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1 アプローチカリキュラム 作 成 のポイント 2 活 動 の 工 夫 アプローチカリキュラムとは 就 学 前 の 幼 児 がスムーズに 小 学 校 の 生 活 や 学 習 に 適 応 できるようにすると ともに 幼 児 期 の 学 びを 小 学 校 教 育 につなげるために 作 成 する 幼 児 期 の 教 育 終 了 前 (5 歳 児 の10 月 ~3 月 ) のカリキュラムです 小 学 校 のカリキュラムの 先 取 りをするものではなく 就 学 前 までの 幼 児 期 にふさわしいものにすることが 大 切 です アプローチカリキュラムを 作 成 する 際 児 童 期 のスタートにおける 幼 児 の 姿 を 具 体 的 にイメージし 学 びの 芽 生 えの 時 期 ( 幼 児 期 ) と 自 覚 的 な 学 びの 時 期 ( 児 童 期 ) という 発 達 の 段 階 の 違 いからくる 遊 びの 中 で の 学 び と 各 教 科 などの 授 業 を 通 した 学 習 という 学 び 方 の 違 い を 理 解 し 幼 児 期 の 教 育 の 特 徴 を 生 かし たカリキュラムにすることが 重 要 です 18 19ページの 幼 児 期 の 教 育 において 小 学 校 の 学 びの 基 盤 となる 経 験 は アプローチカリキュラム(20 21ページに 例 示 )や 短 期 の 計 画 等 を 作 成 する 際 幼 児 の 実 態 に 応 じて より 具 体 的 な 活 動 を 設 定 するための 参 考 資 料 としてください ただし ここに 示 した 経 験 すべてを 活 動 に 取 り 入 れるということではありません また 幼 児 期 の 教 育 において 小 学 校 の 学 びの 基 盤 となる 経 験 を 次 に 示 す6 点 の 配 慮 や 工 夫 に 基 づき 幼 児 の 実 態 に 合 わせて 経 験 させることが 幼 児 期 の 教 育 と 小 学 校 教 育 の 円 滑 な 接 続 につながります 幼 児 期 には 保 育 者 や 友 達 と 生 活 する 中 で 次 第 に 互 いの 心 情 や 考 え 方 などの 特 性 に 気 付 き その 特 性 に 応 じて 友 達 とかかわり 一 緒 に 活 動 することを 楽 しむようになります また 友 達 とかかわりながら 体 を 動 かしたり 身 の 回 りの 物 や 材 料 用 具 を 遊 びに 取 り 入 れたり 生 活 に 生 かそうとしたり 表 現 しようとした りします このことが 新 しい 環 境 ( 小 学 校 生 活 )での 友 達 と 一 緒 に 学 習 する 楽 しさや 学 習 意 欲 の 向 上 につながります そこで 次 の5つの 配 慮 や 工 夫 が 大 切 になります (1) 戸 外 で 体 を 動 かす 運 動 会 などをきっかけに 外 で 体 を 動 かす 気 持 ちよさや 楽 しさ 心 地 よさを 味 わうことができ るようにします 併 せて 大 勢 の 友 達 との 約 束 やきまりのある 遊 びを 行 い その 楽 しさを 経 験 で きるようにします (2) 友 達 と 一 緒 に 遊 ぶ 就 学 時 健 康 診 断 を 境 に 小 学 校 就 学 に 向 け 自 分 の 思 っていることを 相 手 に 伝 えたり 相 手 の 思 っ ていることに 気 付 いたりしながら 何 事 にも 意 欲 的 に 取 り 組 むようになります そのような 経 験 を 通 して 自 己 を 発 揮 する 姿 や 自 己 抑 制 する 姿 を 支 援 します また 友 達 と 目 的 を 共 有 し 役 割 を 分 担 して 一 緒 に 遊 ぶことを 通 して 充 実 感 や 達 成 感 を 味 わい 意 欲 的 に 生 活 できるようにします 1 1 日 の 時 間 の 工 夫 小 学 校 教 育 は 国 語 や 算 数 道 徳 などの 各 教 科 領 域 中 心 の 授 業 が 組 み 立 てられ 1 時 間 毎 にねらいを 達 成 するための 学 習 活 動 があります また 授 業 の 間 に 休 み 時 間 があるという 生 活 です それに 対 し 幼 児 期 の 教 育 において 子 どもの 生 活 の 基 本 的 単 位 は1 日 です 