<4D F736F F D E F EF BF38AD48D5C90AC96DA95572E646F63>

Similar documents
(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

(Microsoft Word - \201\2403-1\223y\222n\227\230\227p\201i\215\317\201j.doc)

< C55F8E738A5889BB92B290AE8BE688E682C982A882AF82E E FB906A2E786477>

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

2

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

表面.ai

第 1 章基本計画の策定 1 策定の趣旨 総合計画基本構想では 豊かな自然と歴史 文化につつまれ人と人がつながる市民創造都市高岡 をまちの将来像に掲げ 17 のめざすまちの姿を目標として設定しています 第 3 次基本計画は 基本構想で示した市の基本的な取り組みの方向性に基づき 中期的な視点に立って

中井町緑の基本計画(概要版)

<91E682548FCD5F8AEE967B8D5C917A2E786477>

Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

総合計画及び国土利用計画アンケート調査結果 平成 20 年度 地域別構想 土地利用の方向性について 上位3つ ①無秩序な開発を抑制し 農地等は極力保全する ②主要な沿道等への店舗の立地を進め 利便性を高める ③身近な公園 生活道路 下水道などの生活環境基盤を整備する 住みよい 25.6% 22.9%

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

Microsoft Word 八尾市市街化調整区域における地区計画のガイト

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

目 次 1 背景 目的 1 2 計画の位置付け 2 (1) 計画の位置付け 2 3 現状の問題と課題 3 (1) 現状の問題 3 (2) 課題 3 4 市街化調整区域における土地利用方針 5 (1) ゾーンにおける土地利用方針 6 (2) 各ゾーンのイメージ 10 5 土地利用現況図 11 6 土地

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

計画書

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

4. 地区計画の基本的な考え方 1. 市街化を抑制すべき区域 という市街化調整区域の基本理念は 地区計画の策定によってその性格が変わるものではないこと 2. 開発行為を伴う地区計画については いたずらに市街地を拡大しないよう その必要性 周辺の公共施設の整備状況 自然環境 景観や農林業との調和等の観

(Microsoft Word p55\201`61\201E\221\3464\217\315.doc)

4. 都市機能誘導区域 4.1 都市機能誘導区域設定の基本的な考え方 (1) 都市機能誘導区域とは医療 福祉 商業等の都市機能を都市の中心拠点や生活拠点に誘導し集約することにより これらの各種サービスの効率的な提供を図る区域のことです 原則として 居住誘導区域内において設定します これらの都市機能は

2 1 都市計画の目標 基本理念 愛知の都市づくりビジョン 平成 29 年 3 月 の都市づくりの理念である 時代の波を乗りこなし 元気と暮らしやす さを育みつづける未来へ の考え方を受け 元気 と 暮らしやすさ に対応した本区域の基本理念を定めます 広域からヒトやモノが集まるとともに 歩いて暮らせ

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)


<819A819A94928E E738C7689E F E6169>

TRY TRY TRY TRY TRY 5

<4E6F2E C196D889AE926E88E62E786477>

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

Microsoft Word - ★都市マス案(最終案) docx

<4D F736F F D A6D92E894C A968795FB8E738E738A5889BB92B290AE8BE688E682CC926E8BE68C7689E682CC834B >

< F2D918D8A87955C81698BE688E68BE695AA816A8CA795AA2E6A7464>

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

1. 目的 本町の第 3 次総合計画において 本町の将来像である ( みんなが主役 やすらぎと健康福祉のまち ) の実現に寄与すべく 本町の市街化調整区域における地区計画の運用にかかる基本的な方針を示すため 市街化調整区域における地区計画運用指針 ( 以下 運用指針 という ) を策定しました この

<8E738A5889BB92B290AE8BE688E E C E6169>

<4D F736F F F696E74202D E738C7689E682CC8A C689DB91E882C982C282A282C42E >

(2) 富士北麓都市計画都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 ( 平成 23 年 3 月 ) 山梨県では 既に人口減少 超高齢社会が到来しており 都市経営コストの最適化 自動車を自由に使えない高齢者等の移動手段の確保 公共公益施設や大規模集客施設の適正立地 地球環境問題への対応など様々な課題が都市

