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公表表紙

文化政策情報システムの運用等

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

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質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

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18 国立高等専門学校機構

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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

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預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

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●幼児教育振興法案

m07 北見工業大学 様式①

1

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

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リング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 について 回 収 可 能 性 がないも のとする 原 則 的 な 取 扱 いに 対 して スケジューリング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 を 回 収 できることを 反 証 できる 場 合 に 原 則

16 日本学生支援機構

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

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●電力自由化推進法案

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

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自衛官俸給表の1等陸佐、1等海佐及び1等空佐の(一)欄又は(二)欄に定める額の俸給の支給を受ける職員の占める官職を定める訓令


( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

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参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

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別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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答申第585号

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( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

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人 物 試 験 における コンピテンシーと 構 造 化 の 導 入 平 成 17 年 8 月 人 物 試 験 技 法 研 究 会

目 次 ページ はじめに 1 Ⅰ 人 物 試 験 に 求 められる 新 しい 課 題 1 行 政 課 題 に 対 応 できる 人 材 の 評 価 と 人 物 試 験 の 重 要 性 3 2 人 物 評 価 の 信 頼 性 妥 当 性 の 向 上 4 Ⅱ 新 しい 課 題 に 応 える 実 効 性 のある 人 物 試 験 の 考 え 方 1 コンピテンシー 評 価 型 面 接 の 導 入 5 (1) 潜 在 的 能 力 の 評 価 から 顕 在 化 しうる 能 力 の 評 価 へ 5 (2) コンピテンシーの 考 え 方 の 導 入 5 (3) 過 去 の 行 動 に 焦 点 を 当 てることの 有 効 性 6 (4) 人 物 試 験 で 検 証 する 能 力 行 動 特 性 の 整 理 体 系 化 7 (5) 経 験 学 習 力 (コンピテンシーラーニング 能 力 )を 検 証 する 意 義 9 (6) 評 価 項 目 の 設 定 と 人 材 の 多 様 性 10 2 コンピテンシー 評 価 型 面 接 に 必 要 とされる 人 物 試 験 の 構 造 化 10 (1) 人 物 試 験 の 構 造 化 の 意 義 10 (2) 新 たに 取 り 入 れる 半 構 造 化 面 接 の 特 徴 11 (3) 面 接 方 法 の 標 準 化 の 促 進 11 (4) 評 価 基 準 の 標 準 化 の 促 進 12 Ⅲ 新 しい 人 物 試 験 技 法 の 開 発 1 コンピテンシー 評 価 型 面 接 13 (1) 質 問 事 項 の 重 点 化 13 (2) コンピテンシーを 表 す 評 定 項 目 及 び 着 眼 点 の 選 定 14 2 コンピテンシー 評 価 型 面 接 に 沿 った 人 物 試 験 の 構 造 化 18 (1) 質 問 マニュアルによる 面 接 の 進 め 方 の 標 準 化 18 (2) 評 価 段 階 別 の 行 動 の 例 示 による 評 価 の 標 準 化 19 Ⅳ 今 後 の 検 討 課 題 1 新 たな 人 物 試 験 の 方 法 についての 理 解 と 普 及 の 促 進 20 2 Ⅰ 種 試 験 以 外 の 採 用 試 験 等 への 適 用 20

( 資 料 ) 委 員 名 簿 検 討 経 過 資 料 1 Ⅰ 種 人 物 試 験 における 主 な 経 緯 資 料 2 Ⅰ 種 人 物 試 験 の 試 験 方 法 ( 概 要 ) 資 料 3 個 別 面 接 評 定 票 (Ⅰ 種 )( 改 正 案 ) 資 料 4 面 接 カード(Ⅰ 種 )( 改 正 案 ) 参 考 1 面 接 カード(Ⅰ 種 )( 現 行 ) 参 考 2 個 別 面 接 評 定 票 (Ⅰ 種 )( 現 行 )

はじめに 今 日 我 が 国 の 行 政 組 織 は 一 段 と 変 化 し 多 様 化 している 日 本 社 会 と 国 民 のニ ーズを 的 確 に 認 識 し それを 踏 まえて 確 かな 将 来 ビジョンに 基 づく 効 果 的 な 施 策 を 具 体 的 に 提 案 し 推 進 することが 求 められている そしてそれを 実 現 するた めに 確 かな 専 門 性 と 独 創 性 に 裏 打 ちされた 提 案 力 を 持 つにとどまらず 高 い 志 と 広 い 視 野 のもとに 卓 越 した 対 人 関 係 能 力 や 実 践 行 動 力 を 確 実 に 持 つ 人 材 を 見 極 め 採 用 する 必 要 性 が 従 前 よりも 格 段 に 増 している 国 家 公 務 員 Ⅰ 種 の 採 用 試 験 において そのような 能 力 を 見 極 める 人 物 試 験 の 重 要 性 が 高 まっている またそれ 故 に 人 物 試 験 では 客 観 性 と 妥 当 性 を 持 つ 評 価 が 下 され それを 可 能 にする 適 正 な 試 験 方 法 と 手 順 が 用 意 されなければならない これは 換 言 すれば 今 後 の 行 政 を 高 い 信 頼 性 のもとに 確 実 に 担 える 人 材 として どのような 資 質 の 保 持 や 発 揮 を 期 待 し その 資 質 はどのようにすれば 評 価 できる のかを 明 確 にすべきことを 意 味 している このような 問 題 意 識 のもとに 人 物 試 験 技 法 研 究 会 において 今 後 の 採 用 試 験 において 実 効 性 を 持 つ 人 物 試 験 のあり 方 に 関 して 次 の2 点 について 検 討 した 第 1は これからの 行 政 を 担 う 個 人 に 期 待 される 資 質 や 能 力 の 確 認 と 整 理 であ る これは 人 物 試 験 の 評 価 項 目 として 具 現 化 されるが 今 回 の 検 討 では 職 務 や 課 題 ( 場 面 や 状 況 )とそこで 求 められる 成 果 を 強 く 意 識 し それらに 取 り 組 む 際 に 具 体 的 な 行 動 として 外 的 に 表 せる 能 力 ( 顕 在 化 能 力 発 揮 能 力 ) を 取 り 上 げることとした 従 来 の 人 物 試 験 では 受 験 者 の 人 柄 性 向 保 有 資 質 などの 内 的 な 潜 在 能 力 保 有 能 力 を 診 るに 止 まっていたこととは 対 照 的 である 新 たに 着 目 することとした 顕 在 化 能 力 発 揮 能 力 は 1980 年 初 頭 に 米 国 が 活 力 を 取 り 戻 すために 開 始 した 産 業 再 生 プログラムと 同 時 期 に 注 目 されるようになっ た コンピテンシー ( 業 績 直 結 能 力 )と 軌 を 一 にするとらえ 方 である このコン ピテンシーの 考 え 方 に 基 づく 人 物 評 価 は 現 在 では 米 国 および 英 国 の 国 家 公 務 員 採 用 試 験 における 基 本 となっている 我 が 国 でも 採 用 にあたって 内 に 秘 めた 能 力 に 止 まらず 確 実 に 顕 在 化 させることのできる 能 力 の 必 要 性 を 痛 感 している 民 間 企 業 において 広 く 取 り 入 れられ 定 着 を 見 せ 始 めている 第 2は 人 物 試 験 の 実 施 方 法 の 見 直 しと 構 造 化 である 国 家 公 務 員 採 用 におけ る 人 物 試 験 は これまで 実 績 を 重 ねてきている それを 踏 まえながら 人 物 試 験 の 一 連 のプロセスについて 面 接 官 の 自 由 度 を 確 保 しつつ 可 能 な 限 り 標 準 化 を 行 うこととした 1

これによって 面 接 試 験 実 施 の 安 定 性 と 適 正 さをより 高 めるとともに 評 価 項 目 を 整 理 し 評 価 基 準 を 明 示 することを 通 して 試 験 官 による 評 定 の 客 観 性 と 妥 当 性 が 保 証 されるようにした 本 報 告 書 は これらの 検 討 結 果 についてまとめたものである 採 用 試 験 に 関 係 する 方 々が 新 しい 人 物 試 験 の 拠 り 所 としている 考 え 方 および 具 体 的 な 実 施 方 法 について 理 解 する 上 で 本 報 告 書 が 役 立 つと 考 えている 研 究 会 座 長 九 州 大 学 大 学 院 人 間 環 境 学 研 究 院 教 授 古 川 久 敬 2

Ⅰ 人 物 試 験 に 求 められる 新 しい 課 題 1 行 政 課 題 に 対 応 できる 人 材 の 評 価 と 人 物 試 験 の 重 要 性 行 政 が 複 雑 高 度 化 する 中 行 政 ニーズの 変 化 や 多 様 化 する 行 政 課 題 に 的 確 に 対 応 し 質 の 高 い 行 政 を 展 開 するため 専 門 性 や 独 創 性 に 富 んだ 人 材 幅 広 い 視 野 や 柔 軟 性 等 を 有 する 人 材 の 確 保 育 成 が 求 められている 特 に Ⅰ 種 試 験 に 対 しては 国 民 の 期 待 に 応 える 質 の 高 い 行 政 を 実 現 するために 必 要 とされ る 能 力 資 質 の 検 証 が 期 待 されている Ⅰ 種 合 格 者 に 求 められる 能 力 資 質 としては 国 民 全 体 の 奉 仕 者 としての 強 い 自 覚 と 公 務 に 対 する 使 命 感 積 極 的 に 問 題 に 取 り 組 んでいく 責 任 感 幅 広 い 視 野 と 教 養 に 裏 打 ちされた 思 考 力 や 判 断 力 自 らの 組 織 のメンバーはもとより 相 手 方 とも 十 分 な 意 思 の 疎 通 ができる 対 人 関 係 能 力 自 分 の 立 場 や 意 見 を 的 確 に 主 張 できること 等 が 挙 げられよう また 近 年 筆 記 試 験 では 高 得 点 を 得 て いても 対 人 関 係 がうまく 築 けない 組 織 や 社 会 の 中 での 自 己 の 生 き 方 が 十 分 認 識 できていない 公 務 員 としての 適 格 性 に 疑 問 があるというケースも 少 なか らず 存 在 する したがって 国 家 公 務 員 採 用 試 験 においては 主 として 筆 記 試 験 を 通 して 検 証 される 幅 広 い 視 野 や 思 考 力 等 に 加 え 責 任 感 や 対 人 関 係 能 力 等 についての 検 証 も 求 められている これらの 能 力 資 質 の 検 証 方 法 の 一 つとして インターンシップ 制 度 のよう に 実 際 の 職 場 で 判 定 する 方 法 があるが このような 方 法 は 特 定 の 者 の 能 力 検 証 には 適 していても 候 補 者 が 数 多 くいる 場 合 すべての 候 補 者 に 対 して 期 間 内 に 十 分 な 行 動 発 揮 の 機 会 が 公 平 に 与 えられなければならないことから インタ ーンシップを 順 次 繰 り 返 すシステムは 実 際 上 不 可 能 である このため 限 ら れた 期 間 内 で 一 定 の 条 件 の 下 に 多 数 の 受 験 者 の 対 人 的 能 力 等 を 検 証 するとい う 採 用 試 験 においては 人 物 試 験 への 期 待 が 大 きい Ⅰ 種 試 験 における 人 物 試 験 は かつては 実 質 的 に 公 務 への 適 格 性 を 欠 く 者 を 排 除 する 機 能 が 中 心 であったが 先 のような 行 政 の 変 化 に 対 応 して 人 物 面 で 優 れた 者 を 積 極 的 に 合 格 に 結 びつけることができるよう 平 成 5 年 度 に 人 物 試 験 での 評 価 を 得 点 化 し 筆 記 試 験 の 成 績 に 加 算 する 措 置 が 導 入 され 拡 大 されて きている( 資 料 1) また 平 成 15 年 度 からは Ⅰ 種 試 験 において 受 験 者 によ る 各 府 省 訪 問 が 最 終 合 格 発 表 後 に 行 われることとなり 各 府 省 面 接 に 先 立 ち 受 験 者 の 人 物 面 の 評 価 を 行 う 人 物 試 験 の 重 要 性 が 改 めて 認 識 されている 3

