1/8 安 全 データシート(SDS) 作 成 2003 年 3 月 1 日 第 6 回 改 訂 2013 年 1 月 1 日 1. 化 学 物 質 等 および 会 社 情 報 製 品 化 学 物 質 等 の 名 称 超 硬 合 金 及 び 被 覆 超 硬 合 金 供 給 者 情 報 会 社 名 : サンアロイ 工 業 株 式 会 社 住 所 : 兵 庫 県 神 崎 郡 福 崎 町 高 橋 290-44 電 話 番 号 : 0790-24-2280 FAX 番 号 : 0790-24-2290 緊 急 連 絡 先 : 技 術 部 推 奨 用 途 および 使 用 上 の 制 限 主 に 金 属 材 料 等 の 切 削 加 工 用 工 具 塑 性 加 工 用 耐 摩 工 具 砕 石 土 木 都 市 開 発 用 工 具 等 製 品 の 状 態 に 対 する 注 意 固 形 物 は 通 常 の 工 具 使 用 においては 化 学 的 に 安 定 で 安 全 です 超 硬 合 金 を 素 材 とする 工 具 を 用 いて 通 常 の 使 用 方 法 により 他 の 金 属 等 の 加 工 等 ( 研 磨 切 削 圧 延 を 含 む)を 行 う 場 合 は 安 全 です 本 SDS は 原 料 および 加 工 で 生 じる 粉 塵 等 についての 情 報 となります 2. 危 険 有 害 性 の 要 約 GHS 分 類 (コバルトが 含 まれる 場 合 のコバルトについて 以 下 の 分 類 がある) 物 理 化 学 的 危 険 性 : 水 反 応 可 燃 性 化 学 品 区 分 外 健 康 に 対 する 有 害 性 : 急 性 毒 性 ( 経 口 ) 区 分 外 呼 吸 器 感 作 性 区 分 1 皮 膚 感 作 性 区 分 1 発 がん 性 区 分 2 生 殖 毒 性 区 分 2 特 定 標 的 臓 器 毒 性 ( 単 回 暴 露 ) 区 分 3( 気 道 刺 激 性 ) 特 定 標 的 臓 器 毒 性 ( 反 復 暴 露 ) 区 分 1( 呼 吸 器 ) 環 境 有 害 性 : 水 性 環 境 慢 性 有 害 性 区 分 4 記 載 のないものは 分 類 対 象 外 または 分 類 できない GHS ラベル 要 素 絵 表 示 又 は シンボル: 原 料 および 加 工 で 生 じる 粉 塵 等 素 材 および 製 品 該 当 無 し 注 意 喚 起 語 : 危 険 該 当 無 し 危 険 有 害 性 吸 入 するとアレルギー 喘 息 又 は 呼 吸 困 難 を 該 当 無 し 情 報 : 起 こすおそれ アレルギー 性 皮 膚 反 応 を 引 き 起 こすおそれ 発 がんのおそれの 疑 い 生 殖 能 又 は 胎 児 への 悪 影 響 のおそれの 疑 い 呼 吸 器 への 刺 激 のおそれ 長 期 又 は 反 復 ばく 露 による 呼 吸 器 の 障 害 長 期 的 影 響 により 水 性 生 物 に 有 害 のおそれ 該 当 無 し
2/8 注 意 書 き: 原 料 および 加 工 で 生 じる 粉 塵 等 安 全 対 策 使 用 前 に 安 全 パンフレットを 入 手 し 参 照 す ること すべての 安 全 注 意 を 読 み 理 解 するまで 取 扱 わないこと 適 切 な 個 人 用 保 護 具 や 換 気 装 置 を 使 用 し ば く 露 を 避 けること 適 切 な 保 護 手 袋 を 着 用 すること 換 気 が 十 分 でない 場 合 には 適 切 な 呼 吸 用 保 護 具 を 着 用 すること 粉 塵 の 吸 入 を 避 けること この 製 品 を 使 用 する 時 に 飲 食 又 は 喫 煙 をし ないこと 屋 外 又 は 換 気 の 良 い 区 域 でのみ 使 用 するこ と 取 り 扱 い 後 はよく 手 を 洗 うこと 環 境 への 放 出 を 避 けること 応 急 措 置 吸 入 した 場 合 空 気 の 新 鮮 な 場 所 に 移 動 し 呼 吸 しやすい 姿 勢 で 休 息 させること 呼 吸 に 関 