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Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

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障害学生受入促進研究委託事業報告書_第1章_障害学生の大学進学の現況

教職員のための障害学生修学支援ガイド平成26年度改訂版<聴覚障害・障害理解、場面一覧>

補足説明資料_教員資格認定試験

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

公式WEBサイト_取得できる免許・資格(H27入学生~)Ver_02

教職課程を開設している学部・学科の専任教員数及び授業科目等_2018

2. 意見の概要と市の考え方寄せられた意見の概要及び意見に対する市の考え方は次のとおりです 意見書の内容意見に対する市の考え方 前文 に条例の基である 言語 の位置づけを明確に示し 前文 に手話は言語として位置づけられている旨の記載条例の策定趣旨を理解しやすくしてください を追加しました また 前文

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

2015年度 SCスケジュール0401(一覧).xls

大学と学生第549号広島大学におけるアクセシビリティ支援と人材育成プログラム_広島大学(岡田 菜穂子)-JASSO

プレゼンテーションとは プレゼンテーションの構成

2 次 2 次 率 2 次 2 次 大阪教育 ( 教育 - 小中 - 保健体育 ) 69 ( 教育 - 中等 - 保健体育 ) 奈良教育 ( 教育 - 教科 - 英語 ( 中 )) 55.0 山口 ( 教育 - 学校 - 国語 ) 50.0 ( 教育 - 学校 - 英語 ) 52.5 福岡教育 (

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資料3-1 特別支援教育の現状について

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

2018(H30)学則別表2新 コピー.xls

調査の手引

学校評価保護者アンケート集計結果 2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明

l. 職業以外の幅広い知識 教養を身につけたいから m. 転職したいから n. 国際的な研究をしたかったから o. その他 ( 具体的に : ) 6.( 修士課程の学生への設問 ) 修士課程進学を決めた時期はいつですか a. 大学入学前 b. 学部 1 年 c. 学部 2 年 d. 学部 3 年 e

2021 年度入学者選抜 (2020 年度実施 ) について 静岡大学 本学は,2021 年度入学者選抜 (2020 年度実施 ) より [ 註に明記したものは, その前年度より ], 志願者のみなさんの能力をこれまで以上に多面的に評価することを目的として, 課す教科 科目等を以下のとおりに変更いた

010国語の観点

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

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障害のある学生への支援・配慮事例公表について

平成 30 年度センター利用者アンケートの結果 回答集計結果 ( 聴覚障害者 53 人と聴者 53 人の合計 106 人 ) 岡山県聴覚障害者センター 平成 31 年 1 月

情報技術論 教養科目 4 群 / 選択 / 前期 / 講義 / 2 単位 / 1 年次司書資格科目 / 必修 ここ数年で急速に身近な生活の中に浸透してきた情報通信技術 (ICT) の基礎知識や概念を学ぶことにより 現代の社会基盤であるインターネットやコンピュータ システムの利点 欠点 それらをふまえ

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

1 高等学校学習指導要領との整合性 高等学校学習指導要領との整合性 ( 試験名 : 実用英語技能検定 ( 英検 )2 級 ) ⅰ) 試験の目的 出題方針について < 目的 > 英検 2 級は 4 技能における英語運用能力 (CEFR の B1 レベル ) を測定するテストである テスト課題においては

も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

Microsoft Word - 123 26 第2章 単位と卒業要件 docx

Microsoft Word 年度入学時調査報告.docx

1 取組の背景 東日本大震災(H ) ソーシャルメディア等インターネットを活用して安否確認が行われるなど 情報通信技術 (ICT) に基づく情報伝達手段が広範囲に活用される 一方 緊急時における情報の途絶や錯綜による不安感の増大 混乱から迅速 確実な情報伝達手段の確保の必要性 もしもの時

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

BA081: 教養 B( 放送大学 心理学概論 ) 科目番号 科目名 BA081 教養 B 放送大学 心理学概論 (Liberal Arts B) 科目区分 必修 選択 授業の方法 単位数 教養教育系科目 選択 講義 2 単位 履修年次 実施学期 曜時限 使用教室 1 年次 2 学期 月曜 1 限