<4D F736F F D CF8D5888C48C7689E68F91817A948E91BD B8A58926E8BE62E646F63>

スライド 1

市街化区域及び市街化調整区域の区域区分の見直し方針案 小野市 1 区域区分見直しの基本的な考え方区域区分見直しの考え方は 都市計画運用指針 を踏まえ 次のとおりとする (1) 目標年次におけるフレームの設定区域区分の見直しについては 都市計画区域マスタープラン 市町マスタープラン等に示された都市の将

7-7 丸子地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水辺 里山 人きらめき 産業活力が満ちた依田川流域のまち ( 基本目標 ) 製造業の集積が高い地域であることから 職住近接のゆとりある生活空間の創出をめざすとともに 地域内外の交流促進や日常生活のための道路交通環境整備を進めます 依田川 内村川周辺に

指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

Taro-全員協議会【高エネ研南】

第 2 章立地適正化計画の基本方針 第 2 章立地適正化計画の基本方針 1. 沼津市における立地適正化計画の導入について (1) 沼津市における立地適正化計画の活用方針 立地適正化計画は 本市を持続的に発展させるため 居住 と 交流 に一体的に取り組み 将来の目指すべき都市像 * を実現する計画とし

3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 このガイドラインに示す事項以外に 開発許可の要件を満たすことが 2. このガイドラインに示す事

土師地区地区計画

2. 住民アンケート調査 以下の既往のアンケート調査から 都市計画及びまちづくりに関する住民ニーズや方向性等を以下の とおり把握 解析する (1) 第 2 次長久手町土地利用計画策定にあたってのアンケート調査 1 調査の概要 調査対象は 町内在住住民及び市街化調整区域の土地所有者とし それぞれ 2,

第3 復興整備計画 参考様式集

<81798E9197BF FCD817A8CF092CA82DC82BF82C382AD82E88D7393AE8C7689E62E786477>

参考資料 鳥取市都市計画マスタープラン 環境 文化 交流 拠点都市 とっとり ~ 個性ある新 生活交流都市 (( ハーモニーシティ )) をめざして ~ 概要版 平成 18 年 5 月 鳥取市

2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1

honpen.doc


PowerPoint プレゼンテーション

大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市

参考資料 ( 美祢都市計画区域 ) 目次 1. 区域区分の二次検討 25 23

目次 方針策定の背景 1-1. 用途地域指定の基本的な考え方 1-2. 住居系 [ 第一種低層住居専用地域 ] [ 第二種低層住居専用地域 ] [ 第一種中高層住居専用地域 ] [ 第二種中高層住居専用地域 ] [ 第一種住居地域 ] [ 第二種住居地域 ] [ 準住居地域 ] [ 田園住居地域 ]

Microsoft Word - 岡崎駅南リーフレット案【最終】

<8ED089EF8E91967B90AE94F5918D8D878CF095748BE0955D89BF88CF88F589EF2E786477>

大阪狭山市市街化調整区域における地区計画のガイドライン(案)

目 次 1. 趣旨 背景 1-2 基本方針を策定する目的 2. 区域区分変更の考え方 関連法令等 2-2 基本的な考え方 2-3 目標年次 2-4 目標年次における市街化区域の規模の設定 3. 市街化区域への編入 編入の考え方 3-2 編入基準 3-3 編入を保留

目次 1. 策定の目的と位置づけ (1) 策定の目的 1 (2) 市街化調整区域における地区計画運用基準の位置づけ 1 2. 市街化調整区域における土地利用方針の基本的な考え方 (1) 市街化調整区域における土地利用方針 2 (2) 市街化調整区域における地区計画の運用にあたっての基本的な考え方 3

<93738E738C7689E6837D E815B E31307E816A2E786477>

平成17年度予算案事業本部・局別記者発表日程表(案)