する 症 状 が 出 た 場 合 には 医 師 に 連 絡 すること 気 分 が 悪 い 時 は 医 師 の 手 当 て 診 断 を 受 け ること 汚 染 された 衣 類 を 再 使 用 する 前 に 洗 濯 する こと 皮 膚 に 付 着 した 場 合 多 量 の 水 と 石 鹸 で 洗 う こと 皮 膚 に 付 着 した 場 合 皮 膚 刺 激 が 生 じた 場 合 医 師 の 診 断 手 当 てを 求 めること ばく 露 又 はその 懸 念 がある 場 合 医 師 の 手 当 診 断 を 受 けること 素 材 および 製 品 安 全 対 策 使 用 前 に 安 全 パンフレ ットを 入 手 し 参 照 する こと すべての 安 全 注 意 を 読 み 理 解 するまで 取 扱 わ ないこと 廃 棄 内 容 物 や 容 器 を 都 道 府 県 知 事 の 許 可 を 受 けた 専 門 の 廃 棄 物 処 理 業 者 に 業 務 を 委 託 すること
3/8 3. 組 成 および 成 分 情 報 超 硬 合 金 は 以 下 の 物 質 で 被 覆 されている 場 合 がある AlN Al2O3 (Al,Ti)N B4C Cr3C2 CrN MoS2 Ti(B,C,N) TiC (Ti,Zr)N WC 単 一 製 品 混 合 物 の 区 別 : 混 合 物 ( 合 金 ) 超 硬 合 金 の 成 分 および 濃 度 または 濃 度 範 囲 ( 含 有 量 ) 成 分 化 学 式 CAS 番 号 PRTR 法 の 号 番 号 労 働 安 全 衛 生 法 施 行 令 番 号 組 成 mass% 炭 化 タングステン WC 12070-12-1 55-95 炭 化 タンタル TaC 12070-06-3 0-20 炭 化 ニオブ NbC 12069-94-2 0-20 炭 化 チタン TiC 12070-08-5 0-20 窒 化 チタン TiN 25583-20-4 0-5 炭 化 バナジウム VC 12070-10-9 1 種 321 号 0-5 コバルト Co 7440-48-4 1 種 132 号 別 表 9-172 0-30 ニッケル Ni 7440-02-0 1 種 308 号 別 表 9-418 0-30 クロム Cr 7440-47-3 1 種 87 号 別 表 9-142 0-5 PRTR 法 指 定 化 学 物 質 (コバルト ニッケル クロム)の 含 有 量 の 詳 細 ( 有 効 数 字 二 桁 ) が 必 要 な 場 合 は 担 当 部 門 にご 連 絡 下 さい 4. 応 急 措 置 吸 入 した 場 合 粉 塵 を 吸 引 したり 作 業 者 に 呼 吸 器 系 の 症 状 ( 咳 喘 ぎ 息 切 れ 等 )が 現 れたら 職 場 か ら 移 動 させ 隔 離 する もし 呼 吸 困 難 な 場 合 は 酸 素 吸 入 をすること 呼 吸 が 停 止 している 場 合 は 直 ちに 人 工 呼 吸 を 行 うとともに 医 師 の 診 断 / 手 当 てを 受 けさせること 万 一 刺 激 や 発 疹 が 続 く 場 合 は 医 師 の 診 断 / 手 当 てを 受 けさせること 皮 膚 に 付 着 した 場 合 もし 皮 膚 に 粉 塵 が 付 着 した 場 合 は 汚 染 された 衣 服 を 脱 がせ 付 着 部 を 石 鹸 水 で 十 分 に 洗 浄 すること 刺 激 や 発 疹 が 続 くようであれば 医 師 の 診 断 / 手 当 てを 受 けさせること 目 に 入 った 場 合 粉 塵 が 目 に 入 った 場 合 は 直 ちに 清 浄 な 流 水 で 洗 い 流 すこと もし 刺 激 が 続 く 場 合 は 医 師 の 診 断 / 手 当 てを 受 けさせること 飲 み 込 んだ 場 合 多 量 に 粉 塵 を 飲 み 込 んだ 場 合 は 大 量 の 水 を 摂 取 して 希 釈 後 医 師 の 診 断 / 手 当 てを 受 け させること 5. 