西 武 グループについて グループ 全 54 社 で 構 成 1

郊 外 部 のまちづくりの 連 携 事 例 と 課 題 西 武 鉄 道 株 式 会 社

西 武 グループについて グループ 全 54 社 で 構 成 1

西 武 グループについて 6つのセグメントにより 各 事 業 を 推 進 2

西武グループの目指す方向性 さらなる成長のためには 人口構造の変化 訪日外国人数の増加といった パラダイムシフトへの対応が必要 訪日外国人 増加するマーケットへの対応 生産年齢人口の減少により マーケットの縮小が予測される 拡大 ラ イ フ ス テ ー ジ これまでの主な ターゲットゾーン 拡大 誕生 就園 就学 こども 将来的な西武グループの ロイヤルカスタマー を醸成 就職 結婚 拡大 出産 退職 シニア 増加するマーケットへの対応 3 西武グル プ中期事業計画 2015 2017年度 より抜粋

西武グループの目指す方向性 西武グループによる施策 こども応援プロジェクト http://www.seibu-group.co.jp/kodomo-support/index.html 西武グループの多種多様な事業特性を活かし お子さまにさまざまな体験をしてい ただくことで好奇心を育み 健やかな成長を支援する 西武塾 開校 2015年 3期目 お子さまの夢 叶えます キャンペーン 2014年度実施 その他 職業体験等の体験型プランの提供 シニアほほえみプロジェクト http://www.seibu-group.co.jp/senior/ 西武グループの多種多様な事業特性を活かし 楽しいおでかけや旅行の促進 サポ ート 安心して快適に暮らせる生活環境のご提供を目指す 孫旅 などの宿泊プランの提供 日帰りバスツアーの提供 各種施設のシニア割引導入 家事代行 デイサービス等の提供 4

西 武 グループの 目 指 す 方 向 性 訪 日 外 国 人 (インバウンド) 向 け 施 策 台 湾 鉄 路 管 理 局 ( 出 所 : 台 湾 鉄 路 HP) SEIBU RAIL PASS SEIBU RAIL PASS( 訪 日 外 国 人 限 定 乗 車 券 ) 販 売 川 越 アクセスきっぷ プリンスホテル 発 売 委 託 台 湾 鉄 路 管 理 局 との 包 括 的 事 業 連 携 に 関 する 友 好 協 定 ( 西 武 ホールディングス) 並 びに 姉 妹 鉄 道 協 定 ( 西 武 鉄 道 ) 海 外 向 けCM( 東 南 アジアを 中 心 とする16か 国 地 域 2014 年 実 施 ) 西 武 鉄 道 webサイト パンフレット 等 の 多 言 語 表 記 化 その 他 誘 客 施 策 羊 山 公 園 ( 芝 桜 の 丘 ) ウォーキング&ハイキング 実 施 2014 年 度 は100 件 以 上 実 施 ( 他 社 合 同 企 画 含 む) 花 暦 に 併 せた 誘 客 芝 桜 ( 西 武 秩 父 ) 花 菖 蒲 ( 東 村 山 ) 曼 珠 沙 華 ( 高 麗 ) 等 車 両 基 地 等 におけるイベント 実 施 各 種 媒 体 を 通 じたPR(CM SNS 等 ) 5 西 武 鉄 道 CM

西 武 鉄 道 のエリアと 課 題 東 京 都 と 埼 玉 南 西 部 を 結 ぶ 全 長 176.6kmの 路 線 6

検 討 の 背 景 : 西 武 鉄 道 のエリアと 課 題 輸 送 人 員 が 微 減 傾 向 沿 線 全 体 ではおおよそ 横 ばいであるもの 埼 玉 県 沿 線 の 駅 利 用 者 の 減 少 が 進 展 急 速 な 高 齢 化 と 埼 玉 県 沿 線 の 人 口 減 少 2040 年 には 沿 線 の 高 齢 化 率 が35%を 超 えることが 予 測 埼 玉 県 沿 線 は 今 後 急 速 な 減 少 が 予 測 西 武 鉄 道 輸 送 人 員 の 変 化 (2001 年 を100%とした 場 合 ) 西 武 鉄 道 沿 線 の3 区 分 人 口 と 各 エリアの 総 人 口 の 変 化 *1 (2001 年 を100%とした 場 合 ) 7 出 典 :*1 国 勢 調 査 (2000~2010) 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 (2015~2040)

事例紹介 事例１ ダイアプランとの連携 シニアパス社会実験 所沢 飯能 狭山 入間各市 事例２ 連立事業を契機としたまちづくり 石神井公園駅付近 事例１ 事例2 8

事 例 1:ダイアプランとの 連 携 シニアパス 社 会 実 験 9

連携事例１ ダイアプランとの連携 シニアパス社会実験 １ 導入の背景 埼玉県西部地域まちづくり協議会 ダイアプラン 所沢市 飯能市 狭山市 入間市により 設立 昭和40年代 大規模団地 ニュータウンの分譲開始に伴う人口増加 急速な高齢化の進展が課題 まちづくり協議会による連携事例紹介 公共施設の相互利用 現在62施設 4市の図書館で実施 合同イベント ガイドの実施 ウォーキング大会等の実施 圏域の観光ガイド作成 等 4市共同で多くの事業 施策を実施 10