3. 同意方針 3-1. 共通事項 (1) 上位計画との整合性 ( ア ) 地区計画が 都市計画区域マスタープラン等における土地利用の基本的な考え方と整合していること ( イ ) 地区計画が 市町都市計画マスタープラン等と整合していること 考え方 市街化調整区域は 本来市街化を抑制する区域であること


目次 第 1 章背景 目的 1 第 2 章対象外区域 3 第 3 章運用の考え方 4 第 4 章運用の基準 6 第 5 章提案の審査 9


目 次 第 1 章策定の目的と位置づけ 計画策定の目的 計画の

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

かごしまコンパクトなまちづくりプラン ( 立地適正化計画 ) 素案概要版 - 目次 - 1. 立地適正化計画の概要 2 2. 計画策定に係る基本的な考え方 4 3. 居住誘導区域 6 4. 都市機能誘導区域 8 5. 誘導施設 届出制度 目標値の設定 都市機能及び

「新しい都市づくりのための都市開発諸制度活用方針」

和泉市の宅地開発における制度

<4D F736F F D A6D92E894C A968795FB8E738E738A5889BB92B290AE8BE688E682CC926E8BE68C7689E682CC834B C98AD682B782E9895E97708AEE8F80>

本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市


市川都市計画都市再開発の方針の変更 市川都市計画都市再開発の方針を次のとおり変更する

工業地域用途地域の一つで 主として工業の業務の利便の増進を図る地域のこと 住宅や店舗は建てられるが 学校や病院 ホテルなどは建てられない 高次都市機能行政 教育 文化 情報 商業 交通 レジャーなど都市自体が持つ住民生活や企業の経済活動に対する各種のサービス機能のうち 受益圏が広域にわたる質の高い機

柏駅西口北地区まちづくり

市街化調整区域内における地区計画について

Ⅰ 用途地域指定の基本方針 1 用途地域別 市街地像 と指定の基本方針 1 2 境界の設定 4 3 用途地域見直しの時期 5 4 その他の地域地区や地区計画の活用 6 Ⅱ 用途地域の指定基準 第一種低層住居専用地域 7 第二種低層住居専用地域 9 第一種中高層住居専用地域 11 第二種中高層住居専用

Microsoft Word - さいたま市都市計画道路見直し指針1/3.doc

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

スライド 1

多摩ニュータウン地域再生ガイドライン|第4章 多摩ニュータウンが目指す将来像

金沢都市計画地区計画の変更

東京都市計画第一種市街地再開発事業前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業位置図 東京停車場線 W W 江戸橋 JCT 日本橋茅場町 都 道 一石橋 5.0 特別区道中日第 号線 江戸橋 15.

区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

圏央道スマートインターチェンジ周辺地域の土地利用方針 目次 1 策定の背景 目的 位置づけ 1 (1) 背景 1 (2) 目的 1 (3) 位置づけ 1 2 対象地域 2 (1) 対象地域の範囲 2 (2) 対象地域の特性 3 (3) 対象地域の特性と課題の整理 7 3 スマートインターチェンジ周辺


P19-20.ai

Transcription:

資料 3 福岡市基本計画 ( 素案 ) 第 2 章計画各論 2 空間構成目標 第 4 回部会資料 1

2

2 空間構成目標 空間構成目標は 市民生活や都市活動の場となる都市空間を どのように形成し どのように利用する空間とするかを目標として示したものです 都市空間の形成にあたっては 長期の視点に立って まちづくりを進める必要があり 本計画の目標年次である 2022 年度 ( 平成 34 年度 ) までの今後 10 年間 この目標に向かってまちづくりを進めていきます 1 現状と課題 福岡市では 都心部を中心に Y 字形に伸びる広域的な都市軸に沿って都市機能が集積してきましたが 都市高速道路や外環状道路などの幹線道路網や地下鉄などの鉄道網の整備により 放射環状型の都市軸が形成され 都市の骨格がより明確になってきました 陸海空の広域交通ネットワークや都市機能の充実により ビジネスや観光などによる交流が活発化し 九州 日本各地はもとより アジア 世界へ向けた国際交流軸が形成されつつあります 経済社会がグローバル化し 国や地域を越えて経済活動が活発に行われるようになり 国際的に魅力のある都市に人や投資が集中するようになり 国際競争力のある都市づくりが必要になっています 一方 高齢化が進むなか 身近なまちの利便性や誰にでも分かりやすく使いやすい公共交通の確保など 市民の日常生活の質の向上を図る必要があります 福岡都市圏は 豊かな自然環境に囲まれるなか 利便性の高い都市交通ネットワークのもと 福岡市都心部を中心に市域を越えた一体的な都市空間を形成しています 福岡都市圏の空間構成 53

