弘 前 運 動 公 園 防 災 拠 点 化 改 修 基 本 構 想 野 球 場 改 築 基 本 構 想 平 成 27 年 3 月 弘 前 市
はじめに... 4 1.1. 弘 前 運 動 公 園 の 概 要... 4 1-2. 施 設 整 備 にあたっての 考 え 方... 6 1. 弘 前 運 動 公 園 防 災 拠 点 化 改 修 基 本 構 想... 7 1-1. 目 的 及 び 計 画 地 の 概 要... 7 (1) 背 景 と 必 要 性... 7 (2) 計 画 地 の 位 置 及 び 概 要... 7 (3) 上 位 防 災 計 画 における 位 置 づけ... 8 1-2. 弘 前 運 動 公 園 の 現 状 と 課 題... 10 (1) 現 状 調 査... 10 1-3. 防 災 公 園 整 備 に 当 たっての 基 本 方 針... 10 (1) 防 災 公 園 の 役 割... 10 (2) 防 災 公 園 整 備 の 基 本 方 針... 11 (3) 防 災 公 園 の 機 能 構 成... 11 1-4. 基 本 ゾーニングと 土 地 利 用 計 画... 12 (1) 機 能 配 置 計 画 (ゾーニング)... 13 (2) 動 線 計 画... 14 1-5. 整 備 規 模 の 想 定... 17 (1) 施 設 規 模 の 設 定 方 針... 17 1-6. 事 業 計 画 の 基 本 的 考 え 方... 18 (1) 事 業 の 方 針... 18 (2) 事 業 スケジュール... 18 (3) 概 算 事 業 費... 19 (4) 事 業 費 財 源... 19 2. 野 球 場 改 築 基 本 構 想... 20 2-1. 目 的 及 び 計 画 地 の 概 要... 20 (1) 背 景 と 必 要 性... 20 (2) 立 地 場 所 概 要... 21 (3) 敷 地 特 性... 21 2-2. 現 状 と 課 題... 21 (1) 弘 前 市 内 のスポーツ 施 設 の 現 状 ( 青 森 県 ホームページより)... 21 (2) 現 状 の 問 題 点... 22 (3) 現 況 利 用 状 況... 22 2-3. 野 球 場 整 備 の 基 本 方 針... 23 (1) 整 備 条 件 の 整 理 ( 必 要 な 機 能 検 証 & 問 題 点 の 抽 出 と 整 理 )... 23 (2) 整 備 方 針... 24 2
2-4. 施 設 の 基 本 機 能... 25 (1) 施 設 配 置... 25 (2) 全 体 計 画... 25 (3) メインスタンド 計 画... 25 (4) 内 野 外 野 スタンド 計 画... 25 (5) フィールド... 26 (6) 設 備 計 画... 26 (7) 外 構 計 画... 26 2-5. 運 営... 27 (1) 修 繕 費... 27 (2) プロ 野 球 1 軍 公 式 戦 開 催 時 の 交 通 インフラの 現 状 と 課 題... 27 2-6. 事 業 計 画 の 基 本 的 考 え 方... 29 (1) 事 業 の 方 針... 29 (2) 事 業 スケジュール... 29 (3) 概 算 事 業 費... 30 (4) 事 業 費 財 源... 30 参 考... 31 平 成 26 年 度 弘 前 市 運 動 公 園 年 間 スケジュール... 31 図 面... 34 3
はじめに 平 成 26 年 7 月 に 発 表 された 弘 前 市 経 営 計 画 では 弘 前 市 の 20 年 後 の 将 来 都 市 像 (めざ す 姿 )として 地 域 づくりの4つの 観 点 が 挙 げられています その 中 の くらしづくり ~ 郷 土 の 豊 かな 歴 史 や 伝 統 文 化 に 囲 まれ 活 き 活 きと 安 心 し て 暮 らせるまち~ では 事 故 や 災 害 への 対 応 力 があり 安 全 安 心 に 暮 らせる 環 境 が 整 えられている とされ まちづくり ~ 雪 に 克 ち 古 さと 新 しさが 交 わる 魅 力 とやさし さにあふれるまち~ では 豪 雪 をはじめとした 自 然 災 害 に 強 く 被 害 が 最 小 限 に 抑 えら れている とされています この 経 営 計 画 を 実 現 させ 今 後 の 弘 前 運 動 公 園 の 施 設 整 備 の 方 向 性 を 示 すため 以 下 2 点 の 基 本 構 想 を 策 定 しました 1. 弘 前 運 動 公 園 防 災 拠 点 化 改 修 基 本 構 想 2. 野 球 場 改 築 基 本 構 想 1.1. 弘 前 運 動 公 園 の 概 要 (1) 弘 前 運 動 公 園 について 弘 前 運 動 公 園 は 市 中 心 部 の 南 東 に 位 置 し 国 道 7 号 線 に 面 するほか 弘 南 鉄 道 弘 南 線 運 動 公 園 前 駅 に 接 する 都 市 公 園 で 野 球 場 陸 上 競 技 場 庭 球 場 運 動 広 場 球 技 場 さ らに 克 雪 トレーニングセンター 青 森 県 立 武 道 館 弓 道 場 からなる 面 積 合 計 約 28.2ha の 広 さを 持 つ 総 合 運 動 場 です 青 森 県 武 道 場 及 び 弓 道 場 を 青 森 県 が 所 有 し それ 以 外 を 弘 前 市 が 所 有 しています 弘 前 市 のスポーツの 中 心 的 施 設 として 各 種 大 会 やトレーニング 等 に 活 用 され また 冬 には 歩 くスキーのコースが 常 設 され 冬 場 の 体 力 づくりにも 利 用 されるなど 一 年 を 通 じて 多 くの 市 民 に 親 しまれています さらにスポーツだけでなく 自 由 広 場 や 芝 生 広 場 も 含 め 幅 広 い 世 代 の 憩 いの 場 ともな っています 弘 前 運 動 公 園 の 管 理 運 営 について 指 定 管 理 者 制 度 を 採 り 入 れていることから 弘 前 運 動 公 園 でも 平 成 26 年 4 月 より 平 成 36 年 3 月 まで 公 益 財 団 法 人 弘 前 市 体 育 協 会 が 指 定 管 理 者 となっています 4
芝生広場 歩くスキー常設コース スタート ゴール 地点 配置図 (2) 弘前運動公園の変遷について 弘前運動公園は 都市計画公園として昭和 50 年から工事が始められ 昭和 52 年に完成 しました 同年 青森県にて第 32 回国民体育大会 あすなろ国体 が開かれ テニスとラ グビーの会場に使用されています その後も施設整備が進み 昭和 57 年には冬季も野球や ソフトボールができる 克雪トレーニングセンター が完成しました 現在は運動公園として位置づけられ 市民総合体育大会 日本女子ソフトボールリー グ 全国高校野球選手権大会 等の多くの大会 試合の会場として利用されています 5
1-2. 施 設 整 備 にあたっての 考 え 方 弘 前 運 動 公 園 整 備 の 基 本 的 な 考 え 方 は 次 の 通 りです 大 規 模 災 害 などに 備 え 弘 前 運 動 公 園 全 体 を 地 域 防 災 拠 点 とし 災 害 時 における 被 災 者 や 帰 宅 困 難 者 などの 受 け 入 れ 食 料 や 飲 料 水 などの 備 蓄 供 給 の 拠 点 とします 弘 前 市 のみならず 青 森 県 内 にプロ 野 球 1 軍 公 式 戦 に 対 応 できる 球 場 がないことから 野 球 場 (はるか 夢 球 場 ) をプロ 野 球 1 軍 公 式 戦 が 開 催 できるように 整 備 し 一 流 のプレイに 触 れることで 子 どもたちの 夢 を 育 むとともに スポーツ 振 興 による 地 方 創 生 につながる 施 設 とします これらより 弘 前 運 動 公 園 を 防 災 公 園 として 防 災 機 能 の 強 化 とプロ 野 球 開 催 可 能 な 野 球 場 を 整 備 することにより 市 民 ニーズへの 対 応 と 安 心 安 全 の 提 供 を 図 ります 6