連 携 事 例 1:ダイアプランとの 連 携 シニアパス 社 会 実 験 1. 導 入 の 背 景 地 域 の 課 題 に 対 し 広 域 行 政 鉄 道 事 業 者 が 連 携 し 解 決 する 重 要 性 埼 玉 県 西 部 地 域 まちづくり 協 議 会 と 西 武 鉄 道 による 連 携 に 関 する 基 本 協 定 相 互 の 強 みを 発 揮 できる 体 制 を 構 築 具 体 的 な 取 組 み 事 項 相 互 直 通 運 転 先 である 東 急 電 鉄 横 浜 駅 での 合 同 観 光 キャンペーン 西 武 鉄 道 広 報 誌 でのタイアップ など (2013.4.4) さらなる 施 策 の 検 討 共 通 の 課 題 である 高 齢 化 1 高 齢 者 のより 快 適 な 暮 らしづくりのサポート 2 移 動 活 性 化 による 外 出 機 会 向 上 を 通 じた 魅 力 あるまちづくり 11 社 会 実 験 として DIAプランシニアパス を 発 行

連 携 事 例 1:ダイアプランとの 連 携 シニアパス 社 会 実 験 2.シニアパスの 概 要 社 会 実 験 とした 理 由 シニアパスという 新 規 施 策 に 対 する 社 会 的 意 義 利 用 者 ニーズの 確 認 シニアパス 利 用 による 高 齢 者 の 外 出 促 進 地 域 活 性 化 の 効 果 の 検 証 交 通 事 業 者 の 収 益 への 影 響 の 分 析 (1)シニアパスの 概 要 名 称 DIAプラン シニアパス 対 象 65 歳 以 上 ( 平 成 26 年 4 月 1 日 現 在 ) 期 間 2014 年 5 月 16 日 ~2014 年 6 月 15 日 (1か 月 間 ) 価 格 5,000 円 ( 税 込 ) 範 囲 西 武 鉄 道 所 沢 ~ 東 飯 能 駅 間 西 所 沢 ~ 西 武 球 場 前 駅 間 所 沢 ~ 本 川 越 駅 間 西 武 バス 4 市 内 を 起 終 点 の 全 区 間 ( 除 :コミュニティバス 東 京 都 内 区 間 ) 申 込 事 前 申 込 制 仕 様 紙 券 シニアパス 利 用 可 能 範 と 主 要 駅 ( 西 武 鉄 道 ) 12

連 携 事 例 1:ダイアプランとの 連 携 シニアパス 社 会 実 験 2.シニアパスの 概 要 社 会 実 験 対 象 地 域 を 各 市 選 定 1 市 内 の 大 規 模 な 団 地 ニュータウン 2 最 寄 駅 までバスアクセスとなる 地 域 3 地 元 自 治 会 等 の 理 解 協 力 の 獲 得 入 間 市 対 象 地 域 仏 子 ニュータウン アクセス 仏 子 駅 からバス 約 11 分 エリア 内 65 歳 以 上 人 口 1,067 人 ( 推 定 ) 狭 山 市 対 象 地 域 狭 山 台 団 地 アクセス 狭 山 市 駅 からバス 約 12 分 エリア 内 65 歳 以 上 人 口 3,678 人 ( 推 定 ) 飯 能 市 対 象 地 域 美 杉 台 ニュータウン アクセス 飯 能 駅 からバス 約 8 分 エリア 内 65 歳 以 上 人 口 1,074 人 ( 推 定 ) 所 沢 市 対 象 地 域 椿 峰 ニュータウン アクセス 小 手 指 駅 からバス 約 14 分 エリア 内 65 歳 以 上 人 口 約 1,000 人 程 度 ( 推 定 ) 13

連 携 事 例 1:ダイアプランとの 連 携 シニアパス 社 会 実 験 3. 役 割 分 担 (3) 行 政 交 通 事 業 者 の 役 割 行 政 側 の 役 割 - 地 域 住 民 に 対 する 面 的 告 知 - 社 会 実 験 対 象 地 域 の 設 定 社 会 実 験 対 象 地 域 への 集 中 的 な 情 報 提 供 事 前 申 し 込 みの 様 子 ( 狭 山 市 : 狭 山 元 気 プラザ 大 会 議 室 ) 事 前 申 込 会 場 の 設 定 交 通 事 業 者 側 の 役 割 - 制 度 設 計 と 調 査 分 析 - 制 度 設 計 各 種 届 出 発 売 事 前 事 後 アンケート 分 析 シニアパス 券 面 14

連 携 事 例 1:ダイアプランとの 連 携 シニアパス 社 会 実 験 4. 購 入 者 概 要 全 購 入 者 160 人 4 市 内 の 居 住 者 による 購 入 が90% 以 上 社 会 実 験 対 象 地 域 居 住 者 の 購 入 者 が 約 60% 地 元 への 適 切 な 情 報 提 供 が 購 入 要 因 1 居 住 地 別 2 社 会 実 験 対 象 地 域 別 15

連携事例１ ダイアプランとの連携 シニアパス社会実験 ５ 効果測定 効果測定ツール 事前アンケート 事後アンケート 調査時期 申込時 2014年6月16日 7月15日 回収方法 対面記入 郵送回収 回答数 回答率 160(100%) 140(87.5%) 共通項目 調査項目 １ 外出状況 外出頻度 外出目的 ２ 公共交通利用状況 鉄道 バスの利用頻度 訪問場所 事前アンケート項目 事後アンケート項目 １ 購入動機 ２ 外出状況 外出手段 最寄駅 停留所 利用区間 交通費支出方法 ３ 購入者情報 居住年数 職業 現在 過去 職業免許保有状況 １ 利用後の感想 妥当性 価格 期間 区間 形態 外出機会増加の実感 再購買意欲の有無 ２ 外出先 具体的な場所等 購入者情報と一体管理することにより 個人レベルでの行動の変化の検証を可能にした 社会実験の効果測定に関する調査 分析は 日本大学理工学部 金子雄一郎准教授にご協力いただきました なお 当実験の結果については 金子准教授と共著で 第21回鉄道技術 政策連合シンポジウム J-RAIL2014 2014年12月開催 において 論文の発表を行っております 16

