人の役に立つ真菌は少なくない ペニシリン ( ペニシリウム ) フレミング博士 真菌は非常に身近なとことろにいる 酵母様真菌 -カンジダは常在真菌 人の役に立つ真菌も多い 時に病原性を発揮毒素 皮膚 内臓 2

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されており これらの保菌者がリザーバーとして感染サイクルに関与している可能性も 考えられています 臨床像ニューモシスチス肺炎の 3 主徴は 発熱 乾性咳嗽 呼吸困難です その他のまれな症状として 胸痛や血痰なども知られています 身体理学所見には乏しく 呼吸音は通常正常です HIV 感染者に合併したニ

耐性菌届出基準

15,000 例の分析では 蘇生 bundle ならびに全身管理 bundle の順守は, 各々最初の 3 か月と比較し 2 年後には有意に高率となり それに伴い死亡率は 1 年後より有意の減少を認め 2 年通算で 5.4% 減少したことが報告されています このように bundle の merit

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は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性

入した場合には 経気道的な散布巣として臓側胸膜から 2-3mm 離れた内側に小葉中心性粒状影や tree-in-bud といわれる小葉中心性病変を呈しますが この所見をみた場合には呼吸器感染症を強く疑います 汎小葉性病変は 小葉間隔壁に囲まれた ほぼ 1, 2cm 四方の小葉内が細胞浸潤や滲出物ある

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染症であり ついで淋菌感染症となります 病状としては外尿道口からの排膿や排尿時痛を呈する尿道炎が最も多く 病名としてはクラミジア性尿道炎 淋菌性尿道炎となります また 淋菌もクラミジアも検出されない尿道炎 ( 非クラミジア性非淋菌性尿道炎とよびます ) が その次に頻度の高い疾患ということになります

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33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

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て 弥生時代に起こったとされています 結核は通常の肺炎とは異なり 細胞内寄生に基づく免疫反応による慢性肉芽腫性炎症であり 重篤な病変では中が腐って空洞を形成します 結核は はしかや水疱瘡と同様の空気感染をします 肺内に吸いこまれた結核菌は 肺胞マクロファージに貪食され 細胞内で増殖します 貪食された

日産婦誌61巻5号研修コーナー

通常の市中肺炎の原因菌である肺炎球菌やインフルエンザ菌に加えて 誤嚥を考慮して口腔内連鎖球菌 嫌気性菌や腸管内のグラム陰性桿菌を考慮する必要があります また 緑膿菌や MRSA などの耐性菌も高齢者肺炎の患者ではしばしば検出されるため これらの菌をカバーするために広域の抗菌薬による治療が選択されるこ

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

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割合が10% 前後となっています 新生児期以降は 4-5ヶ月頃から頻度が増加します ( 図 1) 原因菌に関しては 本邦ではインフルエンザ菌が原因となる頻度がもっとも高く 50% 以上を占めています 次いで肺炎球菌が20~30% と多く インフルエンザ菌と肺炎球菌で 原因菌の80% 近くを占めていま

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5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

病原性真菌 Candida albicans の バイオフィルム形成機序の解析および形成阻害薬の探索 Biofilm Form ation Mech anism s of P at hogenic Fungus Candida albicans and Screening of Biofilm In

により IgG 抗体も産生されⅠ 型アレルギーだけでなくⅢ 型 IV 型アレルギー反応も来す疾患とされている 1) 喘息患者に特有の粘稠な喀疾と閉塞した気道中に Af が定着増殖し 患者がアトピー素因を有するため Af 特異的 IgE 抗体が産生されⅠ 型アレルギー機序により喘息が増悪する また I

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ

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緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

結核発生時の初期対応等の流れ

蚊を介した感染経路以外にも 性交渉によって男性から女性 男性から男性に感染したと思われる症例も報告されていますが 症例の大半は蚊の刺咬による感染例であり 性交渉による感染例は全体のうちの一部であると考えられています しかし 回復から 2 ヵ月経過した患者の精液からもジカウイルスが検出されたという報告

