東京湾水質調査報告書

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1 東京湾水質調査報告書 ( 平成 25 年度 )2013 下層 DO( 溶存酸素量 ) の平面分布図 平成 25 年 9 月 DO [mg/l] 平成 27 年 3 月 東京湾岸自治体環境保全会議

2 東京湾の概要 流域面積 :9, 261 km 2 流域人口 :29, 060 千人 水域面積 :1, 380 km 2 容積 :621 億 m 3 平均水深 :38.6m ( 出典 : 国土交通省関東地方整備局港湾空港部横浜港湾空港技術調査事務所 ) 東京湾流域図 東京湾とは 三浦半島の剱崎と房総半島の洲崎を結ぶ線から北の海域を指す 東京湾は 観音崎と富津岬を結ぶ線でさらに分けられ 北が東京内湾 南が東京外湾と呼ばれる 東京湾流入河川 ( 一級河川 二級河川 ) 東京湾流域には 下記の 55 の一級河川及び二級河川が存在する 東京都神奈川県千葉県 一級河川 江戸川 旧江戸川 中川 綾瀬川 荒川 隅田川 多摩川 鶴見川 見明川 境川 真間川 印旛放水路 ( 花見川 ) 二級河川 目黒川 呑川 古川 内川 立合川 帷子川 大岡川 宮川 侍従川 鷹取川 平作川 猫実川 海老川 高瀬川 谷津川 菊田川 浜田川 都川 生実川 浜野川 村田川 養老川 前川 椎津川 浮戸川 小櫃川 矢那川 烏田川 畑沢川 小糸川 岩瀬川 小久保川 染川 湊川 百狐川 金谷川 元名川 保田川 佐久間川 岩井川 岡本川 平久里川 汐入川 県境の河川については 東京都に入れた ( 出典 ) 以下より集計 東京都 : 東京都河川図 ( 平成 25 年 4 月現在 ) 神奈川県: 東京湾流域別下水道整備総合計画計画説明書 ( 平成 22 年度 ) 千葉県 : 千葉県河川図 ( 平成 18 年 4 月 ) 表紙の図平成 25 年 9 月下層の溶存酸素量 (DO) の水平分布 ( この時期 東京湾奥部の下層を中心に貧酸素水塊 ) が広範囲に出現し 生き物の生息を困難としている ( 本文 18 ページ 19 ページ参照 ) ( ) 貧酸素水塊 : 溶存酸素量 (DO) の低い水域

3 まえがき 東京湾は 約 2900 万人の流域人口をもつ首都圏の海である それゆえに人口 産業の集中が著しく 流入汚濁負荷量が非常に大きい 加えて 閉鎖性の強い水域でもあるため 汚濁物質が蓄積しやすい特徴をもっている 近年の東京湾の水質は 昭和 40 年代と比較して改善されてきてはいるが いまだに夏期には赤潮が多発し 貧酸素水塊の拡大や青潮の発生などによって 水生生物の生息を妨げる状況になっている こうした状況を改善するため 東京湾流域の自治体では 従来から水質汚濁防止法に基づく工場 事業場に対する排出濃度規制 COD 総量削減計画に基づく総量削減 窒素及びりん等による富栄養化 ( 二次汚濁 ) 対策として七都県市で定めた 東京湾富栄養化対策指導指針 に基づく排出削減指導等を行ってきた また 平成 11 年度からは 千葉県 東京都 神奈川県及び埼玉県は 共同 協調して窒素及びりんの排出規制に関する上乗せ条例を制定して規制の強化を図った 平成 14 年度には COD に加えて窒素及びりんについても総量規制 ( 第 5 次総量削減計画 ) が開始され 平成 19 年度からは更にその規制を強化し ( 第 6 次総量削減計画 ) 現在は第 7 次総量削減計画を実行している 本報告書は 平成 25 年度に各自治体が実施した東京湾の水質測定結果をもとに 東京湾の水質状況について取りまとめたものである 環境保全対策の資料として活用していただければ幸いである

4 目 次 1 目的 1 2 内容 (1) 調査地点 1 (2) 調査項目及び方法 1 3 データの取りまとめ方法について 1 4 結果 (1) 湾代表値の経年変化 (COD 全窒素及び全りん) 8 (2) 類型別項目別の経年変化 9 (3) 類型別項目別の月変化 15 (4) 項目別の月別水平分布 26 5 まとめ 39 参考 1 項目別平均 最小及び最大 41 参考 2 COD 全窒素及び全りんの経年変化 42 参考 3 COD に係る環境基準の達成状況 43 参考 4 全窒素及び全りんに係る環境基準の達成状況 44 参考 5 生活環境の保全に関する環境基準と類型別環境基準達成率 45 参考 6 東京湾の赤潮発生状況 46 参考 7 東京湾の青潮発生状況 52 参考 8 東京湾における COD 全窒素及び全りんの発生負荷量 53 参考 9 東京地方の月別降水量 気温 全天日射量及び日照時間 55 参考 10 各都県の調査実施日と東京地方の日別降水状況 56 その他 底生生物等による底質評価 57 漁獲量 58 トピックス 59 参考資料 1 東京湾岸自治体環境保全会議の活動状況について 65 参考資料 2 東京湾に関するホームページ 66

5 1 目的本報告書は 東京湾の水質改善に関する施策の効果判定等に資するため 東京湾の COD( 化学的酸素要求量 ) 窒素及びりん等の水質の経年変化や 平成 25 年度における季節変化等を取りまとめたものである 2 内容本報告書は 千葉県 東京都及び神奈川県が策定した水質測定計画に沿って 1 都 2 県並びに横浜市 川崎市 船橋市及び横須賀市の各自治体が平成 25 年 4 月から翌年 3 月までに毎月実施 ( した環境基準点 ) の水質測定結果に基づき作成した ( ) 環境基準点とは 水質調査地点のうち 指定された水域について環境基準の維持達成状況を把握するために設けた地点をいう (1) 調査地点各都県市の調査地点 ( 環境基準点 ) と環境基準類型及び COD の水域区分を表 1 に 各調査地点の水深及び概要を表 2-1~2-3 に示す また 調査地点の位置 水域区分の範囲及び基準値を COD について図 1-1 に 全窒素及び全りんについて図 1-2 に示す COD のみの環境基準点が 19 地点 全窒素及び全りんのみの環境基準点が2 地点 COD 並びに全窒素及び全りんの環境基準点が 30 地点の合計 51 地点である (2) 調査項目及び方法詳細は各都県の水質測定計画を参照されたい 各地点とも上層 ( 表層 ) 及び下層 ( 原則として海底から1m 上 ただし 神奈川県の海域においては水深が 51mを超える地点では 50m 千葉県の海域においては St.28 のみ 15m ) で採水し 各項目の分析を行った なお ここでは COD 全窒素 (T-N) アンモニア性窒素 (NH 4 -N) 全りん (T-P) りん酸性りん (PO 4 -P) 溶存酸素量 (DO) ph クロロフィル 透明度 水温及び塩分について報告する 3 データの取りまとめ方法について各分析結果は 調査地点を COD 等に係る水質環境基準の類型 (A 類型 B 類型 C 類型 ) に基づき分類し 取りまとめた なお 全窒素及び全りんについては 平成 7 年に COD とは別の水域区分及び類型が設定されたが 過去の報告書との連続性を確保するため COD と同じ水域区分とした 同様の視点から 51 地点ある調査地点のうちC 28 ( 東京湾 28) 及びK 23 ( 剱埼沖 ) は 全窒素及び全りんのみの環境基準点であるため 取りまとめから除外した ( ただし 月別水平分布図には採用 ) したがって 類型別の取りまとめに採用した地点数は A 類型 8 地点 B 類型 23 地点 C 類型 18 地点の計 49 地点となっている 東京湾代表値の経年変化についても 過去の報告書との連続性を確保するため 全地点の平均値ではなく 類型ごとに年度平均値を算出し その合計を類型数 3で割った値を採用した - 1

6 表 1 調査地点と環境基準の類型及び水域表 1 調査地点と環境基準の類型及び水域 測定機関 : 千葉県 (C 1 ~C 20 ) 船橋市 (C 21 ) 測定機関 : 東京都 測定機関 : 神奈川県 (K 9 K 12 K 14 K 20 K 23 ) 川崎市 (K 1 ~K 6 ) 横浜市 (K 7 K 8 K 10 K 11 K 13 K 16 ) 横須賀市 (K 17 ~K 19 K 21 ) 記号 名称 C O D N P 記号 名称 C O D C 1 東京湾 1 B Ⅳ 東京湾 (9) T 5 St.5 C Ⅳ 東京湾 (5) K 1 浮島沖 B Ⅳ 東京湾 (9) N P C 2 東京湾 2 C Ⅳ 東京湾 (4) T 6 St.6 C Ⅳ 東京湾 (5) K 2 東扇島沖 B Ⅳ 東京湾 (12) C 3 東京湾 3 B Ⅳ 東京湾 (9) T 8 St.8 B Ⅳ 東京湾 (9) K 3 京浜運河千鳥町 C Ⅳ 東京湾 (6) C 4 東京湾 4 B Ⅳ 東京湾 (11) T 11 St.11 C Ⅳ 東京湾 (5) K 4 東扇島防波堤西 C Ⅳ 東京湾 (6) C 5 東京湾 5 C Ⅳ 千葉港 ( 甲 ) T 22 St.22 B Ⅳ 東京湾 (11) K 5 京浜運河扇町 C Ⅳ 東京湾 (6) C 6 東京湾 6 B Ⅲ 千葉港 ( 乙 ) T 23 St.23 C Ⅳ 東京湾 (5) K 6 扇島沖 B Ⅳ 東京湾 (12) C 7 東京湾 7 C Ⅳ 千葉港 ( 甲 ) T 25 St.25 B Ⅳ 東京湾 (11) K 7 鶴見川河口先 C Ⅳ 東京湾 (6) C 8 東京湾 8 B Ⅳ 東京湾 (11) T 35 St.35 B Ⅳ 東京湾 (12) K 8 横浜港内 C Ⅳ 東京湾 (6) C 9 東京湾 9 B Ⅲ 千葉港 ( 乙 ) K 9 中の瀬北 A Ⅲ 東京湾 (16) C 10 東京湾 10 B Ⅲ 東京湾 (12) K 10 本牧沖 B Ⅳ 東京湾 (12) C 11 東京湾 11 B Ⅲ 千葉港 ( 乙 ) K 11 磯子沖 C Ⅳ 東京湾 (7) C 12 東京湾 12 C Ⅳ 千葉港 ( 甲 ) K 12 中の瀬南 A Ⅲ 東京湾 (16) C 13 東京湾 13 A Ⅲ 東京湾 (16) K 13 富岡沖 B Ⅳ 東京湾 (12) C 14 東京湾 14 A Ⅲ 東京湾 (16) K 14 第三海堡東 A Ⅱ 東京湾 (17) C 15 東京湾 15 B Ⅲ 東京湾 (12) K 16 平潟湾内 B Ⅲ 東京湾 (10) C 16 東京湾 16 C Ⅳ 東京湾 (2) K 17 夏島沖 C Ⅳ 東京湾 (8) C 17 東京湾 17 C Ⅲ 東京湾 (1) K 18 大津湾 B Ⅲ 東京湾 (13) C 18 東京湾 18 B Ⅲ 東京湾 (12) K 19 浦賀港内 B Ⅱ 東京湾 (14) C 19 東京湾 19 A Ⅱ 東京湾 (17) K 20 浦賀沖 A Ⅱ 東京湾 (17) C 20 東京湾 20 A Ⅱ 東京湾 (17) K 21 久里浜港内 B Ⅱ 東京湾 (15) C 21 船橋 1 C Ⅳ 東京湾 (3) K 23 剱埼沖 A Ⅱ 東京湾 ( ホ ) C 28 東京湾 28 A Ⅱ 東京湾 (17) 環境基準類型 環境基 調査地点 COD 調査地点 準類型 COD 調査地点 水域 水域 水域は COD 等に関するものである C 28 及び K 23 は 全窒素及び全りんのみの環境基準点であるため その水域名を示した 調査地点名は 全国公共用水域水質測定地点名 による 調査地点 K 2 は 千鳥町沖 から 東扇島沖 に K 4 は 川崎港防波堤沖 から 東扇島防波堤西 に 平成 13 年度より名称が変更されている ( 地点は同一 ) 記号 名称 環境基準類型 地点数 22 地点数 8 地点数 21 C O D N P COD 水域 - 2