連 携 事 例 1:ダイアプランとの 連 携 シニアパス 社 会 実 験 6. 結 果 概 要 (1) 普 段 の 外 出 頻 度 と 鉄 道 バスの 利 用 頻 度 週 半 分 以 上 外 出 する 人 が 約 80% 週 半 分 以 上 公 共 交 通 を 利 用 する 人 が50~60% 最 寄 駅 までバスアクセスが 確 保 されていることが 一 因 か ( 参 考 ) 東 京 圏 を 対 象 とした 既 往 調 査 ( 金 子 ら,2014) 17

連携事例１ ダイアプランとの連携 シニアパス社会実験 ６ 結果概要 分析の考え方 購入者を 高頻度層 低頻度層 に分類 事前アンケート回答より 高頻度層 N=113 鉄道もしくはバス またはその両方の利用が 週の半分く らい 以上と回答 低頻度層 N=47 鉄道およびバスの利用頻度ともに 週数回位 以下と回答 バス ほぼ毎日 ほぼ毎日 ほとんど外出 利用せず 無回答 合計 17 4 0 1 1 0 23 週の半分くらい 6 48 3 4 3 1 65 鉄 週に数日くらい 道 月に数回くらい 3 15 19 1 4 0 42 2 3 6 8 2 2 23 ほとんど外出 利用せず 1 1 0 1 0 0 3 無回答 0 0 0 0 0 4 4 29 71 28 15 10 7 160 合計 18 週の半分くらい 週に数日くらい 月に数回くらい

連 携 事 例 1:ダイアプランとの 連 携 シニアパス 社 会 実 験 6. 結 果 概 要 (2) 外 出 頻 度 の 変 化 全 体 : 週 半 分 くらい 以 上 外 出 する 人 が 増 加 (78.8% 85.7%) 低 頻 度 層 : 週 半 分 くらい 以 上 外 出 する 人 の 増 加 が 顕 著 (46.5% 68.3%) 心 理 的 な 外 出 頻 度 増 加 の 実 感 が 高 い 1 外 出 頻 度 の 変 化 全 体 の 変 化 低 頻 度 層 の 変 化 外 出 頻 度 :14.5 日 / 月 15.0 日 / 月 2 外 出 頻 度 の 増 加 の 実 感 あり:75.7% なし22.9% 外 出 頻 度 :11.1 日 / 月 12.6 日 / 月 19

連 携 事 例 1:ダイアプランとの 連 携 シニアパス 社 会 実 験 6. 結 果 概 要 (3) 鉄 道 の 利 用 頻 度 の 変 化 全 体 : 利 用 頻 度 が 増 加 低 頻 度 層 : 利 用 頻 度 が2 倍 以 上 増 加 シニアパスが 低 頻 度 層 の 積 極 的 な 鉄 道 利 用 を 促 したと 考 えられる 全 体 の 変 化 低 頻 度 層 の 変 化 利 用 頻 度 :11.0 日 / 月 12.3 日 / 月 利 用 頻 度 :5.0 日 / 月 10.8 日 / 月 20

連 携 事 例 1:ダイアプランとの 連 携 シニアパス 社 会 実 験 6. 結 果 概 要 (4)バスの 利 用 頻 度 の 変 化 全 体 : 利 用 頻 度 が 増 加 低 頻 度 層 : 利 用 頻 度 が2 倍 以 上 増 加 シニアパスが 低 頻 度 層 の 積 極 的 なバス 利 用 を 促 したと 考 えられる 全 体 の 変 化 低 頻 度 層 の 変 化 利 用 頻 度 :11.8 日 / 月 13.3 日 / 月 利 用 頻 度 :4.8 日 / 月 10.7 日 / 月 21

連 携 事 例 1:ダイアプランとの 連 携 シニアパス 社 会 実 験 6. 結 果 概 要 (5) 外 出 目 的 外 出 場 所 の 変 化 1 外 出 目 的 の 変 化 普 段 から 買 い 物 通 院 交 際 交 流 等 による 行 動 が 多 い 習 い 事 趣 味 スポーツ 散 歩 食 事 といった 行 動 も 増 加 1 人 あたり 平 均 外 出 目 的 数 ( 回 答 数 )2.7 個 3.2 個 事 前 アンケート で 回 答 率 35% 以 上 であったもの 事 後 アンケート で 回 答 率 35% 以 上 であったもの 22

連 携 事 例 1:ダイアプランとの 連 携 シニアパス 社 会 実 験 6. 結 果 概 要 2 外 出 場 所 の 変 化 4 市 内 の 移 動 割 合 は 鉄 道 バスともに 概 ね 増 加 傾 向 東 京 都 内 等 4 市 以 外 への 移 動 は 増 加 割 合 が 低 い シニアパスが4 市 内 の 交 流 活 性 化 に 貢 献 鉄 道 バス 23 利 用 期 間 中 利 用 割 合 が10% 以 上 増 加 した 地 点

連 携 事 例 1:ダイアプランとの 連 携 シニアパス 社 会 実 験 6. 結 果 概 要 ( 参 考 )シニアパス 利 用 者 の 主 な 訪 問 場 所 凡 例 1 所 沢 市 飯 能 市 狭 山 市 入 間 市 川 越 市 1~10 人 11~20 人 20 人 以 上 本 川 越 駅 百 貨 店 凡 例 2 趣 味 ( 天 覧 山, ハーブ 園 ) 社 会 実 験 対 象 地 域 飯 能 駅 百 貨 店 趣 味 狭 山 市 駅 病 院 ( 石 心 会, 入 間 川 病 院 ) 公 共 施 設 スーパー PePe 公 共 施 設 アウトレット 入 間 市 駅 病 院 ( 防 衛 医 大 他, 病 院 クリニック 多 数 ) 公 共 施 設 所 沢 駅 24 趣 味 百 貨 店

