資 料 4-1 平 成 22 年 度 第 3 回 基 本 問 題 に 関 する 検 討 部 会 議 事 要 旨 1 日 時 : 平 成 22 年 6 月 15 日 ( 火 ) 14:00~16:00 2 場 所 : 全 国 都 市 会 館 3 階 第 2 会 議 室 3 出 席 者 部 会 員 : 菅 原 部 会 長 小 林 部 会 員 矢 代 部 会 員 野 村 部 会 員 木 下 部 会 員 城 山 部 会 員 中 川 部 会 員 金 子 部 会 員 青 柳 部 会 員 河 村 部 会 員 阿 部 部 会 員 二 宗 部 会 員 大 村 課 長 補 佐 ( 代 理 ) オブザーバー: 高 木 建 築 指 導 課 課 長 補 佐 家 田 高 齢 者 支 援 課 課 長 補 佐 廣 瀬 高 齢 者 支 援 課 課 長 補 佐 消 防 庁 : 渡 辺 総 務 副 大 臣 株 丹 次 長 市 橋 審 議 官 濵 田 予 防 課 長 滝 予 防 課 長 補 佐 渡 辺 設 備 専 門 官 竹 村 国 際 規 格 対 策 官 三 浦 違 反 処 理 対 策 官 千 葉 予 防 係 長 塩 谷 設 備 係 長 村 瀬 企 画 調 整 係 長 松 崎 事 務 官 岡 本 事 務 官 大 歳 事 務 官 鍋 島 事 務 官 長 松 事 務 官 吉 川 事 務 官 田 村 室 長 鈴 木 主 任 研 究 官 4 配 付 資 料 検 討 会 次 第 < 資 料 > 事 業 仕 分 けを 受 けた 今 後 の 見 直 し 方 針 ( 案 )について (H22.6 消 防 庁 ) 資 料 3-1 基 本 問 題 に 関 する 検 討 部 会 ( 第 2 回 ) 議 事 要 旨 資 料 3-2 火 災 予 防 に 係 る 規 制 の 合 理 化 に 関 する 論 議 ( 想 定 される 論 点 一 覧 ) 資 料 3-3 補 足 説 明 資 料 1 建 築 火 災 をめぐる 状 況 の 変 化 2 現 行 消 防 法 令 の 規 制 体 系 の 概 要 3 消 防 長 等 の 判 断 による 消 防 用 設 備 等 の 技 術 基 準 の 適 用 除 外 4 消 防 法 令 の 規 制 体 系 の 再 編 簡 明 化 のイメージ 5 消 防 用 設 備 等 に 関 する 条 例 規 制 等 6 海 外 における 火 災 保 険 と 防 火 対 策 の 関 係 7 小 規 模 事 業 所 に 対 する 消 防 法 令 の 適 用 8 一 般 住 宅 と 社 会 福 祉 施 設 等 における 火 災 警 報 設 備 の 基 準 9 消 防 法 上 の 規 制 の 適 用 単 位 とその 運 用 10 他 法 令 における 性 能 規 定 化 の 例 11 現 行 消 防 法 令 上 の 性 能 規 定 の 適 用 範 囲 等 12 消 防 用 機 器 等 に 係 る 基 準 規 格 認 証 制 度 の 概 要 13 消 防 器 具 に 係 る 国 際 規 格 (ISO 規 格 ) 策 定 の 概 要 14 消 防 法 に 基 づく 各 種 の 資 格 制 度 と 講 習 事 業 資 料 3-4 公 的 認 証 制 度 のあり 方 に 関 する 作 業 チームの 設 置 について( 案 ) 1
5 渡 辺 総 務 副 大 臣 挨 拶 ( 要 旨 ) 去 る5 月 24 日 行 われた 公 益 法 人 の 事 業 仕 分 けにおいて 日 本 消 防 検 定 協 会 が 実 施 している 消 防 用 機 器 における 検 定 事 業 鑑 定 事 業 また 日 本 消 防 設 備 安 全 センター 等 が 実 施 している 消 防 法 に 基 づく 講 習 事 業 等 について 見 直 しが 求 める 指 摘 が 行 われた 総 務 省 としてはこれらの 指 摘 を 受 け 手 数 料 の 引 下 げなど 運 用 面 について 来 年 度 からの 改 正 を 目 指 して 関 係 法 人 において 検 討 するよう 