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世界一 安全にお産ができる国 それは今の日本! * 妊産婦死亡 1950( 昭和 25) 年 ( 年間 4,117 人 ) ( 病院 2.9% 診療所 1.1% 助産所 0.5% 自宅 その他 95.4%) 2010( 平成 22) 年 ( 年間 45 人 ) ( 病院 51.8% 診療所 47.1

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不規則抗体の基礎

では 実際の産婦人科学会のガイドラインのシューマでございますが 左側の白い四角のところに適応疾患が書いてありますが 適応がありますと患者さんの状態として 全身状態の良好 持続出血がない 体重 45kg以上 採血時 Hb 値 10g/dL 以上を目安としております 先ほどの自己血採血の自己血学会ガイド

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3 B 1 climacteric disorder 卵巣機能が低下する更年期に出現する多種多彩な症状をまとめて更年期障害といいま す 本症は 1 年 数年間続きますが, 多くは老年期に近づくとともに次第に軽快していきます 詳細は不明ですが, 生体がエストロゲン不足に順応するためと考えられています

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設問 3 FFP PC が必要になった場合 輸血できるものを優先する順番に並べてください 1A 型 2B 型 3O 型 4AB 型また 今回この症例患者は男性ですが 女性で AB 型 (-) だった場合 PC の輸血で注意する点はありますか? 患者は AB 型なので 4AB 型 >1A 型 =2B

2. 診断 どうなったら TTTS か? 以下の基準を満たすと TTTS と診断します (1) 一絨毛膜性双胎であること (2) 羊水過多と羊水過少が同時に存在すること a) 羊水過多 :( 尿が多すぎる ) b) 羊水過少 :( 尿が作られない ) 参考 ; 重症度分類 (Quintero 分類

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します また 血小板減少症などの診断にもなります 血糖糖尿病が妊娠をきっかけに発見されたり 既に糖尿病に罹っていて 妊娠中に発見されることがあります 既に糖尿病と分かっていて妊娠された場合を糖尿病合併妊娠 妊娠中にはじめて対糖能低下 ( 糖尿病の傾向 ) が指摘された場合を妊娠糖尿病といいます 糖尿

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10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

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症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

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はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに

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A 1. 1634 0 3539 1 15 1 40 5 2. 0 1 3. 150cm 0 150cm 1 4. kg 65kg 0 65-79kg1 80-992 100kg 5 5. 1 20 0 1 6. 0 1 7. 0 2 8. b 1 9. SLE ( )Rh 2 10. HIV 5 21

11. 140/90 160/110 500ml 4kg 1 12. 2 2500g 2 13. 160/110 5 14. 0 1 2 15. 1 1 2 16. 28 1 2 17. 0 1 2 18. 1 2 118 01 23 4 22

B 2036 1. 0 2 1 2.Rh 0 5 3. 1 25 2 2 3 5 4. 1 5 5. 0 20 1 20 2 6. 0 34 1 33 2 7. 0 ( 140/90 160/110 )1 160/110 5 8. 0 2 5 9. 0 1 2 5 10. 0 1 2 11.( 36 ) 0 1 2 111 01 23 4 23

