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数学科学習指導案 1 次方程式 ( 中学校第 1 学年 ) 神奈川県立総合教育センター < 中学校 高等学校 > 数学 理科授業づくりガイドブック 平成 22 年 3 月 問題つくりを題材として取り上げ 身近な生活の中にある数量関係を見いだし それを基に文章題を作らせる指導によって 自ら具体的な事象

○数学科 2年 連立方程式

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

(3) 指導観本時は 連立方程式の文章題を扱う最初の時間である 方程式の文章題は 個数と代金に関する問題 速さ 時間 道のりに関する問題 割合に関する問題 を扱う これらを解くときには図や表 線分図などを書くことが有効であることを生徒達は昨年度一次方程式の時にも経験している 一元一次方程式を利用する

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Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc

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英語                                    英-1

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(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

第 ○ 学 年 ○ ○ 科 学 習 指 導 案

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

4 単元構想図 ( 全 14 時間 ) 生徒の意識の流れ 表を使って解く 縦 (m) 0 8 横 (m) x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう1 ax = b (x + m) = nは平方根の考えで解くことができる x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう2 x +

数学○ 学習指導案

Taro-@いわてスタンダード中数20

算数科学習指導案 指導者伊達詩恵 1 日時平成 24 年 5 月 21 日 ( 月 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 1 組 22 名 3 場所 6 年 1 組教室 4 単元名文字と式 5 単元について 単元観 本単元は, 数量の関係を表す式についての理解を深め, 式に表したり, 式を読み取ったり

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○学部 ○○科 学習指導案

国語科学習指導案様式(案)

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

中学校第 3 学年数学科学習指導案 日 時 平成 25 年 月 日 ( ) 第 校時 対 象 第 3 学年 学校名 立 中学校 1 単元名 式の計算第 1 章式の計算 2 単元の目標文字を用いた簡単な多項式について 式の展開や因数分解ができるようにするとともに 目的に応じて式を変形したりその意味を読

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問 題

第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

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Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

平成23年度東京都教育研究員  地区発表公開授業

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

算数科学習指導案 1 日時平成 24 年 10 月 25 日 ( 木 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 8 名 3 単元名比例と反比例 ( 啓林館 ) 4 単元について 本単元は 三原市立和木小学校 指導者荒木美花 本単元のねらいは, 伴って変わる 2 つの数量の中から比例関係や反比例関係にあるも

数学科学習指導案 指導者ステップコース隠地純子 平野未紗 ジャンプコース中村徳寿 1 日時平成 27 年 1 月 20 日 ( 火 )5 校時 2 学年第 1 学年ステップコース 12 人 ジャンプコース 19 人 3 単元名空間図形 立体の表面積と体積 4 単元について (1) 単元観中学校学習指

本時の展開

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

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解答類型

2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

中学 1 年数学 ( 東京書籍 ) 単元別コンテンツ一覧 単元ドリル教材解説教材 確認問題ライブラリ (OP) プリント教材 教材数 :8 問題数 : 基本 40, 標準 40, 挑戦 40 正の数 負の数などの問題を収録 解説教材 :3 確認問題 :3 数直線 数の大小と絶対値などの解説 確認問題

第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

Microsoft Word - aAL00058(Kawakatu_Sonobe)

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

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Microsoft Word - 社会科

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第4学年算数科学習指導案

1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

PowerPoint プレゼンテーション

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対

るかどうか, そして, その予想した事柄を ~は, になる という形で表現できるかどうかをみるものである 正答率は, 48.1% であり, 発展的に考え, 予想した事柄を ~は, になる という形で表現することに課題がある (3) 学習指導に当たって 事柄を予想することを大切にする数や図形について成

(1) 具体的な場面を通して正の数と負の数について理解し, その四則計算 (1) 正の数と負の数について具体的な場面での活動を通して理解し, その ができるようにするとともに, 正の数と負の数を用いて表現し考察する 四則計算ができるようにする ことができるようにする ア 正の数と負の数の必要性と意味

★数学学習指導案最終(知的障害)

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6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

都道府県名

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学習指導要領

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都道府県名

単元名 算数第 2 学年安芸太田町立加計小学校指導者田尾佐智恵 かけ算 (2) ( 九九をつくろう ) 本単元で育成する資質 能力 伝え合う力 1 日時平成 29 年 1 月 19 日 ( 水 )5 校時 2 学年第 2 学年男子 7 名女子 15 名計 22 名 3 単元名 かけ算(2) 九九をつ