1. 弘 前 運 動 公 園 防 災 拠 点 化 改 修 基 本 構 想 1-1. 目 的 及 び 計 画 地 の 概 要 (1) 背 景 と 必 要 性 東 日 本 大 震 災 を 経 験 したことで 防 災 に 対 する 意 識 が 高 まっていることを 踏 まえ 今 後 想 定 される 大 規 模 地 震 や 近 年 頻 発 する 局 地 的 大 雨 といった 気 象 災 害 に 対 して その 対 策 体 制 を 改 めて 検 討 構 築 することが 急 務 となっています 平 成 19 年 2 月 に 災 害 対 策 基 本 法 第 42 条 の 規 定 に 基 づき 作 成 した 弘 前 市 地 域 防 災 計 画 では 平 成 26 年 度 の 修 正 で 弘 前 運 動 公 園 が 地 域 防 災 拠 点 として 位 置 づけられ 市 の 防 災 拠 点 として 活 用 することとしているほか 広 域 避 難 地 としても 使 用 されることとなっていま す また 青 森 県 から 原 子 力 災 害 発 生 時 に 12,352 人 ( 六 ヶ 所 村 7,321 人 横 浜 町 5,031 人 )の 避 難 者 受 け 入 れが 要 請 されており 弘 前 運 動 公 園 においては 横 浜 町 の 受 け 入 れを 担 う 計 画 となっています しかし 現 状 は 高 齢 者 への 対 応 や 諸 室 や 各 種 設 備 に 不 足 があり 防 災 面 での 機 能 が 不 十 分 な 状 態 となっていることから 高 齢 者 を 含 む 避 難 者 への 安 全 な 避 難 所 の 確 保 災 害 対 策 本 部 の 設 置 や 物 資 備 蓄 集 積 速 やかな 配 給 の 対 策 など 施 設 の 計 画 的 な 整 備 を 進 める ことが 必 要 となっています (2) 計 画 地 の 位 置 及 び 概 要 弘 前 市 は 青 森 県 の 西 南 部 津 軽 平 野 のほぼ 南 端 に 位 置 し 北 は 北 津 軽 郡 に 東 は 南 津 軽 郡 に 西 は 西 津 軽 郡 に 南 の 一 部 は 秋 田 県 に 接 しています 広 さは 東 西 約 37.0km 南 北 約 32.0kmで 面 積 は 約 524.1km 2 です 弘 前 運 動 公 園 は 弘 前 市 の 東 側 にあり 中 心 市 街 地 の 南 東 方 向 弘 前 駅 からは 約 1.4km 災 害 対 策 本 部 が 設 置 される 見 込 みの 弘 前 市 庁 舎 から 約 3km の 位 置 にあります 高 速 道 路 IC は 一 番 近 い 東 北 自 動 車 道 大 鰐 弘 前 IC から 緊 急 輸 送 道 路 を 使 って 約 8km 青 森 空 港 からは 同 じく 約 29km 陸 上 自 衛 隊 弘 前 駐 屯 地 から 約 6km となっています 7
< 位 置 図 > (3) 上 位 防 災 計 画 における 位 置 づけ a. 青 森 県 地 域 防 災 計 画 緊 急 輸 送 道 路 の 指 定 青 森 県 地 域 防 災 計 画 により 災 害 発 生 時 の 緊 急 輸 送 を 行 う 道 路 として 青 森 県 地 域 防 災 計 画 により 指 定 されており 本 公 園 の 計 画 地 に 係 る 路 線 としては 以 下 の2 路 線 が 指 定 さ れており 動 線 計 画 において 考 慮 すべき 事 項 となります 第 1 次 緊 急 輸 送 道 路 国 道 7 号 線 県 道 109 号 線 ( 弘 前 平 賀 線 ) 8
< 周 辺 道 路 > b. 弘 前 市 地 域 防 災 計 画 計 画 地 は 弘 前 市 地 域 防 災 計 画 において 広 域 避 難 地 として 位 置 づけられています 1 防 災 活 動 拠 点 の 必 要 性 災 害 対 策 基 本 法 第 5 条 において 市 町 村 は 基 礎 的 な 地 方 公 共 団 体 として 当 該 市 町 村 の 地 域 並 びに 当 該 市 町 村 の 住 民 の 生 命 身 体 および 財 産 を 災 害 から 保 護 するため 関 係 機 関 及 び 他 の 地 方 公 共 団 体 の 協 力 を 得 て 当 該 市 町 村 の 地 域 に 係 る 防 災 に 関 する 計 画 を 作 成 し 及 び 法 令 に 基 づきこれを 実 施 する 責 務 を 有 する と 定 められています 2 ヘリポートの 指 定 整 備 防 災 拠 点 施 設 の 整 備 の 項 で 安 全 な 都 市 環 境 の 実 現 を 図 るため 防 災 拠 点 施 設 ヘリ ポート 等 の 活 動 拠 点 及 び 備 蓄 倉 庫 耐 震 性 貯 水 槽 等 の 災 害 応 急 対 策 に 必 要 な 施 設 の 整 備 事 業 を 推 進 する とされています また 輸 送 対 策 として 陸 上 交 通 が 途 絶 した 場 合 または 緊 急 を 要 する 輸 送 等 の 場 合 は 県 が 県 防 災 ヘリコプターにより 空 輸 を 行 うか 必 要 に 応 じ 消 防 庁 または 自 衛 隊 に 応 援 を 要 請 する とされ 離 着 陸 地 点 または 目 標 地 点 と して ヘリコプター 離 着 陸 場 所 が 以 下 のように 定 められています 9
離 着 陸 地 点 または 目 標 地 点 離 着 陸 地 点 所 在 地 面 積 周 囲 の 状 況 岩 木 川 河 川 敷 悪 戸 100m 100m 河 川 敷 グラウンド 東 目 屋 中 学 校 グラウンド 桜 庭 字 清 水 流 50m 80m 校 庭 岩 木 川 左 岸 弘 前 市 運 動 公 園 豊 田 二 丁 目 100m 100m 陸 上 競 技 場 岩 木 山 百 沢 スキー 場 駐 車 場 百 沢 東 岩 木 山 国 有 林 内 78m 100m 原 野 相 馬 小 学 校 黒 滝 字 二 ノ 松 本 16,786m2 水 田 弘 前 運 動 公 園 は5か 所 のうちの 一 つとされていますが 唯 一 の 防 災 拠 点 であり 要 員 傷 病 者 のほか 医 薬 品 の 搬 送 にもヘリコプターの 必 要 性 は 高 いと 考 えられます 1-2. 弘 前 運 動 公 園 の 現 状 と 課 題 (1) 現 状 調 査 現 状 の 各 施 設 の 避 難 時 の 避 難 面 積 及 び 収 容 人 員 は 以 下 の 通 りです 施 設 避 難 面 積 収 容 人 員 野 球 場 約 580 m2 290 人 陸 上 競 技 場 約 300 m2 150 人 庭 球 場 (レストハウス) 約 120 m2 60 人 克 雪 トレーニングセンター 約 3,220 m2 1,610 人 青 森 県 武 道 場 約 7,040 m2 3,520 人 遠 的 弓 道 場 約 260 m2 130 人 合 計 約 11,520 m2 5,760 人 避 難 面 積 はトイレ 機 械 室 等 を 除 いた 有 効 面 積 を 算 定 し 避 難 人 数 は 2 m2/ 人 としました 1-3. 防 災 公 園 整 備 に 当 たっての 基 本 方 針 (1) 防 災 公 園 の 役 割 地 域 防 災 拠 点 は 地 震 や 火 山 活 動 風 水 害 など 地 域 防 災 計 画 が 対 象 とする 災 害 が 発 生 し た 場 合 に 迅 速 かつ 円 滑 に 災 害 応 急 対 策 災 害 復 旧 復 興 を 実 施 していくための 施 設 とし て 機 能 することが 求 められます 具 体 的 には 災 害 対 策 本 部 が 発 する 災 害 活 動 に 係 る 基 本 的 な 指 示 指 令 に 対 して 全 体 を 円 滑 に 進 めていくための 調 整 機 能 の 他 警 察 消 防 自 衛 隊 等 の 部 隊 の 一 時 集 結 地 点 やベ ースキャンプ 及 び 負 傷 者 に 対 する 医 療 救 護 搬 送 に 関 する 機 能 等 を 担 います 被 災 地 10
では 支 援 部 隊 や 救 援 物 資 の 受 け 入 れの 場 ともなり 広 域 的 な 支 援 を 受 ける 場 合 多 くの 活 動 要 員 及 び 大 量 の 救 援 物 資 が 市 外 から 流 入 するため これらを 現 地 に 配 分 調 整 する 必 要 が 出 てきます また 弘 前 市 は 原 子 力 災 害 時 の 広 域 避 難 先 として 青 森 県 内 から 避 難 者 12,352 人 の 受 け 入 れ が 想 定 されており うち 弘 前 運 動 公 園 では5,031 人 の 避 難 者 受 け 入 れの 対 応 をすることと しています これより 地 域 住 民 や 昼 間 人 口 の 一 時 避 難 と 原 子 力 災 害 時 の 避 難 者 を 考 慮 し 公 園 全 体 での 避 難 人 数 を 現 状 より500 人 多 い6,260 人 とし 必 要 な 面 積 の 確 保 を 行 うこ ととします 昼 間 人 口 とは 昼 間 に 活 動 している 場 所 ( 通 勤 通 学 先 ( 従 業 地 通 学 地 ))での 人 口 のことである (2) 防 災 公 園 整 備 の 基 本 方 針 弘 前 市 地 域 防 災 計 画 に 位 置 づけられる 周 辺 施 設 の 機 能 を 踏 まえつつ 国 道 7 号 線 に 面 す ることを 背 景 とした 広 域 性 のある 災 害 拠 点 機 能 として 市 民 の 避 難 場 所 だけではなく 物 資 の 集 散 や 市 民 への 生 活 物 資 等 の 供 給 を 行 う 防 災 公 園 として 整 備 します さらに 市 民 への 災 害 知 識 防 災 活 動 災 害 時 の 応 急 対 応 等 への 意 識 を 啓 発 し 引 き 続 き 防 災 訓 練 の 場 として 活 用 する 防 災 認 識 機 能 を 整 備 します 平 時 は 市 民 が 利 用 しやすい 公 園 として スポーツに 親 しむ 機 会 の 創 出 を 図 り 市 民 の 憩 いの 場 としての 活 用 も 念 頭 においた 施 設 機 能 を 整 備 します (3) 防 災 公 園 の 機 能 構 成 a. 