目 次 1. 釧 路 市 の 状 況 とIR 導 入 の 必 要 性 の 検 討 2. 釧 路 市 統 合 型 リゾート(IR)の 検 討 3.IR 導 入 に 際 してのインフラ 財 政 面 での 検 討 4.IR 導 入 による 社 会 的 影 響 とその 対 策 5.IR 導 入 による 経



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釧 路 市 統 合 型 リゾート(IR) 可 能 性 調 査 検 討 結 果 報 告 2016 年 5 月

目 次 1. 釧 路 市 の 状 況 とIR 導 入 の 必 要 性 の 検 討 2. 釧 路 市 統 合 型 リゾート(IR)の 検 討 3.IR 導 入 に 際 してのインフラ 財 政 面 での 検 討 4.IR 導 入 による 社 会 的 影 響 とその 対 策 5.IR 導 入 による 経 済 効 果 6. 法 制 度 の 整 備 と 想 定 されるロードマップ 7.IR 導 入 に 向 けた 課 題 2

1. 釧 路 市 の 状 況 とIR 導 入 の 必 要 性 の 検 討 釧 路 市 の 状 況 釧 路 市 は 釧 路 湿 原 国 公 園 阿 寒 国 公 園 の2つの 国 公 園 を 有 する 雄 大 な 然 に 恵 まれた 東 北 海 道 の 中 核 拠 点 都 市 である しかし 釧 路 市 の 将 来 は 少 齢 化 等 の 影 響 により 減 少 傾 向 で 推 移 すると 予 測 されている 釧 路 市 の 推 移 予 測 少 子 高 齢 化 産 年 齢 (15 64 歳 ) 減 少 社 会 保 障 費 の 増 大 産 業 構 造 の 変 化 第 1 次 産 業 第 2 次 産 業 の 縮 小 第 3 次 産 業 中 心 地 域 経 済 の 規 模 縮 小 都 市 圏 への 流 出 少 齢 化 地 域 経 済 の 縮 小 等 により 市 サービスの 低 下 が 懸 念 取 り 組 むべき 成 産 業 として 特 に 観 光 により を 入 れるべき 3

1. 釧 路 市 の 状 況 とIR 導 入 の 必 要 性 の 検 討 観 光 産 業 のポテンシャル 日 本 の 観 光 産 業 のポテンシャル 他 の 産 業 への 経 済 波 及 効 果 が い 外 需 の 取 り 込 み 効 果 の 期 待 東 北 海 道 釧 路 市 の 観 光 地 としてのポテンシャル 北 海 道 は アジア 圏 の 訪 問 先 としてゴールデンルート( 東 京 京 都 )に 次 ぐ 国 内 トップレベルの 気 の 観 光 地 釧 路 市 は 阿 寒 と 釧 路 湿 原 という2つの 国 公 園 を 有 している アイヌ 化 に 代 表 される 北 海 道 独 の 化 山 海 の 新 鮮 な 食 材 釧 路 管 内 の 観 光 産 業 の 現 状 釧 路 管 内 における 観 光 込 客 数 のピークは 平 成 11 年 度 の 約 787 万 その 後 然 災 害 等 の 影 響 世 界 的 な 景 気 後 退 等 により 減 少 傾 向 となり 平 成 23 年 度 には 東 日 本 大 震 災 の 影 響 で 約 542 万 まで 減 少 現 在 は 東 日 本 大 震 災 の 影 響 のからの 回 復 季 節 就 航 便 チャーター 便 就 航 クルーズ 客 船 の 寄 港 隻 数 の 増 加 等 により 平 成 26 年 度 には 約 672 万 にまで 増 加 釧 路 管 内 の 観 光 客 れ 込 み 客 数 の 年 度 別 推 移 出 典 : 釧 路 総 合 振 興 局 観 光 客 込 訪 日 外 国 宿 泊 者 数 ( 平 成 26 年 度 )より 4