要 請 する 一 方 で 消 防 法 令 の 改 正 を 伴 う 制 度 設 計 面 については 皆 様 方 に 御 議 論 をいただき 年 内 には 結 論 を 得 たいと 考 えている これから 国 の 財 政 が 厳 しい 中 で 色 んな 方 々へ 御 負 担 をお 願 いしなければならないところにきてい る これはいずれ 様 々な 税 制 改 正 の 面 においてもお 願 いせざるを 得 ない 反 面 で 例 えばこういう 講 習 検 定 とか 非 常 に 高 額 だと 思 われるような 業 者 さんたちの 負 担 をお 願 いして 一 方 でさらに 負 担 をお 願 いしたいというのは なかなか 道 理 のとおらない 話 である いかに 平 行 した 負 担 を 沢 山 の 国 民 の 皆 様 方 に 強 いている 負 担 を 反 面 で 減 らしていくかということが 必 要 ただコスト 面 だけで 考 えると 本 来 の 火 災 予 防 をおろそかにしてはならないが それにしても 常 識 を 越 えた 高 い 学 で 講 習 研 修 が 行 われている もっと 整 理 統 合 することはできないのだろうか ということが 事 業 仕 分 けで 指 摘 されるまでもなく 常 々 国 民 の 間 に 御 意 見 としていただいたところで ある 私 どもはこうしたことについてすべて 見 直 していかなければいけないという 思 いである 6 議 事 資 料 3-2 火 災 予 防 に 係 る 規 制 の 合 理 化 に 関 する 議 論 ( 想 定 される 論 点 ) に 基 づき 事 務 局 から 説 明 を 行 った また 併 せて 事 業 仕 分 けの 場 で 指 摘 をされた 公 的 認 証 制 度 検 定 制 度 講 習 とその 前 提 となる 規 制 体 系 の 問 題 等 についても 当 該 検 討 会 において 検 討 していただきたい 旨 事 務 局 から 説 明 を 行 った 総 論 今 の 議 論 の 中 で 新 築 建 物 を 対 象 にしているのか 既 存 建 物 を 対 象 にしているのか 例 えば 製 品 は 動 き 回 るが 建 築 物 の 場 合 はそうではない これからの 法 体 系 ではストックを 活 用 する 社 会 になってく るので 既 存 のものをどう 見 ていくかというのが 重 要 である その 点 で 日 本 は 今 まで 新 築 を 意 識 し てきているのではないか 今 使 っている 建 物 がどうなのかというのも 大 事 である そういった 点 で 建 築 よりも 深 いところがあるのではないか 新 しい 物 と 使 用 中 の 建 物 を 区 別 して 考 えることも 配 慮 してほしい 今 後 の 議 論 の 中 で 混 乱 しないように 考 えたい 消 防 法 の 場 合 は 特 に 非 特 定 の 方 が 入 られるような 用 途 に 関 して 言 うと 最 新 基 準 が 常 々 適 用 されるという 法 体 系 になっており これまでの 議 論 はどち らかと 言 うと 新 品 の 方 をイメージしながら 議 論 を 進 められていると 思 う しかし それをまるまる 既 存 の 建 物 に 現 行 ルールに 従 って 適 用 していくと 実 行 可 能 性 の 面 で 非 常 に 問 題 になってくるのではないか 既 存 建 物 への 調 整 に 関 しても 追 って 検 討 が 必 要 ではないかと 考 え ている 2