防 災 拠 点 機 能 災 害 対 策 本 部 は 市 庁 舎 内 に 設 置 されることから 地 域 防 災 拠 点 には 現 地 対 策 本 部 を 置 き 災 害 対 策 本 部 から 派 遣 される 職 員 が 常 駐 し 一 時 集 結 した 各 種 支 援 部 隊 への 進 出 拠 点 や 救 援 物 資 の 供 給 先 ルート 等 の 情 報 提 供 をはじめ 地 域 防 災 拠 点 が 有 する 各 種 機 能 に 係 る 総 合 調 整 災 害 対 策 本 部 との 連 絡 調 整 といった 機 能 を 確 保 します また 被 災 地 内 に 位 置 し 救 助 救 急 消 火 の 活 動 拠 点 となる 場 合 は 支 援 部 隊 の 現 地 司 令 機 能 も 担 います b. 避 難 者 支 援 機 能 弘 前 市 では 避 難 所 を 定 め 避 難 地 区 の 全 ての 住 民 が 避 難 所 に 収 容 できるよう 配 置 してい ますが 昼 間 人 口 を 考 慮 し 公 園 利 用 者 や 付 近 の 施 設 からの 一 時 的 な 受 け 入 れも 想 定 する 11
ことが 必 要 ですので 一 時 避 難 場 所 としての 機 能 を 確 保 します また 原 子 力 災 害 での 避 難 者 受 け 入 れにも 対 応 し いずれの 避 難 場 所 としても 必 要 な 物 資 の 備 蓄 供 給 ができるよ うにします c. 救 援 機 能 消 防 警 察 自 衛 隊 等 の 応 援 部 隊 が 一 時 集 結 する 場 所 としての 機 能 を 基 本 とし また 災 害 の 規 模 等 により 活 動 現 場 に 最 も 近 い 活 動 拠 点 で 宿 営 できない 場 合 などのため ベー スキャンプを 設 置 可 能 なスペースを 確 保 します また 電 力 復 旧 応 援 隊 受 け 入 れを 見 込 み ます d. 物 流 機 能 発 災 時 において 周 辺 の 公 共 施 設 と 連 携 しながら 支 援 物 資 の 受 け 入 れを 行 います 各 地 から 送 られる 救 援 物 資 は 多 種 多 様 になることから 仕 分 けを 含 めた 中 継 分 配 機 能 を 備 えておくことが 重 要 であり 一 時 保 管 するためのスペースや 仕 分 け 配 送 のスペースを 確 保 輸 送 事 業 者 等 との 事 前 調 整 に 基 づいて 市 内 の 避 難 施 設 への 物 資 供 給 や 近 隣 市 民 への 生 活 物 資 配 給 等 を 実 施 します なお 弘 前 市 では 災 害 発 生 時 に 必 要 とされる 食 料 や 生 活 物 資 の 調 達 については 流 通 在 庫 備 蓄 に 依 ることを 基 本 とし 大 量 に 調 達 が 必 要 となり 迅 速 に 対 応 すべきものは 避 難 場 所 の 位 置 を 勘 案 した 倉 庫 棟 への 分 散 備 蓄 を 行 うこととしています 防 災 用 資 機 材 などの 物 資 の 性 格 に 応 じ 大 型 で 数 量 が 少 なく 緊 急 性 を 要 しないものを 防 災 拠 点 等 に 集 中 配 備 することとしていますが 防 災 用 資 機 材 についても 関 係 機 関 や 民 間 事 業 者 と 連 携 し 地 域 内 で 確 保 できる 体 制 を 構 築 することとしています これらから 地 域 防 災 拠 点 での 備 蓄 は 防 災 拠 点 施 設 として 活 用 する 際 の 資 機 材 の 他 応 援 部 隊 の 活 動 要 員 または 被 災 地 からの 要 請 を 待 たずに 支 援 を 行 う 際 の 最 低 限 の 食 料 及 び 水 などの 備 蓄 機 能 を 確 保 することとします 1-4. 基 本 ゾーニングと 土 地 利 用 計 画 弘 前 運 動 公 園 は 第 一 次 緊 急 輸 送 道 路 である 国 道 7 号 線 と 県 道 109 号 線 ( 弘 前 平 賀 線 )の 2つの 幹 線 道 路 に 面 することから これらの 幹 線 道 路 からのアクセスを 基 本 にしながらゾ ーニング 動 線 計 画 を 行 います ゾーニングにあたっては 防 災 公 園 として 多 面 的 かつ 多 機 能 に 利 用 できるよう 過 度 に 細 分 化 しないように 配 慮 するとともに 平 時 における 利 用 範 囲 の 設 定 についても 考 慮 する こととします 12
(1) 機 能 配 置 計 画 (ゾーニング) ゾーニングとしては 公 園 を 大 きく 北 側 と 南 側 のエリアに 分 け 動 線 の 交 錯 を 防 ぎます a. 実 働 隊 ゾーン 公 園 アプローチ 道 路 と 接 続 し まとまった 平 地 を 確 保 できる 南 側 の 陸 上 競 技 場 球 技 場 野 球 場 を 実 働 隊 ゾーンとします 1 陸 上 競 技 場 グラウンド 部 分 の 整 備 夜 間 照 明 対 応 を 検 討 の 上 ヘリポートとします 建 物 は 医 療 班 の 活 動 場 所 や 負 傷 者 のトリアージ 等 医 療 拠 点 となる 救 護 所 になります また 青 森 空 港 が 使 用 できない 場 合 はヘリコプターの 出 動 拠 点 となるヘリベースを 兼 ねます 2 球 技 場 実 働 隊 の 車 両 待 機 場 所 とするほか 必 要 に 応 じて 発 災 直 後 および 初 動 段 階 に 一 時 避 難 場 所 として 使 用 します 3 野 球 場 日 常 の 公 園 管 理 機 能 と 広 い 平 地 を 併 せ 持 つことから 消 防 警 察 自 衛 隊 等 の 関 係 機 関 の 現 地 指 揮 本 部 活 動 拠 点 や 宿 営 場 所 に 使 用 します また 照 明 塔 を 活 かし 陸 上 競 技 場 が 使 用 できない 場 合 の 臨 時 ヘリポートや 発 災 直 後 および 初 動 段 階 の 一 時 避 難 場 所 としても 使 用 します そのほか 備 蓄 倉 庫 を 整 備 しますが これらのための 諸 室 が 不 足 する 場 合 は スタンドの 拡 充 を 検 討 します b. 避 難 救 援 支 援 ゾーン 国 道 7 号 線 からアクセスしやすく 大 きな 建 物 が 集 まる 公 園 北 側 の 多 目 的 運 動 広 場 駐 車 場 克 雪 トレーニングセンター 青 森 県 武 道 館 一 帯 を 避 難 救 援 支 援 ゾーンとします 1 青 森 県 武 道 館 遠 的 弓 道 場 克 雪 トレーニングセンター 避 難 者 収 容 施 設 とします 要 配 慮 者 は 宿 泊 施 設 や 座 席 を 持 つ 青 森 県 武 道 館 への 収 容 を 原 則 とするほか 青 森 県 武 道 館 には 市 現 地 災 害 対 策 本 部 や 各 機 関 現 地 指 揮 本 部 等 の 調 整 を 行 う 活 動 調 整 本 部 となります 克 雪 トレーニングセンターは 避 難 者 受 け 入 れをしない 場 合 風 雨 雪 を 防 げる 物 資 集 積 場 所 に 利 用 します 2 エントランス 広 場 行 政 ボランティアなどの 支 援 活 動 拠 点 とし 被 災 地 や 被 災 者 物 資 に 必 要 となる 後 方 支 援 全 般 の 窓 口 として 機 能 します 13
