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大 田 原 市 建 築 物 耐 震 改 修 促 進 計 画 平 成 21 年 度 ~ 平 成 27 年 度 平 成 21 年 3 月 大 田 原 市

目 次 第 1 基 本 方 針 1. 耐 震 計 画 策 定 の 背 景 及 び 目 的 1 2. 耐 震 計 画 の 位 置 づけ 1 3. 耐 震 計 画 実 施 のための 施 策 および 市 の 取 組 み 姿 勢 3 4. 地 震 発 生 時 に 通 行 を 確 保 すべき 道 路 3 5. 計 画 期 間 及 び 対 象 とする 建 築 物 3 6. 耐 震 計 画 のフォローアップ 4 7. 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 基 準 4 第 2 大 田 原 市 における 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 状 1. 住 宅 の 耐 震 化 の 現 状 5 2. 特 定 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 状 6 3. 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 実 施 の 現 状 と 分 析 7 第 3 想 定 される 地 震 の 規 模 被 害 の 予 測 1. 地 震 動 予 測 地 図 と 最 近 の 主 な 大 地 震 8 2. 栃 木 県 に 被 害 をもたらした 主 な 地 震 9 3. 大 田 原 市 に 想 定 される 地 震 規 模 及 び 被 害 予 測 10 4. 予 測 結 果 の 分 布 図 11 第 4 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 目 標 1. 目 標 値 に 関 する 基 本 的 な 考 え 12 2. 住 宅 の 耐 震 化 の 目 標 値 13 3. 特 定 建 築 物 ( 民 有 市 有 )の 耐 震 化 の 目 標 値 14 4. 市 有 建 築 物 の 耐 震 化 15 第 5 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 促 進 を 図 るための 施 策 等 1. 基 本 的 な 考 え 方 18 2. 大 田 原 市 の 施 策 18 第 6 資 料 編 23

第 1 基 本 方 針 1. 耐 震 計 画 策 定 の 背 景 及 び 目 的 平 成 7 年 1 月 17 日 早 朝 に 発 生 した 阪 神 淡 路 大 震 災 では 昭 和 56 年 5 月 以 前 の 旧 耐 震 基 準 による 建 築 物 の 被 害 が 顕 著 で 倒 壊 等 により 多 くの 貴 重 な 人 命 が 犠 牲 になり ました( 犠 牲 者 6,434 人 中 地 震 による 直 接 的 な 死 者 数 は 5,502 人 ) しかし 新 耐 震 基 準 の 建 築 物 は 被 害 が 少 なく 概 ね 安 全 であることが 確 認 されました この 大 震 災 を 教 訓 に 人 命 や 財 産 を 守 るため 新 耐 震 基 準 に 満 たない 既 存 建 築 物 の 耐 震 診 断 や 耐 震 改 修 が 早 急 に 求 められ 平 成 7 年 12 月 に 建 築 物 の 耐 震 改 修 の 促 進 に 関 する 法 律 ( 以 下 耐 震 改 修 促 進 法 )という )が 制 定 されました しかしながら なかなか 耐 震 化 は 進 ま ず 更 なる 施 策 の 充 実 が 必 要 とされていました 他 方 近 年 地 震 発 生 の 可 能 性 が 低 いとされてきた 地 域 においても 大 地 震 が 頻 発 しており わが 国 において 大 地 震 はいつどこで 発 生 してもおかしくない 状 況 にあると の 認 識 が 広 まっています このような 状 況 のなか 国 土 交 通 省 は 中 央 防 災 会 議 や 地 震 防 災 推 進 会 議 の 提 言 を 受 け 人 的 又 は 経 済 的 被 害 を 半 減 させる 観 点 から 建 築 物 の 耐 震 化 率 を 現 行 75%から 平 成 27 年 度 には 少 なくとも 90%にすることを 目 標 に 掲 げ 平 成 18 年 1 月 26 日 に 改 正 耐 震 改 修 促 進 法 関 係 政 省 令 及 び 告 示 をあわせて 施 行 しました この 改 正 法 で 国 は 基 本 方 針 を 定 め 都 道 府 県 には 耐 震 改 修 促 進 計 画 の 策 定 を 義 務 付 けました これを 受 けて 県 は 平 成 19 年 1 月 に 栃 木 県 建 築 物 耐 震 改 修 促 進 計 画 ( 以 下 県 の 耐 震 計 画 と いう )を 策 定 しました これまで 那 須 地 域 は 災 害 の 少 ない 地 域 で 大 地 震 が 発 生 するとは 大 部 分 の 市 民 が 想 定 していないので 大 地 震 の 危 機 感 や 耐 震 改 修 への 意 識 は 極 めて 低 い 状 況 にあります しかし 大 地 震 はいつどこで 発 生 してもおかしくない 状 況 にあり 大 田 原 市 も 例 外 ではありません 今 市 民 に 適 切 な 情 報 を 提 供 して 耐 震 化 は 市 民 自 らの 問 題 であり 地 域 の 問 題 であるとの 意 識 を 持 って 取 り 組 めるよう 支 援 することが 市 の 重 要 な 責 務 と なってきています いうまでもなく 大 規 模 な 地 震 による 建 築 物 の 倒 壊 等 の 被 害 から 市 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 護 るためには 新 耐 震 基 準 を 満 たしていない 既 存 建 築 物 を 耐 震 改 修 することが 最 も 効 果 的 です 大 田 原 市 は さまざまな 施 策 を 講 じて 耐 震 診 断 や 耐 震 改 修 を 促 進 するため 耐 震 改 修 促 進 法 第 5 条 第 7 項 に 基 づく 大 田 原 市 建 築 物 耐 震 改 修 促 進 計 画 ( 以 下 耐 震 計 画 という)を 策 定 しました 2. 耐 震 計 画 の 位 置 づけ 耐 震 計 画 は 国 の 基 本 方 針 及 び 県 の 耐 震 計 画 を 勘 案 しつつ 耐 震 計 画 を 策 定 し 耐 震 化 に 努 めることとします また 大 田 原 市 は 平 成 19 年 3 月 に 大 田 原 市 総 合 計 画 である 新 大 田 原 レインボープ ラン を 策 定 し 市 の 将 来 像 を 住 む 人 が 輝 き 来 る 人 がやすらぐ 幸 せ 度 の 高 いま ち としています この 将 来 像 実 現 のための7つの 基 本 政 策 の1つとして 安 全 安 心 で 市 民 生 活 がいきづくまちへ を 掲 げ その 中 で 災 害 に 強 いまち 被 災 の 少 な 1

いまち を 目 指 すため 地 域 防 災 計 画 の 啓 発 と 推 進 を 図 り 安 全 安 心 な 街 づくりを 進 めることとしています さらに 基 本 政 策 では 人 にやさしい 快 適 なまちへ の 中 で 住 宅 整 備 の 施 策 における 快 適 な 住 まいづくりへの 支 援 策 として 住 宅 の 耐 震 診 断 改 修 の 啓 発 に 取 り 組 むこととしています 耐 震 計 画 は 県 の 耐 震 計 画 を 勘 案 し 策 定 するものとし 新 大 田 原 レインボープラン と 整 合 を 図 るとともに 大 田 原 市 地 域 防 災 計 画 震 災 対 策 編 の 中 の 建 築 物 等 災 害 予 防 対 策 における 公 共 建 築 物 及 び 民 間 建 築 物 に 係 る 耐 震 性 の 強 化 促 進 を 図 る 計 画 と して 位 置 づけます 耐 震 計 画 の 位 置 づけイメージ 図 国 災 害 対 策 基 本 法 建 築 物 の 耐 震 改 修 の 促 進 に 関 する 法 律 栃 木 県 栃 木 県 総 合 計 画 栃 木 県 地 域 防 災 計 画 栃 木 県 建 築 物 耐 震 改 修 促 進 計 画 大 田 原 市 新 大 田 原 レインボープラン 住 む 人 が 輝 き 来 る 人 がやすらぐ 幸 せ 度 の 高 いまち 安 全 安 心 で 活 動 がいきづくまちへ 災 害 に 強 いまち 被 災 の 少 ないまち 人 にやさしい 快 適 なまち 住 宅 の 耐 震 化 支 援 制 度 の 充 実 大 田 原 市 地 域 防 災 計 画 大 田 原 市 建 築 物 耐 震 改 修 促 進 計 画 2