1. 釧 路 市 の 状 況 とIR 導 入 の 必 要 性 の 検 討 釧 路 市 の 観 光 地 としての 課 題 (1) 観 光 客 の 減 少 項 目 地 理 的 要 因 交 通 関 係 景 気 経 済 その 他 観 光 地 づくり プロモーション 調 査 分 析 等 減 少 要 因 の 主 な 内 容 札 幌 市 や 札 幌 近 郊 地 域 などの 集 積 地 から 距 離 があり 時 間 がかかる 東 北 海 道 地 域 の 観 光 地 間 の 距 離 が い 東 北 海 道 空 港 路 線 の 縮 小 等 による 利 便 性 の 低 下 2 次 交 通 段 の 未 発 達 ( がないと 観 光 地 を 回 れない 等 ) 景 気 低 迷 による 滞 在 日 数 の 短 縮 および 大 型 団 体 旅 の 減 少 観 光 客 の 多 くが 夏 及 び 冬 に 集 中 し 春 や 秋 は 観 光 客 が 相 対 的 に 少 なく 需 要 の 季 節 変 動 が 大 きい 観 光 地 間 の 連 携 不 観 光 メニューの 開 発 不 観 光 客 の 旅 目 的 多 様 化 旅 形 態 が 団 体 から 個 グループへシフト 個 向 けの 情 報 発 信 不 富 裕 層 の 取 り 込 みが 不 分 訪 日 外 国 観 光 客 誘 致 対 策 の 遅 れ プロモーション 活 動 の 分 散 化 誘 致 ターゲット 不 明 確 東 北 海 道 地 域 に 特 化 した 観 光 統 計 の 不 備 や 既 存 統 計 調 査 の 利 活 が 不 分 出 典 : 道 東 地 域 観 光 戦 略 道 東 地 域 観 光 戦 略 会 議 ( 平 成 21 年 3 月 )を 参 考 にあずさ 監 査 法 作 成 5

1. 釧 路 市 の 状 況 とIR 導 入 の 必 要 性 の 検 討 釧 路 市 の 観 光 地 としての 課 題 (2) 海 外 インバウンド 需 要 の 取 り 込 み 観 光 資 源 の 海 外 への 情 報 発 信 が 分 でなかった もあり 外 国 旅 者 の 間 で 浸 透 していない 日 没 後 のエンターテインメントのコンテンツが 日 中 と 比 較 して 弱 い 富 裕 層 の 個 旅 のための 宿 泊 施 設 の 不 釧 路 市 の 観 光 産 業 の 施 策 釧 路 市 は 観 光 客 をより 多 く 誘 致 するために 国 の 施 策 にも 積 極 的 に 申 請 参 加 している 名 称 省 庁 認 定 日 エリア 目 的 水 のカムイ 観 光 圏 観 光 庁 平 成 27 年 4 月 10 日 北 海 道 釧 路 市 弟 屈 町 ( 釧 路 湿 原 阿 寒 摩 周 ) 然 歴 史 化 等 において 密 接 な 関 係 のあ る 釧 路 湿 原 阿 寒 摩 周 を 観 光 圏 として 体 化 し 魅 ある 観 光 地 域 の 形 成 を 図 る アジアの 宝 悠 久 の 自 然 美 への 道 ひがし 北 海 道 観 光 庁 平 成 27 年 6 月 12 日 富 良 野 地 区 勝 川 温 泉 地 区 知 床 地 区 釧 路 地 区 等 東 北 海 道 の 四 季 折 々の 大 然 景 観 食 等 を 活 し 富 裕 層 をターゲットに 誘 客 を 図 る 札 幌 地 区 に 集 中 しているインバウンド( 訪 日 外 国 旅 者 )の 呼 び 込 みも 目 的 としている 観 光 国 ショーケース 観 光 庁 平 成 28 年 1 月 29 日 北 海 道 釧 路 市 観 光 資 源 の 磨 き 上 げ ストレスフリーの 環 境 整 備 海 外 への 情 報 発 信 などの 取 り 組 みに 対 し て 関 係 省 庁 が 連 携 した 施 策 の 集 中 投 によ り 支 援 し 2020 年 までに 観 光 国 ショーケー スの 形 成 を 図 る 6

