最終報告書

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5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

平成25~27年度間

38 災害緊急時における聴覚障害者の情報伝達保障支援の状況分析 表2 生の協力のおかげで遂行することができた 避難訓練の年間実施回数 回 回 2回 3回 4回 5回以上 4 6 35 9 図 避難所担当者との連携 図2 避難訓練の年間実施回数 Ⅳ 調査研究の経過および結果 なかでも年2 3回実施して

学校の危機管理マニュアル作成の手引

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

( 平成 29 年度公民館等活性化モデル事業 ) 館名 事業名 趣旨 特徴 尾道市向東公民館 防災フェア in 向東! ~ 地域を繋ぐ環 輪 和 話 ~ 〇公民館を核とした地域の防災力の向上〇各種団体 小中学校が繋がり, 安心 安全に暮らせるまちの基盤づくり〇子供たち及び地域住民の公民館への信頼感醸

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

Taro-07_学校体育・健康教育(学

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

Microsoft Word - 研究の概要他(西小) 最終

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

系統的で一貫性のあ評価指標 評価指標による達成度 総合評価 るキャリア教育の推進に向けて 小 中 1 卒業後の生活につながる客観的 < 評定 > 学部段階での客観的アセスメントに基づいた指導計画 指標に基づいた卒業を立案することができる A B C 後の生活を見据えた教育活動につながる 2 立案され

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

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17 石川県 事業計画書

学校評価保護者アンケート集計結果 2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

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事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

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4.原稿(資料)

愛媛県学力向上5か年計画

2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

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市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

南陽市登下校防犯プラン 南陽市教育委員会 H30.8 月策定 1 はじめに平成 30 年 5 月 新潟市において 下校途中の7 歳の児童が殺害された事件を受け 今後も 社会全体で子供の安全を守ることが一層求められている そのような中 平成 30 年 6 月 22 日 登下校時の子供の安全確保に関する

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2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

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第4章 道徳

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

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2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

2013 年度 統合実習 [ 表紙 2] 提出記録用紙 5 実習計画表 6 問題リスト 7 看護過程展開用紙 8 ( アセスメント用紙 1) 9 ( アセスメント用紙 2) 学生証番号 : KF 学生氏名 : 実習期間 : 月 日 ~ 月 日 実習施設名 : 担当教員名 : 指導者名 : 看護学科

平成18年度標準調査票

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45 宮崎県

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目 次 はじめに 1 新郷地区でのこれまでの取り組み 2 共通の取り組み 3 個別テーマ 4 防犯 4 防災 5 コミュニティー 6

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資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

平成18年度標準調査票

目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 鎌倉市立関谷小学校

2014年度_三木地区概要

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

資料 2 東区まちづくり推進事業の検証結果について ( 平成 29 年度第 2 回東区まちづくり懇話会 ) 開催概要 開催日時 : 平成 29 年 9 月 15( 金 ) 午前 9 時 30 分 場 所 : 東区役所 3 階すこやかホール 熊本市東区役所

持続可能な自治会活動に向けた男女共同参画の推進について(概要)

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

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2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

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チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

PowerPoint プレゼンテーション

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

平成 28 年度 県民 Webアンケート 第 6 回自主防災の取り組みについて 実施期間 2016/9/15~2016/9/21 アンケート会員数 224 人回収数 191 件 ( 回収率 85.3%) 近年 全国各地で自然災害が多発しており 奈良県でもいつ大きな災害に見舞われるかわかりません 災害

問 3 問 1 で複数種目を回答した場合 指導形態について該当するものを選んでください ( 問 1 で複数種目回答していない場合は回答不要 ) 1 学校が選択した複数種目をすべての生徒に履修させている 2 学校が提示した複数種目から生徒が選択して履修できるようにしている 3 その他 ( 具体的な指導

平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

解答類型

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

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新入社員フォローアップ研修|基本プログラム|ANAビジネスソリューション