3 多 目 的 運 動 広 場 テニスコート 一 次 緊 急 輸 送 道 路 である 国 道 7 号 線 から 直 接 アクセスできる 多 目 的 運 動 広 場 を 物 資 集 積 場 所 荷 捌 き 場 所 とし 隣 接 するテニスコートを 被 災 者 や 避 難 者 への 物 資 配 布 場 所 とします 4 駐 車 場 西 側 駐 車 場 は 避 難 者 及 び 関 係 機 関 の 車 両 エリア 第 1~ 第 3 駐 車 場 は 支 援 復 旧 関 係 の 車 両 エリアとします (2) 動 線 計 画 第 一 次 緊 急 輸 送 道 路 である 国 道 7 号 線 と 県 道 109 号 線 ( 弘 前 平 賀 線 )の2つの 幹 線 道 路 に 接 続 することから 避 難 ゾーンは 県 道 109 号 線 からのアクセスを 基 本 とし 救 援 ゾーンのうち 関 係 機 関 活 動 のための 動 線 は 県 道 109 号 線 から 物 資 の 集 積 配 送 は 国 道 7 号 線 側 道 からの アクセスに 整 理 することで 緊 急 時 のスムーズな 移 動 を 確 保 します このアクセス 道 路 及 び 出 入 り 口 の 構 造 については 物 資 の 搬 出 入 を 考 慮 し 大 型 車 の 円 滑 な 通 行 を 確 保 する 構 造 とします なお 救 援 ゾーンに 対 しては 弘 前 運 動 公 園 を 東 西 に 結 ぶ 軸 線 道 路 の 東 側 を 県 道 7 号 線 に 直 接 接 続 することが 望 ましいと 考 えられ 将 来 の 検 討 課 題 とします a. 道 路 からの 動 線 公 園 に 対 する 主 要 な 道 路 は 第 一 次 緊 急 輸 送 道 路 である 国 道 7 号 線 と 県 道 109 号 線 とな っています 災 害 時 に 集 中 する 車 両 の 交 錯 をなるべく 防 ぎ 円 滑 な 移 動 を 確 保 するために 以 下 のような 動 線 計 画 とします 物 資 の 搬 出 入 車 両 は 国 道 7 号 線 を 使 用 します 搬 入 動 線 は 国 道 7 号 線 側 道 より 青 森 県 武 道 館 横 より 公 園 に 進 入 して 多 目 的 運 動 場 へ 向 かうものとします 搬 出 動 線 は 多 目 的 運 動 広 場 より 芝 生 広 場 と 遠 的 弓 道 場 の 道 路 を 経 由 し 国 道 7 号 線 へ 出 るものとします 救 援 車 両 は 県 道 109 号 線 を 使 用 します 県 道 109 号 線 から 西 側 駐 車 場 へ 至 る 通 常 の 公 園 アクセス 動 線 を 活 かし そのまま 公 園 内 に 進 入 します 公 園 外 へ 出 る 場 合 も 同 じ 動 線 を 逆 方 向 へ 進 むものとします 被 災 者 による 避 難 車 両 も 県 道 109 号 線 を 使 用 しますが 救 援 車 両 と 動 線 分 離 するために 通 常 のアクセス 動 線 より 西 側 の 道 路 から 進 入 し 公 園 手 前 の 西 側 駐 車 場 を 使 用 する 計 画 と し 公 園 内 へは 避 難 車 両 は 原 則 立 ち 入 り 禁 止 とします 14
b. 公 園 内 連 絡 動 線 物 資 の 搬 出 入 は 多 目 的 運 動 広 場 の 東 側 より 入 り 西 側 より 出 て 第 2 駐 車 場 を 経 由 する 一 方 通 行 とします 特 に 大 型 車 両 による 頻 繁 な 通 過 が 見 込 まれるため 安 全 の 確 保 や 公 園 内 の 円 滑 な 移 動 のために 公 園 内 への 進 入 を 極 力 抑 える 運 用 とします 救 援 車 両 は 勝 運 橋 を 通 り 運 動 公 園 中 央 部 を 東 西 に 結 ぶ 主 要 通 路 を 連 絡 動 線 とし 救 援 拠 点 となる 陸 上 競 技 場 との 最 優 先 の 移 動 を 確 保 します 陸 上 競 技 場 へは 第 一 駐 車 場 を 経 由 する 動 線 と 自 由 広 場 西 側 南 側 の 通 路 を 結 ぶ 2 本 の 動 線 とし スムーズに 移 動 できるよ うにします 被 災 者 は 主 に 公 園 南 側 の 野 球 場 を 一 時 避 難 場 所 として 想 定 し 野 球 場 の 外 周 通 路 を 避 難 者 の 移 動 動 線 とし 車 両 と 交 錯 することなくテニスコートや 芝 生 広 場 と 言 った 被 災 者 支 援 場 所 への 移 動 できるようにします 15
弘 前 運 動 公 園 防 災 拠 点 化 改 修 基 本 構 想 弘 前 運 動 公 園 について 弘 前 運 動 公 園 は 地 域 防 災 計 画 では 広 域 避 難 地 として 位 置 づけられています 28.2haと 十 分 な 広 さを 持 ち 第 1 次 緊 急 輸 送 道 路 に 県 指 定 されている 国 道 7 号 線 県 道 109 号 線 を 接 続 道 路 とし 速 道 路 からのアクセスも 良 く 市 役 所 等 の 施 設 からも 近 いことから 規 模 地 の 両 面 で 防 災 公 園 として 適 した 要 件 を 備 えております これらのことから 防 災 拠 点 の 機 能 を 担 う 防 災 公 園 とし ての 活 を 目 指 して 整 備 を います 整 備 の 方 針 防 災 公 園 は 常 的 な 利 形 態 から 発 災 後 時 間 と 共 に 要 求 される 役 割 が 変 化 し 利 の 法 も 変 わっていきます が 効 率 的 な 機 能 とするために きく 北 側 と 南 側 で ゾーニングを 設 定 しながら 施 設 別 機 能 の 整 理 を いまし た 実 働 隊 ゾーン 公 園 アプローチ 道 路 と 接 続 し まとまった 平 地 を 確 保 で きる 南 側 の 陸 上 競 技 場 球 技 場 野 球 場 を 実 働 隊 ゾーン とします ( 陸 上 競 技 場 ) グラウンド 部 分 の 整 備 夜 間 照 明 対 応 を 検 討 の 上 ヘリポートとします 建 物 は 医 療 班 の 活 動 場 所 や 負 傷 者 の トリアージ 等 医 療 拠 点 となる 救 護 所 になります また 森 空 港 が 使 できない 場 合 はヘリコプターの 出 動 拠 点 となるヘリベースを 兼 ねます ( 球 技 場 ) 実 働 隊 の 両 待 機 場 所 とするほか 必 要 に 応 じて 発 災 直 後 および 初 動 段 階 に 一 時 避 難 場 所 として 使 用 します ( 野 球 場 ) 常 の 公 園 管 理 機 能 と 広 い 平 地 を 併 せ 持 つことから 消 防 警 察 自 衛 隊 等 の 関 係 機 関 の 現 地 指 揮 本 部 活 動 拠 点 や 宿 営 場 所 に 使 します また 照 明 塔 を 活 かし 陸 上 競 技 場 が 使 できない 場 合 の 臨 時 ヘリポートや 発 災 直 後 および 初 動 段 階 の 一 時 避 難 場 所 としても 使 用 します そのほか 備 蓄 倉 庫 を 整 備 しますが これらのための 諸 室 が 不 する 場 合 はスタンドの 拡 充 を 検 討 します 避 難 救 援 支 援 ゾーン 国 道 7 号 線 からアクセスしやすく 大 きな 建 物 が 集 まる 公 園 北 側 の 多 目 的 運 動 広 場 駐 場 克 雪 トレーニング センター 森 県 武 道 館 帯 を 避 難 救 援 援 ゾー ンとします ( 青 森 県 武 道 館 遠 的 弓 道 場 克 雪 トレーニンク センター) 避 難 者 収 容 施 設 とします 要 配 慮 者 は 宿 泊 施 設 や 座 席 を 持 つ 森 県 武 道 館 への 収 容 を 原 則 とするほか 森 県 武 道 館 には 市 現 地 災 害 対 策 本 部 や 各 機 関 現 地 指 揮 本 部 等 の 調 整 を う 活 動 調 整 本 部 となります 克 雪 トレーニング センターは 避 難 者 受 け 入 れをしない 場 合 風 雨 雪 を 防 げる 物 資 集 積 場 所 に 利 します (エントランス 広 場 ) 政 ボランティアなどの 援 活 動 拠 点 とし 被 災 地 や 被 災 者 物 資 に 必 要 となる 後 方 支 援 全 般 の 窓 口 として 機 能 します 施 設 名 トイレ 救 援 車 両 動 線 物 資 輸 送 動 線 避 難 者 車 両 動 線 避 難 者 徒 歩 動 線 トイレ 屋 内 避 難 者 収 容 場 所 人 数 トイレ トイレ 野 球 場 避 難 者 収 容 人 数 790 人 レストハウス 避 難 者 収 容 人 数 60 人 トイレ トイレ トイレ 遠 的 弓 道 場 青 森 県 武 道 館 避 難 者 収 容 人 数 3,520 人 避 難 者 収 容 人 数 1,610 人 トイレ 将 来 検 討 課 題 : 陸 上 競 技 場 南 側 とオフィス 陸 上 競 技 場 アルカディア 側 の 通 行 路 の 確 保 避 難 者 収 容 人 数 150 人 N 10 500 0 100m 避 難 者 収 容 人 数 130 人 克 雪 トレーニンク センター ( 多 目 的 運 動 広 場 テニスコート) 次 緊 急 輸 送 道 路 である 国 道 7 号 線 から 直 接 アクセスで きる 多 目 的 運 動 広 場 を 物 資 集 積 場 所 荷 捌 き 場 所 とし 隣 接 するテニスコートを 被 災 者 や 避 難 者 への 物 資 配 布 場 所 とします ( 駐 車 場 ) 側 駐 場 は 避 難 者 及 び 関 係 機 関 の 両 エリア 第 1 第 3 駐 場 は 援 復 旧 関 係 の 両 エリアとします 整 備 が 望 まれる 主 要 な 機 能 出 入 口 園 路 避 難 時 の 入 口 として また 救 援 や 輸 送 に 使 われる 各 種 の 大 型 両 の 通 を 考 慮 し 必 要 な 幅 の 確 保 を います なお 公 園 東 側 と 国 道 7 号 線 の 接 続 部 に 非 常 用 出 入 口 を 設 けると 救 援 活 動 の 大 幅 な 向 上 が 図 れるほか 公 園 南 側 のオフィス