朝 登 園 してから 降 園 する までの 生 活 が 充 実 したものになるように 環 境 を 構 成 し 時 間 を 活 動 や 幼 児 の 興 味 関 心 に 応 じて 配 分 してい ます このような 幼 児 期 の 教 育 と 小 学 校 教 育 の 違 いから 生 じる 子 どもの 戸 惑 いに 対 応 するため 活 動 を 行 うに あたって 次 の3つの 配 慮 や 工 夫 が 大 切 になります (1) 活 動 への 見 通 しをもつ 登 降 園 時 の 活 動 や 当 番 活 動 昼 食 の 準 備 片 付 けなど 一 日 の 生 活 の 流 れが 分 かり 一 つ 一 つ の 活 動 に 見 通 しと 期 待 をもって 取 り 組 めるようにします また 活 動 の 切 り 替 えと 同 時 に 気 持 ちも 切 り 替 えられるよう 支 援 します (3) 自 然 の 中 で 心 を 動 かす 出 来 事 に 触 れる 季 節 ごとの 自 然 の 素 材 やその 性 質 自 然 現 象 物 の 仕 組 みなどを 遊 びに 生 かすことができるよ うにします 幼 児 期 の 姿 (24ページ 水 によわいやつ )に 取 り 上 げられているように 失 敗 を 通 して 学 ぶ 姿 も 認 めます (4) 興 味 や 関 心 をもったものに 取 り 組 む 友 達 と 一 緒 に 遊 ぶ 中 で 考 えたり 試 したり 工 夫 したりする 経 験 が 十 分 できるようにします (5) 自 分 の 思 いを 表 現 する 友 達 と 互 いに 表 現 し 合 いながら 歌 や 動 き 描 画 言 葉 など 様 々な 表 現 をすることのおもしろ さを 感 じることができるようにします (2) 時 間 を 意 識 した 生 活 をする カレンダーや 模 型 の 時 計 などを 活 用 し 月 日 にち 曜 日 時 間 の 流 れ 数 字 や 文 字 に 対 する 興 味 関 心 を 高 めます (3) 協 同 して 遊 ぶ 修 了 近 い 時 期 には 小 学 校 での 生 活 に 配 慮 して 学 級 の 友 達 やグループの 友 達 と 同 じ 目 的 や 挑 戦 的 な 課 題 に 向 かい 工 夫 したり 協 力 したりする 活 動 を 意 図 的 に 取 り 入 れるようにします 12 13

3 人 間 関 係 についての 配 慮 5 きまりへの 適 応 と 安 全 への 配 慮 幼 児 期 の 教 育 では 幼 児 の 主 体 的 な 活 動 は 友 達 とのかかわりを 通 してより 充 実 し 豊 かなものとなる ( 幼 稚 園 教 育 要 領 解 説 p45) と 考 えられています 特 に5 歳 児 10 月 頃 から 人 とのかかわりが 急 速 に 広 がり その 中 で 関 係 が 深 まり 友 達 の 話 を 聞 いて 自 分 の 課 題 として 考 えることなどができるようになります こうした 経 験 を 豊 かに 重 ねていくことが 小 学 校 生 活 での 人 間 関 係 づくりの 基 盤 になります このことから 次 の3つの 配 慮 や 工 夫 が 大 切 になります (1) 友 達 と 共 に 生 活 する 充 実 感 を 味 わわせる 親 しい 友 達 と 考 えを 出 し 合 いながら 遊 びを 進 め 一 緒 に 心 を 通 わせたりやり 遂 げたりする 経 験 を 積 み 人 間 関 係 を 深 められるようにします さらに 友 達 と 共 に 生 活 する 中 で 互 いのよさを 分 かり 合 い 信 頼 関 係 を 十 分 に 築 けるようにします (2) 幼 稚 園 保 育 園 と 小 学 校 との 交 流 就 学 時 健 康 診 断 でかかわる 高 学 年 の 児 童 や 生 活 科 総 合 的 な 学 習 の 時 間 で 低 学 年 中 学 年 の 児 童 と 積 極 的 に 交 流 を 図 り 自 分 の 成 長 に 見 通 しと 期 待 をもち 小 学 生 に 対 するあこがれの 気 持 ちが 高 まるようにします 幼 児 期 は 保 育 者 や 友 達 と 共 にする 集 団 生 活 を 通 して 体 験 を 重 ねながら 規 範 意 識 が 形 成 されていきます その 際 幼 児 が 保 育 者 との 信 頼 関 係 に 支 えられ 友 達 とのかかわりの 中 で 自 分 の 