7 表 2-1 調査地点の概要 ( 千葉県 ) 表 2-1 調査地点の概要 ( 千葉県 ) 記号 名称 調査地点 通称名 環境基準 C O D N P 水深 (m) C 1 東京湾 1 浦安沿岸 5 C 2 東京湾 2 江戸川河口 5 C 3 東京湾 3 京葉港沿岸 6 地点の概要 浦安沿岸に近い場所であり 降雨の後などは旧江戸川の影響を受け 塩分が低下し 淡水プランクトンも出現する 江戸川 ( 放水路 ) 河口であるとともに市川航路最奥部に位置し 青潮が発生しやすい場所である 船橋航路に接し 茜浜の浚渫窪地も近いため 貧酸素の影響を受けやすい C 4 東京湾 4 市川 船橋沖 11 三番瀬の沖合いに位置し 港湾や河川の影響が少ない C 5 東京湾 5 稲毛沿岸 7 人工海浜 いなげの浜の沖合いに位置する C 6 東京湾 6 千葉航路 11 港湾の影響を受けやすい位置である C 7 東京湾 7 千葉沿岸 9 C 8 東京湾 8 湾中央 17 C 9 東京湾 9 五井沖 15 港湾の影響を受けやすい位置である 付近の沿岸には発電所等が立地している 東京湾 ( 湾奥部 ) の中央 千葉県の調査地点の中では最も東京湾の水質を代表する地点と考えられる 京葉工業地帯沖 ( 市原市 ) に位置しており 付近の沿岸には石油化学関係の工場が立地している C 10 東京湾 10 千葉航路入口 19 京葉工業地帯沖合いで 航路の入り口に位置する C 11 東京湾 11 姉崎沖 17 C 12 東京湾 12 姉崎沿岸 16 C 13 東京湾 13 袖ケ浦沖 21 京葉工業地帯沖 ( 市原市 ) に位置しており 付近の沿岸には石油化学関係の工場が立地している 京葉工業地帯沖 ( 市原市 ) に位置しており 付近の沿岸には石油化学関係の工場が立地している 東京湾 11 の東に位置する 東京湾横断道路北東 京葉工業地帯沖 ( 袖ケ浦市沖 ) に位置し 付近の沿岸には火力発電所や化学工場が立地している C 14 東京湾 14 木更津沖 20 東京湾横断道路南西に位置する C 15 東京湾 15 木更津沿岸 13 小櫃川河口沖に位置する C 16 東京湾 16 木更津航路 14 付近の沿岸に製鉄工場が立地している C 17 東京湾 17 君津航路 12 小糸川河口に位置し 製鉄工場に囲まれた港のような場所である C 18 東京湾 18 富津航路 14 火力発電所の沖合に位置している C 19 東京湾 19 富津岬下 10 富津岬南東であり 内湾部に比較して水質は良好である C 20 東京湾 20 上総湊沿岸 9 東京湾 19 と同様に富津岬より南側に位置する C 21 船橋 1 船橋港内 12 C 28 東京湾 28 富浦沖 55 東京湾の最奥部に位置し 潮流の関係から水の入れ替えが乏しく 河川などの影響を受けやすい 東京湾湾口に位置し 最南端の環境基準点 ( 全窒素 全りんのみ ) である 環境基準欄に 印を付したものは それぞれの環境基準点に該当する地点である - 3

8 表 2-2 調査地点の概要 ( 東京都 ) 記号 名称 調査地点 通称名 表 2-2 調査地点の概要 ( 東京都 ) 環境基準 C O D N P 水深 (m) T 5 St.5 船の科学館前 12 T 6 St.6 中央防波堤内側 12 T 8 St.8 荒川河口沖 6 地点の概要 隅田川河口に位置し 東京都内湾の環境基準点としては港内の最も奥に位置する 中央防波堤内側埋立地等に囲まれ 海水の停滞しやすい地点である 荒川の河口に位置しており B 類型水域では最も沿岸に近い地点である T 11 St.11 大井水産ふ頭前 17 航路に位置し 浚渫により水深は比較的深い T 22 St.22 ディズニーランド沖 14 千葉県に近い地点であり 河川の影響は比較的少ない T 23 St.23 京浜島東羽田沖 6 T 25 St.25 東京灯標際 16 T 35 St.35 多摩川河口沖 25 大規模な下水処理場が処理水を放流する運河に接しており 水深は浅い 東京都内湾の中心地点 沿岸から離れているが 降雨後等で荒川の影響を強く受けることもある 東京都内湾の環境基準点の中で 陸地から最も離れており 水質は比較的安定して良好である 環境基準欄に 印を付したものは それぞれの環境基準点に該当する地点である 東京都内湾とは 東京湾内湾の北西最奥部を占める東京都の地先海面 ( 多摩川河口から旧江戸川河口までの海面 ) を指す - 4

9 表 2-3 調査地点の概要 ( 神奈川県 ) 表 2-3 調査地点の概要 ( 神奈川県 ) 記号 調査地点 名称 通称名 環境基準 C O D N P 水深 (m) K 1 浮島沖 26 K 2 東扇島沖 30 K 3 京浜運河千鳥町 16 K 4 東扇島防波堤西 18 K 5 京浜運河扇町 14 地点の概要 多摩川河口に位置し 東京湾横断道路に隣接している地点であり 多摩川の影響を受けやすい 川崎航路の沖合いに位置し 降雨後に多摩川の影響を受けることがある 千鳥町と東扇島の間にある京浜運河に位置しており 流入する河川水の影響は比較的少ない 東扇島防波堤の西端の航路に位置しており 比較的水深が深い地点である 横浜市境に近い川崎市側の京浜運河に位置している 河川水の影響は比較的少ないと思われる K 6 扇島沖 26 川崎港の港湾区域では 陸から最も遠くに位置している地点である K 7 鶴見川河口先 7 K 8 横浜港内 11 鶴見川河口と京浜運河との交点で 大黒ふ頭北側に位置し 河川水の影響を受ける 新港ふ頭と瑞穂ふ頭の中間点で 横浜港のほぼ中央に位置している K 9 中の瀬北 31 東京湾のほぼ中央にある中の瀬の北側の突端に位置している K 10 本牧沖 27 本牧海つり公園の沖に位置している 南西側に南本牧ふ頭がある K 11 磯子沖 14 K 12 中の瀬南 30 下水処理場 火力発電所などの大工場に囲まれた根岸湾のほぼ中央に位置し 堀割川が流入している 東京湾のほぼ中央にある中の瀬の南側の浦賀水道航路の出入り口で 最も船舶の出入りの多い地点である K 13 富岡沖 15 金沢埋立地先沖合に位置する 河川水の影響はない K 14 第三海堡東 44 浦賀水道航路を挟んで第三海堡の東側に接する地点に位置する K 16 平潟湾内 4 平潟湾のほぼ中央で 宮川と侍従川河口の中間地点に位置する K 17 夏島沖 14 沿岸部を工業地域及び米軍海軍基地に囲まれた地点で 水質は比較的良好である K 18 大津湾 32 猿島の南東に位置し 漁業が盛んである 沿岸には海水浴場もある K 19 浦賀港内 9 浦賀港の出入口に位置し 陸地に比較的近いが 河川水の影響は少ない K 20 浦賀沖 72 浦賀港沖合と浦賀水道航路の間に位置している K 21 久里浜港内 7 平作川の河口域に位置し 河川水の影響を受けるが 港内の流れは比較的良好である K 23 剱埼沖 340 東京湾の湾口部の中央に位置し 外海と湾内との接点となっている 環境基準欄に 印を付したものは それぞれの環境基準点に該当する地点である - 5

10 類型 A 類型 B 類型 C 類型 基準値 2.0 mg /L 以下 3.0 mg /L 以下 8.0 mg /L 以下 図 1-1 調査地点と水域区分及び基準値 (COD) - 6

11 類型 基準値全窒素 (T-N) 全りん (T-P) Ⅱ 類型 0.30 mg /L 以下 mg /L 以下 Ⅲ 類型 0.60 mg /L 以下 mg /L 以下 Ⅳ 類型 1.0 mg /L 以下 mg /L 以下 図 1-2 調査地点と水域区分及び基準値 ( 全窒素及び全りん ) - 7

12 4 結果 (1) 湾代表値 ( 全層 ) の経年変化 (COD 全窒素及び全りん) 水質の主要な指標である COD 二次汚濁の原因物質である全窒素及び全りんについて 昭 ( ) 和 57 年度以降における湾代表値の経年変化を図 2 に示す ( ) 湾代表値 : 各類型における全層 ( 上層と下層の平均 ) の年度平均値を平均したもの 項目 COD 全窒素全りん 湾代表値 ( 平成 25 年度 ) 2.5 mg/l 0.67mg/L 0.058mg/L 経年変化の傾向 昭和 60 年代初頭以降は変動があるものの横ばいの状況が続き 悪化の傾向は見られない 1 都 3 県で窒素及びりんの排出規制に関する上乗せ条例を施行した平成 11 年度の 0.91mg/L と比べると約 2 割減少した 長らく 0.090mg/L 前後で横ばいに推移していたが 平成 13 年度頃より 変動はあるものの 緩やかな改善傾向が見られている 図 2 湾代表値 ( 全層 ) の経年変化 - 8

13 (2) 類型別 項目別の経年変化ア COD 類型別及び層別の COD の経年変化を図 3-1 及び 3-2 に示す COD は 各類型の上下層とも変動はあるものの横ばい傾向にあり 中長期的には緩やかな改善傾向を示している 平成 25 年度の COD は A B Cの各類型で前年度と比べ 若干減少した 図 3-1 上層 COD の類型別経年変化 図 3-2 下層 COD の類型別経年変化 イ全窒素 (T-N) 類型別及び層別の全窒素 (T-N) の経年変化を図 4-1 及び 4-2 に示す 上層の全窒素は A B Cの各類型で改善傾向にあるが C 類型上層の全窒素は いまだⅣ 類型の環境基準値 (1.0mg/L) を上回るレベルである 下層の全窒素も 上層と同様にA B Cの各類型で改善傾向にある 図 4-1 上層全窒素の類型別経年変化 図 4-2 下層全窒素の類型別経年変化 - 9