連 携 事 例 1:ダイアプランとの 連 携 シニアパス 社 会 実 験 6. 効 果 と 課 題 利 用 者 沿 線 自 治 体 公 共 交 通 事 業 者 今 社 会 実 験 における 効 果 高 齢 者 の 外 出 意 欲 の 向 上 4 市 内 の 地 域 活 性 化 の 可 能 性 運 賃 抵 抗 の 軽 減 による 公 共 交 通 利 用 促 進 広 く 展 開 する 場 合 の 課 題 適 切 な 利 用 ニーズの 確 認 低 頻 度 層 の 外 出 意 欲 創 出 駅 周 辺 の 居 住 者 の 価 格 感 度 分 析 シルバーパス 等 福 祉 乗 車 券 施 策 との 関 連 自 治 体 間 の 連 携 自 治 体 間 の 連 携 および 共 通 目 標 の 設 定 行 政 界 をまたがる 資 源 の 活 用 自 治 体 内 の 連 携 自 治 体 マスタープラン 地 方 版 総 合 戦 略 等 各 種 計 画 における 交 通 施 策 との 連 携 福 祉 分 野 との 更 なる 連 携 ( 予 防 介 護 や 生 活 支 援 等 ) 商 工 観 光 分 野 との 更 なる 連 携 ( 商 店 会 活 用 や 観 光 地 PR 等 ) 等 適 切 な 事 業 性 の 確 保 高 頻 度 層 の 転 移 による 減 収 リスクへの 対 応 IC 化 のハードル 適 切 な 範 囲 設 定 範 囲 の 設 定 と 価 格 設 定 の 考 え 方 等 等 25

連携事例２ 連立事業を契機とした駅周辺のまちづくり 石神井公園駅付近 大泉学園 石神井公園 練馬高野台 練馬高野台 大泉学園駅付近間 連続立体交差事業の経緯 2007年5月 都市計画事業認可 2010年2月 練馬高野台 石神井公園駅間 上り線高架化 2011年4月 練馬高野台 石神井公園駅間 下り線高架化 2013年3月 複々線化完了 5社相互直通運転開始 石神井公園駅西口供用開始 26 2013年11月 石神井公園 大泉学園駅間 下り線高架化 2015年1月 石神井公園 大泉学園駅間 上り線高架化 事業区間の高架化完了

連携事例２ 連立事業を契機とした駅周辺のまちづくり 石神井公園駅付近 高架下空間を活用した南口駅前広場の整備 練馬区 西武鉄道 高架下空間の利活用 高架下利用検討会の開催 協 議 公共利用枠 についての協議 高架下利用可能面積のうち15 を公共利用 東京都 練馬区 西武鉄道 西口 反対口 の新規開設 練馬区 西武鉄道 etc 高架下空間を活用した南口駅前広場の整備 効果 二次交通との結節機能向上 高架下空間の利活用 効果 駅周辺の生活利便性向上 商業施設 子育て施設 図書館受け取り窓口等 結 果 27 西口 反対口 の新規開設 効果 石神井公園駅利用者の利便性向上 駅周辺地域の回遊性向上等

連携事例２ 連立事業を契機とした駅周辺のまちづくり 石神井公園駅付近 Emio North 飯能方面 石神井公園駅西口 新規開設 西口 中央口 Nicot石神井公園 保育所 池袋方面 鉄道設備 元町珈琲 西武池袋線 石神井公園駅 事業計画中 駅前広場 PET-SPA CARE+CURE そうごう薬局 Nicot石神井公園 事業計画中 駐輪場 練馬区 駐輪場 練馬区 駐車場 駐輪場 西武 駐車場 駐輪場 西武 交番 交番 観光案内所 練馬区 観光案内所 練馬区 図書館資料受取窓口 練馬区 図書館資料受取窓口 練馬区 連立事業を契機とした石神井公園駅周辺の整備概要 イメージ 28 図書館受取窓口 練馬区 Emio West 南口駅前広場

連携事例２ 連立事業を契機とした駅周辺のまちづくり 石神井公園駅付近 今後の連立事業に向けて 中井 野方駅付近 新井薬師前 沼袋 2020年度完成予定 東村山駅付近 2024年度完成予定 連立事業を契機とした駅周辺のまちづくりにおいては 関係者間で 少子高齢化の進展 共働き 世代の増加等といった事業完成時の将来像および課題を共有し 地域特性に応じた沿線住民の生 活利便性の向上に向けて より一層の地域との連携が必要 機能 制度 駅前広場等の整備による結節機能強化 子育て施設 高齢者向け施設の充実等をはじ めとした生活利便性向上 コンパクトシティの考え方に基づき 高度利用等 積極的な土地利用が可能な 仕組みの構築 用途の規制緩和や容積率緩和への柔軟な対応 地域特性に応じた関係者間のより一層の連携 29

西武鉄道における今後のまちづくり 時代のニーズに合わせたソフト施策の展開 例 ターゲット こども シニア 訪日外国人 コンテンツ 鉄道イベント ウォーキングイベント 企画券 実施内容 CM等訴求媒体によるPR 設備投資 ハード を通じた安全 正確 快適性の確保 例 駅のバリアフリー化 例 駅改良工事 例 連立事業を契機としたまちづくり 短期 長期 地域特性等を踏まえたまちづくりの実現 施策の展開には 地域方針 将来像を描いている自治体との連携が不可欠 30