1. 釧 路 市 の 状 況 とIR 導 入 の 必 要 性 の 検 討 統 合 型 リゾート(IR)とは? IRとは カジノに 加 え ホテル MICE( 会 議 施 設 展 示 場 等 ) レストラン ショッピングモールや エンターテインメント 施 設 等 地 域 における 様 々な 観 光 資 源 を 複 合 開 発 する 総 合 的 な 観 光 施 設 のことである 我 が 国 においては 地 域 振 興 観 光 振 興 及 び 財 務 の 改 善 に 資 する 成 戦 略 のツールとして 特 別 法 の 下 で 設 営 による 運 営 が 検 討 されている 期 待 される 効 果 観 光 資 源 とのシナジーによる い 集 客 効 果 カジノの 集 客 収 益 を 活 した 観 光 資 源 開 発 カジノの 収 益 を 利 した 公 共 インフラの 整 備 間 投 資 を 活 した 雇 地 域 経 済 財 政 への 寄 与 懸 念 される 事 項 社 会 的 影 響 ( 周 辺 治 安 の 悪 化 ギャンブル 依 存 症 等 ) IR 導 入 による 釧 路 市 の 観 光 産 業 の 課 題 の 克 服 IRは 日 本 での 導 にあたって 最 初 に2 3ヶ 所 だけ 作 られると 想 定 されているため 話 題 としてインパ クトがあり 観 光 産 業 の 起 爆 剤 として 既 存 の 観 光 資 源 とのシナジー 効 果 が 期 待 される カジノは 季 節 的 変 動 の 少 ない 観 光 資 源 であり また 昼 夜 の 繁 閑 差 を 埋 めることができ 安 定 した 観 光 収 が 期 待 される 富 裕 層 を 主 なターゲットとした 場 合 級 リゾート 地 としてブランド が 向 上 し 観 光 客 の 増 加 と 客 単 価 の 上 昇 が 期 待 される 宿 泊 施 設 での 雇 が 増 加 し 給 与 の 上 昇 も 期 待 される 7

2. 釧 路 市 統 合 型 リゾート(IR)の 検 討 釧 路 市 IRのコンセプト 東 北 海 道 圏 における 期 滞 在 型 周 遊 観 光 の 拠 点 となるエコ 型 デスティネーション リゾートの 実 現 具 体 的 には 1) 北 海 道 のブランドイメージを 活 かし つかずの 大 然 及 びアイヌ 化 に 代 表 される 北 海 道 特 有 の 化 が 共 存 した 世 界 に 通 する 級 なIRを 創 出 2)カジノに 加 えて 然 体 験 地 場 の 食 材 を 使 した 飲 食 温 泉 による 保 養 のサービスを 提 供 することに より 期 滞 在 型 観 光 を 実 現 すると 共 に 阿 寒 湖 温 泉 地 区 の 付 加 価 値 化 につなげる 3) 東 北 海 道 観 光 の 周 遊 観 光 の 中 心 拠 点 として 観 光 客 の 取 り 込 み 東 北 海 道 地 域 の 既 存 の 観 光 地 と の 連 携 による 相 乗 効 果 を 得 る 想 定 される 顧 客 層 富 裕 層 国 内 外 の 富 裕 層 特 にヨーロッパ 型 の 級 リゾートカジノをコンセプトとして 然 体 験 や 族 化 等 に も 興 味 を 持 った 欧 米 の 富 裕 層 の 取 り 込 みも 想 定 般 層 級 リゾートとしてのブランド の 構 築 に 合 わせて 級 リゾートに 関 心 を 持 つ 般 層 のIR 施 設 への 訪 問 を 想 定 般 層 の 多 くは 既 存 の 阿 寒 湖 温 泉 の 宿 泊 施 設 に 宿 泊 することを 想 定 8

2. 釧 路 市 統 合 型 リゾート(IR)の 検 討 釧 路 市 IRの 候 補 地 (1) 釧 路 市 IRは 現 状 では 阿 寒 湖 温 泉 に 建 設 することを 想 定 している また 阿 寒 湖 温 泉 における 現 状 の 具 体 的 な 候 補 地 は 以 下 の3か 所 1 スキー 場 周 辺 2 温 泉 ホテル 跡 地 周 辺 3 阿 寒 湖 岸 地 域 各 候 補 地 のインフラ 状 況 等 の 現 在 の 状 況 1スキー 場 周 辺 2 温 泉 ホテル 跡 地 周 辺 3 阿 寒 湖 岸 地 域 住 所 シュリコマベツ4 番 地 阿 寒 湖 温 泉 4 丁 目 阿 寒 湖 温 泉 湖 岸 敷 地 面 積 113,387m2 32,546m2 - 所 有 者 ( 財 ) 前 田 歩 園 財 団 及 び 林 野 庁 ( 財 ) 前 田 歩 園 財 団 各 ホテル 所 有 者 現 状 山 林 更 地 ホテル 施 設 9