難聴児童の伝える力を 高めるための指導の工夫 -iPadを活用した取り組みを通して-

教育学科幼児教育コース < 保育士モデル> 分野別数 学部共通 キリスト教学 英語 AⅠ 情報処理礎 子どもと人権 礎演習 ことばの表現教育 社会福祉学 英語 AⅡ 体育総合 生活 児童家庭福祉 英語 BⅠ( コミュニケーション ) 教育礎論 音楽 Ⅰ( 礎 ) 保育原理 Ⅰ 英語 BⅡ( コミュニ

いろいろな衣装を知ろう

聴覚に障害のある国民が裁判員裁判へ十分に参加できるために

Microsoft Word - 03_(山の手:高等部)H31募集要項.docx

使用上の注意 はじめに ( 必ずお読みください ) この SIGN FOR CLASSROOM の英語の動画資料について 作成の意図の詳細は 2 ページ以降に示されているので できるだけすべてを読んでいただきたい 要約 このビデオは 聴覚障がいを持つ生徒たちに英語を教える時 見てわかる会話を表 出さ

H30全国HP

ピア チューター というのは 筑波大学が障害学生支援のために設けている制度で す ピア チューターには支援に責任を持って取り組んでほしいという考えから 規定に基づいて大学からの謝金が支払われています 聴覚障害学生支援チーム 植木鉢で育てている植物の部分 学生の活動の説明に移ります チームの構成チーム

成績評価を「学習のための評価」に

平成16年度小学校及び中学校教育課程研究協議会報告書

自己点検・評価表

教職員 学生対象聴覚障害学生支援セミナー 障害者の就職支援について 石原保志先生 ( 筑波技術大学教授 ) 就職に関する支援に携わるようになって 15 年になります 就職支援というのは あらゆることにかかわります < 聴覚障害者の就職の状況 > 恐らく今までの日本の歴史の中で 今

122

別表 (1) 免許状の種類及び資格 免許状の種類 所要資格 教科に関する科目 大学における最低修得単位数 教科又は 特別支援教育に関する科目 中 専修免許状修士の学位を有すること 学 校 一種免許状学士の学位を有すること 教 二種免許状短期大学士の学位を有すること

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

鳴門教育大学の教育等に関するアンケート 平成 25 年 3 月実施 : 学部卒業生, 大学院修了生 < 集計 > Ⅰ 集計結果 ( 修士課程 ) 1 アンケート集計 ( 大学院修了生 ) 2 大学院修了生における入学前歴 ( 現職教員対現職教員以外 ) による比較 11 Ⅱ 集計結果 ( 専門職学位

視覚障害のある教員の合理的配慮について

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

大学 短期大学 高等専門学校 : 障害学生数 比率 ( 障害種別 ) 障害学生は 前年度より 1,681 人増 全学生に占める障害学生の在籍率は 0.42% で 前年度 0.37%) より 0.05 ポイントの増 発達障害 ( 診断書有 ) は前年度より 306 人増 発達障害 ( 診断書無 配慮有

Q1 診断書等がない子どもへの合理的配慮はどう考えたらよいのか A1 診断書や障がい者手帳等の有無が 合理的配慮の提供に関する判断の基準ではありません 教育支援資料 ( 文部科学省平成 25 年 10 月 ) において 各障がいは以下のように定義されています ( 参考 ) 教育支援資料における各障が


平成25年度(2013年度)調査の手引

< F2D318BB388E789DB92F682CC8AC7979D F >

履修モデル 1 短期大学士 ( ) 二種免許状 保育士 認定ベビーシッター の区分 資格 単位数保育士 資格必要単位数 保育士 認定ベビーシッター 卒修業科選目択必 個々の学生の得意な分野を伸ばし 魅力のある保育者を育てる 子どもの保健 Ⅰ 1 必修 必修 4 保育原理 1 必修 必修 2 児童家庭

