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第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

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代表を表す平均を用いることがあること, 平均だけでなく最大値や最小値, 最頻値などの観点か ら調べることで, 集団の特徴や傾向がかることなど, 資料の調べ方を総括的にまとめていく 第 3 小単元 既習のグラフや表を活用して, 体力テストの結果を統計的な観点で読み取り, 自 たちの体力について特徴や傾

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問 題

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平均値 () 次のデータは, ある高校生 7 人が ヵ月にカレーライスを食べた回数 x を調べたものである 0,8,4,6,9,5,7 ( 回 ) このデータの平均値 x を求めよ () 右の表から, テレビをみた時間 x の平均値を求めよ 階級 ( 分 ) 階級値度数 x( 分 ) f( 人 )

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(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

理していくようにすまた, 表と棒グラフを比較しながら, 棒グラフに表すことのよさや有用性について話し合い, 身の回りにある棒グラフの使われ方についても考えさせるようにすまた, 棒グラフの指導においては, グラフをよんだりかいたりする技能的な面だけではなく, 統計的に考察する能力も育てていきたいと考え

第 6 学年 1 組 算数科指導案 平成 年 月 日 ( ) 指導者 在籍児童数 名 1 題材名場合を順序よく整理して 2 題材について本題材では, 具体的な事柄について, 起こり得る全ての場合を適切な観点から図や表などを用いて分類整理し, 落ちや重なりがないように調べることができるようにすることを

国語 A: 本校と全国の領域別平均正答率比較 話すこと 聞くこと 90.8% 書くこと 73.8% 読むこと 74.0% 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 67.0% 考 察 話すこと 聞くこと では 相手や目的に応じて 理由や事例などを挙げなが ら筋道を立てて話すことができています 今後も

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国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

2 度数分布 ( 正答数分布グラフ ) 3 の概要 学習指導要領の領域別平均正答率 評価の観点の平均正答率では 各領域とも全国平均を上回っている 特に 学習指導要領の領域別平均正答率の 読むこと で2.9ポイント 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 で4.1ポイント全国平均を上回っている 評価

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2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

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Ⅱ 平成 28 年度みえスタディ チェックの結果 分析 ( 中学校数学 ) 1 集計結果 (1) 平均正答率及び領域別平均正答率 平均正答率 領域別 数と計算 量と測定 図形 数量関係 第 1 学年第 1 回 61.2% 61.1% 52.7% 46.8% 66.8% 数と式 図形 関数 資料の活用

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刊行に寄せて 青森県教育委員会では 小 中 高等学校 1 2 年間を見通した 縦の連携 を基軸とした学校教育を推進し 児童生徒の学力向上について取り組むべき方策を検討することを目的に 学力向上庁内戦略会議 を設置し 算数 数学 理科 英語の 3 教科について 児童生徒の学力向上に関する専門的な事項に

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能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

 

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(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

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平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

日常の事象を 統計的に処理 表現 考察し 活用する能力や態度が育つ算数 数学科学習 6 年 資料の調べ方 の指導を通して 名古屋市立 C 小学校 1 研究のねらい情報があふれる現代社会では 様々な場面において必要なデータを収集して分析し その傾向や特徴を読み取り課題を解決したり 意思決定したりするこ

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小学校学習指導要領解説算数統計関係部分抜粋 第 3 章各学年の内容 2 第 2 学年の内容 D 数量関係 D(3) 簡単な表やグラフ (3) 身の回りにある数量を分類整理し, 簡単な表やグラフを用いて表したり読み取ったりすることができるようにする 身の回りにある数量を分類整理して, それを簡単な表やグラフを用いて表すことができるようにする ここで, 簡単な表とは, 次のような, 観点が一つの表のことである さいている花の数 ( こ ) さいている花の数 へちま かぼちゃ きゅうり なす 4 3 5 2 へちま きゅうり かぼちゃ なす また, 簡単なグラフとは,などを並べて大きさを表したグラフのことである このような表やグラフから, 数が最も多いなどの特徴を読み取ったりすることができるようにする この際, 決まった形式の表やグラフをかくことの技能的な面を強調するよりも, 特徴を読み取ったりすることを重視する 分類整理して数えたものを表やグラフを用いて表すことにより, それぞれの大きさが比べやすくなり, 違いを読み取りやすくなるのである 1

