1. 日本株市場見通し長谷川景子日経平均の推移と来週の見通し 25, ( 円 ) < 来週の予想レンジ :22,~23, 円 > , 日経平均 ( 左軸 ) 25 日移動平均 ( 左軸 ) , 75 日移動平均 ( 左軸 ) 23, 円 , 22,

Size: px

Start display at page:

Download "1. 日本株市場見通し長谷川景子日経平均の推移と来週の見通し 25, ( 円 ) < 来週の予想レンジ :22,~23, 円 > , 日経平均 ( 左軸 ) 25 日移動平均 ( 左軸 ) , 75 日移動平均 ( 左軸 ) 23, 円 , 22,"

まれあすみだ
5 years ago
Views:

1 218 年 6 月 29 日号来週の見通しと投資ポイント CONTENTS 1. 日本株市場見通し注目テーマ1 7 月 1 日から訪日客向け免税制度が拡充注目テーマ2 世界に広がる日本のコンテンツドル円相場見通し米国株市場見通し投資部門別売買動向信用取引動向個人投資家の買付動向週間個別銘柄騰落状況 ( 東証 1 部 ) テクニカル分析来週再来週の主なスケジュール... 8 投資情報部

2 1. 日本株市場見通し長谷川景子日経平均の推移と来週の見通し 25, ( 円 ) < 来週の予想レンジ :22,~23, 円 > , 日経平均 ( 左軸 ) 25 日移動平均 ( 左軸 ) , 75 日移動平均 ( 左軸 ) 23, 円 , 22, 円 , ( 兆円 6 ) 5 2, , 2 東証一部売買代金 ( 右軸 ) 1 18, 18/1/1 18/1/3 18/2/2 18/3/12 18/4/2 18/4/2 18/5/15 18/6/4 18/6/22 18/7/12 ( 年 / 月 / 日 ) 注 : 予想は SMBC 日興証券出所 : QUICK より SMBC 日興証券作成今週の日経平均は冴えない展開今週の日本株市場は引き続き米中通商問題が主役米国側は 29 日に中国の対米投資制限を公表する予定であり日経平均は心理的な節目 22, 円こそ下回らなかったものの冴えない展開が続いた日経平均はボックス圏を抜けず通商問題は EU による報復関税を受けハーレーダビッドソンが一部生産拠点の国外移転を表明と個別企業に影響を及ぼし始めたまた米国トヨタは 27 日 ( 現地時間 ) に米国が検討する自動車関税が 25% に引き上げられた場合現地生産の Camry は 1,8 ドルのコスト増を見込むと発表トヨタの株価はネガティブに反応しなかったもののこうした具体的な動きが日本企業でも相次ぐ可能性がある来週から 7 月入り 2 日しんぽ新甫は荒れる ( 相場が大きく荒れる ) という相場格言があるが投資家の様子見姿勢は続き日経平均は当面 5 月高値 23,2 円から安値 22,18 円 ( 終値 ) のボックス圏にとどまると考える米中貿易摩擦の根底には米国による中国製造 225 への牽制があろう中国は世界製造業強国となることを目標とするが米国は中国による知的財産権侵害などを懸念しており中国の対米投資制限を検討しているほか 7 月 6 日に中国が力を入れるハイテク産業を中心とした制裁関税を発動予定こうした動きは大掛かりな中国封じ込めに繋がるといった見方もあろう一方中国製造 225 では公平な競争環境での成長戦略を掲げており大幅な規制緩和や更なる市場開放の実施を盛り込んでいる米国の懸念に対して中国が歩み寄ることになれば米中貿易摩擦の解決に繋がる可能性があろう 1

