次世代ツール コンテキサー V2 を用いた業務改善の勧め 株式会社アプストウェブ 法政大学デザイン工学部 西岡靖之
はじめに
内容 はじめに ITと業務の関係 コンテキサーの特徴 デモンストレーション1 デモンストレーション2 業務改善とITカイゼン
現場管理者の悩み 必要な情報の保管場所やファイル名は 作成した担当者に聞かないとわからない マスター情報を担当者それぞれが保持しているためバージョン管理ができない ホストの情報項目にない部分だけ独自に管理しているが 整合性がとりずらい 過去のオーダが手書き伝票や図面と関係づけて管理できず再利用できない 複数のコード体系が混在しており その都度対応づけで過不足が生じている VBA で複雑なロジックを組んでいるが その結果が正しいものなのか判断がつかない 作業実績や検査結果などが個別の Excel シートに分散しており 集計に時間がかかる 4
部署単位での情報処理の現状 部署や担当者間で行う情報処理 部署や担当者間で行う情報処理 連携ができない! 部署や担当者間で行う情報処理 企業全体として行う情報処理 連携を前提として構築 連携する必要があまりない 個人でやる情報処理 情報のJIT ができない部署や担当者間で行う情報処理 部署や担当者間で行う情報処理 5
現場で使える IT が欲しい! 全社の基幹システム (ERP など ) 事務系の IT 治具ツール管理 ボトルネック管理 故障管理 技術情報管理 原価管理 進捗管理 材料管理作業者管理 能力管理 品質管理 勤怠管理 自働化機械 / 制御装置 (MES/HMI/CSADA など ) 納期管理 工程管理 設備管理 安全管理 試作管理 機械系の IT 出来高管理 仕掛品管理 廃棄物管理 ユーティリティ管理
IT システム導入の現状 70% は失敗している!? 現実的でない価格 動かないシステム 仕様を満たすシステム 利用可能なシステム 拡張可能なシステム 非常に高価な価格 動かないシステム 仕様を満たすシステム 利用可能なシステム 拡張可能なシステム 効果に見合った価格 動かないシステム 仕様を満たすシステム なかなか減らない現実 利用可能なシステム 拡張可能なシステム 数少ない現実 ( 理想 ) 多くの現実
IT の壁はますます高く! IT の世界 IT の壁 一般の世界
製造業における IT の認識 常に進化する製造現場 VS 進化を拒む IT システム
現場システムは抹消神経? 現場のシステム 受注システム 社長専務取締役 基幹情報システム 生産管理システム 品質管理システム 現場のシステム 自動倉庫 FA 機器 購買管理システム 現場のシステム 自動化ライン
抹消神経が全体を動かす! 受注システム 倉庫 在庫管理システム ボトムアップ型 IT は可能か?? 生産管理システム 管理会計システム 装置 自動化ライン 搬送設備 FA 機器 保守保全システム 購買管理システム 設計管理システム 作業者管理システム 品質管理システム 自律分散型基幹システムのイメージ
情報システムの 1 つの可能性 業務 A 遠隔地 遠隔地 ミニ DB 業務 B 巨大な DB 統合 CS モデル 業務 B 業務 A ミニ DB XML メッセージ 分散データモデル 従来の情報システムアーキテクチャー 分散型の情報システムアーキテクチャー
2 種類の IT を区別しよう! 設計が先!( トップダウン ) 実行が先!( ボトムアップ ) 装置としての IT 作業者 道具としての IT 作業者が中心 装置が中心 金融 流通 地方自治体 作業者 道具としての IT 進化可能な IT はこちらのタイプ
現時点でのソリューション 1. 個々にパッケージを入れて個別に適用 2.Excel を用いて個別に情報管理 ( マクロで対応 ) 3.Access( 簡易 RDB) を用いて独自に開発 情報が分散 ( 管理も分散 ) それぞれの情報が連携しない 業務が固定 ( ブラックボックス化 ) 情報の連携があると変更できない