3 第 3 学年の内容 第 3 学年 D 数量関係 D(3) 表と棒グラフ (3) 資料を分類整理し, 表やグラフを用いて分かりやすく表したり読み取ったりすることができるようにする ア棒グラフの読み方やかき方について知ること 第 2 学年では, 分類整理したことを表を用いて表したり, 絵や図などを用いた簡単なグラフに表したりすることを指導している 第 3 学年では, これらの指導を基にして, 身の回りにある事象について, 目的に応じて観点を決め, 資料を分類整理して, これを表やグラフを用いて表したり, 読み取ったりすることができるようにすることを主なねらいとしている また, 簡単な2 次元の表を取り扱い, 日時や場所などの二つの観点から表を見ることができるようにする 表については, 分類の仕方や, 表し方に様々な種類があるので, それぞれの特色について理解したり, 目的に応じて用いたりできるようにすることが大切である また, 表と関連付けながら, 児童自身が見いだしたことを表現することを通して, 資料の中の数量の大きさの違いを一目でとらえることができるという棒グラフの特徴についても気付くことができるようにする ア棒グラフの読み方やかき方第 2 学年までのグラフについての指導を基に, 第 3 学年では, 棒グラフについて, 数量の大小や差などを読むことに加えて, 最大値や最小値をとらえたり, 項目間の関係, 集団のもつ全体的な特徴などを読み取ったりすることができるようにすることをねらいとしている 指導に当たっては, 児童の分かりやすく表そうとする工夫を生かしながら, 項目の取り方や並べ方, 表題の付け方などについて正しく指導する必要がある また, 目盛りの付け方, 読み方については, ものさしを用いた測定のときの手続きや数直線の目盛りの付け方を生かす指導とも関連して, 最小目盛りが1,10,100 に当たるものを中心とし, 目的によっては最小目盛りが2,5などに当たるものについても, 読んだりかいたりできるようにする その際, 同じグラフを異なる目盛りの付け方で表した複数のグラフを比較したり, 何種類かのグラフ用紙の中から適切な用紙を選択したりする活動を通して, グラフ用紙の大きさなどに応じて目盛りの付け方を工夫し, 目的にあった目盛りを用いることができるようにする 2

4 第 4 学年の内容 D 数量関係 第 4 学年 D(1) 伴って変わる二つの数量 (1) 伴って変わる二つの数量の関係を表したり調べたりすることができるようにする ア変化の様子を折れ線グラフを用いて表したり, 変化の特徴を読み取ったりすること 第 4 学年では, 具体的な場面において, 伴って変わる二つの数量があることに着目し, それらの関係を表やグラフを用いて表し, 関係を明らかにする能力を伸ばしていくことをねらいとしている ア変化の様子と折れ線グラフ第 4 学年では, 表を作り, 折れ線グラフを用いて関数的な関係を表したり, 折れ線グラフから関数的な関係にある二つの数量の変化の特徴を読み取ったりすることができるようにする これらの指導により, 関数の考えを伸ばしていくようにする 変化の様子を折れ線グラフを用いて表すとは, 関数的な関係にある二つの数量について, 一方をグラフの横軸に, もう一方をグラフの縦軸に取って, 伴って変わる数量の組をグラフ上に点で示し, その点と点をつなぐことによって, 部分の変化や全体の変化の様子を視覚的に示すことである また, 折れ線グラフから変化の特徴を読み取るとは, 一方の数量が増加するときの他方の数量の増減の様子を視覚的にとらえ, 二つの変化する数量の間にある関係を明確にすることである そのためには, 各部分の折れ線の傾きから数量の増減の様子をとらえることが必要となる D(4) 資料の分類整理 (4) 目的に応じて資料を集めて分類整理し, 表やグラフを用いて分かりやすく表したり, 特徴を調べたりすることができるようにする ア資料を二つの観点から分類整理して特徴を調べること イ折れ線グラフの読み方やかき方について知ること 第 4 学年では, 目的に応じて資料を集め, その資料を分類整理し, 特徴や傾向をとらえる能力を伸ばすことをねらいとしている ア二つの観点から分類整理すること第 4 学年では, 資料を二つの観点から分類整理して表を用いて表すことができるようにする 資料を集めて分類整理するに当たって, 目的に応じ, ある観点から起こり得る場合を分類して, 項目を決めることが必要である 例えば,A,Bの二つの観点から資料を調べるとき,Aから見て資料は 性質 aをもっている と 性質 aをもっていない の場合が考えられ, またBから見て資料は 性質 bをもっている と 性質 bをもっていない の場合が考えられる そのとき, これらを組み合わせると, 資料についてA,B 二つの観点から見て, 四つの場合が考えられる 3

このように, 二つの観点から, 物事を分類整理したり, 論理的に起こり得る場合を調べたり, 落ちや重なりがないように考えたりすることが大切である なお, 第 4 学年の 内容の取扱い の (7) では, 資料を調べるときに, 落ちや重なりがないようにすることを取り扱うものとする と示している ここで取り扱う落ちや重なりがないようにすることについては, 資料の読み飛ばしのないように順序よく数えること, あらかじめ起こり得る場合を整理すること, 重複して数えることがないように数えた資料に色や印を付けることなど, 数え間違いをなくす方法を具体的に指導する必要がある その際, 正しい結果が得られるように間違いをなくしていこうとする態度を養うよう配慮する必要がある イ折れ線グラフの読み方とかき方第 4 学年では,D(1) で述べたように関数的な関係を表すことに関しても折れ線グラフを指導するが, ここでは, 資料を目的に応じて折れ線グラフを用いて表したり, それを読み取ったり調べたりすることをねらいとしている 指導に当たっては, 折れ線グラフについて, 紙面の大きさや目的に応じて, 適切な一目盛りの大きさやグラフ全体の大きさを決めることができるようにする その際, 同じグラフであっても, 折れ線グラフの縦軸の幅を変えることなどによって, 見え方が異なることに気付かせるようにする 4