思 いが 受 け 入 れられな いことがあったり 折 り 合 いをつけて 遊 んだりする 経 験 を 重 ねていくことが 大 切 です この 経 験 が 生 活 科 の 児 童 が 身 近 な 人 々 社 会 及 び 自 然 と 直 接 かかわり 合 う 中 で 必 要 な 習 慣 やきまり を 身 に 付 けること につながります このことから 次 の2つの 配 慮 や 工 夫 が 大 切 になります (1) 規 範 意 識 を 高 める 友 達 と 集 団 で 生 活 する 中 で 共 同 で 使 うものを 大 切 にすることや 順 番 を 守 るなど きまりを 守 ると 友 達 と 楽 しく 過 ごせる 体 験 を 積 み 重 ね きまりやルールの 必 要 性 や 大 切 さなどを 感 じて 身 に 付 けられるようにします (2) 安 全 に 気 を 付 けて 行 動 する 遠 足 などで 公 共 の 施 設 を 積 極 的 に 利 用 したり 交 通 ルールを 守 って 歩 いたりすることで 公 共 の 場 での 行 動 の 仕 方 などを 知 らせます (3) 地 域 との 交 流 行 事 などを 通 して 年 少 児 や 地 域 の 人 々とかかわる 機 会 を 設 け いろいろな 人 に 親 しみをもてる ようにします 6 小 学 校 生 活 に 向 けての 配 慮 4 家 庭 や 小 学 校 との 連 携 小 1プロブレムなど, 学 校 生 活 への 適 応 を 図 ることが 難 しい 児 童 の 実 態 があることを 受 け, 幼 児 期 の 教 育 と 小 学 校 教 育 との 教 職 員 相 互 の 連 携 や 家 庭 との 連 携 を 図 り その 課 題 をアプローチカリキュラムに 取 り 入 れ 成 果 をスタートカリキュラムに 生 かしていくことが 大 切 です このことから 次 の3つの 配 慮 や 工 夫 が 大 切 になります (1) 自 分 のことは 自 分 でする もうすぐ 一 年 生 や 子 育 ての 目 安 3つのめばえ を 活 用 し 家 庭 と 連 携 を 図 り 子 どもの 育 ち についての 課 題 や 今 後 の 見 通 し そのために 必 要 な 取 組 を 共 有 します また 就 学 前 には 基 本 的 な 生 活 習 慣 を 身 に 付 け 自 分 のことは 自 分 でできるように 家 庭 との 連 携 をさらに 密 にし 子 どもの 育 ちを 確 かめます (2) 生 活 に 必 要 な 活 動 を 自 分 でする 家 庭 との 連 携 を 図 り 家 の 仕 事 を 任 せる など 自 己 肯 定 感 を 味 わわせる 経 験 を 積 み 重 ねます (3) 保 護 者 や 小 学 校 との 連 携 保 護 者 会 や 個 人 面 談 などで 保 護 者 に 小 学 校 入 学 までの 生 活 の 見 通 しを 伝 えます 保 護 者 の 不 安 に 対 しては 小 学 校 と 連 絡 を 取 り 合 って 対 応 できるよう 園 の 体 制 を 整 えます 幼 児 期 の 生 活 や 経 験 が 小 学 校 でのどのような 生 活 や 学 びにつながっているか また 乗 り 越 えなければな らない 段 差 や 解 消 しなければならない 段 差 は 何 かなどを 見 通 すことが 大 切 です その 際 幼 児 期 の 教 育 と 小 学 校 教 育 は それぞれの 発 達 段 階 を 踏 まえて 教 育 を 充 実 させることが 重 要 です ( 一 方 が 他 方 に 合 わせるものではないことに 留 意 する 必 要 があります ) このことから 次 の3つの 配 慮 や 工 夫 が 大 切 になります (1) 小 学 校 の 施 設 に 慣 れる 園 外 保 育 の 際 連 携 先 の 小 学 校 にトイレ 休 憩 に 立 ち 寄 ったり 交 流 の 際 積 極 的 に 小 学 校 に 出 か けたりするなど 主 体 的 に 小 学 校 にかかわるようにします また 学 校 見 学 や 学 校 体 験 を 通 して 小 学 校 の 施 設 や 生 活 の 様 子 を 知 り 入 学 への 期 待 と 自 覚 を もてるようにします (2) 目 指 す 子 ども 像 を 共 有 する 幼 稚 園 保 育 園 と 小 学 校 で 目 指 す 子 ども 像 の 共 通 理 解 を 図 ります 特 に 児 童 期 のスタート 時 の 子 ども の 姿 の 具 体 的 なイメージを 共 有 します (3) 幼 保 小 情 報 交 換 会 を 行 う 幼 児 期 における 指 導 の 経 過 をまとめ 小 学 校 へ 確 実 に 引 き 継 ぎます その 際 もうすぐ1 年 生 や 子 育 ての 目 安 3つのめばえ を 小 学 校 と 共 有 し 子 どもの 育 ちを 確 かめます 14 15