3 2. 注目テーマ 1 7 月 1 日から訪日客向け免税制度が拡充母良田剛図表 1. 免税店数の推移 5, 4, 3, 2, ( 店 ) 7 月 1 日から訪日外国人旅行客が買い物をした際に消費税を免税する制度が拡充される現行制度では訪日客が免税を受けるには消耗品と一般物品をそれぞれ 5, 円以上購入しなければならないが今後は食料品や化粧品医薬品などの消耗品と家電といった一般物品の合算でも 5, 円以上あれば消費税が免税となる 1, 12/4 13/4 14/4 15/4 16/4 17/4 18/4 ( 年 / 月 ) 出所 : 観光庁より SMBC 日興証券作成図表 2. 訪日客による費目別購入率と免税購入率コンビニやドラッグストアなどでも許可を受ければ免税店となる免税店数は免税制度の改正をきっかけに利便性が向上し 215 年ごろから急増している ( 図表 1) 菓子類その他食料品飲料酒たばこ医薬品健康グッズトイレタリー化粧品香水服 ( 和服以外 ) かばん靴電気製品マンガアニメキャラクター関連商品書籍絵葉書 CD DVD 和服 ( 着物 ) 民芸品カメラビデオカメラ時計 (%) 購入率免税購入率 214 年 1 月には外国人旅行者の消費税免税対象が全品目に拡大されたまた 215 年 4 月には免税一括カウンター ( 商店街やショッピングセンターなど複数店舗が存在する場所で導入 ) の設置など 216 年 5 月には一般物品の最低購入金額の引き下げなど環境整備は着々と進んでいるこうした政策により地方における免税店数も急増しており 214 年 4 月から 218 年 4 月には約 1 倍となった注 : 217 年全国籍地域複数回答出所 : 観光庁訪日外国人の消費動向より SMBC 日興証券作成図表 3. 主な関連銘柄コード銘柄略称終値 ( 円 ) 6/28 時価総額 ( 億円 ) 概要 348 ヒックカメラ 1,695. 3,189 カメラ系家電量販大手だが医薬日用品や玩具も扱う 4452 花王 8,45. 41,828 トイレタリー国内首位化粧品でも大手 4527 ロート 3,475. 4, 小林製薬 9,54. 7, トンキホーテ H 5,27. 8, 空港ヒル 5,22. 4,41 大衆薬中堅新 V ロートなど目薬はシェア約 3 割で最大手家庭用品製造販売大手消臭元ブルーレット熱さまシートなど総合ディスカウントストアのトップ首都圏軸に全国約 4 店を展開羽田成田空港や銀座市中で免税店を展開今回の免税制度拡充により最も恩恵を受けるのは消耗品と一般物品をともに取り扱う小売店となるだろう例えば訪日客が 4,5 円の家電製品を購入する場合 5, 円の免税額に達するようにさらに 5 円以上の食料品等を追加買いするケースなどが想定されるついで買いされる商品すなわち食料品や医薬品 ( たとえば菓子や目薬 ) などの売上が増える可能性があろうなお訪日客による土産品の費目別購入率と免税購入率は図表 2 の通りである現時点では菓子類やその他食料品などの免税での購入率が低いことがわかる出所 : QUICK 東洋経済会社 HP より SMBC 日興証券作成 2

4 3. 注目テーマ 2 世界に広がる日本のコンテンツ石田卓也図表 1. ネットフリックスの契約者数推移 ( 百万人 ) Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 出所 : Bloomberg より SMBC 日興証券作成図表 2. 日本のアニメ産業売上高 ( 億円 ) 22, 2, 2, 18, 16, 14, 12, 1, 13 年 14 年 15 年 16 年 17 年 18 年注 : 日本動画協会の独自調査に基づく出所 : 日本動画協会より SMBC 日興証券作成図表 3. 関連銘柄銘柄コード 15, 1, 5, ( 年 ) 銘柄略称海外売上 13 年 14 年 15 年 16 年 6/28 終値 ( 円 ) 国内売上概要 3791 IG ホート 2,152 アニメ制作と版権事業がメイン攻殻機動隊進撃の巨人など海外でも人気高いワンピースドラゴンボールなどの版権を 4816 東映アニメ 3,85 持つ中国向け大口映像配信権の販売が好調海外売上高比率は4% を超える 6758 ソニースマホゲーム Fate/Grand Order が世界 5,726 的なヒット IP( 知的財産権 ) の多面的展開でコンテンツの持続的成長を目指す 7832 ハンナムHD 人気キャラクターを武器としたグローバルな 4,55 ネットワークコンテンツ展開アニメを中心とした版権ビジネスが大きな収 9413 テレ東 HD 3,36 益柱 NARUTO ポケットモンスター遊戯王など海外でも人気高い注 : IG ポート (3791) については本レポート作成時点において金融商品取引所による信用取引残高の日々公表銘柄に指定されている出所 : 会社資料東洋経済 QUICK より SMBC 日興証券作成米国では通信大手の AT&T によるメディア大手のタイムワーナー買収や 21 世紀フォックスを巡るコムキャストやディズニーの争奪戦が話題になっているこれらの企業が買収により手に入れようとしているものは映像コンテンツであろうこうした動きの背景としては Netflix や Amazon プライムビデオなど動画配信サービスが台頭してきたことなどが考えられる ( 図表 1) 従来のメディア各社も競争力を高めるために動画配信プラットフォームを整備する必要に迫られておりその中身であるコンテンツを拡充する狙いがある国内においてもプラットフォームを保有する企業はあるものの世界的な動画配信サービス市場の拡大で恩恵が大きいとみられるのはコンテンツを保有する側の企業であろう中でも注目したいのがアニメ産業だ日本のアニメは海外において人気が高くアニメ産業の売上高はここ数年で大きく伸長している ( 図表 2) 特に 213 年以降では国内市場がほぼ横ばいで推移する中で海外売上高は 213 年 (2,823 億円 ) から 216 年 (7,676 億円 ) の間で約 2.7 倍へと成長しており全体の牽引役となっているアニメの版権を持つ企業において配信権などの販売による海外展開は重要な戦略だまたアニメを海外展開することでコンテンツとしての人気を高めゲーム化などのメディアミックス展開による収益の多角化も期待できよう図表 3 には世界で人気の高いコンテンツを保有する銘柄を掲載した 3