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

名称未設定-1

H31 入学時アンケート 全学科 専攻 平成 31 年度入学時アンケート報告用.xlsx 平成 31 年度入学時アンケート 全学科 専攻 実施日 : 平成 31 年 4 月 3 日 ( 水 )~5 日 ( 金 ) 調査方法 : 集合法 ( 学科 / クラス ) による 自記入式質問紙調査 調査対象

調査の手引

選択評価事項C 水準判定のガイドライン(案)

開設 全学共通科目 講義コード 科目ナンバー ZC103 講義名 手話入門 ⅠA 組 開講期 前期 担当者名 橋本一郎 受講可能学部 E/I/C/U 単位数 2 備考 科目の趣旨 手話という聴覚障害者のコミュニケーションツールの初歩レベルを学び あわせて 聴覚障害者を取り巻く社会的

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

第 1 節キャリア教育の理解 6) 情報リテラシー ( コンピュータリテラシー 情報処理 ネット利用の方法とリスク ) 7) 自校教育 ( 建学の精神 教育目標 ) 8) キャリアデザインなど ( 出典 : 川島啓二 大学と学生 2008 年 5 月号 ) 2 初年次教育で重視されていること 1)

平成28年度宮城地域さわやか協議会講演資料

設置の趣旨等を記載した書類_9

教育支援資料 ~ 障害のある子供の就学手続と早期からの一貫した支援の充実 ~ 平成 25 年 10 月 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課

学生確保の見通し等を記載した書類2

2 平成 27 年度に終了した研究課題について 研究成果報告書サマリー集や研究成果 ( 別紙 1 参照 ) の内容は 例えば下記のような場面で用いられ 貴機関や学校等での課題の改善に活用できましたか? 活用の場面研修会やセミナー所管する学校 教職員への情報提供関係機関 ( 医療 保健 福祉 教育 労

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

JASSO 平成30年度障害学生支援理解・啓発セミナー2

< 受験生トレンド > 受験生に必須のアイテム 受験生の半数以上が勉強に SNS を活用 3 人に 1 人以上が活用している Twitter が第 1 位に 目的は モチベーションを上げたい 記録に残したい 共有して安心したい が上位に 勉強専門アカウントについては約 5 割が興味 約 2 割が活用

< F2D87408E7793B188C C993A190E690B6816A2E6A7464>

高等教育段階における負担軽減方策に関する検討体制 < 検討内容 > 新しい経済政策パッケージ ( 平成 29 年 12 月 8 日閣議決定 ) に基づき 高等教育における授業料減免及び給付型奨学金の拡充を具体化し円滑かつ確実に実施するため 閣議決定で具体的に定まっていない以下の詳細事項について専門的

45 宮崎県

4 展開計画 ( 全 5 時間 ) 時テーマ ねらい活動 内容使用教材 1 タンザニアを知ろう! No.1 アフリカの途上国 タンザニア という国について知る 興味を持ち どんな文化なのかどんな生活をしているのかを自ら調べようとする タンザニアについての基本的な情報を聞く ワークシートパワーポイント

Microsoft PowerPoint - 九州大学IRデータ集(5.入学状況)_

<8BB388E78A E786C73>

ICTを軸にした小中連携


H26研究レポート一覧(6年研)変更2017.3.22

筝で社会に貢献しよう !

平成28年度「英語教育実施状況調査」の結果について

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

生徒の活動

Microsoft Word 第2報2020年度以降の大学入学者選抜‐山梨大

障害のある生徒の進学の促進・支援のための高大連携の在り方に関する調査研究 (2)オレブロ大学

2019 年度札幌国際大学大学院 [ 外国人特別選抜入学 ] 学生募集要項 観光学研究科心理学研究科スポーツ健康指導研究科

第 2 問 A 問題のねらいインターネット上の利用者の評価情報やイラストを参考に場面にふさわしい店を推測させることを通じて, 平易な英語で書かれた短い説明文の概要や要点を捉えたり, 情報を事実と意見に整理する力を問う 問 1 6 友人, 家族, 学校生活などの身の回りの事柄に関して平易な英語で書かれ

Transcription:

開始前に手話表現を確認しましょう PEPNet-Japan ( ペプネットジャパン ) (Postsecondary Education Programs Network) = 日本聴覚障害高等教育支援ネットワーク 第 5 回ろう教育を考える全国討論集会 in 長崎分科会 3 権利としての情報保障 ~ 実践から学ぶ ~ JASSO( ジャッソ ) (Japan Student Services Organization) = 日本学生支援機構 福岡教育大学太田富雄 * 他にあればおっしゃってください 9/8/03 03,8,7. 障害者政策委員会第 回第 小委員会委員提出意見論点 6 条 4 高等教育における障害学生支援委員名小中栄一. 聴覚障害学生への合理的配慮および必要な支援 手話通訳 パソコン文字通訳 ノートテイク等の配置 そのための人材養成 派遣制度の整備 また 高等教育においては 専門用語を含む情報をできるだけ正確にかつ多く伝える必要があり 高等教育における情報保障という目的に特化した手話通訳者 要約筆記者の研修制度の確立が不可欠である 映像教材等への字幕挿入 文字説明 英語 体育 音楽等の教科での授業指導の工夫 また 授業や行事等での音声情報を板書 メモ書き 掲示等により文字情報で伝える配慮などの支援のあり方を整備し 各高等教育機関にて実施していくためのシステムの充実 9/8/03 3 9/8/03 4 磁気ループや FM 式補聴器などの補聴環境の整備 聴覚障害学生が障害認識し 手話を身につけてより肯定的なアイデンティティを確立するための支援 そのための障害学生支援担当教官を配置するとともに ピア カウセリングとしての同じ聴覚障害者を相談支援者として確保すること ( 聴覚障害者情報提供施設等との連携 ) 障がいのある学生の修学支援に関する検討会報告 ( 第一次まとめ ) 平成 4 年 月 日 7 専門的人材の養成 専門的知識や技術を有する専門的人材 ( 手話通訳等の専門技術を有する支援者等 ) を適切に配置することが重要 9/8/03 5 9/8/03 6

高等教育機関における障害のある学生の修学支援に関する実態調査 (JASSO,0) 障害種別の障害学生数 ( ) 内は支援を受ける学生数と支援率 日本の高等教育機関 98 校 ( 回答 97 校 ) 大学 780 校,987,48 人障害者 590 校 0,96 人 (0.37%) 短期大学 360 校 53,783 人障害者 5 校 470 人 (0.3%) 高等専門学校 57 校 58,64 人障害者 5 校 38 人 (0.65%) 合計で 3,99,905 人中,768 人在籍 (0.37%) 視覚障害 聴覚言語 肢体不自由 病弱虚弱 重複 発達障害 その他 694(53:76.7%) 人 488(005:67.5%) 人 450(55:5.%) 人 570(847:33.0%) 人 63(80:68.4%) 人 878(9:68.7%) 人 45(34:55.3%) 人 3 その他 0% 視覚 6% 聴覚言語 3% 00 90 80 70 60 50 発達障害 6% 肢体不自由 % 40 30 0 0 重複 % 病弱虚弱 % 0 図 障害種別の構成比 9 図 支援を受けている障害学生の率 ( 障害種別 ) 0 人以上 5% ~0 人 6% 表 専攻別の聴覚障害学生数 0 人 45% 人 4% 6~0 人 9% ~5 人 % 人文科学 4 保健 40 社会科学 4 商船 0 理学 6 家庭 5 工学 6 教育 4 農学 3 芸術 40 医 歯学 9 その他 45 図 3 障害学生在籍学校数 ( 障害学生在籍者数別 )