アプローチカリキュラムの 作 成 の 際 本 プログラムのほか 次 の 資 料 を 参 考 にしてください 1 もうすぐ1 年 生 ( 平 成 25 年 草 加 市 ) 2 接 続 期 プログラム ( 平 成 24 年 3 月 埼 玉 県 教 育 委 員 会 ) 3 子 育 ての 目 安 3つのめばえ ( 平 成 23 年 3 月 埼 玉 県 教 育 委 員 会 ) 4 幼 稚 園 教 育 要 領 及 び 解 説 ( 平 成 20 年 10 月 文 部 科 学 省 ) 5 保 育 所 保 育 指 針 ( 平 成 20 年 8 月 厚 生 労 働 省 ) 6 埼 玉 県 幼 稚 園 教 育 課 程 編 成 要 領 ( 平 成 21 年 3 月 埼 玉 県 教 育 委 員 会 ) 7 埼 玉 県 幼 稚 園 教 育 課 程 指 導 資 料 ( 平 成 22 年 3 月 埼 玉 県 教 育 委 員 会 ) 8 埼 玉 県 幼 稚 園 教 育 課 程 評 価 資 料 ( 平 成 23 年 3 月 埼 玉 県 教 育 委 員 会 ) 9 埼 玉 県 幼 稚 園 教 育 課 程 指 導 実 践 事 例 集 ( 平 成 24 年 3 月 埼 玉 県 教 育 委 員 会 ) 16 17

2 幼 児 期 の 教 育 において 小 学 校 の 学 びの 基 盤 となる 経 験 5 歳 児 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 戸 外 で 友 達 と 一 緒 に 十 分 に 体 を 動 かして 活 動 する 危 険 な 場 所 が 分 かり 安 全 に 気 を 付 けて 行 動 する 栽 培 収 穫 簡 単 な 調 理 を 通 して 食 べ 物 に 関 心 をもつ 先 を 見 通 し 時 間 を 意 識 しながら 友 達 と 声 をかけ 合 って 生 活 する 健 康 な 生 活 や 病 気 の 予 防 に 関 心 をもち 意 識 して 行 動 する 生 活 に 必 要 な 活 動 を 自 分 から 進 んでする 困 った 時 は 自 分 で 考 えたり 周 りの 人 に 聞 いたりする 自 分 の 所 持 品 の 整 理 や 脱 いだ 服 の 始 末 を 進 んで 行 う 自 分 で 必 要 性 を 感 じながら 園 やクラスのものを 片 付 ける 共 同 で 使 う 遊 具 を 大 切 にする 活 動 の 区 切 りや 時 間 を 意 識 しながら 生 活 する 就 学 への 期 待 をもち 自 信 をもって 行 動 する 友 達 とルールを 考 えながら 十 分 に 体 を 動 かす 遊 びに 取 り 組 む 危 険 な 遊 び 方 や 場 所 に 気 付 き 自 分 で 判 断 して 安 全 に 行 動 しようとする 健 康 な 生 活 に 興 味 をもち 生 活 に 必 要 な 習 慣 やリズムを 身 に 付 ける( ハンカチの 使 用 午 睡 なしでの 生 活 への 切 替 ) 自 分 の 遊 びや 生 活 の 場 を 整 えようとする 自 分 たちの 活 動 を 振 り 返 りながら 当 番 の 仕 事 の 引 継 ぎをする 自 分 の 経 験 したことや 考 えたことを 相 手 に 分 かるように 話 す 地 域 の 人 や 高 齢 者 異 年 齢 の 子 どもとふれ 合 い 人 の 役 に 立 つ 喜 びなどを 味 わう 生 活 の 場 に 応 じた 言 葉 の 使 い 方 や 表 現 の 仕 方 が 分 かる 問 題 が 生 じたとき 自 分 たちで 解 決 しようとする 友 達 と 話 し 合 いながら 自 分 たちで 遊 びを 進 めていく 友 達 の 話 をよく 聞 き 相 手 に 分 かるように 話 す 友 達 と 遊 びのイメージを 共 有 し 思 いや 考 えを 言 葉 で 伝 えようとする 遊 びの 中 で 友 達 のいろいろなよさを 認 め 合 う 友 達 とのかかわりや 生 