2 めざす姿 海や山に囲まれた地形的な特徴を活かし 都心部を中心に まとまりのある空間的にコンパクトな市街地が形成され 都市的魅力と豊かな自然環境が調和し 市民が日常的にそれを享受しています 福岡市の成長のエンジンである都心部を中心に 都市の成長を推進する活力創造拠点や 市民生活の核となる東部 南部 西部拠点 地域拠点などに 拠点の特性に応じて多様な都市機能が集積し 市民活動の場が提供され 交通基盤のネットワークにより移動の円滑性が確保された 福岡型のコンパクトな都市 が実現しています < 都心部 > 福岡市の成長のエンジンである都心部には 福岡都市圏や九州の中枢を担う広域的な都市機能とともに 国際競争力を備えた高度な都市機能が集積しています < 地域の拠点 > 東部 南部 西部の広域拠点や地域拠点といった市民生活の核となる拠点には まちの成り立ちや生活圏域 交通結節機能などの拠点の特性に応じて 市民生活に必要な都市機能が適正に集約されています < 日常生活圏 > 日常生活圏では 小学校区単位を基本とし 公民館を拠点として 自治協議会を中心に地域コミュニティが形成されています また市民の日常生活に必要な基本的な生活利便性が確保されています < 活力創造拠点 > アイランドシティ 九州大学 シーサイドももちの活力創造拠点には 拠点の特性に応じて 物流 情報 研究開発など 福岡市の成長を推進する多彩な都市機能が集積しています < 機能を充実 転換する地区 > 九州大学箱崎キャンパス地区では 新たなまちづくりがすすみ 舞鶴公園 大濠公園地区は 多くの市民の憩いの場となり また 多くの観光客を集めています < 交通ネットワーク > 陸海空の広域交通ネットワークを備える都心部を中心に それぞれの拠点間は公共交通機関でネットワークされるとともに 拠点内やその周辺では身近な生活交通が確保されることで 多様な都市活動や市民生活を支える移動が円滑に行われています 福岡市における コンパクト な都市の概念 都心部を中心に海や山に囲まれ 空間的にまとまりのあるコンパクトな市街地が形成されている 都心部や各拠点には 特性に応じて多様な都市機能が集積するとともに 拠点内やその周辺には幾つもの身近な日常生活圏が形成している また 拠点間は公共交通機関でネットワークされるとともに 拠点内やその周辺では身近な生活交通が確保されることで 移動の円滑性が確保されている 54