5 4. ドル円相場見通し龍翔太 ( 円 / ドル ) ドル円相場の推移と来週の見通し今週は前半に一旦円まで下落したも < 来週の予想レンジ :19.~111.5 円 > ののその後は上下しつつも緩やかなドル高円安が進行し 28 日に一時円まで値を切り上げた 14 11/1 11/22 12/13 1/3 1/24 2/14 3/7 3/28 4/18 5/9 5/3 6/2 217 年 218 年 ( 月 / 日 ) 出所 : Bloomberg より SMBC 日興証券作成円 19. 円本日は注目のインフレ指標である 5 月 PCE デフレータが発表される予想以上の加速が示されれば一段の利上げ織り込みがドル高要因となり 5 月 22 日以来の 111 円台回復も期待されよう一方来週末は米 6 月雇用統計や米中双方による関税措置の発動を控えている関税発動の機運が高まればドルが下振れる可能性もあり注意しておきたいもっともドル円が 6 月入り以降 19 円を割り込んだのは僅か 1 日 19 円台では押し目狙いのドル買い需要が待機していると推測され下振れた際は 19.2 円処がチャート分析上の下値目処になるとみている 5. 米国株市場見通し吉田隼人 S&P5の業種別年初来上昇率今週の米株市場は主要指数が前週末 (217/12/29~218/6/28) 比で下落している米中貿易摩擦を背景に航空機製造や半導体などが下落した一般消費財インターネットやソフトウエアなど貿易摩情報技術擦の影響を受けにくいとされていた銘柄もエネルギー S&P5 ヘルスケア不動産公益下落し主要指数の重石となっている S&P5 情報技術指数が前週末までに年初来で約 13% 上昇していたことから投資家心理が悪化する中利益確定が入りやすかったことが一因と考えられる素材来週 6 日には米国が中国からの輸入製品金融 34 億ドル相当に追加関税を発動することが予定されているなど貿易摩擦への懸資本財念はまだ続きそうであるこのような先行き生活必需品不透明感の強い局面における循環物色の電気通信 (%) 受け皿としてはやはり公益や生活必需品ヘルスケアなどのディフェンシブセクターが選好されるだろうまた引き続き堅調な米経済を背景に小売株など内需依存出所 : BloombergよりSMBC 日興証券作成型の業種が物色される可能性がある 4

