参 議 院 選 挙 に 向 けた 政 策 アンケート 地 球 温 暖 化 対 策 についてのアンケート 調 査 の 結 果 の 公 開 CASAは7 月 の 参 議 院 選 挙 に 向 け 各 党 に 地 球 温 暖 化 対 策 についてのアンケート 調 査 を 行 い ました アンケートは 公 明 党 おおさか 維 新 の 会 新 党 改 革 日 本 のこころを 大 切 にする 党 に 送 付 し の5 党 から 回 答 をいただきま した 各 党 の 回 答 を 参 議 院 選 挙 の 投 票 の 参 考 にしていただければ 幸 いです アンケート 項 目 質 問 1 日 本 の 削 減 目 標 について 昨 年 末 に 開 催 された 国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 21 回 締 約 国 会 議 (COP21)で 採 択 されたパリ 協 定 は 地 球 の 平 均 気 温 の 上 昇 を2 を 十 分 に 下 回 る 水 準 とすることを 目 的 とし 1.5 に 抑 制 するよう 努 力 すると しています また 21 世 紀 後 半 には 世 界 全 体 の 人 為 的 な 排 出 と 人 為 的 な 吸 収 を 均 衡 させること( 実 質 排 出 ゼロ)にも 合 意 しました 日 本 の 中 期 削 減 目 標 である 2030 年 度 に2013 年 度 比 26% 減 は 妥 当 と 考 えられますか (2) a bともその 理 由 をお 書 きください (300 字 以 内 で 御 願 いします) 質 問 2 石 炭 火 力 発 電 について 昨 年 7 月 に 策 定 された 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し は 2030 年 の 石 炭 火 力 の 比 率 について26% 程 度 としています これは 福 島 原 発 事 故 前 を 上 回 る 比 率 になっています 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し の いう2030 年 の 石 炭 火 力 の 構 成 割 合 である26% 程 度 は 妥 当 であると 考 えられますか (2) a bともその 理 由 をお 書 きください (300 字 以 内 で 御 願 いします) 質 問 3 原 子 力 発 電 について 政 府 は 原 子 力 発 電 をベース 電 力 と 位 置 づけ 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し では 2030 年 の 電 源 構 成 について 原 子 力 22 ~ 20%としています 原 子 力 発 電 は 仮 に 再 稼 働 がすすんだとしても この 原 発 比 率 を 達 成 するためにはリプレイス( 建 て 替 え)や 新 設 が 必 要 となってきます また 政 府 は 原 子 力 規 制 委 員 会 が 新 規 制 基 準 に 適 合 すると 認 めた 場 合 は 再 稼 働 を 進 めるとしていま すが 原 子 力 規 制 委 員 会 の 田 中 俊 一 委 員 長 は 原 子 力 規 制 委 員 会 の 審 査 は あくまで 新 規 制 規 準 を 満 た しているかどうかを 判 断 するものだとし 安 全 だと 判 断 したものではない 再 稼 働 の 判 断 には 立 ち 入 らない と 繰 り 返 し 発 言 しています また そもそも 事 故 時 の 住 民 の 避 難 計 画 は 原 子 力 規 制 委 員 会 の 審 査 の 対 象 外 です 質 問 3-1 原 子 力 発 電 所 についての 考 え 方 a 全 原 発 を 即 時 に 廃 炉 にすべきで 再 稼 働 は 認 めない 2 Letter No.91 (2016.6)
