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幼 児 教 育 Q&A 平 成 22 年 3 月 栃 木 県 総 合 教 育 センター

ま え が き

目 次 まえがき Q1 生 きる 力 とは どのような 力 ですか 1 Q2 好 奇 心 や 探 究 心 を 育 てるためには どのような 援 助 が 大 切 ですか 2 Q3 自 ら 進 んで 食 べようとする 気 持 ちを 育 てるにはどのような 援 助 が 大 切 ですか 3 Q4 協 同 して 遊 ぶということはみんなで 一 緒 に 遊 ぶということですか 5 Q5 規 範 意 識 の 芽 生 えを 培 うためには きまりやルールを 守 るように 厳 しく 指 導 する ことが 大 切 なのですか 7 Q6 幼 児 が 自 分 の 思 いを 言 葉 で 伝 え 合 う 喜 びを 味 わうようになるためには どのよう な 経 験 が 必 要 なのですか 9 Q7 作 品 の 出 来 栄 えよりもその 過 程 を 大 切 にするとは どのようなことですか 11 Q8 多 様 な 体 験 をするということは 行 事 や 施 設 見 学 などを 数 多 く 取 り 入 れるという ことですか 13 Q9 交 流 活 動 は 幼 児 にとってどのような 意 味 がありますか 15 Q10 クラスに 発 達 障 害 と 診 断 された 幼 児 がいますが 保 育 者 はどのような 援 助 をした らよいのですか 16 Q11 幼 児 がうまく 園 に 馴 染 むためには どのような 援 助 が 大 切 ですか 17 Q12 園 における 子 育 ての 支 援 の 配 慮 点 は 何 ですか 18 Q13 教 育 課 程 や 指 導 計 画 を 評 価 し 改 善 していく 方 法 を 教 えてください 19 Q14 幼 稚 園 や 保 育 所 の 教 育 と 小 学 校 教 育 の 段 差 とは どのようなものですか 21 Q15 入 学 に 際 しての 情 報 伝 達 では 小 学 校 の 先 生 は 幼 児 のどのような 情 報 がほしい 22 のですか 幼 児 教 育 Q&A 作 成 委 員 名 簿 一 覧 参 考 文 献

Q1 生 きる 力 とは どのような 力 ですか 子 どもが 生 涯 にわたって 生 きていくために 必 要 な 力 を 生 きる 力 そのために 大 切 な 経 験 保 育 者 の 大 切 な 援 助 幼 児 期 には 次 代 を 担 う 子 どもたちが 人 間 として 心 豊 かにた くましく 生 きる 力 を 身 に 付 けられるよう 遊 びを 通 して その 基 礎 を 培 うことが 重 要 です 1

Q2 好 奇 心 や 探 究 心 を 育 てるためには どのような 援 助 が 大 切 ですか 保 育 者 の 大 切 な 援 助 その 過 程 で 幼 児 はこんなことを 経 験 します 友 達 の 考 えに 刺 激 を 受 け 自 分 だけでは 発 想 しえなかったことに 気 付 き 新 しい 考 えを 生 み 出 します このような 体 験 を 通 して 幼 児 は 考 えることの 楽 しさや 喜 びに 気 付 き 自 ら 考 えようとする 気 持 ちが 育 っていきます 小 学 校 以 降 の 思 考 力 の 基 礎 となる 大 切 な 経 験 です 2

Q3 自 ら 進 んで 食 べようとする 気 持 ちを 育 てるには どのような 援 助 が 大 切 ですか 保 育 者 の 大 切 な 援 助 援 助 の 具 体 例 自 ら 進 んで 食 べようとする 気 持 ちを 育 てるには 3

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ネットワーク 刺 激 し 合 う はりきる 仲 間 との やりとり 揺 れる 試 す 楽 しむ 感 じる 協 同 して 遊 ぶように なるまでのイメージ Q4 協 同 して 遊 ぶということはみんなで 一 緒 に 遊 ぶと いうことですか 5 歳 児 4 歳 児 3 歳 児 < 子 ど も の 姿 > < 保 育 者 の 援 助 のポイント> 5