産科危機的出血への 対応ガイドライン 日本産科婦人科学会日本産婦人科医会日本周産期 新生児医学会日本麻酔科学会日本輸血 細胞治療学会 ( 五十音順 ) 2010 年 4 月 はじめに周産期管理の進歩により母体死亡率は著明に低下したものの 出血は依然 母体死亡の主要な原因である 生命を脅かすような分娩時あるいは分娩後の出血は妊産婦の 300 人に約 1 人に起こる合併症で リスク因子には帝王切開分娩 多胎分娩 前置 低置胎盤などが挙げられる しかし 予期せぬ大量出血もあり また比較的少量の出血でも産科 DIC を併発しやすいという特徴がある 現在産科危機的出血に対する輸血療法の明確な指針はない そこで より安全な周産期管理の実現を目的に 関連 5 学会として対応ガイドラインを以下に提言する 産科危機的出血の発生を回避するとともに 発生した場合に適切に対応するためには 各施設が置かれている状況を反映させた院内マニュアルを整備し シミュレーションをしておくことが望まれる 分娩時出血量 分娩時出血量の 90 パーセンタイルを胎児数 分娩 様式別に示した 経腟分娩 帝王切開 単胎 800 ml 1500 ml 多胎 1600 ml 2300 ml ( 日本産科婦人科学会周産期委員会 253,607 分娩例 2008 年 ) 帝王切開時は羊水込み 血 妊婦の SI:1 は約 1.5 L SI:1.5 は約 2.5 L の出血量であることが推測される 産科出血の特徴基礎疾患 ( 常位胎盤早期剥離 妊娠高血圧症候群 子癇 羊水塞栓 癒着胎盤など ) を持つ産科出血では中等量の出血でも容易に DIC を併発する この点を考慮した産科 DIC スコアは有用といえる 輸液と赤血球輸血のみの対応では希釈性の凝固因子低下となり DIC に伴う出血傾向を助長する また 分娩では外出血量が少量でも生命の危機となる腹腔内出血 後腹膜腔出血を来たす疾患 ( 頚管裂傷 子宮破裂など ) も存在するので 計測された出血量のみにとらわれることなく バイタルサインの異常 ( 頻脈 低血圧 乏尿 ) 特にショックインデックス (S I : shock index) に留意し管理する 産科出血への対応妊娠初期検査で血液型判定 不規則抗体スクリーニングを行う 通常の分娩でも大量出血は起こり得るが 大出血が予想される前置 低置胎盤 巨大筋腫合併 多胎 癒着胎盤の可能性がある症例では高次施設での分娩 自己血貯血を考慮する 分娩時には必ず血管確保 バイタルチェックを行う 血液センターからの供給と院内の輸血体制を確認しておく 経過中に S I が 1 となった時点で一次施設では高次施設への搬送も考慮し 出血量が経腟分娩では1L 帝王切開では 2 L を目安として輸血の準備を行う 同時に 弛緩出血では子宮収縮 頸管裂傷 子宮破裂では修復 前置胎盤では剥離面の止血など行う 各種対応にも拘わらず S I が 1.5 以上 産科 DIC スコアが 8 点以上となれば 産科危機的出血 として直ちに輸血を開始する 一次施設であれば 高次施設への搬送が望ましい 産科危機的出血の特徴を考慮し 赤血球製剤だけではなく新鮮凍結血漿を投与し 血小板濃厚液 アルブミン 抗 DIC 製剤などの投与も躊躇しない これらの治療によっても出血が持続し バイタルサインの異常が持続するなら 日本麻酔科学会 日本輸血 細胞治療学会の 危機的出血への対応ガイドライン を参照して対応する 産科的には 子宮動脈の結紮 塞栓 内腸骨動脈の結紮 塞栓 総腸骨動脈のバルーン 子宮腟上部摘出術あるいは子宮全摘術などを試みる 但し 大量輸血時の高 K 血症 肺水腫は生命の危険を伴うので留意する 1 24 1