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福島県のがん死亡の年次推移 福島県におけるがん死亡数は 女とも増加傾向にある ( 表 12) 一方 は 女とも減少傾向にあり 全国とほとんど同じ傾向にある 2012 年の全のを全国と比較すると 性では高く 女性では低くなっている 別にみると 性では膵臓 女性では大腸 膵臓 子宮でわずかな増加がみられ

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イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ

顎下腺 舌下腺 ) の腫脹と疼痛で発症し そのほか倦怠感や食欲低下などを訴えます 潜伏期間は一般的に 16~18 日で 唾液腺腫脹の 7 日前から腫脹後 8 日後まで唾液にウイルスが排泄され 分離できます これらの症状を認めない不顕性感染も約 30% に認めます 合併症は 表 1 に示すように 無菌

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市中肺炎に血液培養は必要か?

(案の2)

「             」  説明および同意書


10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1

後などに慢性の下痢をおこしているケースでは ランブル鞭毛虫や赤痢アメーバなどの原虫が原因になっていることが多いようです 二番目に海外渡航者にリスクのある感染症は 蚊が媒介するデング熱やマラリアなどの疾患で この種の感染症は滞在する地域によりリスクが異なります たとえば デング熱は東南アジアや中南米で

褥瘡発生率 JA 北海道厚生連帯広厚生病院 < 項目解説 > 褥瘡 ( 床ずれ ) は患者さまのQOL( 生活の質 ) を低下させ 結果的に在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります そのため 褥瘡予防対策は患者さんに提供されるべき医療の重要な項目の1 つとなっています 褥瘡の治療はしばしば困難

改訂後改訂前 << 効能 効果に関連する使用上の注意 >> 関節リウマチ 1. 過去の治療において 少なくとも1 剤の抗リウマチ薬 ( 生物製剤を除く ) 等による適切な治療を行っても 疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与すること 2. 本剤とアバタセプト ( 遺伝子組換え ) の併用は行わな

平成 28 年度感染症危機管理研修会資料 2016/10/13 平成 28 年度危機管理研修会 疫学調査の基本ステップ 国立感染症研究所 実地疫学専門家養成コース (FETP) 1 実地疫学調査の目的 1. 集団発生の原因究明 2. 集団発生のコントロール 3. 将来の集団発生の予防 2 1

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横浜市感染症発生状況 ( 平成 30 年 ) ( : 第 50 週に診断された感染症 ) 二類感染症 ( 結核を除く ) 月別届出状況 該当なし 三類感染症月別届出状況 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月計 細菌性赤痢


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情報提供の例

2015 年 7 月 8 日放送 抗 MRS 薬 最近の進歩 昭和大学内科学臨床感染症学部門教授二木芳人はじめに MRSA 感染症は 今日においてももっとも頻繁に遭遇する院内感染症の一つであり また時に患者状態を反映して重症化し そのような症例では予後不良であったり 難治化するなどの可能性を含んだ感

14-124a(全)   感染症法一部改正

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

症化することからハイリスクとされています VZV は細胞親和性が強く cell-to-cell にウイルスが感染するため ウイルス増殖の抑制には液性免疫よりも細胞性免疫が重要であります このため 特に細胞性免疫機能の低下した宿主においては極めて重篤となり 致死的な経過をたどることが少なくありません

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2015 年 9 月 30 日放送 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE) はなぜ問題なのか 長崎大学大学院感染免疫学臨床感染症学分野教授泉川公一 CRE とはカルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 以下 CRE 感染症は 広域抗菌薬であるカルバペネム系薬に耐性を示す大腸菌や肺炎桿菌などの いわゆる

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肝臓の細胞が壊れるる感染があります 肝B 型慢性肝疾患とは? B 型慢性肝疾患は B 型肝炎ウイルスの感染が原因で起こる肝臓の病気です B 型肝炎ウイルスに感染すると ウイルスは肝臓の細胞で増殖します 増殖したウイルスを排除しようと体の免疫機能が働きますが ウイルスだけを狙うことができず 感染した肝