火 災 時 の 措 置 消 火 剤 粉 塵 火 災 の 場 合 は 乾 燥 砂 膨 張 ひる 石 または 膨 張 真 珠 岩 ABC タイプ( 一 般 油 電 気 火 災 用 )の 粉 末 消 火 器 または 水 (マグネシウム アルミなどの 軽 金 属 の 切 粉 を 含 む 粉 塵 は 禁 水 )を 用 いて 消 火 すること 異 常 火 災 および 爆 発 粉 塵 は 粒 度 が 非 常 に 細 かくかつ 引 火 点 の 低 い 研 削 油 と 混 在 しているなどの 特 定 条 件 下 で は 自 然 発 火 の 可 能 性 がある また 発 火 しやすい 特 殊 な 条 件 下 の 粉 塵 が 大 気 中 に 分 散 された 場 合 爆 発 限 界 内 に 入 る 可 能 性 がある このような 場 合 は 先 ず 身 の 安 全 を 確 保 した 後 必 要 な 消 火 手 段 を 講 じること 消 火 を 行 う 者 の 保 護 消 火 を 行 う 者 は 防 塵 マスクの 着 用 または 呼 吸 保 護 具 等 を 着 用 すること 6. 漏 出 時 の 措 置 人 体 に 対 する 注 意 事 項 粉 塵 を 清 掃 する 人 は 人 体 へのばく 露 を 最 小 限 にするための 服 装 と 呼 吸 保 護 具 等 の 装 備 を
4/8 すること 環 境 に 対 する 注 意 事 項 粉 塵 は 産 業 廃 棄 物 として 処 理 し 水 系 には 漏 出 させないこと 除 去 方 法 粉 塵 については 場 所 を 隔 離 し 微 粒 子 を 高 能 率 で 回 収 できるフィルターを 装 備 した 掃 除 機 等 を 使 って 除 去 すること 適 当 な 除 去 方 法 がない 場 合 は 霧 状 の 水 または 濡 れた 床 ふき モップで 湿 らせて 粉 塵 を 除 去 すること 7. 取 り 扱 いおよび 保 管 上 の 注 意 取 扱 い 超 硬 合 金 は 安 定 した 物 質 であり 健 康 への 影 響 はほとんどないが コバルト 又 はニッケルを 含 む 粉 塵 や 研 削 液 に 長 時 間 または 繰 り 返 し 接 触 すると 肌 荒 れを 生 じるおそれがある 超 硬 合 金 は 比 重 が 大 きいので 大 型 製 品 や 数 量 が 多 い 場 合 は 重 量 物 として 取 り 扱 うこと コバルト 又 はニッケルを 含 む 粉 塵 の 飛 散 が 考 えられる 場 合 は 局 所 排 気 装 置 等 の 設 置 や 保 護 具 等 の 使 用 により 人 体 へのばく 露 を 最 小 限 にすること 飲 食 や 喫 煙 の 前 には 十 分 に 手 を 洗 うこと 取 扱 い 場 所 では 飲 食 や 喫 煙 をしないこと 定 期 的 な 健 康 診 断 の 実 施 を 行 うこと 保 管 方 法 急 激 な 温 度 変 化 や 湿 度 の 高 い 場 所 を 避 けて 保 管 すること 8. 暴 露 防 止 および 保 護 措 置 局 所 排 気 装 置 の 設 置 により 浮 遊 粉 塵 が 次 表 に 記 載 した 許 容 濃 度 の 基 準 値 を 超 えないようにす る なお コバルト(およびその 無 機 化 合 物 )については 労 働 安 全 衛 生 法 第 65 条 の 2 の 第 2 項 において 厚 生 労 働 大 臣 の 定 める 作 業 環 境 評 価 基 準 により 管 理 濃 度 が 0.02mg/m 3 となっている この 物 質 を 貯 蔵 ないし 取 扱 う 作 業 場 には 洗 顔 器 と 安 全 シャワーを 設 置 すること また 更 衣 設 備 と 洗 たくのための 設 備 も 設 置 すること 作 業 環 境 許 容 濃 度 ( 参 考 値 ) 成 分 化 学 式 OSHA* PEL* mg/m 3 ( 金 属 ダストの 濃 度 ) ACGIH* TLV* mg/m 3 ( 金 属 ダストの 濃 度 ) 日 本 産 業 衛 生 学 会 許 容 濃 度 mg/m 3 炭 化 タングステン