算数科学習指導案 広島市立 小学校教諭 1 日時平成 21 年 2 月 日 ( ) 2 学年 5 年 組 3 単元数量関係 割合とグラフ 4 単元について 本単元では, 百分率について理解し, それを用いることができるようにするとともに, 目的に応じて資料を分類整理し, それを円グラフや帯グラフを用

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

学力スタンダード(様式1)

関数を活用することで現実世界の課題を解決できるということを通して, 生徒に関数の有用性を実感させたい そのために, 陸上競技トラックの問題 を用いて, 現実世界の課題から関数関係を見いだし, 表 式 グラフなどを用いて数学的に処理し, 現実世界の課題を解決する ことで, 関数を用いた問題解決の理解を

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

学習指導要領

研修中間報告書

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

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Ⅰ 指導と評価の年間計画 及び 評価規準と単元計画 の作成の手引き 1 指導と評価の年間計画 についてこれは 次の 2 の 評価規準と単元計画 の全単元について その概要を記述したものである 生徒の学習活動に対するより適正な評価 及び生徒の学習の改善に生かされる評価 ( 指導と評価の一体化 ) の実

第 3 学年算数科学習指導案 日時対象学校名授業者会場 平成 27 年 7 月 8 日 ( 水 )5 校時 13:40~14:25 第 3 学年均等割クラス 19 名町田市立町田第六小学校 2 階 3 年 1 組教室 1 単元名 かけ算の筆算 ( 学校図書 みんなと学ぶ小学校算数 3 年上 ) 2

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平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

学習指導要領

Taro-seitokenpatu.jtd

学習指導要領

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指導案 5年 算数

Transcription:

数学科学習指導案 指導者佐々木正巳 1 日時 2 場所 3 学年 学級学級 4 単元名 5 単元について (1) 単元観 平成 23 年 10 月 25 日 ( 火 )5 校時 1 年 4 組 教室 1 学年 4 組 ( 男子 14 名 女子 19 名 計 33 名 ) 第 4 章 一次方程式 ( 中学校学習指導要領数学科の目標 ) [ 第 1 学年 ] (1) 数を正の数と負の数まで拡張し, 数の概念について理解を深める また, 文字を用いることや方程式の必要性と意味を理解するとともに, 数量の関係や法則などを一般的にかつ簡潔に表現して処理したり, 一元一次方程式を用いたりする能力を培う 内容 A 数と式 (3) 方程式について理解し, 一元一次方程式を用いて考察することができるようにする ア 方程式の必要性と意味及び方程式の中の文字や解の意味を理解すること イ 等式の性質を基にして, 方程式が解けることを知ること ウ 簡単な一元一次方程式を解くこと及びそれを具体的な場面で活用すること 未知の数量を求めることについては, 小学校 6 年生で求めるものを x や a で表し, 文字にいろいろな数を代入して求めたり, 逆算の考えを用いて文字にあてはまる数を求めたりする学習をしている 一次方程式では, 逆算で解けるものもあるが, 両辺に未知数の x がある場合は, 等式の性質を利用して解くことが必要になってくる 方程式や等式の意味を十分に理解することにより, 移項など方程式を解く方法についても理解を深めていくことになる 学習が進むにつれて, 移項を使った解法そのものが強く意識化されるが, 等式の性質などその基本の概念に立ち返って考えの根拠を明らかにしていくよう十分配慮する必要がある また, 一次方程式を使って考えられる日常の問題を提示することで, 日常の問題を数学で考えさせる 方程式を作り, 代数的に解いて解を求め, それをまた日常に戻して答えを得ることで数学の有用性を感じさせたい 同時に, 積極的に方程式を活用して問題を解決させる態度を育てたい なお, 本単元 一次方程式 と他の単元や他学年との関連を図示すると次のようになる 第 2 学年では二元一次方程式および連立方程式, 第 3 学年では二次方程式へとつながっていき, 高等学校に進んでもこれらの学習は継続するので, 方程式の基礎 基本が定着するよう指導していくことが大切である 中 1 正の数 負の数 中 1 文字式 中 1 一次方程式 中 2 式の計算 中 2 連立方程式 中 3 展開と因数分解 中 3 平方根 中 3 二次方程式 - 1 -