現 行 法 令 の 規 制 体 系 の 概 要 地 下 鉄 のような 地 下 30m 50mの 大 深 度 地 下 構 造 物 については 消 防 法 の 対 象 になるのかど うか また ここでは 検 討 しなくていいのか 教 えて 頂 きたい 大 深 度 地 下 構 造 物 については 消 防 法 の 用 途 区 分 のうち 何 らかの 用 途 が 発 生 していれば 消 防 法 令 の 適 応 対 象 になる 例 えば 駅 事 業 所 的 な 用 途 等 であればここでの 議 論 の 対 象 になる 消 防 長 等 の 判 断 による 消 防 用 設 備 等 の 技 術 基 準 の 適 用 除 外 必 要 な 防 火 性 能 を 確 保 する 方 式 を 幅 広 く 許 容 していくに 当 たって そのための 通 知 なり 指 針 の 策 定 手 続 きのようなもの あるいはそれが 新 しい 社 会 的 状 況 等 に 対 応 していくメカニズムみたいなものは どういった 形 で 担 保 しているのか 政 令 32 条 での 通 知 ではシステマティックな 策 定 の 手 続 きだとか なんらかの 検 討 会 が 常 々あるだ とかではない 個 別 の 状 況 に 応 じて 最 新 の 内 容 を 通 知 している 最 近 の 例 ではなんらかの 改 正 があっ た 場 合 に 既 存 の 対 象 物 の 代 替 措 置 の 通 知 を 出 すケースが 多 い 海 外 における 火 災 保 険 と 防 火 対 策 の 関 係 保 険 が 事 実 上 民 間 規 格 の ある 意 味 では 歴 史 的 な 母 体 となっていたという 話 があったが 日 本 の 場 合 には 保 険 以 外 のもので 民 間 規 格 的 なものを 作 っている 事 例 があるのか 保 険 に 関 しては 現 状 まとめた 規 格 があるかどうか 詳 しく 把 握 していない 民 間 規 格 については 個 別 の 消 防 設 備 機 器 のパーツに 関 してはJIS 規 格 や 工 業 会 独 自 の 自 主 規 格 の 例 がある 保 険 会 社 での 運 用 には2つのカテゴリーがある 1つは 工 場 などの 企 業 分 野 もう1つは 家 計 分 野 である 工 場 などの 企 業 分 野 では 個 別 に 工 場 の 防 火 体 制 消 防 体 制 などを 調 査 した 上 で 保 険 料 を 算 定 している つまり 保 険 料 の 算 定 をする 上 で 防 火 水 準 が 一 定 のメルクマール( 判 断 基 準 )となって いるということである 家 計 の 火 災 保 険 は 損 害 保 険 料 率 算 出 機 構 という 団 体 が 算 出 している 参 考 純 率 を 参 考 に 各 保 険 会 社 で 社 費 などの 経 費 を 加 味 して 保 険 料 を 算 出 している なお この 参 考 純 率 は 各 保 険 会 社 では 使 用 義 務 がない 参 考 純 率 では 建 物 の 防 火 水 準 に 応 じて マンション 耐 火 構 造 及 び 非 耐 火 構 造 という3 区 分 で 料 率 が 分 かれている 保 険 というのは 生 命 とは 関 係 ないのか そのとおり あくまで 物 損 害 を 補 償 する 保 険 である 一 般 住 宅 と 社 会 福 祉 施 設 等 における 火 災 警 報 設 備 の 基 準 全 ての 住 宅 に 住 宅 用 火 災 警 報 器 が 義 務 付 けされていることに 対 し 旅 館 等 については 延 べ 面 積 3 00m2 以 下 は 義 務 無 しになっており 現 状 は 予 算 上 の 措 置 を 行 い 補 助 を 出 し 設 置 を 促 しているとの ことだが なぜ300m2 以 下 の 旅 館 等 は 除 外 になっているのか 補 助 により 設 置 するためのコストは 税 金 を 使 っていると 思 うが なぜそのような 判 断 になったのか 事 業 所 と 異 なり 消 防 法 の 義 務 付 けがなかった 住 宅 について 火 災 の 被 害 の 状 況 からみて 逃 げ 遅 れが 多 かったことから 警 報 器 に 特 化 して 義 務 付 けを 行 った もともと 住 宅 と 事 業 所 等 ではかなり 規 制 体 系 も 違 い 住 宅 の 方 はあくまで 罰 則 適 用 なしでも 幅 広 い 義 務 付 けということだったので 当 時 は 別 物 として 扱 っていた 3