3 歳 児 にとって 友 達 という 他 者 に 出 会 うときの 感 情 は 様 々で 複 雑 かもしれません しかし このよう に 友 達 と 出 会 ったときに 同 じ 感 覚 をもつ 他 者 が いることを 心 地 よく 思 う 経 験 を 積 み 重 ねていくこと は 以 後 自 ら 友 達 とかかわっていくときに 肯 定 的 に 友 達 の 存 在 を 受 け 入 れることができるようになる ための 大 切 な 経 験 の 一 つになっていくでしょう 障 害 をこんな 友 達 とのやりとりが 全 部 の 障 害 風 にしたい 楽 しい をストーリー でつなぐ 材 料 や 作 り 方 障 害 に 凝 る 全 体 を 見 わたして の 研 究 だ 応 援 したい 自 分 なりの 役 割 を 走 ることへの 興 味 見 つけて スタートの 旗 を 作 ろう 走 るのが バトンタッチが 友 達 と 競 走 笛 を 吹 こう 楽 しい 楽 しい したい 保 育 者 は 幼 児 一 人 一 人 がはりきっていることを 見 つけ 活 動 を 支 えながら 適 切 な 素 材 を 提 示 したりアイディアを 出 したりして 十 分 に 自 己 発 揮 できるよう に 援 助 し 響 き 合 いを 意 識 しながら 活 動 をコーディネートしていきます 一 人 一 人 の 自 発 的 な 思 いを 受 け 止 め 保 育 者 も 共 に 創 り 上 げながら みんなで 作 った 醍 醐 味 が 味 わえるように 援 助 することが 大 切 です 6

Q5 規 範 意 識 の 芽 生 えを 培 うためには きまりやルールを 守 るように 厳 しく 指 導 することが 大 切 なのですか 幼 児 の 経 験 みんなと 生 活 する 中 で みんなで 気 持 ちよく 生 活 することの 大 切 さに 気 付 く 友 達 の 様 々な 特 性 を 理 解 する 生 き 物 とのかかわりの 中 で 命 の 大 切 さに 気 付 く 様 々な 人 との 交 流 を 通 して 自 分 の 在 り 方 を 考 える 友 達 とのかかわりを 深 める 中 で いろいろな 解 決 の 方 法 を 知 る 自 分 の 思 いの 伝 え 方 を 知 る 友 達 とのけんか いざこざを 通 して 様 々 な 思 いに 気 付 く ルールやきまりの 意 味 を 知 る 自 分 の 思 いを 主 張 する 友 達 と 遊 ぶ 面 白 さを 知 る 友 達 といることを 心 地 よいと 感 じる 初 めての 集 団 生 活 の 中 で 人 を 肯 定 的 に 受 け 止 めることができるよ うになる 安 心 して 自 分 の 思 いを 表 出 する 幼 稚 園 の 生 活 の 仕 方 を 知 る 教 師 の 役 割 状 況 に 応 じた 多 様 なかかわりを 大 切 にする 幼 児 を 肯 定 的 に 受 け 止 める 幼 児 は 教 師 に 受 け 止 められることで 安 心 して 自 分 の 思 いを 表 出 できるようにな ります そのことで 幼 児 は 教 師 との 安 定 した 関 係 に 支 えられ 友 達 とのかかわり の 中 で 自 分 が 他 者 を 肯 定 的 に 受 け 入 れら れるようになります 7

幼 児 期 後 半 には 生 活 の 中 で 自 分 たちが 困 った 体 験 等 を 通 して 過 ごしやすくなるための 方 法 など 自 分 たちなりに 考 える 場 を 意 識 してつくっていくこともよいでしょう 8

Q6 幼 児 が 自 分 の 思 いを 言 葉 で 伝 え 合 う 喜 びを 味 わうよう になるためには どのような 経 験 が 必 要 なのですか ごめんなさい という 言 葉 も 無 理 に 言 わせるのではなく 3 歳 からの 経 験 の 積 み 重 ねによって 少 しずつ 自 分 の 言 葉 として 言 えることが 大 切 です 9

10

Q7 作 品 の 出 来 栄 えよりもその 過 程 を 大 切 にするとは どのようなことですか 11

12

Q8 多 様 な 体 験 をするということは 行 事 や 施 設 見 学 などを 数 多 く 取 り 入 れるということですか 人 自 然 様 々な 経 験 とは 意 味 のある 多 様 な 体 験 とは もの 生 き 物 保 育 者 は 13