2 人 物 評 価 の 信 頼 性 妥 当 性 の 向 上 人 物 試 験 は 受 験 者 の 人 物 面 について 国 家 公 務 員 としての 適 格 性 の 程 度 を 相 対 的 に 判 定 するものであり 試 験 官 は 受 験 者 の 態 度 行 動 などを 直 接 観 察 す ると 同 時 に 質 問 に 対 する 受 験 者 の 回 答 内 容 その 応 答 の 様 子 によって 受 験 者 の 人 物 を 評 価 する このように 人 物 試 験 は 直 接 受 験 者 を 見 ることができ そ の 話 を 聞 くことができる 重 要 な 方 法 であるが 一 方 で 信 頼 性 や 妥 当 性 が 問 題 に されることが 少 なくない これは 一 般 に 筆 記 試 験 ではすべての 受 験 者 に 同 一 の 問 題 が 出 題 され さらに 問 題 と 解 答 が1 対 1に 対 応 しているのに 対 して 人 物 試 験 のような 面 接 試 験 では 受 験 者 ごとに 具 体 的 な 質 問 内 容 が 異 なり 受 験 者 の 評 価 は 試 験 官 に 依 存 するところが 大 きいことによると 考 えられる そのため 人 物 試 験 では これまでも1 共 通 の 評 定 項 目 の 設 定 2 質 問 展 開 例 の 試 験 官 への 提 示 3 面 接 カードの 使 用 等 試 験 官 の 判 断 の 信 頼 性 妥 当 性 を 高 めるための 措 置 をとってきた( 資 料 2) 特 に 評 定 項 目 は 判 定 における 中 心 的 な 評 価 要 素 となることが 期 待 されている 評 定 項 目 の 個 別 の 評 価 結 果 に 基 づいて 総 合 的 な 判 定 がなされる 場 合 はもとより 個 別 の 評 価 の 積 み 重 ねとし てではなく 全 体 的 な 判 定 がなされる 場 合 でも 評 定 項 目 に 沿 ってその 判 定 の 確 認 を 行 うことにより 判 定 の 信 頼 性 妥 当 性 が 確 保 される 既 述 のような 人 物 評 価 の 重 要 性 から 人 物 試 験 にはこれまで 以 上 に 信 頼 性 妥 当 性 を 高 めることが 求 められているが 1 評 定 項 目 を 含 めた 評 価 要 素 の 適 切 さは より 信 頼 性 妥 当 性 の 高 い 面 接 のシステムを 開 発 する 上 で 中 心 的 な 課 題 の 一 つである さらに 2 受 験 者 から 評 価 に 必 要 な 情 報 を 引 き 出 すための 効 果 的 な 質 問 方 法 3 試 験 官 の 質 問 や 判 断 を 補 助 する 資 料 の 充 実 について 検 討 開 発 を 行 うことが 必 要 であり これらが 有 機 的 に 機 能 するような 新 たな 面 接 システムの 開 発 が 求 められている <これまでの 面 接 > <これから 求 められる 面 接 > 1 共 通 評 定 項 目 2 質 問 展 開 例 3 面 接 カード 1 評 定 項 目 を 含 めた 適 切 な 評 価 要 素 2 情 報 を 引 き 出 す 効 果 的 な 質 問 方 法 3 質 問 や 判 断 を 補 助 する 資 料 4

Ⅱ 新 しい 課 題 に 応 える 実 効 性 のある 人 物 試 験 の 考 え 方 1 コンピテンシー 評 価 型 面 接 の 導 入 (1) 潜 在 的 能 力 の 評 価 から 顕 在 化 しうる 能 力 の 評 価 へ ( 職 務 遂 行 と 関 係 する 能 力 の 評 価 ) 人 物 試 験 における 人 柄 性 向 等 の 評 価 は 職 務 遂 行 と 関 係 づけてなされる 例 えば 明 るい 性 格 というとき 単 なる 明 るさではなくて 前 向 きに 仕 事 に 取 り 組 む 姿 勢 があるかということや 集 団 の 中 で 孤 立 せず 快 活 に 仕 事 を 進 めら れるかなどの 観 点 と 結 びつけて 評 価 される また 職 務 遂 行 能 力 というのは 行 動 に 着 手 して 何 らかの 成 果 を 出 しうる 再 現 性 のある 能 力 を 意 味 している その 意 味 で 職 務 遂 行 能 力 は 知 識 や 技 術 に 加 え モチベーションや 意 欲 とい う 面 を 含 むものであり 評 価 対 象 が 人 柄 性 向 特 性 資 質 能 力 等 のいず れであっても 内 に 秘 められた 潜 在 的 なものではなく 外 に 表 れた 行 動 又 は これから 表 れうる 行 動 と 関 係 づけて 評 価 すべきものである ( 行 動 に 表 れる 能 力 の 評 価 ) このような 行 動 に 表 れる 能 力 特 性 を 評 価 するという 考 え 方 は 先 進 的 な 民 間 企 業 で 導 入 されているコンピテンシー 評 価 型 面 接 の 考 え 方 に 繋 がるもの である 国 家 公 務 員 の 選 抜 を 目 的 としたこれまでの 人 物 試 験 でもこのような 視 点 からの 評 価 が 一 部 なされてはいたが 全 体 として 意 識 的 にこれを 行 うシ ステムとはなっていなかった 採 用 試 験 における 評 価 の 目 的 は 職 務 においてより 優 れた 実 績 (パフォー マンス)を 示 す 可 能 性 の 高 い 者 の 選 抜 にあるが 潜 在 的 能 力 の 有 無 にとどま らず 現 実 の 場 面 において 行 動 に 表 れたものを 通 して 顕 在 化 しうる 能 力 か どうかという 観 点 を 意 識 して 評 価 を 行 うことが 職 務 遂 行 能 力 の 評 価 の 妥 当 性 を 高 めることに 結 びつく (2) コンピテンシーの 考 え 方 の 導 入 採 用 に 当 たって 職 務 に 必 要 とされる 能 力 というとき 我 が 国 でも 民 間 企 業 ではコンピテンシーという 考 え 方 が 活 用 されつつあるが 公 務 ではまだほと んど 導 入 されていない 5

しかしながら コンピテンシーという 考 え 方 は アメリカ 合 衆 国 国 務 省 に おける 実 証 的 研 究 から 取 り 入 れられ 始 めたものであり アメリカ 合 衆 国 での 国 家 公 務 員 の 採 用 はもとより 英 国 の 国 家 公 務 員 採 用 試 験 のファーストスト リーム 試 験 等 において 求 められる 能 力 特 性 がコンピテンシーとして 表 さ れている アメリカ 合 衆 国 の 人 事 管 理 庁 によれば コンピテンシーは 仕 事 上 の 役 割 や 機 能 をうまくこなすために 個 人 に 必 要 とされる 測 定 可 能 な 知 識 技 術 能 力 行 動 及 びその 他 の 特 性 のパターン と 包 括 的 に 定 義 されている しか し コンピテンシーの 定 義 には 幅 がみられ 示 される 能 力 行 動 特 性 のレベ ルについても リーダーシップから 専 門 分 野 の 具 体 的 な 知 識 にまで 広 がって いる また 新 人 の 頃 に 必 要 なコンピテンシーの 確 認 を 行 う 質 問 をする 面 接 をコンピテンシー 面 接 と 称 するところもある しかし いずれの 場 合 も 共 通 しているのは 1 行 動 に 表 れている 表 すこ とができること 2その 能 力 特 性 が 結 果 や 成 果 と 結 びつくものであること であり 人 物 試 験 においては コンピテンシーを 行 動 に 表 れる 能 力 特 性 ととらえることとした <コンピテンシーの 定 義 > コンピテンシーとは: 行 動 に 表 れる 能 力 特 性 結 果 や 成 果 と 結 びつく 能 力 特 性 (3) 過 去 の 行 動 に 焦 点 を 当 てることの 有 効 性 このようなコンピテンシーの 考 え 方 を 取 り 入 れた 面 接 方 法 に 共 通 している のは 過 去 の 行 動 に 焦 点 を 当 てた 質 問 評 価 方 法 を 用 いる 点 である 例 えば 面 接 場 面 において やる 気 があります 積 極 的 に 取 り 組 みます と 発 言 する 受 験 者 が 必 ずしも 職 務 に 就 いてから 実 際 に 積 極 性 を 示 し 意 欲 的 であるとは 限 らない むしろ こういう 場 合 には 何 をしますか という 質 問 に 対 して 受 験 者 は 試 験 官 が 期 待 しているであろうことを 予 想 して 述 べ ることが 多 く 仮 定 や 意 向 を 聞 くだけでは 似 たような 状 況 で 実 際 に 受 験 者 がそのように 行 動 するかどうかを 確 かめるものとはならない これに 対 して 行 動 に 表 れる 能 力 特 性 を 評 価 する 方 法 として 過 去 の 行 動 に 基 づいて 評 価 する 方 法 が 考 えられる ここでいう 過 去 の 行 動 とは 学 生 6