なぜ 今 回 補 助 をして 小 規 模 の 施 設 への 警 報 器 の 配 備 を 進 めているのかと 言 うと 群 馬 県 渋 川 市 の 老 人 ホーム たまゆら での 火 災 において 規 模 が 非 常 に 小 さく 自 動 火 災 報 知 設 備 等 も 一 切 ない 中 で 多 数 の 被 害 が 生 じたことを 教 訓 に 夜 間 の 逃 げ 遅 れを 防 ぐため 住 宅 以 外 の 就 寝 系 の 施 設 に 関 し 緊 急 的 に 対 策 を 講 ずる 必 要 があると 判 断 し 予 算 を 獲 得 して 税 金 による 補 助 という 形 で 警 報 器 の 配 備 を 進 めている 最 小 事 業 所 と 住 宅 との 関 係 について 障 害 者 の 施 設 と 高 齢 者 の 施 設 とでは 違 った 角 度 で 検 討 してい かなければならない 部 分 があるのでそのことを 御 留 意 頂 きたい 高 齢 者 のグループホームと 障 害 者 の グループホームでは 形 態 も 居 住 状 況 も 違 う また 地 域 福 祉 保 健 事 業 の 中 に 福 祉 ホームというのがあるが 今 回 の 議 論 では それには 触 れてい ない そうした 状 況 を 踏 まえ もう 少 しきめ 細 かく 検 討 して 欲 しい 障 害 者 施 設 については きめ 細 かく 検 討 して 進 めていきたい 消 防 法 上 の 規 制 の 適 用 単 位 とその 運 用 オウンリスクへの 介 入 について 説 明 があったが 消 防 法 令 では 延 焼 リスクはどのように 考 えている のか 仮 に 自 宅 が 火 災 になり 隣 家 に 延 焼 すれば 他 者 があるので ある 程 度 規 制 をかける 正 当 性 が 出 てくると 思 うが そこの 仕 切 りをどう 考 えているか 火 災 リスク 等 の 実 態 との 関 係 で 考 えたとき 延 焼 はそもそもどのくらいあるのか また 渡 り 廊 下 で 結 ばれている 場 合 は1 棟 だという 話 があったが 1 棟 として 規 制 することと 延 焼 リスクとの 関 係 あたりをどのように 整 理 されているのか 延 焼 率 自 体 はデータがないので 改 めて 調 査 し 整 理 しておきたい 建 物 間 の 延 焼 そのものは 建 築 基 準 法 であり 消 防 法 は 建 物 内 の 出 火 防 止 や 火 災 時 の 応 急 対 策 等 について 人 的 対 応 も 含 めて 主 に 規 制 し ている また 渡 り 廊 下 等 があった 場 合 の 取 扱 いについては 渡 り 廊 下 等 で 接 続 されていると 完 全 に 縁 切 りされているよりも 延 焼 の 危 険 及 び 煙 の 流 入 等 があり 早 い 時 間 で 危 険 性 が 増 すこともあるので 基 本 的 に1 棟 として 規 制 している ただし 一 定 の 渡 り 廊 下 の 長 さや 構 造 によっては 別 棟 扱 い 延 焼 危 険 や 煙 の 影 響 が 少 ない 要 件 のところは 別 棟 扱 いとしている 複 合 用 途 で 複 数 の 棟 があっても 全 体 で 消 防 法 上 1 棟 の 扱 いになっている 場 合 で 事 務 所 棟 で 火 災 警 報 が 誤 作 動 した 時 に 他 の 棟 にあるホテルや 映 画 館 等 で 非 常 放 送 が 流 れるとお 客 様 へのご 迷 惑 となる ので 運 用 上 苦 慮 している したがって 用 途 ごとに 規 制 の 適 用 単 位 を 設 けられないか 検 討 願 いたい (2) 規 格 による 規 制 から 防 火 性 能 を 満 たす 多 様 な 手 法 の 容 認 へ 現 行 消 防 法 令 上 の 性 能 規 定 の 適 用 範 