14 ウ全りん (T-P) 類型別及び層別に全りん (T-P) の経年変化を図 5-1 及び 5-2 に示す 各類型の上下層とも緩やかな改善傾向を示しているが 全窒素と比較するとその傾向は弱い 平成 25 年度においては B 類型及びC 類型の全りんが 上層 下層共に低下し 上層では 昭和 57 年以降最も低い値となった A 類型では ほぼ横ばいであった ここで 下層の全りんは上層の全りんよりも減少程度が小さい 陸域からの負荷量に大きく影響を受ける上層と異なり 底泥からの溶出に影響を受けるため 貧酸素水塊が解消傾向にないことが原因と考えられた ( 石井ら 水産海洋研究 2008) 図 5-1 上層全りんの類型別経年変化 図 5-2 下層全りんの類型別経年変化 COD 全窒素及び全りんの濃度を類型別で比較すると いずれもC 類型 >B 類型 >A 類型の順に高かった その傾向は 特に上層の全窒素 全りんで著しかった また 上下層間で比較すると いずれの項目も上層は下層に比べると濃度が高く 特に C 類型で上下層の差が大きい傾向がある 以上のことから 陸水の影響を受けやすい沿岸の上層で富栄養化が著しいため 陸域から供給される汚濁負荷の削減や 下層からの溶出を防ぐためのしゅんせつ 覆砂等の底質改善等が引き続き必要である ( 注 ) ここでは類型区分は窒素 りんに係るものでなく COD の類型区分で集計している - 10

15 COD(mg/L) 参考 1 代表的な閉鎖性海域における水質の推移 東京湾は COD については大阪湾その他と同様のレベルにあるものの 窒素 りん濃度が 他の湾より高く 特に全窒素濃度が他の湾より 2~3 倍高いレベルで推移している COD 東京湾 伊勢湾 ( 三河湾を含む ) 大阪湾 瀬戸内海 ( 大阪湾を除く ) 2.0 ( 出典 : 平成 25 年度公共用水域水質測定結果 環境省水 大気環境局平成 26 年 12 月 ) H 年度

16 エ 下層の溶存酸素量 (DO) 類型別に下層の溶存酸素量 (DO) の経年変化を図 6 に示す 平成 25 年度の下層 DO の平均値は A B C 類型でそれぞれ 7.1mg/L 6.6mg/L 6.3 mg/l であった また 最小値は全類型で 0.5mg/L 未満であった 多少の変動が見られるものの 類型別 にほぼ横ばいの状態が続いている 0DO (mg/l) が低下すると 水生生物の生存にも重大な影響を及ぼすとともに 底質からりん等 が溶出し 富栄養化が促進される 16.0 DO に関しては 特に低下しやすい夏期に低濃度状態 ( 貧 14.0 酸素状態 12.0 ) がどれだけ継続するか またその範囲はどうかについても注視していく必要が 10.0 平均ある 8.0 最大 (mg/l) 6.0 ( mg/l) A 類型 ( 下層 ) 平均 15.0 最小 最小 最大 H 年度 5.0(mg/L) H 年度平均 8.0 最大 (mg/l)( mg/l) B 類型 ( 下層 ) 6.0 平均 15.0 最小 4.0 最小 最大 H 年度 (mg/l) H 年度 (mg/l)( mg/l) C 類型 ( 下層 ) 平均最小最大 H 年度 H 年度 平均最大最小 図 6 DO( 下層 ) の経年変化 - 12

17 オ水温 ( 上層 ) 類型別に水温 ( 上層 ) の経年変化を図 7 に示す このグラフからは明らかな傾向は読みとれないが 近年 都市化の影響による下水処理 水や河川水の水温上昇や 地球温暖化に伴う海域の水温上昇が話題 ( ) となっているため 注視していく必要がある ( 参考 3 参照 ) ( ) 安藤晴夫 柏木宣久 二宮勝幸 小倉久子 山崎正夫 (2003): 東京湾における水温の長期 変動傾向について. 海の研究, Vol.12(2003)No.4: 地球温暖化がもたらす日本沿岸域の水質変化とその適応策に関する研究 報告書 (mg/l) ( 平成 ~22 年度 ) ( ) A 類型 ( 上層 ) 8.0 (mg/l) 6.0 平均 最小 最大 H 年度 5.0 (mg/l) H 年度 (mg/l)( ) B 類型 ( 上層 ) 平均最小最大 H 年度 2.5 (mg/l) H 年度 (mg/l)( ) C 類型 ( 上層 ) 平均最小最大 H 年度 H 年度 平均最大最小 平均最大最小 平均最大最小 図 7 水温 ( 上層 ) の経年変化 - 13

18 参考 2 9 月の下層 DO 平面分布の経年変化貧酸素化した水域面積が最も拡大する 9 月の下層 DO の年別濃度分布を図 1 に示す 水生生物の生息が困難であると考えられる DO 2mg/L の赤色の領域は 2000 年代初めに最大になった後 湾奥部東側では 次第に縮小し始め 2012 年には ほとんど消滅している すなわち この結果は 近年 千葉県寄りの水域では下層 DO が改善傾向にある可能性が示唆される 図 1 4 底層 DO DO の長期的推移 注 : ここでは DO が 2mg/L 以下を貧酸素域としている ( 出典 ) 安藤晴夫 ( 2014): 東京湾における底層 DO の長期変動傾向について. 第 48 回日本 水環境学会年会要旨集, 543pp) 参考 3 近くに下水処理場排水が流入している河川水について 冬期の水温の変化をみると 上昇傾 向が見られている ( 安藤 : 日本水環境学会シンポジウム (2007)) - 14

19 (3) 類型別 項目別の月変化平成 25 年度の水質の月変化について 以下に述べる ア水温及び塩分水温及び塩分の月変化をそれぞれ図 8 及び図 9に示す 水温は 各類型とも6 月から9 月までは上下層の差が大きい成層期 ( 海水の対流が起こりにくい時期 ) となった 10 月以降は下層が高いあるいはその差がほぼなくなり 循環期 ( 海水の対流が起こりやすい時期 ) となった 塩分は 4 月から 11 月頃まで上下層の差が大きく見られた 特に河川水や下水処理水が直接流入する沿岸部の水域であるC 類型で上下層の差が顕著に見られ A 類型ではその差が小さくなっていた ( ) A 類型 上層下層 ( ) A 類型 上層下層 月 月 ( ) B 類型 上層下層 ( ) B 類型 上層下層 月 月 ( ) C 類型 上層下層 月図 8 水温の月変化 ( ) C 類型 上層 40 下層 月図 9 塩分の月変化 - 15

20 イ COD 及び透明度 COD は 全窒素及び全りんと並んで 水質の汚濁状況を示す代表的な指標である また 透明度は水の清濁を表し 景観に直接関係することから 水環境において重要な指標となっている 類型別の COD の月変化を図 10 に 透明度の月変化を図 11 に示す (mg/l) A 類型 (mg/l) B 類型 (mg/l) C 類型 図 10 COD の月変化 図 11 透明度の月変化 COD は 各類型とも夏期の上層を中心に高い値を示した 10 月に上下層の水温差が小さくなり海水の循環が始まる時期に入ると COD も上下層の差が小さくなり 12 月頃に全類型で上下層の差がほぼなくなった クロロフィル濃度も同様の傾向を示していることから ( 本文 21 ページ参照 ) 夏期は上層におけるプランクトンの増殖により 有機物が増加し - 16

21 いわゆる二次汚濁により水質が悪化していると考えられる ( 参考 4 参照) 透明度は 各類型とも夏期に最も低下し 9 月以降回復した 夏期には前述した通り プランクトンの増殖が起こり 透明度の低下につながっている ( 参考 4 参照) そのため 東京湾岸の各都県では 透明度がおおむね 1.5 m 以下であることを赤潮の判定基準の一つとしている 参考 4 クロロフィル濃度と上層 COD 透明度との関係本年度東京湾で実施された全調査地点のデータを用いて クロロフィル濃度 COD と透明度との関係をみた 透明度は クロロフィルの増加と共に減少した 一方 COD は クロロフィル濃度の増加と共に増加した これらはすなわち 植物プランクトンの増加により透明度が落ち 同時に 有機物が増加し COD が上昇する現象 ( いわゆる二次汚濁 ) が発生しているためであると読み取れる ( 二次汚濁 ) 河川等から直接流れ込む汚濁 ( 一次汚濁 ) に対し 同時に多量に流入する窒素 リンを栄養源として湾内で生産される植物プランクトン等による汚濁のことをいう 冬期は プランクトンの増殖が減るため 二次汚濁はほぼないが 夏期は 一次汚濁に加え 二次汚濁が発生する 図一次汚濁と二次汚濁のイメージ 図赤潮発生時の海面 ( 平成 25 年 8 月 29 日 レインボーブリッジ周辺 ) - 17

22 ウ 溶存酸素量 (DO) 類型別の溶存酸素量 (DO) の月変化を図 12 に示す 夏期の上層では 植物プランクトンの光合成が活発になるため 栄養塩の多い C 類型で特に DO が高い値となった 一方 夏期の下層では 貧酸素化が進行し C 類型では9 月に 3.2mg/L まで低下した 秋期以降は循環期となり 下層まで酸素が行き渡り 上下の差は小さくなった A 類型 B 類型 C 類型 図 12 溶存酸素量 (DO) の月変化 - 18

23 参考 5 貧酸素状態の継続期間と水生生物( 平成 26 年度速報データより ) 下図は平成 26 年度の月 1 回の測定調査のほか 補完的に週 1 回の頻度で調査したT 6 ( 東京都内湾中央防波堤内側 水深約 12 m) での下層 DO( 速報データ ) の変化とクロロフィル濃度 ( 速報データ ) を示している 上層ではクロロフィル濃度の上昇時には DO が高くなっており 赤潮状態であることがわかる 一方 下層では 平成 26 年度は6 月から 9 月下旬までの長期間 2.0mg/L を下回る貧酸素状態が継続し この水塊は徐々に厚くなっていった 貧酸素状態が続くと生き物の生息に大きな悪影響を与える 例えば T 6 近くの T 25 で底生生物調査を実施したところ 5 月には 8 種類 29 個体の生物が採取されたが 8 月には生物は全く採取されなかった ( 都環研安藤氏作図 ) 溶存酸素量と水生生物 ( 水産用水基準 (2012 年版 ) より ) 魚介類の致死濃度底生魚類 :2.1 mg/l 甲殻類 :3.6 mg/l 魚介類に生理的変化を引き起こす臨界濃度魚類 甲殻類 :4.3 mg/l 貝類 :3.6 mg - 19

24 エ ph 類型別の ph の月変化を図 13 に示す 上層では 夏期に植物プランクトンの光合成により炭酸イオンの消費が増加するため ph が上昇する傾向がある 加えて 夏期は水温差により成層が生じ下層の水との混合が起こりにくくなるため 上層の ph が環境基準の上限値 8.3 を超過することが多くなる 上層の ph は 10 月以降 下層と同程度の値まで低下した 全ての類型で夏期に上層の ph が高くなったが 平成 25 年度も例年と同様の傾向を示している A 類型 B 類型 C 類型 図 13 ph の月変化 - 20