WC N/A 5 (as W) N/A 炭 化 タンタル TaC N/A N/A N/A 炭 化 ニオブ NbC N/A N/A N/A 炭 化 チタン TiC N/A N/A N/A 窒 化 チタン TiN N/A N/A N/A 炭 化 バナジウム VC N/A N/A N/A コバルト Co 0.1 0.02 0.05 ニッケル Ni 1.0 1.5 1.0 クロム Cr 1.0 0.5 0.5 *OSHA: Occupational Safety & Health Administration U.S. Department ( 米 国 労 働 安 全 衛 生 局 ) *PEL: Permissible Exposure Limit ( 許 容 ばく 露 限 界 ) *ACGIH: American Conference of Governmental Industrial Hygienists Inc. ( 米 国 産 業 衛 生 専 門 家 会 議 ) *TLV: Threshold Limit Value ( 許 容 限 度 しきい 値 ) *N/A: Not Applicable ( 適 用 なし)
5/8 保 護 具 呼 吸 器 の 保 護 具 : 粉 塵 に 対 する 防 塵 マスクや 呼 吸 保 護 具 を 着 用 すること 手 の 保 護 具 : 粉 塵 に 対 する 保 護 手 袋 を 着 用 すること 眼 の 保 護 具 : 粉 塵 に 対 する 保 護 めがねを 着 用 すること 皮 膚 および 身 体 の 保 護 具 : 皮 膚 との 直 接 接 触 は 避 けること 付 着 した 粉 塵 を 取 り 除 くため 衣 服 布 切 れ 等 は 振 り 払 わず 洗 濯 や 適 切 なフィルターを 使 用 した 吸 引 によって 必 ず 取 り 除 く 汚 染 された 衣 服 は 新 しいものに 着 替 えること 9. 物 理 的 および 化 学 的 性 質 外 観 : 暗 灰 色 の 固 体 臭 い: 無 臭 ph: 融 点 : 沸 点 : 引 火 点 : 蒸 気 圧 : 比 重 : 11.0~15.5 溶 解 度 : 不 溶 性 10. 安 定 性 および 反 応 性 反 応 性 酸 のような 化 学 物 質 と 接 触 すると 有 害 なガス 発 生 の 原 因 となる 可 能 性 がある 化 学 的 安 定 性 当 該 製 品 は 固 体 状 態 であり 製 品 のままでの 爆 発 性 引 火 性 可 燃 性 自 然 発 火 性 禁 水 性 酸 化 性 はなく 通 常 の 環 境 下 では 化 学 的 に 安 定 している 危 険 有 害 反 応 の 可 能 性 粉 末 や 顆 粒 状 で 空 気 と 混 合 すると 粉 塵 爆 発 の 可 能 性 がある 避 けるべき 条 件 下 記 の 混 触 禁 止 物 質 との 接 触 混 触 禁 止 物 質 酸 化 性 物 質 ( 過 酸 化 水 素 硝 酸 硝 酸 アンモニウム 二 酸 化 窒 素 など) その 他 物 質 ( 硝 酸 ヒドラジン アセチレンなど) 危 険 有 害 な 分 解 生 成 物 なし 11. 有 害 性 情 報 急 性 毒 性 : 皮 膚 腐 食 性 / 刺 激 性 : 眼 に 対 する 重 篤 な 損 傷 刺 激 性 : 呼 吸 器 感 作 性 または 皮 膚 感 作 性 : 生 殖 細 胞 変 異 原 性 : 発 がん 性 : 生 殖 毒 性 : 特 定 標 的 臓 器 / 全 身 毒 性 ( 単 回 暴 露 ): 特 定 標 的 臓 器 / 全 身 毒 性 ( 反 復 暴 露 ): 吸 引 性 呼 吸 器 有 害 性 : 炭 化 タングステンと 共 存 するコバルト 粉 末 は IARC でグ ループ 2A: 人 に 対 する 発 がん 性 がおそらくある( 文 献 6)
