食 中 毒 から 身 を 守 ろう 細 菌 性 食 中 毒 ( 種 類 と 予 防 ) 1 予 防 の8つのポイント 2 熱 中 症 について 3 脱 水 症 状 自 律 神 経 失 調 症 について 4 夏 バテ タイプ 別 予 防 法 汗 っかき 屋 外 屋 内 5 冷 房 での 冷 えすぎに 注 意 体 に 優 しい 冷 房 の 利 用 法 6 紫 外 線 対 策 をしよう 対 策 内 面 から 守 る 食 べ 物 7 平 成 19 年 7 月 26 日 発 行
1 梅 雨 の 時 期 から 気 温 も 上 昇 し 湿 度 も 多 く 高 温 多 湿 になり 活 発 な 行 動 をしはじめるのが 食 中 毒 菌 です 細 菌 は 高 温 多 湿 を 好 むため 梅 雨 から9 月 頃 にかけて 最 も 食 中 毒 の 発 生 が 増 える 時 期 なのです どこにでも 存 在 する 食 中 毒 菌 の 繁 殖 にはなかなか 気 づかないものです 食 中 毒 菌 とは?? 細 菌 をつけない 増 やさない 無 くす を 心 がけ 予 防 しましょう 細 菌 名 潜 伏 期 症 状 原 因 食 品 予 防 法 サルモネラ 6~72 時 間 ( 平 均 12~24 時 間 ) 発 熱 (38~40 ) 腹 痛 下 痢 鶏 卵 生 および 加 熱 不 十 分 な 食 肉 清 潔 温 度 管 理 迅 速 摂 取 により 予 防 可 能 摂 取 前 の 過 熱 腸 炎 ビブリオ 7~20 時 間 ( 平 均 12 時 間 ) 激 しい 腹 痛 下 痢 発 熱 (37~38 ) 嘔 吐 吐 気 新 鮮 な 海 産 魚 介 類 海 産 魚 介 類 は 真 水 で 十 分 に 洗 浄 低 温 保 存 加 熱 調 理 カンピロバクター 2~7 日 間 腐 敗 臭 のある 水 溶 性 下 痢 腹 痛 発 熱 (37~40 ) 夏 季 多 発 食 肉 特 に 加 熱 不 十 分 な 鶏 肉 水 清 潔 温 度 管 理 迅 速 摂 取 により 予 防 可 能 低 音 保 存 加 熱 調 理 黄 色 ブドウ 球 菌 1~6 時 間 ( 平 均 3 時 間 ) 吐 気 嘔 吐 腹 痛 下 痢 ( 発 熱 はなし) 牛 乳 および 乳 加 工 品 穀 類 食 肉 加 工 品 など 化 膿 創 をもつ 者 の 調 理 禁 止 迅 速 摂 取 再 加 熱 による 毒 素 分 解 は 不 可 能 ウエルシュ 菌 6~18 時 間 ( 平 均 12 時 間 ) 下 痢 腹 痛 食 肉 魚 介 類 カレー シチュー 煮 物 など 加 熱 調 理 食 品 の 急 速 低 温 保 存 摂 取 前 の 加 熱 嘔 吐 下 痢 など 胃 腸 症 状 に 続 き 視 いずし 野 菜 など 加 工 ボツリヌス 菌 12~36 時 間 力 低 下 言 語 障 害 嚥 下 困 難 など 品 ハム ソーセージ 十 分 な 洗 浄 摂 取 前 の 加 熱 神 経 症 状 缶 詰 病 原 性 大 腸 菌 O157 ( 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 ) 9~30 時 間 粘 液 性 水 様 便 ( 時 に 血 液 膿 がまじる) 腹 痛 吐 気 嘔 吐 発 熱 頭 痛 一 般 食 品 水 清 潔 温 度 管 理 迅 速 摂 取 により 予 防 可 能 摂 取 前 の 加 熱