都市空間構想図 55

主要な拠点 主要な拠点は 都市の成長 と 生活の質の高さ を両立させ 両者の好循環を図るため 都市活動や市民生活にとって重要な拠点となる地区です 都心部 都市活力の中心及び国際交流のゲートウェイとして 国際競争力を備えた 商業 業務 コンベンション 文化 港湾などの高度な都市機能 広域交通機能が集積した地区 東部 南部 西部の広域拠点 交通結節機能の高さを活かし 都市活力を担いつつ 行政区 市域を超えた広範な生活圏域の中心として 商業 業務機能やサービス機能など諸機能が集積した地区 地域拠点 ( 和白 箱崎 雑餉隈 六本松 鳥飼 別府 野芥 姪浜 橋本 今宿 周船寺 ) 区やそれに準ずる生活圏域の中心として 日常生活に必要な商業機能やサービス機能など諸機能が集積した地区 活力創造拠点 都市の成長を推進する高度な都市機能が集積した地区 アイランドシティ は 環境と共生し 快適な居住環境や新しい産業集積拠点を形成する先進的モデル都市づくりを進めるとともに アジア 世界と繋がる最先端のコンテナターミナルと一体となった国際物流拠点の形成を図る地区 九州大学伊都キャンパス 及びその周辺は 糸島半島を圏域とする九州大学学術研究都市の核として 学生や研究者などが 新たな知を創造し 発信する 研究開発拠点の形成を図る地区 シーサイドももち は 本市の基幹産業である情報関連産業等の拠点形成を図る地区 機能を充実 転換する地区 舞鶴公園 大濠公園地区 は 緑と歴史 文化が調和した魅力ある空間づくりを行い 集客 交流を強化する地区 九州大学箱崎キャンパス地区 は 市街地内の貴重な大規模活用可能地として 大学の移転進捗をふまえ 地域への貢献や新たな都市機能の導入等を検討する地区 拠点連携地域 ( 東部拠点地域 ( アイランドシティ ~ 東部拠点 ) 西部拠点地域 ( 九州大学伊都キャンパス ~ 今宿 周船寺 )) 拠点間の連携を図りながら 一体的な拠点地域の形成を図る地区 主要な軸 都市軸都市軸は 福岡市の骨格となる重要な交通ネットワークを受け持つ道路であるとともに 都市活動や市民生活を営む上で必要な機能が連続する沿道の市街地を示します また 市内の各拠点の機能分担や連携を図るために重要な軸です 放射軸 は福岡市と周辺都市等を放射状に結ぶ軸 環状軸 は中心市街地を取り巻き 東部 南部 西部の連携を強化する軸 交流軸福岡都市圏や九州 西日本への都市間交流を図る Y 字型都市軸とともに アジア 世界へ向けた国際交流の主要な骨格となる軸 緑の骨格 緑の骨格は 福岡らしい風景をつくるほか環境保全や市民の憩いの場としても大きな役割を果たしています 森の緑地環 緑の腕 市街地と博多湾を環状に囲む森林で構成される森の緑地環と そこから市街地に伸びる丘陵地の樹林や大規模公園で構成される緑の腕により 緑の骨格を形成し 快適な都市環境や美しい都市の景観形成の軸となる地域 河川軸 市街地を貫流する主要な河川と河川沿いの緑で構成される軸 森の緑活用空間 山や森林などの自然を活用し 市民が身近に自然をふれあい楽しめる空間 都市の緑活用空間 都市の中の貴重な緑を活用し レクリエーションやスポーツなどを通じて市民や来街者が集い憩える空間 博多湾活用空間 自然海岸や干潟などにより海側の緑の骨格を形成するとともに 人流 物流や レクリエーション スポーツ 歴史 水産業などの多様な場として活用する空間 土地利用区分 地域特性に応じて市域を大きく 8 つのゾーンにまとめて示します 福岡市の中心である都心部に近いほど多様な都市機能が密度高く 遠いほど密度が低く豊かな自然環境が身近に感じられるようなゾーン配置としています 中心市街地 都心部 東部 南部 西部拠点を補完する諸機能をもつゾーン 中 高密度住宅地 中心市街地の外側に広がる中高層住宅を主とし 低層住宅も共存する住宅地 低密度住宅地 中 高密度住宅地の外側に位置する戸建住宅を主とし 豊かな緑に包まれ 身近に自然が楽しめるゆとりのある住宅地 住工複合市街地 空港西側や幹線道路沿いに位置する住宅 流通 工業施設 商業 業務施設等 住む場所と働く場所が複合した市街地 流通 工業地 空港周辺や博多港等に位置する流通施設や工場からなるゾーンで 生産 物流機能を担う地域 農地 集落 農林水産業の振興を図るとともに 緑地空間の保全など 自然や歴史的資源を活かした地域づくりを図るゾーン 山地 丘陵地 市域を取り囲む山や森林などにより緑の骨格が構成され 緑の保全を進めていく地域 水辺 自然海岸や豊かな干潟環境を保全するとともに 市民が身近にふれあい憩えるゾーン 56