6 6. 投資部門別売買動向 ( 現物先物 ) 松野利彦日経平均株価と主な投資部門別売買動向の推移 ( 億円 ) ( 円 ) 15, 日経平均 ( 右軸 ) 24, 1, 23, 5, 6 月第 3 週の日経平均は米中通商問題を嫌気して 22,5 円を挟んだ一進一退の展開であったしかしこの週の TOPIX は下落基調であり日経平均が示すよりも地合いは悪かったといえよう 5, 22, 21, 海外投資家は 8,597 億円と 3 週ぶりの売り越し売り越し額は 3 月第 5 週以来の大きさであった 1, 15, 信託銀行 ( 左軸 ) 事業法人 ( 左軸 ) 海外投資家 ( 左軸 ) 個人 ( 左軸 ) 2, 個人投資家は 3,62 億円と 3 週ぶりの買い越し買い越し額は 3 月第 4 週以来の大きさであった 2, 19, 17/12/3 18/2/3 18/3/1 18/4/14 18/5/19 18/6/23 ( 年 / 月 / 日 ) 注 : 売買動向は 217 年 12 月第 4 週から 218 年 6 月第 3 週まで株価は 218 年 6 月 28 日までの週次データ現物は二市場一二部等先物は日経 225 日経 225mini JPX 日経 4 TOPIX 先物ミニ TOPIX の合計出所 : QUICK より SMBC 日興証券作成また事業法人は 485 億円と 8 週連続の買い越し信託銀行は 727 億円と 2 週ぶりの買い越しであった 7. 信用取引動向松野利彦 6 月 22 日申し込み分の信用買い残は 6 月 15 日申し込み分比 3 億円減の 3 兆 3494 億円と 3 週連続で減少した売り残は 68 億円増の 8,461 億円と 3 週ぶりに減少したこの週は TOPIX( 東証株価指数 ) が下落したことでわずかながら利食い売りと買い戻しが見られたようだ信用倍率 (= 買い残 / 売り残 ) は 3.96 倍と 3 週ぶりに上昇評価損益率 ( 買い方 ) は銀行株等の下落を受けて 11.48% と前週の 9.77% から大きく悪化している二市場信用買い残売り残信用倍率 ( 兆円 ) ( 倍 ) 6. 二市場信用買い残 ( 左軸 ) 5.5 二市場信用売り残 ( 左軸 ) 信用倍率 ( 右軸 ) TOPIX と二市場信用評価損益率 ( ホイント ) (%) 2, 1,9 217 年以降評価損益率が 11% 以上に悪化すると相場が底入れ反転する傾向にある ,8 1,7 1,6 二市場合計信用評価損益率 ( 右逆軸 ) TOPIX: 終値 ( 左軸 ) , , ,3 1, , /1 16/4 16/7 16/1 17/1 17/4 17/7 17/1 18/1 18/4 2. ( 年 / 月 ) 1, 16/1 16/4 16/7 16/1 17/1 17/4 17/7 17/1 18/1 18/4 ( 年 / 月 ) 注 : 東京名古屋二市場の制度信用と一般信用の合計 6 月 22 日申し込み分まで信用倍率は金額ベース出所 : QUICK より SMBC 日興証券作成 5 注 : 評価損益率は東証の制度信用と一般信用の合計買い建玉に対する評価損の割合 6 月 22 日申し込み分まで出所 : QUICK より SMBC 日興証券作成

7 8. 個人投資家の買付動向髙山裕介買付代金上位 1 銘柄 (6/22~6/28 銘柄コード順 ) コード銘柄名市場業種 6/21 終値 ( 円 ) 6/28 終値 ( 円 ) 騰落率 (%) 157 日経レバ東証 ETF 2,57. 19, JT(2914) やキヤノン (7751) など 12 月期決算銘柄は中間期末の配当権利取りを狙った買いが集まった様子 2914 J T 東証 1 部食料品 3,18. 3, ソニー東証 1 部電気機器 5,487. 5, トヨタ東証 1 部輸送用機器 7,396. 7, キヤノン東証 1 部電気機器 3,667. 3, 任天堂東証 1 部その他製品 36,72. 36, 三菱 UFJ 東証 1 部銀行三井住友東証 1 部銀行 4,39. 4, みずほ東証 1 部銀行ソフトハンク G 東証 1 部情報通信 8,641. 7, 注 : 弊社のリテール部門での国内上場銘柄の買付手口を集計ただし取引所外取引およびブロックトレードのみデータから除外して集計出所 :QUICK より SMBC 日興証券作成ソニー (6758) は他証券会社による目標株価の引き上げなどを背景に年初来高値を更新しており投資家の注目を集めた模様トヨタ (723) など自動車株は独自動車大手による利益見通しの下方修正やトランプ米大統領による自動車関税の引き上げ報道などを背景に売りが優勢となったが押し目買い意欲も根強い様子 9. 週間個別銘柄騰落状況 ( 東証 1 部 ) 値上がり率上位 1 銘柄 (6/22~6/28) コード銘柄名業種 6/21 終値 6/28 終値値上がり率 ( 円 ) ( 円 ) (%) アイヒーシー情報通信 1,893. 2, Vコマースサービス 1,487. 1, USENNEXT 情報通信 1,149. 1, ペガサス機械 97. 1, 北野建建設長谷川香化学 2,127. 2, アイトマMC 情報通信出光興産石油石炭製品 3,535. 4, オエノンHD 食料品 AOITYOHD 情報通信 1,343. 1, 値下がり率上位 1 銘柄 (6/22~6/28) コード銘柄名業種 6/21 終値 6/28 終値値下がり率 ( 円 ) ( 円 ) (%) 田淵電電気機器きちり小売 1, ラントコンヒ情報通信 1,468. 1, シンクロフート情報通信 1, シンスメイト小売トウキョヘース小売しまむら小売 11,49. 9, カチタス不動産 4,44. 3, フリーヒット情報通信 1,43. 1, オフティム情報通信 2,881. 2, 注 : 対象は東証 1 部銘柄出所 : QUICK より SMBC 日興証券作成髙山裕介日経平均は 6/22~6/28 の間 1.9% 下落 V コマース (2491): 他証券会社が強気の投資評価でカバレッジを開始したことを材料視 USENNEXT(9418): 施設などの館内放送をスマホ上で翻訳して表示するサービスを提供と報じられたことなどを材料視出光興産 (519): 昭和シェル (52) との経営統合実現の見通しが報じられたことを材料視しまむら (8227): 19/2 期 1Q の大幅減益を嫌気カチタス (8919): 他証券会社による投資評価引き下げを嫌気 6