アルカディアとの 通 路 の 確 保 も 含 め 将 来 検 討 課 題 とします 非 常 用 出 入 口 イメージ 耐 震 性 貯 水 槽 主 に 飲 料 や 衛 医 療 の 確 保 のため 整 備 が 必 要 です 水 道 管 に 直 結 するものや 建 物 に 貯 水 槽 を 設 けるものなど 方 式 は 様 々です 非 常 用 井 戸 主 に 生 活 用 水 確 保 に 用 いられます トイレ 洗 浄 のほか 親 水 用 水 レベル の 質 であれば 調 理 洗 / 手 洗 い 風 呂 /シャワー 等 に 使 えます 雨 水 貯 留 による 代 替 補 完 も 考 えられます 将 来 検 討 課 題 : 非 常 用 便 所 東 側 と 国 道 7 号 線 の 災 害 直 後 から 必 要 となる 機 能 です 常 設 トイレの 活 用 を 図 接 続 ( 非 常 用 出 入 口 ) りながら 必 要 に 応 じて 不 分 を 補 う 形 で 既 存 の 屋 外 トイ レの 改 築 マンホールトイレの 整 備 を います 備 蓄 倉 庫 災 害 時 に 必 要 となる 物 品 や 資 機 材 あるいは 地 域 で 必 要 となる 備 蓄 スペ ースを 確 保 します 他 の 防 災 関 連 施 設 と 分 担 しながら 必 要 最 小 限 の 備 蓄 内 容 とし 過 大 とならないものとします 備 蓄 倉 庫 イメージ 管 理 事 務 所 情 報 関 連 施 設 災 害 時 の 現 地 対 策 本 部 として 管 理 運 営 を う 拠 点 避 難 者 支 援 や 情 報 収 集 伝 達 等 の 拠 点 となる 場 所 です 避 難 や 周 辺 住 に 情 報 を 提 供 するためと 地 域 全 体 の 広 域 的 なシ ステムの 両 面 から 整 備 が 必 要 です 平 常 時 の 機 能 の 活 用 を 図 ると 共 に 公 園 管 理 と 異 なる 機 能 運 用 が 必 要 な 部 分 は 関 連 部 局 と 調 整 を い 災 害 時 の 利 運 法 の 整 合 を 図 ります 常 の 管 理 機 能 と 重 複 することから 森 県 武 道 館 の 事 務 室 が 想 定 されるほか 公 園 の 管 理 機 能 を 持 ち スタンドか ら 公 園 全 体 が 渡 せて 状 況 把 握 が 容 易 な 野 球 場 において 貯 水 槽 や 備 蓄 倉 等 の 機 能 向 上 を 含 めた 一 体 的 な 整 備 が 効 果 的 です 16
1-5. 整 備 規 模 の 想 定 (1) 整 備 規 模 の 設 定 方 針 防 災 公 園 で 整 備 を 計 画 する 施 設 の 規 模 については 以 下 のように 想 定 します a. 出 入 口 園 路 避 難 時 の 入 口 として また 救 援 や 輸 送 に 使 われる 各 種 の 大 型 車 両 の 通 行 を 考 慮 し 必 要 な 幅 の 確 保 を 検 討 します なお 公 園 東 側 と 国 道 7 号 線 の 接 続 部 に 非 常 用 出 入 口 を 設 けると 救 援 活 動 の 大 幅 な 向 上 が 図 れるほか 公 園 南 側 のオフィス アルカディアとの 通 行 路 の 確 保 も 含 め 将 来 検 討 課 題 とします a. 耐 震 性 貯 水 槽 主 に 飲 料 水 や 衛 生 医 療 用 水 の 確 保 のため 整 備 が 必 要 です 水 道 管 に 直 結 するものや 建 物 に 貯 水 槽 を 設 けるものなど 方 式 は 様 々です b. 非 常 用 井 戸 主 に 生 活 用 水 確 保 に 用 いられます トイレ 洗 浄 のほか 親 水 用 水 レベルの 水 質 であれば 調 理 洗 面 / 手 洗 い 風 呂 /シャワー 等 に 使 えます 雨 水 貯 留 による 代 替 補 完 も 考 えられま す c. 非 常 用 便 所 災 害 直 後 から 必 要 となる 機 能 です 常 設 トイレの 活 用 を 図 りながら 必 要 に 応 じて 不 足 分 を 補 う 形 で 既 存 の 屋 外 トイレの 改 築 マンホールトイレの 整 備 を 行 います d. 備 蓄 倉 庫 災 害 時 に 必 要 となる 物 品 や 資 機 材 あるいは 地 域 で 必 要 となる 備 蓄 スペースを 確 保 しま す 他 の 防 災 関 連 施 設 と 分 担 しながら 必 要 最 小 限 の 備 蓄 内 容 とし 過 大 とならないもの とします e. 管 理 事 務 所 情 報 関 連 施 設 災 害 時 の 現 地 対 策 本 部 として 管 理 運 営 を 行 う 拠 点 避 難 者 支 援 や 情 報 収 集 伝 達 等 の 拠 点 となる 場 所 です 避 難 や 周 辺 住 民 に 情 報 を 提 供 するためと 地 域 全 体 の 広 域 的 なシス テムの 両 面 から 整 備 が 必 要 です 平 常 時 の 機 能 の 活 用 を 図 ると 共 に 公 園 管 理 と 異 なる 機 能 運 用 が 必 要 な 部 分 は 関 連 部 局 と 調 整 を 行 い 災 害 時 の 利 用 運 用 方 法 の 整 合 を 図 ります 17
日 常 の 管 理 機 能 と 重 複 することから 青 森 県 武 道 館 の 事 務 室 が 想 定 されるほか 公 園 の 管 理 機 能 を 持 ち スタンドから 公 園 全 体 が 見 渡 せて 状 況 把 握 が 容 易 な 野 球 場 において 貯 水 槽 や 備 蓄 倉 等 の 機 能 向 上 を 含 めた 一 体 的 な 整 備 が 効 果 的 です f 避 難 者 の 収 容 避 難 者 は 発 災 直 後 の 一 時 避 難 からそれ 以 後 の 長 期 避 難 まで 災 害 の 経 過 時 間 日 数 とと もに 大 きく 変 化 します 原 則 として 宿 泊 機 能 を 持 たないことから 公 園 での 避 難 者 受 け 入 れは 初 期 の 一 時 避 難 者 が 対 象 となります 本 基 本 構 想 により 収 容 者 数 は 500 人 増 の 6,260 人 としますが これを 野 球 場 の 改 修 と 合 わせて 諸 室 面 積 を 増 やすことにより 対 応 します 施 設 避 難 面 積 収 容 人 員 野 球 場 約 1,600 m2 790 人 陸 上 競 技 場 約 300 m2 150 人 庭 球 場 (レストハウス) 約 120 m2 60 人 克 雪 トレーニングセンター 約 3,220 m2 1,610 人 青 森 県 武 道 場 約 7,040 m2 3,520 人 遠 的 弓 道 場 約 260 m2 130 人 合 計 約 12,520 m2 6,260 人 1-6. 事 業 計 画 の 基 本 的 考 え 方 (1) 事 業 の 方 針 事 業 計 画 に 際 しては 弘 前 運 動 公 園 の 防 災 拠 点 化 や 避 難 者 収 容 人 員 の 増 加 への 対 応 を 速 やかに 進 めるために 対 象 施 設 を 絞 って 効 率 的 な 整 備 を 行 うこととします 中 でも 現 在 も 公 園 の 管 理 機 能 を 持 ち 防 災 公 園 整 備 計 画 上 消 防 警 察 自 衛 隊 等 の 関 係 機 関 の 現 地 指 揮 本 部 活 動 拠 点 及 び 宿 営 場 所 と 位 置 づけられていること 現 状 で 屋 内 の 諸 室 が 多 くあり 面 積 の 大 きい 囲 われた 平 地 を 持 つ 野 球 場 の 改 修 を 優 先 して 行 うことが 効 果 的 と 考 えられます (2) 事 業 スケジュール 本 基 本 構 想 による 防 災 拠 点 化 改 修 は 平 成 27 年 度 より 着 手 し 平 成 29 年 までに 施 設 改 修 を 進 めます 年 度 事 業 内 容 平 成 27 年 度 メインスタンド 改 修 既 存 諸 室 改 修 既 存 照 明 塔 照 明 器 具 交 換 照 明 塔 新 設 (1 基 ) 18
平 成 28 年 度 平 成 29 年 度 メインスタンド 改 修 人 工 芝 生 化 メインスタンド 改 修 既 存 照 明 塔 撤 去 照 明 塔 新 設 (1 基 ) 人 工 芝 生 化 (3) 概 算 事 業 費 概 算 事 業 費 については 野 球 場 の 防 災 拠 点 化 改 修 と 他 の 改 修 とを 一 体 的 に 行 うため 2. 野 球 場 改 築 基 本 構 想 において 表 記 することとします (4) 事 業 費 財 源 改 修 にあたっては 市 の 負 担 を 極 力 軽 減 する 観 点 から 有 利 な 財 源 を 最 大 限 に 活 用 する ものとします 現 時 点 で 活 用 できる 財 源 としては 社 会 資 本 整 備 総 合 交 付 金 等 があります 社 会 資 本 整 備 総 合 交 付 金 は 国 土 交 通 省 所 管 の 地 方 公 共 団 体 向 け 個 別 補 助 金 を 一 つの 交 付 金 に 原 則 一 括 したもので 基 幹 的 な 社 会 資 本 整 備 事 業 のほか 関 連 する 社 会 資 本 整 備 等 を 総 合 的 一 体 的 に 支 援 するためのものです その 他 緊 急 に 実 施 する 必 要 が 高 く 即 効 性 のある 防 災 減 災 等 のための 事 業 を 対 象 とする 緊 急 防 災 減 災 事 業 債 制 度 等 も 財 源 とし て 予 定 しています 19