3. 耐 震 計 画 実 施 のための 施 策 及 び 市 の 取 組 み 姿 勢 阪 神 淡 路 大 震 災 の 教 訓 から 大 規 模 地 震 発 生 時 の 行 政 機 関 による 救 助 救 援 には 限 界 があり 自 分 の 身 の 安 全 は 自 らが 守 り また 近 隣 の 人 々が 互 いに 助 け 合 うことが 重 要 であるとわかりました このことは 震 災 前 の 予 防 対 策 についても 同 様 のことが 言 えます すなわち 第 一 に 市 民 が 自 らの 問 題 として また 地 域 の 問 題 として 意 識 して 防 災 対 策 に 取 組 むことが 必 要 不 可 欠 であり 行 政 機 関 はその 取 組 をできる 限 り 支 援 するという 観 点 から 必 要 な 施 策 を 講 じます 市 民 が 自 らの 問 題 として 住 宅 建 築 物 の 耐 震 化 に 取 り 組 むためには 市 民 が 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 必 要 性 を 理 解 するための 普 及 啓 発 や 耐 震 診 断 改 修 工 事 を 安 心 して 実 施 できる 環 境 の 整 備 が 重 要 です 市 は こうした 施 策 について 県 や 関 係 団 体 と 連 携 して 実 施 することで 震 災 に 対 し て 真 に 市 民 が 安 心 して 暮 らすことができる 市 を 目 指 し 備 えあれば 憂 いなし を 合 言 葉 に 住 宅 建 築 物 の 耐 震 化 を 促 進 していきます 4. 地 震 発 生 時 に 通 行 を 確 保 すべき 道 路 大 規 模 地 震 発 生 時 には 被 災 地 域 への 応 急 対 策 人 員 や 援 助 物 資 等 が 迅 速 に 輸 送 でき るよう また 住 民 の 避 難 交 通 が 円 滑 に 行 えるよう 主 要 な 道 路 について 沿 道 の 建 築 物 の 倒 壊 を 防 止 することが 重 要 です このような 観 点 から 県 の 耐 震 計 画 では 県 内 を 縦 貫 し 隣 接 県 に 連 絡 する 広 域 幹 線 道 路 や 県 庁 市 町 役 場 等 の 防 災 拠 点 施 設 主 要 公 共 施 設 等 を 連 絡 する 道 路 として 栃 木 県 地 域 防 災 計 画 に 位 置 付 けられた 第 1 次 第 2 次 緊 急 輸 送 道 路 及 びその 他 に 市 町 の 意 見 を 聞 いて 必 要 と 認 めた 道 路 を 法 第 5 条 第 3 項 第 1 号 に 基 づき 地 震 発 生 時 に 通 行 を 確 保 すべき 道 路 1として 位 置 付 けしています 5. 計 画 期 間 及 び 対 象 とする 建 築 物 (1) 計 画 期 間 平 成 21 年 4 月 ~ 平 成 28 年 3 月 (2) 対 象 とする 建 築 物 ア 住 宅 イ 特 定 建 築 物 次 に 掲 げるもので 耐 震 改 修 促 進 法 で 用 途 規 模 等 が 定 められた 建 築 物 ( 資 料 1 参 照 ) 1 多 数 の 者 が 利 用 する 建 築 物 2 被 災 時 に 甚 大 な 被 害 が 発 生 することが 想 定 される 危 険 物 を 取 り 扱 う 建 築 物 3 地 震 発 生 時 に 通 行 を 確 保 すべき 道 路 沿 道 の 建 築 物 ただし 国 や 県 などの 施 設 についてはそれぞれの 機 関 等 の 計 画 に 委 ねること とします 1 資 料 2 参 照 3

ウ 市 有 建 築 物 市 有 建 築 物 のうち 特 に 学 校 施 設 においては 震 災 時 に 児 童 生 徒 や 教 職 員 等 の 安 全 確 保 及 び 応 急 避 難 施 設 として 防 災 上 重 要 な 役 割 をもつことから 平 成 18 年 度 から 優 先 的 に 耐 震 化 を 進 めています 学 校 以 外 の 施 設 については 学 校 施 設 の 耐 震 化 の 進 捗 状 況 を 見 ながら 検 討 することとします 6. 耐 震 計 画 のフォローアップ 耐 震 計 画 に 掲 げられた 目 標 達 成 のためには 実 施 状 況 を 把 握 し 新 たな 課 題 に 的 確 に 対 応 することが 重 要 です そこで 耐 震 計 画 の 実 施 効 果 を 定 期 的 に 検 証 するとともに 必 要 に 応 じ 計 画 を 見 直 す 等 耐 震 計 画 をフォローアップします 7. 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 基 準 建 築 物 は 建 築 基 準 法 に 基 づき 現 行 の 耐 震 関 係 規 定 に 適 合 させることが 基 本 です しかし 既 存 建 築 物 の 中 には 当 該 適 合 性 を 詳 細 に 調 査 することや 不 適 合 部 分 を 改 修 工 事 によって 完 全 に 適 合 させることが 困 難 な 場 合 があります そこで このような 場 合 は 現 行 の 耐 震 関 係 規 定 に 準 ずる 基 準 として 国 が 定 める 法 第 4 条 に 基 づく 基 本 方 針 の 技 術 指 針 に 基 づいて 耐 震 診 断 を 行 い その 結 果 に 基 づい て 必 要 な 耐 震 改 修 を 行 なうものとします 耐 震 基 準 の 新 旧 について 建 築 基 準 法 の 耐 震 関 係 規 定 は 昭 和 43 年 の 十 勝 沖 地 震 や 昭 和 53 年 の 宮 城 県 沖 地 震 等 大 きな 被 害 を 出 した 地 震 に 応 じ 新 たな 見 解 を 盛 込 んで 改 正 されてきました 現 行 の 耐 震 基 準 は 昭 和 56 年 6 月 1 日 に 大 幅 に 改 正 施 行 されたもので 阪 神 淡 路 大 震 災 や 新 潟 県 中 越 地 震 において 現 行 の 耐 震 基 準 に 適 合 する 建 築 物 の 被 害 が 少 な かったことから 妥 当 なものとされています 建 築 基 準 法 の 規 定 は 施 行 日 以 降 に 工 事 に 着 手 した 建 築 物 に 適 用 されます ( 法 的 に は 昭 和 56 年 6 月 1 日 以 降 に 着 工 した 建 築 物 に 現 行 の 耐 震 基 準 が 適 用 されていま す )しかし 現 実 的 には 竣 工 日 登 記 日 等 からは 着 工 日 が 分 からないことや 施 行 日 以 前 に 着 工 した 建 築 物 でも 自 主 的 に 新 しい 耐 震 基 準 に 適 合 させている 例 もあり 昭 和 56 年 近 辺 に 着 工 竣 工 した 建 築 物 に 適 用 された 耐 震 基 準 の 新 旧 の 判 断 は 容 易 でないこ とがあります その 場 合 は 当 時 の 設 計 者 や 設 計 図 書 を 確 認 することが 考 えられますが 明 確 に 判 断 できない 場 合 は 耐 震 診 断 を 行 う 必 要 があります 4

第 2 大 田 原 市 における 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 状 1. 住 宅 の 耐 震 化 の 現 状 住 宅 ( 居 住 者 のいる 住 宅 )の 耐 震 化 2 の 現 状 は 平 成 20 年 3 月 時 点 で 約 75%と 推 計 されます 全 戸 数 約 28,800 戸 の 内 約 21,600 戸 が 耐 震 性 を 有 し 約 7,200 戸 が 耐 震 性 を 有 しない 住 宅 であると 推 計 3 されます 全 戸 数 :28,800 戸 ( 平 成 20 年 3 月 ) 昭 和 56 年 以 前 の 住 宅 約 30% 昭 和 57 年 以 降 の 住 宅 約 70% 約 8,600 戸 約 20,200 戸 約 1,400 戸 約 7,200 戸 約 20,200 戸 耐 震 性 能 無 の 割 合 約 25% 耐 震 性 能 有 の 割 合 約 75% また 大 田 原 市 内 の 住 宅 の 平 成 15 年 における 耐 震 化 率 4 は 約 70%で 全 国 値 75%に 比 べ 5% 低 い 状 況 です 2 耐 震 診 断 の 結 果 耐 震 性 有 の 建 築 物 や 耐 震 改 修 した 建 築 物 及 び 昭 和 57 年 以 降 の 建 築 物 を 指 します 3 国 土 交 通 省 方 式 により 推 計 : 昭 和 56 年 以 前 に 建 築 された 住 宅 の 内 戸 建 木 造 住 宅 の 12% 共 同 住 宅 等 の 76%は 耐 震 性 有 りと 仮 定 4 国 は 住 宅 土 地 関 連 諸 施 策 の 基 礎 資 料 を 得 ることを 目 的 として 5 年 毎 に 住 宅 に 関 する 実 態 等 の 全 国 調 査 ( 住 宅 土 地 統 計 調 査 )を 実 施 しています 住 宅 の 耐 震 化 については この 全 国 調 査 を 基 に 推 計 しており 直 近 の 調 査 は 平 成 15 年 度 でした 5

