大 阪 市 エリアマネジメント 活 動 促 進 制 度 活 用 ガイドライン 平 成 27 年 4 月 大 阪 市 都 市 計 画 局
本 ガイドラインについて エリアマネジメントとは 地 域 (エリア)における 公 共 的 な 空 間 などのまちの 質 を 高 め それを 持 続 的 に 維 持 発 展 させていくための 地 域 の 市 民 民 間 事 業 者 等 の 主 体 的 な 取 組 みを 言 います 昨 今 の 成 熟 都 市 の 時 代 にあって エリアマネジメントが 求 められる 背 景 には 次 のようなことがある とされています 環 境 や 安 全 安 心 への 関 心 の 高 まり 既 存 ストックの 有 効 活 用 など 維 持 管 理 運 営 の 必 要 性 地 域 間 競 争 の 進 行 に 伴 う 地 域 の 魅 力 づくりの 必 要 性 エリアマネジメントは まちづくりの 一 種 ではありますが 上 記 の 背 景 のもと 特 に 道 路 などの 公 共 的 な 空 間 の 質 の 高 い 整 備 管 理 及 び 活 用 に 地 域 の 民 間 主 体 が 参 画 することを 重 視 する 点 に 特 徴 があ ります しかし 道 路 等 の 公 共 施 設 は 法 制 度 的 に 行 政 が 整 備 管 理 することが 基 本 となっており その 整 備 や 管 理 に 民 間 が 参 加 すること さらに 民 間 がその 空 間 を 活 用 することには 制 約 があります また 民 間 が 管 理 等 に 参 画 する 場 合 その 活 動 の 継 続 性 の 裏 付 けも 必 要 です このため エリマネジメント 活 動 を 促 進 していくためには 道 路 等 の 公 共 施 設 の 管 理 等 への 民 間 参 画 をし 易 くするよう 法 制 度 的 なルールを 設 けることが 必 要 となります 大 阪 市 では こうしたエリマネジメント 活 動 を 促 進 するため 平 成 26 年 3 月 に 大 阪 市 エリアマネ ジメント 活 動 促 進 条 例 を 制 定 公 布 しました 本 ガイドラインは 条 例 に 基 づくエリアマネジメント 制 度 の 活 用 促 進 のため 制 度 の 概 要 と 制 度 活 用 のための 手 続 き 等 の 概 要 をまとめたものです 平 成 27 年 4 月 大 阪 市 都 市 計 画 局
目 次 1.エリアマネジメントの 概 要 1 1.1 エリアマネジメント 活 動 とは 1 1.2 エリアマネジメント 活 動 のテーマ 2 2.エリアマネジメント 活 動 促 進 制 度 の 概 要 4 2.1 制 度 の 目 的 意 義 4 2.2 制 度 の 概 要 5 2.3 制 度 活 用 のメリット 9 2.4 制 度 活 用 に 係 る 手 続 きフロー 10 3. 制 度 活 用 のために 必 要 な 計 画 協 定 等 の 説 明 11 3.1 必 要 な 計 画 協 定 等 の 関 係 11 3.2 都 市 再 生 推 進 法 人 12 3.3 地 区 計 画 14 3.4 都 市 再 生 整 備 計 画 16 3.5 都 市 利 便 増 進 協 定 20 3.6 地 区 運 営 計 画 年 度 計 画 25 3.7 地 区 運 営 計 画 説 明 書 29 4. 活 動 開 始 後 の 進 行 管 理 等 31 4.1 補 助 金 の 交 付 申 請 と 精 算 31 4.2 活 動 の 成 果 報 告 32 4.3 事 業 期 間 途 中 での 計 画 変 更 等 33 参 考 参 考 -1 大 阪 市 エリアマネジメント 活 動 促 進 条 例 規 則 等 一 式 36 参 考 -2 大 阪 市 都 市 計 画 提 案 制 度 手 続 要 綱 90 参 考 -3 関 係 法 令 の 条 文 抜 粋 108
1.エリアマネジメントの 概 要 1.1 エリアマネジメント 活 動 とは エリアマネジメントは まちづくり 活 動 の 一 種 であり 次 のように 定 義 されます 市 民 事 業 者 土 地 又 は 建 物 の 所 有 者 等 ( 以 下 市 民 等 という)による 主 体 的 なまちづくりの 推 進 を 図 る 活 動 ( 大 阪 市 エリアマネジメント 活 動 促 進 条 例 第 1 条 より) まちづくり 活 動 の 一 種 ですが 次 のような 特 徴 を 持 つものを 特 にエリアマネジメントと 呼 びます 1 エリア という 言 葉 が 付 いているように 一 定 の 区 域 (エリア)を 対 象 とすること 2 マネジメント という 言 葉 が 付 いていうように 公 共 的 な 空 間 の 維 持 管 理 等 まちの 環 境 の 運 営 を 持 続 的 に 行 うこと 3エリアの 市 民 等 が 連 携 して 主 体 的 に 活 動 を 行 えるような シッカリした 組 織 体 制 を 持 つこと 4 公 共 空 間 の 維 持 管 理 等 行 政 権 限 に 係 る 活 動 にも 民 間 団 体 が 参 画 する 官 民 連 携 の 活 動 であること なお エリアマネジメントの 概 念 は 幅 広 いものであり 住 宅 市 街 地 も 対 象 に 含 まれますが 市 民 事 業 者 土 地 又 は 建 物 の 所 有 者 等 といった 多 様 な 主 体 が 参 加 するという 特 徴 から 都 心 部 等 の 商 業 業 務 地 区 を 対 象 とする 活 動 を 指 