2. 野 球 場 改 築 基 本 構 想 2-1. 目 的 及 び 計 画 地 の 概 要 (1) 背 景 と 必 要 性 健 康 志 向 の 高 まりや 2020 年 東 京 オリンピック パラリンピックの 開 催 が 決 定 したこと により スポーツに 対 する 関 心 が 高 まっています 弘 前 市 は 青 森 県 民 体 育 大 会 市 の 部 において 幾 度 となく 総 合 優 勝 するなど 競 技 スポーツ が 盛 んであり オリンピック 選 手 をはじめ 多 くのトップアスリートを 輩 出 しています な かでも 弘 前 運 動 公 園 内 の 野 球 場 は 弘 前 市 が 愛 称 を 募 集 し 一 般 公 募 により2012 年 9 月 に は るか 夢 球 場 と 決 まるなど 野 球 やソフトボールへの 市 民 の 関 心 が 高 いものの 弘 前 市 内 のみならず 青 森 県 内 にはプロ 野 球 1 軍 公 式 戦 に 対 応 できる 球 場 が 現 在 なく 1988 年 以 降 1 軍 戦 が 長 らく 開 かれていないことから 試 合 に 対 応 できる 球 場 整 備 が 要 望 されてきまし た プロ 野 球 選 手 の 一 流 のプレイは 子 どもたちの 夢 を 育 み 運 動 意 欲 の 向 上 や 競 技 力 の 向 上 につながると 思 われることからも プロ 野 球 を 開 催 し 実 際 にプロ 選 手 を 見 ることができ るスポーツ 施 設 の 整 備 が 必 要 です 現 在 の 野 球 場 は 整 備 後 37 年 が 経 過 しており 老 朽 化 が 著 しく プロ 野 球 開 催 に 対 応 させるには 施 設 の 本 格 的 改 修 が 必 要 です 一 方 弘 前 運 動 公 園 は 弘 前 市 地 域 防 災 計 画 で 地 域 防 災 拠 点 として 位 置 づけ 市 の 防 災 拠 点 として 活 用 することとしているほか 広 域 避 難 地 としても 使 用 されることとなっていま すが 中 でも 野 球 場 は 現 地 防 災 拠 点 の 他 計 画 された 避 難 者 数 を 収 容 するための 諸 室 の 拡 充 備 蓄 倉 庫 耐 震 性 貯 水 槽 の 設 置 など 各 種 防 災 設 備 が 必 要 とされております しかし 現 状 は 諸 室 や 各 種 設 備 に 不 足 があり 防 災 機 能 面 で 不 十 分 な 状 態 となっています 以 上 より 弘 前 運 動 公 園 を 防 災 公 園 として 野 球 場 を 災 害 時 に 避 難 所 や 物 資 備 蓄 集 積 場 所 としても 活 用 できるよう 各 種 施 設 の 増 改 築 を 行 うことにより 防 災 機 能 の 強 化 とプロ 野 球 開 催 も 可 能 な 野 球 場 を 整 備 し 市 民 ニーズへの 対 応 と 安 心 安 全 の 提 供 を 図 ることが 必 要 となります 20
(2) 立 地 場 所 概 要 場 所 : 弘 前 市 大 字 豊 田 2 丁 目 3 番 地 1 敷 地 面 積 ( 公 園 のうち 野 球 場 を 含 む 敷 地 部 分 ) :161,576.25m2 許 容 建 ぺい 率 ( 同 上 ) :60% 許 容 容 積 率 ( 同 上 ) :200% 地 域 地 区 : 都 市 計 画 区 域 内 ( 市 街 化 区 域 ) : 準 工 業 地 域 : 防 火 地 域 指 定 なし 法 22 条 地 域 (3) 敷 地 特 性 弘 前 運 動 公 園 は 昭 和 52 年 開 催 の 国 体 競 技 会 場 として 対 応 可 能 な 運 動 施 設 として 建 設 さ れたもので 野 球 場 は 公 園 の 南 西 に 位 置 します 利 用 者 は 交 通 手 段 として 公 共 交 通 機 関 ( 弘 南 鉄 道 弘 南 線 運 動 公 園 前 駅 )や 自 動 車 を 使 った 広 域 からの 利 用 徒 歩 自 転 車 による 市 内 からの 利 用 が 可 能 です 特 に 野 球 場 は 駅 や 公 園 の 駐 車 場 からも 近 い 場 所 にあり 利 用 しやすい 立 地 となっています 2-2. 現 状 と 課 題 (1) 弘 前 市 内 のスポーツ 施 設 の 現 状 ( 青 森 県 ホームページより) 弘 前 市 は 市 内 にスポーツ 施 設 として 陸 上 競 技 場 1 施 設 野 球 場 3 施 設 球 技 場 1 施 設 多 目 的 運 動 広 場 8 施 設 水 泳 プール 6 施 設 体 育 館 8 施 設 武 道 場 2 施 設 庭 球 場 5 施 設 弓 道 場 アーチェリー 場 1 施 設 スキー 場 2 施 設 トレーニング 場 5 施 設 ゴルフ 場 1 施 設 を 有 しています 青 森 県 全 体 では 野 球 施 設 として 62 施 設 あり うち 21
弘 前 運 動 公 園 野 球 場 岩 木 山 総 合 公 園 野 球 場 相 馬 球 場 の 3 施 設 が 弘 前 市 内 の 野 球 場 となっています (2) 現 状 の 問 題 点 野 球 場 は 完 成 以 来 37 年 が 経 過 しており 平 成 26 年 度 にバックスクリーンの 更 新 が 行 われ ましたが 随 時 補 修 を 実 施 してきたものの メインスタンド 建 屋 の 雨 漏 りが 発 生 するなど 老 朽 化 が 進 行 している 状 況 にあります また 日 本 野 球 規 則 委 員 会 の 定 める 公 認 野 球 規 則 の 基 準 に 適 合 していない 項 目 もあり 1 軍 公 式 戦 を 誘 致 するにはさまざまな 機 能 の 整 備 強 化 が 必 要 になっています (3) 現 況 利 用 状 況 平 成 26 年 度 の 野 球 場 利 用 状 況 は 以 下 の 通 りです 4/19( 土 ) 20( 日 ) 21( 月 ) 26( 土 ) 27( 日 ) 春 季 弘 前 地 区 高 校 野 球 選 手 権 大 会 5/1( 木 )~8/28( 木 ) 青 森 県 朝 野 球 選 手 権 大 会 第 47 回 弘 前 支 部 大 会 5/3( 土 ) 4( 日 ) 第 85 回 都 市 対 抗 野 球 青 森 県 大 会 5/5( 月 ) 6( 火 ) 弘 前 さくらまつり 野 球 大 会 第 58 回 高 松 宮 杯 全 日 本 軟 式 野 球 大 会 5/7( 水 )~12( 月 ) 春 季 青 森 県 高 校 野 球 選 手 権 大 会 弘 前 地 区 予 選 5/15( 木 )~19( 月 ) 春 季 青 森 県 高 校 野 球 選 手 権 大 会 5/21( 水 )~26( 月 ) 日 本 女 子 ソフトボールリーグ 第 1 部 第 4 節 5/28( 水 )~8/31( 日 ) 第 18 回 弘 前 市 ナイター 野 球 大 会 5/31( 土 ) 6/1( 日 ) 7( 土 ) 第 59 回 弘 前 市 民 総 合 体 育 大 会 軟 式 野 球 競 技 6/8( 日 ) 第 20 回 関 東 東 北 壮 年 軟 式 野 球 大 会 6/14( 土 )~16( 月 ) 弘 前 地 区 中 学 校 体 育 大 会 夏 季 大 会 野 球 競 技 6/21( 土 ) 22( 日 ) 第 39 回 青 森 県 スポーツ 少 年 団 フェスティバル 軟 式 野 球 競 技 6/28( 土 ) 29( 日 ) 第 3 回 弘 前 アレッズ 主 催 チャリティゲーム 7/6( 日 ) 青 森 県 野 球 連 盟 主 催 リーグ 戦 7/10( 木 )~19( 土 ) 全 国 高 校 野 球 選 手 権 大 会 青 森 大 会 弘 前 会 場 7/20( 日 )~24( 木 ) 日 本 女 子 ソフトボール 合 宿 7/26( 土 ) 27( 日 ) 第 45 回 青 森 県 少 年 軟 式 野 球 大 会 8/2( 土 ) 弘 前 市 友 好 都 市 交 流 事 業 群 馬 県 太 田 市 スポーツ 少 年 団 交 流 会 8/3( 日 ) 第 56 回 北 日 本 病 院 懇 親 野 球 大 会 8/9( 土 ) 10( 日 ) 17( 日 ) 第 69 回 天 皇 賜 杯 軟 式 野 球 大 会 8/11( 月 )~15( 金 ) 第 23 回 とうしん 理 事 長 杯 小 学 校 招 待 野 球 大 会 22