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

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平成15年度 家庭科 年間指導・評価計画

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かたがみ79PDF用

第(  )学年 国語科「         」年間指導計画

H30全国HP

「標準的な研修プログラム《

ICTを軸にした小中連携

授業概要と課題 第 1 回 オリエンテェーション 授業内容の説明と予定 指定された幼児さんびか 聖書絵本について事後学習する 第 2 回 宗教教育について 宗教と教育の関係を考える 次回の授業内容を事前学習し 聖書劇で扱う絵本を選択する 第 3 回 キリスト教保育とは 1 キリスト教保育の理念と目的

Transcription:

1. 防災教育チャレンジプラン概要 実践団体名 連絡先 プランタイトル 秋田県大館市立第二中学校 0186-48-2935 アヤメの里の防災リーダー目指して ~ 雤にも負けず雪にも負けず~ プランの対象者 1 中学生, 保護者 地域住民 対象とする 災害種別 2 災害全般 プランの目的 ここがポイント! 地域住民の防災意識や実践力を高めるために, 中学生が地域の防災リーダーとして, 防災活動を企画 運営していける力を身に付ける 災害時, 学校が地域の避難場所として機能するため, 避難所運営のための知識や実践力を身に付ける 地域産業における防災活動を理解し, 人災等の二次災害を防ぐための努力を学んだり, 提言としてまとめたりする プランの概要 生徒を中心とした防災活動検討委員会を組織し, 地域住民と共に地域防災組織を立ち上げ, 地域に根ざした防災活動に取り組む 避難所コンテストや炊き出し訓練など, 学校が避難所となったときの役割や運営の仕方を考える 地域産業を訪問し, 地域産業が取り組む防災について学習を深める 期待される効果 ここがおすすめ! 地域住民との交流が進み, 地域の防災意識が高まる また, 地域力 として, 中学生が必要な人材となり, 地域を活性化させる役割を担う 災害時に対応する知識や実践力が身に付き, 地域に貢献できる 地域産業を理解することで地域愛を育むことができる - 6 -

2. プランの年間活動記録 (2012 年 ) プランの立案と調整 準備活動 実践活動 防災活動検討委員 防災活動検討委員会の 第 1 回防災活動検討委員会の実施 4 月 会の設立 役割について確認 町内班会 年間活動計画の立案 学年行事の準備 修学旅行でのそなエリア見学 避難訓練の準備 エコシステム花岡訪問 5 月 地域の防災組織立ち上 第 1 回避難訓練 げに向けて, 地域の代 学校報 あやめ の発行 表者と検討 地域防災組織立ち上げ 地域防災組織の立ち上げ 6 月 の準備 消防隊員によ る助言の依頼 7 月 小学校との交流 Ⅰ 8 月 防災マップバージョン アップの構想検討 AEDを含む救急救命講習 地域防災活動 Ⅰ 避難所モデル プランコンテスト 着衣水泳学習( 保健体育 ) 9 月 後半プランの見直 しと計画 学校祭での防災展準備 地域防災活動 Ⅱ 地域防災活動 Ⅲ 防災マップバージョンアップ 炊き出し訓練に向けて 学校祭での防災展 10 月 自衛隊員と素案の検 炊き出し訓練 討 11 月 12 月 プランのまとめと 振り返り 防災マップDVD 化の準備 小学生との交流 Ⅱ 避難訓練の準備 防災マップ DVD の制作 1 月 第 2 回避難訓練, 防災講演会 防災グッズの制作 ( 技術 家庭 ) 2 月 放射能に関する学習 ( 理科 ) 3 月 - 7 -