3 空間構成目標の実現に向けた土地利用の方向性 土地利用の基本的な方向性 無秩序な市街化を防止し 計画的な市街化を図るため 都市計画区域を市街化を促進する区域である市街化区域と 市街化を抑制すべき区域である市街化調整区域に区分する いわゆる 区域区分 について適切な運用を図ります 市街化区域の拡大を必要最小限に抑え 市街化調整区域の自然環境や農地並びに市街化区域内に残る良好な緑地を保全します また 既存の社会資本を最大限に活用できる既成市街地や現在の計画的開発区域を中心に人口や必要な都市機能の受け入れを図ります 標高概ね 80 メートル以上の樹林地 和白 今津干潟など都市の貴重な自然を保全するとともに 市街地内に残る山すそ緑地や水辺空間についても極力保全に努め 山地から市街地へ伸びる 緑の腕 や海とつながる河川空間を活かした水と緑のネットワークを形成するなど 生物多様性の保全を図ります 市街化区域の土地利用の方向性 計画的な市街地整備を図る 市街化区域 については 用途地域などの地域地区や地区計画制度などの適切な運用により 都心部等からの近接性や交通の利便性 都市基盤の状況などをふまえ 都心部から市街地周辺部にかけて段階的な密度構成により メリハリのきいた ゆとりと潤いのある市街地形成を図ります 都市活力の中心となる都心部など 高度な都市機能の集積を図るエリアにおいては 質の高い高度利用された市街地の誘導を図るとともに 市民生活の核となる拠点や都市の骨格を形成する都市軸など 市民生活に必要な都市機能の誘導を図るエリアにおいては 鉄道駅周辺や幹線道路沿道など 都市基盤のストックを最大限に活用し 適切な高度利用や土地の有効利用を図ります 市民生活の基盤となる住宅地においては 日常生活に必要な機能の充実など 利便性の高い生活環境の形成を図るとともに 地域の特性に応じた良好な住環境の保全 形成を図る必要があるエリアにおいては 地域の主体的なまちづくりの取り組みを支援し きめ細かな土地利用の誘導を図ります 市街化調整区域の土地利用の方向性 市街化を抑制する 市街化調整区域 については 自然環境や農地 林地など保全すべき区域を明確化し その保全に努めるとともに 農林漁業や観光などの産業振興 集落コミュニティの維持など 既存集落の活性化を図ることが必要な区域については 農林漁業等との調整を図りながら 地域の主体的なまちづくりの取り組みを支援します 市街化調整区域のうち 鉄道駅周辺や幹線道路沿道など 良好な市街地整備が確実に実施される地区については 農林漁業等との調整を図りながら周辺環境を十分に勘案し 市街化区域への編入などにより 計画的なまちづくりを誘導します 57

4 空間構成目標の実現に向けた交通体系の方向性 交通体系の基本的な方向性 都心部を中心に市民生活の核となる拠点をつなぐ都市軸を骨格として 公共交通機関や幹線道路のネットワークの充実 強化を図ります 既存の交通基盤を活かしながら 拠点間の連携や交通結節機能の充実 強化を図り 鉄道やバスなどの公共交通を主軸として 多様な交通手段が相互に連携した総合交通体系の確立をめざします 都市の成長 を支える交通体系の方向性 九州 アジアなどとの広域的な交流を促進するため 陸海空の広域交通拠点の充実 強化や 都心部における回遊性の向上を図ります 都心部 活力創造拠点等へのアクセス性の向上を図ります 質の高い生活 を支える交通体系の方向性 快適で生活しやすい居住環境を形成するため 市民生活の核となる拠点へのアクセス性の向上を図るとともに 市 市民等及び公共交通事業者の協力と連携のもと 日常生活を支える生活交通の確保を図ります 2 空間構成目標 58