2012 年 7 月 18 日放送 嫌気性菌感染症 愛知医科大学大学院感染制御学教授 三鴨廣繁 嫌気性菌とは嫌気性菌とは 酸素分子のない環境で生活をしている細菌です 偏性嫌気性菌と通性嫌気性菌があります 偏性嫌気性菌とは 酸素分子 20% を含む環境 すなわち大気中では全く発育しない細菌のことで 通

2017 年 3 月臨時増刊号 [No.165] 平成 28 年のトピックス 1 新たに報告された HIV 感染者 AIDS 患者を合わせた数は 464 件で 前年から 29 件増加した HIV 感染者は前年から 3 件 AIDS 患者は前年から 26 件増加した ( 図 -1) 2 HIV 感染者

種の評価基準により分類示の包括侵襲性指行為の看護師が行う医行為の範囲に関する基本的な考え方 ( たたき台 ) 指示のレベル : 指示の包括性 (1) 実施する医行為の内容 実施時期について多少の判断は伴うが 指示内容と医行為が1 対 1で対応するもの 指示内容 実施時期ともに個別具体的であるもの 例

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

序 舌が痛い, ピリピリする. 口角が切れて痛い. 歯科治療中の際にそのようなことを訴える患者さんはいませんか. 口腔乾燥, 舌の疼痛から食事量が減っている, 含嗽剤を使っているが良くならない, 苦味も出てきたそのような入居者の対応に困っていませんか. 本書は, 一般社団法人日本歯科薬物療法学会会員

1 月号は以下の情報を掲載しています 1. 茨城県感染症発生動向調査事業に基づく試験検査 検出状況 1) 全数把握疾患 2) 病原体定点依頼検査その他の検査 3) 集団 ( 施設や学校等 ) 事例 月別検出件数 1) 三類 四類 五類 ( 全数把握 ) 2) 五類 ( 定点 ) その他の検査 3)

知っておきたい関節リウマチの検査 : 中央検査部医師松村洋子 そもそも 膠原病って何? 本来であれば自分を守ってくれるはずの免疫が 自分自身を攻撃するようになり 体のあちこちに炎 症を引き起こす病気の総称です 全身のあらゆる臓器に存在する血管や結合組織 ( 結合組織 : 体内の組織と組織 器官と器官

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70 例程度 デング熱は最近増加傾向ではあるものの 例程度で推移しています それでは実際に日本人渡航者が帰国後に診断される疾患はどのようなものが多いのでしょうか 私がこれまでに報告したデータによれば日本人渡航者 345 名のうち頻度が高かった疾患は感染性腸炎を中心とした消化器疾患が

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2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

1)表紙14年v0

1-11. 三種混合ワクチンに含まれないのはどれか 1. 破傷風 2. 百日咳 3. 腸チフス 4. ジフテリア 第 17 回按マ指 疾患と症状との組合せで誤っているのはどれか 1. 猩紅熱 - コプリック斑 2. 破傷風 - 牙関緊急 3. 細菌性赤痢 - 膿粘血便 4. ジフテリア

図表 1 1,000 万円以上高額レセプト上位 100 位 ( 平成 28 年度 ) 注 : 主傷病名欄の ( ) は調剤レセプト ( 単位 : 円 ) 順位月額医療費 主傷病名 順位月額医療費 主傷病名 順位月額医療費 主傷病名 順位月額医療費 主傷病名 1 106,941,690 フォンウィルブ

医療関連感染サーベイランス

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真菌症について ケカビ 1

人の役に立つ真菌は少なくない ペニシリン ( ペニシリウム ) フレミング博士 真菌は非常に身近なとことろにいる 酵母様真菌 -カンジダは常在真菌 人の役に立つ真菌も多い 時に病原性を発揮毒素 皮膚 内臓 2