3. 実践したプランの内容と成果 タイトル 1 町内班会 ( 町内の危険個所確認と緊急連絡網づくり ) 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 4 月 10 日 ( 火 ) 大館市立第二中学校体育館地域における危険個所, 避難場所を確認するとともに, 緊急時に備え連絡網を整備する事前防災活動検討委員会 ( 生徒主催 ) にて, 町内班会の進め方を確認した 当日地域防災マップを活用し, 地域の危険個所や避難場所を確認した その後, 緊急時に備え, 町内の連絡網を整備した 事後各自で町内の危険個所や避難場所を確認した 成果 新入生に対し, 地域の危険個所や避難場所を教えることができた タイトル 2 修学旅行でのそなエリアの見学と災害の疑似体験 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 5 月 24 日 ( 木 ) 東京臨海広域防災公園 そなエリア 災害時における行動について学ぶ 事前そなエリアについてどのような施設なのかを学習した 当日災害後の3 日間の行動について疑似体験した 事後総合的な学習の時間において, 新聞形式にまとめた 全校発表会で, 代表のグループが全校生徒の前で発表した 成果 災害発生時の疑似体験ができ, 映像による学習による思考もでき有意義であった 課題 体験したことを日常の生活にもつなげて生かしていけるようにしたい - 8 -

タイトル 3 エコリサイクル花岡訪問 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 5 月 22 日 ( 火 ) 大館市花岡町字堂屋敷 30-2 エコ産業と防災についての関わりを学ぶ事前エコリサイクルがどのような会社なのか情報を集め, 知りたいことをピックアップした 当日工場内を見学し, 地域産業の実態とそこで働く人たちの努力によって人的災害を未然に防ぐ取り組みを学んだ 自然災害に限らず, 人的被害についても学ぶことができた 事後総合的な学習の時間に, 個人新聞を作成し学んだことをまとめた 学校祭で, プレゼンテーションや寸劇を効果的に入れて, 学んだことを発表した 成果 学校生活で身に付けたことが, 社会に出ても重要であることを実感できた 課題 実感したことを日々の生活に自主的に生かしていくこと タイトル 4 避難訓練 ( 地震 ) 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 5 月 29 日 ( 火 ) 大館市立第二中学校内 災害時における避難の仕方や行動について学ぶ 事前緊急地震速報を受けた場合の対処の仕方について学習した 当日大地震が発生し, 緊急地震速報を受信にしたところから, 実際の避難まで訓練した 事後日頃の地震対策と避難の仕方や頭を守る大切さについて確認した 成果 生徒が考案したヘルメット着用により, より安全な避難が可能になった 課題 緊急地震速報を受けた後, 身の安全の優先順位について検討を要した - 9 -

タイトル 5 地域防災組織の立ち上げ 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 水 ) 大館市立第二中学校内 地域の防災リーダーとしての自覚を育むとともに実践力を身に付ける 事前防災活動検討委員会にて地域防災活動の進め方を検討した 当日地域防災活動実施に向け, 生徒と大人の町内会長が話し合いをし, 計画を立てた 事後各町内の活動内容を掲示物やおたよりに載せて周知した 成果 地域の一員と地域での防災リーダーとしての自覚をもたせることができた 課題 地域防災活動日までの, 意欲の継続と活動内容の在り方 タイトル 6 小学校との交流 Ⅰ 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 7 月 17 日 ( 火 ) 大館市立釈迦内小学校内 異年齢集団との交流と地域防災に関する情報を共有する 事前小学校町内班会での中学生の役割を確認し合った 当日防災マップを持参し, 地域の防災に関する情報を伝達し, 低学年児童と集団下校を行った 事後自分たちより弱い立場にある人たちへの関わり方について確認した 成果 緊急時の対応として, 小学生と共に下校する体制が築けたこと 課題 緊急時, 小中学生で集団下校する際の保護者等への連絡体制の在り方 - 10 -