A 幼 児 が 何 を 経 験 しているかを とらえることが 重 要 です 14

Q9 交 流 活 動 は 幼 児 にとってどのような 意 味 があり ますか 小 学 校 ( 生 活 科 )の 単 元 秋 祭 りへようこそ の 交 流 活 動 の 例 をもとに 幼 児 にとっての 交 流 の 意 味 を 考 えます 幼 稚 園 保 育 所 のねらいは? 2つください いらっしゃい 2つで60 円 です 小 学 校 のねらいは? 幼 児 にとって 意 味 のある 交 流 にするための4つのポイント!! 幼 稚 園 保 育 所 のねらいを 明 確 にして 参 加 しましょう 事 前 に 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 の 双 方 のねらいを 共 通 理 解 しましょう 事 後 に 実 施 した 交 流 活 動 について 話 合 う 機 会 をもちましょう 交 流 活 動 を 年 間 指 導 計 画 に 位 置 付 けましょう 小 学 校 へのあこがれや 期 待 がふくらみます 交 流 で 経 験 したことを 幼 児 なりに 遊 びや 生 活 に 生 かそうとします 交 流 をすることによって 幼 児 に 育 つものは 何 か その 時 間 にどのような 学 びがあるのかというねらいを 教 師 がしっか りともつことが 重 要 です 15

Q 1 0 クラスに 発 達 障 害 と 診 断 された 幼 児 がいますが 保 育 者 はどのような 援 助 をしたらよいですか 特 別 支 援 教 育 とは 保 育 者 の 具 体 的 な 援 助 すべての 幼 児 に 有 効 な 援 助 です 大 切 なのは その 幼 児 が 集 団 の 中 で 他 の 幼 児 と 同 じことをすることではな く その 場 で 個 々の 発 達 に 応 じた 必 要 な 経 験 をしているかということです そのために 必 要 なことは 個 別 の 指 導 計 画 の 作 成 園 内 の 指 導 体 制 の 充 実 関 係 機 関 等 との 連 携 保 護 者 への 支 援 16

Q11 幼 児 がうまく 園 に 馴 染 むためには どの ような 援 助 が 大 切 ですか 幼 児 のトイレを 例 に 考 えてみましょう 大 切 な 職 員 同 士 の 連 携 17

Q12 園 における 子 育 ての 支 援 への 配 慮 点 は 何 ですか 具 体 的 な 配 慮 点 子 育 ての 相 談 では 情 報 提 供 では 未 就 園 児 の 親 子 登 園 では 特 別 支 援 学 校 との 連 携 ボランティア 団 体 の 活 用 NPO 法 人 との 協 力 行 政 機 関 との 連 携 家 庭 教 育 オピニオン リーダーとの 連 携 幼 稚 園 子 育 て 経 験 者 の 活 用 幼 稚 園 保 育 所 小 学 校 との 連 携 保 育 カウンセ ラーとの 連 携 子 育 ての 支 援 活 動 が 充 実 すると(A 幼 稚 園 の 例 ) 保 護 者 が 子 育 てを 楽 しいと 感 じられるような 支 援 をしていくこ とが 大 切 です そこに 来 た 保 護 者 が 子 育 てのヒントを 得 られたり 子 どもの 成 長 に 喜 びを 感 じたり 友 達 ができたりする 機 会 を 充 実 していきましょう 18

