総 合 資 源 エネルギー 調 査 会 総 合 部 会 第 1 回 会 合 参 考 資 料 1-4 我 が 国 のエネルギー 情 勢 4 < 消 費 > 平 成 25 年 3 月 15 日 資 源 エネルギー 庁
目 次 < 最 近 の 環 境 変 化 > 1. 東 日 本 大 震 災 と 東 電 福 島 原 発 事 故 2. 国 際 情 勢 の 変 化 3. 安 定 供 給 不 安 4. エネルギーコストの 上 昇 < 生 産 調 達 > 5. 化 石 燃 料 6. 原 子 力 発 電 7. 再 生 可 能 エネルギー < 流 通 > 8. 電 力 システム 9. 石 油 LPガスのサプライチェーン 10.ガスパイプライン 網 < 消 費 > 12. 省 エネ 節 電 13.ディマンドリスポンス エネルギーマネジメントシステム スマートコミュニティ 14. 分 散 型 エネルギー 1
11. 省 エネ 節 電 2
1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 省 エネ 対 策 の 強 化 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 1. 民 生 部 門 は エネルギー 消 費 の 増 加 が 著 しく 対 策 を 求 めることが 急 務 (1973 年 と 比 較 した2010 年 の 民 生 部 門 のエネルギー 消 費 量 は2.5 倍 この 時 期 の 実 質 GDPの 伸 びは2.4 倍 部 門 別 では 民 生 部 門 の2.5 倍 に 対 し 産 業 部 門 0.9 倍 運 輸 部 門 1.9 倍 ) 2. 我 慢 の 省 エネに 頼 るのではなく 住 宅 や 建 築 物 自 体 の 省 エネ 性 能 の 向 上 機 器 設 備 の 性 能 の 向 上 によっ て 持 続 的 な 省 エネ 対 策 を 進 めることが 必 要 ( 百 万 原 油 換 算 kl) ( 兆 円 2000 年 価 格 ) 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 実 質 GDP 1973 2010 2.4 倍 産 業 部 門 運 輸 部 門 民 生 部 門 22.9% 33.2% 43.9% 600 500 400 300 200 100 0 最 終 エネルギー 消 費 量 運 輸 民 生 産 業 1973 2010 1.4 倍 1973 2010 1.9 倍 1973 2010 2.5 倍 1973 2010 0.9 倍 出 所 ) 総 合 エネルギー 統 計 国 民 経 済 計 算 年 報 より 作 成 産 業 ( 左 軸 ) 民 生 ( 左 軸 ) 運 輸 ( 左 軸 ) 実 質 GDP( 右 軸 ) 3
我 が 国 の 実 質 GDP 当 たり 一 次 エネルギー 消 費 量 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 ( 原 油 換 算 百 万 kl/ 兆 円 ) 1.9 1.8 1.7 1.6 1.5 1.4 1.3 1.2 1.1 1.0 約 4 割 改 善 出 所 ) 総 合 エネルギー 統 計 国 民 経 済 計 算 年 報 4
省 エネルギー 対 策 1. 今 後 の 省 エネ 政 策 の 重 点 は 住 宅 ビル 分 野 ( 民 生 部 門 ) トップランナー 制 度 の 導 入 により 省 エネと 産 業 競 争 力 向 上 の 両 方 を 実 現 可 能 2.LED 電 球 等 のトップランナー 制 度 の 対 象 化 まず トップランナー 制 度 の 対 象 品 目 の 拡 大 具 体 的 には LED 電 球 エコキュート( 電 気 温 水 機 器 ) 複 合 機 プリンター 等 を 今 夏 までに トップランナー 制 度 の 対 象 品 目 に 追 加 させたい 特 に LED 電 球 は 白 熱 電 球 に 比 べ8 割 も 省 エネ 照 明 は 家 庭 の 電 力 消 費 の13% 省 エネ 性 能 が 改 善 されることに 意 義 また 省 エネ 性 能 の 良 くないLED 電 球 も 出 てきているので 消 費 者 政 策 上 も 導 入 に 意 義 3. 法 改 正 と 断 熱 材 窓 の 対 象 化 省 エネ 法 改 正 案 の 可 能 な 限 りの 早 期 の 成 立 を 図 り 断 熱 材 や 窓 などをトップランナー 制 度 の 対 象 にしたい 5