タイトル 7 AED を含む救急救命 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 8 月 1 日 ( 水 ) 大館市立第二中学校体育館 心肺蘇生法と自動体外式除細動器 (AED) について理解を深める 1. 講師紹介 ( 消防隊員 ) 2. 応急処置の目的 必要性について講話 3. 実技 ( グループごと ) 1 心肺蘇生法 2AEDの使用方法 4. 保健委員会の寸劇と感想発表 5. 事後指導 ( ワークシートへの記入 ) 成果 生徒, 教職員ならびに地域の方々も一緒に講習を受けたことで, 地域全体の防災意識が向上した 課題 教科との関連を図りながら, より効果的に実践力を高めたい タイトル 8 避難所としての学校 ( 避難所モデルプラン コンテスト ) 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 8 月 20 日 ( 月 ) 大館市立第二中学校内学校が避難所になった場合の在り方について考える事前避難所の現状と不便さについて理解を深める 当日快適に過ごせる避難所の在り方を空間 人の観点から考え, レポートにまとめる 事後学校祭にて展示し, 優秀な作品を選出し表彰する 成果 避難所生活の大変さを理解し, 中学生ができることや避難所としての学校の活用例など具体的なイメージをもつことができた 課題 避難所に対するイメージづくりのための資料や情報が思ったより尐ないこと - 11 -

タイトル 9 地域防災活動 Ⅰ 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 8 月 22 日 ( 水 ) 各町内 地域防災活動を通して, 防災についての地域力を向上させる 事前地域防災組織を立ち上げた際の確認事項について, 町内班長を通して周知した 当日町内毎に計画した防災活動を地域住民と共に行った 事後地域防災活動の意義と地域連携の大切さを再確認した 成果 地域防災活動の内容に, 町内毎の工夫が見られた 地域住民との交流が図られた 課題 消火器等の用具の確保と指導者の確保 タイトル 10 地域防災活動 Ⅱ( ふるさと学習 ) 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 9 月 11 日 ( 火 ) 各町内 地域行事に参加することで, 地域の情報を得たり, 異年齢交流を深めたりする 事前地域行事と防災についてのかかわりを防災検討委員から周知した 当日地域行事に参加し, 一人暮らし老人宅や空き家などの情報を得た 事後地域で得た情報と防災マップの関連について検討した 成果 様々な地域情報を得ることができ, 地域への理解が進んだ 課題 地域情報の集約の仕方と防災マップへの関連づけ - 12 -

タイトル 11 地域防災活動 Ⅲ( 地域ボランティア ) 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 9 月 18 日 ( 火 ) 各町内 地域ボランティアを通して, 地域の方々との交流を深めるとともに, 地域内の危険箇所等を再確認する 事前町内班長が, 町内会長との打ち合わせを行い, 決定事項を町内班会で周知した 当日地域の一員としてボランティア活動を行った また, 各町内の危険箇所を調査した 事後得た情報を防災マップ作りに活用した 成果 地域の方々とのコミュニケーションを取ることで, 地域への理解が進んだ 課題 町内ごとの取り組み具合の差 タイトル 12 防災マップづくり ( 防災マップのバージョンアップ ) 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 10 月 1 日 ( 月 ) 大館市立第二中学校内 防災マッブ作成を通して, 災害や地域防災活動に対しての意識を高める 事前地域防災活動 Ⅲ の際に, 危険箇所等の確認を行った 当日夏季と冬季の危険箇所等を比較しながら, 防災マップを作成した 事後各地区の危険箇所等を他地区の生徒に説明した また, 学校祭で防災マップを掲示した 成果 夏季と冬季を比較することで, 自分たちの地域に対する理解を深めることができた 課題 マップの大きさに対しての写真の配置や活用枚数 - 13 -