すものと 理 解 される 場 合 もあります エリアマネジメントの 一 般 的 な 概 念 は 国 土 交 通 省 土 地 水 資 源 局 エリアマネジメント 推 進 マニュ アル ( 平 成 20 年 3 月 )によれば 地 域 における 良 好 な 環 境 や 地 域 の 価 値 を 維 持 向 上 させるための 住 民 事 業 主 地 権 者 等 による 主 体 的 な 取 り 組 み と 定 義 されており 次 のような 特 徴 を 持 つものとし ています 特 徴 1: つくること だけでなく 育 てること 特 徴 2: 行 政 主 導 ではなく 住 民 事 業 主 地 権 者 等 が 主 体 的 に 進 めること 特 徴 3: 多 くの 住 民 事 業 主 地 権 者 等 が 関 わりあいながら 進 めること 特 徴 4: 一 定 のエリアを 対 象 にしていること つまり まちの 創 造 だけでなく 事 後 のまちの 維 持 運 営 (マネジメント)を 重 視 すること 地 域 の 民 間 主 体 が 中 心 となった 官 民 連 携 の 取 組 みであること 地 域 で 多 様 な 主 体 が 参 加 すること(そのた めのシッカリした 組 織 体 制 があること) 一 定 の 区 域 における 取 組 みであること が エリアマネジメ ントの 特 徴 です 上 記 の 一 般 的 な 特 徴 に 加 え 市 条 例 に 基 づくエリアマネジメント 活 動 は 活 動 の 継 続 性 を 強 化 するた めの 組 織 体 制 や 財 源 確 保 方 策 を 制 度 的 に 盛 り 込 んでいることから 次 の 特 徴 も 持 つものとなります 特 徴 5: 活 動 の 中 心 となるエリアマネジメント 団 体 が 法 的 な 位 置 づけを 有 していること 特 徴 6: 持 続 的 な 活 動 のための 安 定 した 活 動 財 源 確 保 方 策 を 持 っていること このような 特 徴 を 持 つエリアマネジメント 活 動 とその 促 進 のための 制 度 は アメリカやイギリス など 世 界 の 国 都 市 に 広 がっており 国 や 都 市 の 特 性 によって 活 動 内 容 や 制 度 に 違 いはありますが 世 界 で 約 2,000 以 上 の 地 区 でエリアマネジメント 活 動 が 行 われていると 言 われています 注 )2,000 地 区 :Business Improvement District( 略 して BID 訳 すと 都 心 環 境 改 善 地 区 )と 呼 ばれる 制 度 を 活 用 している 地 区 - 1 -
1.2 エリアマネジメント 活 動 のテーマ エリアマネジメント 活 動 は 地 域 の 良 好 な 環 境 や 地 域 の 価 値 の 維 持 向 上 を 図 るための 当 該 地 域 の 市 民 等 による 連 携 的 な 取 組 みであり その 活 動 がもたらす 地 域 の 良 好 な 環 境 形 成 等 の 効 果 は 地 域 内 に 止 まらず 都 市 の 魅 力 向 上 に 寄 与 するという 公 共 公 益 性 を 持 っています また 民 間 主 体 が 公 共 空 間 の 維 持 管 理 等 に 参 画 することは 行 政 ではできない 質 の 高 い 公 共 空 間 の 創 造 に 繋 がることから 公 共 公 益 性 を 持 つものと 言 えます この エリアマネジメント 活 動 が 持 つ 公 共 公 益 性 を 持 つテーマ は 次 のように 想 定 されます 1 公 共 空 間 の 質 利 便 性 の 改 善 とその 維 持 2 来 街 者 対 策 を 重 視 した 地 域 防 災 力 の 向 上 3 低 炭 素 都 市 づくりの 推 進 4 地 域 集 客 力 の 向 上 と 地 域 経 済 の 活 性 化 (4 つのテーマの 出 所 : 大 阪 版 BID 制 度 検 討 会 第 1 回 ( 平 成 25 年 8 月 9 日 ) 資 料 ) 上 記 の4つの 活 動 テーマは 以 下 のように 捉 えられます 1 公 共 空 間 の 質 利 便 性 の 改 善 とその 維 持 道 路 等 の 公 共 空 間 は 地 域 の 市 民 等 や 来 街 者 が 共 有 する 空 間 ですが その 整 備 管 理 は 基 本 的 に 行 政 の 権 限 に 属 するものです しかし 行 政 による 公 共 空 間 の 整 備 管 理 は ある 地 域 から 質 の 高 い 空 間 創 出 と 管 理 の 要 望 があっても 行 政 区 域 内 の 他 の 地 域 と 差 を 付 けたような 質 の 高 い 整 備 管 理 は 行 いづらい 実 態 があります これに 対 し 地 域 の 地 権 者 等 が 設 立 した 民 間 まちづくり 団 体 が 主 体 となって 地 域 が 自 ら 望 む 質 の 高 い 公 共 空 間 の 整 備 管 理 を 行 うというのが この 1 点 目 のテーマです アメリカ 等 の 都 市 で 普 及 している BID 制 度 は この 考 え 方 が 原 点 にあります アメリカ 等 では 1960 年 代 から 都 心 部 等 での 街 頭 犯 罪 の 多 発 歩 道 等 でのごみの 散 乱 などの 荒 廃 が 進 行 し その 結 果 都 心 部 から 企 業 や 住 民 が 流 出 する 事 態 に 見 舞 われました 財 政 力 も 低 下 したため この 荒 廃 