囲 等 性 能 規 定 化 については 建 築 基 準 法 の 規 定 と 一 体 化 されて 性 能 がどう 担 保 されるかというのがポイ ントだと 思 うが 現 実 的 には 厳 しい 面 があって 進 んでいるのかということが 問 題 点 である より 進 めるためには 建 築 基 準 法 と 消 防 法 の 一 体 的 な 性 能 評 価 が 我 々 民 間 から 見 ると 非 常 に 望 ましい アメリカの 場 合 は 民 間 規 格 がほとんどで いわゆるビルディングコードはそれらを 応 用 して 基 本 的 なところだけ 抑 えているという 仕 組 みになっているのでかなりうまくいくのだと 思 うが 日 本 の 場 合 は 法 令 規 定 のほうが 多 く 民 間 規 格 があまりないので 直 ちに 性 能 規 定 も 含 め 民 間 で 考 えるという 制 度 に 変 更 することはかなり 難 しい しかしながら 安 全 と 制 度 をどのように 簡 素 化 していくかという 4
面 では 性 能 規 定 は 十 分 考 えていかなければならない 建 築 基 準 法 との 一 体 的 な 取 扱 いについては 以 前 から 議 論 がある また 国 土 交 通 省 の 方 でも 建 築 基 準 法 について 第 2の 性 能 規 定 化 なんかも 視 野 に 入 れて 議 論 を 進 められていると 聞 いている 今 回 基 本 部 会 では 個 別 の 技 術 的 な 話 題 というよりは 全 体 的 な 枠 組 みの 議 論 をしているが 建 築 との 技 術 的 な 話 についても 継 続 的 に 国 土 交 通 省 と 相 談 しながら 進 めていきたい 民 間 規 格 あるいは 保 険 会 社 との 連 携 については 引 き 続 き 継 続 課 題 だと 思 うが 今 現 在 日 本 の 場 合 法 令 を 主 管 する 行 政 機 関 又 は 消 防 機 関 が 主 体 となってチェックする 体 制 になっているので 技 術 的 あるいは 人 的 な 民 間 での 蓄 積 等 を 踏 まえて 今 後 検 討 していく 必 要 があると 感 じている ルートBというのが 使 われてない 理 由 が 分 からない 企 業 による 開 発 メリットが 小 さいという 声 が あるということがどういうことかお 聞 きしたい 1つがそもそも 総 務 省 令 とかがベースになくてはい けないので それを 作 ることに 伴 う 手 間 暇 がどれだけあるか あるいは 総 務 省 令 の 規 定 の 仕 方 という レベルの 話 でなかなか 難 しいということなのか また 性 能 規 定 とは 言 うものの 仕 様 規 定 が 残 っていてそれと 同 等 なものは 満 たすという 書 き 方 な ので これでは 本 当 に 性 能 規 定 というのかが 若 干 疑 問 である 同 等 の 性 能 というのがどこまで 要 求 するのかというのが 明 示 されていないと 結 局 何 をやっていいのか 分 からないので そういう 意 味 で 評 価 に 出 したい 気 持 ちになりにくいのでは さらに 性 能 規 定 の 問 題 は 消 防 法 内 で 完 結 する 話 ではなく 建 築 基 準 法 と 総 合 的 に 考 えて 評 価 をす るというのが 最 も 需 要 がある 複 数 の 法 令 をセットとして 性 能 評 価 できるシステムがないと 性 能 規 定 化 を 進 めることは 難 しいのではないかと 思 われるので もう 少 し 企 業 にとって 開 発 メリットが 小 さ いということがどういうことか 教 えていただきたい 最 後 に 多 くの 分 野 では 性 能 規 定 化 は 民 間 規 格 の 活 用 とセットであり 公 的 規 制 は 性 能 規 定 化 する が 仕 様 規 定 的 な 部 分 は 民 間 規 格 を 使 うというようになっている