タイトル 13 二中祭の取り組み ( 防災展 ) 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 10 月 7 日 ( 日 ) 大館市立第二中学校内地域防災マップや避難所運営のアイデアなど, 今年度の防災に関する作品などを展示することで, 生徒, 保護者や地域住民への啓発活動を行い, 防災意識の高揚を図る事前防災展示の担当生徒の希望を募り, 防災意識についてのアンケートを実施, 集計, 防災に関する啓発資料などを作成した 当日作成した資料, 全校生徒が制作した地位防災マップを展示した また, 昨年度作成した防災 DV Dの閲覧ができるようにした 事後作成した資料を二中祭以降も校内に掲示した 成果 全校制作として各々のグループが取り組んできた地域防災マップを展示することで, 他町内の様子も知ることができ, 自分たちの活動が確認でき, 成就感 達成感を味わった また, 防災に対するアンケートのまとめを見ることで, 防災意識をさらに高めることができた 課題 アンケート結果から, 家庭の防災意識をさらに高める必要性がある タイトル 14 炊き出し訓練 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 10 月 24 日 ( 水 ) 大館市立第二中学校内火起こしや炊き出しの実際に挑戦し, 緊急時に対応できる能力を身に付ける事前炊き出し訓練の計画や役割分担について知る 自衛隊隊員と連絡を取り合い, 活動目的や当日の動きについて確認を行う 当日火起こしの行い方, なべによる炊飯と豚汁づくりの実施 事後感想記入と掲示 成果 学校が避難所となったとき, 中学生ができることを確認し, 炊き出しの仕方を身に付けることができた 課題 自衛隊員との連絡調整を教師主導で行ったが, 生徒が携わることのできる部分では生徒も活用したいものである - 14 -

タイトル 15 小学校との交流 Ⅱ 実施月日 ( 曜日 ) 平成 24 年 12 月 14 日 ( 金 ) 大館市立釈迦内小学校同じ学区の小学生に積雪時の防災について説明したり, 集団下校したりして, 小学生の防災意識を高めるとともに, 小中学校の連携を深める 事前説明のための練習 当日小学校に移動後, 小学校の町内児童会に参加し, 地域ごとに積雪時の防災についての情報を説明する その後, 町内ごとに集団下校し, 実際の危険箇所を確認した 成果 自分たちの取り組みの成果を広めることができた 自分たちより弱い立場にある小学生を守るとともに, 地域の防災リーダーとしての自覚が育まれた 課題 小学校との距離があるため, 定期的に連携を取ることが困難である タイトル 16 地域防災活動 Ⅳ( 除雪ボランティア ) 実施月日 ( 曜日 ) 平成 25 年 1 月 12 日 ( 土 ) (2011 年実施分 ) 各町内地域の除雪ボランティア計画を立案し, 地域を雪害から守る実践力を身に付ける事前防災活動検討委員会にて除雪ボランティアの進め方を検討した 地域防災活動実施に向け, 生徒と町内会長が話し合いを行った 当日地域の一員としてボランティア活動を行った 事後活動内容を掲示物やおたよりに載せて周知した 成果 自分たちが住む地域の除雪ボランティアを行うことで, 地域連携が図られ, 雪害を防ぐための実践力が身に付いた 課題 除雪ボランティア設定日に限らず, 自分たちの判断の下, ボランティア活動を行っていけるようにしたい タイトル 17 避難訓練 Ⅱ( 積雪時 ) 防災講演 実施月日 ( 曜日 ) 平成 25 年 1 月 16 日 ( 水 ) (2011 年実施分 ) 大館市立第二中学校内積雪時の安全確保や避難の仕方を身に付ける訓練 開催発生時の避難の仕方について 積雪時の避難の仕方について講演 成果 積雪時の安全な避難の仕方や知識が身に付いた また, 日頃から避難口の確保の大切さが理解できた 課題 地域住民への避難誘導の在り方や安全確保の仕方を検討したい - 15 -