ヒト真菌症の主な原因真菌 1. カンジダ 2. アスペルギルス 3. クリプトコックス 4. ニューモシスチス ( 肺炎 ) ヒトにおけるカンジダ症 1. カンジダ属は ヒトの皮膚や粘膜の常在菌であり 消化管や外陰部に分布している 2. 感染経路として 血管カテーテル刺入部の皮膚や手術 化学療法等で損傷した粘膜が主な侵入門戸となる 3. 全身的および局所的な感染防御能 つまり患者の基礎疾患と治療に関連した医原的要因がカンジダ症発症の主なリスクファクターである 4. カンジダ症は 殆どが内因性の感染であるが 外因性の感染もある 病院内で交差感染による集団感染事例もみられる 5. 予防と感染制御では 基本的な感染対策の遵守が重要 6. 領域によっては抗真菌薬による予防投与が有効 3

代表的なカンジダ種 Candida albicans C. tropicalis C. parapsilosis C. glabrata C. krusei C. Guilliermondii その他 Non-albicans Candida 4

カンジダの特徴 カンジダ属は ヒトだけでなく環境やイヌ 猫などの動物からも分離される ヒトでは常在菌として 皮膚や女性の膣 外陰部 特に口腔内を含む消化管に分布する 通常 Candida albicans の分離頻度が高い 広域抗菌薬投与や抗真菌薬予防投与によって影響を受ける 臨床検体からは 喀痰や尿 便 創部 血液 留置カテーテル先端などから分離される 喀痰のような無菌検体以外から検出されても原因菌とはかぎらない 感染経路 感染経路として 血管カテーテル刺入部の皮膚や化学療法で損傷した消化管粘膜が主な侵入門戸となる 消化管はカンジダの主な定着部位であるため カンジダ敗血症や各臓器への播種性病変を引き起こす際の血流への主な侵入経路は 手術や化学療法で粘膜の統合性が失われた腸管である 血管カテーテルや尿道カテーテルが留置されている場合には バリヤ機能の損なわれたカテーテル刺入部の皮膚や粘膜が侵入門戸となる ペースメーカーなど心内デバイスや 人工弁その他人工物がある場合にはカンジダ血症からそれら人工物が感染巣となることもある 5

患者の感染リスク 患者の基礎疾患とカテーテル留置など局所的要因が主なリスクファクターである 基礎疾患 : 固形がん 血液疾患 臓器移植 腹部手術 広範囲熱傷 DM 低栄養状態など 医原的要因 : 抗菌薬がん化学療法 放射線 ( 粘膜障害 好中球減少 ) ステロイド投与 抗菌薬長期 中心静脈カテーテル留置 尿道カテーテル留置など カテーテル関連血流感染 CV 抜去 カテーテル先端培養血液培養 6

カンジダ CV 抜去抗真菌薬眼内炎チェック 血液分離カンジダの内わけ - 抗真菌薬曝露 (n=2448) 100% FLCZ(+) Caspo(+) 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% C. krusei C. tropicalis C. parapsilosis C. glabrata C. albicans 20% 10% 0% Lortholary O. 2011 7

ヒト真菌症の主な原因真菌 1. カンジダ 2. アスペルギルス 3. クリプトコックス 4. ニューモシスチス ( 肺炎 ) 5. その他 カンジダ感染症 深在性カンジダ症 カンジダ血症 播種性カンジダ症 ( 肝脾カンジダ症 ) 表在性カンジダ症 細胞性免疫不全 皮膚粘膜カンジダ症 ( 口腔カンジダ症 食道カンジダ症 膣カンジダ症 ) 8

カンジダ血症 -CV カテーテル関連血流感染 発熱 悪寒 戦慄 診断は血液培養 β- グルカン測定も有用 治療は抗真菌薬投与 CV カテーテル抜去 カンジダ眼内炎のチェックを忘れない ( 眼科紹介 ) 血液培養 ( グラム染色 ) 酵母様真菌 9