しかし 消 防 法 の 場 合 例 示 規 定 化 という 話 はあったが 民 間 規 格 がないことの 裏 返 しなのだと 思 うが 仕 様 規 定 を 含 めて 結 局 行 政 が 対 応 する 形 になっており 性 能 規 定 化 といっても 実 質 的 にあまり 意 味 を 持 ち 得 ないのが 実 情 ではない か 例 えば 電 気 事 業 法 では 電 気 協 会 等 の 業 界 グループが 自 主 規 格 を 作 り それを 仕 様 規 定 とし て 認 めるかどうかという 形 になっており あるいは 電 気 用 品 安 全 法 は 例 えば 国 際 基 準 をそのままリフ ァーする 形 になっている 実 質 的 に 仕 様 基 準 みたいなものを 民 間 が 作 ってくれないと 行 政 は 性 能 規 定 に 特 化 できず 両 方 やらざるを 得 ないということになっているのでは ルートBのメリットが 小 さい 点 については 具 体 的 な 事 例 で 聞 いている 最 大 の 理 由 は 省 令 告 示 基 準 を 書 くに 当 たり 確 かに 仕 様 的 な 部 分 が 一 部 残 る 部 分 があるが それ 以 外 でも 試 験 方 法 等 を 現 場 で も 判 断 がつくように 具 体 的 に 決 める 必 要 がある そうなると ある 一 定 の 性 能 的 な 規 定 にしても 仕 様 的 な 規 定 にしても 規 定 のセットに 合 えば 後 発 メーカーもどんどん 開 発 できてしまうという 部 分 があ る 先 行 メーカーはもともとの 性 能 の 考 え 方 も 含 めて 模 索 しながらやっていくが 後 付 けでできた 基 準 のセットに 合 えばいいということが 公 に 出 てしまうと 全 くメリットがないのではないかという 声 を よく 聞 く 加 えて ルートAの 通 則 基 準 との 同 等 性 が 分 からない 設 計 しづらいというようなことも 中 にはあ る ただ ルートBよりもむしろ 個 別 の 大 臣 認 定 の 特 殊 消 防 用 設 備 の 時 の 方 がそういう 声 はよく 聞 い ている また 民 間 規 格 との 関 係 については 実 状 的 には 消 防 設 備 機 器 に 関 して 言 うと もともと 市 5
場 規 模 があまり 大 きくないということもあり 個 々のメーカーの 規 模 も 全 般 的 に 言 えばあまり 大 きく ない そのため 他 の 分 野 と 比 べて メーカーあるいは 工 業 会 主 導 での 規 格 等 の 策 定 が 進 みづらいとい う 部 分 は 確 かにあり 基 本 方 針 的 なところだけでなく 仕 様 規 定 的 なところも 含 めて 我 々 行 政 主 導 で 策 定 してきたというのが 経 緯 としてある 消 防 法 の 場 合 遡 及 適 用 や 罰 則 適 用 も 含 め 消 防 機 関 が 現 場 で 中 心 的 に 運 用 してきたということもあ り 規 格 基 準 についても ある 程 度 安 定 的 に 確 定 したもので 一 本 化 されてこれまで 運 用 されてきて いるので 電 気 関 係 の 法 令 にもあるとおり 違 う 基 準 が 後 付 けでどんどん 追 加 になるとか あるいは 国 際 規 格 の 改 定 もかなり 頻 繁 にあるが 海 外 事 情 で 頻 繁 に 変 わるというのが 国 内 での 基 準 の 適 用 の 安 定 性 というところで 少 し 問 題 があるのではないかということもネックになっている ルートCについては 実 情 かなり 活 用 させてもらっているが スケジュールがどこまで 読 めるかに よって 決 まるということだと 思 う 例 えばスケジュールが 1 ヶ 月 遅 れると 大 きなビルでは 1 億 円 収 入 が 減 ってしまうというようなことになり スケジュールがどこまで 読 めてそれにルートCを 