時 代 に 部 長 や 副 部 長 をやったという 事 実 ではなく その 時 にどういうことに 取 り 組 んだのか その 時 に 考 えたのはどのようなことか 苦 労 したのはどう いうことなのか また 問 題 に 出 会 ったときに 具 体 的 にどういうことをした のかという 具 体 的 な 行 動 である 過 去 の 行 動 についての 情 報 の 大 半 は 受 験 者 から 聴 取 したものであり 評 価 者 が 直 接 見 たものではないが 自 らの 具 体 的 な 経 験 体 験 についての 質 問 に 対 しては 実 体 験 を 抜 きにした 不 正 確 な 応 答 や 偽 りの 応 答 によってとりつくろうことは 困 難 である 過 去 の 行 動 には 成 果 のあったものとして 直 接 的 に 能 力 特 性 が 示 されて いる 場 合 もあるし 成 果 がなかったとしても 一 連 の 行 動 の 中 でコンピテンシ ーが 示 されている 場 合 もある 例 えば 課 題 をどのように 設 定 し 解 決 に 向 けてどのように 行 動 したかは コンピテンシーとしての 能 力 特 性 を 評 価 す るにあたって 重 要 な 判 断 材 料 である 従 来 型 仮 定 された 場 面 での 意 向 や 行 動 こういう 場 合 には 何 をしますか こういう 場 合 にはどう 考 えますか コ ン ピ テ ン シ ー 評 価 型 過 去 の 具 体 的 な 行 動 課 題 をどのように 設 定 したか 解 決 に 向 けてどの ように 行 動 したか 具 体 的 に 何 をしましたか そのときにどう 考 えましたか (4) 人 物 試 験 で 検 証 する 能 力 行 動 特 性 の 整 理 体 系 化 人 物 試 験 は 職 務 遂 行 能 力 のうち 筆 記 試 験 では 検 証 が 難 しい 受 験 者 の 人 物 面 での 能 力 行 動 特 性 を 検 証 するものである そのために この 人 物 面 で 7

の 能 力 行 動 特 性 について 職 務 遂 行 能 力 という 視 点 から 整 理 体 系 化 を 行 い 評 定 項 目 着 眼 点 を 具 体 的 に 示 した これは これまでの 評 定 項 目 着 眼 点 が 人 柄 性 向 を 中 心 として 基 本 的 にパーソナリティを 理 解 するときの 五 つの 要 素 (いわゆるビッグファイブ) に 沿 った 構 成 となっていたものを 新 たに 仕 事 における 問 題 解 決 や 対 人 面 で の 能 力 特 性 をコンピテンシーとして 評 定 項 目 着 眼 点 の 内 容 を 示 すことと したものである コンピテンシーとしてどのレベルの 能 力 行 動 特 性 を 取 り 上 げるのかにつ いては その 目 的 に 応 じて 決 めなければならない 人 事 考 課 の 場 合 では 職 務 分 析 に 基 づいて 職 務 ごとに 詳 細 なコンピテンシーのリストが 挙 げられてい る 場 合 もある 採 用 試 験 の 場 合 には 1 基 本 的 に 行 政 職 における 新 規 学 卒 者 を 対 象 としており 受 験 者 のほとんどは 職 務 経 験 がないこと 2 個 別 の 職 務 ごとにコンピテンシーを 規 定 しても 過 去 の 行 動 との 直 接 的 な 対 応 は 困 難 であ ること 3 採 用 後 の 職 務 や 課 題 は 様 々であり 状 況 の 変 化 によって 変 わりうる こと また 4 採 用 後 に 種 々の 職 務 経 験 を 積 んでいくことから 各 職 種 につ いてのコンピテンシーというよりも 共 通 部 分 についての 評 価 要 素 としての 包 括 的 なコンピテンシーを 設 定 することが 適 当 である このような 包 括 的 なコンピテンシーを 保 持 することは 一 般 的 な 職 務 遂 行 の 中 で 目 標 を 持 って 課 題 に 取 り 組 み その 解 決 過 程 を 経 て 結 果 を 出 し その 過 程 や 結 果 を 後 にどう 生 かすかに 表 れるものであり さらに 全 体 を 通 じ ての 自 己 統 制 コミュニケーション 力 として 示 されるものと 考 えられる そして これらのコンピテンシーは ある 課 題 の 解 決 に 固 有 のものではな く 様 々な 課 題 や 場 面 で 示 されるものであり 採 用 前 の 学 生 時 代 や 社 会 人 時 代 にこれらが 保 持 され 示 されていれば 採 用 後 も 新 しい 場 面 事 態 で 必 要 と されるコンピテンシーが 発 揮 される 可 能 性 が 高 い < 従 来 型 > ( 人 柄 性 向 中 心 ) パーソナリティを 理 解 するときの 基 本 的 な 要 素 に 沿 った 項 目 着 眼 点 <コンピテンシー 評 価 型 > ( 問 題 解 決 型 能 力 特 性 ) 職 務 遂 行 に 求 められる 包 括 的 なコンピテンシーに 基 づく 評 定 項 目 着 眼 点 8

(5) 経 験 学 習 力 (コンピテンシーラーニング 能 力 )を 検 証 する 意 義 (コンピテンシーを 学 習 する 能 力 ) 採 用 後 に 様 々な 状 況 や 課 題 に 対 して 効 果 的 な 解 決 策 を 求 められるというこ とを 考 えると 既 にコンピテンシーを 有 しているかどうかと 同 時 に 特 に それぞれの 課 題 において 求 められるコンピテンシーを 身 に 付 ける 能 力 を 持 っ ているかという 点 も 重 要 である これは 最 終 的 な 結 果 が 成 功 失 敗 のどちらであれ その 経 験 を 振 り 返 り 整 理 し 体 系 づけて そこから 将 来 に 向 けての 学 習 ができているかというこ とである したがって サークル 活 動 に 限 らず 勉 強 一 筋 であった 人 でも そこで 必 要 とされるコンピテンシーを 学 習 していれば あるいは 学 習 する 力 を 持 っていれば 採 用 された 後 も 職 務 に 必 要 なコンピテンシーを 認 識 し そ れを 獲 得 発 揮 する 可 能 性 が 高 い ( 自 己 及 び 他 者 の 経 験 から 学 習 し 適 用 する 能 力 ) また 経 験 学 習 力 には 1 状 況 や 環 境 の 認 識 と 課 題 の 設 定 という 面 と 2 その 課 題 の 解 決 にとって 必 要 なコンピテンシー( 効 果 的 な 行 動 )の 探 索 3 具 体 的 に 取 組 む 行 動 に 関 する 仮 説 設 定 ( 成 果 目 標 シナリオの 認 識 ) 4 経 験 から 学 んだものの 次 の 行 動 への 適 用 という 面 がある ここでの 経 験 には 自 己 の 経 験 だけではなく 他 者 の 経 験 も 含 まれ 特 に 成 果 を 上 げた 他 者 について その 人 はどこができたのか 他 の 人 とどこが 違 うのかという 認 識 をもつことは 課 題 に 必 要 とされるコンピテンシーを 認 識 する 力 と 共 通 するものである 自 己 の 経 験 の 場 合 もそうであるが どのよう な 課 題 であれ 同 僚 先 輩 教 官 上 司 等 の 他 者 が 仕 事 をどのように 整 理 分 析 し どのような 見 通 し 段 取 りで 仕 事 を 進 めていったかについて 認 識 で きており 面 接 場 面 できちんと 話 すことができれば 経 験 からの 学 習 がなさ れている 可 能 性 が 高 い このような 経 験 から 学 んでいける 力 というのは これまで 一 般 的 に 評 価 要 素 として 挙 げられてきた 能 力 とは 異 なり ある 特 定 の 場 面 で 発 揮 されたりあ る 特 定 の 行 動 として 表 れたりするものではないが コンピテンシーの 学 習 を 繰 り 返 し 行 いうるという 意 味 で 再 現 性 のある 行 動 であり 状 況 の 変 化 に 対 応 できる 能 力 環 境 に 適 応 しながらそこで 必 要 な 行 動 や 特 性 を 習 得 することが できる 能 力 として 重 要 なコンピテンシーの 一 つであると 考 える 9

(6) 評 価 項 目 の 設 定 と 人 材 の 多 様 性 ところで 人 物 試 験 において 具 体 的 な 評 価 項 目 を 設 け 評 価 要 素 を 固 定 してしまうと 高 い 評 価 を 受 けた 人 材 に 多 様 性 は 生 じにくいのではないかと いう 指 摘 がなされることがある しかし 多 様 な 人 材 とはいっても 求 めら れていることの 中 心 は 職 務 遂 行 能 力 の 高 さである 有 為 で 多 様 な 人 材 の 確 保 という 観 点 からみれば 個 性 や 特 徴 を 持 ちながら 仕 事 は 仕 事 として 結 果 を 出 せる 結 果 を 次 につなげていける プロセスや 結 果 を 組 織 の 共 有 財 産 にで きるということが 必 要 である コンピテンシー 評 価 型 面 接 は コンピテンシ ーの 視 点 から 共 通 評 価 要 素 を 評 定 し 受 験 者 の 個 性 や 特 徴 を 職 務 遂 行 の 観 点 から 経 験 や 体 験 に 沿 って 適 切 に 評 価 しようとするものである 2 コンピテンシー 評 価 型 面 接 に 必 要 とされる 人 物 試 験 の 構 造 化 (1) 人 物 試 験 の 構 造 化 の 意 義 構 造 化 面 接 は 面 接 の 信 頼 性 と 妥 当 性 を 高 め 維 持 する 手 法 として 広 く 認 識 されている 面 接 技 法 であり その 大 きな 特 徴 の 一 つは 評 価 すべき 項 目 が 明 確 にされ それについてより 効 果 的 に 受 験 者 から 情 報 を 引 き 出 せるよう 1 標 準 的 な 質 問 展 開 が 設 定 され 基 本 的 に 全 ての 受 験 者 に 対 して 共 通 の 質 問 がなされることである これは 設 定 された 標 準 的 な 流 れやテーマに 沿 って 質 問 を 行 っていくことであるが 公 平 性 の 観 点 から 構 造 化 を 進 め 特 定 の 決 まった 質 問 を 全 受 験 者 に 共 通 に 使 用 するという 場 合 がある 一 方 で そこまで の 構 造 化 を 行 うことなく 用 意 されている 複 数 の 質 問 群 から 受 験 者 ごとに 面 接 官 の 判 断 で 質 問 を 選 択 する 場 合 もある また もう 一 つの 特 徴 は 引 き 出 された 情 報 の 評 価 が 適 切 にできるよう 2 質 問 と 評 価 要 素 とが 対 提 示 され 具 体 的 な 評 価 尺 度 が 示 されていることで ある 予 め 標 準 となる 要 素 を 決 定 しておくことにより 印 象 に 基 づいて 受 験 者 を 評 価 する 傾 向 が 抑 えられ 評 価 の 客 観 性 が 増 し 特 に 受 験 者 によって 面 接 官 が 異 なる 場 合 には 有 効 である 従 来 の 人 物 試 験 でも 試 験 時 間 を 20 分 間 とすること 面 接 官 を 3 名 とする こと 質 問 例 を 示 すこと 評 定 項 目 着 眼 点 等 を 用 いること 等 によって 評 価 の 観 点 基 準 の 統 一 が 図 られているが 今 後 さらに 質 問 例 について 評 価 要 素 との 関 係 について 明 示 したり 評 価 要 素 について 内 容 に 加 えてどの 程 度 であれば 優 秀 と 判 定 されるかについてもできるだけ 示 すという 構 造 化 を 10