慢性播種性カンジダ症 ( 肝脾膿瘍 ) 22 歳男性急性骨髄性白血病で化学療法中 好中球 <500 個 /mm 3 となり 39 の発熱がみられるようになった 消化管に常在するカンジダが血行性に播種して肝臓 脾臓に膿瘍を形成する 診断 : 腹部 CT 画像 エコー β-d- グルカン血液培養膿瘍穿刺培養 治療 : 抗真菌薬 皮膚粘膜カンジダ症 口腔カンジダ症 37 歳男性同性愛者咽頭痛で来院 HIV 抗体陽性 CD4 数 180 個 /ml 常在しているカンジダが粘膜で増殖する 診断 : 組織検査, 培養 治療 : 抗真菌薬の経口および内服 食道カンジダ症 10

アスペルギルス症 1. アスペルギルスは世界中に広く存在 室内 室外を問わず検出される 2. ホストの免疫状態により 複数の病態を呈する 3. 侵襲性アスペルギルス症 (Invasive aspergillosis :IA) は致命的な疾患である 4. 侵襲性アスペルギルス症では好中球減少が最も影響するリスク因子である 5. 建築 改築などの塵埃の増加に関連する集団発生が報告されている 6. ハイリスク患者を防護環境に置くことにより IA の発生を減少させることができる 感染経路 1. 主として経気道感染である 2. 損傷した皮膚や粘膜から侵入することもある 3. 医療デバイスや薬剤汚染が原因となることもある 11

患者の状態と感染リスク ( 侵襲性肺アスペルギルス症 ) 発症リスクが高い 500/μl 以下で 10 日以上続く好中球減少 同種造血幹細胞移植よび GVHD 期 急性白血病の好中球減少期 臓器移植 ( 拒絶反応 ) CD4 細胞数 50/μl 以下の AIDS 施設工事などの環境要因 リスク因子が複数重なるほど 発症リスクは高まる アスペルギルスの気道への定着もリスク因子 (%) 35 糸状菌感染症の基礎疾患 (Austrian Registry より ) 30 25 20 15 10 5 0 AML SOT ICU など NHL ALL MDS CLL ST その他 Perkhofer S et al. Intern J Antimicrob Agents 2010 12

アスペルギルス症 1. アスペルギローマ肺の既存空洞内に菌球 (fungus ball) を形成する通常非侵襲性である血痰 喀血 無症状沈降抗体が陽性可能なら手術 2. 侵襲性肺アスペルギルス症白血病の化学療法中や 幹細胞移植後等高度の免疫不全患者空気中のアスペルギルス胞子を吸入して発症症状は 発熱や咳嗽 胸痛 血痰など Aspergillus fumigatus が多くを占める死亡率は高い アスペルギローマ 慢性壊死性肺アスペルギルス症 13

侵襲性肺アスペルギルス症 55 歳女性急性白血病左中肺野に浸潤影あり 環境中に浮遊するアスペルギルスの胞子を吸入することで肺に病変が形成される 7/15 診断 : 胸部 CT 画像アスペルギルス抗原 ( 血清, 肺胞洗浄液中 ) β-d- グルカン病変部よりの培養 治療 : 抗真菌薬 アスペルギルス症 air crescent sign halo sign 14

症例 : 悪性リンパ腫 白血病患者侵襲性アスペルギルス症の脳病変 15

多発性の病変と血管浸潤 侵襲性アスペルギルス症のアウトブレイク事例 多量の真菌に曝露されたと推定される状況で発生 建設工事などに伴う分生子の量の増加と関連した事例の報告 アウトブレイクの多くは 血液疾患患者における事例 空気感染が関連ー建築 改築 空調設備の管理不十分 対策 建築等について通知し 周知する リスク因子を考慮して適切な空調管理を行う 16