2. 特 定 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 状 ( 民 有 市 有 ) (1) 多 数 の 者 が 利 用 する 建 築 物 法 第 6 条 第 1 号 当 該 建 築 物 のうち 昭 和 56 年 以 前 に 建 築 された 建 築 物 の 現 状 は 次 のとおりです 昭 和 56 年 以 前 に 建 築 された 当 該 建 築 物 の 耐 震 性 状 況 ( 単 位 : 棟 ) 分 類 用 途 種 別 昭 和 56 以 前 の 建 築 物 耐 震 性 有 ( 耐 震 性 有 と 診 断 又 は 耐 震 改 修 されたもの) 耐 震 性 無 ( 耐 震 性 無 と 診 断 され 未 改 修 のもの) 耐 震 性 未 確 認 ( 耐 震 診 断 が 未 実 施 のもの) 1. 防 災 上 重 要 な 建 築 物 庁 舎 学 校 一 般 体 育 館 病 院 診 療 所 保 育 所 老 人 ホ ーム 老 人 福 祉 センター 等 2. 利 用 者 の 滞 在 時 間 が 長 い 建 築 物 ホテル 旅 館 賃 貸 共 同 住 宅 寄 宿 舎 下 宿 等 3. 不 特 定 多 数 者 利 用 建 築 物 劇 場 集 会 場 展 示 場 卸 売 市 場 物 販 店 舗 博 物 館 遊 技 場 公 衆 浴 場 飲 食 店 サービ ス 業 店 舗 運 動 施 設 自 動 車 車 庫 等 4. 多 数 者 利 用 建 築 物 事 務 所 工 場 等 合 計 小 計 小 計 小 計 小 計 小 計 民 有 市 有 民 有 市 有 民 有 市 有 民 有 市 有 民 有 市 有 36 16 9 5 66 5 31 12 4 8 1 5 0 30 36 3 0 0 0 3 0 3 0 0 0 0 0 0 0 3 3 0 0 0 3 0 3 0 0 0 0 0 0 0 3 30 16 9 5 60 5 25 12 4 8 1 5 0 30 30 多 数 利 用 建 築 物 の 耐 震 化 率 ( 平 成 19 年 度 ) 当 該 特 定 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 状 は 平 成 19 年 時 点 で 約 72%と 推 計 されます 耐 震 化 率 算 出 方 法 国 土 交 通 省 における 耐 震 化 率 算 定 方 法 に 倣 い 以 下 の 様 に 耐 震 化 率 を 算 出 しました 耐 震 性 無 (28%) 耐 震 性 有 (72%) 36 棟 93 棟 耐 震 改 修 実 施 ( 実 数 :3 棟 ) 全 国 の 耐 震 診 断 の 結 果 を 基 にした 耐 震 診 断 合 格 率 から 推 計 36 棟 27 棟 63 棟 耐 震 性 無 確 率 ( 推 計 :59.1%) 耐 震 性 有 確 率 ( 推 計 :40.9%) S56 以 前 (66 棟 ) S57 以 降 (63 棟 ) 6

(2) 危 険 物 の 貯 蔵 庫 又 は 処 理 場 法 第 6 条 第 2 号 対 象 種 別 毎 の 現 状 ( 対 象 数 量 以 上 を 貯 蔵 処 理 する 建 築 物 )( 単 位 : 棟 ) ( 概 数 ) 火 薬 類 消 防 法 に 基 づく 危 険 物 総 数 0 87 S57 以 降 建 築 0 56 S56 以 前 建 築 0 31 (3) 地 震 発 生 時 に 通 行 を 確 保 すべき 道 路 の 沿 道 建 築 物 法 第 6 条 第 3 号 道 路 種 別 5 毎 の 現 状 ( 倒 壊 した 場 合 に 当 該 道 路 を 閉 塞 させる 恐 れのある 建 築 物 )( 単 位 : 棟 ) ( 概 数 ) 1 次 緊 急 輸 送 道 路 2 次 緊 急 輸 送 道 路 計 総 数 206 9 215 地 上 階 数 3 以 上 32 0 32 S57 以 降 建 築 33 2 35 地 上 階 数 3 以 上 7 0 7 S56 以 前 建 築 173 7 180 地 上 階 数 3 以 上 25 0 25 3. 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 実 施 の 現 状 と 分 析 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 実 績 については 学 校 を 除 き 少 なく 特 に 民 有 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 実 施 状 況 は 極 めて 低 い 現 状 にあります この 最 大 の 要 因 は 市 民 の 耐 震 化 の 必 要 性 に 対 する 意 識 の 低 さであると 考 えられま すが 平 成 17 年 3 月 に 実 施 した 土 木 事 務 所 や 特 定 行 政 庁 に 設 置 した 相 談 窓 口 におけ る 簡 易 耐 震 診 断 の 相 談 実 績 が 約 150 件 あったことからすると 潜 在 的 需 要 は 相 当 数 ある のではないかと 考 えます また 安 心 して 相 談 できる 業 者 を 選 択 するための 情 報 が 市 民 に 的 確 に 届 くようにす る 必 要 があると 考 えます 5 資 料 2 別 紙 参 照 7

第 3 想 定 される 地 震 の 規 模 被 害 の 予 測 1. 地 震 動 予 測 地 図 と 最 近 の 主 な 大 地 震 国 の 地 震 調 査 委 員 会 では 地 震 に 対 する 正 しい 知 識 の 普 及 を 目 的 として 全 国 を 概 観 した 地 震 動 予 測 地 図 を 作 成 し 公 表 しています その 報 告 の 中 で 日 本 国 内 には 多 くの 活 断 層 や 海 域 で 発 生 する 大 地 震 のほか どこで 起 きるかわからない 地 震 もあり 地 震 が 発 生 して 強 い 揺 れに 見 舞 われる 危 険 性 は 全 国 どこにでもある とされています 今 後 30 年 以 内 に 震 度 6 弱 以 上 の 揺 れに 見 舞 われる 確 率 の 分 布 図 全 国 を 概 観 した 地 震 動 予 測 地 図 ( 基 準 日 : 平 成 18 年 1 月 1 日 ) H16.10.23 新 潟 県 中 越 地 震 震 度 7 川 口 町 (0.7%) H19.7.16 H19.3.25 石 川 県 能 登 半 島 地 震 震 度 6 強 輪 島 市 (0.7%) 新 潟 県 中 越 沖 地 震 震 度 7 柏 崎 市 (0.7%) H17.8.16 宮 城 県 沖 の 地 震 震 度 6 弱 川 崎 町 (1.5%) H17.3.20 福 岡 県 西 方 沖 地 震 震 度 6 弱 福 岡 市 (0.9%) 栃 木 県 大 田 原 市 H17.7.23 千 葉 県 北 西 部 地 震 震 度 5 強 東 京 都 足 立 区 (12.9%) これは 国 の 地 震 調 査 委 員 会 がまとめた 全 国 を 概 観 した 地 震 予 測 地 図 の 報 告 書 から 抜 粋 した 地 図 に 最 近 の 主 な 大 地 震 により 大 震 度 を 観 測 した 市 町 村 の 位 置 を 重 ね 合 わせた もの 6 です (カッコ 内 の 数 字 は 当 該 市 町 村 役 場 周 辺 における 今 後 30 年 以 内 に 震 度 6 弱 以 上 の 揺 れに 見 舞 われる 確 率 を 示 します ) 6 地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 全 国 を 概 観 した 地 震 動 予 測 地 図 報 告 書 を 基 に 作 成 8