b 稼 働 後 40 年 を 経 過 した 原 発 は 順 次 廃 炉 とし 延 長 を 認 めず 新 設 も 認 めない c 重 要 な 電 源 として 今 後 もリプレイス( 建 て 替 え)や 新 設 が 必 要 d その 他 (その 他 の 場 合 は300 字 以 内 で 具 体 的 にお 書 きください ) 質 問 3-2 2030 年 の 原 発 比 率 について 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し の 2030 年 の 原 発 比 率 22 ~ 20% 程 度 は 妥 当 と 考 えられますか (2) a bともその 理 由 をお 書 きください (300 字 以 内 で 御 願 いします) 質 問 3-3 原 子 力 発 電 所 の 再 稼 働 についてどう 考 えられますか a 再 稼 働 すべきではない b 原 子 力 規 制 委 員 会 の 新 規 制 基 準 の 適 合 性 審 査 に 通 ったものは 再 稼 働 しても 差 支 えない c その 他 (その 他 の 場 合 は300 字 以 内 で 具 体 的 にお 書 きください ) 質 問 4 再 生 可 能 エネルギーについて 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し では 2030 年 の 再 生 可 能 エネルギーの 比 率 を22 ~ 24% 程 度 としてい ます この 再 生 可 能 エネルギーの22 ~ 24%の 比 率 は 妥 当 と 考 えられますか (2) a bともその 理 由 をお 書 きください (300 字 以 内 ) 回 答 質 問 1 日 本 の 削 減 目 標 について 妥 当 性 その 理 由 わが 国 の 中 期 目 標 (2030 年 度 に2013 年 度 比 26% 削 減 (2005 年 度 比 25.4% 減 ))は エネルギーミックスと 整 合 的 なものとなるよう 技 術 的 制 約 コスト 面 の 課 題 など 十 分 に 考 慮 した 裏 付 けのある 対 策 施 策 や 技 術 の 積 み 上 げによる 実 現 可 能 な 削 減 目 標 として 策 定 したものです 本 削 減 目 標 は 温 室 効 果 ガスの 削 減 率 やGDP 当 たり 一 人 当 たり 排 出 量 等 を 総 合 的 に 勘 案 すると 国 際 的 にも 遜 色 のない 野 心 的 な 数 値 目 標 です 5 月 に 閣 議 決 定 した 地 球 温 暖 化 対 策 計 画 は 2030 年 目 標 達 成 の 道 筋 を 明 らかにした ものであり 各 対 策 施 策 についてしっかりと 評 価 検 証 しつつ 計 画 を 着 実 に 推 進 していきます パリ 協 定 の2 目 標 達 成 のためには 各 国 目 標 の 積 み 上 げでは 不 十 分 であ るためさらなる 温 室 効 果 ガス 削 減 を 行 う 必 要 があります また 現 在 の 政 府 目 標 は2050 年 80% 削 減 の 長 期 目 標 とも 整 合 しません 日 本 は まだま だ 省 エネルギーの 余 地 があり さらなる 再 生 可 能 エネルギーの 導 入 も 可 能 です は 2030 年 に1990 年 比 30%の 温 室 効 果 ガス 削 減 と 30% 以 上 の 再 生 可 能 エネルギーの 導 入 が 可 能 であると 考 えています Letter No.91 (2016.6) 3
政 府 が 示 した2030 年 の 削 減 目 標 は 1990 年 比 でいえばわずか18%の 削 減 です パリ 協 定 の 目 的 趣 旨 に 照 らしても EUの40% 削 減 の 目 標 と 比 べても 削 減 が 不 十 分 です 他 方 政 府 は2050 年 までに 1990 年 比 で 80% 削 減 すると 世 界 に 公 約 しています 2014 年 度 の 排 出 実 績 から2050 年 目 標 まで 直 線 的 に 削 減 するとしても 2030 年 度 までに30% 以 上 の 削 減 が 必 要 です 政 府 の2030 年 度 までの 削 減 スピードでは 2050 年 目 標 の 達 成 は 無 理 です 原 発 の 再 稼 働 建 て 替 えに 固 執 するのではなく 省 エネの 徹 底 と 再 生 可 能 エネルギーの 大 量 導 入 を 本 格 的 に 推 進 し 少 なくとも2030 年 度 40% 以 上 の 削 減 をめざすべきです 2030 年 に13 年 度 比 26% 減 は 京 都 議 定 書 の 基 準 年 である1990 年 と 比 較 すれば18%の 削 減 にすぎず 欧 米 諸 国 と 比 べて 消 極 姿 勢 が 際 立 ち 京 都 会 議 の 議 長 国 としても 全 く 不 十 分 な 数 字 です 政 府 が3 月 にまとめた 地 球 温 暖 化 対 