8 1. テクニカル分析後藤晃郁東証 REIT 指数と価格帯別累積売買代金東証 REIT 指数は足元で年初来高値を更新し堅調に推移している 213 年以降の価格帯別累積売買代金をみると 1,725~1,75pt の売買代金が約 3.66 兆円と多い ( 図 1) この水準を上抜いたことで戻り売り圧力が低下し需給面で上値が軽くなった可能性があるまた東証 REIT 指数の 2 日移動平均線の傾きが上向いておりテクニカル指標面では中期的な上昇基調を示していると判断される ( 図 2) 当面の上値メドとしては 16 年高値から昨年安値への 61.8% 戻し水準 1,83pt 処が挙げられる ( 図 3) 1,825~1,85pt のレンジは約 3.69 兆円と売買代金が多く需給面でも上値として意識されやすい水準となろう ( 図 4) (pt) ( 兆円 ) 2, 16/4/ 年高値から昨年安値 1,97pt 4 への61.8% 戻し水準 1,831pt 1,9 3 1,8 1,7 1,6 17/11/1 1,5 東証 REIT 指数 ( 下軸 ) 1,65pt 1,4 東証 REIT 価格帯別 1 累積売買代金 ( 上軸 ) 2 1,3 1,2 2 日移動平均線売買代金は東証 REIT 指数の終値 ( 下軸 ) 25ptごとに213/1/4からの累積した金額 1,1 13 年 14 年 15 年 16 年 17 年 18 年出所 :QUICK より SMBC 日興証券作成指数 6/28 終値 ( 円 ) 日経平均株価 22, 日移動平均 22, 日移動平均 22,175.9 移動平均乖離率.42 2 日移動平均 22, 売買高 ( 東証 1 部万株 1) 14,4 25 日移動平均 144,558 売買代金 ( 東証 1 部億円 2) 23,51 25 日移動平均 24,977 売買単価 ( 円 2/1) 1, 日経平均は一時ザラ場で 2 日移動平均線を割り込む場面があった 4 月 3 日以来約 3 ヵ月ぶり TOPIX は 25 日に一目均衡表の雲を割り込んだその後雲の下限が上値として意識されている様子一方 RSI は 28.5% と売られ過ぎを示している日本株市場関連データ (6/28 時点 ) 前週末比 ( 円 ) 前週末比 (%) 6/28 終値 ( 円,pt) TOPIX 1, JPX 日経 4 15, 東証 2 部指数 7, 東証マザーズ指数 1, 日経ジャスダック平均 3, 東証 REIT 指数 1, テクニカル指標 [ 単位 :%] 騰落レシオ ( 東証 1 部 25 日 ) サイコロジカル (TOPIX) スローストキャスティクス (TOPIX) RSI(TOPIX) 28.5 前週末比 (%) 注 : 予想は東証 1 部配当利回り及び東証 1 部予想 PER は日経予想東証 REIT 指数予想分配金利回りは QUICK 予想配当分配金利回りは加重平均テクニカル指標は一般的に騰落レシオ :12% 以上が買われ過ぎ 7% 以下が売られ過ぎサイコロジカル :75% 以上が買われ過ぎ 25% 以下が売られ過ぎスローストキャスティクス :7% 以上が買われ過ぎ 3% 以下が売られ過ぎ RSI:7% 以上が買われ過ぎ 3% 以下が売られ過ぎと判断される出所 : QUICK より SMBC 日興証券作成指数前週末比 ( 円,pt) 東証 1 部予想配当利回り (%) 2.11 東証 1 部予想 PER( 倍 ) 14.9 東証 1 部 PBR( 倍 ) 1.31 東証 REIT 指数予想分配金利回り (%) 4.5 判定売られ過ぎ売られ過ぎ 7