2. 栃 木 県 に 被 害 をもたらした 主 な 地 震 歴 史 を 遡 ってみますと 次 のような 大 地 震 により 被 害 を 受 けていることがわかりま す 岩 谷 下 野 地 震 (1659 年 4 月 21 日 ) マグニチュード 6(3/4)~7 福 島 県 との 県 境 付 近 で 発 生 したと 考 えられるこ の 地 震 により 県 北 部 を 中 心 に 被 害 が 生 じ 塩 原 温 泉 一 村 ( 約 80 戸 )がほとん ど 土 砂 に 埋 まり 死 者 が 多 数 発 生 那 須 でも 100 棟 余 が 倒 壊 し 死 者 数 十 名 負 傷 者 数 名 の 被 害 が 発 生 日 光 地 震 (1683 年 16 月 17 日 26 月 18 日 310 月 20 日 ) マグニチュード 6.0~6.5 1683 年 4 月 頃 から 日 光 付 近 で 群 発 性 の 地 震 が 続 き 6 月 17 日 には 37 回 の 地 震 があり 辰 の 刻 に 大 地 震 発 生 また 卯 の 刻 から 子 の 刻 まで 地 震 89 回 発 生 東 照 宮 大 猷 廟 慈 眼 寺 等 の 石 の 宝 塔 の 九 輪 が 転 落 し 石 垣 が 多 く 崩 れ 天 狗 堂 仏 岩 赤 薙 山 及 びその 北 方 の 山 が 崩 れる マグニチュード 6.5~7.0 卯 の 刻 から 辰 の 刻 まで 地 震 7 回 巳 の 下 刻 に 大 地 震 発 生 御 宮 御 堂 御 殿 慈 眼 寺 本 坊 寺 院 の 石 垣 が 残 らず 崩 れ 石 灯 籠 は 全 て 倒 れる 東 照 宮 大 猷 廟 の 宝 塔 の 笠 石 等 が 破 損 卯 の 上 刻 から 夜 中 まで 地 震 196 回 発 生 マグニチュード 7.0 下 野 三 依 五 十 里 村 で 発 生 した 山 崩 れにより 川 が 塞 がれ 湖 が 生 じた 日 光 にも 山 崩 れがあり 鬼 怒 川 稲 荷 川 の 水 が 流 れなくなった 1 ~2 日 で 地 震 760 回 余 また 1 日 から 晦 日 までで 地 震 1,400 回 発 生 関 東 大 震 災 (1923 年 9 月 1 日 ) マグニチュード 7.9 相 模 湾 神 奈 川 県 全 域 房 総 半 島 の 南 部 を 含 む 相 模 トラ フ 沿 いの 広 い 範 囲 を 震 源 域 として 発 生 したプレート 型 地 震 全 国 での 最 大 震 度 6 ( 当 時 は 6 までしかなかったが 一 部 地 域 では 現 在 の 7 相 当 と 推 定 ) 県 内 では 震 度 5 とされており 負 傷 者 3 名 家 屋 全 壊 16 棟 半 壊 2 棟 の 被 害 が 発 生 今 市 地 震 (1949 年 12 月 26 日 18 時 17 分 28 時 24 分 ) ほぼ 同 程 度 の 規 模 (1マグニチュード 6.22マグニチュード 6.4)の 地 震 が 8 分 の 間 隔 をおいて 続 けて 発 生 震 央 地 は 両 方 とも 鶏 鳴 山 付 近 最 大 震 度 は 今 市 付 近 で 6 相 当 死 者 10 名 負 傷 者 163 名 の 人 的 被 害 全 壊 290 棟 半 壊 2,994 棟 一 部 破 壊 1,660 棟 の 住 家 被 害 が 発 生 地 震 の 数 日 あるいは 数 ヶ 月 前 から 地 鳴 りが あったといわれる 余 震 は 多 く 12 月 26 日 から 翌 年 1 月 25 日 にかけて 有 感 79 回 無 感 1,534 回 観 測 参 考 文 献 宇 佐 美 龍 夫 : 新 編 日 本 地 震 被 害 総 覧 9

3. 大 田 原 市 に 想 定 される 地 震 規 模 及 び 被 害 予 測 本 市 では 広 範 囲 に 被 害 を 及 ぼす 可 能 性 がある 活 断 層 は 確 認 されていません しか し 最 近 の 主 な 大 地 震 の 発 生 状 況 を 重 ね 合 わせてみると 本 市 も 例 外 ではありません 大 田 原 市 地 域 防 災 計 画 では 市 内 において 最 も 甚 大 な 被 害 を 及 ぼす 可 能 性 が 高 い 地 震 として 想 定 大 田 原 市 直 下 型 地 震 を 想 定 し 被 害 状 況 と 地 域 の 危 険 性 を 総 合 的 に 評 価 することを 目 的 にその 被 害 を 予 測 しています (1) 想 定 条 件 想 定 地 震 名 地 震 規 模 断 層 種 別 断 層 長 さ 震 源 深 さ 想 定 大 田 原 市 直 下 型 地 震 マグニチュード 6.9 線 震 源 約 15km 5km (2) 発 災 ケース 次 の 3 つのケースを 想 定 ア 冬 早 朝 5 時 : 阪 神 淡 路 大 震 災 と 同 様 の 時 間 帯 多 くの 人 が 自 宅 で 就 寝 中 イ 春 秋 昼 12 時 : 会 社 や 学 校 にいる 人 が 多 い 時 間 帯 ウ 冬 夕 刻 18 時 : 帰 宅 ラッシュと 重 なる 時 間 帯 出 火 危 険 性 の 高 い 時 間 帯 (3) 予 測 結 果 の 概 要 市 内 全 域 において 震 度 5 弱 以 上 となると 予 測 されます 建 物 被 害 として 全 半 壊 棟 数 の 割 合 が 全 体 の 約 11% 人 的 被 害 として 死 者 数 は 200 人 を 越 えるものと 予 測 されます 区 分 冬 早 朝 5 時 春 秋 昼 12 時 冬 夕 刻 18 時 地 震 動 計 測 震 度 震 源 地 の 周 辺 3km のエリアで 震 度 6 強 と なる また 全 市 の 西 側 約 半 分 が 震 度 5 強 となる 液 状 化 液 状 化 危 険 度 液 状 化 が 発 生 する 可 能 性 は 少 ない 建 物 被 害 全 壊 棟 数 956 棟 半 壊 棟 数 2.6 % 3,039 棟 8.3 % 地 震 火 災 出 火 件 数 203 棟 469 棟 824 棟 焼 失 棟 数 158 棟 551 棟 1,076 棟 0.4 % 1.5 % 2.9 % 人 的 被 害 死 者 数 229 人 163 人 159 人 負 傷 者 数 743 人 664 人 643 人 要 救 助 者 数 264 人 203 人 189 人 機 能 被 害 避 難 所 生 活 者 数 (1 日 後 ) 6,435 人 ( 冬 夕 刻 18 時 発 災 ケース) 食 料 需 要 量 ( 発 災 1 日 後 ) 3,885 人 分 ( 冬 夕 刻 18 時 発 災 ケース) 10

4. 予 測 結 果 の 分 布 図 震 度 分 布 全 半 壊 棟 数 分 布 住 宅 建 築 物 の 耐 震 化 を 促 進 し 地 震 発 生 時 の 住 宅 建 築 物 の 倒 壊 等 を 防 ぐことで こ れらの 予 測 される 人 的 被 害 建 物 被 害 を 最 小 限 にし また 震 災 後 の 生 活 の 安 全 安 心 を 確 保 することができます 11