目 指 すことにより 人 物 試 験 における 評 価 の 信 頼 性 妥 当 性 を 高 めることが 必 要 である (2) 新 たに 取 り 入 れる 半 構 造 化 面 接 の 特 徴 構 造 化 は 共 通 の 評 価 基 準 を 適 用 するばかりでなく 共 通 の 質 問 を 行 うと いうことにより 受 験 者 の 公 平 な 評 価 に 加 え 試 験 官 の 評 価 の 信 頼 性 妥 当 性 の 向 上 に 寄 与 するものである しかし 高 度 な 構 造 化 であっても 人 物 試 験 の 信 頼 性 妥 当 性 に 寄 与 するとは 限 らない 人 物 試 験 において 試 験 官 は 受 験 者 がどのような 状 況 で 何 をして 結 果 が どうであったかという 情 報 を 得 ることについて 共 通 の 質 問 を 行 うこととなる が 過 去 の 行 動 には 受 験 者 ごとに 様 々なものがあり 基 本 となる 質 問 に 続 く 具 体 的 な 内 容 についての 質 問 は その 受 験 者 に 合 わせて 多 様 なものとなる このような 場 合 限 られた 時 間 の 中 で 受 験 者 の 能 力 や 特 性 に 合 わせて 質 問 を 選 択 したり 言 い 換 えたりすることが 全 く 認 められないような 極 端 に 構 造 化 された 面 接 では かえって 受 験 者 の 特 徴 を 深 く 検 証 することが 困 難 な 場 合 も 生 ずる むしろ 受 験 者 の 個 性 を 十 分 に 把 握 するためには 3 質 問 に 柔 軟 性 を 持 た せることも 必 要 である 人 物 試 験 では このような 自 由 度 を 持 たせた 構 造 化 である 半 構 造 化 面 接 を 目 指 すことが 適 当 である < 評 価 の 信 頼 性 妥 当 性 を 高 めるための 半 構 造 化 面 接 の 実 施 > 試 験 時 間 の 統 一 (20 分 ) 複 数 の 面 接 官 (3 名 ) 評 価 項 目 及 び 着 眼 点 の 設 定 1 標 準 的 な 質 問 展 開 の 設 定 2 質 問 と 評 価 要 素 の 対 提 示 と 具 体 的 な 評 価 尺 度 3 柔 軟 性 のある 個 別 質 問 (3) 面 接 方 法 の 標 準 化 の 促 進 人 物 試 験 における 評 価 の 信 頼 性 妥 当 性 の 向 上 を 図 るためには まず ど のようにして 必 要 な 情 報 を 得 るかということが 重 要 であり 面 接 方 法 につい て 構 造 化 を 図 ることが 必 要 である この 点 について コンピテンシー 評 価 型 面 接 では 全 受 験 者 に 共 通 して 主 として 過 去 の 行 動 についての 情 報 から 受 験 者 の 評 価 を 行 うため 過 去 の 行 動 に 焦 点 を 当 てて 質 問 を 展 開 することを 中 心 とした 構 造 化 が 求 められる 11

従 来 の 人 物 試 験 では あらかじめ 受 験 者 が 記 入 し 提 出 した 面 接 カードに 沿 って 3 人 の 試 験 官 により 順 次 質 問 が 展 開 され 受 験 者 の 最 終 判 定 は 3 人 の 試 験 官 の 合 議 によって 決 定 されている 面 接 カードには 志 望 動 機 専 攻 し た 分 野 最 近 関 心 を 持 った 事 柄 印 象 深 かった 体 験 趣 味 特 技 自 己 PR という 項 目 欄 があり これらは 主 として 話 の 展 開 の 糸 口 となるように 設 定 さ れ 基 本 的 に 試 験 官 が 比 較 的 自 由 に 質 問 を 構 成 するシステムとなっていた これに 対 して 構 造 化 をすすめたシステムでは 公 平 性 を 確 保 することと ともに 評 定 を 行 う 上 でよりどころとする 適 切 な 情 報 が 効 率 よく 得 られるこ とを 目 指 し 基 本 的 に 全 受 験 者 に 共 通 の 質 問 を 行 うものであり 具 体 的 には 面 接 カードに 沿 って 一 連 の 基 本 的 な 質 問 を 行 うこととなる (4) 評 価 基 準 の 標 準 化 の 促 進 人 物 試 験 では 面 接 によって 得 られた 情 報 をどのように 判 断 するのかが 重 要 であり 特 に 同 一 の 試 験 官 が 全 ての 受 験 者 を 面 接 し 判 定 しているわけで はないことから 試 験 官 の 違 いに 加 え 試 験 地 域 や 試 験 日 による 受 験 者 群 の 違 いによっても 評 価 基 準 等 に 差 が 出 ないように 試 験 官 の 評 価 の 観 点 基 準 の 統 一 が 求 められる 人 物 試 験 における 評 価 の 信 頼 性 妥 当 性 の 向 上 を 図 るためには 構 造 化 面 接 における 特 徴 が 有 効 に 機 能 するように まず 評 価 要 素 や 面 接 のシステムに ついて 試 験 官 が 十 分 に 理 解 しておく 必 要 がある 評 価 要 素 について 試 験 官 に 解 釈 の 余 地 があり それによって 評 価 が 食 違 うことのないように 一 般 に 構 造 化 面 接 における 評 価 要 素 はコンピテンシーで 示 され さらにコンピテン シーごとに 評 価 基 準 が 設 定 されている 試 験 官 は 受 験 者 の 過 去 の 経 験 受 験 者 が 話 した 応 答 内 容 を 評 価 基 準 に 照 らし 合 わせることで 受 験 者 の 評 価 を 決 定 するため この 部 分 の 内 容 表 現 が 試 験 官 に 理 解 しやすいものであることも 重 要 である これらの 点 について 特 に 1 質 問 と 評 価 要 素 との 関 係 の 提 示 ( 質 問 の 意 図 の 明 確 化 ) 2 評 価 要 素 に 含 まれる 行 動 例 を 評 価 段 階 別 に 例 示 するなど 構 造 化 を 進 めることが 必 要 である < 標 準 化 を 進 めるための 改 訂 > 受 験 者 ごとに 比 較 的 自 由 に 質 問 過 去 の 行 動 に 焦 点 を 当 てた 共 通 質 問 評 定 者 の 裁 量 に 委 ねた 判 定 統 一 された 評 定 項 目 評 定 基 準 に 基 づく 判 定 12

Ⅲ 新 しい 人 物 試 験 技 法 の 開 発 1 コンピテンシー 評 価 型 面 接 (1) 質 問 事 項 の 重 点 化 ( 行 動 についての 質 問 ) コンピテンシー 評 価 型 面 接 では 質 問 の 中 心 は どう 思 うか ではなく どう 行 動 したか という 受 験 者 の 過 去 の 行 動 経 験 である したがって 特 に 職 務 遂 行 能 力 の 発 揮 との 関 係 から 学 業 や 職 務 において 力 を 入 れてきた こと 学 生 生 活 社 会 的 活 動 職 業 体 験 などで 達 成 感 があったと 感 じてい ること について 質 問 を 行 うことが 重 要 である ( 面 接 カードの 構 成 ) 受 験 者 から 適 切 な 回 答 を 引 き 出 すため 面 接 カードの 記 入 項 目 及 びその 欄 の 設 け 方 についても これらの 事 柄 について 具 体 的 な 記 述 をすることが 中 心 となる また 過 去 現 在 将 来 という 流 れの 中 で 自 己 表 現 ができるように まず 上 記 の 力 を 入 れてきたこと 達 成 感 があったと 感 じていること ( 過 去 )があり 続 けて 関 心 事 項 ( 現 在 ) 志 望 動 機 自 己 PR ( 将 来 )を 設 定 した 志 望 動 機 については 志 望 する 職 種 ではなく どのように 仕 事 を していきたいと 考 えているかについて 記 入 を 求 めることが 望 ましい ( 資 料 4) なお 従 来 の 人 物 試 験 でも 受 験 者 が 事 前 に 記 入 した 面 接 カードをもとに 面 接 を 展 開 していたが この 方 法 は 人 柄 性 向 等 を 判 定 するために 話 の 展 開 の 糸 口 となるように 意 図 されたものであったため 受 験 者 によって 志 望 動 機 専 攻 した 分 野 等 のうちのどの 項 目 が 中 心 となるかは 異 なっていた した がって 面 接 カードは 面 接 の 効 率 化 に 寄 与 しているものの 記 載 されたす べての 項 目 の 情 報 が 必 ずしも 受 験 者 の 評 価 に 直 接 寄 与 しているとはいえない こともあった 質 問 及 び 面 接 カードの 中 心 事 項 学 業 や 職 務 において 力 を 入 れてきたこと 達 成 感 があったと 感 じていること どう 思 うか などの 感 想 を 聞 くのではなく どう 行 動 したか を 具 体 的 に 聞 く 13