Q13 教 育 課 程 や 指 導 計 画 を 評 価 し 改 善 していく 方 法 を 教 えてください 改 善 例 1 幼 稚 園 教 育 要 領 及 び 解 説 の 記 述 < 幼 児 の 具 体 的 な 姿 > 4 歳 児 (11 月 ) 楽 しみ 会 ( 発 表 会 )でいくつ かのグループに 分 かれて 年 長 組 と 一 緒 に 活 動 すること になった A 児 はいつも 声 も 小 さく B 児 となら 安 心 して 自 分 の 思 いを 表 現 して 遊 ん でいた しかし B 児 はA 児 とは 別 のグル プを 選 んで しまった A 児 は 初 めは 不 安 な 表 情 で 過 ごしていたが 自 分 で 選 んだ 楽 器 グループの 活 動 が 楽 しくなり 本 番 をや り 遂 げた 本 番 が 終 わると クラスの 中 で 自 分 がやって いなかった 劇 グループの 出 し 物 をC 児 やB 児 と 一 緒 に 大 きな 声 で 堂 々と 演 じるこ とを 楽 しんだ < 事 例 の 読 み 取 り( 評 価 )> 気 の 合 う 友 達 との 間 で 十 分 に 自 分 の 思 いを 表 現 する 経 験 を 重 ねてきたからこそ 安 心 できる 友 達 と 分 かれて 活 動 する 状 況 を 自 分 なりに 受 け 入 れることができるよ うになるのだろう 自 分 が 興 味 をもった 活 動 をしながら 充 実 感 を 味 わっ たり 新 たな 活 動 を 成 し 遂 げ た 満 足 感 を 味 わったりした ことで できた 自 分 を 感 じて いる できた 自 分 を 感 じている ことで 友 達 のしている 活 動 への 興 味 がわき 楽 しみを 共 有 したり 自 信 をもって 表 現 したりできるようになるの だろう < 具 体 的 な 改 善 例 ( 教 育 課 程 表 の 一 部 )> 期 ねらい 指 導 する 内 容 3 歳 児 4 歳 児 前 半 先 生 や 友 達 に 親 しみをもちい ろいろなものに かかわることを 楽 しむ 追 加 先 生 や 友 達 と 一 緒 に いる 心 地 よさを 感 じる 気 の 合 う 友 達 と 遊 ぶ 中 で 自 分 のしたいこと と 友 達 のしたいこと 違 いを 感 じながらも 一 緒 4 歳 児 後 半 追 加 友 達 とのつな がりを 感 じなが に 遊 ぼうとする 異 年 齢 保 育 の 中 で 様 々な 不 安 や 葛 藤 を 乗 らいろいろな 活 動 を 楽 しむ り 越 え やり 遂 げられた 自 分 を 感 じる 追 加 友 達 とのつながりを 意 識 しながら 自 分 のや りたいことに 取 り 組 ん でいく 19

改 善 例 2 幼 稚 園 教 育 要 領 及 び 解 説 の 記 述 < 幼 児 の 具 体 的 な 姿 > < 事 例 の 読 み 取 り( 評 価 )> < 具 体 的 な 改 善 例 ( 教 育 課 程 表 の 一 部 )> 4 歳 児 (1 月 ) 遊 びながら 自 分 なり 期 ねらい 指 導 する 内 容 A 児 は 自 分 で 作 ったミニ 四 駆 を に こうしたい とい 3 歳 児 何 台 か 持 ち 何 度 も 走 らせている う 思 いが 生 まれていく 4 歳 児 しかし どの 車 も 自 分 が 思 ったよ ことで 自 分 なりの 試 前 半 うに かっこよく! は 走 らない しを 繰 り 返 すことがで 教 師 に 新 しいミニ 四 駆 を 作 るため いろいろな こうしたい きるようになる 材 料 用 具 や という 思 いをも の 材 料 を 要 求 してきた 早 速 作 4 歳 児 4 歳 児 でも 扱 いやす 遊 具 に 興 味 を って 自 分 なり り 変 えてみたが 思 うように 走 ら 後 半 もち そこか に 工 夫 して 取 り く 試 したり 工 夫 し ない 車 体 の 装 飾 を 少 なくしたり ら 自 分 なりに 組 もうとする たりしてみたくなるよ タイヤをたくさんつけてみたりし イメージをわ 変 更 うな 材 料 素 材 の 吟 味 かし 遊 びを ている 大 小 のタイヤをつけてい 追 加 楽 しむ るB 児 や 車 体 の 大 きさや 素 材 の 違 も 重 要 である 友 達 とのつ いろいろな 材 うものでつくっているC 児 も 同 じ 友 達 と 同 じ 場 で 遊 ん ながりを 感 じ 料 や 用 具 とかか 場 で 遊 んでいる A 児 はB 児 やC でいることで 直 接 や ながら 活 動 を わり 自 分 なりに 楽 しむ 試 したり 確 かめ 児 の 真 似 をしてさらに 工 夫 を 続 け り 取 りはしていなくて 5 歳 児 たりして 遊 ぶ ていた 6 度 目 の 作 りなおし 後 も 自 分 の 試 しの 中 に 友 前 半 できた! 転 んでもそのまま 走 達 のしていることが 取 共 通 の 目 的 遊 びの 内 容 るリバーシブルカーが 完 成 した り 込 まれていく に 向 かって 友 目 的 に 応 じ 場 5 歳 児 では 何 人 か 達 と 考 えたり や 材 料 素 材 を 5 歳 児 (1 月 ) の 友 達 と 目 的 を 共 有 5 歳 児 話 し 合 ったり 選 んだり 工 夫 し して 活 動 を 進 たりしながら 遊 糸 ゴマを 一 人 一 つずつ 持 って し そのことに 向 かっ 後 半 める ぶ 回 して 遊 ぶことを 楽 しんでいるR て 試 行 錯 誤 するように 自 分 なりの 考 児 S 児 T 児 たちは 功 技 台 と 雨 追 加 なる えを 相 手 に 伝 え どいを 使 ってコマのコースを 作 っ 自 分 の 思 いを 言 葉 や たり 友 達 のよ さを 認 めたり ている 一 度 下 がって また 登 っ 行 動 に 表 し 互 いに 伝 その 考 えを 取 り てくるようにコースを 組 んでいる え 合 いながら 活 動 する 入 れたりしなが が なかなか 成 功 しない こっち 追 加 ことでより 探 究 心 が 深 ら 遊 びを 進 め の 段 を 一 段 上 げれば? じゃあ まり 新 たな 目 的 が 生 る ここはこのままでいいよね? こ れは 少 し 下 げよう と 互 いに 段 数 を 調 整 している タイヤ 回 しが いいんじゃない? S 児 がコマの まれていく 知 的 好 奇 心 を 高 め 合 えるような 教 材 と 環 境 づくりが 重 要 である 幼 児 の 姿 を 視 点 をもって 見 直 す ことが つまりは 教 育 課 程 の 評 価 に 回 し 方 の 工 夫 に 気 づくと 次 々に 試 また 互 いのことを 認 つながります ねらいや 指 導 する 内 してみている 成 功 すると 見 て め 合 える 関 係 性 をつく 容 を 見 直 し 新 たな 項 目 を 追 加 した いた 友 達 から 大 きな 拍 手 がおこっ た っておきたい り 文 言 を 変 更 したりするなど 改 善 を 図 りましょう 20