策 計 画 も 産 業 界 の 削 減 を 自 主 的 な 計 画 に 委 ね 国 際 社 会 が 目 指 す 脱 炭 素 社 会 をどう 実 現 するかという 具 体 的 長 期 的 視 点 に 欠 けた 内 容 です 2050 年 までに80% 削 減 の 長 期 目 標 や パリ 協 定 の 実 質 排 出 ゼロ 目 標 との 落 差 をどう 埋 めていくのかも 不 明 で 厳 しい 批 判 を 免 れません そもそもパリ 協 定 の2 に 結 びつくかは 日 本 の 努 力 だけで 出 来 るもので はないが 目 標 を 掲 げ 経 済 界 とも 協 力 し 温 暖 化 を 防 ぐ 事 は 重 要 質 問 2 石 炭 火 力 発 電 について 妥 当 性 その 理 由 石 炭 は 温 室 効 果 ガスの 排 出 量 が 大 きいという 問 題 があるが 地 政 学 的 リス クが 化 石 燃 料 の 中 で 最 も 低 く 熱 量 当 たりの 単 価 も 化 石 燃 料 の 中 で 最 も 安 い ことから 安 定 供 給 性 や 経 済 性 に 優 れた 重 要 なベースロード 電 源 の 燃 料 とし て 再 評 価 されており 高 効 率 石 炭 火 力 発 電 の 有 効 利 用 等 により 環 境 負 荷 を 低 減 しつつ 活 用 していくエネルギー 源 また 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し は 安 全 性 の 確 保 を 大 前 提 に 安 定 供 給 経 済 効 率 性 環 境 適 合 について 具 体 的 な 政 策 目 標 を 同 時 達 成 する 中 で 現 実 的 かつバランスのとれた 姿 を 示 した もので 火 力 発 電 についても 高 効 率 化 ( 石 炭 火 力 は 全 体 でUSC 並 )を 見 込 んで 活 用 することとしている 温 室 効 果 ガス 削 減 を 進 めるためには 再 生 可 能 エネルギーの 最 大 限 導 入 と 火 力 発 電 についてはコンバインドサイクル 型 の 天 然 ガス 発 電 の 推 進 が 必 要 であると 考 えます 石 炭 火 力 は 温 室 効 果 ガス 発 生 量 も 多 く 今 後 の 再 生 可 能 エネルギー 導 入 拡 大 によって 調 整 電 源 化 した 場 合 のコストも 高 く 抑 制 が 必 要 であると 考 えます 4 Letter No.91 (2016.6)
石 炭 火 力 は すでに 電 力 の26% 程 度 を 供 給 しており 日 本 のCO2 排 出 量 の2 割 弱 をしめる 主 要 な 排 出 源 です ところが 国 内 には 現 在 47 基 もの 新 規 建 設 計 画 があり 既 存 の 石 炭 火 力 の 発 電 能 力 の55%に 相 当 します 無 秩 序 に 新 規 建 設 が 進 めば 長 期 にわたってCO2 排 出 が 増 加 します 2025 年 ごろを 目 指 して 開 発 中 の 最 新 鋭 方 式 である 石 炭 ガス 化 燃 料 電 池 複 合 発 電 (IGFC)でさえ 発 電 量 当 たりのCO2 排 出 量 は 既 存 の 商 業 運 転 中 の 新 型 天 然 ガス 火 力 発 電 の1.8 倍 を 排 出 する 見 通 しです 2030 年 までに 石 炭 火 力 を 極 力 減 らし 再 生 可 能 エネルギー 電 力 をできるだけ 多 く 導 入 し その 中 継 ぎとしてLNG 火 力 を 位 置 づけるべきです そもそも2030 年 度 の 電 力 需 要 を2013 年 度 とほぼ 同 レベル とする 前 提 に 問 題 があります 再 生 可 能 エネルギーの 拡 大 にもっと 真 剣 に 取 り 組 むべき と 考 えます 原 発 の 問 題 があり 石 炭 火 力 に 頼 らざるを 得 ないのは 理 解 できるが 最 新 型 でもCO2 排 出 量 は 高 く 再 生 可 能 エネルギー 等 の 比 率 を 高 めるべき 質 問 3-1 原 子 力 発 電 所 についての 考 え 方 原 子 力 発 電 所 についての 考 え 方 d.