状 況 に 行 政 が 十 分 対 応 できないという 悪 循 環 が 生 じました この 状 況 に 対 する 地 域 の 民 間 企 業 等 に よる 自 主 防 衛 策 として BID 制 度 が 誕 生 したという 経 緯 があります この 経 緯 からアメリカ 等 の 制 度 では 民 間 BID 団 体 に 公 共 空 間 管 理 への 参 加 権 を 法 的 に 与 えています わが 国 の 場 合 も 平 成 24 年 7 月 施 行 の 都 市 再 生 特 別 措 置 法 の 改 正 で 特 例 道 路 占 用 制 度 都 市 利 便 増 進 協 定 制 度 が 創 設 されるなど エリアマネジメント 団 体 が 公 共 空 間 の 維 持 管 理 に 参 画 で きる 仕 組 みが 強 化 されてきています 大 阪 市 エリアマネジメント 活 動 推 進 制 度 は こうした 国 に よる 規 制 緩 和 を 活 用 しようとするものです 2 来 街 者 対 策 を 重 視 した 地 域 防 災 力 の 向 上 わが 国 の 都 市 は 幸 いにもかつてのアメリカ 等 の 都 市 のような 都 心 部 等 の 荒 廃 状 況 には 至 ってい ません このため アメリカ 等 と 違 い 民 間 の 立 地 企 業 等 から 見 てエリアマネジメントに 参 加 す る 動 機 が 弱 いのでないかという 意 見 があります これに 対 し わが 国 特 有 とも 言 える 都 市 リスク - 2 -
である 大 規 模 災 害 への 備 えが わが 国 の 都 心 部 等 でのエリアマネジメントの 主 要 な 動 機 になるの ではないかと 言 われています( 注 ) 注 )たとえば 関 西 経 済 連 合 会 都 市 創 造 観 光 委 員 会 関 西 都 市 圏 における 都 市 施 策 研 究 会 リージョ ン コアのまちづくり 推 進 に 向 けて~ 企 業 参 加 のための 仕 組 み K-BID の 提 案 ~ (2012 年 4 月 ) 都 心 部 等 には 大 阪 都 市 圏 の 経 済 を 牽 引 している 業 務 商 業 等 の 機 能 が 集 積 しており 大 規 模 災 害 があってもその 機 能 が 維 持 できるかが 都 市 圏 経 済 の 消 長 に 直 結 します また 昼 間 の 時 間 帯 に は 夜 間 人 口 をはるかに 上 回 る 量 の 昼 間 人 口 ( 従 業 者 業 務 買 い 物 等 での 来 訪 者 )が 滞 在 してい ますが これら 昼 間 人 口 の 多 くは 大 規 模 災 害 時 には 帰 宅 困 難 者 となります この 問 題 は 平 成 23 年 3 月 の 東 日 本 大 震 災 の 際 に 東 京 都 心 で 発 生 した 混 乱 の 経 験 から 企 業 等 も 強 く 課 題 認 識 を 持 っ たものです このように 都 心 部 等 での 地 域 防 災 力 向 上 への 取 組 みは エリアマネジメントの 重 要 なテーマと なるものであり 国 においても 上 記 の 都 市 利 便 増 進 協 定 制 度 の 協 定 対 象 施 設 に 防 災 施 設 を 含 めるなど 制 度 的 に 対 応 も 行 っています 3 低 炭 素 都 市 づくりの 推 進 地 球 温 暖 化 問 題 は 世 界 的 な 課 題 になっています 地 球 温 暖 化 を 抑 制 するための 低 炭 素 化 の 取 組 み は 地 球 レベル 国 レベル 都 市 レベルに 加 え 地 域 レベルでも 取 組 んでいく 必 要 があり そう した 取 組 みは 公 共 公 益 性 を 持 つ 活 動 と 言 えます 地 域 でできる 低 炭 素 化 の 取 組 みは 最 近 各 地 で 実 施 されている 打 ち 水 運 動 などの 地 道 なもの から 化 石 燃 料 を 使 う 自 動 車 利 用 の 抑 制 を 図 るような 活 動 (EV 車 の 普 及 公 共 交 通 の 活 用 促 進 等 ) さらにスマートコミュニティなどの 省 エネルギーに 関 する 活 動 も 含 まれます 4 地 域 集 客 力 の 向 上 と 地 域 経 済 の 活 性 化 地 域 におけるエリアマネジメント 活 動 に 関 する 強 い 動 機 の 一 つに プロモーション 活 動 を 地 域 連 携 で 行 い 地 区 の 知 名 度 の 向 上 によるテナント 立 地 や 集 客 力 の 向 上 をめざすことがあり ます 都 心 部 等 の 地 域 集 客 力 の 向 上 は 周 辺 地 域 やその 都 市 全 体 の 経 済 活 性 化 に 波 及 効 果 を もたらすものですので その 効 果 をもたらす 活 動 は 公 共 公 益 性 を 持 つものと 言 えます ただし 集 客 力 の 向 上 は 当 該 地 区 の 民 間 事 業 者 等 に 直 接 的 に 便 益 をもたらすものでもありま すので 私 益 又 は 共 益 性 の 強 いプロモーション 活 動 と エリアマネジメントとしての 公 共 公 益 性 を 持 つ 活 動 とは 一 線 を 画 すべきと 考 えます この 公 共 公 益 性 を 持 つ 活 動 は 次 の ようなものと 想 定 されます 1)エリアマネジメント 団 体 が 行 う 地 域 協 働 の 地 域 プロモーション 公 共 的 あるいは 社 会 的 プロモーション 等 の 活 動 2) 地 域 が 共 有 する 公 共 的 空 間 を 活 用 した 非 収 益 型 の 集 客 事 業 3) 収 益 性 を 持 つ 事 業 だが 他 の 非 収 益 型 のエリアマネジメント 活 動 実 施 にその 利 益 が 充 当 される 集 客 事 業 - 3 -