2. 釧 路 市 統 合 型 リゾート(IR)の 検 討 釧 路 市 IRの 候 補 地 (2) IRコンセプト との 親 和 性 IR 候 補 地 と して 課 題 を 考 えられる 事 項 各 候 補 地 の 開 発 上 のポイント 1スキー 場 周 辺 スキー 場 周 辺 は 豊 かな 大 然 に 囲 ま れた 非 日 常 的 な 空 間 を 創 出 することが でき また 敷 地 も 広 いため 滞 在 型 観 光 の 富 裕 層 にも 分 アピールすること ができるラグジュアリーなIR 施 設 の 建 設 が 可 能 となる 都 市 計 画 法 然 公 園 法 及 び 森 林 法 等 の 規 制 を 受 ける 上 下 水 道 を 始 めとした 各 種 インフラの 整 備 が 必 要 となる 阿 寒 湖 温 泉 の 既 存 の 宿 泊 施 設 と 同 様 のコンセプトのIR 施 設 を 建 設 した 場 合 阿 寒 湖 温 泉 の 宿 泊 施 設 と 競 合 し 阿 寒 温 泉 の 観 光 需 要 及 び 宿 泊 客 を 奪 うリスクがある 2 温 泉 ホテル 跡 地 周 辺 3 阿 寒 湖 岸 地 域 阿 寒 湖 温 泉 街 に 近 く 豊 かな 大 然 に 囲 まれた 非 日 常 的 な 空 間 という 観 点 からは スキー 場 周 辺 よりもインパクトが 弱 い 都 市 計 画 法 然 公 園 法 及 び 森 林 法 等 の 規 制 を 受 ける 3の 阿 寒 湖 岸 地 域 にIR 施 設 を 建 設 し た 場 合 阿 寒 湖 温 泉 の 既 存 の 宿 泊 施 設 の 改 修 等 が 必 要 となる 可 能 性 があ る 阿 寒 湖 温 泉 には 般 のファミリー 層 も 宿 泊 することが 想 定 されるため 少 年 対 策 が1と 比 較 してより 重 要 となる 以 下 では 1スキー 場 周 辺 を 第 1 候 補 と 仮 定 して 阿 寒 湖 温 泉 地 区 の 既 存 の 宿 泊 施 設 との 間 で 顧 客 層 の 棲 み 分 けを 図 ることを 前 提 に 検 討 を 進 める 10

2. 釧 路 市 統 合 型 リゾート(IR)の 検 討 カジノ 施 設 の 検 討 諸 外 国 のカジノの 施 設 バカラ ルーレット ブラックジャック 等 のテーブルゲームと スロットマシン 等 のゲーム 機 が 施 設 内 に 設 置 般 利 客 と 額 利 客 (VIP) 向 けのスペースが 区 分 されている ヨーロッパ 型 のカジノではドレスコードを 設 けている 例 も られる シンガポールや 韓 国 では 未 成 年 者 や 反 社 会 勢 の 利 の 排 除 依 存 症 対 策 等 の 目 的 で 本 確 認 が 要 求 される 釧 路 市 IRは 阿 寒 湖 温 泉 という 良 質 の 温 泉 地 区 に 期 滞 在 型 の 級 リゾートを 建 設 すること を 想 定 しており カジノ 施 設 も 社 交 場 的 な 要 素 も 持 つヨーロッパ 型 のカジノ 施 設 を 理 想 とする 日 本 の 法 案 は 未 成 であるが 諸 外 国 のケースと 同 様 に カジノ 施 設 のフロア 積 使 するゲーム 機 の 台 数 に 制 約 を 設 け またゲーム 機 カジノ 施 設 や 従 業 員 に 対 して 厳 密 な 規 制 や 認 証 が 設 けられることが 想 定 さ れる また ギャンブル 依 存 症 防 目 的 のため 近 隣 住 やカジノの 従 業 員 に 対 してカジノ 施 設 の 制 限 を 設 ける 事 も 考 えられる 11

2. 釧 路 市 統 合 型 リゾート(IR)の 検 討 ホテル( 宿 泊 施 設 ) 飲 食 施 設 の 検 討 ホテルのコンセプト 諸 外 国 の 多 くのカジノと 同 様 に ホテルにカジノが 併 設 されているカジノホテルの 形 式 を 想 定 阿 寒 湖 の 雄 大 な 然 を 活 かし 北 海 道 特 有 の 化 を 守 ることを 念 頭 に 置 いた 期 滞 在 型 観 光 の 拠 点 となりえるホテル 施 設 客 室 数 は 約 200 室 程 で 主 に 富 裕 層 をターゲットとした 然 と 調 和 した 客 室 とする ホテルの 全 室 に 阿 寒 湖 温 泉 から 温 泉 を 引 き 宿 泊 客 は 常 時 温 泉 を 楽 しむことができる ホテルの 検 討 課 題 国 公 園 内 に 建 設 することになるため 国 公 園 の 管 理 計 画 の 直 し 等 が 必 要 阿 寒 固 有 の 景 観 や 動 植 物 の 保 護 といった 然 環 境 への 配 慮 宿 泊 ニーズを 踏 まえた 客 室 数 の 検 討 宿 泊 施 設 で 働 く 材 の 確 保 及 び 育 成 と 待 遇 の 向 上 国 際 豊 かな 利 者 に 対 応 する 材 の 育 成 般 層 は 阿 寒 湖 温 泉 の 既 存 の 宿 泊 施 設 を 利 することを 想 定 しているので 既 存 の 宿 泊 事 業 者 にとって は カジノ IR 導 によって 宿 泊 者 数 の 増 加 が 込 まれる 飲 食 施 設 のコンセプト 東 北 海 道 の 特 産 品 等 の 級 食 材 を いた 地 産 地 消 の 多 様 な 料 理 を 提 供 ( 例 :ジビエの 提 供 ) 訪 日 外 国 に 対 して 日 本 流 の おもてなし を 提 供 顧 客 層 のニーズに 対 応 した 級 レストラン( 例 :ミシュランの 三 ツ 星 レストラン)やイスラム 教 徒 向 けのハ ラールへの 対 応 等 国 際 豊 かで 魅 ある 飲 食 施 設 の 誘 致 や 水 準 のサービスの 提 供 12