環境面での管理における留意点 標準予防策の順守 ( 手洗い 適切な防護具の使用 ) 湿式清掃を行う 埃を飛散させる清掃を行わない カーペット46を部屋および廊下に敷かない 布張りの家具や調度品 47を置かない 植物 ( ドライフラワー含む ) や鉢植え植物を持ち込まない 掃除機にはHEPAフィルターをつける 埃をできるだけ少なくする 定期的に隙間やスプリンクラーヘッドの洗浄を行う クリプトコックス症 Cryptococcus neoformans 血清型 A D AD(var. neoformans) 世界のほとんどの地域日本のほぼ 100% ハトなど鳥類の糞 Cryptococcus gatti 血清型 B C C. gatti はある種の木の表面 周辺で菌の増殖 維持が行われている ユーカリの木に棲息分布地域に偏りがあり オーストラリア 南アメリカ 東南アジア アフリカに加え 近年北米北西部に流行地域が存在する 17

C. neoformansはハトを中心とした鳥の糞で増殖し その粉塵の吸入によって感染する Cryptococcus gatti は特定の種類の木の表面 周辺で増殖する 日本国内での環境分離報告はなく 輸入感染症と位置づけられる 細胞性免疫不全患者は 鳥類の飼育や 鳥糞粉塵の吸引リスクのある作業 浸淫地区への滞在などは避けることが望ましい 病院では鳥類の飛来を避ける 感染患者からの感染伝播は例外を除き通常起こらない 感染経路 菌の豊富な有機物の粉塵を吸入することによる気道感染が主たる感染経路である 伝播経路は空気感染 ( 粉塵感染 ) が推定される 感染リスク 細胞性免疫不全が感染リスクである 主な基礎疾患としては HIV/AIDS 腎移植後 免疫抑制剤使用中などがある 多量の菌体を吸入した場合は 免疫健常者でも肺病変を形成しうる C.gatti( 高病原性 ) では免疫健常者でも発症する 浸淫地域の 1 年以内の旅行 滞在歴が重要である 18

クリプトコックス感染症 環境中 ( 鳩の糞など ) 髄膜炎 脳炎 Cryptococcus neoformans 経気道的感染, 健常者でも感染するが免疫不全の存在で肺より全身に播種 菌体の吸入 肺炎, 肉芽腫 診断 : 肺組織, 髄液中の菌体の証明血清中および髄液中のクリプトコックス抗原 治療 : 抗真菌薬 全身播種 肺クリプトコッカス症と基礎疾患 (non-hiv) 症例数 60 50 その他 糖尿病 40 30 肝硬変 肺結核 固形癌 20 10 0 無し 膠原病 血液疾患 腎疾患 有り 基礎疾患 19

肺クリプトコックス症の画像 基礎疾患なし 基礎疾患あり 糖尿病糖尿病 悪性リンパ腫 悪性リンパ腫 エイズ 髄液の墨汁染色 厚い莢膜がみえる 20

46 歳アメリカ人男性基礎疾患なし 46 歳アメリカ人男性基礎疾患なし 21

39 歳男性 77 歳女性 エイズの日和見感染症 トキソプラズマ症 その他 ニューモシスチス肺炎 クリプトコッカス症 HIV 脳症 カポジ肉腫 2.9% 非結核性抗酸菌症 活動性結核 サイトメガロウイルス感染症 カンジダ症 22

Pneumocystis Pneumonia (PCP) P. jirovecii は世界中に分布している 日常生活の中で 病原体 ( P. jirovecii ) に曝露するリスクは高いと考えられる 環境中における病原体 ( P. jirovecii ) の局在については不明であり 具体的なリスク因子は未だ同定されていない 感染リスク HIV 感染者では PCP 発症リスクが高く CD4<200/μl の場合は ST 合剤の予防投与が推奨されている HIV 以外では 血液悪性疾患 骨髄移植 臓器移植 膠原病患者で PCP 発症リスクが高い ST 合剤による予防効果が示されている ニューモシスチス肺炎 55 歳女性膠原病原疾患に対してステロイド投与中発熱と呼吸困難が出現 胸部 X 線上すりガラス状の陰影がみられた 23