その 他 いかなる 事 情 よりも 安 全 性 を 全 てに 優 先 させ 国 民 の 懸 念 の 解 消 に 全 力 を 挙 げる 前 提 の 下 原 子 力 発 電 所 の 安 全 性 については 原 子 力 規 制 委 員 会 の 専 門 的 な 判 断 に 委 ね 原 子 力 規 制 委 員 会 により 世 界 で 最 も 厳 しい 水 準 の 規 制 基 準 に 適 合 すると 認 められた 場 合 には その 判 断 を 尊 重 し 原 子 力 発 電 所 の 再 稼 働 を 進 める その 際 国 も 前 面 に 立 ち 立 地 自 治 体 等 関 係 者 の 理 解 と 協 力 を 得 るよう 取 り 組 む 原 発 依 存 度 については 省 エネ 再 エネの 導 入 や 火 力 発 電 所 の 効 率 化 などにより 可 能 な 限 り 低 減 させる 今 後 のエネルギー 制 約 を 踏 まえ 安 定 供 給 コスト 低 減 温 暖 化 対 策 安 全 確 保 に 必 要 な 技 術 人 材 の 維 持 の 観 点 から 確 保 して いく 規 模 を 見 極 める b. 稼 働 後 40 年 を 経 過 した 原 発 は 順 次 廃 炉 とし 延 長 を 認 めず 新 設 も 認 めない 40 年 運 転 制 限 性 を 厳 格 に 適 用 すべきであると 考 えます a. 全 原 発 を 即 時 に 廃 炉 にすべきで 再 稼 働 は 認 めない a. 全 原 発 を 即 時 に 廃 炉 にすべきで 再 稼 働 は 認 めない b. 稼 働 後 40 年 を 経 過 した 原 発 は 順 次 廃 炉 とし 延 長 を 認 めず 新 設 も 認 めない Letter No.91 (2016.6) 5
質 問 3-2 2030 年 の 原 発 比 率 について 2030 年 の 原 発 比 率 の 妥 当 性 その 理 由 原 子 力 は 低 炭 素 の 準 国 産 エネルギー 源 として 優 れた 安 定 供 給 性 と 効 率 性 を 有 しており 運 転 コストが 低 廉 で 変 動 も 少 なく 運 転 時 には 温 室 効 果 ガスの 排 出 もないことから 安 全 性 の 確 保 を 大 前 提 に エネルギー 需 給 構 造 の 安 定 性 に 寄 与 す る 重 要 なベースロード 電 源 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し に おける 原 発 比 率 は 安 全 性 の 確 保 を 大 前 提 に 1 自 給 率 を 概 ね25% 程 度 まで 改 善 する 2 電 力 コストを 現 状 よりも 引 き 下 げる 3 欧 米 に 遜 色 ない 温 暖 化 ガス 削 減 目 標 を 掲 げる と いう3つの 具 体 的 な 目 標 を 同 時 に 達 成 するよう 検 討 され 徹 底 した 省 エネ 再 エネの 最 大 限 の 導 入 火 力 の 高 効 率 化 等 に より 原 発 依 存 度 を 低 減 させる 方 針 の 下 得 られた 比 率 である 2030 年 代 原 発 稼 働 ゼロを 可 能 とするよう あらゆる 政 策 資 源 を 投 入 することにより 2030 年 には 原 発 比 率 を 政 府 の 比 率 以 上 に 削 減 することが 可 能 であると 考 えます 政 府 の 原 発 比 率 では 40 年 運 転 制 限 制 を 厳 格 に 適 用 すれば 達 成 不 可 能 であり 非 現 実 的 な 比 率 であると 考 えます 世 論 調 査 では 再 稼 働 反 対 が5~6 割 の 多 数 派 であり 安 全 神 話 は 崩 壊 しています 高 浜 原 発 停 止 を 命 じた 大 津 地 裁 は 福 島 事 故 の 原 因 究 明 は 道 半 ば であり 新 規 制 基 準 への 適 合 で 安 全 だとはいえないと 断 じました 熊 本 地 震 の 相 つぐ 強 震 に 川 内 原 発 の 運 転 中 止 の 声 が 高 まるのは 当 然 です 技 術 システム 的 にも 使 用 済 み 核 燃 料 の 問 題 は 八 方 ふさがり です 再 稼 働 させれば 平 均 6 年 で 貯 蔵 プールが 満 杯 となり 再 処 理 工 場 を 動 かせば 危 険 なプルトニウムが 年 に8トンも 出 て すでにその6 倍 も 保 有 しているのに 増 えるばかりです 福 島 事 故 が 示 した 異 質 の 危 険 や 国 民 世 論 との 矛 盾 技 術 的 な 行 き 詰 まりからも 原 発 ゼロを 決 断 すべきです すでに 電 力 需 要 は 原 発 稼 働 なしで 十 分 に 賄 うことができて います 福 島 原 発 事 故 の 解 明 や 収 束 も 十 分 できていないなか で 原 発 再 稼 働 を 前 提 とした 供 給 計 画 は 妥 当 とはいえません 原 発 の 新 増 設 か 40 年 超 の 老 朽 原 発 の 運 転 期 間 を 延 長 しな い 限 り 2030 年 に22 ~ 20% 程 度 の 原 発 比 率 は 実 現 が 困 難 で あり 原 発 ありき の 数 字 と 言 わざるを 得 ません 0にすべき 6 Letter No.91 (2016.6)