(2) コンピテンシーを 表 す 評 定 項 目 及 び 着 眼 点 の 選 定 ( 資 料 3) 人 柄 性 向 を 中 心 として 評 価 を 行 ってきた 現 行 の 五 つの 評 定 項 目 について 組 織 において 期 待 されるコンピテンシーの 視 点 から 見 直 しを 行 い 職 務 遂 行 能 力 の 評 価 という 観 点 から 評 定 項 目 及 び 着 眼 点 について 検 討 した 職 務 遂 行 能 力 の 発 揮 を 時 系 列 的 な 場 面 に 分 けて 考 えると まず(1) 課 題 に 取 組 むこと (2) 取 組 んだ 課 題 の 解 決 に 向 けてのプロセス (3) 最 後 まで 取 組 ん で 結 果 を 出 したか (4) 結 果 が 成 功 であった 場 合 も 失 敗 であった 場 合 もその 課 題 での 経 験 を 次 に 生 かせるかということを 挙 げることができる これら 一 連 の 課 題 解 決 のプロセスを 想 定 して 6つの 評 定 項 目 を 設 定 した < 課 題 解 決 のプロセスを 想 定 した6つの 評 定 項 目 > 課 題 への 取 組 み 解 決 に 向 けてのプロセス 1 積 極 性 ( 意 欲, 行 動 力 ) 5 自 己 統 制 ( 情 緒 安 定 性, 統 制 力 ) 2 社 会 性 ( 他 者 理 解, 関 係 構 築 力 ) 6コミュニケーション 力 ( 表 現 力, 説 得 力 ) 4 経 験 学 習 力 ( 課 題 の 認 識, 経 験 の 適 用 ) 3 信 頼 感 ( 責 任 感, 達 成 力 ) 課 題 での 経 験 を 次 に 生 かす 最 後 まで 取 組 んで 結 果 を 出 す また 特 に 評 定 項 目 については 二 段 書 きにして 能 力 面 での 評 価 要 素 を 明 確 化 するとともに 新 たに 経 験 学 習 力 を 加 えた 次 の 6 項 目 が 適 切 であると 判 断 した 評 定 項 目 1. 積 極 性 ( 意 欲 行 動 力 ) 評 定 項 目 2. 社 会 性 ( 他 者 理 解 関 係 構 築 力 ) 評 定 項 目 3. 信 頼 感 ( 責 任 感 達 成 力 ) 評 定 項 目 4. 経 験 学 習 力 ( 課 題 の 認 識 経 験 の 適 用 ) 評 定 項 目 5. 自 己 統 制 ( 情 緒 安 定 性 統 制 力 ) 評 定 項 目 6.コミュニケーション 力 ( 表 現 力 説 得 力 ) 各 評 定 項 目 及 び 着 眼 点 の 具 体 的 な 内 容 は 以 下 のとおりである 14

評 定 項 目 1. 積 極 性 ( 意 欲 行 動 力 ) 自 らの 考 えを 積 極 的 に 伝 えようとしているか 着 考 え 方 が 前 向 きで 向 上 心 があるか 眼 目 標 を 高 く 設 定 し 率 先 してことに 当 たろうとしているか 点 困 難 なことにもチャレンジしようとする 姿 勢 が 見 られるか 積 極 性 は 課 題 への 取 組 みに 関 連 し それに 結 びつく 能 力 を 示 すもので あり 課 題 への 率 先 性 高 い 目 標 の 設 定 果 敢 な 取 組 み 等 が 含 まれる 積 極 性 のあることが 必 ず 成 果 を 生 むというわけではないが それがないと 職 務 遂 行 が 始 まらないという 意 味 でも 共 通 に 必 要 な 能 力 である また 言 葉 数 が 多 かったり 外 交 的 であったりすると 積 極 的 であると 受 け 止 められやすいが 言 葉 数 が 少 ないとしても 積 極 性 がないとは 限 らない し 内 向 的 な 人 でもチャレンジできる 人 はいるというように 多 弁 や 外 面 的 な 快 活 さは 必 ずしも 積 極 性 そのものではない このような 誤 解 されやす い 点 について 試 験 官 へ 事 前 に 示 しておくことも 必 要 である 評 定 項 目 2. 社 会 性 ( 他 者 理 解 関 係 構 築 力 ) 相 手 の 考 えや 感 情 に 理 解 を 示 しているか 着 異 なる 価 値 観 にも 理 解 を 示 しているか 眼 組 織 や 集 団 のメンバーと 信 頼 関 係 が 築 けるか 点 組 織 の 目 的 達 成 と 活 性 化 に 貢 献 しているか 取 組 んだ 課 題 の 解 決 に 向 けてのプロセスの 中 では 課 題 の 理 解 や 知 識 技 術 に 関 する 能 力 に 加 え 他 者 理 解 や 関 係 構 築 力 という 対 人 的 な 能 力 とし ての 社 会 性 が 求 められる 組 織 や 集 団 の 中 でチームの 一 員 として 行 動 する 場 合 はもとより 議 論 や 交 渉 の 場 でも 他 者 の 考 えや 感 情 の 理 解 を 基 礎 と し 新 しい 関 係 を 築 いていったり 調 整 したりしていける 能 力 は 重 要 である また 例 えば 新 規 の 課 題 に 対 応 し これまでに 関 係 のなかった 部 署 と の 連 携 を 図 ることの 得 意 な 人 がいれば 既 に 関 係 のある 部 署 との 連 携 を 深 めることの 得 意 な 人 がいるように 関 係 構 築 力 には 新 たに 関 係 を 構 築 す る 能 力 と 関 係 を 深 めることのできる 能 力 の 双 方 が 含 まれる 15

評 定 項 目 3. 信 頼 感 ( 責 任 感 達 成 力 ) 相 手 や 課 題 を 選 ばずに 誠 実 に 対 応 しようとしているか 着 公 務 に 対 する 気 構 え 使 命 感 はあるか 眼 自 らの 行 動 決 定 に 責 任 を 持 とうとしているか 点 困 難 な 課 題 にも 最 後 まで 取 り 組 んで 結 果 を 出 しているか 課 題 解 決 に 向 けて 行 動 し 結 果 を 出 すに 至 るまでの 中 では 安 心 して 仕 事 を 任 せられる 誠 実 に 最 後 までやり 遂 げるという 観 点 からの 信 頼 感 が 重 要 である 公 務 においては 正 解 のない 問 題 や 困 難 な 問 題 に 直 面 しても 投 げ 出 さない 粘 り 強 く 確 実 に 成 し 遂 げるということが 求 められ そのような 行 動 が 信 頼 を 生 むともいえる また 口 に 出 してうまく 言 えなくても 自 分 がやらなければという 使 命 感 を 持 って 達 成 意 欲 を 継 続 していけることも 看 過 してはならない 評 定 項 目 4. 経 験 学 習 力 ( 課 題 の 認 識 経 験 の 適 用 ) 自 己 の 経 験 から 学 んだものを 現 在 に 適 用 しているか 着 自 己 や 組 織 の 状 況 と 課 題 を 的 確 に 認 識 しているか 眼 優 先 度 や 重 要 度 を 明 確 にして 目 標 や 活 動 計 画 を 立 てているか 点 他 者 から 学 んだものを 自 己 の 行 動 や 経 験 に 適 用 しているか 公 務 を 遂 行 するに 当 たっては これまでと 状 況 が 変 化 したり 新 たな 課 題 に 出 会 うなど 想 定 されていなかった 状 況 や 課 題 に 対 面 しても 対 応 して いける 力 を 持 っていることが 求 められている 広 い 知 識 豊 富 な 経 験 等 は このような 能 力 にとって 基 礎 となるものの 一 つであるが このような 基 礎 的 な 能 力 が 行 動 レベルの 顕 在 的 な 課 題 解 決 力 として 発 揮 されるかをみるた めには これまでの 経 験 から 何 を 学 んできているか その 経 験 から 何 を 抽 出 しているかに 注 目 することが 重 要 である この 経 験 学 習 力 は 経 験 から 学 びそれを 新 たな 状 況 に 生 かす 能 力 であり 着 眼 点 として 挙 げられているものは コンピテンシーの 習 得 や 発 揮 と 強 く 関 係 している また 経 験 学 習 力 は 意 欲 やモチベーションともかかわりがあり 自 己 の 成 長 への 意 欲 達 成 感 自 己 効 力 感 活 躍 できたかという 認 識 があるこ とも 重 要 である 16

評 定 項 目 5. 自 己 統 制 ( 情 緒 安 定 性 統 制 力 ) 落 ち 着 いており 安 定 感 があるか 着 ストレスに 前 向 きに 対 応 しているか 眼 環 境 や 状 況 の 変 化 に 柔 軟 に 対 応 できるか 点 自 己 を 客 観 視 し 場 に 応 じて 統 制 することができるか 組 織 の 一 員 として 行 う 場 合 でも 個 人 が 単 独 で 行 う 場 合 でも 職 務 遂 行 全 般 において 安 定 性 感 情 面 でのコントロールは 必 要 である この 点 につい て 自 らをコントロールし ある 時 には 自 分 を 抑 え ある 時 には 自 己 表 現 ができるという 能 力 の 観 点 から 自 己 統 制 (セルフコントロール)として とらえ 情 緒 安 定 性 と 統 制 力 をその 要 素 として 示 すこととした これは 例 えば いわゆる 逆 境 に 強 いということには ストレス 耐 性 が 高 いという 面 と 緊 張 した 状 況 やあいまいな 状 況 でも 落 ち 着 いて 最 適 解 を 見 い 出 すプ ロセスをとることができるという 面 があるということである また 着 眼 点 についても 自 己 を 客 観 的 に 観 察 できること(セルフモニ タリング) ストレスを 重 圧 として 受 け 取 るのではなく それに 前 向 きに 対 応 することという 能 動 的 な 要 素 として 示 した また このような 能 力 は 過 去 の 行 動 についての 聴 取 事 項 への 回 答 の 様 子 に 表 れるだけでなく 面 接 場 面 全 体 の 対 応 においても 表 れうるものであ る 評 定 項 目 6.コミュニケーション 力 ( 表 現 力 説 得 力 ) 相 手 の 話 の 趣 旨 を 理 解 し 的 確 に 応 答 しているか 着 話 の 内 容 に 一 貫 性 があり 論 理 的 か 眼 話 し 方 に 熱 意 説 得 力 があるか 点 話 が 分 かりやすく 説 明 に 工 夫 根 拠 があるか この 能 力 の 基 本 は 相 互 理 解 にあり まず 相 手 の 話 がわかること そし て 相 手 を 理 解 できることが 前 提 となって 自 らを 表 現 できることであるが 特 に 職 務 を 遂 行 する 上 では 表 現 が 論 理 的 であることが 求 められる さら に 表 現 された 内 容 が 相 手 に 受 け 入 れられる( 行 動 の 変 容 をもたらす)た めには 熱 意 が 伝 わること 機 知 に 富 んでいたり 例 示 をうまく 使 うなど 説 明 に 工 夫 があることが 必 要 である なお コミュニケーション 力 は これまでも 職 務 遂 行 に 欠 かせない 能 力 17