西武鉄道における今後のまちづくり 鉄道事業を通じた 地域社会の発展への貢献 A市 B市 C市 複数自治体による共通ビジョン 方針に基づいた連携 複数自治体間 エリア等で方針 将来像等を共有し 公共交通を活用することで より地域特性を活かしたまちづくりが実現できる可能性 31

むすびに- 交 通 政 策 基 本 法 より- 交 通 に 関 わる 施 策 の 推 進 は, 国, 地 方 公 共 団 体, 交 通 事 業 者, 住 民 等 の 関 係 者 が 連 携 し, 及 び 協 働 しつつ, 行 われなければならない( 法 第 六 条 ) < 関 係 者 の 役 割 ( 法 第 八 条 ~ 第 十 一 条 )> 関 係 者 国 地 方 公 共 団 体 交 通 事 業 者 役 割 基 本 理 念 にのっとり 交 通 に 関 する 施 策 を 総 合 的 に 策 定 し 及 び 実 施 する 責 務 地 方 公 共 団 体 の 区 域 の 自 然 的 経 済 的 社 会 的 諸 条 件 に 応 じた 施 策 を 策 定 し 及 び 実 施 する 責 務 業 務 を 適 切 に 行 うよう 努 めるとともに 国 又 は 地 方 公 共 団 体 が 実 施 する 交 通 に 関 する 施 策 に 協 力 するよう 努 める 国 民 基 本 理 念 の 実 現 に 積 極 的 な 役 割 を 果 たす 交 通 施 策 を 通 じたまちづくりを 実 現 するためには それぞれの 関 係 者 同 士 で 協 働 して 取 り 組 む 必 要 がある 32

資 料 4 都 市 防 災 の 視 点 からの 話 題 提 供 - 大 都 市 に 着 目 して- 東 京 大 学 生 産 技 術 研 究 所 都 市 基 盤 安 全 工 学 国 際 研 究 センター 准 教 授 加 藤 孝 明 1

議 論 すべき 論 点 提 示 防 災 を 考 える 基 本 スタンス 知 っている 幸 せ ( 知 らない 幸 せ) 災 害 リスクを 防 災 も まちづくりの 発 想 が 重 要. 防 災 だけ まちづくりは 成 立 しない. 防 災 は,コストではなく, 付 加 価 値. 防 災 を 進 めるための 新 たなエンジン. 1. 古 典 的 課 題 への 対 応 地 震 時 の 同 時 多 発 火 災 での 大 量 死 を 防 止 するためのフェールセーフの 更 なる 多 重 化 2. 大 規 模 水 害 に 備 えた 都 市 づくり 戦 略 づくり 浸 水 対 応 型 市 街 地 形 成 戦 略 3. 復 興 準 備 の 確 立 未 経 験 の 状 況 を 前 提 とした 復 興 準 備 : 復 興 状 況 イメージトレーニングの 必 要 性 ~ 4. 内 発 的 自 律 発 展 的 な 共 助 の 地 域 社 会 における 構 築 内 発 的 自 律 発 展 性 のある 共 助 のしくみを 埋 め 込 む 地 域 社 会 で( 他 の 課 題 と 含 め) 総 合 的 に 解 くしくみを 構 築 する 5. 業 務 地 区 における 防 災 : 都 市 再 生 安 全 確 保 計 画 帰 宅 困 難 者 対 策 に 矮 小 化 すべきではない. BCDの 整 備 + 3.11で 顕 在 化 しなかった 未 知 の 危 険 性 に 備 えるという 意 識 6. 広 域 連 携 体 制 の 構 築 基 本 は 市 町 村. 大 規 模 災 害 では 対 応 不 能 7. 普 通 の 街 を 対 象 とした 自 立 防 災 生 活 圏 の 構 築 へ (リスクの 高 い 市 街 地 / 業 務 地 区 )でもない 普 通 の 街 2

1. 古 典 的 課 題 への 対 応 地 震 火 災 に 対 するフェールセーフの 更 なる 多 重 化 延 焼 クラスター( 延 焼 運 命 共 同 体 )による 地 震 火 災 リスク 評 価 依 然 として 危 険 な 大 都 市 圏 密 集 市 街 地 問 題 延 焼 クラスター( 延 焼 運 命 共 同 体 ): 出 火 すると 延 焼 する 恐 れの 高 い 一 群 の 建 物 群 クラスター 内 からの 出 火 率 = 所 属 する 建 物 の 焼 失 率 表 1 東 京 都, 大 阪 府, 京 都 府, 愛 知 県 の 延 焼 運 命 共 同 体 トップ10 順 位 東 京 都 大 阪 府 京 都 府 愛 知 県 1 22535 18549 10361 5103 2 14043 10777 8560 3892 3 11294 10655 6354 3765 4 9675 10458 6224 3149 5 9283 10260 5837 3055 6 9197 10120 5687 2963 7 9157 9471 4812 2773 8 9085 8031 4667 2724 9 8093 7542 4633 2645 10 7799 7228 4569 2418 3000 棟 のクラスター: 仮 に10,000 棟 に1 件 出 火 すると, 確 率 25%で 焼 失 東 京 :71 箇 所, 大 阪 :63 箇 所, 京 都 :27 箇 所 ( 参 考 : 愛 知 県 6 箇 所 ) 標 準 地 域 メッシュ ( 第 3 次 地 域 区 画 ) 焼 失 率 (%) 50 20 50 10 20 5 10 1 5 0.5 1 0 0.5 出 火 率 を 一 律 0.00048とした 場 合 (2002 年 データ) 加 藤 ら 論 文 (2006), 地 域 安 全 学 会 3