質 問 3-3 原 子 力 発 電 所 の 再 稼 働 についてどう 考 えられますか 再 稼 働 についての 考 え 方 b. 原 子 力 規 制 委 員 会 の 新 規 制 基 準 の 適 合 性 審 査 に 通 ったものは 再 稼 働 しても 差 し 支 えない c. 原 子 力 規 制 委 員 会 の 適 合 性 審 査 を 通 ったもののみ 再 稼 働 を 認 めることに 加 え 国 が 避 難 計 画 に 責 任 を 持 つ 制 度 が 確 立 しなければ 原 発 を 再 稼 働 すべきではないと 考 えます a. 再 稼 働 すべきではない a. 再 稼 働 すべきではない a. 再 稼 働 すべきではない 質 問 4 再 生 可 能 エネルギーについて 2030 年 の 再 生 可 能 エネルギー の 比 率 の 妥 当 性 その 理 由 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し においては 再 生 可 能 エネルギーについては 各 電 源 の 特 性 を 踏 まえ 1 出 力 が 安 定 している 地 熱 水 力 バイオマスにつ いては 環 境 規 制 の 緩 和 や 地 元 住 民 との 調 整 などが 順 調 に 進 むことなども 見 込 む 野 心 的 な 導 入 を また 2 自 然 条 件 により 出 力 が 変 動 する 太 陽 光 風 力 については 電 力 コストを 現 状 より 低 減 する 方 針 の 下 最 大 限 の 導 入 を 見 込 んでおり 22 ~ 24%という 水 準 は 導 入 拡 大 の 余 地 が 大 きくない 水 力 の8% を 除 けば 足 下 の4%から4 倍 も 導 入 拡 大 するという 極 めて 野 心 的 なもの の 試 算 では 徹 底 した 省 エネルギーと 再 生 可 能 エネルギーの 最 大 限 導 入 により 2030 年 の 再 生 可 能 エネルギー 比 率 を30% 以 上 にすることが 可 能 であると 考 えています 日 本 の 再 生 可 能 エネルギーによる 電 力 供 給 は1 割 程 度 にすぎません にも かかわらず 電 力 会 社 が 再 生 可 能 エネルギー 電 力 の 接 続 制 限 し それを 安 倍 政 権 が 支 持 する 現 状 は 原 発 固 執 政 治 が 最 大 の 障 害 であることを 示 して います 2030 年 までに 電 力 の 少 なくとも4 割 を 再 生 可 能 エネルギーで 賄 う 目 標 をも ち それを 実 行 に 移 す 手 だてを 着 実 にとるべきです この 水 準 は 再 生 可 能 エネルギー 先 進 国 に 追 いつくための 最 低 限 の 目 標 です 2030 年 までにEUは 45% 米 カリフォルニア 州 は50%を 目 標 に 掲 げています 温 暖 化 対 策 とし て 不 可 欠 であるとともに 地 域 経 済 の 振 興 雇 用 創 出 エネルギー 自 給 率 の 向 上 にとっても 大 きな 効 果 が 期 待 されます 地 球 温 暖 化 への 対 応 と 脱 原 発 を 両 立 するためには 再 生 可 能 エネルギー の 最 大 限 の 拡 大 が 必 要 です 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し の22 ~ 24%の 目 標 は 太 陽 光 や 風 力 を 変 動 電 力 として 抑 制 しようとする 意 図 が 見 て 取 れま す 技 術 的 に 十 分 に 解 決 可 能 であるにもかかわらず 太 陽 光 や 風 力 の 可 能 性 を 伸 ばそうとしない 不 適 当 な 目 標 と 考 えます もっと 上 げるべき Letter No.91 (2016.6) 7