活 を 通 して きまりの 必 要 性 や 大 切 さが 分 かる 集 団 行 動 ( 運 動 会 遠 足 )を 意 識 して 皆 と 一 緒 に 行 動 する 公 共 施 設 を 利 用 し 関 心 をもつ 友 達 と 役 割 を 分 担 したり 交 代 したりしながら 遊 ぶ 楽 しさを 味 わう 活 動 に 合 わせてルールを 考 えたり 工 夫 したりしながら 遊 びを 楽 しむ 良 いことと 悪 いことを 自 分 で 考 えて 行 動 する 大 勢 の 友 達 と 目 的 を 共 有 し 保 育 者 や 友 達 と 相 談 しながら 見 通 しをもって 進 める 目 的 に 向 かって 課 題 に 根 気 強 く 取 り 組 んだり 工 夫 したりしてやり 遂 げた 喜 びや 充 実 感 を 味 わう 友 達 と 共 有 した 目 的 を 実 現 するために 言 葉 で 伝 える 友 達 とのかかわりを 深 め 思 いやりをもつ 共 通 の 課 題 に 向 けて 挑 戦 したり 話 し 合 ったり 役 割 を 分 担 したりして 目 的 を 果 たす 喜 びを 味 わう クラス 全 体 で 一 つの 活 動 などに 取 り 組 んだり 共 通 のイメージをもってそれぞれの 遊 びをつなげたりする 遊 びや 活 動 の 中 で 友 達 の 意 見 を 尊 重 したり 優 先 したり 折 り 合 いをつけたりする 秋 の 自 然 物 を 積 極 的 に 遊 びに 取 り 入 れたり 物 の 仕 組 みに 関 心 をもって 使 ったりし 生 活 を 豊 かにする 飼 育 動 物 や 昆 虫 等 の 世 話 を 通 して 生 態 や 飼 い 方 などを 調 べる ( 絵 本 図 鑑 事 典 など) 季 節 の 変 化 に 関 心 をもち 遊 びに 取 り 入 れたり 興 味 をもって 調 べたりする 身 近 な 環 境 に 積 極 的 にかかわり 生 活 の 中 に 取 り 入 れようとする 遊 びに 使 う 物 の 数 人 数 数 量 を 数 えたり 比 べたりする 遊 びに 使 う 簡 単 な 標 識 や 文 字 数 字 に 興 味 をもったり 読 んだりする 文 字 や 数 を 遊 びの 中 に 取 り 入 れて 遊 ぶ 物 語 や 話 の 続 きに 興 味 をもち クラスの 友 達 と 楽 しんで 聞 く 友 達 と 一 緒 にリズミカルな 動 きを 楽 しむ 絵 本 や 物 語 などを 通 して イメージを 豊 かにする 絵 本 や 物 語 に 親 しみ イメージを 膨 らませて 遊 んだり 演 じたりして 遊 ぶ 冬 の 自 然 現 象 に 興 味 をもち 見 たり 試 したりする 季 節 の 移 り 変 わりとともに 生 活 にも 変 化 があることを 知 る 文 字 を 使 うことの 楽 しさや 意 味 に 気 付 き 生 活 の 中 で 文 字 を 使 って 伝 える 喜 びを 味 わう 生 活 の 中 で 数 の 必 要 性 や 便 利 さに 気 付 き 書 いたり 読 んだり 比 べたり 分 けたりする 伝 承 遊 びに 触 れ 親 しむ 就 学 することを 喜 び 自 分 の 成 長 に 自 信 と 自 覚 をもつとともに 身 近 な 人 に 感 謝 の 気 持 ちをもつ 考 えたこと 感 じたことをいろいろな 方 法 で 表 現 する 18 19

3 アプローチカリキュラム( 中 期 の 計 画 )の 例 ( 幼 稚 園 保 育 園 ) 幼 児 の 姿 ね ら い 内 経 容 験 さ せ た い 援 環 助 境 の 構 成 と 5 歳 児 ( 10 11 12 月 ) 5 歳 児 ( 1 2 3 月 ) 楽 しそうな 遊 びをしている 仲 間 に 入 ったり 共 通 の 目 的 をもった 友 達 にかかわったりするなど 交 友 関 係 の 広 がりが 見 られる さまざまな 行 事 に 意 欲 的 に 取 り 組 む 中 で いろいろな 意 見 を 出 しながら 遊 びを 進 めていくようになり 自 分 の 力 を 発 揮 し 友 達 と 一 緒 にやり 遂 げる 運 動 会 を 思 い 出 し 練 習 などに 意 欲 的 に 取 り 組 む チーム 対 抗 に 一 喜 一 憂 する 縄 跳 びを 跳 んだ 回 数 や 逆 上 がりができる うんていをわたる など 自 分 なりの 課 題 に 挑 戦 したり 友 達 と 比 較 し