使用教室配慮講義内容録音可ビデオ教材字幕付手話通訳実技 実習配慮 FM 補聴器 PCテイク注意事項文書伝達教室内座席配置 対応する委員会がない 35% 他の委員会が対応 50% 専門委員会設置 5% ノートテイク 0 50 00 50 00 図 5 障害学生修学支援に関する委員会の設置状況 図 4 主な授業支援 ( 聴覚障害 ) 3 4 支援対象になる聴覚障害者とは 学校教育法施行令第 条の 3 聴覚障害者 両耳の聴力レベルがおおむね六十デシベル以上のもののうち 補聴器等の使用によつても通常の話声を解することが不可能又は著しく困難な程度のもの 大学入試センター 受験特別措置の対象となる者 両耳の平均聴力レベルが 60 デシベル以上の者 上記以外の聴覚障害者 * 支援対象も支援内容も聴力レベルだけでは決められない 0 支援は入学前から始まる オープンキャンパス 入試の事前相談から開始 < 問題点 > 支援体制についての情報がない どこに相談すればいいかわからない 部署によって対応が異なる 入試時の配慮や入学後の支援についての明確な答えが得られない 高校の進路指導担当者が進学先の OC や入試説明会に出向き相談するのが一般的 そんな時 強い? 味方がいます 6 強い味方! 日本聴覚障害高等教育支援ネットワーク PEPNet-Japan の教育機関が連携 PEPNet-Japan の取り組み 聴覚障害学生支援体制の確立 共同研究による支援技術の開発 支援実践の蓄積とモデルの構築 聴覚障害学生支援に関する情報の蓄積 支援 情報ネットワークの形成 各地域の中核となりうる大学 情報機関の連携強化 地域のネットワーク形成 全国の大学 機関に向けた情報の発信 支援 Postsecondary Education Programs Network とにかくアクセスを! http://www.pepnet-j.com/ 7 8 3

日本学生支援機構 (JASSO) の障害学生修学支援ネットワーク 情報保障の導入 ノートテイクの導入を開始したいなら日本聴覚障害高等教育支援ネットワーク情報保障評価事業グループ (007) 大学ノートテイク支援ハンドブック 人間社を使おう! 全障害種に対応 9つの拠点校 札幌学院大学 宮城教育大学 筑波大学 富山大学 日本福祉大学 同志社大学 関西学院大学 広島大学 福岡教育大学とにかくアクセスを! http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/index.html PC テイクにチャレンジするなら PEPNet-Japan の パソコンノートテイク導入支援ガイドやってみよう! パソコンノートテイク http://www.a.tsukuba-tech.ac.jp/ce/xoops/modules/ tinyd/index.php?id=09&tmid=08 を使おう! 手話通訳を検討するなら PEPNet-Japan の 大学での手話通訳ガイドブックー聴覚障害学生のニーズに応えようー http://www.a.tsukuba-tech.ac.jp/ce/xoops/modules/ tinyd/index.php?id=9&tmid=99 を使おう! 9 0 情報保障手段の特徴比較 ノートテイク PC ノートテイク手話通訳 方法手書きで要約 PC 使用で要約手話を使用 必要人数 (90 分 ) 特徴 費用 ( 時給 ) 名 人入力 :~3 名連携入力 :3~4 名 情報量が少ない 図 数式にむく 配布資料への書き込みにむく タイムラグ有り 情報量が多い 図 数式に不向き デジタルデータ化できる タイムラグ有り 音声量が多い授業にむく 名 情報量が多い 図 数式は無理 タイムラグ少ない ゼミ ディスカッション 実習にむく 500~500 円 500~500 円 000~3000 円 * 技能 専門性による 養成簡単簡単困難 ノートテイク PC テイクの課題 ( 本学 ) スキルアップ ( 速く 正確に 分かりやすく ) 人員確保 ( 授業担当者の学生 ) 授業担当者 他の受講生の理解 課題解決に向け FKC で取組 FKC(F: 福岡大学 K: 福岡教育大学 C: 筑紫女学園大学 ) で学習会 合宿を実施 00 年 第 6 回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウムの実践事例コンテストでグッド プレゼンテーション賞を受賞! PEPNet-Japan 座談会 : 大学で求められる手話通訳とは? 高等教育場面における手話通訳像とは? 松崎 : 論理的思考力がしっかりしていること 金澤 : 大学講義は 判断保留 ( 事実のみを述べ その良し悪しについて言及しない ) が多い 客観的説明をいかに再現できるかが重要 白澤 : 客観的事実を述べているのか 批判的な立場か 同調しているのか 情報を敏感に感じ取り訳して欲しい 松崎 : 教員の論理展開の特徴をつかんで伝えているか 学生が理解しやすい論理展開に変えたら 学生には教員の論理展開が伝わらない 論理を伝達するということ 末森 : 正しい語彙 文法を用いて文章を提示しても プロソディやモダリティがずれると 論理が理解できなくなる * プロソディ : 韻律情報 抑揚 強勢 リズムなど * モダリティ : 話している内容に対する話者の判断や感じ方を表す言語表現 金澤 :PC テイクでなく 手話通訳が欲しいという学生は 内容に対する価値づけを知りたいということ 白澤 : 上手な手話通訳者の場合 ああ なるほど そういうことね そうそう そうだよね と 見ている人の思考力を動かす力がある 学問的思考が喚起される 3 4 4