危機的出血発生時の対応 産科危機的出血への対応フローチャート 産科 前置 低置胎盤 巨大子宮筋腫 既往帝王切開 前置 癒着 基本的事項 癒着胎盤疑い 羊水過多 巨大児誘発分娩 多胎 など 1.大量出血のリスク 非常事態宣言を躊躇しない 低い 通常の対応では救命できない 通常の分娩 あるいは稀な血液型 2. コマンダー中心の指揮命令系統 不規則抗体陽性 なし 出血量評価 バイタルチェック 多数のスタッフの組織的対応が不可欠 3. 救命を最優先した輸血 緊急度に応じて交差適合試験を省略 4. 緊急度コードによる輸血管理部門への連絡 出血量 経腟1 L 帝切2 L 以上 またはSI 1以上 緊急時のヒューマンエラーを回避 あり 情報の迅速かつ的確な伝達 高次施設での分娩推奨 5. ダブル チェック 自己血貯血の考慮 分娩時血管確保 血圧 心拍数 SpO2モニタリング なし あり 緊急度コードを用いた輸血管理部門への連絡と赤血球輸血 例 患者 出血の状態 心拍数 Ⅲ 昇圧剤が必要な状態 妊 婦 の SI 1 は 約1.5 L SI 1.5 は 約 産科危機的出血 2.5 L の出血量であることが推測される Ⅱ 心停止が切迫 危機的出血 Ⅰ 異型適合血 緊急 O 型血 も可 産科医 注 血液備蓄量 血液センターからの緊急搬送所要時間 夜間の輸血管理部門の体制などによって マンパワー確保 赤血球製剤選択の範囲は異なる 麻酔科医へ連絡 輸血管理部門へ情報提供と発注 出血持続 SI 1.5以上 なし 輸液 輸血の指示 発注と実施 産科DICスコア8点以上 出血 凝固系検査 各種採血 緊急輸血の実際 バイタルサイン異常 出血状態の評価 乏尿 末梢循環不全 出血源の確認と処置 のいずれか 血行動態の安定化 1. 危機的出血への対応ガイドライン に準拠 輸液 輸血 昇圧剤の投与など あり 家族への連絡 説明 2007 年 11 月改訂版 日本麻酔科学会 日本輸血 細胞治療学会合同作成 (シ 産科危機的出血への対応ガイドライン 出血しているが循環は安定 (ショックインデックス) 収縮期血圧 産科危機的出血への対応ガイドライン 緊急度コード 産科危機的出血への対応ガイドライン SI 高次施設への搬送考慮 輸血の考慮 赤血球製剤の選択例 血管確保 18 ゲージ以上 複数 十分な輸液 晶質液 人工膠質液 交差済同型血 血圧 心拍数 SpO2モニタリング 出血量 Hb値未交差同型血も可 尿量チェック 出血原因の検索 除去 妊婦 2.5 助産師 日 本 看護師 麻 酔 科 学 会 ホームページ http://www.anesth.or.jp/ 産科危機的出血 出血量の測定 周知 記録 ホームページ http://www.yuketsu.gr.jp/ 日本輸血 細胞治療学会 バイタルサインの測定 周知 記録 ①直ちに輸血開始 輸液 輸血の介助 2. 異型適合赤血球について ②高次施設へ搬送 輸血管理部門 赤血球製剤だけでなく新鮮凍結血漿も投与 型赤血球製剤の輸血を開始 ①血液型不明の緊急患者で緊急度コードⅠと判断したら O 同型 適合血在庫の確認 血小板濃厚液 抗DIC製剤の投与考慮 ②患者血液型が 各種血液製剤の供給 AB 型の場合には O 型よりも A出血原因の除去 型ないし B 型赤血球製剤を優先 血液センターへの連絡 発注 動脈結紮術 動脈塞栓術 子宮摘出術など ③異型適合血輸血開始前に 血液型検査 抗体スクリーニング用の採血 ④異型適合血輸血を開始しても 同型血が入手出来次第 同型血輸血に変更 3. RhD 陰性 不規則抗体陽性の場合 出血持続 なし RhD 陰性や臨床的に溶血を起こしうる不規則抗体陽性が判明している場合は その結果と緊 通常の治療に戻る 治療を行ってもバイタルサイン 急度コードを考慮して血液製剤を選択することが望ましい ただし 緊急度コードⅠの場合には 患者看視は継続 の異常が持続 ABO 型適合赤血球を優先する あり 4. 凝固因子の補充 危機的出血の宣言 凝固因子 とくにフィブリノゲンは低下しやすいので 新鮮凍結血漿などで補充する 新鮮凍 結血漿 450mL を投与するとフィブリノゲン値は 30 mg/dl 程度上昇する 危機的出血への対応ガイドライン 参照 2 25 32