2.エリアマネジメント 活 動 促 進 制 度 の 概 要 2.1 制 度 の 目 的 意 義 本 制 度 は 大 阪 市 エリアマネジメント 活 動 促 進 条 例 に 基 づき 創 設 された 制 度 です 本 条 例 の 目 的 は 第 1 条 で エリアマネジメント 活 動 に 関 する 計 画 の 認 定 当 該 計 画 の 実 施 に 要 する 費 用 の 交 付 等 に 関 する 事 項 を 定 めることにより 市 民 等 の 発 意 と 創 意 工 夫 を 活 かした 質 の 高 い 公 共 的 空 間 の 創 出 及 び 維 持 発 展 を 促 進 し もって 都 市 の 魅 力 の 向 上 に 資 することを 目 的 とする も のとしています 市 民 事 業 者 土 地 又 は 建 物 の 所 有 者 等 ( 以 下 市 民 等 という)による 主 体 的 なまちづくりの 推 進 を 図 る 活 動 をいう 従 来 の 民 間 まちづくり 活 動 は 活 動 の 中 心 となるまちづくり 団 体 の 性 格 や 活 動 の 内 容 活 動 資 金 の 調 達 方 法 等 が 任 意 性 の 強 いものであり その 結 果 活 動 の 持 続 性 への 保 証 が 弱 いことや 公 共 空 間 の 維 持 管 理 への 参 画 等 への 制 約 が 強 いことなどの 問 題 があります この 問 題 点 を 踏 まえ 本 制 度 は 国 の 法 律 に 基 づく 諸 制 度 を 条 例 においてパッケージ 的 に 組 合 せるこ とにより 任 意 性 の 強 い 従 来 の 民 間 まちづくり 活 動 よりも より 安 定 的 で 持 続 性 のあるエリアマネジメ ント 活 動 を 行 えるようにしたものです 特 に 次 の 点 が 本 制 度 の 特 徴 です 1 法 的 な 位 置 づけを 持 ち 公 益 性 のある 民 間 団 体 をエリアマネジメント 活 動 の 主 体 として 指 定 = 都 市 再 生 特 別 措 置 法 に 基 づく 都 市 再 生 推 進 法 人 制 度 を 活 用 2 公 権 力 によって 安 定 的 に 徴 収 する 財 源 で 民 間 団 体 による 道 路 等 の 公 共 空 間 での 継 続 的 で 自 由 度 の 高 い 活 動 や 質 の 高 い 維 持 管 理 が 可 能 = 地 方 自 治 法 の 分 担 金 制 度 を 活 用 し 大 阪 市 が 徴 収 した 分 担 金 を 活 動 財 源 として 団 体 に 交 付 3 公 共 空 間 を 活 用 した 収 益 事 業 への 規 制 緩 和 等 により 民 間 団 体 の 自 主 財 源 確 保 の 工 夫 余 地 を 拡 大 =たとえば 道 路 空 間 を 活 用 したオープンカフェ 事 業 や 広 告 事 業 など < 従 来 の 民 間 団 体 の 活 動 イメージ> 地 権 者 等 任 意 の 負 担 金 <エリアマネジメント 活 動 促 進 制 度 によるエリアマネジメント> 地 権 者 等 分 担 金 ( 法 定 ) 大 阪 市 交 付 民 間 団 体 収 益 ( 小 ) ( 必 要 に 応 じ) 任 意 の 協 定 自 主 財 源 公 物 管 理 者 民 間 団 体 ( 都 市 再 生 推 進 法 人 ) 収 益 ( 大 ) 自 主 財 源 交 付 金 法 定 の 協 定 公 物 管 理 者 任 意 活 動 の 実 施 自 主 財 源 による 収 益 イベントなど 公 共 施 設 の 高 質 な 管 理 など 図 2.1 従 来 の 民 間 まちづくりと 本 制 度 によるエリアマネジメントとの 比 較 - 4 -
2.2 制 度 の 概 要 (1) 制 度 の 構 成 条 例 に 基 づくエリアマネジメント 活 動 促 進 事 業 は 都 市 計 画 法 都 市 再 生 特 別 措 置 法 地 方 自 治 法 で 定 める 制 度 の 活 用 等 により 次 のように 構 成 されています エリアマネジメント 団 体 都 市 再 生 推 進 法 人 を 設 立 し 同 法 人 が 以 下 の 計 画 等 の 作 成 地 域 での 合 意 形 成 のコーディネート 計 画 等 の 作 成 及 び 市 への 提 案 を 行 うとともに 事 後 の 活 動 事 業 の 主 体 となります 地 区 の 決 定 まちづくり 方 針 等 の 決 定 活 動 区 域 やまちづくりの 方 針 等 は 地 区 計 画 都 市 再 生 整 備 計 画 で 定 めます エリアマネジメント 活 動 で 実 施 する 事 業 の 決 定 実 施 する 公 共 空 間 の 整 備 管 理 活 用 ( 道 路 占 用 等 の 特 例 措 置 も 含 む) 等 の 事 業 都 市 利 便 増 進 協 定 に 係 る 基 本 的 事 項 事 業 期 間 等 を 都 市 再 生 整 備 計 画 で 定 めます 実 施 事 業 の 地 域 での 費 用 負 担 管 理 体 制 等 の 関 係 者 の 役 割 分 担 の 合 意 形 成 と 決 定 都 市 再 生 推 進 法 人 地 域 の 地 権 者 や 公 物 管 理 者 等 が 