1. 古 典 的 課 題 への 対 応 地 震 火 災 に 対 するフェールセーフの 更 なる 多 重 化 (3) 古 典 的 都 市 防 災 課 題 ( 地 震 火 災 避 難 )への 対 応 この30 年 は 基 本 的 な 政 策 の 枠 組 は 変 わってない. 地 震 火 災 からの 避 難 危 険 を 再 評 価 と 想 定 外 への 備 えが 必 要 新 たな 計 画 要 素 を 付 加 し, フェールセーフの 厚 み をつける 必 要 がある. 防 災 都 市 づくり 計 画 の 基 本 構 造 被 害 の 地 域 分 布 の 特 徴 ( 東 京 湾 北 部 地 震 ) 火 災 にる 死 者 4,100 人 ( 東 京 都 首 都 直 下 地 震 被 害 想 定,2012.4) 市 街 地 延 焼 避 難 広 域 避 難 シミュレーション( 加 藤 ら,2014) 2015/03/09 12:43 - 画 面 の 領 域 の 取 り 込 み 現 在 の 計 画 : 全 員 が 指 定 避 難 場 所 へ 避 難 最 寄 り 避 難 場 所 に 避 難 した 場 合 2015/03/09 12:43 - 画 面 の 領 域 の 取 り 込 み 安 全 な 空 間 に 収 容 できない 避 難 者 最 大 超 過 人 数 :8 万 人 /1 箇 所 合 計 80 万 人 吉 永 加 藤 ら: 日 本 建 築 学 会 大 会 梗 概 集,2014 杉 並 中 野 出 火 点 100 相 対 度 数 (%) 60 10 530 673 547 380 142 231 155 94573933181612512107 7 3 3 2 3 4 2 1 2 2 2 3 2 1 1 1 火 災 による 大 量 死 の 可 能 性 はゼロではない. 新 たなフェールセーフが 必 要 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 10000 11000 12000 13000 14000 15000 16000 17000 18000 4

2. 気 候 変 動 への 適 応 としての 大 規 模 水 害 への 対 応 浸 水 対 応 型 市 街 地 形 成 戦 略 浸 水 対 応 型 市 街 地 : 大 規 模 水 害 時 でも 大 丈 夫 な 市 街 地 気 候 変 動 + 海 抜 ゼロメートル 広 域 高 密 低 層 市 街 地 気 候 変 動 による 極 端 現 象 の 常 態 化 水 害 リスクの 確 実 な 増 大 高 潮 リスクに 晒 される 区 域 ( 東 京, 大 阪, 名 古 屋 圏 ) 国 土 交 通 省 荒 川 浸 水 想 定 区 域 図 ( 国 土 交 通 省 ) 気 候 変 動 への 対 応 として 市 街 地 の 浸 水 対 応 化 が 必 要 他 には 戸 田 市 都 市 防 災 の 方 針 (2011) 社 会 的 にソリューションがない 状 況 葛 飾 区 都 市 計 画 マスタープラン(2011) ( 安 全 まちづくりの 方 針 ( 水 害 )) ( 葛 飾 区 ホームページ) 葛 飾 区 荒 川 ハザードマップ 27 万 人 が 超 遠 距 離 避 難 ( 千 葉 含 む) 高 台 化 による 避 難 場 所 の 整 備 が 位 置 づけられている. 5 にいじゅくみらい 公 園 のイメージ 図 高 台 化 による 公 園 整 備. 水 害 発 生 時 に 避 難 場 所, 防 災 拠 点 として 機 能.( 葛 飾 区 )

現 状 に 至 る 経 緯 : 地 盤 沈 下 + 都 市 化 の 時 代 の 都 市 計 画 の 失 敗 近 代 化 に 伴 う 地 盤 沈 下 最 大 観 測 値 : 4.5m 社 会 的 にソリューションがない 状 況 地 盤 沈 下 を 考 慮 しない 市 街 化 東 京 都 河 川 部 資 料 6

浸 水 対 応 型 市 街 地 を 形 成 する 長 期 的 戦 略 ( 例 ) 葛 飾 区 共 同 研 究 報 告 書 ( 加 藤 孝 明 研 究 室,2011-2013) 7

3. 復 興 準 備 の 確 立 未 経 験 の 状 況 を 前 提 とした 復 興 準 備 を 行 うべき ( 復 興 状 況 イメージトレーニングの 必 要 性 ) 言 葉 の 定 義 :そもそも 事 前 復 興 の 意 味 = 復 興 準 備 と 減 災 の 促 進 上 乗 せ 防 災 基 本 計 画 1998 年 の 抜 本 的 見 直 し 復 興 対 策 の 充 実 事 前 復 興 とは ( 中 林 一 樹 首 都 大 学 東 京 名 誉 教 授 ( 明 治 大 学 特 任 教 授 )による) 1 被 災 後 に 進 める 復 興 対 策 の 手 順 や 進 め 方 を 事 前 に 講 じておく. 地 域 防 災 計 画 の 復 興 対 策 への 位 置 づけ 2 復 興 における 将 来 目 標 像 を 事 前 に 検 討 し, 共 有 しておく. 都 市 マス, 長 期 総 合 計 画 に 位 置 づけ 3 被 災 後 の 復 興 事 業 の 困 難 さを 考 えると, 事 前 に 復 興 まちづくりを 実 現 し, 災 害 に 強 いまちにしておくことこそ, 究 極 の 事 前 復 興 計 画 である 脆 弱 な 市 街 地 での 防 災 市 街 地 整 備 として 推 進 復 興 準 備 減 災 の 促 進 上 乗 せ 8