なぜ コンテキサーなのか? 3 つのパラダイムシフト その 1: システムの作り手は エンドユーザ ( 業務担当者 ) ソフトウェア技術者は業務ニーズを知らない ( 自分でつくる 自分でつかう 自分でなおす!) その 2: 理想形よりも現実解へ向けた改善思考 ウォータホール型 要求定義 システム設計の否定 ( システムは作りながら考えよう! つくりかけ OK) その 3: データの流れではなく業務の流れ ( 連携 ) が正 システムはつながってなくてもよい ( 統合化の呪縛から目覚めよ! 分散管理の勧め )
コンテキサー開発の経緯 2004 年米国 MIT にて開発に着手 2005 年プロトタイプ版完成 2006 年製造業フォーラム (MOF) 実証デモ 2007 年部品加工企業の導入 2008 年 PSLX 標準仕様対応 2009 年コンテキサー商標登録 2009 年生産システム見える化展でデモ 2010 年無償アプリシリーズを開発 2010 年スケジューリング学会にて利用 2011 年バージョン 2 ベータ版リリース 2011 年東京都補助事業に採択 2012 年 4 月正規版リリース予定
既存のツールとの関係 シート ( 自由な構造のデータ ) テーブル ( 規定された構造のデータ ) Excel 自分でどんどん変えてよい 個別に実行ファイルの共有 Access 全体で決めた後は変えない サーバーが 1 つクライアントが複数 コンテキスト ( 個別性のある連携データ ) 個別に実行情報を連携 ( 分散 DB) Contexer ( コンテキサー ) 変更が可能な粗結合構造
Excel との違い Excel データ 表 表 表 データ コンテキサーはコンテキストの集まりです コンテキストはさまざまな状況に対応したエンティティの利用方法です データ構造が明示的であり部署内での共有に向いている データ Excel は表の集まりです 表形式でデータを計算するための道具です データはセルとして埋め込まれています データの構造がなく自由ですが その分だけデータの再利用性や保守性は低く 企業情報として活用することは難しい コンテキスト コンテキスト コンテキサー コンテキスト エンティティ ( レコード ) コンテキスト
Access との違い RDB 受注情報出荷情報在庫情報製品情報検査情報社員情報 MS-Access は データベースマネジメントシステムです 品質管理 コンテキサーは 情報連携のマネジメントシステムです DB ホワイトボード 受注業務 報告書 ローカルファイル 在庫管理 ネット &FAX 支払 & 請求 データーを一か所に集め ネットワークを介してみんなでそれを利用します 帳票 工程管理 複数の箇所に分散した情報の流れを管理します 基幹データ
ツールの特徴 ( 差別化 ) まとめ Excel でしくみをつくる 個人レベル Accessl でしくみをつくる 企業レベル エンドユーザが自由に加工できる 表 ( シート ) 単位での連携となりデータの共有は再利用が困難 コンテキサーでしくみをつくる 部署レベル データベースやプログラミングの能力がないとつくれない データの共有 ワークフローの設定など 部署間での連携が可能 プログラムなしでエンドユーザが加工できる 作成した担当者でなくても内容が理解しやすい 部署間 企業間で情報連携ができる 業務の変更やレベルの向上にあわせて変更が容易
コンテキサーの機能 (1) 複数 RDB 対応 シートパネル 豊富な画面操作 最終ユーザ RDB 項目項目項目 項目項目項目 CSV CSV パネル 登録 項目項目項目項目 パネル 項目項目項目項目 帳票 XML XML P S L X ユーザ自身によるカスタマイズ 構築ユーザ Excel を利用した帳票出力 メッセージ通信 定義ファイル
コンテキサーの機能 (2) 基本テーブル画面 入力フォーム付画面 項目項目項目項目項目項目項目項目項目項目 項目 Excel ライクな表示 / 編集画面 項目 登録 単票入力用のフォーム画面 クロス展開画面 日付展開画面 項目項目項目 項目 項目 項目項目 12/1 12/2 12/3 項目 項目 項目項目 項目項目 項目 他のテーブルとのクロス集計用画面 項目項目 項目項目 項目 計画や実績の集計表示画面