2. 釧 路 市 統 合 型 リゾート(IR)の 検 討 ショッピング 施 設 エンターテインメント 施 設 MICE 施 設 の 検 討 ショッピング 施 設 のコンセプト 北 海 道 の 魅 を 観 光 客 に 発 信 するショッピング 拠 点 東 北 海 道 の 名 産 品 海 産 物 野 菜 フルーツ 等 を 集 めたマルシェ( 市 場 ) 富 裕 層 の 購 買 意 欲 を 促 進 するような 芸 術 性 の いアイヌ 化 の 級 工 芸 品 の 販 売 釧 路 フィッシャーマンズワーフといった 近 隣 の 既 存 商 業 施 設 との 連 携 エンターテインメント 施 設 のコンセプト ネイチャーガイドによる 然 探 索 ツアー 等 のような 阿 寒 湖 温 泉 周 辺 や 釧 路 湿 原 等 の つかずの 然 に 触 れる 体 験 観 光 の 機 会 の 提 供 アイヌの 古 式 舞 踊 の 体 験 や 彫 り 等 の 伝 統 工 芸 の 作 成 の 体 験 等 北 海 道 特 有 の 化 に 触 れる 体 験 の 提 供 アイヌの 伝 統 的 な 舞 踊 のショーやミュージシャンの 招 聘 による 音 楽 ライブの 開 催 等 のナイトエンターテインメントの 提 供 MICE 施 設 のコンセプト 国 公 園 内 に 建 設 され 都 市 部 からは 離 れていること 及 び 積 に 定 の 制 限 があることから 特 にM(Meeting)とI(Incentive Travel)に 重 点 を 置 いたコンパクトなものを 想 定 13

2 釧路市統合型リゾート IR の検討 阿寒湖温泉との連携 IR施設は 阿寒湖周辺の観光のための 期滞在型観光の拠点となることを想定している IR施設訪問 客の需要を取り込むことにより 阿寒湖温泉街の収益は増加すると想定される IR施設と阿寒湖温泉との連携案 阿寒湖観光や阿寒湖温泉街での買い物を促進するため IR施設と阿寒湖温泉の共通クーポン券等 の発 IR施設と阿寒湖温泉街とを結ぶ導線の整備 阿寒湖周辺の主な観光資源 検討課題 IR施設訪問客のニーズに合致し た施設の整備やサービスの提供 期滞在型観光を実現するため の観光資源の整備や充実が必 要 出典 東北海道 阿寒IR構想 釧路商 工会議所 14