ニューモシスチス肺炎 Pneumocystis jirovecii ( 以前は carinii) の経気道的感染, および以前に感染して潜伏していた菌体の再活性化で発症 診断 : 胸部 CT 画像 β-d- グルカン喀痰および気管支肺胞洗浄液中の菌体の証明 治療 :ST 合剤 ペンタミジン グロコット染色 ( 肺胞洗浄液 ) 接合菌感染症 いわゆるケカビのひとつであり 土壌など自然環境中に広く分布する寄生性の真菌 ムーコル症ともいわれる 病系鼻脳型 ( 鼻 眼窩 副鼻腔 脳 ) 皮膚病変 肺病変播種型 急速に進行し予後不良 24

アウトブレイク事例接合菌による皮膚潰瘍 血液疾患患者における点滴固定用のテープが原因 タクトフェノールコットンブルーによる直接染色 国内 : 血液内科病棟でのアウトブレイク事例 5 か月間で 3 例の接合菌症がみられた 異なる時期に同じ病室に入院 空調周囲から接合菌の発育あり フィルター交換や排気口などの清掃を行い収束をみた 25

輸入真菌 ( 症 ) 我が国には本来棲息していないと考えられている真菌 各菌種で特徴的な地理的局在があり 流行地域の土壌 特定の動植物に存在している 環境から空気中に浮遊した菌体の吸入により経気道感染する 原則としてヒトーヒト感染はない 感染力はきわめて強く 培養された検体からの検査室内感染の事例が報告されている 真菌症主な流行地原因菌ヒトへの感染力 コクシジオイデス症 米国 ( アリゾナ カリフォルニア ニューメキシコ テキサス ) メキシコ ベネズエラ ブラジルなど中南米 Coccidioides immitis および C. posadasii 極めて強い ヒストプラズマ症 米国 ( セントローレンス ミシシッピー川流域 ) 中南米 東南アジア アフリカ Histoplasma capsulatum および H. duboidii 強い パラコクシジオイデス症 ブラジル ベネズエラ コロンビアなど中南米 Paracoccidioides brasiliensis 弱い? (*) マルネッフェイ型ペニシリウム症 東南アジア ( タイなど ) 中国南部 Penicillium marneffei 比較的弱い ブラストミセス症 米国 ( ウィスコンシン イリノイ ミシシッピー川流域 ) アフリカ Blastomyces dermatitidis 強い ガッティ型クリプトコックス症 オセアニア ( オーストラリア ニューギニア グアムなど ) 北米西海岸 ブラジル メキシコなど中南米 Cryptococcus gattii 強い (**) 26

米国における注射用ステロイドの汚染が原因の糸状菌髄膜炎アウトブレイク New England Compounding Center による保存剤無添加の酢酸メチルプレドニゾロンの硬膜外注射を受けた多数の患者で 糸状菌によるまれな髄膜炎が多発 10 月までに 10 の州で 137 例がみつかり 12 名が死亡した 汚染したステロイドは 23 の州の 75 のクリニックに送付されていた 50 代男性腰痛のため 4 週間前に硬膜外注射を受けていた 第 4 脳室の出血 くも膜下出血 27

血管造影では mycotic aneurysm を疑う所見 髄液から分離培養されたアスペルギルス 組織 ( 軟膜 ) 中に菌糸を伸ばすアスペルギルス Pettit et al NEJM 2012 28

Exserohilum による致死的脳髄膜炎 29

分生子は紡錘形, くちばし状, 平滑, 褐色 ~ 黒褐色, 偽隔壁, 両端の濃色バンドおよび基端の明らかなヘソが特徴的. Multistate Fungal Meningitis Outbreak Map of Healthcare Facilities that Received Three Recalled Lots* of Methylprednisolone Acetate from New England Compounding Center on September 26, 2012 30

Kainer MA. et al. NEJM 2012 31