て 順 位 を 競 ったり クラスのみんなができるようになるまで 応 援 したりする いろいろな 遊 びや 全 身 を 使 う 運 動 に 興 味 をもって 取 り 組 み 最 後 までやり 通 そうとする 自 分 の 経 験 したことや 考 えたことを 相 手 に 分 かるように 言 葉 で 表 現 する 絵 本 や 物 語 音 楽 に 親 しみ ごっこ 遊 びや 表 現 遊 びを 通 してイメージや 創 作 活 動 を 豊 かにする 身 近 な 環 境 や 自 然 に 積 極 的 にかかわり 生 活 に 取 り 入 れようとする 戸 外 で 友 達 と 一 緒 に 体 を 動 かして 遊 んだり 危 険 な 場 所 や 危 険 な 行 動 が 分 かり 意 識 して 安 全 に 行 動 したりする (P18 生 活 12) 遊 びの 場 を 整 えたり 遊 びに 必 要 なものを 工 夫 して 作 ったりする (P18 自 ら 学 ぶ56) 友 達 とのかかわりや 生 活 を 通 して きまりの 必 要 性 や 大 切 さが 分 かり 約 束 したことを 守 ろうとする (P18 人 とかかわる9) 自 分 で 必 要 性 を 感 じながら 園 やクラスのものを 片 付 ける ( 共 同 で 使 う 遊 具 を 大 切 にする)(P18 生 活 910) 秋 の 自 然 物 を 積 極 的 に 遊 びに 取 り 入 れたり 物 の 仕 組 みに 関 心 をもって 使 ったりして 生 活 を 豊 かにする (P18 自 ら 学 ぶ1) 絵 本 や 物 語 などに 興 味 をもち 見 たこと 聞 いたこと 感 じたことを 友 達 とともに 話 したり 遊 びの 中 に 取 り 入 れたりして 心 を 通 わせる (P18 人 とかかわる17)(P18 自 ら 学 ぶ81011) 今 までの 経 験 を 生 かして 自 分 なりに 目 標 を 見 出 したり 試 したり 工 夫 したりすることができるような 遊 具 や 遊 びを 用 意 する 運 動 会 やお 楽 しみ 会 などの 行 事 を 通 してクラスの 友 達 と 話 し 合 い 見 通 しをもって 遊 びを 進 めていく 経 験 ができるようにする ドッジボールや 大 縄 跳 びなど 大 勢 の 友 達 と 一 緒 に 全 身 を 動 かして 遊 ぶことへ 誘 う 小 学 校 や 小 学 生 に 親 しみの 気 持 ちがもてるよう 積 極 的 に 小 学 校 に 出 かけたり 小 学 生 と 交 流 の 機 会 をもったりする 木 の 実 や 木 の 葉 砂 など 使 って 遊 んだり 紅 葉 を 見 たり 落 ち 葉 を 拾 い 集 めたりする 中 で 季 節 の 変 化 に 気 付 き 自 然 を 楽 しめるようにする 就 学 に 向 けて 一 人 一 人 の 育 ちを 確 かめ 家 庭 と 課 題 を 共 有 する 経 験 させたい 内 容 の(P18 生 活 1)は P18の 生 活 する 力 の1 段 目 を 指 しています (P18 人 とかかわる9)や(P18 自 ら 学 ぶ5)も 同 様 です 幼 児 の 姿 ね ら い 内 経 容 験 さ せ た い 援 環 助 境 の 構 成 と 友 達 と 一 緒 に 必 要 なきまりを 自 分 たちでつくり 友 達 どうしで 教 え 合 うなどして それを 守 って 遊 ぶようになる 遊 びの 継 続 時 間 が 長 くなり じっくりと 取 り 組 むようになる これまで 大 勢 での 遊 びに 加 わろうとしなかった 幼 児 も 自 分 から 参 加 するようになる 卒 園 を 意 識 して 生 活 発 表 会 に 意 欲 的 に 取 り 組 み 自 分 の 意 見 を 出 し 合 って 自 分 たちで 劇 の 道 具 を 作 ったりセリフを 考 えたりするようになる クラスのみんなで 一 緒 に 活 動 し 力 を 合 わせてやり 遂 げる 喜 びを 味 わえるような 生 活 の 中 で クラスの 集 団 としての 意 識 が 高 まる 保 育 者 や 友 達 と 目 的 を 共 有 し 保 育 者 や 友 達 と 相 談 しながら 見 通 しをもって 進 める 目 的 や 課 題 に 向 かい 根 気 強 く 取 り 組 んだり 工 夫 したりしてやり 遂 げた 喜 びを 味 わう 冬 の 自 然 現 象 に 興 味 をもち 見 たり 試 