2. 釧 路 市 統 合 型 リゾート(IR)の 検 討 東 北 海 道 の 観 光 資 源 との 連 携 IR 施 設 は 東 北 海 道 の 観 光 地 と 連 携 を 図 ることにより 東 北 海 道 の 周 遊 型 観 光 の 拠 点 となることを 想 定 し ている IR 施 設 と 東 北 海 道 の 観 光 資 源 との 連 携 案 IR 訪 問 客 に 対 する 東 北 海 道 の 観 光 資 源 の 利 料 の 割 引 制 度 等 の 導 観 光 ルートを 設 定 した 周 遊 バス 等 のアクセスルートの 設 置 IR 施 設 訪 問 客 に 東 北 海 道 の 観 光 の 機 会 を 提 供 することにより IR 施 設 の 魅 を 向 上 させると 共 に 地 域 観 光 の 振 興 に 寄 与 することが 期 待 される 検 討 課 題 バスターミナルの 建 設 や 空 港 からの 二 次 交 通 等 のインフラの 整 備 観 光 案 内 所 やWiFi( 無 線 LAN ) 設 備 等 のハード での 整 備 や 海 外 向 けの 情 報 発 信 観 光 マップ 等 のコンテンツの 整 備 等 について 近 隣 の 観 光 協 会 等 を 交 えて 協 議 が 必 要 道 内 の 観 光 資 源 との 連 携 IRは 日 本 国 内 で 数 か 所 しか 設 置 が 認 められていない 施 設 であるという 希 少 性 を 活 かして IRを 起 点 とした 北 海 道 内 の 周 遊 観 光 プランを 提 供 することが 可 能 である 検 討 課 題 IRを 起 点 とする 周 遊 観 光 ルートの 磨 き 上 げ インターネットを 通 じて 観 光 資 源 や 宿 泊 情 報 の 積 極 的 な 発 信 周 遊 観 光 客 向 けのバス 便 等 の 整 備 15

3.IR 導 入 に 際 してのインフラ 財 政 面 での 検 討 法 律 上 の 規 制 法 令 都 市 計 画 法 自 然 公 園 法 森 林 法 規 制 内 容 都 市 計 画 区 域 外 に 位 置 しており 1ヘクタール 以 上 の 地 の 開 発 為 においては 北 海 道 知 事 の 許 可 が 必 要 スキー 場 は 阿 寒 国 公 園 の 第 2 種 特 別 地 域 内 に 位 置 する そのため 阿 寒 国 公 園 阿 寒 地 域 管 理 計 画 の 規 制 を 受 ける 現 状 の 法 規 制 では 現 在 計 画 しているIR 施 設 を 建 設 することはできない 対 応 策 として は 現 在 の 管 理 計 画 を 変 更 する 法 が 考 えられる 候 補 地 の 大 部 分 が 森 林 法 の 保 安 林 に 指 定 されており 1ヘクタールを 超 える 開 発 為 においては 北 海 道 知 事 の 許 可 が 必 要 上 記 は スキー 場 周 辺 にIR 施 設 を 建 設 すると 仮 定 した 場 合 に 考 えられる 法 律 上 の 規 制 である IR 施 設 までのアクセス ー 鉄 道 網 道 路 網 検 討 課 題 東 北 海 道 観 光 の 拠 点 となるためには 東 北 海 道 各 地 へのアクセス 段 の 改 善 が 必 要 具 体 的 には 大 数 でも 対 応 可 能 なバスターミナルや 道 の 駅 の 建 設 主 要 空 港 や 主 要 鉄 道 駅 からIR 施 設 までの 二 次 交 通 の 充 実 ( 路 線 バスの 便 数 の 増 加 リム ジンバスの 導 等 ) 富 裕 層 向 けのコンシェルジュ 付 き 観 光 ツアー 等 のコンテンツの 充 実 16

3.IR 導 入 に 際 してのインフラ 財 政 面 での 検 討 IR 施 設 までのアクセス ー 航 空 網 検 討 課 題 たんちょう 釧 路 空 港 を 東 北 海 道 エリアの 拠 点 空 港 として 整 備 し 国 際 線 にも 対 応 できるようにすることが 必 要 その 他 のインフラ 設 備 検 討 課 題 開 発 に 伴 う 環 境 問 題 への 配 慮 IR 候 補 地 は 豊 かな 然 が 残 る 地 域 であり 然 環 境 との 共 存 共 に 配 慮 する 必 要 がある 電 気 ガス 上 下 水 道 等 の 整 備 地 の 造 成 電 気 ガス 上 下 水 道 等 のインフラの 整 備 等 に 多 額 の 投 資 と 期 間 を 要 する ソフト のインフラの 整 備 観 光 産 業 に 携 わる 材 の 海 外 訪 問 客 とのコミュニケーション 能 の 向 上 を 図 る 必 要 がある 地 権 者 との 地 利 法 に 係 る 交 渉 開 発 を 進 めるにあたっては 地 権 者 と 分 な 協 議 を う 必 要 がある 財 政 面 検 討 課 題 事 業 者 の 事 業 計 画 の 精 査 事 業 の 継 続 性 の 観 点 等 から 慎 重 に 運 営 事 業 者 の 事 業 計 画 を 精 査 する 必 要 がある 事 業 者 との 負 担 関 係 の 明 確 化 インフラコスト 等 の 開 発 費 の 負 担 関 係 について 分 な 検 討 を う 必 要 がある 初 期 投 資 回 収 巡 後 の 利 益 配 分 を 適 正 にする 法 の 検 討 初 期 投 資 回 収 後 に 運 営 事 業 者 のみが 過 度 の 利 益 を 計 上 することを 抑 するために 必 要 に 応 じ て 納 付 負 担 率 の 変 動 等 の 検 討 が 必 要 である 17