活 用 す るに 当 たっての 運 用 がやっていけるかということが いかに 普 及 するかの 要 素 にある スケジュールの 予 測 可 能 性 については もともと 基 準 がないところで 評 価 をするので 事 前 の 性 能 評 価 の 段 階 でどうしても 時 間 がかかってしまう ただ そこがネックになっているという 話 もあるの で 改 善 は 平 行 して 進 めていきたい オフィスビルでは ルートCについては 60m 以 上 の 高 層 ビルで 広 く 使 われており 原 則 となってい る 不 要 な 階 段 やシャッターを 減 らせるというのはメリットであるが 一 方 で 当 初 検 証 時 のテナント 室 の 間 仕 切 から 変 更 されないよう オーナーがテナントのレイアウト 変 更 を 管 理 しなくてはならず 大 変 である ルートBについては 私 どもの 業 界 では 中 途 半 端 だ という 声 があり 複 合 用 途 ビルでは 階 段 を 減 らすことができないので 基 本 的 には 事 務 所 単 独 用 途 のビルにしか 使 えないとのことである 排 煙 の 風 量 を 減 らしたり ダクトを 小 さくできるというメリットはあるが 基 本 的 には 緩 和 項 目 が 少 ない ということでなかなか 制 約 がある 性 能 規 定 を 充 実 させることに 関 しては 当 然 ながら 業 界 としてもお 願 いしたい 一 方 で 性 能 規 定 の 事 例 が 蓄 積 されていくと 相 当 仕 様 規 定 にフィードバックできるところもあるの ではないかと 思 うし 仕 様 規 定 で 明 示 することで 事 業 主 からすると 非 常 に 計 画 が 立 てやすい 部 分 があ るので 仕 様 規 定 と 性 能 規 定 のフィードバックの 仕 組 みというのを 考 えて 欲 しい 性 能 規 定 の 蓄 積 を 仕 様 規 定 にフィードバックしていくということについても そういった 仕 組 み 作 りを 考 えていきたい 6
(3) 消 防 用 機 器 等 に 関 する 公 的 認 証 制 度 等 のあり 方 消 防 用 機 器 等 に 係 る 基 準 規 格 認 証 制 度 の 概 要 検 定 の 問 題 について 確 かに 個 々の 消 防 用 設 備 には 検 定 等 があるが 建 築 の 中 では 連 動 設 備 とかシ ステムとしての 安 全 性 又 は 信 頼 性 というものが 求 められてきている そういった 点 でルートCがある が システムとして 提 案 しても 個 々の 部 品 等 が 検 定 品 でなければ 認 可 されないことになったりして 現 実 には 提 案 しにくいということがある システム 一 体 として 検 定 していくというような 方 策 がない のかと 思 う もう 一 つ 連 動 設 備 については 自 火 報 の 協 会 とかで 自 主 認 定 とかをやっていると 思 うが そういっ た 自 主 認 定 も 取 り 入 れてもいいのではないか 連 動 システムとしての 機 能 確 保 については 検 定 品 のパーツが 制 約 になるという 指 摘 があった 大 臣 認 定 のルートCの 中 では 検 定 品 に 該 当 するものについても 適 用 除 外 という 扱 いに 一 部 なっている が 更 に 新 システムがパーツの 制 約 なしに 普 及 できるようなうまい 仕 組 みがないかという 指 摘 ではな いかと 思 う 今 のところ そういった 意 味 で 合 致 する 仕 組 みがない 状 況 であり 検 討 課 題 だと 思 う 自 動 火 災 報 知 設 備 の 工 業 会 で 連 動 機 構 に 関 して 一 部 自 主 認 定 のようなことがあり またシャッ ター 工 業 会 との 連 携 でシャッターとの 連 動 についても 工 業 会 等 で 主 体 となって 