9 11. 来週再来週の主なスケジュール柴山真里枝来週国内では日銀短観の 6 月調査が発表されるほか小売企業を中心に 3-5 月期決算発表が本格化する海外では米国で雇用統計や貿易統計 ISM 製造業景況指数が発表される 7 月 6 日には米中による相互の 34 億ドル相当の輸入製品に対する追加関税発動が予定されているなお 4 日は米国市場が休場となる来週の主なスケジュール発表日国地域市場予想前回値 6 月日銀短観大企業製造業業況判断 ( 現状 ) 月 ( 先行き ) 2 2 日本 6 月日銀短観大企業非製造業業況判断 ( 現状 ) 月 ( 先行き ) 月日銀短観 218 年度大企業全産業設備投資計画 ( 前年度比 ) 9.3% 2.3% 7 月 2 日 ( 月 ) 6 月新車販売台数 ( 除く軽自動車前年比 ) -.6% 米国 6 月 ISM 製造業景況指数中国 - 香港市場休場 - - ユーロ圏 5 月失業率 - 8.5% 英国 6 月製造業 PMI( 購買担当者景気指数 5が好不調の目安水準 ) インドネシア 6 月消費者物価指数 ( 前年比 ) % 米国 5 月製造業受注 ( 前月比 ).2%.8% 6 月自動車販売台数 ( 年換算 ) 1,7 万台 1,681 万台 7 月 3 日 ( 火 ) ユーロ圏 5 月小売売上高 ( 前月比 ) -.1% 豪州 - 政策金利 ( 金融政策理事会前回値は現在水準 ) 1.5% 1.5% トルコ 6 月消費者物価指数 ( 前年比 ) % 日本 3-5 月期決算 :ABCマートウエルシア HD 良品計画イオン - - 米国 - 米国市場休場 ( 独立記念日 ) 月 4 日 ( 水 ) 5 月貿易収支 ( 季調済 ) 億豪ドル豪州 5 月小売売上高 ( 前月比 ) -.4% ブラジル 5 月鉱工業生産 ( 前年比 ) - 8.9% 日本 3-5 月期決算 : キユーピー 7&I-HD 月 ADP 雇用統計 ( 前月比 ) 18.5 万人 17.8 万人 7 月 5 日 ( 木 ) 米国 6 月 ISM 非製造業景況指数 ( 総合 ) FOMC( 連邦公開市場委員会 ) 議事要旨公表 (6 月日開催分 ) - - 中国 - 中国人民銀行預金準備率引き下げ月毎月勤労統計 - 現金給与総額 ( 前年比 ) -.6% 5 月家計調査 - 実質消費支出 ( 前年比 ) - 1.3% 日本 5 月景気一致 CI 指数月景気先行 CI 指数月期決算 : 久光薬月時間当たり賃金 ( 前年比 ) 2.7% 2.7% 6 月失業率 3.8% 3.8% 7 月 6 日 ( 金 ) 6 月非農業部門雇用者数 ( 前月比 ) 19.8 万人 22.3 万人米国 6 月民間部門雇用者数 ( 前月比 ) 18.8 万人 21.8 万人 5 月貿易収支 ( 季調済 ) 467 億ドル 462 億ドル - 知的財産権侵害への制裁措置として34 億ドル相当の中国輸入製品に追加関税発動 - - 中国 - 米国の制裁関税への対抗措置として34 億ドル相当の米国輸入製品に報復関税発動 - - 独 5 月鉱工業生産 ( 前月比 ) - 1.% ロシア 6 月消費者物価指数 ( 前年比 9 日までに発表予定 ) - 2.4% ブラジル 6 月 IPCA( 拡大消費者物価指数前年比 ) % 7 月 7 日 ( 土 ) 月 8 日 ( 日 ) 注 : 発表日は現地時間市場予想と実績は 218 年 6 月 28 日 12 時時点の Bloomberg の値を表示前回値は断りがない限り月次データは前月値四半期データは前四半期値スケジュールは予告なしに変更されることがあります出所 : Bloomberg および各種報道などより SMBC 日興証券作成 8