コンテキサーを使おう! 1. プログラムをすることなく パラメータなどの設定により目的の機能を実現できる 2. Excel や既存の情報をそのまま活用でき 同時にレガシーのデータベースなどとも連携が可能である 3. 企業の業務知識と若干の IT スキルがある要員が 自ら工夫することでカスタマイズが可能である 4. 製造業において標準的なデータベースのテーブルと属性があらかじめ定義されている 5. データおよびデータ構造がオープンであり 業務の変更や拡張に対応でき発展性がある
コンテキストとエンティティ 見え方 ( 見せ方 ) 持ち方 ( 持たせ方 ) コンテキストコンテキストコンテキストコンテキストコンテキスト エンティティエンティティエンティティエンティティエンティティエンティティ コンテキスト コンテキスト つなげ方 コンテキスト 決め方 コンテキスト コンテキスト コンテキスト コンテキスト コンテキスト 24
コンテキサーの基本構造 エンティティは複数の属性と値のペアをもっています コンテキスト コンテキスト コンテキストはエンティティの属性と値を共有し 独自の値をもつこともできます コンテキスト エンティティ エンティティ コンテキスト コンテキスト エンティティ エンティティは内部連携により値を関連づけています コンテキストはさまざまな関係により値が書換えられます コンテキスト コンテキスト 25
コンテキサーの基本構造 コンテキストは 以下の 3 種類があります エンドユーザ他の業務システム内部ロジック パネルコンテキスト 入出力コンテキスト 作業用コンテキスト 連結 展開 エンティティ 書込 補助 コンテキスト間のデータは エンティティを介した内部連結 ( 静的連結 ) と 動的連結 クロス展開 テーブル演算 そして入力保持などにより値が連携していきます 26
コンテキサーの基本構造 コンテキサーの画面は複数のシートをメニューやタブ またはボタン等で切り替えて利用します パネル パネル パネル シート 1 シート 2 パネル パネル シートは 1 つ以上のパネルで構成されています 1 つのパネルが 1 つのコンテキストに対応します パネルには上下左右にいずれかに入力画面をせっていすることができます パネル シート 3 補助補助パネルパネル パネル ここにはテーブル形式でデータが表示されます シート 1 シート 2 シート 3 ナビゲーション ナビゲーションでガイドすることが可能です ポップアップ型の補助パネルも利用できます 27
コンテキサーの基本構造 印刷帳票のレイアウトは Excel の機能を利用します 業務アプリケーションの内容が定義されたもの Excel の印刷機能 マクロ起動 Excel 出力 Excel 連携 Excel を用いた各種の集計 シートの内容を Excel へ書き込んだもの 一時的なデータの保存 設定ファイル 業務データ本体 コンテキサー ODBC 接続 XML ファイル 部署内のさまざまなデータ群 CSV ファイル RDB テーブル ホスト系基幹システム 28
業務モデルとコンテキサーの対応 コンテキサー 業務 プロファイルの定義 業務フロー ナビゲーションの定義 業務要素 ( アクティビティ ) コンテキストとシートの定義 操作 ( タスク ) 操作 ( タスク ) コマンドとアクションの定義 29
コンテキストの連携 コンテキスト A 限定 コンテキスト B コンテキスト B の状態をもとにコンテキスト A のデータを限定します コンテキスト A 補助 コンテキスト B コンテキスト B の内容をもとにコンテキスト A を個別に追加 修正します コンテキストA コンテキストA 転記展開 コンテキストB コンテキストB コンテキスト B の内容をコンテキスト A の指定位置に転記します コンテキスト C コンテキスト A をコンテキスト B でクロス展開し コンテキスト C に記録します 30
よく使う技の例 一括修正で処理済みフラグを設定する VLOOKUP で標準単価を取得する 差分抽出でマスタ登録リストを作成 チェックしたもののみ別票へ転記する 更新リストにあるデータのみ値を変更 重複した項目を除外したリストを作成 時系列展開で日別に出来高を集計する クロス集計で担当者別の進捗を表示する 31