危機的出血発生時の対応 産科危機的出血への対応フローチャート 前置 低置胎盤 巨大子宮筋腫 既往帝王切開 基本的事項 癒着胎盤疑い 羊水過多 巨大児誘発分娩 多胎 など 1.大量出血のリスク 非常事態宣言を躊躇しない 低い 通常の対応では救命できない 通常の分娩 あるいは稀な血液型 2. コマンダー中心の指揮命令系統 不規則抗体陽性 なし 出血量評価 バイタルチェック 多数のスタッフの組織的対応が不可欠 3. 救命を最優先した輸血 緊急度に応じて交差適合試験を省略 4. 緊急度コードによる輸血管理部門への連絡 出血量 経腟1 L 帝切2 L 以上 またはSI 1以上 緊急時のヒューマンエラーを回避 あり 情報の迅速かつ的確な伝達 高次施設での分娩推奨 5. ダブル チェック 自己血貯血の考慮 分娩時血管確保 血圧 心拍数 SpO2モニタリング なし あり 緊急度コードを用いた輸血管理部門への連絡と赤血球輸血 例 患者 出血の状態 心拍数 緊急度コード Ⅲ 昇圧剤が必要な状態 妊 婦 の SI 1 は 約1.5 L SI 1.5 は 約 産科危機的出血 2.5 L の出血量であることが推測される Ⅱ 出血しているが循環は安定 (ショックインデックス) 収縮期血圧 心停止が切迫 危機的出血 Ⅰ 産科危機的出血への対応ガイドライン 産科危機的出血への対応ガイドライン 産科危機的出血への対応ガイドライン SI 高次施設への搬送考慮 輸血の考慮 赤血球製剤の選択例 血管確保 18 ゲージ以上 複数 十分な輸液 晶質液 人工膠質液 交差済同型血 血圧 心拍数 SpO2モニタリング 出血量 Hb値未交差同型血も可 尿量チェック 出血原因の検索 除去 異型適合血 緊急 O 型血 も可 産科医 注 血液備蓄量 血液センターからの緊急搬送所要時間 夜間の輸血管理部門の体制などによって マンパワー確保 赤血球製剤選択の範囲は異なる 麻酔科医へ連絡 輸血管理部門へ情報提供と発注 出血持続 SI 1.5以上 なし 輸液 輸血の指示 発注と実施 産科DICスコア8点以上 出血 凝固系検査 各種採血 緊急輸血の実際 バイタルサイン異常 出血状態の評価 乏尿 末梢循環不全 出血源の確認と処置 のいずれか 血行動態の安定化 1. 危機的出血への対応ガイドライン に準拠 輸液 輸血 昇圧剤の投与など あり 家族への連絡 説明 2007 年 11 月改訂版 日本麻酔科学会 日本輸血 細胞治療学会合同作成 助産師 日 本 看護師 麻 酔 科 学 会 ホームページ http://www.anesth.or.jp/ 産科危機的出血 出血量の測定 周知 記録 ホームページ http://www.yuketsu.gr.jp/ 日本輸血 細胞治療学会 バイタルサインの測定 周知 記録 ①直ちに輸血開始 輸液 輸血の介助 2. 異型適合赤血球について ②高次施設へ搬送 輸血管理部門 赤血球製剤だけでなく新鮮凍結血漿も投与 型赤血球製剤の輸血を開始 ①血液型不明の緊急患者で緊急度コードⅠと判断したら O 同型 適合血在庫の確認 血小板濃厚液 抗DIC製剤の投与考慮 ②患者血液型が 各種血液製剤の供給 AB 型の場合には O 型よりも A出血原因の除去 型ないし B 型赤血球製剤を優先 血液センターへの連絡 発注 動脈結紮術 動脈塞栓術 子宮摘出術など ③異型適合血輸血開始前に 血液型検査 抗体スクリーニング用の採血 ④異型適合血輸血を開始しても 同型血が入手出来次第 同型血輸血に変更 3. RhD 陰性 不規則抗体陽性の場合 出血持続 なし RhD 陰性や臨床的に溶血を起こしうる不規則抗体陽性が判明している場合は その結果と緊 通常の治療に戻る 治療を行ってもバイタルサイン 急度コードを考慮して血液製剤を選択することが望ましい ただし 緊急度コードⅠの場合には 患者看視は継続 の異常が持続 ABO 型適合赤血球を優先する あり 4. 凝固因子の補充 危機的出血の宣言 凝固因子 とくにフィブリノゲンは低下しやすいので 新鮮凍結血漿などで補充する 新鮮凍 結血漿 450mL を投与するとフィブリノゲン値は 30 mg/dl 程度上昇する 危機的出血への対応ガイドライン 参照 32 26 3