(2) 生徒観 1 年生全体では, 学習意欲の高い生徒もいるが, そうでない生徒も多く, 学習意欲は全体的に高いとは言えない 本学級の生徒は, まじめに授業に取り組む生徒が多く, 問題練習の時には黙々と取り組む 固定されてはいるものの発表や板書等も積極的に行う その反面, 話が聞けなかったり, なかなか授業に集中できなかったりする生徒もいる また, 本学級の生徒にアンケートを実施したところ, 次のような結果になった (%) 項目 4 3 2 1 数学の勉強は好きです 31.3 34.4 25.0 9.4 数学の授業で学んだことが, 他の教科や生活の中で, 計算したり, 表やグラフ 37.5 50.0 12.5 0 にしたりすることの役に立ちます 数学の授業では, 理由をあげて自分の考え方や解き方を説明しています 6.3 21.9 46.9 25.0 [4: よくあてはまる 3: ややあてはまる 2: あまりあてはまらない 1: まったくあてはまらない ] 数学が好きな生徒は65.7% であり, 数学に対して苦手意識を持っている生徒が多く, また, 説明を意識している生徒は28.2% と低いことが分かる そして, 数学がふだんの生活の中で役立っていると考えている生徒は87.5% いる 夏休み明けテストで, 次の問題の本学級の正答率は, 次の通りである (%) 問題正答率 1 1 本 a 円の鉛筆を5 本と1 冊 80 円のノートb 冊買ったときの代金の合計 を文字式で表しなさい 84.3 2 5x+6x を計算しなさい 93.8 3 7x+3+2x-5 を計算しなさい 78.1 2 基本的な文字式の計算は, よくできているが,2を11x と,3を7xと答えている生徒がいる (3) 指導観 この単元では, 具体的な事象の関係を等式に表したり, その方程式を解き, 解を求めたりする学習を行う 単に問題を解いて答えを求めるということだけにとどまらず, 具体的な場面で活用することにより, 身近な問題を提示することで, 数学が生活の中に生かされている 数学を学習することはためになる と感じさせ, 意欲的に学習に取り組ませていきたい と同時に自ら考え判断する力を培いたい そのために, 等しい関係を 図 や 表 などをもとに考え, それを 言葉を使った式 で表すなど, 数量の関係をしっかりとらえさせたい また, 問題解決のために, 話し合いの視点を与え, 小グループで全員が自分の考えを説明し, 解決の方法を考察させる そして, 全体へ説明させることで, よりよい解決方法を共有させたい 6 単元の目標 アイウエオカ いろいろな数量の関係を, 等式を用いて表すことができる 方程式とその解の意味を理解する 等式の性質を理解するとともに, それを利用すれば方程式が解けることを理解する 移項の意味を理解し, 移項の考えを用いて方程式を解くことができる 具体的な問題を, 方程式を利用して解くことができる 方程式を利用することの良さに気づき, 方程式を利用して問題を解決しようとする 7 単元の評価規準 数学への 数学的な 数学的な 数量, 図形などに 関心 意欲 態度 見方や考え方 表現 処理 ついての知識 理解 方程式を用いて, 性質や方程式についての基礎事象を一元一次方程式一次方程式及びその解の 関係を見いだしたりする的な知識の習得や活用に表し, これを解いた意味, 等式の性質や文字 など, 数学的活動の楽しを通して, 数学的な見り, 合理的に操作, 処を用いることの意義を理 さや数学的に考えること方や考え方を身に付け, 理することができる 解している - 2 -

のよさに関心を持ち, 意事象を見通しをもち筋欲的に問題の解決に利用道を立てて考えることしようとする ができる 8 指導と評価評価の計画 ( 全 16 時間 ) 学習内容 次評価 ( 時 ) 関考表知評価規準評価方法 一元一次方程式及びそ 一 方程式とその解に関心を持ち, そ行動観察 の解の意味 ( 3) の必要性と意味を考えたり, 様々ノート な数を代入するなどして自分なり小テストの方法で解を求めようとしている 方程式を変数が満たすべき条件と とらえ, 条件が成り立つ変数の値 を求める方法を考えることができ る 簡単な一元一次方程式を作ること ができる 一元一次方程式に数を代入して, その数が解であるかどうか確かめ ることができる 方程式の必要性と意味及びその解 の意味を理解している 等式の性質と一元一次 二 等式の性質と移項及びその関係に行動観察 方程式を解き方 ( 7 ) 関心をもち, 一元一次方程式を解ノート こうとしている 小テスト 等式の性質をもとにして,1 元 1 次方程式を解くことができる 移項してよい理由を, 等式の性質 をもとにして考えることができる 方程式の解法における変形の過程 と, 文字を用いた式の計算におけ る変形の過程を振り返り, その違 いについて考えることができる 簡単な一元一次方程式を解くこと ができる 等式の性質と移項の意味を理解し ている 一元一次方程式の解き方を理解し ている 一元一次方程式の利用 三 一元一次方程式を活用することに行動観察 ( 6 ) 関心をもち, 問題の解決に生かそワークシート 本時は4/6 うとしている 小テスト 具体的な事象の中の数量の関係を とらえ, 一元一次方程式を作るこ とができる 求めた解や解決の方法が適切であ るかどうか振り返って考えること ができる 問題の中の数量やその関係を文字 - 3 -