10 再来週日本では機械受注が発表されるまた安倍首相がベルギーフランス中東を歴訪し日欧 EPA に署名する見通し海外では米国で消費者物価指数が発表されるほか金融機関を皮切りに 4-6 月期決算発表シーズンを迎えるまたトランプ米大統領が欧州歴訪を予定している再来週の主なスケジュール発表日国地域市場予想前回値 6 月景気ウォッチャー調査 - 現状判断 DI 日本 6 月景気ウォッチャー調査 - 先行き判断 DI 月経常収支 ( 季調済 ) - 18,855 億円 3-5 月期決算 :4 HD 月 9 日 ( 月 ) 中国 - スマートフォン大手の小米 ( シャオミ ) 香港証券取引所に上場月貿易収支 ( 原数値前回値は前月値 ) - 21 億ユーロ独 5 月輸出 ( 前月比 ) -.3% 5 月輸入 ( 前月比 ) - 2.6% メキシコ 6 月消費者物価指数 ( 前年比 ) % 日本 3-5 月期決算 : ビックカメラ月マネーサプライM2( 前年比 15 日までに発表予定 ) - 8.3% 7 月 1 日 ( 火 ) 中国 6 月新規銀行融資 (15 日までに発表予定 ) - 11,5 億元 6 月消費者物価指数 ( 前年比 ) - 1.8% 独 7 月 ZEW 景気期待指数月機械受注 ( 船舶電力除く民需前月比 ) - 1.1% 日本 3-5 月期決算 : ローソンイズミ安倍首相がベルギーフランス中東歴訪 (~18 日 ) - - 日欧 EPA( 経済連携協定 ) 署名見通し ( ブリュッセル署名式に安倍首相が出席日欧 - 7 月 11 日 ( 水 ) 署名後に議会に提出批准し 219 年初めの発効を目指す ) - - 米国 6 月生産者物価指数 ( 前月比 ).2%.5% トルコ 5 月経常収支 ( 原数値前回値は前月値 ) 億ドル - - NATO( 北大西洋条約機構 ) 首脳会議 (~12 日ブリュッセルトランプ米大統領安倍首相が出席 ) - - 日本 3-5 月期決算 : コスモス薬品安川電ユニーファミマファーストリテイ - - 日仏 - パリを中心に日本文化の魅力を紹介するジャポニスム218 開会式( フランス安倍首相出席 ) - - 米国 6 月消費者物価指数 ( 除食品 & エネルギー前年比 ) - 2.2% 7 月 12 日 ( 木 ) ユーロ圏 5 月鉱工業生産 ( 前月比 ) -.9% 5 月鉱工業生産 ( 前年比 ) - 4.9% インド 6 月消費者物価指数 ( 前年比 ) % 6 月貿易収支 ( 原数値前回値は前月値 15 日までに発表予定 ) 億ドル日本 3-5 月期決算 : 東宝月期決算 : シティグループウェルズファーゴ - - 米国 - トランプ米大統領が訪英首脳会談 ( その後 16 日にヘルシンキで米ロ首脳会談 ) 月 13 日 ( 金 ) 6 月貿易収支 ( 原数値前回値は前月値 ) 億ドル中国 6 月輸出 ( 前年比 ) % 6 月輸入 ( 前年比 ) - 26.% 7 月 14 日 ( 土 ) 日仏 - 首脳会談 ( フランス革命記念日の軍事パレードに安倍首相が出席 ) 月 15 日 ( 日 ) 注 : 発表日は現地時間市場予想と実績は 218 年 6 月 28 日 12 時時点の Bloomberg の値を表示前回値は断りがない限り月次データは前月値四半期データは前四半期値スケジュールは予告なしに変更されることがあります出所 : Bloomberg および各種報道などより SMBC 日興証券作成 9