トップランナー 制 度 について 1. トップランナー 制 度 とは エネルギー 消 費 機 器 の 製 造 輸 入 事 業 者 に 対 し 3~10 年 程 度 先 に 設 定 される 目 標 年 度 において 最 も 優 れた 機 器 の 水 準 に 技 術 進 歩 を 加 味 した 基 準 (トップランナー 基 準 )を 満 たすことを 求 め 目 標 年 度 になると 報 告 を 求 めてその 達 成 状 況 を 国 が 確 認 する 制 度 2. トップランナー 制 度 の 導 入 により 機 器 の 効 率 が 改 善 され 海 外 に 比 べても 高 効 率 となり 国 際 競 争 力 にも 貢 献 している 3. 現 在 のトップランナー 制 度 はエネルギー 消 費 機 器 のみが 対 象 となっているが 法 改 正 を 行 い 自 らはエネルギ ーを 消 費 しない 建 築 材 料 等 についてもこの 制 度 の 対 象 としてその 性 能 の 向 上 を 図 る 乗 用 車 エアコン 6
( 参 考 ) 住 宅 建 築 物 の 省 エネに 関 する 海 外 規 制 との 比 較 1. 一 部 の 先 進 国 においては 既 に 省 エネ 基 準 への 適 合 が 法 律 上 義 務 づけられている 2. 一 方 日 本 は 基 準 に 適 合 しなくとも 建 築 が 可 能 国 / 地 域 法 体 系 対 象 範 囲 法 的 拘 束 力 日 本 エネルギーの 使 用 の 合 理 化 に 関 する 法 律 ( 省 エネ 法 ) 住 宅 非 住 宅 新 築 増 改 築 下 限 あり (300m2 以 上 ) 届 出 のみ 英 国 建 築 基 準 法 住 宅 非 住 宅 新 築 増 改 築 増 改 築 は 下 限 あり( 1,000m2 超 ) ドイツ 省 エネルギー 法 住 宅 非 住 宅 新 築 増 改 築 下 限 なし 基 準 適 合 義 務 基 準 適 合 義 務 米 国 (カリフォルニア 州 ) カリフォルニア 州 法 住 宅 非 住 宅 新 築 増 改 築 下 限 なし 基 準 適 合 義 務 ( 州 レベル) 韓 国 省 エネルギー 法 住 宅 非 住 宅 新 築 増 築 用 途 変 更 下 限 あり (3,000m 2 以 上 の 業 務 用 ビル 2,000m 2 以 上 の 宿 泊 施 設 等 ) 2012 年 以 降 は 500m 2 以 上 の 全 て の 住 宅 非 住 宅 基 準 適 合 義 務 7
12.ディマンドリスポンス エネルギーマネジメントシステム スマートコミュニティ 8
エネルギーマネジメント(1) 1. エネルギーマネジメントは これからのエネルギー 政 策 上 特 に 重 要 エネルギーマネジメント:HEMS(ホーム) BEMS(ビル) MEMS(マンション) CEMS(コミュニティ) 供 給 側 の 状 況 に 応 じて 電 力 需 要 を 変 化 させる ディマンドリスポンス 2. カリフォルニアの 電 力 会 社 では 電 力 需 要 のピーク 時 に 消 費 者 が 電 力 会 社 にエアコンを1 時 間 に 15 分 間 切 る 権 利 を 与 える 代 わりにお 金 をもらえる 料 金 プランを 用 意 別 の 電 力 会 社 では 夏 期 平 日 のピーク 時 の 電 気 料 金 を 通 常 の2.7 倍 にする 代 わりに それ 以 外 の 時 間 帯 の 電 気 料 金 を2 割 安 にするディマンドリスポンスの 料 金 プランを 用 意 ピークシフトに 貢 献 3. 