締 結 する 都 市 利 便 増 進 協 定 で 合 意 形 成 を 行 い ます 事 業 の 収 支 計 画 分 担 金 対 象 事 業 分 担 金 の 徴 収 基 準 と 金 額 等 の 事 業 計 画 の 決 定 都 市 再 生 推 進 法 人 がこれらの 内 容 を 含 む 整 備 等 実 施 期 間 における 地 区 運 営 計 画 を 作 成 申 請 し 市 の 認 定 を 受 けます (なお 整 備 等 実 施 期 間 は 当 初 設 立 時 は 5 年 以 内 継 続 する 場 合 は 7 年 以 内 です ) 分 担 金 に 係 る 事 項 を 地 区 ごとの 分 担 金 の 徴 収 に 関 する 条 例 で 定 めます 分 担 金 徴 収 は 市 が 行 い ます 地 区 運 営 計 画 を 踏 まえた 翌 年 度 の 年 度 計 画 を 策 定 申 請 します 年 度 計 画 は 実 施 期 間 中 は 毎 年 作 成 が 必 要 です 個 々の 制 度 等 の 概 要 は 3 章 に 示 しますが 関 連 法 令 等 を 以 下 の 一 覧 表 に 示 します 制 度 等 国 の 法 令 条 例 関 連 都 市 再 生 推 進 法 人 都 市 再 生 特 別 措 置 法 118 条 条 例 2 条 1 項 指 定 手 続 きは 大 阪 市 都 市 再 生 推 進 法 人 の 指 定 等 に 関 する 事 務 取 扱 要 綱 地 区 計 画 都 市 計 画 法 12 条 の4 条 例 2 条 1 項 都 市 再 生 整 備 計 画 都 市 再 生 特 別 措 置 法 46 条 条 例 2 条 1 項 都 市 利 便 増 進 協 定 ( 都 市 利 便 増 進 施 設 その 種 類 ) 地 区 運 営 計 画 ( 実 施 期 間 中 の 収 支 計 画 等 ) 年 度 計 画 ( 翌 年 度 の 収 支 計 画 等 ) 都 市 再 生 特 別 措 置 法 74 条 ( 同 法 46 条 13 項 施 行 規 則 12 条 の2) 認 定 手 続 きは 大 阪 市 都 市 利 便 増 進 協 定 認 定 要 領 条 例 2 条 ( 地 区 運 営 計 画 の 認 定 ) 施 行 規 則 2 条 ( 地 区 運 営 計 画 の 認 定 申 請 ) 条 例 5 条 ( 年 度 計 画 の 認 定 ) 施 行 規 則 6 条 ( 年 度 計 画 の 認 定 申 請 ) 分 担 金 条 例 地 方 自 治 法 224 条 条 例 第 6 条 注 ) 都 市 利 便 増 進 施 設 は 都 市 利 便 増 進 協 定 で 一 体 的 な 整 備 又 は 管 理 の 目 的 となる 公 共 施 設 等 次 ペ ージ(2) 参 照 - 5 -
(2) 制 度 の 核 となる 事 業 と 区 域 設 定 本 制 度 は 2.1 条 例 の 目 的 に 示 したように エリアマネジメント 活 動 の 中 でも 質 の 高 い 公 共 的 空 間 の 創 出 及 び 維 持 発 展 に 市 民 等 の 民 間 主 体 が 参 画 できることを 特 に 重 視 しています この 狙 いから 本 制 度 は 都 市 再 生 特 別 措 置 法 の 都 市 利 便 増 進 協 定 制 度 を 活 用 することを 根 幹 としています( 条 例 2 条 1 項 ) この 都 市 利 便 増 進 協 定 制 度 は 対 象 となる 道 路 等 の 公 共 施 設 管 理 者 ( 国 都 道 府 県 市 町 村 ) と その 施 設 の 管 理 等 にあたる 都 市 再 生 推 進 法 人 (その 公 共 施 設 に 接 する 民 地 の 所 有 者 等 で 構 成 す る 民 間 まちづくり 団 体 )などが 協 定 を 結 び 施 設 の 整 備 管 理 のルールを 定 めるものです この 協 定 において 一 体 的 な 整 備 又 は 管 理 の 目 的 となる 施 設 ( 地 域 の 利 便 増 進 に 資 する 施 設 営 利 を 目 的 とするか 否 かは 問 わない)を 都 市 利 便 増 進 施 設 と 呼 びます 同 施 設 の 種 類 や 性 質 は 都 市 再 生 特 別 措 置 法 施 行 規 則 で 定 められています 道 路 等 の 公 共 施 設 内 にある 施 設 でなく 民 地 内 の 公 共 的 空 間 ( 公 開 空 地 等 )に 設 ける 施 設 であ っても 都 市 利 便 増 進 協 定 の 対 象 とすることができます また 本 条 例 独 自 の 仕 組 みとして 公 共 施 設 等 ( 都 市 利 便 増 進 施 設 )の 一 体 的 な 整 備 又 は 管 理 に 充 てる 財 源 を 安 定 的 に 確 保 するため 地 方 自 治 法 に 基 づく 分 担 金 を 市 が 徴 収 し エリアマネジメ ント 団 体 に 補 助 金 として 交 付 することができます 本 制 度 を 適 用 する 場 合 都 市 利 便 増 進 協 定 の 締 結 区 域 は 以 下 の 要 件 を 満 たすことが 必 要 です 1 複 数 の 地 権 者 等 により 構 成 されている 区 域 であること 2 連 たんした 区 域 であること 3 概 ね3ha 以 上 の 区 域 であることが 望 ましい 以 上 のように いくつかの 制 度 を 組 合 せてい る 関 係 で 本 条 例 に 基 づく 活 動 対 象 の 区 域 は 次 の 二 つを 設 定 する 必 