高等教育に対応するための手話通訳技術とは? 論理や態度の伝達 () 句や区切りや接続関係が明確に捉えられる () 論理の流れや論理展開が明確に伝わる (3) 話されている内容についての話者の態度が伝わってくる (4) 話を聞くことで学問的思考 ( 批判的思考 創造的思考 ) が喚起される語彙選択 (5) 日本語の概念に忠実な手話単語を選択している (6) 専門用語の意味が伝わるような手話語彙が選択されている 今後の展望 金澤 : 手話通訳にこだわれるかどうかが支援の質を分ける 予算 研修が必要で ろう学生に わからない と言われたら ノートテイクで十分という気になる しかし ライブ感のある講義を味わって欲しい 白澤 : 情報を伝えるだけなら PC テイクで十分 教員の論理が細部まで伝わる通訳が必要 そのレベルができなければ通訳を利用する意味はない 大学は 自分でものごとを考え 新たな英知を生み出すことのできる人材を育てる場 ろう者がもっと研究者として大学に残り 研究的思考を元に社会に貢献し 新しい知識 技術を発信していくためにも手話通訳にはこだわりたい 9/8/03 5 6 福岡教育大の支援 : 今までに支援を受けた聴覚障害学生 (9 名 ) A 氏 ( 昭和 5 年入学 ) が最初 H5 年度は 4 名が支援を受けているこの他にも難聴学生はいたが 本人からの申告はなし その際は障害学生とは見なさない A 氏の在籍時の様子 大学 年生の夏休みまでは 友人のノートを借りたが限界になり その後聾課程の学生が手話通訳やノートテークでしのいできた 彼が直面した最大の問題は教育実習 毎日 ノートテークをしてもらったが 子どもとのコミュニケーションがとれず わずか 4 日で挫折 教育実習の単位は未習得のまま特例措置で卒業 その後 筑波の大学院に進学 太田がチューターとなる 98 年当時 筑波大には 0 人の聴覚障害学生が在籍 この問題で A 氏の父親が文部省に直談判し 教育職員免許法の一部が改正され 聾学校での実習に振り替えることが認められた この改正以後 他大学も含め 重度聴覚障害学生の教育実習は聾学校で行うことがほとんどとなった 本人の希望により通常の小学校 ( 難聴学級設置校 ) で教育実習を行った学生もいた A 氏の件で 教職員も支援について理解が深まり 好意的な雰囲気で対応できるようになった 障害学生支援懇談会で支援について協議し 障害学生支援室が支援を担当 ボランティア学生も 80 名近く登録 7 8 福教大ならではの情報保障 卒業式での手話ソング ( 平成 0 年度 ~) http://www.youtube.com/user/akitaoga 高校から手話ソング指導の依頼を受け 指導した実績もあり 9 情報サポート講習会の案内 8 月 3 日 ( 金 ) 福岡高等聴覚特別支援学校 午前 : 講演熊本保健科学大学の取り組み 午後 : ノートテイク実習 9/8/03 30 5

討論の柱. 高校までの情報保障の充実 < 課題 > 人材 予算解決案 ( 遠隔情報保障 ). 通常の学校に通う子が増えると聾学校の在籍数減少につながる センター的機能とのかねあいは? 3. 情報保障だけでいいのか? 心理的ケアは? 聾者集団に参加する機会の提供は? 9/8/03 3 6