第 4 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 目 標 1. 目 標 値 に 関 する 基 本 的 な 考 え 国 は 住 宅 建 築 物 の 地 震 防 災 推 進 会 議 の 提 言 を 受 け 今 後 10 年 間 で 東 海 地 震 や 東 南 海 南 海 地 震 等 の 想 定 死 者 数 を 半 減 させることを 念 頭 に 基 本 方 針 において 全 国 の 目 標 として 住 宅 の 耐 震 化 率 及 び 多 数 の 者 が 利 用 する 建 築 物 の 耐 震 化 率 について 現 状 の 75%を 平 成 27 年 度 までに 少 なくとも 90%にすることを 目 標 とする と 定 めました 大 田 原 市 における 住 宅 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 状 が 全 国 平 均 より 若 干 低 い 状 況 であるこ とや 大 規 模 地 震 の 発 生 の 可 能 性 があることから 市 の 目 標 についても 国 の 基 本 方 針 や 県 の 耐 震 計 画 に 基 づき 平 成 27 年 度 までに 耐 震 化 率 を 90%とすることを 基 本 としま す 平 成 27 年 度 までには 古 い 既 存 建 築 物 の 相 当 数 が 建 替 除 却 されると 考 えられますが 現 状 の 建 替 等 のペースでは 目 標 を 達 成 することができないと 推 計 されます また 少 子 高 齢 化 の 進 行 等 の 耐 震 化 が 減 速 すると 考 えられる 社 会 背 景 さらに こ れまで 耐 震 診 断 耐 震 改 修 があまり 実 施 されてこなかった 現 状 も 鑑 み 目 標 を 達 成 する ためには 強 力 に 住 宅 建 築 物 の 耐 震 化 を 促 進 する 必 要 があります 建 築 物 種 別 毎 の 耐 震 化 の 現 状 と 目 標 一 覧 種 別 現 状 目 標 住 宅 75% 90% 72% 90% 特 定 建 築 物 学 校 69% ( 民 有 市 有 ) 法 第 6 条 第 1 号 重 要 用 途 病 院 診 療 所 57% 社 会 福 祉 施 設 等 83% 90% 賃 貸 共 同 住 宅 87% 市 有 建 築 物 防 災 上 重 要 な 建 築 物 等 57% 特 定 建 築 物 57% 90% なお 市 有 建 築 物 の 耐 震 化 率 は 6 ヘ ーシ のような 推 計 を 行 わずに 算 定 しています また 種 別 は それぞれ 独 立 した 視 点 からの 設 定 項 目 であることから 同 一 の 建 築 物 を 各 項 目 で 重 複 して 対 象 とみなす 場 合 があります 12

2. 住 宅 7 の 耐 震 化 の 目 標 値 平 成 27 年 度 における 住 宅 の 耐 震 化 率 の 目 標 値 を 90% に 設 定 します 35,000 30,000 : 耐 震 性 無 : 耐 震 性 有 28,800 戸 [ 住 宅 の 耐 震 化 の 現 状 予 測 と 目 標 ] 施 策 対 象 戸 数 30,500 戸 30,500 戸 4,100 戸 3,000 戸 25,000 7,200 戸 1,100 戸 20,000 15,000 26,400 戸 26,400 戸 21,600 戸 10,000 5,000 0 平 成 19 年 度 ( 現 状 :75.0%) 平 成 27 年 度 ( 予 測 :86.6%) 平 成 27 年 度 ( 目 標 :90%) 平 成 19 年 度 の 耐 震 化 率 は 約 75%であり 耐 震 改 修 を 必 要 とする 住 宅 は 約 7,200 戸 と 推 定 されます 今 後 の 住 宅 の 戸 数 は 平 成 27 年 度 で 約 30,500 戸 と 推 計 され 現 在 までのペースで 住 宅 の 建 替 え 等 が 進 むと 仮 定 すると 平 成 27 年 度 における 耐 震 性 ありの 住 宅 戸 数 は 約 26,400 戸 になると 推 計 されますが 目 標 達 成 のためには 約 1,100 戸 届 きません そこで 耐 震 化 率 を 90%にするには 約 1,100 戸 に 対 して 耐 震 改 修 を 促 進 するための 施 策 を 講 じる 必 要 があります 7 居 住 有 り の 住 宅 13

3. 特 定 建 築 物 ( 民 有 市 有 )の 耐 震 化 の 目 標 値 (1) 多 数 の 者 が 利 用 する 建 築 物 8 法 第 6 条 第 1 号 平 成 27 年 度 における 当 該 特 定 建 築 物 の 耐 震 化 率 の 目 標 値 を 90% に 設 定 します 200 [ 多 数 者 利 用 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 状 予 測 と 目 標 ] 棟 数 150 100 : 耐 震 性 無 : 耐 震 性 有 129 棟 36 棟 139 棟 32 棟 施 策 対 象 棟 数 139 棟 14 棟 18 棟 50 93 棟 107 棟 107 棟 0 平 成 19 年 度 ( 現 状 :72.1%) 平 成 27 年 度 ( 予 測 :77.0%) 平 成 27 年 度 ( 目 標 :90%) 現 状 の 耐 震 化 率 約 72%を 90%まで 引 き 上 げるためには 建 替 え 等 による 自 然 更 新 の 他 約 18 棟 の 耐 震 改 修 が 必 要 であり 平 成 27 年 度 までに 14 棟 の 耐 震 診 断 の 実 施 も 併 せて 目 標 とします また 当 該 特 定 建 築 物 の 中 でも 特 に 公 共 性 が 高 く 防 災 上 重 要 な 建 築 物 である 学 校 病 院 診 療 所 社 会 福 祉 施 設 及 び 使 用 者 の 滞 在 時 間 が 長 い 建 築 物 である 賃 貸 共 同 住 宅 については 以 下 のとおり 耐 震 化 率 の 目 標 を 設 定 します 種 別 現 状 (H19) 耐 震 化 率 目 標 (H27) 特 定 建 築 物 ( 多 数 者 利 用 建 築 物 ) 72% 90% 用 途 毎 に 目 標 を 設 定 する 特 定 建 築 物 の 用 途 学 校 69% 病 院 診 療 所 57% 社 会 福 祉 施 設 等 83% 賃 貸 共 同 住 宅 87% 90% 8 賃 貸 共 同 住 宅 の 場 合 は 階 数 3 以 上 かつ 床 面 積 1,000 m2 以 上 のもの 等 法 で 用 途 規 模 等 が 定 め られている 建 築 物 ( 資 料 1 参 照 ) 14

用 途 別 耐 震 化 率 算 出 方 法 6 ページと 同 じく 以 下 の 様 に 用 途 別 に 耐 震 化 率 を 算 出 しました 耐 震 性 無 (31%) 耐 震 性 有 (69%) 例 ) 平 成 19 年 度 学 校 用 途 耐 震 化 率 全 国 の 耐 震 診 断 の 結 果 ( 用 途 別 ) を 基 にした 耐 震 診 断 合 格 率 から 推 計 16 棟 36 棟 耐 震 性 無 ( 推 計 :70.4%) 耐 震 性 有 ( 推 計 :29.6%) 耐 震 改 修 実 施 ( 実 数 :3 棟 ) 16 棟 8 棟 25 棟 S56 以 前 (27 棟 ) S57 以 降 (25 棟 ) (2) 危 険 物 の 貯 蔵 庫 又 は 処 理 場 法 第 6 条 第 2 号 当 該 特 定 建 築 物 については 建 築 物 の 構 造 立 地 の 状 況 を 把 握 した 上 で 地 震 によ り 倒 壊 した 場 合 に 周 辺 に 与 える 影 響 が 大 きい 建 築 物 について 耐 震 化 を 促 進 していき ます (3) 地 震 発 生 時 に 通 行 を 確 保 すべき 道 路 の 沿 道 建 築 物 法 第 6 条 第 3 号 第 1 の 4 において 定 めた 道 路 を 平 成 27 年 度 までに 沿 道 の 建 築 物 の 耐 震 化 を 図 ることが 必 要 な 道 路 として 位 置 付 けます 特 に 倒 壊 した 場 合 に 当 該 道 路 に 及 ぼす 影 響 が 大 きいと 考 えられる 建 築 物 につい て 別 途 基 準 を 定 め 当 該 特 定 建 築 物 の 耐 震 化 率 を 平 成 27 年 度 までに 90%とするこ とを 目 標 とします 4. 市 有 建 築 物 の 耐 震 化 (1) 優 先 的 に 耐 震 化 を 図 る 市 有 建 築 物 の 選 定 方 針 市 有 建 築 物 は 災 害 時 には 拠 点 施 設 としての 機 能 も 求 められることから その 耐 震 診 断 耐 震 改 修 については 限 られた 財 源 を 有 効 に 活 用 しながら 着 実 に 進 めます そこで 耐 震 化 の 優 先 順 位 を 客 観 的 に 判 断 するため 県 の 耐 震 計 画 の 優 先 的 に 耐 震 化 を 図 る 公 有 建 築 物 の 選 定 方 針 ( 以 下 選 定 方 針 という ) を 準 用 し 次 のように 定 めます 15