危機的出血発生時の対応 妊婦における自己血貯血のフローチャート 妊婦 大量出血の可能性がある疾患や稀な血液型の妊婦には 自己血輸血を考慮すべきであり 自己血貯血のフロー 基本的事項 チャートを付記資料として表記した 大量 自己 チャ 自己血貯血の適応 基礎疾患に大量出血リスクあり 1. 非常事態宣言を躊躇しない 通常の対応では救命できない 稀な血液型 適応あり 適応なし 多数のスタッフの組織的対応が不可欠 2. コマンダー中心の指揮命令系統 貯血条件をチェック 3. 救命を最優先した輸血 緊急度に応じて交差適合試験を省略 貧血の治療を行いながら 全身状態が良好 条件を満たさない 経過観察 4. 緊急度コードによる輸血管理部門への連絡 情報の迅速かつ的確な伝達 原則として持続性出血がない 出産時に同種血輸血の 体重 45 kg 以上 5. ダブル チェック 緊急時のヒューマンエラーを回避 使用を考慮 採取時Hb値10 g/dl 以上を目安 鉄剤は必要に応じて28週を目安に投与開始 出産予定日の 5週前から同意を取得して貯血開始 1回の貯血量は 200 ml 400 ml 緊急度コード 赤血球製剤の選択例 採取前 中 後のバイタルサインに注意 遅発性の血管迷走神経反射 VVR にも注意 交差済同型血 Ⅲ 採取時はノンストレステスト NST を使用することが望ましい 患者 出血の状態 条件を満たす 産科危機的出血への対応ガイドライン 昇圧剤が必要な状態 Ⅱ 未交差同型血も可 産科危機的出血 reflex 通常採血中 採血終了直後に発生するが 採血終了1時間以上経過して発生する場合がある 注 ①VVR vasovagal ②自己血有効期間はCPDA-1全血で35日 MAP加赤血球濃厚液42日 新鮮凍結血漿1年とする 心停止が切迫 異型適合血 緊急 O 型血 も可を作成中である Ⅰ ③日本自己血輸血学会を中心に産科領域自己血輸血関連諸学会による 妊婦自己血貯血のガイドライン 危機的出血 注 血液備蓄量 血液センターからの緊急搬送所要時間 夜間の輸血管理部門の体制などによって 主に使用される輸血用血液製剤一覧と期待される輸血効果 赤血球製剤選択の範囲は異なる 販売名 一般名 緊急輸血の実際 照射赤血球濃厚液-LR 日赤 人赤血球濃厚液 略号 貯蔵 方法 有効 期間 Ir-RCC-LR-2 2 6 採血後 21日間 血液 400 ml に由来する 赤血球 1 袋 約 280 ml 主に 期待される輸血効果 体重 50 kg 包装 左記製剤1袋でHb値は 1.5 g/dl上昇 照射 血液 400 ml 相当に由来 左記製剤2袋で凝固因子 する血漿 1 袋 活性は20 30 %上昇 以下 1年間 2007 11 月改訂版 血中回収率を 100 % と仮定 日本麻酔科学会 日本輸血 細胞治療学会合同作成 約 240年mL 1. 危機的出血への対応ガイドライン に準拠 20 採血後 新鮮凍結血漿-LR 日赤 新鮮凍結人血漿 FFP-LR-2 10 単位 1 袋 約 200 ml 日 本-LR 麻 日赤 酔 科 学 会 ホームページ http://www.anesth.or.jp/ 20 24 照射濃厚血小板 採血後 含有血小板数 Ir-PC-LR-10 日本輸血 細胞治療学会 ホームページ http://www.yuketsu.gr.jp/ 人血小板濃厚液 振とう保存 4日間 2.0 3.0 1011 日本赤十字社 血液製剤一覧 平成21年11月 2. 