4.IR 導 入 による 社 会 的 影 響 とその 対 策 カジノ 施 設 導 入 により 予 想 される 負 の 社 会 的 影 響 カジノが 合 法 化 されている 諸 外 国 では 下 記 のような 社 会 的 影 響 に 対 する 研 究 や 対 応 策 の 検 討 が 進 められ 合 理 的 な 水 準 にまでリスクが 軽 減 されている 日 本 においてもカジノの 導 に 際 しては 分 な 対 策 を 講 じることが 導 の 前 提 とされている 分 類 リスク 要 因 主 な 対 応 策 カジノ 内 部 の 問 題 反 社 会 勢 の 運 営 への 関 与 顧 客 とし ての 場 マネー ローンダリングの 温 床 となるリスク イカサマ 横 領 等 不 正 の 問 題 厳 格 な 参 規 制 (ライセンス 株 式 保 有 譲 渡 規 制 等 ) 法 律 上 の 格 者 としての 定 義 と 排 除 FATF 勧 告 等 に 基 づく 疑 わしい 取 引 の 届 け 出 規 制 内 部 統 制 MICSによる 規 制 カジノ 外 部 の 問 題 周 辺 治 安 の 悪 化 都 道 府 県 警 察 との 連 携 活 圏 からの 隔 離 の 心 の 問 題 ギャンブル 依 存 症 の 拡 大 啓 発 活 動 場 規 制 治 療 サービス 少 年 育 成 での 悪 影 響 場 規 制 ( 本 確 認 ) 18

5.IR 導 入 による 経 済 効 果 経 済 波 及 効 果 の 計 算 結 果 海 外 事 例 や 国 内 の 市 場 データ 等 による 仮 定 に 基 づいて 経 済 効 果 を 試 算 施 設 建 設 時 の 効 果 施 設 運 営 時 の 効 果 投 入 額 投 資 額 約 640 740 億 円 売 上 約 290 450 億 円 直 接 効 果 約 640 740 億 円 約 220 330 億 円 1 次 生 産 誘 発 効 果 約 320 370 億 円 約 90 150 億 円 2 次 生 産 誘 発 効 果 約 230 270 億 円 約 60 90 億 円 生 産 誘 発 額 計 約 1,200 1,380 億 円 約 370 570 億 円 就 業 誘 発 数 約 10,300 11,900 約 4,000 6,200 IR 訪 問 者 数 n/a 約 25 40 万 / 年 北 海 道 庁 公 表 の 経 済 波 及 効 果 分 析 支 援 ツール ( 平 成 21 年 延 表 109 部 門 )に 基 づく 経 済 波 及 効 果 の 分 析 結 果 上 記 結 果 は 富 裕 層 は 新 たに 建 設 されるIR 施 設 に 宿 泊 し 般 層 は 阿 寒 湖 温 泉 地 区 の 既 存 の 宿 泊 施 設 に 宿 泊 するとい う 仮 定 によるものである また 上 記 結 果 は 新 たに 建 設 されるIR 施 設 の 建 設 や 阿 寒 湖 温 泉 地 区 の 既 存 の 宿 泊 施 設 の 改 修 及 び 運 営 に 関 する 効 果 を 合 算 している 上 記 結 果 はIR 施 設 の 建 設 運 営 に 直 接 起 因 する 効 果 のみ 試 算 しており IR 訪 問 者 が 東 北 海 道 周 遊 観 光 を うことによる 効 果 (IR 以 外 の 観 光 地 での 宿 泊 消 費 等 )については 試 算 していない 上 記 試 算 のIR 施 設 により 増 加 するIR 訪 問 者 数 約 40 万 と 阿 寒 湖 温 泉 地 区 の 従 来 からの 観 光 客 とを 合 計 すると 阿 寒 湖 温 泉 地 区 の 観 光 客 は 約 100 万 となると 想 定 される 19