の 一 つとして 評 定 項 目 に 挙 げられていたものである プラス 評 定 項 目 の 改 正 とマイナス 評 定 項 目 の 削 除 プラス 評 定 項 目 には これまでの 試 験 で 試 験 官 から 優 秀 な 者 の 特 徴 とし て 記 された 能 力 を 中 心 に 個 別 の 評 定 項 目 の 中 で 評 価 するよりも 独 立 して 示 された 方 が 評 価 しやすい 複 合 的 な 能 力 や 特 定 場 面 でみられる 能 力 を 挙 げた また マイナス 評 定 項 目 については 各 評 定 項 目 と 内 容 の 重 なりがあり 後 述 するように 各 評 定 項 目 の 着 眼 点 ごとに 劣 る 者 の 特 徴 が 示 されることと なることから 削 除 することが 適 当 である 2 コンピテンシー 評 価 型 面 接 に 沿 った 人 物 試 験 の 構 造 化 (1) 質 問 展 開 マニュアルによる 面 接 の 進 め 方 の 標 準 化 面 接 の 進 め 方 展 開 の 仕 方 について 評 価 項 目 を 念 頭 に 標 準 化 することは 試 験 の 公 平 性 を 保 つこと 評 価 に 当 たって 必 要 な 情 報 を 効 率 的 に 収 集 すると いうことに 加 え 試 験 官 が 質 問 を 展 開 していくことに 要 する 負 担 を 軽 減 し 評 価 に 集 中 できるという 面 でも 有 用 である 標 準 化 の 方 法 として 質 問 展 開 マニュアル を 作 成 し それによって 面 接 を 展 開 することは 面 接 の 構 造 化 を 行 うことである 人 物 試 験 の 場 合 既 述 の ように 詳 細 なマニュアルによって 人 物 試 験 全 体 を 高 度 に 構 造 化 するのではな く この 構 造 化 を 行 う 部 分 は 判 断 の 材 料 をどこからどのようにして 得 るかと いう 基 本 的 な 部 分 とし 受 験 者 の 多 様 な 経 験 や 個 性 を 反 映 する 具 体 的 な 内 容 についての 質 問 には 自 由 なところをもたせるほうが 効 果 的 である 今 回 のコンピテンシー 評 価 型 面 接 では 全 ての 受 験 者 に 対 して これまで に 力 を 入 れてきたこと 達 成 感 があったと 感 じていること を 中 心 に 面 接 を 進 めることが 基 本 となっており これに 基 づく 具 体 的 な 質 問 展 開 マニュア ルの 作 成 が 求 められる このマニュアルでは 個 別 の 質 問 は 何 をしますか ではなくて 何 をしましたか という 聞 き 方 が 基 本 となるが 面 接 カードの 内 容 に 沿 った 全 体 的 な 質 問 展 開 展 開 ごとの 基 本 的 な 質 問 さらに それら の 質 問 と 対 応 する 評 定 項 目 を 示 すものであることが 望 ましい また 面 接 が 進 んでから 例 えば 積 極 性 に 関 する 情 報 が 欲 しいという 時 に 積 極 性 に 関 する 質 問 ができるように 追 加 質 問 を 用 意 しておくことも 評 価 の 信 頼 性 妥 当 性 を 高 めるために 必 要 である 18

なお 複 数 の 試 験 官 がみることによって 1 人 の 試 験 官 がとらえきれない 情 報 の 把 握 が 可 能 であること 各 試 験 官 の 評 価 を 単 純 に 加 算 するのではなく 試 験 官 同 士 の 判 断 の 相 違 について 話 し 合 うことによって より 多 角 的 でバラ ンスのとれた 評 価 となることが 期 待 されることから 3 人 の 試 験 官 の 合 議 に より 最 終 判 定 を 決 定 する 現 在 のシステムについては 継 続 することが 適 当 であ る (2) 評 価 段 階 別 の 行 動 の 例 示 による 評 価 の 標 準 化 人 物 試 験 において 評 価 基 準 をより 統 一 化 し 評 価 の 信 頼 性 妥 当 性 の 向 上 を 図 るためには 当 然 のことながら 評 価 要 素 の 内 容 についての 試 験 官 の 理 解 は 欠 くことのできないものである この 点 について 新 たに 設 定 された 評 定 項 目 は コンピテンシーの 考 え 方 を 取 り 入 れて 行 動 に 表 れた 能 力 特 性 に 焦 点 を 当 てているため その 内 容 は 比 較 的 分 かりやすいものとなっているが 評 価 の 統 一 化 を 進 めるためには 評 価 段 階 についての 理 解 が 重 要 である これを 促 進 するためには 各 評 定 項 目 について それぞれ 評 価 段 階 別 に 想 定 される 受 験 者 の 行 動 あるいは 特 徴 を 具 体 的 な 例 をあげて 提 示 することが 効 果 的 である 人 物 試 験 は すべての 評 定 項 目 及 び 着 眼 点 と 受 験 者 の 行 動 とを 逐 次 比 較 し て 評 価 するものではなく また 全 ての 評 価 要 素 について 段 階 評 価 が 求 めら れるというものでもなく 実 際 の 評 価 は 受 験 者 の 特 徴 的 な 要 素 を 中 心 として なされる しかし 事 前 にこのような 行 動 の 例 示 を 理 解 しておくことにより 共 通 の 評 価 基 準 が 試 験 官 に 形 成 されることは 評 価 に 当 たってどの 要 素 が 中 心 になろうとも その 信 頼 性 妥 当 性 を 高 めるものである そこで あらかじめ 評 価 基 準 の 共 通 理 解 を 促 すものとして 具 体 的 に 各 評 定 項 目 の 着 眼 点 別 に 優 秀 な 受 験 者 平 均 的 な 水 準 の 受 験 者 劣 っている 受 験 者 の 水 準 を 示 す 説 明 とそれぞれの 段 階 に 当 てはまる 行 動 を 体 系 的 に 例 示 することが 望 ましい また 評 価 段 階 について 判 定 段 階 は 5 段 階 が 適 当 であるが 評 定 項 目 の 評 定 段 階 は 試 験 官 の 負 担 を 軽 減 するとともに 各 評 定 項 目 の 評 定 段 階 と 判 定 とが 1 対 1 に 対 応 しているという 誤 解 のないように 3 段 階 が 適 当 と 判 断 した なお このような 行 動 の 体 系 的 な 例 示 において 普 通 の 水 準 は 受 験 者 の 大 半 が 含 まれるということでの 受 験 者 平 均 水 準 の 意 味 合 いと 合 格 者 が 有 し 19

ていることを 期 待 するという 意 味 での 期 待 水 準 という 二 つの 相 を 持 っている が 職 務 遂 行 能 力 という 観 点 から 後 者 を 優 先 したため 若 干 普 通 の 水 準 が 高 いという 印 象 を 受 ける 評 価 要 素 もある Ⅳ 今 後 の 検 討 課 題 1 新 たな 人 物 試 験 の 方 法 についての 理 解 と 普 及 の 促 進 コンピテンシーの 考 え 方 の 導 入 及 び 面 接 カードの 内 容 の 改 正 とともに 面 接 の 展 開 の 仕 方 がこれまでとは 一 変 することから 基 本 的 な 考 え 方 展 開 の 仕 方 について 次 の3つのことが 必 要 と 考 えられる 第 1に 試 験 官 に 対 する 十 分 な 説 明 が 必 要 である この 場 合 試 験 官 が 人 物 試 験 について 共 通 のイメージを 持 つようにすることが 重 要 であり それを 図 る ためには 基 本 的 な 質 問 とそれに 対 する 受 験 者 の 回 答 についてのモデルとなる 展 開 例 を 示 すことが 効 果 的 である さらに この 展 開 例 は 受 験 者 の 回 答 と 試 験 官 の 評 価 との 関 係 を 示 した 形 式 となっており 評 価 の 高 い 例 平 均 的 な 例 低 い 例 ごとに 提 示 があることが 望 ましい このような 例 示 を 行 うことは 試 験 官 に 人 物 試 験 の 展 開 のイメージを 持 ってもらうことと 同 時 に 受 験 者 の 回 答 に 応 じ て 質 問 展 開 が 異 なること 質 問 の 仕 方 によって 受 験 者 の 回 答 に 差 が 出 ることに ついて 理 解 を 促 す 意 味 でも 有 効 である 第 2に 従 来 の 人 物 試 験 においては 毎 年 事 前 に 試 験 官 説 明 会 を 実 施 し ビデオの 上 映 を 含 めて 試 験 官 の 理 解 を 図 ってきており 新 しい 面 接 方 法 につい てもビデオ 等 によりイメージを 示 すことができればより 効 果 的 である 第 3に コンピテンシー 評 価 型 面 接 は 試 験 官 の 理 解 に 加 えて 受 験 者 の 理 解 がある 方 がより 有 効 に 機 能 する 過 去 の 経 験 は 人 物 試 験 の 直 前 になってから 対 策 を 講 ずることのできるものではなく むしろ 事 前 に 自 らの 経 験 を 振 り 返 っ て 整 理 して 話 せるように 準 備 をしておける 方 が 情 報 量 が 多 くなり 試 験 官 に とっても 適 切 な 判 断 がしやすくなると 思 われる 受 験 者 に 対 する 資 料 の 提 供 も 人 物 試 験 の 有 効 性 を 高 める 方 策 の 一 つである その 資 料 の 中 では 特 に 採 用 側 がどのような 人 物 を 期 待 しているかが 伝 わるようなメッセージの 提 示 が 望 ま れる 2 Ⅰ 種 試 験 以 外 の 採 用 試 験 等 への 適 用 多 様 化 する 行 政 課 題 に 的 確 に 対 応 できる 人 材 の 確 保 人 物 試 験 あるいは 面 接 20