9 本時の展開 (1) 本時の目標 を用いた式で表し, それをもとにして作った一元一次方程式を解くことができる 簡単な比例式を解くことができる 一元一次方程式を活用して問題を解決する手順を理解している 具体的な事象の中から数量の関係をとらえ, 一次方程式を作って問題を解決することができる (2) 準備物 教科書 : 中学校数学 1 学校図書, ワークシート, 模造紙, 写真 5 枚, 宿題プリント方程式の解き方のカード, めあて 問題等のカード, 確認問題と自己評価のプリントホワイトボード, マーカー (3) 学習の展開 学習活動 復習 一次方程式を 2 題解く 1 各自解く 指導上の留意点 ( ) ( 努力を要する 状況と判断される生徒への指導の手立て ) 評価規準 ( 評価方法 ) 2グループで説明し合い, 解答の グループのうちの2 人が説明し, 解確認をする 答を確認させる 導入 問題を提示する 横の長さが 92 cmの模造紙に, 横の長さが 13 cmの写真 5 枚を一列にはろうと思う 両はしの間かくも含めてすべての間かくが同じになるようにするには, 間かくを何cmにすればいいか めあてを提示する 本時のめあて :1 次方程式を活用して, 写真を等しい間隔ではる方法を考えよう 展開 問題を把握する 1 ワークシートの問題を読み, どんな問題か考える 2 模造紙と写真をもとに, 問題の 模造紙を黒板にはり, 写真をいろい意味を把握する ろな位置に置き, 問題を把握させる 間隔がどこになるかを確認させる 3 問題文から簡単な図を書き, わ ワークシートに図を書かせ, わかっかっていることや数量を記入すている数量などを記入させる る 黒板の模造紙を示す 疑問点があれば友達に尋ねるよう指 - 4 -

導する 4 求める数量を考える 等しい関係を考え, 言葉を使っ 図をもとに考えさせる た式を作る 紙の横の長さで考える 写真の合計の長さ+ 間隔の合計の長さ= 紙の長さ間かくの合計の長さで考える 見方 考え方 言葉を使った式を作り, それをもとに方程式を作ることができる ( ワークシート) 間かくの合計の長さ= 紙の長さ- 写真の合計の長さ写真の合計の長さで考える 写真の合計の長さ= 紙の長さ- 間かくの合計の長さ 1つの間隔の長さで考える 1つの間かくの長さ=( 紙の長さ- 写真の合計の長さ ) 6 1 枚の写真の長さで考える 1 枚の写真の長さ=( 紙の長さ- 間かくの合計の長さ ) 5 など 言葉の式をもとに, 求める数量をxとし, 方程式を作る 間かくの長さをxcmとすると 6x+13 5=92 13 5+x+x+x+x+x+ x=92 6x=92-13 5 13 5=92-6x x = 92 13 5 6 92 6x 13 = 5 など グループで交流する 1 言葉を使った式と方程式につい 司会者, 発表者を決めさせておく てグループで各自の考えを説明 順に自分の考えをワークシートを見する せながら説明する 説明に対して疑問点があれば聞く 式を提示するだけでもいいと指導する 2グループの考えを整理し, ホワ グループでひとつ 言葉を使った式 イトボードにまとめる と 方程式 を, ホワイトボードに書かせる - 5 -

全体で意見を交流する いくつかの違う考えのグループを指名し, ホワイトボードを黒板にはり, 発表させる 同じ考えのグループを挙手させる 方程式を解き, 問題を解決する 指名し, 解答を板書させる まとめ まとめをする 1 授業のまとめをする 方程式の有用性について説明する 2 確認問題を行い, 授業の反省をを書く 教室で机を等しい間かくで並べる問題を行う 本時の授業についての自己評価を行い, 気づきなどを書く いろいろな方法で解けることが分かった 方程式が日常生活に使えることが分かった もっといろいろな問題を解いてみたい など 3 宿題を提示する (4) 板書計画 ねらい問題 写真 ホワイトボード 模造紙 個人で考えよう (1) 分かっていることや数量 (3) 等しい関係言葉を使った式 (6) 問題の答え (2) 求める数量グループで考えよう (4) 方程式 (7) 確かめ (5) 方程式を解く - 6 -