5.IR 導 入 による 経 済 効 果 税 収 等 の 計 算 結 果 諸 外 国 では カジノの 収 益 性 が いため 通 常 の 税 負 担 に 加 えてカジノ 売 上 に 対 して 特 別 な 税 や 納 付 を 課 す 事 例 がみられる そこで 日 本 も 同 様 の 税 や 納 付 が 課 されるとの 仮 定 により 試 算 国 税 地 方 税 ( 道 府 県 民 税 ) 地 方 税 ( 市 町 村 税 ) 小 計 カジノ 納 付 金 試 算 額 約 20 32 億 円 約 5 9 億 円 約 10 13 億 円 約 35 54 億 円 約 20 37 億 円 試 算 の 前 提 等 現 時 点 で 明 らかになっている 範 囲 内 でIR 開 業 時 点 で 適 されると 想 定 される 税 率 に 基 づき 試 算 カジノ 売 上 (GGR)に 対 する 課 税 であり GGRの20%として 試 算 入 場 料 ( 試 算 1) 約 6 9 億 円 内 国 から2 千 円 / 回 徴 収 入 場 料 ( 試 算 2) 約 26 41 億 円 内 国 から9 千 円 / 回 徴 収 上 記 結 果 は 富 裕 層 は 新 たに 建 設 されるIR 施 設 に 宿 泊 し 般 層 は 阿 寒 湖 温 泉 地 区 の 既 存 の 宿 泊 施 設 に 宿 泊 するとい う 仮 定 によるものである また 上 記 結 果 は 新 たに 建 設 されるIR 施 設 及 び 阿 寒 湖 温 泉 地 区 の 既 存 の 宿 泊 施 設 のそれぞれ の 税 収 等 を 合 算 している 場 料 に 関 しては ギャンブル 依 存 症 対 策 の 環 として 内 国 ( 日 本 ) 利 者 に 対 して 課 す 施 策 を 想 定 している 20

6. 法 制 度 の 整 備 と 想 定 されるロードマップ 法 制 度 の 整 備 状 況 と 北 海 道 内 の 地 域 選 定 法 制 度 の 整 備 状 況 日 本 では 賭 博 為 は 原 則 として 刑 法 で 禁 競 等 の 公 営 競 技 や 宝 くじ 等 社 会 的 便 益 が 認 められる 場 合 のみ 例 外 的 限 定 的 に 認 められている カジノを 含 むIRは 観 光 及 び 地 域 経 済 の 振 興 に 寄 与 し 財 務 の 改 善 に 資 するため 社 会 的 便 益 が 認 められるものとして 国 際 観 光 産 業 振 興 議 員 連 盟 ( 通 称 IR 議 連 )がIR 推 進 法 案 の 成 を 目 指 している IR 推 進 法 案 では 以 下 の2STEPで 設 置 区 域 間 事 業 者 の 選 定 を うものとされ ている STEP1 国 による 設 置 区 域 の 選 定 ( 当 初 は2 3ヶ 所 程 度 と 想 定 ) STEP2 選 定 された 区 域 において IRの 運 営 事 業 者 を 選 定 北 海 道 内 の 地 域 選 定 現 在 釧 路 苫 小 牧 留 寿 都 の3 地 域 でIR 導 の 検 討 が 進 められている 3つの 地 域 を 合 わせて1つの 区 域 とすることも 考 えられる しかし IR 推 進 法 案 の 基 本 的 な 考 え ではそのような 考 えは 明 記 されていない そこで その 連 携 のためのロジックを 整 理 し 北 海 道 庁 と 協 調 して 対 応 することが 必 要 21

6. 法 制 度 の 整 備 と 想 定 されるロードマップ IR 導 入 ロードマップ 22

7.IR 導 入 に 向 けた 課 題 釧 路 市 IR 導 入 に 向 けた 地 域 コンセンサスの 重 要 性 IR 導 入 により 期 待 される 効 果 東 北 海 道 観 光 資 源 のポテンシャルを 生 かし 観 光 振 興 の 起 爆 剤 地 域 にとっても 雇 用 税 収 面 でのメリット IR 導 入 に 伴 う 負 の 影 響 対 策 を 誤 るとギャンブル 依 存 症 周 辺 環 境 悪 化 等 の 負 の 影 響 のリスク プラスの 効 果 を 伸 ばし 負 の 影 響 を 厳 格 にコントロールすることが 重 要 プラス マイナス 双 方 とも 地 域 が 大 きな 影 響 を 受 ける 導 入 に 当 たっては 地 域 コンセンサスが 極 めて 重 要 地 域 選 定 上 も 地 域 コンセンサスの 取 得 状 況 が 重 要 な 評 価 項 目 になる 可 能 性 地 域 住 と 政 とが 体 となり 希 望 が 持 てる 将 来 のまちづくりのためにIRをど のように 位 置 づけるか 考 える 必 要 がある 23