25 オクロロフィル ( ) クロロフィル類は 海洋の一次生産者である植物プランクトンの光合成に直接関与するものであり その現存量の把握に用いられる項目である 東京湾岸の各都県では クロロフィル濃度が 50mg/ m3以上であることを赤潮の判定基準の一つとしている 類型別の上層のクロロフィルの月変化を図 14 に示す 例年と同様 上層の COD と正の相関を示し ( 本文 17 ページ 参考 4 図参照) 赤潮の影響を受ける夏期を中心に上昇が見られた 赤潮が終息し 気温 水温が下降して循環期となる秋期 ~ 冬期にクロロフィル濃度は低下し 12 月及び2 月に最小値となった 12 月は透明度及び上層の COD も良い値であった また 赤潮が確認された5 月から 10 月以外の月は 類型の違いによる差はあまり見られなかった ( ) クロロフィルについては 千葉県 神奈川県および東京都でそれぞれ測定方法が異なり 表記も クロロフィル 又は クロロフィル a と異なっているが この報告書では 混乱 を避けるため 表記はすべて クロロフィル で統一した 図 14 クロロフィル ( 上層 ) の月変化 - 21

26 カ全窒素及びアンモニア性窒素 全窒素及びアンモニア性窒素の月変化を類型別に図 15 及び図 16 に示す 全窒素は COD 及び全りんと並んで 水質の汚濁状況を示す代表的な指標である アンモニア性窒素は し尿や家庭下水中の有機物の分解や工場排水に起因する これが環境中で酸化され 亜硝 酸性窒素や硝酸性窒素に変化する 全窒素に占めるアンモニア性窒素の割合が高いことは 環境中に放出されてからの期間があまり経過していないことを示す 全窒素の濃度は A 類型では年間変動が小さく概ね 0.5mg/L 以下で推移していた 陸水 の影響を受けやすい地点の多いB C 類型では 年間を通じて上層の濃度が下層より高く なっており B 類型については 7 月に特に高く C 類型については夏期に特に高くなってい た アンモニア性窒素は陸水の影響を受けやすい地点の多い B C 類型で上層の濃度が高く なっていた また 夏期において B C 類型で下層濃度が上がり 上層濃度より高くなるこ とがあった これは 夏期に下層が貧酸素状態になり 底質から窒素の溶出が起こること が主な原因と考えられる (mg/l) A 類型 (mg/l) A 類型 2.0 上層 0.30 上層 1.5 下層 下層 月 月 (mg/l) B 類型 上層下層 月 (mg/l) B 類型上層下層 月 (mg/l) C 類型 上層下層 月 (mg/l) C 類型上層 下層 月 図 15 全窒素の変化 - 22 図 16 アンモニア性窒素の変化

27 キ 全りん及びりん酸性りん全りんは COD 及び全窒素と並んで 水質の汚濁状況を示す代表的な指標である りん酸性りんは 全りんのうち りん酸イオンとして水中に存在するものである 通常の下水処理ではりんを完全に除去することはできないが 近年は高度処理によりその除去率を向上させている 全りん及びりん酸性りんの月変化を類型別に図 17 及び図 18 に示す 全りんは B 類型 C 類型において 赤潮が東京湾で確認された春期から秋期にかけて上下層とも高めに推移した りん酸性りんは 全ての類型で夏期に下層が上層より高い値となった これは 夏期に下層が貧酸素状態になり 底質からりんの溶出が起こることが主な原因と考えられる ( 参考 6 下層 DO とりん酸性りん ) (mg/l) A 類型 上層 下層 (mg/l) A 類型 上層 下層 月 月 B 類型 B 類型 (mg/l) 上層下層 (mg/l) 上層下層 月 月 C 類型 C 類型 (mg/l) 上層下層 (mg/l) 上層下層 月図 17 全りんの変化 月図 18 りん酸性りんの変化 - 23

28 りん酸性りん (mg/l) りん酸性りん (mg/l) りん酸性りん (mg/l) 参考 6 下層の DO とりん酸性りん 下層の DO が低くなると 底質からの溶出により 下層のりん酸性りん濃度が上昇する傾向 がある 東京湾の全類型でこの傾向が見られる 0.10 A 類型 下層 DO (mg/l) 0.15 B 類型 下層 DO (mg/l) 0.20 C 類型 下層 DO (mg/l) - 24

29 ク 全窒素 / 全りん比類型別の全窒素 / 全りん比について 月変化を図 19 に 経年変化を図 20 に示す 平成 25 年度は A 類型 B 類型 C 類型上層では 各々年間平均値 と過去 3ヵ年とほぼ同等レベルであった 全窒素 / 全りん比は 底質からの溶出により りん濃度が高くなる夏期から秋期に低く 秋期の終わりから高くなる傾向を示しており 類型間での違いは特に認められなかった これは 例年と同様の傾向であった 全窒素 / 全りん比の過去およそ 30 年の経年変化を見ると A B C 類型とも低下から横ばいの傾向にある 窒素 / りん比の変化はプランクトン相 しいては生物相への影響が考えられている ( 水域の窒素 リン比と水産生物 : 吉田陽一編 恒星社厚生閣 1993) また 他の閉鎖性海域と比較 ( 環境省資料より算出 ) すると 伊勢湾では 9 大阪湾では 9 瀬戸内海( 大阪湾を除く ) では 8~16 A 類型有明海では 6~8 となっており 他の閉鎖性海域が窒素制限に近い海域であるのに対し 東京湾は 12~14 とりん制限の海域であることがわかる ( 参考 : 小川浩史 2014 東京湾海洋環境研究会 ) B 類型 C 類型 図 19 全窒素 / 全りん比の月変化 参考 レッドフィールド比プランクトン体の平均モル比であり それらが分解した海水中の溶存物質のモル比もほぼ同じ値をとることを発見した Redfield 博士の名にちなんでつけられた C:N:P=106:16:1 の比のこと 重量比では N:P=7.2:1 となる 健 図 20 全窒素 / 全りん比の経年変化 全な海域生態系の指標とも言われている ( 出典 : 川と海 宇野木ほか編 ) - 25

30 (4) 項目別の月別水平分布 COD( 上層 下層 ) 透明度 溶存酸素量 (DO)( 上層 下層 ) クロロフィル ( 上層 ) 全窒素 ( 上層 下層 ) 及び全りん ( 上層 下層 ) について 各月の水平分布を図 21-1~21-10 に示す 東京湾の水質の全体的な傾向として 東京湾外湾では 1 年を通し 比較的良い水質が維持されている一方 東京湾内湾では 湾奥部の水域への流入汚濁負荷量が大きいことに加え 湾の形状から外海との海水交換が悪いため 水質が悪いことがあげられる なお 外海の水は湾口の神奈川県寄りの水深の深い部分から入り込んで湾奥へ向かい 隅田川などから流入する汚濁負荷の高い水は東京都側から神奈川県寄りに沿って動くと考えられている ( 参考 7 参照 ) COD( 上層 ) は 夏期にプランクトンの増殖が活発になり その影響で起こった赤潮による汚濁 ( 二次汚濁 ) により 大きく上昇することがある 図 21-1 に示すように 6 月から 9 月にかけて 湾奥部で規模を大小させながら 上層の COD が 5.0~8.0mg/L の水域が広がっていた この時期に p46 に示す通り 各都県で赤潮が確認されており 一次汚濁に加え 二次汚濁が影響していると考えられる 12 月から 3 月は 全体的に上層の COD は低くなったが 東京都や神奈川県の湾奥の沿岸では他と比べやや高い傾向が残り この地域からの陸水の影響が大きいことが見てとれる 一方 東京湾外湾 特に館山市沖の湾口付近では 一年を通して COD が 1.0 mg/l 以下と低い水準を維持している COD( 下層 ) は 図 21-2 のとおり 7 月 8 月及び 12 月に湾奥部に 5.0mg/L 以上の海域が 見られた 12 月の荒川河口で 5.0 mg/l 以上の海域があった それ以外は 10 月から 3 月に おいて一部湾奥西部を除き 下層の COD が 3.0mg/L 以下となり 低濃度の状態であった 透明度は 図 21-3 に示すように すでに 4 月に東京都内湾で 1.5 m 以下の水域が現れ始め 7 月にその範囲が最大となった 図 21-1 に示した COD( 上層 ) や図 21-6 に示したクロロフィル ( 上層 ) の月別水平分布と概ね傾向が一致していることから 透明度が低い水域では赤潮が発生していたと推定される 一方 11 月以降は東京湾内湾でも改善が見られ C 類型でも最大 7.5 m を記録した また 東京湾外湾では 一年を通して 3.0 m 以下になることはなく 湾口付近では一年を通し 透明度が 10 m 以上の海域が多く広がっていた 溶存酸素量 (DO)( 上層 ) は 図 21-4 に示すとおり 夏期において湾奥を中心として 赤潮の影響により過飽和となっている また 下層のDOと比較すると 赤潮により発生したプランクトンの沈降 成層形成等の影響で 湾奥部で 6 月頃から上下の差が大きい海域が現れ 8 月 9 月には広い範囲で差が大きくなった 溶存酸素量 (DO)( 下層 ) は 図 21-5 に示すとおり 東京湾内湾で夏期に 2.0mg/L 以下の - 26

31 低濃度域 ( 貧酸素水塊 ) が出現する 6 月から 10 月に湾奥部を中心として 2.0mg/L 以下の貧酸素水塊の広がりが見られた 特に 8 月 9 月は 広がりが最大となり 湾奥部の西側を中心に貧酸素水塊が広がった その後 10 月以降 水温の低下によりプランクトンの増殖が減り 海水が循環する時期となり 貧酸素水塊は徐々に消滅した 貧酸素水塊は水生生物の生息に大きな影響を与えるため ( 本文 19 ページ 参考 5 参照) 下層 DO の動向には引き続き十分な注意が必要である なお 8 月の千葉の湾奥で最大 14.9 mg/l とこの時期の下層 DO としては非常に高い値を示しているが 調査日当日は周辺の表層で赤潮が起こっており また風速 5 m/s 以上の西南西の風が吹いていたことから 表層水が沿岸部に吹き寄せられ 一部が下層に潜り込んだことが原因ではないかと推察される 東京湾外湾では 1 年を通して 貧酸素水塊が現れることはなかった クロロフィル ( 上層 ) は 図 21-6 に示すように 4 月ですでに湾奥部を中心に赤潮判定の基準となるクロロフィル濃度 50 mg / L 以上の高濃度域が広がりはじめ プランクトンが最も活発となる夏期において 広い範囲で高濃度となった 一方 東京湾外湾では 一年を通し クロロフィル濃度が極端に上昇する水域は確認されなかった 全窒素 ( 上層 ) は 図 21-7 に示すように 隅田川河口部から多摩川河口部及び京浜運河内 が 年間を通して濃度が高かった 近傍陸域の下水処理場を始めとする大規模な排出源の 影響があることが推察される 全窒素 ( 下層 ) は 図 21-8 に示すように 年間通して 大きな変化は見られない 夏期に C 類型を中心に下層のアンモニア性窒素濃度の上昇 ( 本文 22 ページ参照 ) があったが 全 窒素濃度の変化には影響はみられない 3 月に湾奥部で若干濃度が高い地点が見られた 全りん ( 上層 ) は図 21-9 に示すように 昨年度と同様 年間を通して羽田沖を中心とした 湾奥西部に高濃度域がみられ 近傍の下水処理場の影響を受けていたのが分かる 湾奥部 では濃度が高かったが 各月の分布は全窒素 ( 上層 ) と似ていた 全りん ( 下層 ) は図 に示すように 6 月から 9 月にかけて湾奥部に比較的濃度の高い地域が現れ 全窒素の下層とは異なっていた りん酸性りんは貧酸素になると底質からの溶出により 濃度が上がることがある ( 本文 23 ページ参照 ) 東京湾外湾では 年間を通して概ね 0.03mg/L 以下の低濃度であった - 27