減 災 と 復 興 準 備 復 興 準 備 の 位 置 づけ 時 間 のかかる 防 災 都 市 づくり のフェールセーフ 当 たり 前 の 計 画 として 必 要 防 災 都 市 づくり VS 復 興 準 備 ではない. 減 災 (Mitigation) 準 備 計 画 (Preparedness) 応 急 対 応 (Response) 復 旧 復 興 (Recovery) 復 興 準 備 過 去 の 災 害 事 例 からみた 災 害 復 興 の6 法 則 1 2 3 4 5 どこにでも 通 用 する 処 方 箋 はない. 災 害 復 興 は 社 会 のトレンドを 加 速 させる 過 疎 化 している 地 域 では, 過 疎 化 が 加 速. 成 長 する 地 域 では, 成 長 が 加 速. 復 興 は, 従 前 の 問 題 を 深 刻 化 させて 噴 出 させる. 復 興 で 用 いられた 政 策 は, 過 去 に 使 ったことのあるもの, 少 なくとも 考 えたことがあるもの 成 功 の 必 要 条 件 : 復 興 の 過 程 で 被 災 者, 被 災 コミュニティの 力 が 引 き 出 されていること 6 成 功 の 必 要 条 件 : 復 興 に 必 要 な4つの 目 のバランス 感 覚 +α( 外 部 の 目 ) 時 間 軸 で 近 くを 見 る 目 と 遠 くを 見 る 目 空 間 軸 で 近 くを 見 る 目 と 遠 くを 見 る 目 T. Kato, Yasmin Bhattacharya, et al: Disaster Research, Vol.8(7), 737-745, 2013.7 復 興 準 備 は 可 能,かつ, 有 効 9

復 興 準 備 の 取 り 組 み 東 京 都 の 一 連 の 取 り 組 み(1997 年 ~) 東 京 都 復 興 グランドデザイン 東 京 都 震 災 復 興 マニュアル( 復 興 プロセス 編 / 復 興 施 策 ) 復 興 まちづくり 模 擬 訓 練 主 目 的 : 神 戸 型 復 興 プロセスを 前 提 として,その 円 滑 化 すること 1995 年 1 月 : 阪 神 淡 路 大 震 災 1997 年 5 月 : 東 京 都 都 市 復 興 マニュアル 策 定 1998 年 10 月 : 東 京 都 生 活 復 興 マニュアル 策 定 2001 年 4 月 : 東 京 都 震 災 対 策 条 例 改 正 <2001 年 5 月 : 東 京 都 復 興 グランドデザイン 策 定 > 2003 年 3 月 : 東 京 都 震 災 復 興 マニュアル 策 定 復 興 プロセス 編 / 復 興 施 策 2003 年,2004 年 ~2006 年 度 : 復 興 市 民 組 織 育 成 事 業 復 興 まちづくり 模 擬 訓 練 統 合, 拡 充 復 興 状 況 イメージトレーニング の 取 り 組 み( 復 興 イメトレ)(2007 年 ~) 第 一 義 的 目 的 : 1 未 経 験 の 復 興 状 況 が 生 じることを 前 提 として, 2 復 興 課 題 を 事 前 に 理 解 し,3それを 解 消 する 施 策 を 事 前 に 検 討 しておくこと. 10 加 藤 中 村 : 日 本 災 害 復 興 論 文 集,No.1,2010.3

復 興 準 備 のあるべき 像 未 経 験 の 災 害 復 興 課 題 に 備 えるための 手 法 ~ 復 興 状 況 イメージトレーニング 埼 玉 県 : 市 町 村 への 研 修 と 普 及, 千 葉 県 :2011,2012 さいたま 市 :2013 年 ~(やる 気 ) 飯 能 市 :2009 年 ~( 担 当 者 やる 気, 担 当 者 異 動 ) 茅 ヶ 崎 市 :2010~ ( 本 格 化 : 真 剣 に 検 討. 平 時 の 行 政 施 策 の 中 への 位 置 づけを 模 索 ) 11

復 興 準 備 の 取 り 組 み マニュアル 作 成 習 熟 型 から 事 前 復 興 課 題 理 解, 政 策 検 討 型 へ 転 換 地 震 被 害 想 定 手 法 ( 防 災 性 の 評 価 手 法 ) 防 災 対 策 の 検 討 復 興 状 況 想 定 手 法 ( 可 能 性 のあるシナリオ 記 述 ) 新 たな 復 興 施 策 のパッケージ の 事 前 検 討 どう 想 定 するか? そもそも 復 興 状 況 人 の 意 思 決 定 の 積 み 重 ね 生 活 感 覚 を 積 極 的 に 位 置 づけて, 人 が 考 える/プランナーの 感 覚 を 積 極 的 に 位 置 づけて, 人 が 考 える. 首 都 圏 で 想 定 される 未 知 の 復 興 状 況 課 題 ( 下 記 は,あくまでも 根 拠 のない 例 示 ) 郊 外 住 宅 地 での 被 災 : 住 宅 と 世 帯 のミスマッチの 解 消 被 災 した 郊 外 戸 建 て 高 齢 高 齢 者 世 帯 被 災 しない 駅 前 マンションファミリー 世 帯 被 災 者 の 積 極 的 な 選 択 による 住 み 替 え 23 区 西 部 での 広 域 の 被 災 被 災 地 域 での 住 宅 の 大 量 供 給 とそれに 伴 う 人 口 の 大 移 動 被 災 していない 多 摩 ニュータウンの 空 洞 化 民 間 投 資 の 二 極 分 化, 市 場 価 値 の 二 極 分 化 復 興 弱 地 域 の 出 現 都 心 に 近 い 密 集 市 街 地 での 延 焼 被 災 買 い 叩 きによる 大 規 模 な 地 上 げ,それに 伴 う 住 民 の 流 出 民 間 投 資 主 体 の 乱 開 発 再 開 発 による 床 の 供 給 過 剰 による 共 倒 れ 破 綻 過 剰 な 床 供 給 の 制 御? 民 間 投 資 ( 外 資 含 む)の 最 適 制 御? 意 図 せぬ 市 街 地 の 再 構 築? 他 にもいろいろ 想 定 可 能? 12