認 証 されている 部 分 もある 技 術 的 な 話 を 議 論 する 中 で そういった 面 も 後 の 段 階 で 議 論 になってくるかと 思 うので 留 意 したい アメリカの 例 ではFM 社 が 自 前 の 実 験 施 設 にて 各 種 耐 火 実 験 等 を 実 施 して 防 火 規 格 を 決 定 してい る とあるが そういう 自 前 の 実 験 施 設 を 持 っていて 実 験 ができるような 保 険 会 社 が 国 内 にあるのか 教 えていただきたい 国 内 の 保 険 会 社 でこのような 実 験 施 設 を 持 っているところはない 先 ほども 説 明 したとおり 各 保 険 会 社 が 外 部 の 機 関 や 国 が 公 表 するデータ 各 種 法 律 などをもとに 基 準 を 個 別 に 作 成 していると 考 え られる 鑑 定 事 業 の 廃 止 ということが 書 いてあるが 理 解 ができない 鑑 定 というのは 検 定 協 会 がせっか く 色 々な 機 械 器 具 を 持 っていてそれを 利 用 して 希 望 に 応 じて どのくらいの 性 能 があるかを 見 てあ げますよ という 制 度 だと 理 解 しているが それを 廃 止 しなさいという 意 味 がさっぱり 分 からないし どのように 持 っていこうと 考 えているのかよく 分 からない 今 ご 指 摘 があった 点 を 中 心 に 消 防 庁 としても 主 張 をしたが 結 論 として 廃 止 ということなので 具 体 的 には 法 律 上 は 検 定 協 会 の 業 務 として 鑑 定 が 書 かれているので それを 削 除 するという 方 向 ではな いかと 思 う 実 際 に 鑑 定 は 製 造 業 者 が 全 く 自 主 的 な 依 頼 に 基 づいて 行 っているが 今 後 どのように 例 えば 別 の 制 度 へ 振 り 分 けていくのか 特 に 住 宅 用 火 災 警 報 器 の 場 合 は 検 定 にすべきではないかという 議 論 も あり そういったことも 含 めてワーキングを 中 心 に 議 論 をしていただきたい 7
消 防 器 具 に 係 る 国 際 規 格 (ISO 規 格 ) 策 定 の 概 要 ISOというのは 認 証 の 部 分 でだけ 議 論 しているのか それともISOを 国 際 規 格 と 考 えた 時 に 国 内 の 基 準 はそれと 異 なっていても 説 明 がつけばいいと 思 うが ISOの 規 格 と 国 内 の 法 令 による 規 定 とずれていたりして 修 正 すると あるいはそれがパラレルにいくというのは 滅 多 にないが 例 えば 輸 出 入 している 業 者 かにもよるが WTOの 場 で 協 議 されたりすることがあるのか 国 内 法 令 との 関 係 で 実 態 的 な 部 分 がどうなっているかというのを 教 えていただきたい 補 足 的 な 点 について 今 ISOの 話 が 認 証 制 度 の 枠 に 入 っているが 認 証 というよりはむしろ 規 格 自 身 の 問 題 だと 思 うので 前 のページの 話 の 一 つとした 方 がいいのではないか 最 初 に 国 際 規 格 の 国 内 基 準 との 関 係 について 国 内 と 国 際 基 準 は 完 全 に 一 致 しているものではない ただWTOのTBT 協 定 において 国 際 規 格 を 国 内 規 格 の 基 礎 として 用 いるということが 書 いてある ので 消 防 庁 としては 個 別 具 体 の 規 格 省 令 を 定 める 際 に 対 応 する 国 際 規 格 がある 場 合 に 参 照 しながら 定 めている また 手 続 きとしても 外 務 省 経 由 で 国 際 的 なパブリックコメントのような 手 続 きがある ので 一 定 期 間 各 国 の 意 見 提 出 の 機 会 を 設 けて 策 定 をしている ( 以 上 ) 8