2 1 手 洗 いをしっかりと! 衛 生 管 理 の 基 本 となる 手 洗 いはしっかりとしましょう 特 に 帰 宅 後 は 石 鹸 をよく 泡 立 て 両 手 の 指 の 間 まできち んと 洗 いましょう 2 食 品 の 購 入 は 信 頼 のできる お 店 で 肉 魚 野 菜 などの 生 鮮 食 品 を 購 入 する 際 は 新 鮮 なものを 選 び 品 質 表 示 だけでなく 冷 凍 食 品 に 霜 がついてないか 食 品 がきちんと 管 理 されている かをチェックしましょう 3 冷 蔵 庫 の 温 度 管 理 と 正 しい 保 存 を 徹 底 冷 蔵 庫 冷 凍 庫 には 詰 めす ぎに 注 意 し 容 量 の 70% 以 内 に 抑 えましょう 冷 蔵 は 10 以 下 冷 凍 は -15 以 下 にし 食 品 は 表 示 どおりに 保 存 しま しょう 4しっかりとした 下 準 備 調 理 前 調 理 時 は 菌 のつ いた 食 品 に 触 れた 手 で 他 の 食 品 に 触 るだけで 二 次 感 染 につながることがあるので 布 巾 やタオルは 清 潔 に 保 ち まな 板 や 包 丁 は 食 材 ごとに 使 い 分 けるか そのつど 洗 う ことが 大 切 です 5 加 熱 調 理 は 十 分 に 加 熱 の 目 安 は 食 品 の 中 心 温 度 が 75 の 状 態 で1 分 以 上 加 熱 をし 卵 は 調 理 の 直 前 に 割 り 揚 げ 物 は 低 めの 温 度 からじ っくり 中 まで 揚 げましょう 6 料 理 は 長 時 間 放 置 しない 食 卓 に 出 したものはできる だけ 早 めに 食 べ 2 時 間 以 上 放 置 せず 冷 蔵 庫 へ 7 食 器 は 下 洗 いをする 汚 れた 食 器 類 を 洗 い 桶 に 放 っておくと 細 菌 が 繁 殖 するこ とがあります 水 洗 いで 表 面 の 汚 れを 落 としてから 洗 剤 につ けるとキレイに 落 ちます 8 残 り 物 の 保 存 法 料 理 の 残 り 物 は すばやく 冷 やし 冷 蔵 冷 凍 保 存 しま しょう 再 加 熱 する 場 合 は 75 以 上 で 十 分 加 熱 しましょう 残 り 物
熱 中 症 とは 3 熱 中 症 とは 高 温 多 湿 の 環 境 の 下 で 起 こる 症 状 で 症 状 により 熱 疲 労 ( 軽 症 ) 熱 痙 攣 ( 中 等 症 ) 熱 射 病 日 射 病 ( 重 症 )に 分 類 されます 症 状 としては めまい 吐 き 気 頭 痛 などが 見 られ 重 症 になってくると 意 識 の 薄 れや 興 奮 といった 意 識 障 害 が 起 こります 予 防 するには 直 射 日 光 や 暑 い 場 所 に 長 時 間 いることは 避 け 水 分 をこまめにとるようにしましょう 熱 中 症 かな?と 思 ったら 1 休 息 衣 服 をゆるめ 安 静 にする 2 涼 む 風 通 しのよい 日 陰 やクーラーの 効 いた 部 屋 で 休 む 3 冷 やす 冷 たいタオルや 氷 で 腋 の 下 首 のまわり 足 の 付 け 根 などに 当 てて 皮 膚 の 直 下 を 流 れる 血 液 を 冷 やします 4 水 分 補 給 意 識 がはっきりしていれば 水 分 補 給 (スポーツドリンク)を する 意 識 障 害 や 吐 き 気 など 重 症 の 疑 いがある 場 合 は 早 めに 医 療 機 関 や 救 急 車 を 要 請 しましょう