8/18( 月 ) 25( 月 ) 秋 季 弘 前 地 区 高 校 野 球 選 手 権 大 会 8/20( 水 ) 21( 木 ) 平 成 26 年 度 弘 前 市 総 合 防 災 訓 練 8/23( 土 ) 24( 日 ) 第 26 回 青 森 県 還 暦 野 球 大 会 8/30( 土 ) 31( 日 ) 第 37 回 東 日 本 軟 式 野 球 大 会 2-3. 野 球 場 整 備 の 基 本 方 針 (1) 整 備 条 件 の 整 理 ( 必 要 な 機 能 検 証 & 問 題 点 の 抽 出 と 整 理 ) 野 球 場 の 老 朽 化 は 進 んでいるが 平 成 22 年 度 のメインスタンドの 部 分 改 修 工 事 平 成 26 年 度 スコアボード 更 新 工 事 等 により ある 程 度 の 劣 化 防 止 対 策 は 実 施 しているが 根 本 的 な 対 策 とはなっておりません 野 球 場 にプロ 野 球 1 軍 公 式 戦 の 誘 致 を 考 慮 した 整 備 を 行 う に 際 しては 選 手 観 客 の 両 面 から 機 能 の 整 備 強 化 が 必 要 と 考 えられます a. 諸 室 プロ 野 球 1 軍 公 式 戦 を 開 催 できる 施 設 内 容 の 規 定 はありませんが 整 備 が 必 要 と 考 えら れる 施 設 は 以 下 の 通 りです チーム 関 係 者 室 ( 球 団 室 ) 選 手 控 室 (ロッカー 室 ) シャワー 室 監 督 室 審 判 員 室 審 判 員 控 室 シャワー 室 打 合 室 (ミーティンク 室 ) 運 営 本 部 室 スタッフ 控 室 放 送 席 公 式 記 録 員 室 ブルペン b. フィールド フィールドの 大 きさについては プロ 野 球 公 認 規 則 の 中 で 本 塁 からバックストップまでの 距 離 塁 線 からファウルグラウンドにあるフェンス ス タンドまたはプレイの 妨 げになる 施 設 までの 距 離 は 60ft(18.288 メートル) 以 上 を 必 要 とする 外 野 は ( 中 略 ) 両 翼 は 320ft(97.534m) 以 上 中 堅 は 400ft(121.918m) 以 上 あることが 優 先 して 望 まれる とあり 現 状 は 両 翼 93m 中 堅 120mとなっておりこれを 満 たしていません 必 須 ではな 23
いものの 将 来 的 な 改 修 において 目 指 すべき 数 値 と 考 えられます c. 夜 間 照 明 夜 間 照 明 設 備 については 以 下 のように 考 えられます 硬 式 野 球 場 の 水 平 面 照 度 ( 平 均 値 )については JIS により 規 格 化 されています これ によると 運 動 競 技 の 区 分 Ⅰ( 観 客 のいる 国 際 国 内 地 域 全 体 又 は 特 定 地 域 における 最 高 水 準 の 運 動 競 技 会 最 高 水 準 のトレーニング)において 内 野 照 度 1,000lx 以 上 外 野 照 度 750lx 以 上 となっています また 現 在 の JIS に 改 訂 される 前 の 旧 JIS においてはプロ 野 球 の 照 度 として 内 野 2,000lx 以 上 外 野 1,200lx 以 上 となっていました 現 在 の JIS においてプロ 野 球 の 項 目 が 無 くなったことから 現 在 もプロ 野 球 時 の 照 度 と しては 旧 JIS の 基 準 が 目 安 と 考 えられます これに 対 し 現 状 はそれぞれ 内 野 800lx 外 野 450lx と 大 幅 に 不 足 しており 必 要 な 照 度 確 保 が 必 要 です エリア プロ 野 球 基 準 現 状 値 内 野 2,000lx 以 上 800lx 外 野 1,200lx 以 上 450lx バッテリー 間 2,500lx 以 上 1,100lx d. 観 客 数 観 客 収 容 人 数 については 主 に 興 業 上 の 理 由 から 14,000~15,000 人 以 上 が 望 ましいと 考 え られます 現 状 は 椅 子 席 芝 生 席 合 わせて 実 数 で 約 7,000 人 ( 弘 前 地 区 消 防 事 務 組 合 火 災 予 防 条 例 における 劇 場 等 の 定 員 の 求 め 方 で 算 出 )であり 大 幅 な 座 席 数 の 増 加 が 必 要 とな ります (2) 整 備 方 針 本 基 本 構 想 における 野 球 場 の 整 備 方 針 としては 以 下 の 通 りとします 選 手 観 客 の 両 面 で プロ 野 球 1 軍 公 式 戦 を 開 催 できる 施 設 を 目 標 とします また 防 災 公 園 として 野 球 場 を 災 害 時 に 避 難 所 や 物 資 備 蓄 集 積 場 所 としても 活 用 で きるよう 各 種 施 設 の 増 改 築 を 行 います これらにより 防 災 機 能 の 強 化 とプロ 野 球 開 催 可 能 な 野 球 場 を 整 備 し 市 民 ニーズへの 対 応 と 安 心 安 全 の 提 供 を 図 ることとします 24
また 公 園 の 中 の 開 かれた 野 球 場 とすることを 考 慮 し 外 野 スタンド 等 の 外 周 部 は 野 球 場 周 辺 の 公 園 敷 地 と 一 体 となった 造 成 を 行 うこととします 2-4. 施 設 の 基 本 機 能 (1) 施 設 配 置 既 存 メインスタンドを 改 修 により 引 き 続 き 利 用 することとするため スタンドや 内 外 野 席 フ ィールドの 位 置 は 現 状 のままとします 野 球 場 の 周 囲 には 防 災 拠 点 として 必 要 な 通 路 を 配 置 することとします 不 足 する 諸 室 や 観 客 収 容 人 数 を 満 たすためのスタンド 増 築 観 客 席 増 設 は 公 園 内 の 他 の 施 設 配 置 への 影 響 を 極 力 及 ぼさないよう 改 修 範 囲 を 定 めたうえで 計 画 することとします (2) 全 体 計 画 プロ 野 球 1 軍 公 式 戦 を 開 催 するのに 相 応 しい 機 能 と 規 模 を 有 した 施 設 とし 段 階 的 に 整 備 を 行 いながら 観 客 収 容 席 数 は 最 終 的 に 18,300 人 を 目 安 に 整 備 を 行 います 災 害 時 の 救 援 活 動 復 旧 活 動 の 拠 点 となりうる 施 設 とします ユニバーサルデザインに 配 慮 した 施 設 とし 障 がい 者 や 高 齢 者 など すべての 人 にやさ しい 仕 様 とします 公 園 施 設 として 市 民 に 開 かれた 親 しみやすい 施 設 とします (3) メインスタンド 計 画 観 客 収 容 人 数 は4 500 人 程 度 ( 現 状 1,700 人 )とします メインスタンド 下 階 は 野 球 場 利 用 者 試 合 開 催 に 必 要 な 諸 室 を 整 備 します 誰 もが 利 用 しやすい 施 設 となるよう 多 機 能 トイレの 設 置 やサイン 計 画 など ユニバーサル デザインに 配 慮 した 施 設 とします 大 会 関 係 諸 室 ( 本 部 室 記 録 放 送 室 等 )はバックネット 裏 1 階 部 分 に 設 置 します 各 種 大 会 利 用 を 考 慮 し 屋 内 ブルペンを1 塁 側 3 塁 側 にそれぞれ 設 置 します 災 害 復 旧 活 動 に 必 要 となる 物 品 や 資 機 材 の 保 管 スペースとして 備 蓄 倉 庫 を 設 置 します フィールド 及 び 諸 室 を 災 害 時 の 復 旧 活 動 等 の 活 動 拠 点 としての 使 用 を 想 定 します 災 害 時 における 緊 急 物 資 の 一 時 保 管 場 所 や 避 難 者 の 受 け 入 れとして 諸 室 を 使 用 可 能 とします コンコースには 各 種 大 会 の 開 催 に 対 応 するため 売 店 スペースやトイレを 設 けます (4) 内 野 外 野 スタンド 計 画 内 野 外 野 スタンドの 収 容 人 数 は 内 野 5,600 人 程 度 ( 現 状 1,600 人 ) 外 野 8,200 人 程 度 ( 現 状 3,400 人 )とします 広 く 市 民 利 用 を 図 るため 外 野 スタンド 部 分 は 芝 生 席 とし 通 常 時 は 公 園 利 用 者 が 公 園 の 一 部 として 利 用 できるようにします 25
野 球 場 に 隣 接 している 外 周 道 路 については 公 園 としての 景 観 に 配 慮 するため 外 野 スタン ドと 一 体 的 に 整 備 します (5) フィールド フィールド 規 模 は 将 来 的 には 公 認 野 球 規 則 への 準 拠 を 目 指 すこととします 野 球 やソフトボールの 試 合 日 常 の 多 目 的 な 利 用 や 災 害 時 の 活 動 拠 点 宿 営 臨 時 ヘリコプタ ーなどの 利 用 を 考 慮 し 人 工 芝 化 することとします (6) 設 備 計 画 ナイター 照 明 については プロ 野 球 基 準 を 目 安 に 必 要 な 照 度 を 確 保 します (7) 外 構 計 画 隣 接 する 公 園 との 一 体 的 利 用 など 周 辺 施 設 と 連 携 を 図 ります 26