我 が 国 でもスマートコミュニティ4 地 域 ( 豊 田 北 九 州 横 浜 京 都 )で 実 証 実 験 を 実 施 北 九 州 で は 通 常 料 金 15 円 /kwh 夜 間 料 金 6 円 /kwhで 供 給 ( 家 庭 の 通 常 の 電 気 料 金 約 23 円 /kwhに 比 し 安 い)する 代 わりに 夏 期 のピーク 時 間 帯 に 翌 日 の 需 要 予 測 に 応 じて 電 気 料 金 を 最 大 150 円 /kwhまで 変 動 2 割 ものピークカットを 実 現 4. しかし ディマンドリスポンスの 前 提 となるスマートメーター 導 入 は 家 庭 部 門 ではわずか( 参 考 ) 今 後 マンション 等 を 中 心 に 新 規 事 業 者 (デベロッパー 等 )を 介 した 取 組 が 加 速 化 することを 期 待 ( 参 考 )スマートメーターの 導 入 状 況 家 庭 部 門 の 具 体 的 な 導 入 計 画 を 表 明 しているのは 東 京 電 力 関 西 電 力 九 州 電 力 のみ 東 京 電 力 は2018 年 度 までに 全 世 帯 の5 割 に 導 入 遅 くとも2023 年 度 までに 全 戸 導 入 関 西 電 力 は2016 年 度 までに 全 世 帯 の5 割 に 導 入 2023 年 度 までに 全 戸 導 入 九 州 電 力 は2018 年 度 までに 全 世 帯 の4 割 に 導 入 2025 年 度 までに 全 戸 導 入 その 他 の 電 力 会 社 については 実 証 を 踏 まえ 検 討 中 9
エネルギーマネジメント(2) 1. エネルギーマネジメントの 意 義 これまでは 需 要 を 所 与 のものとして 電 力 会 社 の 発 電 量 を 積 み 上 げる 供 給 サイドの 議 論 が 中 心 需 要 をスマートにコントロールできれば ピークを 安 定 化 し 安 定 供 給 を 図 りやすい 2. ディマンドリスポンスの 効 果 ディマンドリスポンスによる 料 金 変 動 を 行 った 家 庭 の 電 気 料 金 の 支 払 額 ( 月 額 )は かえって 安 く 消 費 者 利 益 にも 貢 献 加 えて 産 業 への 安 定 供 給 にも 貢 献 北 九 州 においては 5,091 円 日 本 の 家 計 の 平 均 電 気 料 金 の 支 払 額 に 比 べると 3 割 程 度 安 い 3. MEMSの 普 及 促 進 マンションにおいては 現 行 の 電 気 事 業 法 の 規 制 内 で 電 力 会 社 以 外 の 新 規 事 業 者 (デベロッパ ー ITサービス 事 業 者 )がスマートメーターを 設 置 し ディマンドリスポンスの 電 気 料 金 メニューを 導 入 することが 可 能 ( 一 括 受 電 制 度 ) 経 済 効 果 をより 高 めるため MEMSの 導 入 補 助 金 も 準 備 ( 参 考 ) ( 参 考 )エネルギーマネジメントシステム 関 連 予 算 措 置 エネルギー 管 理 システム 導 入 促 進 事 業 (BEMS HEMS)(23 年 度 3 次 補 正 300 億 円 ) スマートマンション 導 入 加 速 化 推 進 事 業 (MEMS)(24 年 度 補 正 130 億 円 ) 10
スマートコミュニティの 国 内 実 証 1. 平 成 23 年 度 より 多 くの 住 民 自 治 体 企 業 の 参 画 のもと 様 々なパターンの 代 表 例 を 構 成 する 全 国 4つの 地 域 で 大 規 模 なスマートコミュニティ 実 証 事 業 を 展 開 中 北 九 州 市 けいはんな 学 研 都 市 横 浜 市 豊 田 市 北 九 州 市 豊 田 市 けいはんな 横 浜 市 特 定 供 給 エリア 型 : 新 日 鐵 により 電 力 供 給 が 行 われている 区 域 において 50 事 業 所 180 世 帯 を 対 象 に 当 日 のエネルギー 需 給 状 況 に 応 じて2 時 間 後 の 電 力 料 金 を 変 動 させる 料 金 体 系 を 実 施 戸 別 住 宅 型 67 戸 において 家 電 の 自 動 制 御 車 載 型 蓄 電 池 を 家 