(ア) 耐 震 診 断 公 有 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 優 先 度 を 判 断 する 指 標 に 掲 げる 指 標 区 分 の 内 用 途 に 関 する 指 標 立 地 場 所 に 関 する 指 標 施 設 整 備 の 方 向 性 に 関 する 指 標 や 経 過 年 数 等 を 考 慮 し グループ 分 けの 方 法 等 により その 優 先 順 位 の 高 い 建 築 物 から 耐 震 診 断 を 実 施 します (イ) 耐 震 改 修 耐 震 診 断 で 考 慮 した 項 目 に 耐 震 診 断 を 実 施 して 得 られた 構 造 に 関 する 指 標 等 を 加 えグループ 分 けの 方 法 等 により その 優 先 順 位 の 高 い 建 築 物 から 耐 震 改 修 を 実 施 します 公 有 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 優 先 度 を 判 断 する 指 標 指 標 区 分 項 目 判 断 の 視 点 具 体 用 途 の 例 用 途 に 関 す る 指 標 県 地 域 防 災 計 画 上 の 位 置 付 災 害 対 策 拠 点 機 能 等 の 確 保 を 図 る 上 で 優 先 的 に 耐 震 化 す べき 施 設 震 災 時 にお ける 被 害 防 止 の 観 点 か ら 耐 震 化 す べき 施 設 1 県 地 域 防 災 計 画 上 災 害 対 策 拠 点 2 救 助 救 急 医 療 等 拠 点 3 避 難 収 容 県 市 町 の 庁 舎 出 先 機 関 等 病 院 消 防 署 等 集 会 場 体 育 館 学 校 等 県 警 本 部 4 警 察 警 察 署 交 番 等 5 ライフライン 重 要 度 水 質 浄 化 施 設 等 6 避 難 弱 者 収 容 高 齢 者 福 祉 施 設 児 童 福 祉 施 設 障 害 者 福 祉 施 設 盲 聾 養 護 学 校 等 7 多 数 の 県 民 が 集 まる 8 比 較 的 滞 在 時 間 が 長 い 美 術 館 博 物 館 等 県 市 町 の 公 営 住 宅 学 校 等 その 他 9 その 他 倉 庫 機 械 室 等 法 上 の 位 置 付 1 特 定 建 築 物 1 危 険 物 貯 蔵 施 設 2 道 路 閉 塞 型 建 築 物 周 辺 の 建 築 物 密 度 緊 急 輸 送 道 路 の 種 別 立 地 場 所 に 関 する 指 標 施 設 整 備 の 方 向 性 1 揺 れやすさ 地 震 被 害 の 危 険 度 1 施 設 整 備 の 手 法 改 修 か 建 て 替 えか 1 構 造 耐 震 指 標 (Is) 構 造 強 度 構 造 に 関 す る 指 標 2 累 積 強 度 指 数 (CT SD) 3 経 過 年 数 劣 化 状 況 4 階 数 高 低 16

(2) 市 有 建 築 物 の 耐 震 化 の 目 標 値 以 下 に 示 す 市 有 建 築 物 を 対 象 とし 選 定 方 針 (15 ページ 参 照 )を 準 用 して 選 定 し た 防 災 上 重 要 な 建 築 物 や 特 定 建 築 物 について 耐 震 化 を 進 めます 市 有 建 築 物 の 耐 震 化 率 の 現 状 と 目 標 種 別 総 数 ( 棟 ) S57 以 降 ( 棟 ) S56 以 前 ( 棟 ) 耐 震 性 有 ( 棟 ) 耐 震 化 率 ( 現 状 ) 耐 震 化 率 ( 目 標 ) 市 有 建 築 物 1 229 128 101 131 57.2% - 防 災 上 重 要 な 建 築 物 2 175 97 78 100 57.1% 特 定 建 築 物 3 70 37 33 40 57.1% 90% 1 建 築 基 準 法 に 基 づき 構 造 計 算 により 安 全 性 を 確 認 しなければならない 規 模 を 対 象 とします 木 造 : 階 数 3 以 上 又 は 延 床 面 積 500 m2を 超 えるもの 木 造 以 外 : 階 数 2 以 上 又 は 延 床 面 積 200 m2を 超 えるもの 2 災 害 時 の 拠 点 となる 建 築 物 ( 庁 舎 学 校 等 ) 多 くの 市 民 が 利 用 する 建 築 物 ( 博 物 館 等 ) 比 較 的 利 用 者 の 滞 在 時 間 が 長 い 建 築 物 ( 市 営 住 宅 等 ) 等 について 耐 震 化 の 目 標 を 90%に 設 定 します 3 耐 震 改 修 促 進 法 で 用 途 規 模 が 定 められている 特 定 建 築 物 について 耐 震 化 の 目 標 を 90%に 設 定 します なお 市 有 建 築 物 の 耐 震 化 率 は 6 ページのような 推 計 を 行 わず 耐 震 改 修 済 の もの 耐 震 診 断 により 現 行 の 耐 震 基 準 を 満 たすと 判 断 されたもの 及 び S57 以 降 に 建 築 されたものを 耐 震 性 有 として 算 出 しています (3) 市 有 建 築 物 の 耐 震 改 修 推 進 実 施 計 画 市 は 学 校 施 設 の 耐 震 化 を 優 先 的 に 実 施 します 学 校 施 設 耐 震 化 の 実 施 状 況 を 踏 まえて 選 定 方 針 に 基 づき 選 定 した 市 有 建 築 物 については 防 災 上 重 要 な 建 築 物 と し 個 別 の 耐 震 化 の 時 期 を 定 めた 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 実 施 計 画 を 策 定 し 国 庫 補 助 事 業 ( 住 宅 建 築 物 耐 震 改 修 等 事 業 ) 等 を 活 用 しながら 耐 震 化 を 推 進 します (4) 市 有 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 改 修 結 果 の 公 表 市 は 耐 震 化 の 促 進 を 図 る 立 場 として 民 間 の 模 範 となるべきであり また 多 数 の 市 民 が 利 用 する 施 設 の 管 理 者 として 市 民 への 説 明 責 任 を 果 たすべきという 観 点 から 耐 震 診 断 や 耐 震 改 修 を 行 った 結 果 を 公 表 します 17

第 5 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 促 進 を 図 るための 施 策 等 1. 基 本 的 な 考 え 方 住 宅 建 築 物 の 耐 震 化 の 促 進 のためには 住 宅 建 築 物 の 所 有 者 等 が 地 域 防 災 対 策 を 自 らの 問 題 地 域 の 問 題 として 意 識 し 建 築 士 等 専 門 家 の 意 見 を 聞 きながら 取 組 むことが 不 可 欠 であり 市 は こうした 所 有 者 等 の 取 組 みを 支 援 するため 国 や 県 からの 助 言 や 情 報 提 供 国 庫 補 助 事 業 ( 住 宅 建 築 物 耐 震 改 修 等 事 業 ) 等 を 活 用 しながら 必 要 な 施 策 を 講 じます 市 市 民 ( 建 築 物 の 所 有 者 等 )は 次 に 掲 げるそれぞれの 役 割 を 分 担 し 耐 震 計 画 を 着 実 に 実 施 することとします (1) 市 の 役 割 住 宅 建 築 物 の 耐 震 化 の 必 要 性 を 広 く 市 民 へ 普 及 啓 発 し 市 民 が 安 心 して 耐 震 化 に 取 り 組 めるよう 必 要 な 情 報 提 供 や 補 助 事 業 等 の 活 用 など 耐 震 改 修 をおこないやす い 環 境 の 整 備 に 努 めます (2) 市 民 ( 建 築 物 の 所 有 者 )の 役 割 建 築 物 の 地 震 に 対 する 安 全 性 を 確 保 するとともに その 維 持 に 努 めます 特 に 特 定 建 築 物 の 所 有 者 は 建 物 利 用 者 の 人 命 を 預 かっており また 当 該 建 築 物 が 倒 壊 することによって 周 辺 に 与 える 影 響 が 特 に 大 きいことについて 自 覚 と 責 任 感 をもって 積 極 的 に 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 実 施 に 努 めます 2. 大 田 原 市 の 施 策 市 は 県 および 関 係 団 体 と 連 携 し 次 の 具 体 の 施 策 を 進 めます (1) 安 心 して 相 談 できる 環 境 の 整 備 市 民 へ 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 必 要 性 を 普 及 するため 相 談 窓 口 を 設 置 し 県 の 講 習 会 などを 終 了 した 建 築 士 や 事 業 者 の 登 録 制 度 等 を 活 用 しつつ 相 談 に 応 じる などの 体 制 を 整 備 することにより 市 民 が 安 心 して 相 談 できるとともに 悪 徳 業 者 を 排 除 するという 効 果 も 期 待 できます 建 築 に 関 し 豊 富 な 経 験 知 識 技 術 力 を 有 する 建 築 士 等 を 募 集 登 録 した 県 の 制 度 を 活 用 し 市 民 等 の 要 望 に 応 じて 派 遣 する 体 制 を 整 備 します (2) 普 及 啓 発 住 宅 建 築 物 の 耐 震 化 は 地 域 防 災 活 動 の 一 環 でもあり 様 々な 機 会 を 捉 えて 普 及 啓 発 を 図 ります (ア) 市 民 向 けパンフレット 等 の 作 成 配 布 市 民 にとって 身 近 で 判 りやすい 資 料 を 作 成 配 布 し 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 必 要 性 や その 効 果 について 広 く 市 民 に 普 及 啓 発 します 18