32 参考 7 東京湾の水循環東京湾の外海との海水のやり取りは 主には 潮汐による潮流が原因となっている ただ 東京湾の湾口部で地形が屈折していることや東京湾の容積の大きさなどが影響し 海水交換がゆっくりとなり 汚濁が進行しやすい傾向にある 水の流れは 表層水は神奈川県岸に沿って南下流出し 下層から入った湾外水は千葉県岸に北上するというものと考えられている 図東京湾の地形と代表的な流動システム ( 参考文献 ) 古川恵太 : 東京湾における総合的な環境管理 予測システム- 観測とモデルの統合 - ( 東京湾海洋環境研究委員会 (2011): 東京湾ー人と自然のかかわりの再生-. 恒星社厚生閣,

33 COD [mg/l] 図 21-1 COD( 上層 ) の月別水平分布 - 29-

34 COD [mg/l] 図 21-2 COD( 下層 ) の月別水平分布 - 30-

35 透明度 図 21-3 透明度の月別水平分布 [m] - 31-

36 DO [mg/l] 図 21-4 溶存酸素 (DO)( 上層 ) の月別水平分布 - 32-

37 DO [mg/l] 図 21-5 溶存酸素 (DO)( 下層 ) の月別水平分布 - 33-

38 クロロフィル [μg/l] 図 21-6 クロロフィル ( 上層 ) の月別水平分布 - 34-

39 全窒素 [mg/l] 図 21-7 全窒素 ( 上層 ) の月別水平分布 - 35-

40 全窒素 [mg/l] 図 21-8 全窒素 ( 下層 ) の月別水平分布 - 36-

41 全りん [mg/l] 図 21-9 全りん ( 上層 ) の月別水平分布 - 37-

42 全りん [mg/l] 図 全りん ( 下層 ) の月別水平分布 - 38-

43 5 まとめ平成 25 年度の COD 全窒素及び全りんの湾代表値( 本文 8 ページ参照 ) は それぞれ 2.5mg/L 0.67mg/L 0.058mg/L であった 東京湾の水質は 昭和 57 年以降の COD の経年変化で見ると 変動があるものの横ばいの状況が続き ( 本文 8 ページ 図 2) 依然として良好とは言えない状況にある これは 流入する有機汚濁物質によるもののほかに 夏期における赤潮の発生等による二次汚濁の影響が大きいためと考えられる 二次汚濁の原因となる窒素及びりんについては 背後に大きな負荷域をかかえ 直接又は河川を経由して流入する東京湾北西部において濃度の高い水域が広がっている 東京湾の水質を浄化するためには 河川などから流入する有機汚濁物質の量の削減 汚濁物質がたまった底質の除去等の直接的な対策のほか 二次汚濁を引き起こす原因となる窒素及びりんを削減する富栄養化対策が重要である そのため 平成 14 年度からの第 5 次水質総量規制では従来の COD に加えて窒素及びりんの削減を導入した 平成 23 年度からはさらに強化された第 7 次総量規制が策定され 平成 24 年 5 月より新たな基準が適用されている 引き続き 特に窒素やりんの排出量が大きい下水処理場において 高度処理等を導入することにより 窒素及びりんの除去を積極的に行うことが必要である これらの施策を効果的に実施するため 国とともに 閉鎖性水域における汚濁機構の解明も含めた東京湾流域全体を視野に入れた総合的な取組を推進していく また 近年は 負荷量の削減だけでなく 生物による水質浄化作用の重要性も指摘され 水生生物の保全 生息場所の確保等を含めた総合的な水環境の再生が求められている 今後はこの観点を踏まえた施策の展開が期待される

44 参考 東京湾再生推進会議 平成 25 年 5 月に 東京湾再生のための行動計画 ( 第二期 ) が策定され 次の目標が設定されている 快適に水遊びができ 江戸前 をはじめ 多くの生物が生息する 親しみやすく美しい 海 を取り戻し 首都圏にふさわしい 東京湾 を創出する 第一期計画の目標達成指標である 湾内の底層 DO( 溶存酸素量 ) に明らかな改善傾向が認められなかったことを踏まえ 第二期計画は 東京湾再生官民連携フォーラム の設置 ( 以下略 ) などが計画されている 東京湾再生のための行動計画 ( 第二期 ) 第 8 次水質総量削減の在り方について ( 諮問 ) ( 平成 26 年 9 月 ) ( 略 ) また 豊かな海 の観点から 干潟 藻場の保全 再生等を通じた生物の多様性及び生 産性の確保等の重要性も指摘されている ( 略 )

45 参考 1 項目別平均 最小及び最大 ( 平成 25 年度 ) 項目 単位 採水層 A 類型 (8 地点 ) B 類型 (23 地点 ) C 類型 (18 地点 ) 平均最小最大平均最小最大平均最小最大 COD (mg/l) 上層 下層 全窒素 (T-N) (mg/l) 上層 下層 アンモニア性窒素 (NH 4 -N) (mg/l) 上層 0.07 < < < 下層 0.09 < < < 亜硝酸性窒素 (NO 2 -N) (mg/l) 上層 < < 下層 < 硝酸性窒素 (NO 3 -N) (mg/l) 上層 0.09 < < 下層 0.07 < < 全りん (T-P) (mg/l) 上層 下層 りん酸性りん (PO 4 -P) (mg/l) 上層 < 下層 < 溶存酸素量 (DO) (mg/l) 上層 下層 < ph 上層 下層 クロロフィル (mg/l) 上層 7.1 < 透明度 (m) 上層 水温 ( ) 上層 下層 塩分 上層 下層 都県により分析下限値に違いがあることに留意 表示は 有効数字を無視し それぞれの項目の最小表示桁数に合わせた A 類型では 過去のデータの継続性を重視し NP 基準点ではあるが COD 環境基準点ではない C28 及び K23 については集計から除外した

46 参考 2 COD 全窒素及び全りんの経年変化 項目類型等層 S H1 H C O D 全窒素 全りん A 類型 B 類型 C 類型 湾代表値 A 類型 B 類型 C 類型 上層 下層 全層 上層 下層 全層 上層 下層 全層 上層 下層 全層 上層 下層 上層 下層 上層 下層 上層 湾代表値下層 A 類型 B 類型 C 類型 湾代表値 全層 上層 下層 上層 下層 上層 下層 上層 下層 全層 全層は各類型毎の上下層の平均値である 代表値は 調査地点数に関係なく COD 各類型の平均値の平均である COD は小数点以下第 1 位 全窒素については第 2 位 全りんは第 3 位まで算出 (mg/l)

47 参考 3 CODに係る環境基準の達成状況 ( 平成 25 年度 ) ( 単位 :mg/l) 水域名 類型基準値 測定地点名 都県名 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 東京湾 (1) C 8.0 C 17 東京湾 17 千葉県 東京湾 (2) C 8.0 C 16 東京湾 16 千葉県 東京湾 (3) C 8.0 C 21 船橋 1 千葉県 東京湾 (4) C 8.0 C 2 東京湾 2 千葉県 T 5 St.5 東京都 東京湾 (5) C 8.0 T 6 St.6 東京都 T 11 St.11 東京都 T 23 St.23 東京都 K 3 京浜運河千鳥町神奈川県 K 4 東扇島防波堤西神奈川県 東京湾 (6) C 8.0 K 5 京浜運河扇町神奈川県 K 7 鶴見川河口先神奈川県 K 8 横浜港内 神奈川県 東京湾 (7) C 8.0 K 11 磯子沖 神奈川県 東京湾 (8) C 8.0 K 17 夏島沖 神奈川県 C 1 東京湾 1 千葉県 東京湾 (9) B 3.0 C 3 東京湾 3 千葉県 T 8 St.8 東京都 K 1 浮島沖 神奈川県 東京湾 (10) B 3.0 K 16 平潟湾内 神奈川県 C 4 東京湾 4 千葉県 東京湾 (11) B 3.0 C 8 東京湾 8 千葉県 T 22 St.22 東京都 T 25 St.25 東京都 C 10 東京湾 10 千葉県 C 15 東京湾 15 千葉県 C 18 東京湾 18 千葉県 東京湾 (12) B 3.0 T 35 St.35 東京都 K 2 東扇島沖神奈川県 K 6 扇島沖 神奈川県 K 10 本牧沖 神奈川県 K 13 富岡沖 神奈川県 東京湾 (13) B 3.0 K 18 大津湾 神奈川県 東京湾 (14) B 3.0 K 19 浦賀港内 神奈川県 東京湾 (15) B 3.0 K 21 久里浜港内 神奈川県 C 13 東京湾 13 千葉県 東京湾 (16) A 2.0 C 14 東京湾 14 千葉県 K 9 中の瀬北神奈川県 K 12 中の瀬南 神奈川県 C 19 東京湾 19 千葉県 東京湾 (17) A 2.0 C 20 東京湾 20 千葉県 K 14 第三海堡東神奈川県 K 20 浦賀沖 神奈川県 C 5 東京湾 5 千葉県 千葉港 ( 甲 ) C 8.0 C 7 東京湾 7 千葉県 C 12 東京湾 12 千葉県 C 6 東京湾 6 千葉県 千葉港 ( 乙 ) B 3.0 C 9 東京湾 9 千葉県 C 11 東京湾 11 千葉県 COD の数値は 全層 ( 上層と下層の平均値 ) の 75% 値である 環境基準は 当該水域内の全環境基準点の全層の 75% 値で評価し 水域内全地点が基準値以下である時に達成となる は環境基準を達成 は未達成を表す