庭 のエネ ルギー 供 給 に 役 立 てる 運 転 者 に 対 して 渋 滞 緩 和 の 働 きかけ 住 宅 団 地 型 新 興 住 宅 団 地 にエネル ギー 管 理 システムを 導 入 約 700 世 帯 を 対 象 に 電 力 需 給 予 測 に 基 づき 翌 日 の 電 力 料 金 を 変 動 させる 料 金 体 系 を 実 施 広 域 大 都 市 型 広 域 な 既 成 市 街 地 に エネルギー 管 理 システムを 導 入 サ ンプル 数 が 多 く(4,000 世 帯 ) 多 様 な 仮 説 を 実 証 可 能 11
時 間 帯 別 電 気 料 金 制 度 の 導 入 結 果 1. その 日 の 電 力 の 逼 迫 度 に 応 じて ピークタイムにおいて レベル1(15 円 /kwh) ~ レベル5(150 円 /kwh) までの5パターンで 変 動 させる 実 証 を 実 施 2. 実 験 として 平 成 24 年 7 月 5 日 ( 木 )にレベル2が 発 動 し 11.9%のピークカット 効 果 平 成 24 年 7 月 6 日 ( 金 )にレベル3が 発 動 し 26.4%のピークカット 効 果 を 実 現 料 金 テーブル( 円 /kwh) 区 分 季 節 時 間 帯 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 ピークタイム デイタイム リビングタイム 5 月 ~10 月 13 時 ~17 時 15.18 50.22 75 100 150 11 月 ~4 月 8 時 ~10 時 18 時 ~20 時 15.09 50.02 75 100 150 5 月 ~10 月 10 時 ~13 時 15.18 15.18 15.18 15.18 15.18 11 月 ~4 月 10 時 ~18 時 5 月 ~10 月 11 月 ~4 月 20 時 ~22 時 15.09 ~15.18 15.09 ~15.18 15.09 ~15.18 15.09 ~15.18 15.09 ~15.18 8 時 ~10 時 17 時 ~22 時 10 10 10 10 10 ナイトタイム 通 年 22 時 ~8 時 5.94 5.94 5.94 5.94 5.94 ( 円 ) ( 円 ) 160 140 <5 月 ~10 月 > レベル5 160 140 レベル5 <11 月 ~4 月 > 120 レベル4 120 レベル4 100 レベル3 100 レベル3 80 60 レベル1 レベル2 80 60 レベル2 40 40 レベル1 20 0 20 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 ( 時 ) ナイト リビング デイ ピーク リビング ナイト 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 ( 時 ) ナイト ピーク デイ ピーク リビング ナイト 12
スマートコミュニティの 拡 大 ~ 一 括 受 電 マンションによる 電 力 料 金 変 動 ディマンドリスポンス ~ 1. 一 括 受 電 とは もともとは マンションにおける 電 力 料 金 契 約 について 従 来 各 戸 毎 に 低 圧 受 電 契 約 を 結 んでいたものを マンション 全 戸 を 一 括 して 高 圧 受 電 契 約 に 切 り 替 え 戸 当 たりの 電 力 料 金 の 引 き 下 げを 図 る 制 度 2. 一 括 受 電 の 場 合 各 戸 の 専 有 部 分 をとりまとめて 電 力 会 社 と 一 括 受 電 契 約 を 結 ぶことで 電 気 料 金 の 引 き 下 げを 図 る 事 業 者 がサービスを 開 始 事 業 者 の 例 : NTTファシリティーズ 中 央 電 力 長 谷 工 3. なお 一 括 受 電 契 約 では 電 力 会 社 との 契 約 はマンション 各 戸 をとりまとめる 事 業 者 が 結 ぶ ことになるため 各 戸 は 電 力 会 社 ではなく とりまとめを 行 う 事 業 者 に 対 して 電 気 料 金 を 支 払 うことになる 4. このため 一 般 電 気 事 業 者 がディマンドリスポンスや 時 間 帯 別 料 金 を 導 入 していない 場 合 で も マンション 内 では 導 入 が 可 能 スマートコミュニティの 全 国 拡 大 のツールとしてきわめて 有 効 13
