第 1 章 公 共 施 設 マネジメントにつて 1. 公 共 施 設 マネジメントの 必 要 性 現 在 国 から 本 市 に 交 付 されてる 普 通 交 付 税 は 合 併 後 10 年 目 となる 平 成 27 年 度 か ら 激 変 緩 和 措 置 により5ヶ 年 をかけて 段 階 的 に 減 額 され 平 成 32 年 度 には 一 本 算 定 となり 現 在 の 普 通 交 付 税 の 額 約 137 億 円 より 約 10 億 円 減 額 されるものと 見 込 まれます 一 方 歳 出 におきましては 生 活 保 護 費 をはじめとする 扶 助 費 の 増 加 や 齢 者 の 増 加 に よる 社 会 保 障 関 連 経 費 である 介 護 保 険 事 業 費 や 後 期 齢 者 医 療 事 業 費 の 増 加 により 極 め て 厳 し 財 政 運 営 を 強 られてます 歳 入 は 減 少 し 歳 出 は 増 加 するとうこの 厳 し 財 政 状 況 を 打 開 するためには 市 の 業 務 の 効 率 化 や 支 出 の 抑 制 に 努 めてくことが 急 務 の 課 題 であるとえます しかし 社 会 状 況 の 変 化 により 行 政 に 求 められるニーズは 年 々 多 種 多 様 化 するとともに 肥 大 化 してます 限 られた 行 政 資 源 の 中 でこれらの 課 題 に 対 処 してくためには 職 員 一 人 ひとりが 税 を 投 入 するものを 見 極 める とう 視 点 に 立 ち コスト 意 識 をもって 持 続 可 能 で 効 率 的 な 行 政 経 営 に 努 めてく 必 要 があります 特 に 本 市 の 普 通 会 計 の 中 でも 多 額 の 経 費 を 占 める 公 共 施 設 の 維 持 及 び 管 理 運 営 の 最 適 化 を 図 ることが 求 められます このため 本 市 が 保 有 するすべての 公 共 施 設 を 対 象 に 施 設 経 営 の 視 点 に 立 ち 公 共 施 設 マネジメントに 取 り 組 んでく 必 要 があります 公 共 施 設 を 取 り 巻 く 問 題 と 公 共 施 設 マネジメントの 必 要 性 施 設 の 機 能 老 朽 化 耐 震 化 バリアフリー 化 環 境 負 荷 の 減 等 社 会 環 境 行 政 需 要 の 変 化 人 口 減 少 人 口 構 造 の 変 化 ( 少 子 齢 化 ) ライフスタイル ニーズの 多 様 化 財 政 状 況 の 逼 迫 等 市 町 合 併 旧 市 町 時 代 の 同 目 的 の 公 共 施 設 を 複 数 保 有 市 民 合 意 による 公 共 施 設 マネジメント オール 松 阪 でみた 公 共 施 設 の 全 体 最 適 化
2. 公 共 施 設 マネジメントの 基 本 方 針 本 市 における 公 共 施 設 の 最 適 管 理 にあたっては 以 下 に 示 す 方 針 に 基 づき 取 り 組 んで きます (1) 施 設 の 最 適 化 本 市 が 保 有 してる 施 設 につて 行 政 として 引 き 続 き 施 設 として 提 供 する 必 要 があ るかどうか 税 金 を 投 入 すべきものを 見 極 める とう 考 え 方 に 基 づき 税 投 入 の 必 要 性 を 検 証 し 設 置 の 意 義 が 薄 れた 施 設 民 間 と 競 合 する 施 設 老 朽 化 が 著 し 施 設 利 用 率 が 施 設 近 隣 に 設 置 目 的 や 施 設 内 容 が 類 似 した 施 設 がある 施 設 につては 廃 止 民 営 化 転 用 統 合 も 含 め 今 後 の 方 向 性 を 示 します (2) 地 域 特 性 に 配 慮 した 施 設 整 理 本 市 は 山 間 部 から 臨 海 部 まで 非 常 に 広 範 囲 な 市 域 を 有 しており それぞれの 地 域 に 特 性 が 存 在 してます 地 域 における 人 口 構 成 や 産 業 の 状 況 などを 活 かした 施 設 の 整 理 を 行 ます 本 市 では 住 民 協 議 会 を 核 とした 地 域 経 営 を 推 進 しており 今 後 は 地 域 が 自 主 性 自 立 性 を 発 揮 し 課 題 解 決 してくことがますます 重 要 となります このため 地 域 活 動 の 活 性 化 を 促 進 するため 地 域 特 性 に 配 慮 した 施 設 の 整 理 を 行 ます (3) 施 設 の 分 野 別 配 置 の 整 理 合 併 によってより 