したりする 小 学 校 入 学 を 喜 び 自 分 の 成 長 に 自 信 と 自 覚 をもつとともに 身 近 な 人 々への 感 謝 の 気 持 ちをもつ 友 達 と 一 緒 に 同 じ 目 的 に 向 かって 活 動 に 取 り 組 み 保 育 者 や 友 達 と 相 談 したり 工 夫 したりしてやり 遂 げる (P19 人 とかかわる1) 生 活 の 中 で 標 識 や 文 字 の 必 要 性 に 気 付 く (P19 自 ら 学 ぶ34) 音 楽 に 親 しみ イメージを 歌 楽 器 や 体 の 動 きなどで 表 現 する (P18 自 ら 学 ぶ9) 共 同 で 使 う 遊 具 や 用 具 を 大 切 にする (P18 生 活 10) 生 活 に 必 要 な 物 を 工 夫 して 描 いたり 作 ったりする (P19 自 ら 学 ぶ7) 感 謝 の 気 持 ちを 身 近 な 人 に 伝 えようとする (P18 人 とかかわる3) 一 日 の 生 活 の 流 れを 意 識 して 活 動 できるようにする 生 活 発 表 会 など 友 達 とイメージを 共 有 し 見 通 しをもって 取 り 組 むことで クラス 全 体 でやり 遂 げた 喜 びと 満 足 感 が 味 わえるようにする 卒 園 の 記 念 品 づくりや 卒 園 式 までの 準 備 などは 各 自 が 思 いを 込 めて 取 り 組 めるように 計 画 し 園 生 活 最 後 の 時 期 を 充 実 感 をもって 過 ごせるようにする 小 学 校 を 見 学 したり 小 学 校 の 先 生 の 話 を 聞 いたりして 小 学 校 入 学 への 期 待 感 と 自 覚 を 高 める 霜 柱 や 氷 雪 など 冬 の 自 然 事 象 に 気 付 かせ 触 れて 遊 ぶ 中 で 不 思 議 に 思 ったり 試 したり 調 べたりする 経 験 ができる ようにする 就 学 に 向 けて 一 人 一 人 の 育 ちを 確 かめ 家 庭 や 小 学 校 との 連 携 を 図 る 1 日 の 時 間 の 工 夫 活 動 の 切 り 替 えと 同 時 に 気 持 ちの 切 り 替 えができるよう 一 つ 一 つの 活 動 に 見 通 しと 期 待 をもって 取 り 組 めるようにします カレンダーや 模 型 の 時 計 等 を 活 用 し 月 日 にち 曜 日 時 間 の 流 れ 数 字 や 文 字 に 対 する 興 味 関 心 を 高 めます 1 日 の 時 間 の 工 夫 卒 園 の 近 い 時 期 には 小 学 校 での 生 活 に 配 慮 して クラス 全 員 で 活 動 することも 意 識 的 に 取 り 入 れるようにします 登 降 園 時 の 活 動 や 当 番 活 動 昼 食 の 準 備 片 付 けなど 一 日 の 生 活 の 流 れが 分 かって 自 分 から 進 んで 行 動 できるようにします 活 動 の 工 夫 就 学 時 健 康 診 断 を 境 に 就 学 に 向 け 何 事 にも 意 欲 的 に 取 り 組 み 自 己 を 発 揮 する 姿 や 自 己 抑 制 する 姿 を 支 援 します 季 節 ごとの 自 然 の 素 材 やその 性 質 ものの 仕 組 みを 遊 びに 生 かすことができるようにします 友 達 と 互 いに 表 現 し 合 いながら 歌 や 動 き 描 画 言 葉 など 様 々な 表 現 のおもしろさを 感 じることができる ようにします 運 動 会 をきっかけに 外 で 体 を 動 かす 気 持 ちよさや 楽 しさ 心 地 よさを 味 わうようにします 活 動 の 工 夫 保 育 者 や 友 達 と 目 的 を 共 有 し 役 割 を 分 担 して 一 緒 に 遊 ぶ 中 で 充 実 感 や 達 成 感 を 味 わい 意 欲 的 に 生 活 で きるようにします 季 節 ごとの 自 然 の 素 材 や 自 然 現 象 などを 遊 びに 取 り 入 れ 自 然 の 不 思 議 さを 十 分 に 体 験 できるようにします 友 達 と 一 緒 に 遊 ぶ 中 で 考 えたり 試 したり 工 夫 したりする 経 験 が 十 分 できるようにします 友 達 と 互 いに 表 現 し 合 いながら 歌 や 動 き 描 画 言 葉 など 様 々な 表 現 のおもしろさを 感 じることができる ようにします 人 間 関 係 に ついての 配 慮 親 しい 友 達 と 考 えを 