13. 分 散 型 エネルギー 14
13-1. 分 散 型 エネルギー(コジェネ) 15
コージェネレーションとは 1. コージェネレーション(コジェネ)とは 天 然 ガス 石 油 LPガス 等 を 燃 料 として エンジン タービ ン 等 の 方 式 により 発 電 し その 際 に 生 じる 廃 熱 も 同 時 に 回 収 する 熱 電 併 給 型 のエネルギーシス テムであり 熱 と 電 気 を 無 駄 なく 利 用 することにより 高 い 総 合 エネルギー 効 率 を 実 現 することが 可 能 である 2. こうしたコジェネの 導 入 促 進 は 省 エネ 省 CO 2 に 加 え 分 散 型 電 源 として 電 力 需 給 対 策 や 災 害 対 応 にも 資 する 1. 蒸 気 タービン( 主 に 大 型 ) 1 ボイラで 発 生 させた 蒸 気 を 用 いてタービンを 回 転 させ 接 続 した 発 電 機 で 発 電 背 圧 式 抽 気 復 水 式 など 2 タービンの 設 計 により 熱 電 比 は 可 変 3 主 な 燃 料 は 石 炭 バイオマス 副 生 物 天 然 ガス 等 2. エンジン( 小 型 ~ 大 型 ) 1 エンジンを 発 電 機 と 接 続 して 発 電 2 一 般 的 に 熱 比 率 に 比 べ 電 気 比 率 が 高 い 3 主 な 燃 料 は 天 然 ガス LPガス ディーゼル 等 の 石 油 系 燃 料 3. ガスタービン( 主 に 中 型 ~ 大 型 ) 1 燃 料 の 燃 焼 空 気 を 用 いてタービンを 回 転 させ 接 続 した 発 電 機 で 発 電 2 一 般 的 に 電 気 比 率 に 比 べ 熱 比 率 が 高 い 3 主 な 燃 料 は 天 然 ガス 4. 燃 料 電 池 ( 主 に 小 型 ) 1 都 市 ガスやLPガスを 改 質 して 水 素 を 取 り 出 し 燃 料 電 池 により 高 効 率 に 電 気 と 熱 を 発 生 させるコージェネレーションシ ステム 近 年 発 売 された 固 体 酸 化 物 形 (SOFC)は 電 気 比 率 が 高 い 16
コージェネレーションの 導 入 状 況 ( 地 域 別 機 器 別 ) 1. これまで 日 本 においてコジェネは8,783 件 ( 発 電 容 量 :9,545MW) 設 置 されている (2011 年 度 ) 2. コジェネの 地 域 別 設 置 状 況 は 関 東 近 畿 中 部 地 域 で7 割 弱 を 占 める ( 関 東 近 畿 中 部 地 域 は 都 市 ガスのインフラが 整 備 されており さらに 人 口 産 業 が 集 中 する 熱 需 要 の 大 きい 地 域 ) 3. ガスタービンコジェネと 比 べて ガスエンジンコジェネの 導 入 台 数 が 多 い 天 然 ガス 石 油 コジェネ 新 規 導 入 設 備 容 量 / 機 器 数 (フロー) これまでのコジェネ 導 入 実 績 ( 台 数 発 電 容 量 )(2011 年 度 末 ) 発 電 容 量 ( 万 kw) 導 入 機 器 台 数 ( 台 ) 90 1500 ディーゼル エンジン 24% 蒸 気 タービ ン 等 1% 設 置 サイト 数 8,783サイト ガスタービ ン 9% ディーゼル エンジン 31% 蒸 気 タービ ン 等 1% 発 電 容 量 9,545MW ガスタービン 44% 60 1000 ガスエンジ ン 66% ガスエンジ ン 25% コジェネ 導 入 台 数 地 域 別 割 合 ( 台 数 )(2011 年 度 末 ) 30 0 1990 1997 2004 2011 500 0 四 国 3% 中 国 5% 北 陸 3% 東 北 5% 北 海 道 5% 九 州 10% 近 畿 28% 関 東 25% 中 部 16% 関 東 中 部 近 畿 北 海 道 東 北 北 陸 中 国 四 国 九 州 民 生 用 産 業 用 民 生 用 産 業 用 出 典 : 一 般 財 団 法 人 コージェネレーション エネルギー 高 度 利 用 センター 17