脱 水 症 状 自 律 神 経 失 調 症 4 人 間 の 体 は 半 分 以 上 が 水 分 で 占 められており 汗 をかいたり 排 泄 することで 体 温 を 調 節 します 汗 を たくさんかくと 身 体 の 水 分 が 必 要 なミネラルと 共 に 排 出 され 脱 水 傾 向 を 伴 い 疲 れや 様 々な 症 状 が 現 れます 汗 をかいたら 脱 水 症 状 のサイン サインに 注 意 し 早 め 早 めに 十 分 な 水 分 補 給 をしましょう 自 立 神 経 とは? 心 臓 を 動 かしたり 汗 をかいたり 自 分 ではコントロー ルできない 自 動 的 に 働 く 神 経 のことです 活 動 する 交 感 神 経 と 休 息 する 副 交 感 神 経 の2つに 分 類 され 必 要 に 応 じて 自 動 的 に 切 りかわって 働 くのです 脱 水 症 状 のサイン 口 の 渇 き 頭 痛 吐 き 気 めまい 皮 膚 の 乾 燥 体 温 上 昇 倦 怠 感 目 がくぼむ 尿 が 減 る など 交 感 神 経 副 交 感 神 経 1 日 に 約 1.2リットルの 飲 み 物 を 飲 む( 食 事 以 外 ) ガブ 飲 みせず ゆっくり 噛 むように 飲 む 冷 房 の 効 いた 部 屋 と 厳 しい 暑 さの 屋 外 を 頻 繁 に 行 き 来 す ると 自 律 神 経 に 負 担 がかり 血 液 やホルモンバランスに 異 常 がでて 足 腰 の 冷 え 頭 痛 身 体 のだるさを 感 じるようにな り 眠 れない めまいがするなどの 自 律 神 経 失 調 症 になるお それがあります 自 律 神 経 失 調 症 にならないために 室 内 と 室 外 の 温 度 差 を5 度 以 内 にし 室 内 では 冷 えないように 上 着 を 羽 織 るなど 急 激 な 温 度 の 変 化 に 気 をつけましょう
夏 バテ 暑 くなると ダルい 食 欲 がない 無 気 力 と 感 じる 人 も 多 いでしょう 夏 バテは はっきりとした 痛 みや 日 常 生 活 に 差 し 障 るような 重 大 な 症 状 を 伴 わないことが 多 いため 対 策 がおろそかになりがちですが 毎 日 の 生 活 の 中 で 少 し 工 夫 するだけで 夏 バテは 防 げるも のなのです 暑 い 夏 を 少 しでも 快 適 に 過 ごすために 夏 バテの 予 防 対 策 をしましょう 5 汗 っかきタイプ タイプ は 脱 水 症 状 に 注 意!! 気 温 の 上 昇 や 身 体 を 動 かすことによって たく さん 汗 をかく 人 ほど 普 段 以 上 に 汗 がでてしま い 夏 バテしやすく 脱 水 症 状 にもなりやすいの で 注 意 しましょう 体 を 冷 やす 食 べ 物 きゅうり なす トマト セロリ かいわれ 滋 養 のつく 食 べ 物 スッポン イカ 豚 肉 はも くらげ 汗 をたくさんかく 人 は 体 を 冷 やしてくれる 食 べ 物 や 滋 養 のつく 食 べ 物 を 食 べ ると 夏 バテしにくい 体 にな ります 屋 外 派 タイプ は 炎 天 下 直 射 日 光 に 注 意!! お 風 呂 にゆっくりと 浸 かると 血 行 も 良 くなり 乱 れた 自 律 神 経 も 正 常 な 状 態 に 近 づきます 室 内 派 タイプ は 冷 えすぎ 注 意!! 