試 験 における 信 頼 性 妥 当 性 の 向 上 は Ⅰ 種 試 験 に 限 るものではなく 国 家 公 務 員 の 採 用 全 体 において 求 められているものである 本 報 告 書 で 行 ったⅠ 種 人 物 試 験 についての 提 言 は Ⅰ 種 試 験 にとどまらず Ⅱ 種 Ⅲ 種 試 験 等 の 人 物 試 験 においても 適 用 できるものである Ⅰ 種 試 験 以 外 の 試 験 にコンピテンシーの 考 え 方 を 導 入 し 人 物 試 験 の 構 造 化 を 図 るには それぞれの 試 験 ごとに 評 価 要 素 及 びその 水 準 の 在 り 方 について 検 討 行 動 の 例 示 等 の 開 発 を 行 う 必 要 がある しかし 一 方 で 同 様 の 評 定 項 目 で あれば 着 眼 点 についても 共 通 部 分 が 多 く また 行 動 の 例 示 等 を 検 討 開 発 す るに 当 たってはⅠ 種 試 験 での 取 組 みが 参 考 になると 考 えられる 特 に 過 去 の 行 動 の 評 価 を 中 心 とした 面 接 方 法 質 問 や 展 開 の 構 造 化 は 人 物 試 験 に 基 本 的 に 共 通 して 当 てはまるものであり 面 接 カードについてはそのままでも 適 用 可 能 である さらに 現 在 検 討 が 進 められている 経 験 者 の 採 用 試 験 については 職 務 での 経 験 や 行 動 が 評 価 に 当 たっての 重 要 な 情 報 となることから むしろⅠ 種 試 験 以 上 にコンピテンシー 評 価 型 面 接 の 有 効 活 用 が 期 待 される 以 上 21

人 物 試 験 技 法 研 究 会 委 員 名 簿 麻 田 茂 道 コニカミノルタビジネスソリューションズ 株 式 会 社 取 締 役 業 務 本 部 人 事 部 長 長 谷 川 隆 株 式 会 社 日 本 能 率 協 会 マネジメントセンター 総 務 部 長 藤 原 恒 夫 財 団 法 人 日 本 人 事 試 験 研 究 センター 専 務 理 事 座 長 古 川 久 敬 九 州 大 学 大 学 院 人 間 環 境 学 研 究 院 教 授 渡 辺 直 登 慶 應 義 塾 大 学 大 学 院 経 営 管 理 研 究 科 教 授 ( 第 2 回 以 降 )

検 討 経 過 第 1 回 平 成 16 年 6 月 18 日 ( 金 ) 採 用 試 験 における 人 物 面 の 評 価 現 行 の 人 物 試 験 人 物 面 で 求 められる 評 価 要 素 とその 評 価 方 法 コンピテンシーの 考 え 方 第 2 回 平 成 16 年 8 月 27 日 ( 金 ) 評 定 項 目 及 び 着 眼 点 の 在 り 方 人 物 試 験 におけるコンピテンシーの 評 価 面 接 カードの 在 り 方 第 3 回 平 成 16 年 10 月 22 日 ( 金 ) コンピテンシーの 考 え 方 を 取 り 入 れた 評 定 項 目 及 び 着 眼 点 具 体 的 な 質 問 方 法 コンピテンシーを 引 き 出 す 質 問 評 価 と 結 びついた 質 問 第 4 回 平 成 17 年 1 月 14 日 ( 金 ) Ⅰ 種 人 物 試 験 技 法 の 具 体 的 改 善 案 面 接 カードの 改 善 個 別 面 接 評 定 票 の 改 善 人 物 試 験 の 構 造 化 第 5 回 平 成 17 年 3 月 11 日 ( 金 ) 人 物 試 験 の 信 頼 性 妥 当 性 を 高 めるための 補 助 資 料 研 究 会 報 告 書 ( 骨 子 )

資 料 1 Ⅰ 種 人 物 試 験 における 主 な 経 緯 ( 得 点 化 措 置 の 導 入 までの 主 な 経 緯 ) 昭 和 24 年 度 第 1 回 目 の 採 用 試 験 (6 級 職 採 用 試 験 )から 受 験 者 を 人 格 的 側 面 から 評 価 し 公 務 への 適 格 性 を 欠 く 者 を 排 除 する 目 的 で 口 述 試 験 と いう 名 称 で 実 施 受 験 者 1 名 と 試 験 官 3 名 という 個 別 面 接 評 定 項 目 は 容 姿 態 度 表 現 力 意 思 力 及 び 判 断 力 昭 和 33 年 度 人 物 試 験 の 能 率 化 等 を 図 るため 面 接 カードを 新 設 昭 和 42 年 度 口 述 試 験 を 人 物 試 験 という 名 称 に 改 正 昭 和 52 年 度 評 定 項 目 を 積 極 性 協 調 性 責 任 感 精 神 安 定 性 及 び 表 現 力 に 改 正 ( 得 点 化 措 置 の 導 入 後 の 改 正 経 緯 ) 平 成 5 年 度 人 物 試 験 で 総 合 判 定 A を 得 た 者 について 一 定 の 換 算 点 を 与 え そ れを 筆 記 試 験 の 得 点 と 合 算 するという 得 点 化 措 置 を 全 区 分 に 導 入 ( 試 験 成 績 全 体 に 占 める 人 物 試 験 の 配 点 比 率 は 1/9) 各 評 定 項 目 の 着 眼 点 について それまでのマイナス 面 を 中 心 とした 記 述 からプラス マイナスの 両 面 からの 記 述 となるように 改 正 平 成 9 年 度 総 合 判 定 Bを 受 けた 者 にも 一 定 の 換 算 点 を 筆 記 試 験 の 得 点 に 合 算 する 方 式 を 行 政 法 律 及 び 経 済 区 分 に 導 入 平 成 10 年 度 総 合 判 定 Bを 受 けた 者 に 対 して 一 定 の 換 算 点 を 筆 記 試 験 の 得 点 に 合 算 する 方 式 を 全 区 分 に 拡 大 平 成 11 年 度 行 政 法 律 及 び 経 済 区 分 において 試 験 成 績 全 体 に 占 め る 人 物 試 験 の 配 点 比 率 を 1/9 から 2/10 に 引 上 げ 平 成 13 年 度 評 定 項 目 を 積 極 性 社 会 性 責 任 感 情 緒 安 定 性 及 びコミュニケー ション 能 力 に 改 正 選 択 評 定 項 目 としてプラス 評 価 項 目 及 びマイナス 評 価 項 目 を 新 設 プラス 面 での 評 価 を 行 いやすくするため 着 眼 点 の 表 現 を 改 正 平 成 14 年 度 行 政 法 律 及 び 経 済 以 外 の 区 分 において 試 験 成 績 全 体 に 占 める 人 物 試 験 の 配 点 比 率 を 1/9 から 2/10 に 引 上 げ 平 成 16 年 度 新 たに 合 格 ではあるが 平 均 的 な 水 準 よりは 劣 る という 段 階 ( 総 合 判 定 D)を 設 け 合 格 段 階 を3 段 階 から4 段 階 に 改 正

資 料 2 Ⅰ 種 人 物 試 験 の 試 験 方 法 ( 概 要 ) 1 採 用 試 験 における 人 物 試 験 の 位 置 付 け 人 柄 性 向 等 についての 個 別 面 接 集 団 面 接 又 は 集 団 討 論 による 試 験 ( 任 用 局 長 通 知 )で 受 験 者 の 有 する 職 務 遂 行 に 必 要 な 能 力 を 相 対 的 に 判 定 ( 人 事 院 規 則 ) 人 物 試 験 が 最 終 合 格 判 定 の 占 める 配 点 比 率 は 2/10 2 試 験 方 式 及 び 試 験 時 間 試 験 官 3 名 受 験 者 1 名 の 個 別 面 接 受 験 者 1 名 に 対 して 20 分 間 を 標 準 とし 評 定 及 び 判 定 に 必 要 な 情 報 が 十 分 である 場 合 又 は 不 十 分 である 場 合 には 5 分 間 程 度 短 縮 又 は 延 長 3 試 験 官 (1) 官 職 試 験 官 には 原 則 として 本 省 の 課 長 これに 準 ずる 官 職 又 はそれらと 同 等 以 上 の 官 職 にある 人 事 院 職 員 及 び 各 府 省 庁 の 職 員 (2) 主 任 試 験 官 3 名 1 組 の 試 験 官 のうち 1 名 を 主 任 試 験 官 とし 主 任 試 験 官 は 各 試 験 官 の 判 定 結 果 をもとに 総 合 判 定 を 行 い 受 験 者 の 合 格 の 適 否 を 判 断 4 質 問 方 法 受 験 者 が 記 入 し 事 前 に 提 出 した 面 接 カード(の 内 容 志 望 動 機 専 攻 分 野 関 心 事 項 印 象 深 かった 体 験 特 技 趣 味 自 己 PR)に 沿 って 各 試 験 官 が 順 次 質 問 を 展 開 5 評 価 方 法 (1) 判 定 各 試 験 官 は 評 定 項 目 ( 積 極 性 社 会 性 責 任 感 情 緒 安 定 性 コミュニケーシ ョン 能 力 等 )についての 評 価 結 果 を 基 に 対 象 官 職 への 適 格 性 の 程 度 をA~Eの 5 段 階 尺 度 (Cを 標 準 としA~Dは 合 格 Eは 不 合 格 )で 評 価 (2) 総 合 判 定 各 試 験 官 の 判 定 結 果 及 び 意 見 を 踏 まえ 必 要 であれば 協 議 を 行 った 上 で 主 任 試 験 官 は A~Eの 5 段 階 尺 度 (Cを 標 準 としA~Dは 合 格 Eは 不 合 格 )で 受 験 者 の 総 合 判 定 を 決 定 6 評 価 結 果 の 効 果 総 合 判 定 A~Dの 受 験 者 には それぞれの 段 階 に 応 じた 得 点 が 筆 記 試 験 の 成 績 に 加 算 され Eの 受 験 者 は 筆 記 試 験 の 成 績 にかかわらず 不 合 格 となる