11 本資料について免責事項本資料は証券その他の投資対象の売買の勧誘ではなく SMBC 日興証券株式会社 ( 以下弊社といいます ) が投資情報の提供を目的に作成したものです本資料は弊社が信頼できると判断した情報源から入手した情報に基づいて作成していますがこれらの情報が完全正確であるとの保証はいたしかねます情報が不完全または要約されている場合もあります本資料に記載する価格数値等は過去の実績値概算値あるいは将来の予測値であり実際とは異なる場合がありますかかる価格数値等は予告なしに変更することがありますので予めご了承くださいますようお願いいたします本資料は将来の結果をお約束するものでもありませんし本資料にある情報をいかなる目的で使用される場合におきましてもお客様の判断と責任において使用されるものであり本資料にある情報の使用による結果について弊社及び弊社の関連会社が責任を負うものではありません本資料は本資料を受領される特定のお客様の財務状況ニーズ又は投資目的を考慮して作成されているものではありません本資料はお客様に対して税金法律投資上のアドバイスを提供する目的で作成されたものではありません投資に関する最終決定は契約締結前交付書面上場有価証券等書面目論見書お客様向け資料等をよくお読みになりお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします本資料は弊社又は弊社の関連会社から配布しています本資料に含まれる情報は提供されましたお客様限りでご使用ください本資料は弊社の著作物です本資料のいかなる部分についても電子的または機械的な方法を問わずいかなる目的であれ無断で複製または転送等を行わないようにお願いいたします本資料に関するお問い合わせは弊社の営業担当者までお願いいたします本資料に記載された会社名商品名またはサービス名等は弊社または各社の商標または登録商標です金融商品取引法第 37 条 ( 広告等の規制 ) にかかる留意事項手数料等について弊社がご案内する商品等へのご投資には各商品等に所定の手数料等をご負担いただく場合があります例えば店舗における国内の金融商品取引所に上場する株式等 ( 売買単位未満株式を除く ) の場合は約定代金に対して最大 1.242%( ただし最低手数料 5,4 円 ) の委託手数料をお支払いいただきます投資信託の場合は銘柄ごとに設定された各種手数料等 ( 直接的費用として最大 4.32% の申込手数料最大 4.5% の換金手数料又は信託財産留保額間接的費用として最大年率 5.61% の信託報酬 ( 又は運用管理費用 ) 及びその他の費用等 ) をお支払いいただきます債券株式等を募集売出し等又は相対取引により購入する場合は購入対価のみをお支払いいただきます ( 債券の場合購入対価に別途経過利息をお支払いいただく場合があります ) また外貨建ての商品の場合円貨と外貨を交換又は異なる外貨間での交換をする際には外国為替市場の動向に応じて弊社が決定した為替レートによるものとします上記手数料等のうち消費税が課せられるものについては消費税分を含む料率又は金額を記載しておりますリスク等について各商品等には株式相場金利水準為替相場不動産相場商品相場等の価格の変動等及び有価証券の発行者等の信用状況 ( 財務経営状況を含む ) の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ ( 元本欠損リスク ) 又は元本を超過する損失を生ずるおそれ ( 元本超過損リスク ) がありますなお信用取引又はデリバティブ取引等 ( 以下デリバティブ取引等といいます ) を行う場合はデリバティブ取引等の額が当該デリバティブ取引等についてお客様の差入れた委託保証金又は証拠金の額 ( 以下委託保証金等の額といいます ) を上回る場合があると共に対象となる有価証券の価格又は指標等の変動により損失の額がお客様の差入れた委託保証金等の額を上回るおそれ ( 元本超過損リスク ) がありますまた店頭デリバティブ取引については弊社が表示する金融商品の売付けの価格と買付けの価格に差がある場合があります上記の手数料等及びリスク等は商品毎に異なりますので当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書又はお客様向け資料等をよくお読みくださいなお目論見書等のお問い合わせは弊社各部店までお願いいたします商号等 SMBC 日興証券株式会社金融商品取引業者関東財務局長 ( 金商 ) 第 2251 号加入協会日本証券業協会一般社団法人日本投資顧問業協会一般社団法人金融先物取引業協会一般社団法人第二種金融商品取引業協会 (215/4/9 版 )

日本株市場を泳ぐ 5 頭のクジラ SMBC 日興証券株式会社投資情報部 2016 年 10 月 4 日更新版

日本株市場を泳ぐ 5 頭のクジラ SMBC 日興証券株式会社投資情報部 2016 年 10 月 4 日更新版 5 頭のクジラとは日本株市場には 1 年金積立金管理運用独立行政法人 (GPIF 公的年金 ) 23 共済 ( 国家公務員共済組合連合会地方公務員共済組合連合会日本私立学校振興共済事業団 ) 3 ゆうちょ銀行 4 かんぽ生命 5 日本銀行という買い手通称 5 頭のクジラが存在する

1. 日本株市場見通し 長谷川景子 日経平均の推移と来週の見通し 25, ( 円 ) < 来週の予想レンジ :22,~23, 円 > , 日経平均 ( 左軸 ) 25 日移動平均 ( 左軸 ) , 75 日移動平均 ( 左軸 ) 23, 円 , 22,

1. 日本株市場見通し長谷川景子日経平均の推移と来週の見通し 25, ( 円 ) < 来週の予想レンジ :22,~23, 円 > , 日経平均 ( 左軸 ) 25 日移動平均 ( 左軸 ) , 75 日移動平均 ( 左軸 ) 23, 円 , 22,