出 し 合 いながら 遊 びを 進 め 一 緒 に 心 を 通 わせたりやり 遂 げたりする 経 験 を 積 み 人 間 関 係 を 深 められるようにします 行 事 などを 通 して 仲 間 と 協 同 して 目 的 を 達 成 したり 競 ったりする 経 験 を 味 わわせます 人 間 関 係 に ついての 配 慮 友 達 と 共 に 生 活 する 中 で 互 いのよさを 分 かり 合 い 信 頼 関 係 を 十 分 に 築 くようにします 小 中 学 生 とかかわる 中 で 就 学 へのあこがれの 気 持 ちをもてるようにします 行 事 などを 通 して 年 少 児 や 地 域 の 人 々とかかわる 機 会 を 設 け いろいろな 人 に 親 しみをもてるようにします 家 庭 との 連 携 きまりへの 適 応 と 安 全 への 配 慮 もうすぐ1 年 生 や 子 育 ての 目 安 3つのめばえ を 活 用 し 家 庭 と 連 携 をとり 子 どもの 育 ちについて 課 題 と 見 通 しを 共 有 します 家 庭 との 連 携 を 図 り 家 の 仕 事 を 任 せる など 自 己 肯 定 感 ( 自 分 は 大 切 な 存 在 であると 思 える 心 の 状 態 )を 味 わわせる 経 験 を 積 み 上 げます 公 共 の 施 設 を 積 極 的 に 利 用 し あいさつの 仕 方 や 利 用 マナーについて 考 えます 良 いことと 悪 いこと 安 全 なことと 危 険 なこと について 自 分 で 考 えて 行 動 する 気 持 ちを 育 てます 用 具 の 安 全 な 使 い 方 を 身 に 付 けます 共 同 で 使 う 物 を 大 切 にすることや 必 要 性 を 感 じながら 進 んで 整 理 整 頓 する 気 持 ちを 高 めます 家 庭 との 連 携 きまりへの 適 応 と 安 全 への 配 慮 基 本 的 な 生 活 習 慣 を 身 に 付 け 自 分 でできるように 家 庭 と 連 携 をとり 子 どもの 育 ちを 確 かめます 保 護 者 会 や 個 人 面 談 などを 行 い 保 護 者 に 小 学 校 入 学 までの 生 活 の 見 通 しを 伝 えます 保 護 者 の 不 安 に 対 し ては 小 学 校 と 連 絡 を 取 り 合 って 対 応 できるよう 園 の 体 制 を 整 えます 友 達 と 共 に 気 持 ちよく 過 ごすためにはルールが 必 要 なことがわかり 守 ろうとする 気 持 ちを 育 みます 友 達 と 共 に 生 活 する 中 で 自 分 の 気 持 ちを 伝 えたり 時 には 折 り 合 いをつけ 自 分 の 気 持 ちを 調 整 したりす ることを 経 験 できるようにします お 別 れ 遠 足 などの 園 外 保 育 では 交 通 ルールを 守 って 行 動 することや 公 共 の 場 での 行 動 の 仕 方 などを 知 ら せます 小 学 校 生 活 に 向 けての 配 慮 園 外 保 育 の 際 連 携 先 の 小 学 校 にトイレ 休 憩 に 立 ち 寄 ったり 交 流 の 際 積 極 的 に 小 学 校 に 出 かけたりす るなど 主 体 的 に 小 学 校 にかかわるようにします 園 の 懇 談 会 に 小 学 校 教 諭 を 招 くなど 保 護 者 と 小 学 校 の 顔 が 見 える 関 係 を 築 きます 幼 保 小 情 報 交 換 会 などで 目 指 す 子 ども 像 の 共 通 理 解 を 図 ります 小 学 校 生 活 に 向 けての 配 慮 小 学 生 と 交 流 することを 通 して あこがれの 気 持 ちを 抱 き 小 学 校 生 活 に 期 待 をもてるようにします 学 校 見 学 や 学 校 体 験 を 通 して 小 学 校 の 施 設 や 生 活 の 様 子 を 知 り 入 学 への 期 待 と 自 覚 をもてるようにします 幼 児 期 における 指 導 の 経 過 を 要 録 にまとめ 小 学 校 へと 引 き 継 ぎます もうすぐ1 年 生 や 子 育 ての 目 安 3 つのめばえ を 小 学 校 と 共 有 し 子 どもの 育 ちを 確 かめます 20 21

4 幼 児 期 の 教 育 と 小 学 校 教 育 のつながりのイメージ 22 23

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