48 参考 4 全窒素及び全りんに係る環境基準の達成状況 ( 平成 25 年度 ) ( 単位 :mg/l) 水域名 類型 環境基準値全窒素全りん測定地点名都県名全窒素全りん評価平均値評価平均値 C 5 東京湾 5 千葉県 千葉港 Ⅳ C 7 東京湾 7 千葉県 C 12 東京湾 12 千葉県 平均値 東京湾 ( イ ) Ⅳ C 16 東京湾 16 千葉県 C 1 東京湾 1 千葉県 C 3 東京湾 3 千葉県 C 4 東京湾 4 千葉県 C 8 東京湾 8 千葉県 T 22 St.22 東京都 東京湾 ( ロ ) Ⅳ T 25 St.25 東京都 T 35 St.35 東京都 K 2 東扇島沖 神奈川県 K 6 扇島沖 神奈川県 K 10 本牧沖 神奈川県 K 13 富岡沖 神奈川県 平均値 東京湾 ( ハ ) Ⅳ K 17 夏島沖 神奈川県 C 6 東京湾 6 千葉県 C 9 東京湾 9 千葉県 C 10 東京湾 10 千葉県 C 11 東京湾 11 千葉県 C 13 東京湾 13 千葉県 東京湾 ( ニ ) Ⅲ C 14 東京湾 14 千葉県 C 15 東京湾 15 千葉県 C 18 東京湾 18 千葉県 K 9 中の瀬北 神奈川県 K 12 中の瀬南 神奈川県 平均値 C 19 東京湾 19 千葉県 C 20 東京湾 20 千葉県 C 28 東京湾 28 千葉県 東京湾 ( ホ ) Ⅱ K 14 第三海堡東 神奈川県 K 20 浦賀沖 神奈川県 K 23 剱埼沖 神奈川県 平均値 全窒素及び全りんの数値は 上層の濃度の年間平均値を示す 環境基準は 当該水域内の全環境基準点の上層の年間平均値の平均値で評価し 基準値以下である時に達成となる は環境基準を達成 は未達成を表す

49 参考 5 生活環境の保全に関する環境基準と類型別環境基準達成率 ( 平成 25 年度 ) 表 5-1 COD の環境基準達成状況 項目類型環境基準層基準達成率 ( ) 内訳 A 類型 2.0mg/L 以下 0% 0 水域 /2 水域 COD B 類型 3.0mg/L 以下全層 37.5% 3 水域 /8 水域 C 類型 8.0mg/L 以下 100% 9 水域 /9 水域 環境基準の達成状況は 全環境基準点の全層 ( 上層と下層の平均値 ) の 75% 値 ( 測定値を低い方から高い方に順 ( 昇順 ) に並べたとき 低い方から数えて 75% 目に該当する値 ) で評価し 当該水域内全地点が環境基準値以下である時に達成となる 表 5-2 全窒素及び全りんの環境基準達成状況 項目類型環境基準層基準達成率 ( ) 内訳 Ⅱ 類型 0.30mg/L 以下 100% 1 水域 /1 水域 全窒素 Ⅲ 類型 0.60mg/L 以下上層 0% 0 水域 /1 水域 Ⅳ 類型 1.0 mg/l 以下 100% 4 水域 /4 水域 Ⅱ 類型 0.030mg/L 以下 100% 1 水域 /1 水域 全りん Ⅲ 類型 0.050mg/L 以下上層 100% 1 水域 /1 水域 Ⅳ 類型 0.090mg/L 以下 100% 4 水域 /4 水域 環境基準の達成状況は 全環境基準点の上層の年間平均値で評価し 当該水域内全地点の年間平均値を平均した値が 環境基準値以下である時に達成となる

50 参考 6 東京湾の赤潮発生状況 ( 平成 25 年度 ) 東京湾の赤潮の発生状況は 千葉県環境研究センターが昭和 58 年度から千葉県環境部と協同して千葉県地先海域について 東京都環境局が昭和 52 年度から東京都地先海域について 神奈川県水産技術センターが神奈川県地先海域について それぞれ調査を行っている 各都県における赤潮判定の目安を表 6-1 に示す 赤潮の評価方法については 自治体ごとに異なっている 千葉県は常時監視及び独自調査で赤潮に遭遇した回数 ( 通報を含む ) 及びその割合 東京都は毎月の調査及び補足調査の結果から赤潮の発生範囲やプランクトン構成種 気象状況などを勘案して推定した回数及び日数 神奈川県は毎月の調査のほかに通報による確認を含む回数を採用している なお ここでは それぞれの地先海域で発生した赤潮が同一種であったか否かの判定はしていない 表 に千葉県地先 表 に神奈川県地先 表 に東京都地先のそれぞれの海域における平成 25 年度の赤潮発生状況を示す ( 千葉県地先については平成 11 年度以降含む ) 千葉県における赤潮発生割合は全調査回数 50 回のうち 13 回と 20% であり 平成 25 年度の 17% より 3% 増加した 東京都における赤潮発生回数は 15 回 赤潮発生日数は 74 日であり 平成 24 年度の 18 回 106 日より減少した 神奈川県では 平成 22 年度以来 3 年ぶりに赤潮を確認した 表 6-5 に過去 13 年間の各都県における赤潮発生回数の推移を示す 千葉県においては表 に示した調査回数に対する赤潮発生割合では近年減少傾向が見られるが 東京都においては年度による変動が大きく 経年的な傾向は見られない 平成 25 年度の東京都における赤潮発生時の優占プランクトン及び水質を表 に示す 最も多く赤潮の優占種となったプランクトンは Skeletonema costatum( 珪藻類 ) で 赤潮発生の 53% を占めた なお 全赤潮発生回数の 60%(9 回 ) が珪藻類によるものであった 東京都の海域においては 優占種が珪藻綱となる割合が 50% 以上となる傾向は 昭和 62 年頃から続いている 東京湾における主な赤潮プランクトンを表 6-6 に示す 表 6-1 各都県の赤潮判定の目安 色 千葉県東京都神奈川県 ( 東京内湾 ) オリーブ色 ~ 茶色 茶褐色 黄褐色 緑褐色等 茶褐色 黄褐色 緑褐色等通常と異なる色 透明度 1.5m 以下おおむね 1.5m 以下おおむね 1.5m 以下 クロロフィル又はクロロフィル a SCOR/UNESCO 法 50μg/L 以上 吸光光度法及び LORENZEN 法に準ずる方法 50mg/m 3 以上 蛍光法 50μg/L 以上 溶存酸素飽和度 150% 以上 ph 8.5 以上 赤潮プランクトン 顕微鏡で多量に存在していることが確認できる 顕微鏡で多量に存在していることが確認できる

51 表 千葉県における赤潮発生状況 ( 平成 11 年度以降 ) 年度 赤潮回数 調査回数 発生割合 (%) 表 千葉県における赤潮発生時の優占プランクトン 年月日海域赤潮プランクトン 2013/4/10 Stn.1 Eucampia zodiacus 2013/5/8 幕張沖 Leptocylindrus danicus 2013/6/4 Stn.11 Leptocylindrus danicus 2013/6/10 中央港入口 Noctiluca scintillans 2013/7/1 Stn.1~7 Skeletonema costatum, Cylindrotheca closterium 2013/7/10 ほぼ内湾全域 Thalassiosiraceae 2013/7/23 Stn.8 Ceratium furca 2013/8/5 Stn.1 Thalassiosira sp. 2013/8/8 Stn.7, 13, 旧東京灯標付近, 川崎人工島手前 Pleurosigma sp. 2013/8/23 Stn.8 Skeletonema costatum 2013/9/3 Stn.4 Thalassiosira sp., Skeletonema costatum, Prorocentrum triestinum 2013/9/4 Stn.13 Skeletonema costatum,nitzschia sp. 2013/9/10 旧東京灯標付近 Skeletonema costatum 出典 : 赤潮プランクトン調査 ( 千葉県環境研究センター年報 2012 年 ) 調査海域 表 神奈川県における平成 25 年度の赤潮発生件数 延べ日数 月日発生海域原因種備考 1 6/24 川崎市扇島沖 Thalassiosira sp. 2 7/2 鎌倉市七里ガ浜 Noctiluca scintillans 海岸付近で帯状 3 7/8 横須賀市長井沖 ~ 小田原沖 Noctiluca scintillans 潮目付近で帯状 4 7/23 川崎市扇島沖 Ceratium furca 5 9/3 横浜市本牧沖 ~Dブイ付近 Prorocentrum triestinum 6 9/20 横浜市金沢区 ~ 三浦市南下浦町地先 三浦市三崎漁港周辺 Noctiluca scintillans 通報に基づく調査のため 神奈川県海面で発生した全ての赤潮を表記したものではない 出典 : 平成 25 年度神奈川県水産技術センター業務概要 ( 神奈川県水産技術センター ) 海域件数 (*1) 延べ日数 (*2) 東京湾 4 6 (*1) No.1 No.4 No.5 No.6 (*2) No.4 と No.6 のみ 2 日間発生 その他は 1 日間発生 表 東京都 ( 東京都内湾 ) における平成 25 年度の月別赤潮発生回数 日数 年度 \ 月 合計回数 日数 発生回数は発生期間が次月にわたる場合は発生日数の多い月に分類した 同じ日に2 種以上の赤潮が発生している場合でも 発生日数は1 日とした 出典 : 平成 25 年度東京湾調査結果報告書 ( 東京都環境局 )

52 表 東京都における赤潮発生時の優占プランクトン及び水質 回発生期間日数 1 4 月 16 日 ~ 4 月 18 日 3 5 Skeletonema costatum Eucampia zodiacus 29700(S ) 1090(E) COD 最大値 (mg/l) 透明度最小値 (m) クロロフィル最大値 (mg/m 3 ) DO 最大値 (mg/l) ph 最大値 月 21 日 ~ 5 月 24 日 4 5 Heterosigma akashiwo 9, ~ 月 4 日 ~ 6 月 5 日 2 5 Skeletonema costatum 32, ~ ~ 月 2 日 ~ 7 月 9 日 8 5 Noctiluca scintillans > ~ ~ 月 2 日 ~ 7 月 9 日 8 5 Thalassiosiraceae Mesodinium rubrum 36900(T ) 430(M ) ~ ~ 月 10 日 ~ 7 月 13 日 4 3 Heterosigma akashiwo 2, ~ 月 18 日 ~ 7 月 22 日 5 2 Skeletonema costatum 50, ~ 月 25 日 ~ 7 月 26 日 2 2 Ceratium furca 2, ~ ~ 月 1 日 ~ 8 月 5 日 5 3 Skeletonema costatum 26, ~ ~ 月 8 日 ~ 8 月 24 日 17 2 Skeletonema costatum 218, ~ 31 5 ~ 月 28 日 ~ 9 月 4 日 8 2 Skeletonema costatum 172, ~ ~ 月 8 日 ~ 9 月 14 日 7 2 Skeletonema costatum 74, ~ 月 18 日 ~ 9 月 22 日 5 3 Skeletonema costatum 34, ~ ~ 月 10 日 ~ 10 月 12 日 3 3 Heterosigma akashiwo 8, ~ ( 注 6) 3 月 18 日 ~ 3 月 18 日 1 5 Heterosigma akashiwo ( 注 1) ( 注 2) ( 注 3) ( 注 4) ( 注 1) 発生 ( 1) 発生水域水域 赤潮有りと判断された地点のみのデータを使用した 優占プランクトン ( 注 2) ( 注 5) 同じ日に2 種以上の赤潮が発生している場合でも 発生日数は1 日とした ( 注 6) 江戸川区からの報告による 最多細胞数細胞数 ( /ml) ( 注 3) ( 細胞 /ml) 発生水域は次の記号で表示した 1: 東京都内湾全体 2: 東京都内湾の大部分 3: 東京都内湾の一部 4: 東京港内全域 5: 東京港内の一部 優占種が地点により異なる場合は 総合的に判断して赤潮プランクトンを決定した 優占プランクトンの最多細胞数を示した 水質データ ( 注 4) 水温 ( ) ( 平成 25 年度 ) 塩分 発生日数 ( 注 5)