内 発 的 自 律 発 展 的 な 共 助 の 地 域 社 会 における 構 築 内 発 的 自 律 発 展 性 のある 共 助 のしくみを 埋 め 込 む 地 域 社 会 で 総 合 的 に 解 くしくみを 構 築 する 共 助 が 必 須 となる 基 本 構 造 大 規 模 災 害 : 公 の 対 応 資 源 < 対 応 ニーズ 地 域 社 会 に 依 存 せざるをえない 構 造 唯 一 のソリューション 他 の 地 域 課 題 と 同 じ 構 造 高 齢 者 福 祉 : 公 の 対 応 資 源 < 対 応 ニーズ 総 合 的 にコミュニティでアプローチすることが 重 要 団 塊 の 世 代 が 前 期 高 齢 者 の 時 代 : 地 域 社 会 の 高 度 化 の 黄 金 期 ( 今 必 要!) 地 域 での 取 り 組 みの 体 系 化 高 度 化.そのための 支 援. まちづくり 支 援 の 体 系 化 まちづくり 支 援 技 術 の 高 度 化 取 り 組 みの 総 合 化 加 藤 孝 明 : 地 区 防 災 計 画 学 会 論 文 集 2015 主 催 :いたばし 総 合 ボランティアセンター テーマ: 災 害 時 の 助 け 合 い/ 老 人 漂 流 社 会 終 の 住 処 ( 葛 飾 区 2009) 3 回 の 連 続 ワークショップ 全 18 地 域 センターで 開 催.のべ1900 名 参 加 (18 地 域 3, 約 40~50 名 /1 地 域 ) 13

業 務 地 区 における 防 災 : 都 市 再 生 安 全 確 保 計 画 帰 宅 困 難 者 対 策 に 矮 小 化 すべきではない. 防 災 の 新 しい 概 念 防 災 安 全 確 保 コストではなく 付 加 価 値 と 位 置 づける ハザードの 大 きさに 対 応 する 十 分 な 備 え =その 地 域 の 付 加 価 値 民 間 の 自 律 的 な 建 築 の 促 進 を 通 して BCD の 整 備 へ. BCD( Business Continuity District): エネルギー 水 の 自 立 性 による 事 業 継 続 可 能 地 区 国 際 競 争 力 の 確 保 / 周 辺 地 域 を 含 めた 広 域 の 安 心 の 拠 点 空 間 形 成 3.11で 現 れなかった 未 知 の 危 険 への 対 応 という 視 点 BCD( Business Continuity District )の 整 備 へ ( エ 防 リ 災 ア 拠 防 点 災 機 ビ 能 ル ビ ) ル 審 査 会 14 加 藤 孝 明 渡 邊 仁 小 島 知 典 : 日 本 建 築 学 会 計 画 系 論 文 集 79(696), 451-459, 2014.2

広 域 連 携 調 整 体 制 の 構 築 基 本 単 位 は 市 区 町 村. 都 道 府 県 調 整. 大 規 模 災 害 では 対 応 不 能 防 災 計 画 の 広 域 連 携 自 治 体 間 応 援 のシステム 化 それに 対 応 した 支 援 拠 点 のネットワーク 復 旧 期 の 広 域 連 携 東 京 圏 では, 従 来 システムは 空 間 的 に 破 綻 している 仮 設 住 宅 用 地 / 瓦 礫 処 理 東 京 都 では, 時 限 的 市 街 地 ( 被 災 地 内 に 仮 設 市 街 地 を 形 成 )の 概 念 は 提 示 され ているが,その 実 現 方 法 は? 復 興 期 の 広 域 調 整 広 域 での 計 画 調 整 機 能 が 必 要 ではないか? 例 : 都 市 計 画 事 業 の 乱 立. 床 の 供 給 過 剰. 例 : 意 図 しない 市 街 地 の 再 構 築 現 象 15

普 通 の 街 の 自 立 防 災 生 活 圏 の 構 築 へ( 思 考 中 ) 大 都 市 の 防 災 に 欠 けている 視 点 危 険 なところに 焦 点 をあてて 対 策 実 施 東 京 都 防 災 都 市 づくり 推 進 計 画 ( 整 備 地 域 ) 東 京 都 防 災 都 市 づくり 推 進 計 画 ( 木 造 密 集 市 街 地 ) 白 抜 きの 普 通 の 街 は? 課 題 がないわけではない. その 多 くは, 地 方 都 市 に 持 っていけば, 課 題 地 区 と 位 置 づけられるスペック. 都 市 再 生 緊 急 整 備 地 域 を 中 心 に 都 市 再 生 安 全 確 保 計 画 災 害 時 の 普 通 の 街 の 挙 動 が 状 況 を 決 定 づける 可 能 性 あり 例 えば, 要 援 助 救 援 地 区 or 自 立 地 区 公 共 施 設 の 建 替 え 等 を 契 機 として 地 域 の 自 立 性 を 高 めるための 施 策, 計 画 手 法 があり 得 るのではないか 16