2-5. 運 営 (1) 修 繕 費 建 物 は 竣 工 後 建 物 の 維 持 保 全 を 図 るには 様 々な 費 用 が 発 生 します 修 繕 が 必 要 となる 劣 化 度 合 いは 建 物 の 使 い 方 によっても 変 わりますが 一 定 期 間 ごと に 外 壁 をはじめとした 塗 装 部 分 の 塗 替 防 水 シーリングの 補 修 屋 内 の 床 壁 天 井 の 仕 上 げの 補 修 といった 建 築 仕 上 げの 修 繕 のほか 電 気 空 調 衛 生 設 備 機 器 の 修 理 更 新 が 必 要 となります 仮 に 30 年 の 期 間 を 想 定 した 場 合 の 費 用 を 施 設 規 模 から 試 算 しました 期 間 主 な 項 目 費 用 ( 単 位 : 千 円 ) 1~5 年 目 防 水 補 修 設 備 機 器 修 理 部 品 交 換 等 約 32,000 6~10 年 目 シーリング 更 新 内 部 仕 上 補 修 設 備 機 器 修 理 部 品 交 換 等 約 88,000 11~15 年 目 シーリング 更 新 内 部 仕 上 補 修 設 備 機 器 修 理 交 換 等 約 171,000 16~20 年 目 塗 装 塗 替 内 部 仕 上 塗 替 設 備 機 器 修 理 交 換 約 106,000 21~25 年 目 防 水 補 修 設 備 機 器 修 理 交 換 約 60,000 26~30 年 目 防 水 補 修 更 新 シーリング 更 新 塗 装 部 塗 替 金 物 更 新 内 部 仕 上 更 新 設 備 機 器 修 理 交 換 約 767,000 (2) プロ 野 球 1 軍 公 式 戦 開 催 時 の 交 通 インフラの 現 状 と 課 題 プロ 野 球 1 軍 公 式 戦 の 開 催 に 際 しては 観 客 の 野 球 場 へのアクセスは 公 共 交 通 機 関 等 の 利 用 を 原 則 とし 自 家 用 車 の 乗 り 入 れを 控 えてもらう 方 針 です 公 共 交 通 機 関 等 としては 弘 南 鉄 道 弘 南 線 ( 最 寄 駅 は 運 動 公 園 前 駅 ) 弘 南 バス( 最 寄 は 武 道 館 入 口 停 車 場 )があり それらの 運 行 状 況 は 弘 南 鉄 道 の 場 合 上 り 下 り 各 々1 時 間 当 たり 3~4 本 運 行 しており 1 本 当 たりの 立 席 乗 車 を 含 めた 定 員 は 300 人 程 度 弘 南 バスの 場 合 最 寄 り 停 車 場 を 経 由 する 便 は 小 比 内 線 の 一 便 のみであり 往 復 で 1 日 6 便 であり バス 1 台 当 たりの 乗 車 人 員 は 40 名 程 度 となっております 野 球 場 の 観 客 収 容 席 数 は 最 終 的 に 18,300 人 を 目 安 としていますので 全 観 客 数 を 運 べるだけの 規 模 では 無 いのが 現 状 です また 夜 間 開 催 の 場 合 試 合 終 了 時 間 によっては 最 終 便 に 間 に 合 わなくなる 恐 れもあります このような 状 況 から 自 動 車 の 使 用 も 避 けられないところですが 一 般 的 にプロ 野 球 1 軍 公 式 戦 開 催 時 には 運 動 公 園 内 の 駐 車 場 は 試 合 運 営 関 係 の 専 用 駐 車 場 に 充 てられ 駐 車 台 数 が 大 幅 に 制 限 されます そのため 自 家 用 車 の 乗 り 入 れを 原 則 禁 止 とし 弘 前 市 内 数 か 所 に 臨 時 の 駐 車 場 を 設 営 しシャトルバスの 運 行 を 実 施 する JR 弘 前 駅 から 臨 時 27
のシャトル 便 を 運 行 する 弘 南 鉄 道 弘 南 バスの 臨 時 便 増 発 などの 対 策 が 必 要 と 考 えら れます また 県 外 市 外 からバスで 観 戦 に 訪 れる 団 体 客 やツアー 客 も 見 込 まれるため 現 状 の 駐 車 場 の 一 部 を 臨 時 のバス 駐 車 場 に 使 用 することや 臨 時 タクシー 乗 降 場 所 の 設 置 も 含 め 今 後 検 討 が 必 要 と 考 えられます 臨 時 駐 車 場 配 置 図 (さくらまつりの 例 として) 弘 前 さくらまつり 交 通 案 内 図 より 抜 粋 名 称 所 在 地 収 容 台 数 移 動 時 間 ( 目 安 ) 弘 前 駅 弘 前 駅 城 東 口 - 鉄 道 で 4 分 車 で 10 分 徒 歩 で 10 分 堀 越 駐 車 場 堀 越 500 台 車 で 10 分 徒 歩 で 20 分 弘 果 駐 車 場 末 広 400 台 車 で 7 分 徒 歩 で 15 分 さくら 野 駐 車 場 城 東 北 200 台 車 で 7 分 徒 歩 で 15 分 28
2-6. 事 業 計 画 の 基 本 的 考 え 方 (1) 事 業 の 方 針 野 球 場 改 築 の 事 業 化 にあたっては 防 災 拠 点 化 に 加 えて 野 球 場 機 能 の 向 上 を 図 るため の 既 存 諸 室 の 改 修 や 不 足 する 機 能 の 拡 張 のための 増 築 観 客 席 増 設 等 を 行 うこととします 複 数 年 にわたる 整 備 が 見 込 まれるため 費 用 対 効 果 や 改 修 の 順 序 を 考 慮 しながら 段 階 的 に 整 備 を 進 めます (2) 事 業 スケジュール 本 基 本 構 想 による 野 球 場 の 整 備 ( 周 辺 施 設 含 む)は 平 成 27 年 度 より 着 手 します 野 球 場 利 用 に 配 慮 し 極 力 工 事 による 野 球 場 の 使 用 中 止 期 間 を 減 じることとします 改 築 整 備 は 2 期 に 分 けておこない Ⅰ 期 工 事 として 平 成 29 年 までに 施 設 改 修 を 進 めます Ⅱ 期 工 事 は 将 来 的 に 予 定 しており 増 改 築 を 引 き 続 き 進 めることにします 年 度 平 成 27 年 度 平 成 28 年 度 平 成 29 年 度 事 業 内 容 改 修 改 築 設 計 メインスタンド 改 築 既 存 諸 室 改 築 外 野 スタンド 整 備 人 工 芝 生 化 トイレ 改 築 既 存 照 明 塔 証 明 器 具 交 換 照 明 塔 新 設 (1 基 ) 等 メインスタンド 改 築 人 工 芝 生 化 等 メインスタンド 改 築 既 存 照 明 塔 撤 去 照 明 塔 新 設 (1 基 ) 人 工 芝 生 化 等 29
(3) 概 算 事 業 費 Ⅰ 期 工 事 項 目 金 額 主 な 内 容 メインスタンド 増 築 14.6 億 円 観 客 席 スタンド 下 部 諸 室 の 増 築 等 メインスタンド 改 修 1.0 億 円 メインスタンド 諸 室 の 整 備 改 修 等 外 野 スタンド 増 築 1.5 億 円 芝 生 席 の 増 加 と 外 構 接 続 部 分 の 整 備 等 照 明 設 備 整 備 4.6 億 円 照 明 塔 器 具 交 換 照 明 塔 撤 去 新 設 等 フィールド 整 備 3.6 億 円 人 工 芝 化 等 Ⅰ 期 工 事 合 計 25.3 億 円 Ⅱ 期 工 事 項 目 金 額 主 な 内 容 内 野 スタンド 増 築 3.0 億 円 観 客 席 増 席 等 Ⅱ 期 工 事 合 計 3.0 億 円 Ⅰ Ⅱ 期 工 事 合 計 28.3 億 円 概 算 建 設 費 については 観 客 席 数 諸 室 等 を 仮 定 した 場 合 の 延 床 面 積 増 加 等 の 条 件 を 加 味 して 試 算 した 概 算 コストです 今 後 の 仕 様 や 構 造 の 変 更 等 により 増 減 する 場 合 があり ます 1 期 工 事 では 上 記 内 野 スタンド 増 築 (3.0 億 円 )を 除 く 項 目 の 整 備 を 想 定 し 25.3 億 円 ( 税 込 み )となります (4) 事 業 費 財 源 改 修 のための 財 源 について 1-6.(4)で 見 込 んだ 社 会 資 本 整 備 総 合 交 付 金 緊 急 防 災 減 災 事 業 債 のほかに 地 域 の 元 気 臨 時 交 付 金 ( 地 域 経 済 活 性 化 雇 用 創 出 臨 時 交 付 金 )や 合 併 特 例 債 等 を 活 用 します また 市 の 負 担 を 最 小 限 とするため 他 の 財 源 の 確 保 についてさ らに 検 討 を 行 っていく 必 要 があります 30
参 考 平 成 26 年 度 弘 前 市 運 動 公 園 年 間 スケジュール 31
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