要 があります 1 地 区 計 画 都 市 再 生 整 備 計 画 の 区 域 : 活 動 の 中 心 となる 道 路 等 の 公 共 空 間 を 含 み 道 路 等 の 明 確 な 地 物 で 区 切 られた 一 定 のまとまりを 持 った 区 域 2 都 市 利 便 増 進 協 定 分 担 金 徴 収 の 区 域 : 活 動 の 中 心 となる 公 共 空 間 に 接 し 都 市 利 便 増 進 施 設 の 一 体 的 な 整 備 又 は 管 理 に より 直 接 的 に 受 益 を 受 ける 地 権 者 等 の 敷 地 を 連 担 させた 区 域 都 市 利 便 増 進 施 設 ( 街 灯 ベンチ 植 栽 など) ( 都 市 再 生 特 別 措 置 法 施 行 規 則 第 12 条 の2) なお 1の 区 域 と2の 区 域 は 同 じになることが 望 ましいですが 1の 区 域 が2の 区 域 より 広 くなって もかまいません 図 2.2 活 動 対 象 地 区 の 区 域 設 定 イメージ また エリアマネジメントの 特 徴 として 多 くの 住 民 事 業 主 地 権 者 等 が 関 わりあいながら 進 める ことが 挙 げられる(1ページ 参 照 )ことなどから 2の 区 域 としては 概 ね3ha 以 上 であることが 望 ま しく 原 則 として 複 数 の 地 権 者 等 で 構 成 されていることや 連 たんした 区 域 であることといった 要 件 を 満 たす 必 要 があると 考 えられます 地 区 の 状 況 等 に 応 じて 市 の 担 当 者 と 協 議 してください - 6 -
(3) 分 担 金 の 徴 収 と 補 助 金 の 交 付 本 制 度 では 地 方 自 治 法 に 基 づく 分 担 金 制 度 を 活 用 し エリアマネジメント 活 動 の 財 源 の 一 部 に 充 てる 費 用 を 市 が 地 権 者 等 から 分 担 金 として 徴 収 し 都 市 再 生 推 進 法 人 へ 補 助 金 として 交 付 を 行 うこ ととしています 分 担 金 は 地 方 自 治 法 224 条 で 普 通 地 方 公 共 団 体 は 数 人 又 は 普 通 地 方 公 共 団 体 の 一 部 に 対 し 利 益 のある 事 件 に 関 し その 必 要 な 費 用 に 充 てるため 当 該 事 件 により 特 に 利 益 を 受 ける 者 から 分 担 金 を 徴 収 することができる と 定 めるもので 税 金 ではありませんが 税 金 と 同 等 の 強 制 力 を 持 つ 制 度 です この 制 度 を 活 用 することにより エリアマネジメント 活 動 のための 財 源 の 安 定 化 が 図 られることが 期 待 されます 分 担 金 の 負 担 者 及 び 使 途 は 次 の 通 りです 1 都 市 利 便 増 進 施 設 の 一 体 的 な 整 備 又 は 管 理 により 特 に 利 益 を 受 ける 地 権 者 等 から 徴 収 する 特 に 利 益 を 受 ける 範 囲 は 都 市 利 便 増 進 協 定 の 区 域 2 分 担 金 の 交 付 対 象 は 都 市 利 便 増 進 施 設 の 質 の 高 い 整 備 又 は 維 持 管 理 であって 公 共 性 があり 分 担 金 負 担 者 への 直 接 的 な 受 益 につながる 事 業 分 担 金 の 徴 収 交 付 額 及 び 各 地 権 者 等 の 負 担 額 は 市 が 地 区 別 に 制 定 する 分 担 金 条 例 に 基 づき 定 めることになります 分 担 金 は 最 終 的 には 市 が 定 める 分 担 金 条 例 に 規 定 することになりますが 分 担 金 の 使 途 と 事 業 予 算 額 の 案 は 都 市 再 生 推 進 法 人 が 作 成 する 地 区 運 営 計 画 に 記 載 して 市 に 認 可 申 請 をして 頂 きます 分 担 金 の 割 当 方 法 の 案 については 地 区 運 営 計 画 とあわせて 提 出 していただく 説 明 書 の 中 に 記 載 する 必 要 があります 分 担 金 の 割 当 方 法 は 地 域 の 特 性 によって 異 なることも 想 定 されますが 基 本 的 には 受 益 との 関 係 か らの 公 平 性 根 拠 の 明 確 性 が 必 要 です たとえば 次 のような 方 法 の 検 討 が 必 要 です 按 分 土 地 面 積 による 比 例 按 分 根 拠 は 明 確 土 地 面 積 と 容 積 率 の 積 によることも 考 えられる 基 準 延 床 面 積 による 比 例 按 分 根 拠 は 上 記 同 様 明 確 公 平 性 が 確 保 し 易 い 頭 割 りによる 均 等 金 額 ビル 等 の 大 小 があまりない 場 合 には 考 えられる 方 法 例 外 小 規 模 地 権 者 等 の 扱 い 小 規 模 な 地 権 者 等 は 負 担 を 低 減 免 除 するか 処 理 未 利 用 地 の 扱 い 未 利 用 地 を 持 つ 地 権 者 等 に 負 担 を 求 めるか 求 める 場 合 どのよう な 負 担 基 準 とするか ビル 等 の 業 態 の 扱 い 商 業 ビルとオフィスビルで 基 準 を 変 えるか 住 宅 の 扱 い 住 宅 からも 徴 収 するか 徴 収 する 場 合 その 基 準 をどうするか - 7 -