異型適合赤血球について 厚生労働省 血液製剤の使用指針 平成21年2月参照 日本赤 厚生労 http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/iyaku/kenketsugo/tekisei4.html ①血液型不明の緊急患者で緊急度コードⅠと判断したら O 型赤血球製剤の輸血を開始 産科 DIC スコア 備考 ②患者血液型が AB 型の場合には O 型よりも A 型ないし B 型赤血球製剤を優先 産科 ③異型適合血輸血開始前に 血液型検査 抗体スクリーニング用の採血 以下に該当する項目の点数を加算し 8点 12 点 DIC に進展する可能性が高い 13 点以上 DIC 早 剥 児死亡 5 急 性 腎 不 全 無尿 4 FDP 10 μg/dl 以上 3. RhD 児生存 4 乏尿 3 血小板 10 万/mm3 以下 陰性 不規則抗体陽性の場合 羊 水 塞 栓 急性肺性心 4 急性呼吸不全 人工換気 4 フィブリノゲン 150 mg/dl 以下 RhD 陰性や臨床的に溶血を起こしうる不規則抗体陽性が判明している場合は その結果と緊 人工換気 3 酸素療法 1 PT 15 秒以上 補助換気 2 臓 器 症 状 心臓 4 出血時間 5 分以上 急度コードを考慮して血液製剤を選択することが望ましい ただし 緊急度コードⅠの場合には 酸素療法 1 肝臓 4 その他の検査異常 ABO 型適合赤血球を優先する DIC型出血 低凝固 4 脳 4 出血量 2 L 以上 3 消化器 4 4. 凝固因子の補充 出血量 1 2 L 1 出 血 傾 向 4 子 癇 4 シ ョ ッ ク 頻脈 100 以上 1 凝固因子 とくにフィブリノゲンは低下しやすいので 新鮮凍結血漿などで補充する 新鮮凍 その他の基礎疾患 1 低血圧 90 以下 1 冷汗 1 程度上昇する 結血漿 450mL を投与するとフィブリノゲン値は 30 mg/dl 蒼白 1 4 27 新 照 左記製剤1袋で血小板数 は約4万/μL上昇 ④異型適合血輸血を開始しても 同型血が入手出来次第 同型血輸血に変更 基礎疾患 点数 臨床症状 点数 検査 産科危機的出血への対応ガイドライン 出血しているが循環は安定 産科危機的出血への対応ガイドライン 緊急度コードを用いた輸血管理部門への連絡と赤血球輸血 例 以下に 点数 早 1 1 1 1 1 1 羊 DIC 子 その 34

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JCS100 10 30 120 50 90mmHg 200mmHg SpO2 90 YES NO YES NO 31

100 28 30 50 28 1 1 6 20 30 20 30 28 150 100 28 1 1 6 120 80 110 60 28 70mmHg SpO2 28 1 1 6 90 80mmHg 80mmHg 7 YES N O YES N O 32

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