タイトル実施月日 ( 曜日 ) 18 防災グッズ製作 平成 24 年 1 月 28 日 ( 月 )~ 実施予定大館市立第二中学校内多機能フリース ブランケットの製作を通して, 自宅に必要な防災グッズをリストアップし, 家族と一緒に準備をする事前自宅での防災グッズの準備状況を調べ, 必要な防災グッズをリストアップする 当日製作 (4 時間 ) 防災グッズリストづくり (1 時間 ) 事後一定期間後の各家庭の準備状況に関する評価 タイトル実施月日 ( 曜日 ) 19 放射能に関する学習 平成 25 年 2 月実施予定大館市立第二中学校内放射線の性質を知り, 正しい知識と判断力を身に付ける 観察 実験を通して, 放射線の性質について学ぶ 放射線に関するDVDを視聴し, 医療や製造業など, 身近なところでその性質が利用されていることを学ぶ 4. 苦労した点 工夫した点 プランの立案と調整で苦労した点工夫した点 地域に根ざした防災活動を目指し 積雪時の防災 をプランに盛り込んだ しかし, 時期が限定されるため, 年間を通して地域と関わりをもてるよう計画立案した また, 計画立案時には, 生徒が主体的に活動できるよう, 生徒主催の防災活動検討委員会を立ち上げ, 事業の推進に当たらせた 避難所としての学校の在り方に取り組む上で, 情報が尐なく, どのような形で実践に結びつけていくか苦労した 工夫点としては, 消防や自衛隊などの機関と連携し, 学校として必要とする情報を提供していただいた 地域産業と防災の在り方に取り組む上で, 住民感情に配慮するため, エコ活動や教科における学習とリンクさせながら実践に結びつけた 準備活動で苦労した点工夫した点実践に当たって苦労した点工夫した点 中学生が中心となって地域防災組織を立ち上げるにあたり, 学校報の地域全戸配布, 町内班長と町内会長のパイプ, 学校支援地域本部事業の活用など, これまで築きあげてきた地域との連携が功を奏した 学校と町内会長のパイプを生かし, 町内会長を窓口としてプランの立案と調整を行った 生徒の主体性を育てるために, 生徒主催の防災活動検討委員会を設置し, 地域に役立つ中学生となれるようプランの立案 調整を行った 防災教育に取り組みに当たり, 教育課程内の時数をいかに割り当て, いかに生み出すか苦労した 学校行事や長期休業等を上手に使用し, 教育課程内で対応できるようにしたとともに, 教科や総合的な学習の時間とも関連付けながら調整を行った 昨年度の取り組みを土台として, 今年度の重点である 地域との連携および地域に根ざした防災活動の在り方 に関する実践を行うことができた 昨年同様, 職員の役割分担や組織的活動の際の共通理解に時間がかかってしまった 今後も生徒の防災意識の高揚, 実践力の育成, 災害時の備えについて, 継続して取り組んでいくことが大切だと考えている - 16 -

5. 小学校及び地域や他の団体との連携 協力 連携先の分類団体名, 組織名協力 連携の内容 学校 教育関係 同窓会組織 大館市立釈迦内小学校 小学校の町内児童会において, 本校生徒が作成した地域防災マッ プを活用し, 危険箇所や防災施設について説明した 本校生徒と小学校児童が集団下校を行った 保護者 PTA の組織 PTA 救急救命講習会や地域防災活動に参加し, 生徒とともに活動した 地域組織国 地方公共団体 公共施設企業 産業関連の組合等ボランティア団体 NPO 法人 NGO 等 各町内会 学校支援地域本部( 地域住民 ) 釈迦内地区まちづくり協議会 町内会長連絡協議会 婦人会 大館広域消防署 大館市教育委員会 防衛省秋田地方協力本部大館出張所 エコシステム花岡 東光コンピュータサービス 地域防災活動における, 生徒の活動への協力を依頼した 協議会が主催する講演会と避難訓練を組み合わせ, 相互作用によって防災意識を高めることができた AEDを含む救急救命講習会の講師として協力をいただいた 地域防災組織を立ち上げる際, 被災地における中学生の活動の意義について講演をいただいた 炊き出し訓練時に, 火の起こし方や役割分担の仕方の指導をいただいた 地域産業と防災を考える上で, 職場見学に協力いただいた 地域防災マップバージョンアップにあたり, 編集作業にアドバイスをいただいた 職業, 職能団体 学術組織, 学会等 6. ( 実践したプラン全般について ) 成果として得たこと全体の反省 感想 課題今後の継続予定 生徒中心の防災活動検討委員会を立ち上げたことで, 防災に関する意識が高まったとともに, 諸活動における主体性が育まれた 様々な取り組みの結果, 防災に関する知識や災害時における実践力が身に付いてきた 地域に根ざした防災活動を展開したことで, 地域住民の防災意識を向上させることができた また, これまで培った地域連携をさらに深めることができ, 地域と学校の一体感が醸成された 生徒に 地域の防災リーダー としての自覚が芽生え, また, 将来にわたって, 地域の一員として尽力するといった心情も育むことができた 防災教育を通して, 防災に関する知識や実践力を身に付けることができた以上に, 地域連携やふるさとに対する愛着をもてたことに大きな意義があった 年間計画を策定し, 見通しをもった取り組みができた 教育課程内でできること, 教育課程外で行うことを明示したことで計画的により実践的に活動することができた 課題として挙げられることは次の4 点である 1 想定外の災害への対応とマニュアルづくり 2 保護者との連携 3 防災教育の教育課程への位置付け 4 危機意識を継続した取り組み 2 年間の防災教育チャレンジプランの実践を受け, 生徒や地域の防災意識や災害への実践力が身に付いてきた この活動を継承し, 次年度以降は次のような取り組みを考えている 1 活動内容の精選と継続的な取り組み 2 実践内容の集約と実践成果の普及 還元 - 17 -