広 域 化 した 市 域 には これまでに 旧 市 町 単 位 で 建 設 されてきた 分 野 別 の 施 設 が 存 在 してます これらの 分 野 別 施 設 の 偏 在 性 につて 整 理 を 行 まちづ くりにおける 計 画 (ゾーニング)との 整 合 性 も 踏 まえて 検 証 し 今 後 の 施 設 の 方 向 性 を 示 した 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 及 び 個 別 施 設 計 画 をインフラも 含 めて 策 定 し これに 基 づき 中 長 期 的 な 視 野 でマネジメントをしてきます (4) 維 持 管 理 コストの 最 適 化 と 長 寿 命 化 引 き 続 き 保 有 すると 方 向 づけした 施 設 につては 徹 底 したコスト 意 識 改 革 と 経 営 感 覚 を 持 ったより 効 率 的 効 果 的 な 施 設 運 営 に 取 り 組 んできます 民 間 委 託 や 指 定 管 理 者 制 度 PFI など 民 間 の 経 営 ノウハウを 積 極 的 に 取 り 込 める 公 民 連 携 手 法 なども 踏 ま えて 最 少 の 経 費 で 最 大 の 効 果 を 挙 げられるよう 検 討 してきます また 施 設 の 現 況 やライフサイクルコストから 施 設 改 修 の 優 先 順 位 の 明 確 化 と 計 画 的 な 改 修 の 実 施 により 施 設 の 長 寿 命 化 と 施 設 全 体 にかかる 中 長 期 的 な 財 政 負 担 の 軽 減 や 平 準 化 に 取 り 組 んできます (5)サービスの 一 層 の 充 実 ( 保 有 から 活 用 への 転 換 ) 施 設 の 有 効 活 用 や 利 用 者 満 足 度 の 向 上 の 視 点 から 単 に 施 設 を 維 持 管 理 してくと う 意 識 ではなく 施 設 の 持 つ 機 能 が 最 大 限 活 用 され 目 的 が 達 成 されるための 仕 組 みづ くりに 取 り 組 んできます
公 共 施 設 マネジメントの 考 え 方 Ⅰ. 市 として 今 後 も 継 続 して 保 有 すべき 財 産 かど うか( 地 域 特 性 を 考 慮 した 施 設 仕 分 け) 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 個 別 施 設 計 画 NO 廃 止 民 営 化 転 用 統 合 など YES Ⅱ. 最 小 の 経 費 で 最 大 の 効 果 が 挙 げられる 効 率 的 効 果 的 な 施 設 運 営 ( 公 民 連 携 等 ) Ⅲ. 保 有 から 活 用 へ の 転 換 (サービスの 一 層 の 充 実 ) 図 1 公 共 施 設 マネジメントの 流 れ 3. 施 設 カルテの 目 的 と 活 用 (1) 施 設 カルテの 目 的 本 市 が 保 有 するすべての 施 設 の 最 適 化 を 目 指 して マネジメントを 進 めてくためには まず 施 設 の 現 状 を 的 確 に 把 握 し 施 設 の 情 報 を 一 元 管 理 してくことが 必 要 です このため 本 市 では 施 設 の 資 産 面 からみた 基 礎 情 報 だけでなく 施 設 運 営 や 事 業 運 営 に 要 するコスト 情 報 などを 集 約 した 施 設 カルテを 本 市 のホームページ 上 で 公 表 してます (http://www.city.matsusaka.mie.jp/www/contents/1400029355480/index.html) 本 市 の 施 設 カルテは 建 物 の 基 本 情 報 ( 所 在 地 設 置 目 的 等 ) 建 物 の 概 要 ( 設 置 形 態 大 規 模 改 修 等 の 履 歴 計 画 等 ) 管 理 運 営 の 概 要 ( 利 用 時 間 業 務 内 容 等 ) 管 理 に 係 る 経 費 ( 維 持 管 理 費 市 民 1 人 あたりのコスト 等 ) 施 設 の 利 用 状 況 等 を 施 設 ごとに 取 りま とめたもので 施 設 の 現 状 を 市 民 や 利 用 者 に 知 ってただくために 毎 年 新 しデータに 更 新 してきます (2) 施 設 カルテの 活 用 施 設 カルテの 情 報 をもとに 施 設 の 必 要 性 ( 利 用 者 数 や 対 象 者 の 偏 在 性 などの 需 要 状 況 施 設 設 置 目 的 の 達 成 度 代 替 施 設 競 合 施 設 の 有 