(イ) 地 震 防 災 マップの 作 成 配 布 地 震 防 災 マップを 作 成 し 自 治 会 を 通 じて 住 民 に 配 布 したり 相 談 窓 口 におけ る 説 明 資 料 として 活 用 する 等 耐 震 診 断 耐 震 改 修 の 必 要 性 を 普 及 啓 発 します 地 震 防 災 マップとは 揺 れやすさマップ や 地 域 の 危 険 度 マップ に 避 難 場 所 や 避 難 経 路 等 の 地 域 の 防 災 情 報 を 重 ねた 地 図 の 総 称 で 地 震 災 害 に 対 する 備 えを 普 及 啓 発 す るために 効 果 的 な 資 料 です < 揺 れやすさマップ> 地 域 の 揺 れやすさを 地 盤 の 状 況 とそこで 起 こりうる 地 震 の 両 面 から 評 価 し 地 震 動 の 強 さ で 表 したマップ 一 般 的 に 住 民 は 震 度 により 地 震 の 大 小 を 判 断 していることから 住 民 にとって 身 近 な 情 報 であり 地 震 の 規 模 を 把 握 するのに 適 した 情 報 であると 言 えます また 建 築 物 の 基 礎 構 造 等 を 設 計 する 際 の 参 考 としての 活 用 も 考 えられます 揺 れやすさマップの 例 危 険 度 マップの 例 < 地 域 の 危 険 度 マップ> 揺 れやすさマップ に 地 域 の 社 会 的 なデータを 重 ねることにより 地 震 によっ て 引 き 起 こされる 被 害 を より 具 体 的 にわ かりやすく 表 したマップ 19

広 報 ホームページの 活 用 耐 震 診 断 耐 震 改 修 に 関 する 情 報 を 広 報 ホームページに 掲 載 して 広 く 市 民 に 発 信 します また 市 以 外 の 自 治 体 や 関 係 団 体 等 の 活 動 のうち 市 民 にとって 役 立 つ 情 報 であると 思 われる 場 合 は ホームページから 情 報 入 手 できる 設 定 をする 等 積 極 的 に 情 報 提 供 していきます < 情 報 提 供 ホームページ 例 > 安 価 で 信 頼 できる 耐 震 改 修 工 法 装 置 の 選 定 事 例 一 覧 ( 東 京 都 都 市 整 備 局 市 街 地 建 築 課 ) http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kenchiku/taisin/kn_t11.htm 戸 建 て 住 宅 の 耐 震 改 修 工 法 事 例 等 ( 財 団 法 人 日 本 建 築 防 災 協 会 ) http://www.kenchiku-bosai.or.jp/ 簡 易 耐 震 診 断 法 の 普 及 一 般 向 けに 作 成 された 簡 易 な 耐 震 診 断 法 を 活 用 しながら 木 造 住 宅 簡 易 耐 震 相 談 を 実 施 します (3) 民 有 建 築 物 に 対 する 支 援 (ア) 各 種 支 援 制 度 耐 震 診 断 耐 震 改 修 に 要 する 費 用 は 原 則 として 建 築 物 所 有 者 負 担 ですがその 状 況 や 工 事 の 内 容 により 様 々で 相 当 の 費 用 を 要 することから 所 有 者 等 の 費 用 負 担 の 軽 減 を 図 ることが 課 題 となっています そこで こうした 課 題 を 解 決 するため 民 有 建 築 物 に 対 する 各 種 支 援 制 度 につ いて 検 討 します 木 造 住 宅 への 取 り 組 み 昭 和 56 年 以 前 に 建 築 された 木 造 住 宅 は 阪 神 淡 路 大 震 災 においても 被 害 が 大 きかった 建 築 物 です 住 宅 は 日 常 生 活 を 営 む 上 で 最 も 滞 在 時 間 が 長 い 場 所 で あり 安 全 な 住 まいを 確 保 するためには 耐 震 化 を 促 進 する 必 要 があります 本 市 では 木 造 住 宅 耐 震 診 断 費 及 び 耐 震 改 修 費 補 助 制 度 を 創 設 し 平 成 21 年 1 月 か ら 運 用 開 始 しました 特 定 建 築 物 への 取 り 組 み 特 定 建 築 物 のうち 公 共 性 公 益 性 が 高 い 建 築 物 倒 壊 した 場 合 に 周 辺 の 市 街 地 や 緊 急 車 両 の 通 行 を 確 保 すべき 道 路 に 及 ぼす 影 響 が 大 きい 建 築 物 は 地 震 時 に 被 害 を 受 けた 場 合 の 影 響 が 大 きいことからその 耐 震 化 を 進 める 必 要 があり ます このため その 重 要 性 や 優 先 度 により 必 要 に 応 じた 各 種 支 援 について 検 討 します 20

(イ) 各 種 税 制 の 周 知 一 定 の 耐 震 改 修 工 事 を 実 施 すること 等 により 各 種 減 税 措 置 を 受 けることがで きます 参 考 : 国 土 交 通 省 ホームページ (http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/18zeisei/18zeiseikaisei0403.pdf) a 住 宅 に 係 る 耐 震 改 修 促 進 税 制 耐 震 性 が 確 保 された 良 質 な 住 宅 ストックの 形 成 を 促 進 するため 住 宅 の 耐 震 化 率 を 平 成 27 年 度 までに 90%まで 引 き 上 げることを 目 標 として 以 下 の 特 例 措 置 があります < 所 得 税 > 住 宅 耐 震 改 修 に 関 する 補 助 事 業 を 制 度 化 した 市 町 の 区 域 内 において 個 人 が 平 成 20 年 12 月 31 日 までに 旧 耐 震 基 準 ( 昭 和 56 年 5 月 31 日 以 前 の 耐 震 基 準 )により 建 設 された 住 宅 について 一 定 の 耐 震 改 修 工 事 を 行 な った 場 合 当 該 耐 震 改 修 工 事 に 要 した 費 用 の 10% 相 当 額 (20 万 円 を 上 限 ) が 所 得 税 額 から 控 除 されます < 固 定 資 産 税 > 旧 耐 震 基 準 により 建 設 された 住 宅 について 一 定 の 耐 震 改 修 工 事 を 行 な った 場 合 当 該 住 宅 に 係 る 固 定 資 産 税 額 (120 m2 相 当 部 分 まで)が 以 下 のと おり 減 額 されます 1 平 成 18 年 ~21 年 に 工 事 を 行 なった 場 合 :3 年 間 1/2 に 減 額 2 平 成 22 年 ~24 年 に 工 事 を 行 なった 場 合 :2 年 間 1/2 に 減 額 3 平 成 25 年 ~27 年 に 工 事 を 行 なった 場 合 :1 年 間 1/2 に 減 額 b 中 古 住 宅 に 係 る 特 例 措 置 における 築 後 経 過 年 数 要 件 の 撤 廃 等 中 古 住 宅 の 流 通 促 進 良 質 な 住 宅 ストックの 形 成 を 目 的 として 住 宅 ロー ン 減 税 や 不 動 産 取 得 税 等 の 築 後 経 過 年 数 要 件 が 撤 廃 され 古 くても 耐 震 性 を 満 たす 中 古 住 宅 を 取 得 する 際 には 各 種 税 制 特 例 が 適 用 できます 21