Y ( 平. 改 ) 秘 個 別 面 接 評 定 票 [Ⅰ 種 ] 案 H- 資 料 3 第 1 次 試 験 地 試 験 の 区 分 受 験 番 号 受 験 者 氏 名 人 物 試 験 の 試 験 地 試 験 室 実 施 年 月 日 試 験 官 氏 名 第 室 平 成 年 月 日 [ 必 須 評 定 項 目 ] 必 須 評 定 項 目 の 評 定 に 当 たっては 次 の 尺 度 にしたがって 該 当 する 箇 所 にV 印 をつけてください 評 定 項 目 着 眼 点 評 定 積 極 性 意 欲 行 動 力 自 らの 考 えを 積 極 的 に 伝 えようとしているか 考 え 方 が 前 向 きで 向 上 心 があるか 目 標 を 高 く 設 定 し 率 先 してことに 当 たろうとしているか 困 難 なことにもチャレンジしようとする 姿 勢 が 見 られるか 優 普 通 劣 社 会 性 他 者 理 解 関 係 構 築 力 相 手 の 考 えや 感 情 に 理 解 を 示 しているか 異 なる 価 値 観 にも 理 解 を 示 しているか 組 織 や 集 団 のメンバーと 信 頼 関 係 が 築 けるか 組 織 の 目 的 達 成 と 活 性 化 に 貢 献 しているか 優 普 通 劣 信 頼 感 経 験 学 習 力 責 任 感 達 成 力 課 題 の 認 識 経 験 の 適 用 相 手 や 課 題 を 選 ばずに 誠 実 に 対 応 しようとしているか 公 務 に 対 する 気 構 え 使 命 感 はあるか 自 らの 行 動 決 定 に 責 任 を 持 とうとしているか 困 難 な 課 題 にも 最 後 まで 取 り 組 んで 結 果 を 出 しているか 自 己 の 経 験 から 学 んだものを 現 在 に 適 用 しているか 自 己 や 組 織 の 状 況 と 課 題 を 的 確 に 認 識 しているか 優 先 度 や 重 要 度 を 明 確 にして 目 標 や 活 動 計 画 を 立 てているか 他 者 から 学 んだものを 自 己 の 行 動 や 経 験 に 適 用 しているか 優 普 通 劣 優 普 通 劣 自 己 統 制 コ ミ ュ シ ニ ョ ケ ン ー 力 情 緒 安 定 性 統 制 力 表 現 力 説 得 力 落 ち 着 いており 安 定 感 があるか ストレスに 前 向 きに 対 応 しているか 環 境 や 状 況 の 変 化 に 柔 軟 に 対 応 できるか 自 己 を 客 観 視 し 場 に 応 じて 統 制 することができるか 相 手 の 話 の 趣 旨 を 理 解 し 的 確 に 応 答 しているか 話 の 内 容 に 一 貫 性 があり 論 理 的 か 話 し 方 に 熱 意 説 得 力 があるか 話 がわかりやすく 説 明 に 工 夫 根 拠 があるか 優 普 通 劣 優 普 通 劣 [プラス 評 定 項 目 ] 問 題 発 見 能 力 企 画 力 決 断 力 危 機 への 対 応 力 判 次 の 評 定 項 目 について 該 当 するものがあればその 箇 所 にV 印 をつけ プラスの 評 価 として 判 定 に 反 映 させてください リーダーシップ バランス 感 覚 視 野 の 広 さ 創 造 性 独 創 性 高 い 倫 理 性 社 会 的 貢 献 への 強 い 自 覚 [ 自 由 記 入 欄 ] [ 対 象 官 職 への 適 格 性 ] 該 当 する 箇 所 にV 印 をつけてください 定 大 いに ある かなり ある ある 劣 る ない A B C D E 主 任 試 験 官 の 記 入 欄 [ 総 合 判 定 の 理 由 ] [ 総 合 判 定 ] 該 当 するものを で 囲 んでください A B C D E 合 格 不 合 格

資 料 4 面 接 カ ー ド(Ⅰ 種 ) ( 案 ) このカードは 人 物 試 験 の 際 の 質 問 の 参 考 資 料 として 用 いられるものですが, 事 前 にボールペンで 記 入 して 人 物 試 験 の 当 日 に 持 参 してください なお, 出 身 校 が 特 定 されるような 記 入 は 避 けてください 試 験 の 区 分 第 1 次 試 験 地 受 験 番 号 (ふりがな) 氏 名 < 最 終 学 歴 > 該 当 する の 中 にはレ 点 をつけてください 大 学 卒 業 ( 修 了 )( 年 月 ) 大 学 院 ( 課 程 ) 在 学 ( 年 月 卒 ( 修 ) 見 ) その 他 ( ) 中 退 < 職 歴 > ある 職 種 ない <これまでに 取 り 組 んだ 活 動 や 体 験 > 1 学 業 や 職 務 において,どのような 分 野 でどのようなことに 力 を 入 れてきたかについて,その 理 由 も 含 めて 記 入 し てください 2 学 生 生 活, 社 会 的 活 動, 職 業 体 験 などにおいて, 達 成 感 があったと 感 じている 経 験 について,どのような 状 況 場 面 で,どのようなことをしたのか, 具 体 的 に 記 入 してください < 関 心 事 項 > 最 近 関 心 を 持 ったことがら( 社 会 生 活, 時 事 問 題, 世 界 情 勢 など)について,あなたの 考 えを 記 入 し てください < 志 望 動 機 自 己 PR> なぜ 国 家 公 務 員 を 志 望 しているのか, 国 家 公 務 員 としてどのように 仕 事 をしていきたいと 考 えているのかについて 記 入 してください

参 考 1 Y1238 面 接 カ ー ド(Ⅰ 種 ) 事 前 に 記 入 して 人 物 試 験 の 際 に 持 参 してください このカードは 複 写 式 になっていますので,ボールペンを 用 い てていねいに 記 入 してください 該 当 する のなかにはレ 点 をつけてください このカードは 人 物 試 験 の 際 の 質 問 の 参 考 資 料 として 用 いられ るものであり, 記 入 した 内 容 が 合 否 に 影 響 を 及 ぼすことはあ りませんので,ありのままを 簡 潔 に 記 入 してください ただ し, 出 身 校 が 特 定 されるような 記 入 は 避 けてください 試 験 の 区 分 第 1 次 試 験 地 受 験 番 号 (ふりがな) 氏 名 < 最 終 学 歴 > 大 学 卒 業 ( 修 了 )( 年 月 ) 大 学 院 ( 課 程 ) 在 学 ( 年 月 卒 ( 修 ) 見 ) その 他 ( ) 中 退 < 職 歴 > ある 職 種 ない < 志 望 動 機 受 験 動 機 > ( 主 な 志 望 官 庁 等 ) ( 志 望 する 職 種 仕 事 分 野 ) < 専 攻 した 分 野 得 意 とする 分 野 > 学 業 や 職 務 経 験 を 通 じたもの < 最 近 関 心 や 興 味 を 持 ったことがら> 社 会 生 活, 時 事 問 題, 世 界 情 勢 など < 印 象 深 かったこれまでの 体 験 > 学 生 生 活,アルバイトなどの 体 験 を 通 して ボランティア 活 動 での 体 験 を 通 して < 特 技 趣 味 など> < 自 己 PR> 長 所 や 人 柄 について

Y1237( 平 16.2 改 ) 秘 個 別 面 接 評 定 票 [Ⅰ 種 ] H- 参 考 2 第 1 次 試 験 地 試 験 の 区 分 受 験 番 号 受 験 者 氏 名 人 物 試 験 の 試 験 地 試 験 室 実 施 年 月 日 試 験 官 氏 名 第 室 平 成 年 月 日 [ 必 須 評 定 項 目 ] 必 須 評 定 項 目 の 評 定 に 当 たっては 次 の 尺 度 にしたがって 該 当 する 箇 所 にV 印 をつけてください a かなりすぐれている b すぐれている c 普 通 d 劣 っている e かなり 劣 っている 評 定 項 目 着 眼 点 評 定 積 極 性 社 会 性 責 任 感 情 緒 安 定 性 コミュニケー ション 能 力 率 先 してことに 当 たろうとする 姿 勢 が 見 られるか 考 え 方 が 前 向 きで 向 上 心 があるか 決 断 力 行 動 力 があるか 自 らの 考 えを 積 極 的 に 伝 えようとしているか 異 なる 価 値 観 にも 理 解 が 示 せるか 他 者 への 思 いやりや 理 解 が 深 いか 集 団 に 適 応 してうまく 溶 け 込 むことができるか 組 織 の 一 員 として 自 覚 的 に 行 動 できるか 誠 実 にものごとに 対 処 しようとしているか まじめで 信 頼 できるか 公 務 に 対 する 気 構 え 使 命 感 はあるか 最 後 までものごとに 取 り 組 む 姿 勢 が 見 られるか 落 ち 着 いており 安 定 感 があるか のびのびとしたおおらかさが 感 じられるか 困 難 に 直 面 しても 冷 静 に 対 応 できるか 場 に 応 じた 自 己 規 制 をすることができるか 質 問 の 趣 旨 を 的 確 に 理 解 しているか 話 し 方 がわかりやすく 簡 潔 か 話 している 内 容 に 一 貫 性 があるか 礼 儀 正 しく はきはきと 応 答 しているか 記 録 記 録 記 録 記 録 記 録 a b c d e a b c d e a b c d e a b c d e a b c d e [ 選 択 評 定 項 目 ] 次 の 評 定 項 目 について 該 当 するものがあればその 箇 所 にV 印 をつけてください プラス 評 定 項 目 該 当 する 項 目 がある 場 合 プラスの 評 価 として 判 定 に 反 映 させる マイナス 評 定 項 目 該 当 する 項 目 がある 場 合 マイナスの 評 価 として 判 定 に 反 映 させる リーダーシップ 問 題 発 見 能 力 企 画 力 提 案 力 社 会 奉 仕 活 動 等 の 体 験 による 人 間 的 な 向 上 自 己 中 心 的 協 調 性 がない 考 え 方 が 未 熟 で 幼 稚 である だらしなく 投 げやりな 態 度 である 視 野 が 狭 く 考 え 方 が 偏 っている 創 造 性 独 創 性 高 い 倫 理 性 バランス 感 覚 視 野 の 広 さ 社 会 的 貢 献 への 強 い 自 覚 落 ち 着 きがなく 精 神 的 に 不 安 定 無 気 力 である 話 せない 話 の 内 容 がわからない 弱 々しく 頼 りない 判 定 [ 自 由 記 入 欄 ] [ 対 象 官 職 への 適 格 性 ] 該 当 する 箇 所 にV 印 をつけてください 大 いに ある かなり ある ある 劣 る ない A B C D E 主 任 試 験 官 の 記 入 欄 [ 総 合 判 定 の 理 由 ] [ 総 合 判 定 ] 該 当 するものを で 囲 んでください A B C D E 合 格 不 合 格