6/8 12. 環 境 影 響 情 報 移 動 性 浮 遊 粉 塵 での 移 動 性 はあるが 比 重 が 大 きいため 堆 積 しやすい 残 留 性 超 硬 合 金 に 関 する 知 見 はない 生 態 蓄 積 性 超 硬 合 金 に 関 する 知 見 はない 環 境 影 響 超 硬 合 金 に 関 する 知 見 はない 13. 廃 棄 上 の 注 意 廃 棄 方 法 主 成 分 である 炭 化 タングステン コバルトまたはニッケル 等 は 希 少 金 属 であり 回 収 し リサイクルすることが 望 ましい 廃 棄 する 場 合 は 廃 棄 物 の 処 理 および 清 掃 に 関 する 法 律 等 の 産 業 廃 棄 物 に 関 する 法 律 都 道 府 県 および 市 町 村 の 関 連 条 例 に 従 って 処 理 すること 14. 輸 送 上 の 注 意 国 連 番 号 : 国 連 分 類 : 海 洋 汚 染 物 質 : 非 該 当 非 該 当 非 該 当 15. 適 用 法 令 化 学 物 質 排 出 把 握 管 理 促 進 法 (PRTR 法 ) 炭 化 バナジウム 第 一 種 指 定 化 学 物 質 第 321 号 コバルト 第 一 種 指 定 化 学 物 質 第 132 号 ニッケル 第 一 種 指 定 化 学 物 質 第 308 号 クロム 第 一 種 指 定 化 学 物 質 第 87 号 労 働 安 全 衛 生 法 コバルト 法 第 57 条 の 2 施 行 令 第 18 条 の 2 別 表 第 9: 名 称 等 を 通 知 すべ き 有 害 物 No.172 特 定 化 学 物 質 障 害 予 防 規 則 第 2 条 第 1 項 第 2 5 号 : 特 定 化 学 物 質 第 2 類 物 質 管 理 第 2 類 物 質 ニッケル 法 第 57 条 の 2 施 行 令 第 18 条 の 2 別 表 第 9: 名 称 等 を 通 知 すべ き 有 害 物 No.418 クロム 法 第 57 条 の 2 施 行 令 第 18 条 の 2 別 表 第 9: 名 称 等 を 通 知 すべ き 有 害 物 No.142 16. その 他 の 情 報 その 他 の 危 険 有 害 性 情 報 取 り 扱 いに 際 しては 安 全 パンフレット を 参 照 のこと 粉 塵 等 については 以 下 の 注 意 が 必 要 である 粉 塵 等 は 鼻 口 喉 目 の 粘 膜 への 刺 激 呼 吸 器 官 や 肺 も 刺 激 する 症 状 としては 皮 膚 のアレルギーによる 発 疹 呼 吸 器 系 では 咳 喘 息 息 切 れ 胸 の 圧 迫 感 等 がある コバルトを 含 む 粉 塵 を 大 量 に 飲 み 込 んだ 場 合 血 液 心 臓 甲 状 腺 および 脾 臓 障 害 の 発 生 原 因 となる 可 能 性 がある ( 文 献 1) コバルト ニッケル 又 はクロムの 反 復 又 は 長 期 の 接 触 により 皮 膚 呼 吸 器 官 心 臓 などに 影 響 を 与 える 可 能 性 のあることが 報 告 されている ( 文 献 2~5)
7/8 構 成 金 属 成 分 の 発 がん 性 については 以 下 の 知 見 がある 金 属 コバルト ACGIH A3: 動 物 に 対 して 発 がん 性 が 確 認 された 物 質 で あるが ヒトへの 関 連 性 は 不 明 IARC 2B:ヒトに 対 して 発 がん 性 を 示 す 可 能 性 がある 日 本 産 業 衛 生 学 会 2B: 人 間 に 対 しておそらく 発 がん 性 があると 考 えられる 物 質 ( 証 拠 が 比 較 的 十 分 でない 物 質 ) 金 属 ニッケル ACGIH A5:ヒトに 対 して 発 がん 性 物 質 として 疑 えない 物 質 IARC 2B:ヒトに 対 して 発 がん 性 を 示 す 可 能 性 がある 日 本 産 業 衛 生 学 会 2B: 人 間 に 対 しておそらく 発 がん 性 があると 考 えられる 物 質 ( 証 拠 が 比 較 的 十 分 でない 物 質 ) 金 属 クロム IARC 3:ヒトに 対 する 発 がん 性 について 分 類 できない *ACGIH: American Conference of Governmental Industrial Hygienists Inc. ( 米 国 産 業 衛 生 専 門 家 会 議 ) *IARC: International Agency for Research on Cancer ( 国 際 ガン 研 究 機 関 ) 構 成 金 属 成 分 の 環 境 影 響 については 以 下 の 知 見 がある コバルトおよびクロムは 環 境 に 有 害 な 場 合 がある 水 生 生 物 への 影 響 に 特 に 注 意 が 必 要 で ある 記 載 内 容 の 取 り 扱 い 本 データシートに 記 載 された 内 容 は 現 時 点 で 入 手 できる 資 料 情 報 に 基 づいて 作 成 したもの であり 新 しい 知 見 により 変 更 される 場 合 があります 含 有 量 物 理 / 化 学 的 性 質 等 の 数 値 は 保 証 値 ではありません また 注 意 事 項 は 通 常 の 取 り 扱 いを 対 象 としたものであり 安 全 を 保 証 するものではありません 参 考 URL 経 済 産 業 省 : 環 境 省 ( 特 定 化 学 物 質 排 出 管 理 促 進 法 ): 厚 生 労 働 省 ( 労 働 安 全 衛 生 法 ): IARC( 国 際 ガン 研 究 機 関 ): ICSC カード: 製 品 評 価 技 術 基 盤 機 構 : http://www.meti.go.jp/ http://www.env.go.jp/ http://www.mhlw.go.jp/ http://monographs.iarc.fr/ http://www.nihs.go.jp/icsc/ http://www.safe.nite.go.jp/ghs/list.html 参 考 文 献 (1) Food & Drug Research Laboratories, study No.8005B (4.11.84). (2) T. Shirakawa et al., Chest. 95, 29 (1989). (3) International Chemical Safety Cards (cobalt, chromium, nickel). (4) 化 学 物 質 の 危 険 有 害 性 便 覧 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 編 ) (5) A. O. Bech et al., Brit. J. Ind., 19, 239 (1962). (6) IARC Monographs on the Evaluation of Carcinogenic Risks to Humans, vol.86 (2006).
8/8 改 訂 履 歴 制 定 2003 年 ( 平 成 15 年 ) 3 月 01 日 第 1 回 改 訂 2006 年 ( 平 成 18 年 ) 9 月 15 日 第 2 回 改 訂 2009 年 ( 平 成 21 年 ) 1 月 20 日 GHS 対 応 のため 全 面 改 訂 第 3 回 改 訂 2009 年 ( 平 成 21 年 ) 6 月 12 日 混 触 禁 止 物 質 の 修 正 第 4 回 改 訂 2009 年 ( 平 成 21 年 ) 7 月 13 日 消 火 剤 を 危 険 物 の 規 制 に 関 する 政 令 別 表 5 に 準 拠 させた 化 学 物 質 等 の 名 称 の 変 更 第 5 回 改 訂 2009 年 ( 平 成 21 年 )10 月 09 日 PRTR 法 改 正 に 伴 う 号 番 号 変 更 第 6 回 改 訂 2013 年 ( 平 成 25 年 ) 1 月 1 日 MSDS を SDS に 名 称 変 更 労 働 安 全 衛 生 法 施 行 令 等 一 部 改 正 によ り コバルト 及 びその 無 機 化 合 物 が 特 定 化 学 物 質 第 2 類 物 質 に 指 定 されたこ とに 伴 う 改 訂 以 上