(4) 地 震 時 の 被 害 を 軽 減 するための 総 合 的 な 安 全 対 策 建 築 物 の 安 全 を 確 保 するための 施 策 を 総 合 的 に 実 施 します (ア) 建 物 本 体 以 外 の 地 震 対 策 住 宅 の 寝 室 の 耐 震 化 兵 庫 県 南 部 地 震 の 発 生 時 刻 は 午 前 5 時 46 分 多 くの 人 々は 就 寝 しており 無 防 備 な 状 態 であったことも 被 害 を 拡 大 した 要 因 であると 言 われています 地 震 は 時 と 場 所 を 選 ばないことから 建 築 物 の 耐 震 改 修 に 先 立 つ 当 面 の 応 急 的 な 地 震 対 策 として 寝 室 の 耐 震 化 の 有 効 性 について 普 及 啓 発 します 家 具 の 転 倒 防 止 建 築 物 の 耐 震 改 修 をしても また 耐 震 性 の 高 い 住 宅 でも 家 の 中 には ま だ 危 険 が 残 っています 家 具 家 電 の 転 倒 や 落 下 により 被 害 を 受 ける 可 能 性 があります そこで 家 具 や 家 電 の 転 倒 防 止 について 普 及 啓 発 します 店 舗 等 の 商 品 陳 列 棚 の 転 倒 防 止 物 品 販 売 店 の 商 品 陳 列 棚 の 中 には 背 の 高 いものや 重 い 商 品 が 陳 列 されて いる 場 合 があります こうした 商 品 の 陳 列 方 法 は 地 震 による 揺 れに 極 めて 弱 く 数 年 に 一 回 起 き る 程 度 の 震 度 でも 商 品 が 落 下 したり 棚 が 倒 れたりする 等 通 路 にいる 人 々 に 危 害 を 及 ぼしたり 商 品 が 大 きな 損 害 を 受 けるおそれがあります そこで 商 品 陳 列 棚 の 転 倒 防 止 や 商 品 の 落 下 防 止 対 策 の 重 要 性 について 建 築 物 の 所 有 者 管 理 者 に 対 し 通 知 や 立 入 り 指 導 等 により 普 及 啓 発 します その 他 ブロック 塀 の 倒 壊 防 止 窓 ガラス 天 井 等 の 落 下 防 止 対 策 について 建 築 物 防 災 週 間 等 の 機 会 をとらえて 防 災 査 察 を 実 施 する 等 改 善 指 導 等 を 行 います (イ) 耐 震 化 促 進 に 資 する 施 策 リフォーム 時 に 併 せた 耐 震 改 修 の 普 及 啓 発 耐 震 改 修 とリフォームを 同 時 に 行 なえば それぞれ 単 独 で 工 事 するより 壁 や 床 をはがす 手 間 や 元 に 戻 す 費 用 を 節 約 できる 等 リフォーム 工 事 や 増 改 築 は 耐 震 改 修 を 実 施 する 好 機 です そこで リフォーム 業 者 と 連 携 し リフォームを 検 討 している 建 築 主 に 対 し こうした 利 点 をPRすることによりリフォームと 併 せた 耐 震 改 修 を 啓 発 しま す また 財 団 法 人 住 宅 リフォーム 紛 争 処 理 支 援 センターが 運 営 するリフォーム 支 援 ネット(http://www.refonet.jp/) 等 の 活 用 を 通 じて 安 心 して 相 談 できるリ フォーム 業 者 を 市 民 に 紹 介 します 22

第 6 資 料 編 資 料 1 耐 震 改 修 促 進 法 に 基 づく 特 定 建 築 物 の 一 覧 資 料 2 地 震 発 生 時 に 通 行 を 確 保 すべき 道 路 の 沿 道 建 築 物 の 説 明 図 建 築 物 の 倒 壊 によって 緊 急 車 両 の 通 行 や 避 難 の 妨 げになるおそれのある 道 路 23

耐 震 改 修 促 進 法 に 基 づく 特 定 建 築 物 の 一 覧 耐 震 改 修 促 進 法 第 6 条 第 1 号 同 2 号 同 3 号 1 2 防 災 上 重 要 な 建 築 物 被 災 時 に 避 難 者 及 び 傷 病 者 の 救 護 など 災 害 救 護 拠 点 とな る 建 築 物 災 害 時 に 要 援 護 者 がい る 建 築 物 用 就 寝 用 途 に 供 される 等 比 較 的 利 用 者 の 滞 在 時 間 が 長 い 建 築 物 3 不 特 定 多 数 が 集 まる 特 定 建 築 物 4 比 較 的 利 用 者 が 限 定 さ れる 建 築 物 5 6 その 他 途 体 育 館 ( 一 般 公 共 の 用 に 供 されるもの) 特 定 建 築 物 の 規 模 要 件 指 導 及 び 助 言 対 象 建 築 物 階 数 1 以 上 かつ 1,000 m2 以 上 資 料 1 指 示 対 象 建 築 物 病 院 診 療 所 集 会 場 公 会 堂 階 数 3 以 上 かつ 1,000 m2 以 上 2,000 m2 以 上 郵 便 局 保 健 所 税 務 署 その 他 これらに 類 する 公 益 上 必 要 な 建 築 物 小 学 校 中 学 校 中 等 教 育 学 校 の 前 期 課 程 盲 小 学 校 聾 学 校 若 しくは 養 護 学 校 階 数 2 以 上 かつ 1,000 m2 以 上 1,500 m2 以 上 高 等 学 校 階 数 3 以 上 かつ 1,000 m2 以 上 老 人 ホーム 老 人 短 期 入 所 施 設 身 体 障 害 者 福 祉 ホームその 他 これらに 類 するもの 老 人 福 祉 センター 児 童 厚 生 施 設 身 体 障 害 者 福 祉 センターその 他 これらに 類 するも の 幼 稚 園 保 育 所 階 数 2 以 上 かつ 1,000 m2 以 上 階 数 2 以 上 かつ 500 m2 以 上 2,000 m2 以 上 750 m2 以 上 ホテル 旅 館 賃 貸 住 宅 ( 共 同 住 宅 に 限 る) 寄 宿 舎 下 宿 ボーリング 場 スケート 場 水 泳 場 その 他 これらに 類 する 運 動 施 設 劇 場 観 覧 場 映 画 館 演 芸 場 展 示 場 百 貨 店 マーケットその 他 の 物 品 販 売 業 を 営 む 店 舗 博 物 館 美 術 館 図 書 館 遊 技 場 公 衆 浴 場 飲 食 店 キャバレー 料 理 店 ナイトクラ ブ ダンスホールその 他 これらに 類 するも の 理 髪 店 質 屋 貸 衣 装 屋 銀 行 その 他 これ らに 類 するサービス 業 を 営 む 店 舗 車 両 の 停 車 場 又 は 船 舶 若 しくは 航 空 機 の 発 着 場 を 構 成 する 建 築 物 で 旅 客 の 乗 降 又 は 待 合 の 用 に 供 するもの 自 動 車 車 庫 その 他 の 自 動 車 又 は 自 転 車 の 停 留 又 は 駐 車 のための 施 設 卸 売 市 場 事 務 所 工 場 ( 危 険 物 の 貯 蔵 場 又 は 処 理 場 の 用 途 に 供 する 建 築 物 を 除 く) 危 険 物 の 貯 蔵 場 又 は 処 理 場 の 用 途 に 供 する 建 築 物 地 震 によって 倒 壊 した 場 合 においてその 敷 地 に 接 する 道 路 の 通 行 を 妨 げ 多 数 の 者 の 円 滑 な 避 難 を 困 難 とするおそれがあり そ の 敷 地 が 都 道 府 県 耐 震 改 修 促 進 計 画 に 記 載 された 道 路 に 接 する 建 築 物 ( 別 紙 参 照 ) 階 数 3 以 上 かつ 1,000 m2 以 上 政 令 で 定 める 数 量 以 上 の 危 険 物 を 貯 蔵 処 理 する 全 ての 建 築 物 規 模 要 件 なし 2,000 m2 以 上 2,000 m2 以 上 500 m2 以 上 24

資 料 2 地 震 発 生 時 に 通 行 を 確 保 すべき 道 路 お 沿 道 建 築 物 の 説 明 図 区 分 設 定 基 準 第 1 次 緊 急 輸 送 道 路 第 2 次 緊 急 輸 送 道 路 県 庁 所 在 地 地 方 都 市 を 連 絡 する 道 路 県 内 を 縦 貫 し 隣 接 県 に 連 絡 する 広 域 幹 線 道 路 第 1 次 緊 急 輸 送 道 路 と 市 町 村 役 場 地 方 合 同 庁 舎 等 の 主 要 な 施 設 を 連 絡 する 道 路 25

発 行 / 大 田 原 市 324-8641 栃 木 県 大 田 原 市 本 町 1 丁 目 4 番 1 号 大 田 原 市 役 所 建 設 部 建 築 住 宅 課 TEL 0287-23-8724 FAX 0287-22-8731 http://www.city.ohtawara.tochigi.jp/