7. 今年度の重点 地域との連携および地域に根ざした防災活動の在り方 に関わる実践 中学生が地域の防災リーダーとなり, 地域住民と共に活動することにより, 地域の一員としての自覚 と, 地域防災の重要性を認識することができた また, 避難所コンテストや炊き出し訓練などの活動を 通して, 災害時に対応する知識や実践力を身に付けることができた さらに, 地域住民との交流が進む につれ, 地域とのつながりが強くなり, 災害時, 学校が避難所として機能するための基礎を築くことが できた 以下にその具体的な取り組みを記す (1) 地域防災組織の立ち上げ 大館消防署員を招き, 防災集会を開催した 防災活動に関するアドバイスをいただき自分たちの活 動の重要さを再認識することができた 町内会ごとの話し合いをもち, 要望や地域行事についての詳細をうかがいながら, 今年度の取り組 みについて話し合い, 決定をした 防災集会での消防隊員による助言 地域防災組織立ち上げのための町内会ごとの話し合い (2) 小学生との交流 7 月と12 月の2 回実施した 7 月には, 夏の防災マップを,12 月には積雪時の防災マップを加えたものを用いて, 危険箇所やAEDの設置場所について, 小学生を前に説明した その後, 小学生とともに集団下校した 小学校での防災マップ説明 (12 月 ) 小学校での防災マップ説明後の集団下校 (7 月 ) 小学生との集団下校 (12 月 ) - 18 -

(3)AED を含む救命救急講習 消防署から救急救命士を迎え, 人形による胸部圧迫とAED 操作を体験し, 緊急時の対応について学び, 実践力を高めた 生徒, 教職員ほか, 保護者 地域住民も多数参加しての講習会となった (4) 地域防災活動 夏休み中に, 町内ごとに防災活動を行った 地域住民も参加して, 町内の防災看板を作ったり, 消火器の使用方法についての講習を受けたりした 9 月中旬には, 地域行事 ( 祭典 ) に参加し, 地域住民と交流を深めた 9 月下旬には,3 回目の地域防災活動を行い, 各町内の危険箇所の様子を確認したり, 地域住民とともに清掃活動を行ったりした AED の使用方法の説明 地域防災活動 Ⅰ 各町内での取り組み 地域防災活動 Ⅱ 地域行事への参加 (5) 炊き出し訓練 自衛隊の協力を得て, 炊き出し訓練を行った 地域防災に貢献する意義や, 地域の防災リーダーとして, 災害時に貢献できる実践的な実習を行うことができた 地域防災活動 Ⅲ 各町内での取り組み 自衛隊の協力による炊き出し訓練 - 19 -