(4) 地 域 における 合 意 形 成 市 が 法 的 に 強 制 力 を 持 つ 分 担 金 の 徴 収 交 付 を 行 うためには 実 施 する 事 業 その 財 源 の 一 部 とな る 分 担 金 の 徴 収 及 びその 対 象 者 等 に 地 域 の 地 権 者 等 が 合 意 していることが 必 須 条 件 です この 合 意 形 成 は 本 制 度 の 適 用 に 向 けた 手 続 きを 開 始 するまでに 行 われていることが 必 要 です 本 制 度 を 活 用 するためには 1 都 市 再 生 推 進 法 人 の 設 立 2 地 区 計 画 の 提 案 及 び 策 定 3 都 市 再 生 整 備 計 画 の 提 案 及 び 策 定 4 都 市 利 便 増 進 協 定 の 締 結 5 地 区 運 営 計 画 の 作 成 のそれぞれの 場 面 で エリ アマネジメントを 実 施 する 法 人 や 地 権 者 等 の 間 で 合 意 形 成 を 図 りつつ 手 続 きを 進 める 必 要 があります 特 に4については 都 市 再 生 推 進 法 人 や 土 地 所 有 者 等 の 間 において 実 際 に 行 うエリアマネジメント 活 動 のメニューや 役 割 分 担 分 担 金 の 対 象 とする 事 業 及 びその 徴 収 対 象 者 等 について 協 定 書 を 取 り 交 わ すこととなるため この 時 点 までにこれらの 内 容 等 について 具 体 的 な 合 意 形 成 が 必 要 となります 一 方 で 都 市 利 便 増 進 協 定 として 合 意 を 取 り 交 わすタイミングは 1~3の 後 ではありますが 実 際 に 本 制 度 を 活 用 しようとすると 1~3の 内 容 は4の 内 容 を 見 据 えたものである 必 要 があるため 本 制 度 適 用 のための 手 続 きを 開 始 するまでに あらかじめ 本 制 度 適 用 地 区 内 の 土 地 所 有 者 等 について 合 意 形 成 をしておく 必 要 があります 1 2の 地 区 計 画 の 提 案 を 行 うにあたっては 法 律 上 3 分 の2 以 上 の 土 地 所 有 者 等 の 同 意 を 得 る 必 要 が あります 2 また 4の 都 市 利 便 増 進 協 定 については 法 律 上 締 結 範 囲 内 の 土 地 所 有 者 等 の 相 当 数 の 合 意 を 得 ておく 必 要 があります 分 担 金 負 担 者 について 本 制 度 を 適 用 すると その 地 区 内 の 土 地 所 有 者 等 に 対 し 分 担 金 を 課 すこととなります 分 担 金 につい ては 税 と 同 等 の 強 制 的 な 権 限 が 認 められているため 本 制 度 を 適 用 したエリアマネジメントに 合 意 して いない 土 地 所 有 者 等 からも 強 制 的 に 負 担 を 求 めることができることとなりますが こうした 強 制 的 な 徴 収 を 避 けるためにも 本 制 度 適 用 地 区 内 の 土 地 所 有 者 等 のうち 分 担 金 負 担 者 については 全 員 の 合 意 を 得 ておく 必 要 があります 分 担 金 非 負 担 者 について 本 制 度 適 用 地 区 内 で 実 施 する 事 業 による 受 益 はないものの 影 響 は 受 けると 考 えられるため 分 担 金 3 非 負 担 者 ( 土 地 所 有 者 )については 一 定 数 以 上 の 合 意 を 得 ておく 必 要 があります 1 土 地 所 有 者 等 ( 都 市 計 画 法 第 21 条 の2) 当 該 土 地 の 所 有 権 又 は 建 物 の 所 有 を 目 的 とする 対 抗 要 件 を 備 えた 地 上 権 若 しくは 賃 借 権 ( 臨 時 設 備 その 他 一 時 使 用 のため 設 定 されたことが 明 らかなものを 除 く 以 下 借 地 権 という )を 有 する 者 2 土 地 所 有 者 等 ( 都 市 再 生 特 別 措 置 法 第 74 条 ) 土 地 の 所 有 者 若 しくは 借 地 権 等 を 有 する 者 ( 土 地 区 画 整 理 法 第 98 条 第 1 項 の 規 定 により 仮 換 地 として 指 定 された 土 地 にあ っては 当 該 土 地 に 対 応 する 従 前 の 土 地 の 所 有 者 又 は 借 地 権 等 を 有 する 者 ) 若 しくは 当 該 区 域 内 の 建 築 物 の 所 有 者 3 一 定 数 以 上 原 則 として 分 担 金 非 負 担 者 の3 分 の2 以 上 とし 地 域 の 実 情 や 活 動 内 容 等 に 応 じ 個 別 協 議 により 決 定 する - 8 -