コージェネレーションの 導 入 意 義 1 1. コージェネレーションの 総 合 エネルギー 効 率 は 熱 需 要 をボイラで 電 力 需 要 を 系 統 電 力 で 賄 っ た 場 合 よりも 良 いとされている 総 合 エネルギー 効 率 が 高 いため 投 入 する 化 石 燃 料 の 量 が 相 対 的 に 少 なく 省 エネ 効 果 が 見 込 まれる 2. また ある 自 治 体 の 消 防 本 部 は 庁 舎 にコジェネを 導 入 これにより 災 害 による 停 電 時 でも 安 定 し たエネルギー 供 給 が 可 能 な 体 制 が 整 えられている コジェネはエネルギーセキュリティにも 貢 献 コジェネの 省 エネ 効 果 ( 試 算 ) 1 次 エネルギー 100 コジェネ コジェネの 発 電 効 率 等 は コスト 等 検 証 委 員 会 の 値 を 活 用 <システムイメージ 図 > 電 気 エネルギー 27.2 熱 エネルギー 42.7 系 統 電 力 68 ( 発 電 効 率 40%) ボイラ (エネルギー 効 率 90%) 47 1 次 エネルギー 115 エネルギーセキュリティへの 貢 献 出 典 : 総 合 資 源 エネルギー 調 査 会 第 22 回 基 本 問 題 委 員 会 資 料 消 防 本 部 庁 舎 防 災 センター 電 気 熱 コジェネ 電 気 熱 エレベーター 給 湯 器 18
コージェネレーションの 導 入 意 義 2 1. コジェネを 含 む 分 散 型 電 源 の 出 力 を 増 加 させることにより 電 力 需 給 ひっ 迫 時 におけるピークカッ ト 効 果 が 見 込 まれる 2. 再 生 可 能 エネルギーの 不 安 定 な 出 力 をコジェネにより 調 整 をすると 電 力 供 給 を 安 定 化 できる 可 能 性 がある ピークカット 対 策 としてのコジェネ コジェネと 再 生 可 能 エネルギーとの 協 調 の 可 能 性 自 家 発 導 入 活 用 の 促 進 ピーク 時 間 帯 等 における 自 家 発 電 の 活 用 需 給 調 整 契 約 締 結 の 促 進 等 による 電 力 需 要 の 抑 制 幅 の 拡 大 1,000KWクラス ガスエンジン 発 電 設 備 出 典 : 次 世 代 エネルギー 社 会 システム 協 議 会 資 料 ( 第 13 回 ) 19
13-2. 分 散 型 エネルギー( 水 素 ) 20
水 素 燃 料 電 池 の 導 入 意 義 1. 水 素 は 多 様 なエネルギー 源 から 製 造 が 可 能 でエネルギーセキュリティに 貢 献 2. また 熱 も 活 用 するため 高 いエネルギー 効 率 から 地 球 温 暖 化 対 策 としても 有 効 多 種 多 様 なエネルギーから 製 造 可 能 エネルギーセキュリティに 貢 献 分 散 電 源 として 需 要 サイドで 利 用 系 統 電 力 の 需 給 緩 和 に 貢 献 石 油 天 然 ガス 等 化 石 燃 料 触 媒 等 を 用 いて 改 質 現 状 製 鉄 所 化 学 工 場 等 からの 副 産 物 副 生 ガスを 精 製 水 電 気 と 熱 の 両 方 を 有 効 に 利 用 するため 総 合 エネルギー 効 率 が 高 い 省 エネ それに 伴 うCO2 削 減 に 寄 与 素 将 自 然 エネルギー 発 電 した 電 気 を 用 いて 水 を 電 気 分 解 来 (NEDOホームページより 引 用 ) 21