53 件数 ( 回 ) 発生割合 (%) 件数 ( 回 ) 表 6-5 過去 13 年間の赤潮発生回数 年度 千葉県地先海域 16(32) 12(29) 29(41) 12(19) 11(18) 11(20) 10(20) 12(24) 8(17) 13(29) 11(24) 9(17) 13(20) 東京都地先海域 神奈川県地先海域 千葉県の () 内は 発生割合を示す ( 注 ) 発生回数の数え方は 都県により異なる 東京都は実際に確認した結果に気象情報などを考慮して日数 件数を決めている 千葉県は調査したうち 赤潮発生を確認した回数を示している 神奈川県はセンターで確認したものに 通報に基づくものを含み 県内で発生したすべての赤潮を表記したものではない としている 図 6-1 赤潮発生のしくみ 45 千葉県地先海域 ( 発生割合 ) 25 東京都地先海域 ( 発生回数 ) 年 12 年 13 年 14 年 15 年 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 神奈川県地先海域 ( 発生回数 ) 図 6-2 過去 13 年間の赤潮発生状況

54 表 6-6 東京湾における主な赤潮プランクトン 画像 名称 特徴 40μm 80μm Ceratium furca ( ケラチウムフルカ ) 渦鞭毛藻綱細胞の直径 100~200µm 細胞の上角は頂端に向かって徐々に細くなり 頂角を形成している 下殻にはほぼ平行に後方に向かう 2 本の後角がある 本種は汎世界種で 熱帯から寒帯まで世界の海洋に分布する 時に内湾で赤潮を形成することがある Ceratium fusus ( ケラチウムフサス ) 渦鞭毛藻綱細胞の直径 300~600µm 細胞は前後に長い 細胞表面を覆う鎧板は厚く 色素体は黄褐色で細胞内に多数認められる 汎世界種であり 内湾で赤潮を形成することがある Skeletonema costatum ( スケルトネマコスタツム ) 珪藻綱細胞の直径 10~20μm 東京内湾の最も代表的なプランクトンであり 年間を通じて見られる レンズ状の細胞が二つの細胞の真ん中で連結棘に繋がり 直線状の群体を形成する 夏期の高水温期には しばしば大増殖して広範囲に赤潮を形成する 20µm 20 μm Thalassiosiraceae ( タラシオシラシー ) 珪藻綱細胞の直径 20μm 以下細胞は円筒状で その多くは直径 20μm 以下と小型である このような形状を示す円心目珪藻の中には Thalassiosira 属 Cyclotella 属 Minidiscus 属などである 種の同定には電子顕微鏡による殻面の微細構造の観察が必要である Eucampia zodiacus ( ユーカンピアゾディアクス ) 珪藻綱細胞の直径 7~100μm 細胞は扁平で 蓋殻両端の突出部で連結して らせん状の群体を形成する 沿岸 内湾に多くみられ 東京湾では春先に多い 80µm 80 μm

55 画像 名称 特徴 Pleurosigma sp.( プレウロシグマ : 和名メガネケイソウ ) 珪藻綱細胞の長さ 0.12~0.15mm, 幅 0.02~0.03mm と大きく目立つ 緩やかな S 字形の外見が特徴 付着物の表面をゆっくりとすべるように移動する 20 μm 20µm 20 μm Heterosigma akashiwo ( ヘテロシグマアカシオ ) ラフィド藻綱細胞の直径 8~25μm 形も色もいびつなポテトチップのようなプランクトンで うねるように泳ぐ 沿岸性で 東京湾においては春から秋にかけて頻繁に赤潮を形成する Noctiluca scintillans( ノクチルカシンチランス ) ラフィド藻綱細胞の直径 0.15~2mm 背面は円形 側面はややなす型であり 外皮殻は透明なゼラチン質の2 層よりなる 本種が赤潮を形成すると トマトジュース様の色を呈する 80 μm 20μm Euglenophyceae ( ユーグレノフィシー ) ミドリムシ綱細胞の直径 20~200µm 海域に出現する Euglenophyceae は長さ 20~200µm のものが多い 細胞の形態は球形から円筒形まで様々であるが 大部分は紡錘形である 内湾域で赤潮を形成することがある 20µm 20 μm 40μm Mesodinium rubrum ( メソディニウムルブラム ) 繊毛虫綱細胞の直径 30~50µm 体は中央よりわずかに上部でくびれる 体内に共生藻を有し 赤潮を起こす繊毛虫として知られる 汽水域 あるいは内湾奥部で多く出現する

56 回 参考 7 東京湾の青潮発生状況 ( 平成 25 年度 ) 東京湾では陸域からの汚濁負荷に加えて 赤潮等の内部生産により 夏期の成層期には底層水の貧酸素化が生じ さらに 無酸素となった水塊からは嫌気反応が進み 硫化水素が生じる 湾奥の千葉県側の沿岸においては 北東風の連吹 気温の低下等により底層の貧酸素水が湧昇しやすく 魚類等の水生生物の窒息死や 硫化水素により沿岸域に悪臭の被害が発生する 海面に湧昇してきた硫化水素は空気で酸化され 硫黄の粒子となり これが光に反射するとコバルトブルーに見えることから この現象を青潮と呼んでいる 最近 12 年間の青潮発生回数を表 7-1 に 平成 25 年度の青潮の発生状況を表 7-2 に示す 平成 24 年度は東京都内湾でも青潮が発生したが 平成 25 年度は 千葉県沿岸でのみ 4 回発生が観測 された 表 7-1 過去 12 年間の東京湾の青潮発生状況 年度 回数 ( 回 ) 表 7-2 平成 25 年度の青潮発生状況 期間発生場所漁業被害等 06/02~06/04 千葉中央港内及び市原港内の一部 報告なし ( 多数のへい死魚は発生 ) 06/13~06/17 千葉中央港内 ~ 市川港沖報告なし 09/11~09/13 千葉中央港 花見川河口沖 ~ 船橋港報告なし 09/24~09/27 千葉中央港 ~ 花見川河口沖 幕張沖 ~ 船橋港報告なし 東京都 神奈川県は発生なし 出典 : 千葉県環境研究センター年報 2013 年 図 7-1 青潮発生件数の推移 年度 東京都 神奈川県では発生なし

57 参考東京湾におけるCOD 全窒素及び全りんの発生負荷量参考 8 東京湾におけるCOD 全窒素及び全りんの発生負荷量 表 東京湾への汚濁負荷量の経年変化 ( 都県別 ( 都県別 ) ) 項目自治体名 S54 S59 H1 H6 H11 H16 H21 COD 全窒素 全りん 単位 :(t/ 日 ) H26 ( 目標量 ) 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 東京湾全体 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 東京湾全体 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 東京湾全体 は 7 都県市首脳会議に基づく東京湾富栄養化対策指導指針による また 平成 16 年度実績量及び平成 21 年度目標量は 環境省水 大気環境局水環境課閉鎖性海域対策室実績 化学的酸素要求量 窒素含有量及びりん含有量に係る総量削減基本方針( 東京湾 ) による (t/ 日 ) 全りん 全窒素 COD S54 S59 H1 H6 H11 H16 H21 H26 ( 目標量 ) 8-1 東京湾への汚濁負荷量の経年変化図 1 東京湾への汚濁負荷量の経年変化

58 図 8-2 東京湾の COD 負荷量 ( 平成 25 年度 ) その他 ( 道路排水など ) 5% 平成 25 年度都県合計 170t/ 日 工場 16% 家庭 ( 下水道を通らないもの ) 24% 下水道 55% 出典 : 平成 26 年度水質総量削減に係る発生負荷量等算定調査業務報告書 ( 平成 27 年 3 月環境省水 大気環境局 )

59 参考 9 東京地方の月別降水量 気温 全天日射量及び日照時間 ( 平成 25 年度 ) 図 9-1 降雨量及び気温の月変化 ( 平成 25 年度と平年 ( ) との比較 ) 図 9-2 全天日射量及び日照時間の月変化 ( 平成 25 年度と平年 ( ) との比較 ) ( ) 平年とは 1981~2010 年 ( 昭和 56~ 平成 22 年 ) の平均値を示す ( 注 ) 図 9-1 及び図 9-2 は 気象庁東京管区気象台の各統計データにより作成した

60 参考 10 各都県市の調査実施日と東京地方の日別降水状況 ( 平成 25 年 4 月 1 日 ~ 平成 26 年 3 月 31 日 ) 凡例 : 千葉県 (C) 東京都 (T) 神奈川県 (K) 横浜市 (Y) 川崎市 (W) 横須賀市 (S) 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 ( ) ( ) ( 注 ) 月 \ 日 合計 ( ) 平年値 調査 KY WS C TC TC 雨量 調査 C C TCW YKS T C 雨量 調査 C TC TKY WS C C 雨量 調査 C C Y TW TKY TS T C 雨量 調査 TC TCW C YKS 雨量 調査 TC TCW C YKS 雨量 調査 TC TW C C S Y KY C 雨量 調査 C TCW YKS T C 雨量 調査 TC TKY WS C C 雨量 調査 TC TCW YKS T T T C 雨量 調査 C TC YS KW T C C 雨量 調査 C TC TW YK S C 雨量 降水のあった日 数字は降水量 (mm) 東京における降水量が40mm以上の日は背景を緑色とした 本データは東京管区気象台の統計データを用いて作成した 年間合計 平年値とは 昭和 56 年 ~ 平成 22 年 (1981~2010 年 ) の平均値をいう

61 底生生物等による底質評価 環境評価区分 評点 ( 合計 ) 摘 要 環境保全度 Ⅳ 環境保全度 Ⅲ 環境保全度 Ⅱ 環境保全度 Ⅰ 環境保全度 0 14 以上 10~13 6~9 3~5 0~2 環境が良く保全されている 多様な底生動物が生息しており 底質は砂質で 好気的である 環境は概ね良好に保全されているが 夏季に底層水の溶存酸素が減少するなど生息環境が一時的に悪化する場合もみられる 底層の有機汚染が進んでおり 貧酸素水域になる場合がある 底生動物は汚濁に耐える種が優占する 一時的には無酸素水域になり 底質の多くは黒色のヘドロ状である 底生動物は 汚濁に耐える種が中心で種類 個体数ともに少ない 溶存酸素はほとんどなく 生物は生息していない 底質は黒色でヘドロ状である 底生生物などによる底質評価 ( 平成 25 年度 ) 出典 : 東京湾の底質調査結果 ( 平成 25 年度 ) ( 平成 26 年 12 月九都県市首脳会議環境問題対策委員会水質改善専門部会 )

