞれのドアの 上 部 にあります P91.29-2201-00 警 告 フル パワー シートを 操 作 する 際 は 作 動 中 の 部 品 に 人 が 挟 み 込 まれることのないように 注 意 してください 救 急 活 動 の 手 引 き 乗 用 車 2012 年 版 作 成 日 : 2012 年 1 月 85