屋 外 と 室 内 との 気 温 差 が 大 きいところを 行 き 来 すると 自 律 神 経 に 不 調 をきたし 疲 労 感 や 倦 怠 感 といった 夏 バテの 症 状 をひきおこして しまいます 身 体 を 冷 やしすぎないように 冷 房 対 策 をしましょう 熱 中 症 自 律 神 経 失 調 症 に 注 意 屋 外 にいることが 多 い 人 は 上 手 に 汗 をかく 体 質 にすることが 大 切 です い きなり 暑 い 屋 外 に 出 て 行 くのではなく 徐 々に 上 がっていく 気 温 の 変 化 を 身 体 に 覚 えさせ 気 温 の 上 昇 とともに 汗 をかける 身 体 になると 体 温 調 節 がす ばやくされるため 体 温 もあがりにくく 冷 房 で 冷 えた 場 所 と 屋 外 との 温 度 差 による 体 温 の 上 昇 下 降 が 少 なくて 済 み 自 立 神 経 失 調 症 にもなりにく いのです しょうが さば みそ 大 豆 食 欲 増 進 脂 肪 燃 焼 血 行 が 良 くなる 冷 えに 効 果 的
冷 房 での 冷 えすぎに 注 意 しましょう 6 夏 の 冷 えは 秋 に 入 り 涼 しくなってくると 体 調 をこわす 原 因 ともなります 身 体 にやさしい 冷 房 の 利 用 法 西 日 の 差 す 部 屋 は 部 屋 の 温 度 が 上 がるので カーテンやすだれで 日 差 しをさえぎる 部 屋 へ 帰 ったら まずは 換 気 をし 部 屋 にたまった 熱 を 外 に 逃 がしましょう ( 部 屋 内 部 にたまった 熱 を 外 に 逃 がすことで 部 屋 の 温 度 が 下 がりやすくなります) 冷 気 は 下 へ 下 へと 逃 げていきます 2 階 の 部 屋 や 廊 下 階 段 に 続 く 部 屋 は カーテンや 扉 で 冷 気 が 逃 げないようにする 除 湿 をおこなうと 設 定 温 度 が 高 くても 体 感 温 度 がさがる 設 定 温 度 を 高 くして 風 量 を 強 くし 空 気 の 循 環 をさせる ( 間 接 的 に 風 が 身 体 にあたるようにすれば 体 感 温 度 は 下 がる) 扇 風 機 を 利 用 するのも 効 果 的 また 暑 いからといってシャワ ーだけで 済 まさず 40 度 以 下 のお 湯 にゆっくりと 浸 かると 血 行 がよくなり リ ラックス 効 果 も 得 られます
7 夏 の 強 い 紫 外 線 を 浴 びると 皮 膚 がダメージ ダメージを 受 けてしまい 皮 膚 の 老 化 が 促 進 されシミ シミや シワの 原 因 となり 皮 膚 ガンになるおそれもあります になるおそれもあります 紫 外 線 対 策 をし 紫 外 線 を 浴 びすぎないようにしましょう 日 焼 け 止 めを 塗 り 日 傘 や 帽 子 をかぶる 紫 外 線 を 通 しにくい 布 地 の 詰 まった 衣 類 を 着 る 紫 外 線 カット 効 果 のあるサングラスをかける 肌 を 内 面 から 守 る ビタミン C ビタミン E βカロチン ビタミン B2 レモン グレープフルー ツ いちごキャベツ 小 松 菜 ほうれん 草 等 かぼちゃ キウイ 玄 米 うなぎ 春 菊 ピーナッ ツ ニラ ゴマ 等 緑 黄 色 野 菜 (モロヘイヤ 春 菊 トマト ほうれん 草 小 松 菜 など) 豚 肉 納 豆 まいたけ こんぶ しそ アサリ 等 紫 外 線 により 皮 膚 に 発 生 す る 活 性 酸 素 を 抑 え コラーゲン 合 成 の 促 進 作 用 もある ビタミン C をいっしょにと るとすぐに 還 元 される 発 がんを 抑 制 し 皮 膚 の 免 疫 機 能 やバリア 機 能 を 維 持 するはたらきもある 皮 膚 の 新 陳 代 謝 を 高 め てくれる