62 漁獲量 千葉県内房魚種別漁獲量千葉県東京内湾魚種別漁獲量 海藻類 0% 貝類 28% その他の魚類 8% ふぐ類 0% すずき類 26% このしろ 17% 7,171t いわし類 6% さわら類 0% さば類 4% たい類 1% あじ類 2% ぶり類 3% ひらめ かれい類 3% たちうお 1% あなご類 1% さば 0% その他 2% その他の水産動物 0% あさり類 49% このしろ 0% 東京都内湾 まあじさめその他のたまあじ 0% さば類ぶり類その他のたい類い類 1% 2% 1% その他の貝類 0% 0% 0% ぶり類 1% ひらめ 0% ひらめかれい類 0% 0% 7% あさり類 19% その他の魚類 15% あなご 6% その他 0% その他 8% かれい類 11% その他のえび類 0% すずきすずき 44% 31% あなご 3% このしろ 0% 422t たい類 0.5% さわら類 0.2% いさき 0.0% たちうお 1.3% にぎす類 0.0% はたはた 0.1% たら類 0.1% あなご類 1.7% 貝類 1.0% ふぐ類 0.1% すずき類 3.7% ひらめ かれい類 1.2% ぶり類 6.3% 神奈川県東京内湾魚種別漁獲量 たこ類いか類 1.0% その他の水産動物類 1.8% 1.7% 海藻類かに類 1.9% えび類 0.0% 0.2% このしろ 5.2% その他の魚類 11.7% さんま 9.6% さば類 22.1% いわし類 26.2% あじ類 2.2% 10,757t 出典 千葉県 : 農林水産省海面漁業生産統計市町村別統計 ( 平成 24 年 ) から 千葉市 市川市 船橋市 木更津市 習志野市 市原市 君津市 富津市 浦安市 袖ケ浦市の数字を集計 ただし まぐろ類 かじき類 かつお類 さめ類を除く 東京都 : 東京都独自の集計 東京都の水産 ( 平成 25 年版東京都産業労働局農林水産部水産課 ) に掲載しているデータを採用 ( 東京内湾の地域で営まれる沿岸漁業分に限る ) 神奈川県 : 農林水産省海面漁業生産統計市町村別統計 ( 平成 24 年 ) から 横浜市 横須賀市の数字を集計 ただし まぐろ類 かじき類 かつお類 さめ類を除く

63 個体数 平成 3 年 4 年 5 年 6 年 7 年 8 年 9 年 10 年 11 年 12 年 13 年 14 年 15 年 16 年 17 年 18 年 19 年 トピックス 1 東京湾奥でみられるようになった光景 小泉正行 ( 東京都島しょ農林水産センター ) 東京湾奥でみられるようになった光景 ディズニーランド前の東なぎさに復活したカキ礁 ( マガキ ) 約 1 万 m 2 ほか 西なぎさ 東なぎさ 約 800 個体 /m 2 カキの隙間にはヨコエビ類やイソガニ類が多数生息 旧江戸川沿いの東なぎさ東端にできたカキ礁 ( 平成 17 年 3 月 ) マガキ採取者現る ( 平成 18 年 10 月 ) 刺網にかかったサクラマス 湾奥に来遊したブリ 番外の珍客現れる! サクラマス採捕報告件数の推移 湾奥のサクラマス資料提供 東京都内湾漁業環境整備協会 ディズニーランド沖の三枚洲で採捕したブリと消化管内のサッパ カタクチイワシ お台場に現れた上海ガニ ( チュウゴクモクズガニ ) 平成 16 年 11 月日本初記載 お台場 若洲 三枚洲 羽田沖 羽田洲 調査航跡図 羽田空港 D 滑走路前でブリがたてた波しぶきブリの群泳 ( 全長約 60~70 cm ) 平成 25 年 12 月三枚洲でスズキの刺網漁を行う漁業者からの聞き取り従事年数約 25 年操業時期と日数操業は3 月 ~11 月の期間 月 3~4 日操業ブリの採捕状況 2012 年までは獲れても年間 1~2 本どまり 2013 年のみ30 本ほど採捕 東京都島しょ農林水産総合センター

64 トッピクス 2 浚渫土砂を活用した砂泥の回廊 小泉正行 ( 東京都島しょ農林水産総合センター ) 浚渫土砂を活用した砂泥の回廊 浚渫土砂仮置き場 ( 通称 大沖土捨場 ) の生物育成機能 1, 昭和 37 年のオリンピックと絡んだ埋立 拡張整備急務 浚渫土砂沖合廃棄 盛り土場の形成 ( 海面まで達する ) 2, 廃棄場が最良の漁場に変化 マハゼ カレイ類 シロギス ワタリガニ マアナゴの操業 ( 漁獲 ) と遊漁船が大活躍 (80 歳現役漁師 ハゼなんか朝 1 時間で 4~5 貫獲り 湧いてきた とのこと 3, 昭和 43 年航路整備拡張のため同浚渫土砂撤去 ( 許可漁業廃止 ) 浅場が限られる東京湾奥 修復には 砂泥の回廊 も選択肢? お台場の年平均透明度は 3m 以下 貧酸素水塊や硫化物からの回避と上下水の鉛直混合を想定して描いた 砂泥の回廊 のイメージ図 MK 過飽和 O 2 貧 O 2 過飽和酸素水の活用 貧酸素水塊回避 (%) 平成 17 年度赤潮調査 ( 東京都環境局調査資料より ) 表層過飽和 O 2 底層貧 O 2 St.5 表層 St.5 底層 St.11 表層 St.11 底層 St.23 表層 St.23 底層 St.6 表層 St.6 底層 0 4 月 21 日 5 月 21 日 6 月 21 日 7 月 21 日 8 月 21 日 9 月 21 日 10 月 21 日 都環境局 H17 年データより作成 東京都島しょ農林水産総合センター

65 トピックス 3 東京湾におけるマコガレイ イシガレイの分布の特徴 石井光廣 ( 千葉水産総合研究センター ) 他 水産海洋学会発表資料より 両種の分布の特徴と底質との関係をみた 底泥の強熱減量の分布をみると 沿岸部で低く 沖合で高い傾向がみられた 特に盤洲以北の内湾北部沖合で 広範囲に 10% 以上の高い海域がみられた 稚魚期の分布については マコガレイは湾奥の沿岸を除く内湾全域にみられたのに対して イシガレイは強熱減量 5% 以下の岸よりの浅瀬に限定されていた 一方 未成魚 ~ 成魚の漁獲密度分布は マコガレイは内湾全域に分布しているのみに対して イシガレイは沖合域での分布はみられず 湾奥および盤洲の周辺を中心とした沿岸にのみ分布していた これらの分布は底泥の強熱減量の分布と一致しており 砂質を好むイシガレイと砂泥質を好むマコガレイの底質に対する選好特性が分布域を左右しているものと推察された

66 実測濃度 (ng/g-dry) トピックス 4 東京湾が教えてくれるダイオキシン類汚染の歴史 山崎正夫 ( 東京都環境科学研究所 ) H26 東京都環境科学研究所公開研究発表会資料より 東京湾 St.35 地点 ( 湾中央 : 風の塔近く ) の柱状底質試料を層別に年代を確認しながら 含ま れるダイオキシン類を分析したところ 年代別の違いが明らかとなり ダイオキシン類による東 京湾底質の汚染と回復の歴史が明らかにされた ダイオキシン類の増加は 1945 年 ( 終戦 ) 以降よ り始まり 1970 年の水質汚濁防止法などの施行の効果 あるいは 1973 年の第一次オイルショック などの影響などを受けて減少に転じたと推測される 今後 底質表層部のダイオキシン類濃度は 緩やかに減少していくものと予測される 推定年代 St.35 柱状底質中のダイオキシン類濃度 ダイオキシン類対策特別措置法施行 底質深さ (cm) 1968 大気汚染防止法 1970 水質汚濁防止法 Co ー PCBs PCDFs PCDDs 1945 終戦 1991: ハ フ ル崩壊 湾岸戦争 1973: オイルショック 1971: 環境庁設置 1945: 終戦 29 トピックス 5 東京湾における貧酸素化の現状と改善案 ( 東京湾大感謝祭ミニシンポジウム 東京湾を再生するためにどのような研究が必要か? より ) 小川浩史 ( 東京大学大気海洋研究所 ) 現在 東京湾の湾奥部を中心とした夏季における底層の貧酸素化は 慢性化の状態にあり 東京湾が抱える最も深刻な環境問題の一つとなっている 貧酸素化は主に底層に沈降した有機物が分解される際に酸素を消費する一方 夏季の強い成層構造によって底層水への大気からの酸素の供給が遮断され 酸素の消費と供給のアンバランスによって生じている その原因となる有機物は 高度経済成長期以前は 集水域で発生し河川を通じて流入する有機物の影響が大きかったが その後 流域下水道の整備によってその寄与は減少した これに代わって現在貧酸素化の主な原因となっている

67 のが 河川や湾岸の下水処理場から多量に流入している栄養塩類を利用し夏季に異常増殖する 植物プランクトンを主体とした内部生産有機物である 栄養塩類は主に窒素とリンから成り 植物プランクトンはこれらを一定の比率 ( レッドフィールド比 ) で取り込み増殖することが知られている 一方 近年 洗剤の無リン化等による発生負荷量の減少や 下水処理場における高次処理によるリンの除去等の効果によって リンの流入量は漸減し 相対的に窒素過剰の栄養塩類が湾内に流入している 従って 植物プランクトンの増殖が進むにつれ リンが先に枯渇し リン律速によって有機物生産が頭打ちになることが予想される 一方 増殖した植物プランクトンを主体とする内部生産有機物が底層の貧酸素化を引き起こすのと同時に 好気的環境下では海底堆積物中に固定されていたリンの一部が 嫌気的環境下において化学変化し 海水中に溶出する現象が生じる つまり 外部流入分では不足していたリンが 湾の中で補てんされ 本来頭打ちになるべき内部生産を持続させるサイクルが起きている 内部生産が進むと 貧酸素化も進み その結果リンの溶出が起こり さらに内部生産を促進するという いわば 富栄養化 - 貧酸素化の負の連鎖が 夏季の東京湾奥部で生じている実態といえる ( 図 1) ではこの負の連鎖を断ち切る最も効果的な方法は何であろうか 次に このことについて考えてみたい つまり連鎖を構成する 3 つの要因のうち どこを集中的に抑制するかである ここでは 夏季に向かって増大する植物プランクトンの増殖をできるだけ早期に抑制する方法を提案する 具体的な抑制策として 現在 栄養塩類の大きな負荷源になっている下水処理場に焦点をあてる つまり 下水処理場の高次処理によるリンの除去を 植物プランクトンの増殖が進行する春から夏にかけて集中的に行い 現状のリン律速の栄養塩環境をさらに進め 内部生産が早期に頭打ちになる状況下を作り出す これがうまくいけば 貧酸素化は起こらず リンの内部補てんも生じないので 過剰な窒素は増殖に使われないまま湾奥外へ流出し 負の連鎖は止まることになる ( 図 2) 当然 下水処理場での高次処理には費用がかかり 経済的な大きな負担が発生するが 社会的な要請として 窒素 リン両者の流入総量削減が求められている中 下水処理場の能力を使って夏季の間にリンのみ集中削減するだけで 大きな効果をもたらす可能性があることで 経済的にも効率的であると考えられる また東京湾内では ノリ養殖もおこなわれているが ノリは植物プランクトンと同様に栄養塩類を必要とし 栄養塩類が不足すると色落ちが起きることが問題となっている ノリの増殖が活発化する冬季には あえて栄養塩類の削減をしないという点も 水産業との共存を図る上でメリットがあるものと考えられる

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