1 この部分を押下して 入力モードに切り替えます 3 画像が表示されます 登録ボタンを押下すると ファイル名が登録されます 2 この部分をダブルクリックして 画像ファイルを選択します デモ ( その 1)
1 業務メニューの受注伝票を選択して 補助画面アイコンを押下すると補助画面が表示されます 2 入力モードに変更します デモ ( その 2) 3 ドラッグ & ドロップでデータを挿入します 4 ダブルクリックで選択レコードを修正できます
元気が出る製造業の業務アプリ集 (GesGAS) 第二弾! 請求書 納品書 受注票 APSOM 販売管理 APSOM 工程計画 現品票 APSOM 現場管理 APSOM 仕入管理 APSOM マスタ管理 棚卸票 注文書 発注依頼 APSOM 所要量計画 在庫集計 APSOM 在庫管理 業務モジュールと帳票 34
APSOM 販売管理 直接 ID を手入力することもできます ダブルクリックすると得意先をフォームに入力できます 選択した得意先の過去の納入先 ( 実績 ) がリストで表示されます 金額は自動計算されます 金額は自動計算されます ドラッグ & ドロップで出荷品を明細に入力します 35
APSOM 販売管理 納品書と請求書を印刷します 印刷した注文データは状態が納品に変更されリストから消去されます 未出荷の受注伝票のリストが表示されます 選択された受注伝票の明細が表示されます 36
APSOM 所要量計画 再読込ボタンを押下し在庫シミュレーションを実行します 在庫切れがおこった部分は赤で強調表示されます 在庫の基準値を設定します 基準値を下回る場合は強調表示されます 37
APSOM 工程計画 現品票印刷ボタンを押下し 該当する現品票を印刷します 印刷された現品票は画面から消去されます 38
APSOM 工程計画 能力値の設定によって 負荷上限の警告を色で表示します 上画面で選択した装置または日付に該当する作業指示データをリストアップします 39
APSOM 現場管理 すべての作業が完成となると生産オーダが完成となります 選択された生産オーダの予定と実績を作業指示単位で対比させます 40
APSOM 在庫管理 現在在庫画面で現時点の最新の在庫状況を確認します 倉庫単位での在庫合計が集計されます データ更新ボタンでデータを再計算します 工場全体での在庫合計が表示されます 在庫レベルの推移 現在推移画面で現時点までの在庫の増減の様子を確認します 41
業務アプリは自分で作る!! 自分でできる! データ項目の変更画面 帳票の変更業務フローの変更 RDB への対応現有資産との連携 Web 対応セキュリティ強化 APSOM ( 無償版 ) My 元気アプリ ( 有償版 ) My 本格アプリ ( 有償版 ) 無償セミナーへの参加独自にマニュアルで勉強 IT コーディネータ支援 5 万円 / 月以下 本格的要件洗い出し SI 企業による開発社内で独自開発 トータル 500 万円以下 すばやくできる! ツール + サポート + アプリ 42
どのような能力 ( スキル ) が必要? 1 エンドユーザーレベル 自分が担当している業務の手順や全体のなかでの位置づけを理解し 業務情報の意味やデータの扱いかたについて十分な知識があること パソコンの基本操作ができること 2 上級ユーザレベル ( カイゼン担当者 ) 日々の業務で利用している帳票や操作画面が どのような情報によって構成されているか といった情報の構造やまとまり 関連性がイメージできること レコードやテーブルといったデータのかたまりに対して 名前やキーをつけて登録 検索 整理するための手順や方法がイメージできること 3 開発ユーザレベル データベースの知識 パソコンの基本設定やインストール 業務全体のフローの定義 テーブル間の演算やデータの保守などについて理解していること
はじめよう IT カイゼン! IT カイゼン とは 業務のムリ ムダ ムラをなくすために 現場が中心となって情報の流れをよくすること ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 情報構造の見える化 5S( 整理 整頓 ) 情報の流れの見える化 問題発見 業務間 部門間の情報連携 問題解決
ご清聴ありがとうございました