家 庭 用 燃 料 電 池 1. 家 庭 用 燃 料 電 池 (エネファーム)は 総 合 効 率 が 非 常 に 高 く(80% 以 上 ) 省 エネ( 通 常 の 給 湯 器 等 の 利 用 に 比 して23% 削 減 ) CO 2 削 減 ( 年 間 38% 削 減 )に 貢 献 出 典 : 一 般 財 団 法 人 新 エネルギー 財 団 平 成 21 年 度 定 置 用 燃 料 電 池 大 規 模 実 証 事 業 事 業 報 告 書 2. 2013 年 1 月 末 現 在 累 積 で 約 3.5 万 台 普 及 2030 年 の 家 庭 用 燃 料 電 池 の 普 及 台 数 は 合 計 で530 万 台 の 見 通 し 3. 量 産 効 果 等 により2016 年 以 降 には1 台 当 たり70~80 万 円 の 販 売 価 格 の 見 通 し 4. 現 在 は 固 体 高 分 子 形 燃 料 電 池 1 (PEFC)が 市 場 に 多 く 流 通 しているが 昨 年 度 より 発 電 効 率 が 高 い 固 体 酸 化 物 形 燃 料 電 池 2 (SOFC)が 商 業 化 1 固 体 高 分 子 膜 を 電 解 質 とし 作 動 温 度 が 低 く(70 ~80 ) 起 動 性 等 に 優 れ 携 帯 機 器 や 自 動 車 用 にも 適 する 2 セラミックスを 電 解 質 とし 作 動 温 度 が 高 く(700 ~1,000 ) 多 様 な 燃 料 にも 適 応 でき 業 務 用 や 発 電 用 に 適 する 800 万 円 大 規 模 実 証 家 庭 用 燃 料 電 池 の 普 及 シナリオ 政 策 的 サポート による 市 場 の 創 設 導 入 補 助 の 開 始 導 入 補 助 の 終 了 自 立 的 市 場 の 構 築 市 場 規 模 ( 台 数 ) 300~350 万 円 70~80 万 円 販 売 価 格 (1 台 ) 500 台 約 5,000 台 50~60 万 円 2005 2009 大 規 模 実 証 2015 導 入 拡 大 期 2020~2030 本 格 普 及 期 ( 経 済 産 業 省 予 測 ) 1 台 当 たり0.7~1.0kW 22
燃 料 電 池 自 動 車 1. 容 積 当 たりのエネルギー 密 度 はガソリンに 劣 る(6 分 の1)が リチウムイオン 電 池 には 勝 っている (5 倍 ) 重 量 当 たりのエネルギー 密 度 はガソリンに 勝 り(3 倍 ) 水 素 を 圧 縮 することで 自 動 車 エネ ルギー 源 として 活 用 が 可 能 2. 70MPa(700 気 圧 ) 水 素 の 搭 載 により 燃 料 電 池 自 動 車 (FCV)は すでにガソリン 車 並 の 航 続 距 離 (500km 以 上 )と 燃 料 充 填 時 間 ( 概 ね3 分 間 )を 実 現 3. FCVを2015 年 に 市 場 に 投 入 すること それに 先 立 ち 四 大 都 市 圏 ( 首 都 圏 中 京 関 西 北 部 九 州 ) を 中 心 に100 箇 所 程 度 の 水 素 ステーションを 整 備 することについて 平 成 23 年 1 月 に 自 動 車 会 社 3 社 とエネルギー 事 業 者 10 社 が 共 同 声 明 を 発 表 4. 政 府 はこれを 支 援 するため 平 成 25 年 度 予 算 案 に 水 素 供 給 設 備 の 整 備 補 助 金 を 計 上 ガソリン 水 素 (70MPa) リチウムイオン 電 池 容 積 当 たりのエネルギー 密 度 の 比 較 1 1/6 1/30 重 量 当 たりのエネルギー 密 度 の 比 較 1 3 1/100 JX 日 鉱 日 石 社 試 算 合 計 100 箇 所 トヨタ FCHV-adv 燃 料 電 池 90kW 航 続 距 離 830km 最 高 速 度 155km/h 水 素 タンク 70MPa ホンダ FCX Clarity 燃 料 電 池 100kW 航 続 距 離 620km 最 高 速 度 160km/h 水 素 タンク 35MPa 日 産 X-TRAIL FCV 燃 料 電 池 100kW 航 続 距 離 370/500km 最 高 速 度 160km/h 水 素 タンク 35/70MPa 4 大 都 市 圏 への 集 中 配 置 将 来 的 には 高 速 道 路 上 へも 配 置 23