5 第 5 学年の内容 D 数量関係 D(3 ) 百分率 (3) 百分率について理解できるようにする 資料を数量的に考察する場合には, 数量の大きさの間の関係を差でとらえる場合と割合でとらえる場合がある 資料の全体と部分, 部分と部分の関係を考察する場合には, 割合を用いて表す場合が多い 第 4 学年までに, 基準にする大きさを1として, それに対する割合を小数で表すことを経験してきている 第 5 学年では, 百分率について理解し用いることができるようにすることをねらいとしている 割合をなるべく整数で表すために, 基準とする量の大きさを 100 として, それに対する割合で表す方法が, 百分率 ( パーセント ) である したがって, 割合を整数で表すと分かりやすいというよさに気付くようにすることが大切である 日常の生活では, 百分率は, 欠席率が 15% だった とか 定価の 20% 引きで買った というような確定的な事象の関係を表すことに用いられるほかに, 天気予報などで 明日の降水確率は 20% である というように不確定な事象に関しても用いられる 日常の生活の中から百分率が用いられる事象を探すなどの活動を通して, 算数が生活の様々な場で用いられていることに気付くことができるよう配慮する必要がある なお, 第 5 学年の 内容の取扱い の (4) では, 歩合の表し方について触れるものとする と示している ここで取り扱う歩合の意味については, 百分率の場合と関連付け, 基準とする大きさを 10 とみて, それに対する割合を 割 で表していることなどに触れるようにする また, 歩合も, 百分率と同様, 日常生活の中で用いられている割合の便利な表現であることに気付くことができるよう配慮する D(4 ) 円グラフや帯グラフ (4) 目的に応じて資料を集めて分類整理し, 円グラフや帯グラフを用いて表したり, 特徴を調べたりすることができるようにする 第 5 学年では, 資料について, 全体と部分, 部分と部分の間の関係を調べると特徴をとらえやすい事象があることに気付かせ, 資料を割合を示す円グラフや帯グラフに表したり, それを読み取ったりすることを主なねらいとしている 円グラフや帯グラフの指導については, 百分率と関連させて, そのかき方とともに, それを読み取ることも取り扱う その際, グラフという表現の特徴を生かして, 統計的な見方を育成していくようにすることが大切である なお, 円グラフについては,10 等分又は 100 等分の目盛りの入った用紙を用いる 5

6 第 6 学年の内容 D 数量関係 D(4 ) 資料の考察 (4) 資料の平均や散らばりを調べ, 統計的に考察したり表現したりすることができるようにする ア資料の平均について知ること イ度数分布を表す表やグラフについて知ること 第 6 学年では, 資料の代表値としての平均や度数分布の表, 柱状グラフを取り扱うなど, 統計的な考察をしたり表現をしたりする能力を伸ばすことをねらいとしている ア資料の平均第 5 学年の B 量と測定 の領域の (3 ) では, 測定値の平均について指導してきている この指導の上に, 第 6 学年では, 資料の代表値としての平均について知り, 平均についての理解を深めることをねらいとしている 資料がある範囲にわたって分布しているときに, その傾向をとらえるために, 資料を代表する値として平均がよく用いられる 第 6 学年では, 幾つかの数量があったときそれらを同じ大きさの数量にならすという意味を踏まえながら, 集団の特徴を表す値として平均が用いられることに触れるようにする その際, 資料の傾向を表すものとして, 資料の散らばりについても指導する 平均が同じであっても, 値が密集しているか, 分散しているかによって, 資料の特徴が異なることなどについて理解できるようにすることが必要である そのためには, 数直線上に値を点で示すなど, 散らばりの様子を表す工夫を行う活動を取り入れることが大切である そして, 平均を用いて, 身の回りにある事柄について統計的な考察をしたり表現したりする能力を伸ばすよう配慮することが大切である イ度数分布を表す表やグラフ資料がある範囲にわたって分布しているときに, 資料全体の分布の様子や特徴を分かりやすくするためには, 度数分布表や柱状グラフ ( ヒストグラム ) に表すとよいことを知らせ, それらをかいたり読み取ったりできるようにする 度数分布表は, 分布の様子を数量的にとらえやすくするために, 数量を幾つかの区間 ( 階級という ) に分けて, 各区間に, それに入る度数を対応させた表である 柱状グラフについては, 各階級の幅を横とし, 度数を縦とする長方形をかいたものという程度の理解でよい 統計的な処理で大切なことの一つに, ねらいに合った資料の整理がある 階級の幅をどのようにとるかなど, 分類, 整理をうまく行うかどうかによって, 資料の傾向や特徴がつかみやすくなったり, つかみにくくなったりすることがあるので, このことについても配慮する必要がある 6