Q14 幼 稚 園 や 保 育 所 の 教 育 と 小 学 校 教 育 の 段 差 とは どのようなものですか 段 差 とは 就 学 を 境 に 生 じる 段 差 を2つの 面 から 考 えてみます つきあたる つまずく 上 れない できるのに つまらない 下 りたくない 1 この 段 差 を 滑 らかなものにするためには? 自 分 で 上 れる みんなとがんばる ちょっと 助 けてもらえばできる 段 差 は ない 方 がいいの? 子 どもの 成 長 には 背 伸 びとジャンプが 必 要 です 保 育 教 育 の 相 互 理 解 子 どもの 発 達 の 理 解 発 達 や 学 びの 連 続 性 段 差 をすべて 取 り 除 くのではなく 子 ど もが 幼 児 期 に 身 に 付 けた 力 で 対 応 できるよう な 滑 らかな 段 差 にすることが 大 切 です 21

Q15 入 学 に 際 しての 情 報 伝 達 では 小 学 校 の 先 生 は 幼 児 のどのような 情 報 がほしいのですか 入 学 に 際 しての 情 報 伝 達 について A 児 の 入 学 について 考 えてみます 学 籍 に 関 する 記 録 指 導 に 関 する 記 録 指 導 上 参 考 となる 事 項 発 達 の 著 しいもの 総 合 的 にとらえた 姿 成 長 の 過 程 指 導 に 必 要 な 配 慮 事 項 等 基 本 的 な 生 活 習 慣 について の 状 況 情 緒 面 での 配 慮 健 康 面 交 友 関 係 家 庭 での 様 子 等 A 児 の 学 びを 保 障 するための 資 料 学 級 編 成 や 学 級 経 営 に 生 かす 資 料 指 導 要 録 保 育 要 録 は 運 動 会 では 苦 手 なかけっこも 一 生 懸 命 走 り メダルをもらって 喜 んでいました 運 動 に 関 するA 児 の 課 題 一 生 懸 命 走 るようになった 過 程 教 師 の 具 体 的 な 援 助 の 方 法 等 進 級 当 初 は 外 遊 びが 苦 手 でしたが 教 師 が 園 庭 で 一 緒 に 遊 んだり 仲 良 しの 友 達 と 鬼 ごっこを 楽 しんだりすることを 通 して 少 しずつ 体 を 動 かす 気 持 ちよさを 感 じるようになりました 口 頭 での 情 報 交 換 会 は 小 学 校 の 先 生 が 入 学 前 の 幼 児 の 育 ちや 学 びの 様 子 を 知 ることで 子 どもの 学 びが0(ゼロ)からのスタートでは なくなります 指 導 要 録 保 育 要 録 による 伝 達 と 情 報 交 換 会 等 の 伝 達 の 双 方 を 有 効 に 活 用 して 子 どもの 学 びをつなぎましょう 22