2.3 制 度 活 用 のメリット 本 制 度 を 活 用 することによるメリットは 以 下 の 通 りです 1まちづくり 団 体 のステータスの 向 上 都 市 再 生 推 進 法 人 という 法 的 位 置 づけを 持 ち 都 市 再 生 整 備 計 画 等 の 提 案 都 市 利 便 増 進 協 定 へ の 参 加 等 も 行 える 団 体 がまちづくりを 牽 引 できます 2 公 物 管 理 等 の 特 例 的 な 規 制 緩 和 の 享 受 都 市 再 生 特 別 措 置 法 に 基 づく 道 路 占 用 特 例 等 の 規 制 緩 和 制 度 が 活 用 できます また 市 独 自 の 規 制 緩 和 も 受 けられます 3 安 定 した 活 動 財 源 の 確 保 分 担 金 の 交 付 を 受 けることにより 最 長 5 年 間 ( 継 続 する 場 合 は 最 長 7 年 間 )の 公 物 管 理 に 係 る 基 礎 的 な 財 源 は 確 保 できます また 規 制 緩 和 により 公 共 的 空 間 を 活 用 した 収 益 事 業 が 可 能 とな り その 利 益 を 活 動 財 源 とすることができます 規 制 緩 和 及 びそれに 伴 う 活 動 財 源 拡 充 に 関 しては 現 時 点 で 次 のものが 可 能 もしくは 検 討 中 です 市 独 自 の 規 制 緩 和 については 今 後 本 制 度 の 活 用 意 向 のある 地 区 の 状 況 を 見 ながら 拡 充 を 検 討 してい く 予 定 です 団 体 が 実 施 する 事 業 の 種 類 本 制 度 活 用 による 財 源 構 成 本 制 度 を 使 わない 場 合 公 共 的 空 間 の 整 備 又 は 管 理 一 体 歩 的 道 な 部 等 管 理 の + 特 例 道 路 占 用 ( 収 益 事 業 可 ) 通 常 道 路 占 用 ( 収 益 事 業 無 し) 公 園 等 その 他 の 公 共 施 設 の 整 備 又 は 管 理 民 地 内 の 公 共 的 空 間 の 整 備 又 は 管 理 1 3 2 負 担 の 軽 減 又 は 自 主 財 源 の 拡 大 占 用 料 の 減 免 公 共 的 空 間 活 用 による 事 業 収 益 地 権 者 等 の 負 担 分 担 金 ( 法 定 の 負 担 ) 同 じ 活 用 に 要 す る 負 担 ( 自 主 負 担 ) その 他 のエリアマネジメント 活 動 地 域 による 自 主 的 な 負 担 1 道 路 以 外 の 公 共 的 空 間 活 用 に 係 る 規 制 緩 和 による 2 分 担 金 の 交 付 対 象 (グレードアップ)に 充 当 3 分 担 金 が 充 当 できない 公 共 的 空 間 管 理 及 び 自 主 活 動 対 応 図 2.3 本 制 度 活 用 による 財 源 イメージ - 9 -
2.4 制 度 活 用 に 係 る 手 続 きフロー 本 制 度 活 用 のための 手 続 き( 計 画 書 等 の 作 成 提 案 )の 流 れは 下 図 の 通 りです ここで 法 人 格 を 持 つまちづくり 団 体 を 設 立 し 都 市 再 生 推 進 法 人 の 指 定 を 受 けることが スタートです 以 降 のスケジュールは 各 種 計 画 書 の 作 成 申 請 又 は 提 案 と 認 定 等 の 手 順 を 必 要 としますので 余 裕 を 持 って 設 定 することが 必 要 です 法 人 の 設 立 都 市 再 生 推 進 法 人 大 阪 市 以 下 での 説 明 箇 所 ( 都 市 再 生 特 別 措 置 法 118 条 ) 都 市 再 生 推 進 法 人 の 設 立 地 域 の 地 権 者 等 によりエリア マネジメントを 目 的 とする 法 人 を 設 立 し 都 市 再 生 推 進 法 人 の 指 定 を 申 請 当 該 法 人 の 都 市 再 生 推 進 法 人 の 指 定 3.2 節 地 区 の 決 定 計 画 の 策 定 合 意 形 成 ( 都 市 計 画 法 12 条 の4) 地 区 計 画 素 案 の 提 案 ( 都 市 再 生 特 別 措 置 法 46 条 ) 都 市 再 生 整 備 計 画 素 案 の 提 案 ( 都 市 再 生 特 別 措 置 法 74 条 ) 都 市 利 便 増 進 協 定 の 締 結 地 区 計 画 素 案 ( 区 域 及 び 整 備 開 発 又 は 保 全 に 関 する 方 針 ) の 提 案 都 市 再 生 整 備 計 画 素 案 の 提 案 都 市 利 便 増 進 協 定 に 係 る 合 意 形 成 ( 協 定 締 結 ) 地 区 計 画 案 の 作 成 変 更 の 判 断 都 市 計 画 協 議 会 で 審 議 都 市 計 画 決 定 都 市 再 生 整 備 計 画 の 作 成 変 更 の 判 断 都 市 利 便 増 進 協 定 の 認 定 都 市 再 生 整 備 計 画 は 市 が 策 定 3.3 節 3.4 節 3.5 節 (エリアマネジメント 活 動 促 進 条 例 で 規 定 ) 地 区 運 営 計 画 案 の 策 定 地 区 運 営 計 画 案 の 策 定 ( 収 支 の 積 算 を 含 む) 3.6 節 3.7 節 地 区 運 営 計 画 (エリアマネジメント 活 動 促 進 条 例 で 規 定 ) 地 区 運 営 計 画 の 認 定 の 申 請 ( 当 初 は 5 年 ) 地 区 運 営 計 画 の 認 定 を 申 請 ( 収 支 予 算 書 含 む) 年 度 計 画 の 認 定 の 申 請 地 区 運 営 計 画 認 定 審 査 会 議 で 審 査 地 区 運 営 計 画 の 認 定 条 例 案 の 作 成 市 会 で 分 担 金 条 例 を 議 決 財 源 の 徴 収 交 付 事 業 の 実 施 高 質 な 公 物 管 理 公 共 性 の 高 い 事 業 共 益 性 の 高 い 事 業 年 度 計 画 ( 翌 年 度 の 収 支 予 算 書 等 )の 認 定 を 申 請 補 助 金 の 交 付 申 請 分 担 金 の 徴 収 と 交 付 3.6 節 3.7 節 4 章 道 路 や 公 園 等 の 公 有 地 および 隣 接 する 民 有 地 を 使 って 賑 わいを 創 出 図 2.4 制 度 活 用 に 係 る 手 続 きフロー - 10 -