無 など)や 施 設 性 能 ( 施 設 構 造 物 理 的 劣 化 度 耐 震 性 等 の 安 全 性 ユニバーサルデザイン ICT 1 対 応 など) 資 産 価 値 ( 立 地 環 境 周 辺 のインフラ 環 境 規 制 など)を 個 別 施 設 の 視 点 と 分 野 別 にみた 全 市 的 な 視 点 から 分 析 を 行 ます これらの 分 析 の 結 果 をもとに それぞれの 公 共 施 設 の 今 後 のあり 方 につて 現 状 と 課 題 を 整 理 し 施 設 白 書 を 作 成 しました この 施 設 白 書 と 施 設 カルテをもとに 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 個 別 施 設 計 画 を 策 定 し 維 持 改 修 統 合 移 転 増 改 築 売 却 貸 付 転 用 などに 仕 分 けてきます 1 ICT(Information and Communication Technology): 情 報 通 信 に 関 する 技 術 の 総 称 従 来 から 使 われ てる IT に 代 わる 言 葉 として 使 われてます
公 共 施 設 の 最 適 管 理 に 向 けた 取 組 の 流 れ 施 設 カルテ 個 別 施 設 分 野 別 施 設 の 視 点 で 分 析 必 要 性 等 施 設 性 能 資 産 価 値 需 要 状 況 政 策 的 位 置 付 け 設 置 目 的 の 達 成 度 代 替 競 合 施 設 施 設 構 造 物 理 的 劣 化 度 耐 震 性 等 の 安 全 性 機 能 化 度 立 地 環 境 周 辺 のインフラ 環 境 規 制 の 有 無 公 共 施 設 白 書 公 共 施 設 の 仕 分 け 作 業 必 要 性 等 施 設 性 能 資 産 価 値 維 持 改 修 増 改 築 統 合 移 転 転 用 貸 付 信 託 売 却 廃 止 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 及 び 個 別 施 設 計 画 図 2 公 共 施 設 の 最 適 管 理 に 向 けた 取 組 の 流 れ
4. 実 行 可 能 な 公 共 施 設 マネジメントを 目 指 して 公 共 施 設 マネジメントを 実 施 し 成 果 に 繋 げてくためには 施 設 に 関 する 詳 細 な 情 報 が すべての 関 係 者 に 明 確 に 公 開 され かつ 説 明 責 任 が 果 たされ 共 有 された 情 報 をもと に 計 画 が 策 定 され 実 行 に 移 されるとう 手 順 を 踏 む 必 要 があります そのためには 施 設 マネジメントに 関 わる 諸 処 の 情 報 を 公 共 施 設 白 書 としてとりまと めて 公 表 する 必 要 があります そして 本 市 の 公 共 施 設 マネジメントは 公 共 施 設 白 書 を 最 大 限 活 用 し これから 策 定 する 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 個 別 施 設 計 画 を 基 に 実 行 可 能 な 改 革 を 目 指 し て 取 組 を 進 めてきます 5. 公 共 施 設 マネジメントの 概 念 ~ 暮 らした 都 市 を 目 指 して~ 市 として 施 策 に 取 り 組 む 際 には 常 にそれが 市 民 生 活 にとって 恩 恵 をもたらすかとう 視 点 で 考 えてく 必 要 があります すなわち 市 民 にとって 暮 らしやすまち にすることができるか 公 的 サービス 水 準 が 最 適 に 保 たれてるか 少 子 齢 時 代 を 迎 えつつある 現 在 むしろ 水 準 を 向 上 させて くことで 地 域 力 都 市 力 を 上 げ 暮 らしやすまち としての 発 展 が 維 持 できます 施 設 マネジメント とうと ハコモノ だけが 問 題 であるかとうとそうではあり ません 水 準 の 公 共 サービスを 市 民 や 利 用 者 に 提 供 するためには 真 に 必 要 な 業 務 と それを 担 う 優 れた 人 材 がるとう 前 提 で それをハードとしての 施 設 が 下 支 えすると う 考 えが 原 点 にとなります わば 業 務 と 人 の 改 革 も 含 めた 大 きな 行 財 政 改 革 の 一 貫 とし て 取 り 組 むべきものです 業 務 人 材 市 民 サービス 施 設 図 3 公 共 施 設 マネジメントの 概 念