スリランカ民主社会主義共和国

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さわうづき
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1 スリランカ民主社会主義共和国 (Democratic Socialist Republic of Sri Lanka) 通信 Ⅰ 監督機関等 1 電気通信 IT 省 (Ministry of Telecommunication and Information Technology) Tel.: URL: 所在地 :No.79/1, 5th Lane, Colombo 03, SRI LANKA 幹部 :Ranjith Siyambalapitiya( 大臣 /Minister) 所掌事務 2010 年 11 月に設立所掌事項は国内コンテンツ振興電気通信及び ICT 政策策定電子政府促進スリランカテレコム (Sri Lanka Telecom:SLT) や政府系企業 ICTA(Information and Communication Technology Agency) の監督等である 2 電気通信規制委員会 (Telecommunications Regulatory Commission of Sri Lanka:TRCSL) Tel.: URL: 所在地 :276 Elvitigala Mawatha, Colombo 8, SRI LANKA 幹部 :Sunil S Sirisena( 総局長 /Director General) 所掌事務 1991 年電気通信法の改正法である 1996 年改正電気通信法に基づいて設立された電気通信規制機関委員長電気通信担当総局長 (Director General) その他金融法律などの分野から民間の委員が 3 名計 5 名で構成される 5 名の委員のうち唯一の常任委員である総局長が委員会の実質的トップである Ⅱ 法令 1991 年電気通信法 (Sri Lanka Telecommunications Act No.25 of 1991) 1991 年 7 月に施行された通信分野の基本法令である電気通信サービスの規制緩和と市場競争の導入を目的として 1996 年に改正を実施した 1

2 Ⅲ 政策動向 1 免許制度 1991 年電気通信法により TRCSL の推薦により電気通信大臣が電気通信事業免許を付与する 2 競争促進政策 1991 年電気通信法が施行されるに伴い新設されたスリランカ電気通信公社 (Sri Lanka Telecommunications Corporation) にそれまで政府が一元的に実施していた事業運営を移管し事業部門と規制部門が分離された同公社は 1996 年に政府完全所有の株式会社 SLT に移行 2007 年以降政府保有株式の放出が進められた 3 ICT 政策政府はグーグルと提携し風船を成層圏に浮かべてネット接続の中継拠点とするサービスの提供に着手している両者は 2015 年 8 月以降コロンボよりインド洋上空にヘリウムガスを充填した複数の風船を打ち上げ成層圏に 100 日間維持独自のアルゴリズムによる挙動状態においてインターネットのデータ送信状態を確認する作業を行う Ⅳ 関連技術の動向基準認証制度 1991 年電気通信法第 5 条により TRCSL に通信機器の基準認証に関する権限が与えられている電気通信設備に接続する端末機器の認定試験は TRCSL の技術部が実施しているが国防に影響がある場合等は国防省と協議を行う基準認証の対象となる端末は電話機器ファックス PABX モデムコードレス電話のほか免許を付与されたネットワークに接続されるその他すべての顧客宅内装置 (CPE) となっているなお輸入される電気通信機器は TRCSL の認証が必要で輸入業者はベンダー免許の取得が必要となる Ⅴ 事業の現状 1 固定電話 SLT ランカベル ( Lanka Bell 国内資本) ダイアログアクシアタ(Dialog Axiata マレーシア資本) の 3 社がサービスを提供している最大手 SLT が市場シェアで 50% 弱を占め以下ランカベルが約 35% ダイアログが 15% 強のシェアを有している国際通信市場では 2002 年まで SLT が独占を維持していたが 2003 年に新規参入が容認されているただし同サービスの市場シェアは SLT が大半を占めている 2

3 2 移動体通信移動体通信市場にはダイアログアクシアタモビテル (SLT 傘下 ) Etisalat ランカ (Etisalat Lanka UAE 資本 ) バルティエアテルランカ(Bharti Airtel Lanka インド資本) 及びハチソンテレコムランカ (Hutchison Telecom Lanka 香港資本 ) の計 5 社が参入している市場シェアは概してダイアログアクシアタが最大で 40% 台以下モビテル及び Etisalat が 20% 台バルティ及びハチソンは 10% 以下である LTE についてはダイアログアクシアタが 2012 年 12 月に TDD-LTE 方式 (2.3GHz 帯 ) 2013 年 4 月に FDD-LTE 方式 (1.8GHz 帯 ) で商用 LTE サービスを開始しているまたモビテルも 2013 年 6 月に商用 LTE サービス (FDD-LTE 方式 1.8GHz 帯 ) を開始しているなおダイアログアクシアタは 2015 年 7 月に首都コロンボで LTE-Advanced の試験サービスを開始したただし商用サービスの開始時期は未定である 3 インターネットブロードバンド市場では SLT が最大の事業者で市場シェアの約 90% を占めており 2014 年 4 月より主要市区において小売及び卸売 FTTH サービスの提供を開始している SLT は 2013 年 6 月に TRCSL から IP ベースの次世代光ファイバ網全国基幹網 (National Backbone Network : NBN) の提供事業者として免許を付与されている SLT は政府から 5 年以内に国内 329 郡すべてを同網でカバーする計画を請け負っており 2014 年 11 月より光ファイバ網の高速化技術である DWDM (Dense Wavelength Division Multiplexing) の運用を開始している他方移動体通信事業者によって WiMAX による固定無線ブロードバンドも提供されておりダイアログアクシアタが 2007 年 11 月からランカベルが 2008 年 10 月からサービスを開始しているまた SLT も子会社 Sky Network を通じて 2011 年 1 月に WiMAX サービスを開始している Ⅵ 運営体 1 スリランカテレコム (Sri Lanka Telecom:SLT) Tel.: URL: 所在地 :Lotus RD, P.O. Box 503, Colombo 1, SRI LANKA 幹部 :Dileepa Wijesundera( 最高経営責任者 /CEO) 概要 1991 年に公社として設立された 1996 年に民営化 1997 年に株式が市場開放された固定電話データ通信のほか子会社を通じて移動体通信サービス ( モ 3

4 ビテル ) WiMAX(SKY Network) 等を提供している 2 ダイアログアクシアタ (Dialog Axiata) Tel.: URL: 所在地 :475, Union Place, Colombo 02, SRI LANKA 幹部 :Shridhir Sariputta Hansa Wijayasuriya( 社長 /Group Chief Executive) 概要 1995 年に設立されたマレーシアのアクシアタの子会社であり移動体通信市場の最大事業者である移動体通信以外に子会社を通じてインターネット接続衛星移動体通信 WiMAX 直接衛星放送(DTH) の各サービスを提供している放送 Ⅰ 監督機関等議会改革マスメディア省 (Ministry of Parliament Reform and Mass Media) Tel.: URL: 所在地 :163, Asi Disi Medura, Kirulapone Mawatha, Polhengoda, Colombo 05, SRI LANKA 幹部 :Gayantha Karunathilake( 大臣 /Minister) 所掌事務主な所掌事務はメディア政策規制商業放送免許の発行公共放送の監督などである Ⅱ 法令放送事業に関する包括的な法令はない公共テレビ放送のスリランカテレビ放送協会 (Sri Lanka Rupavahini Corporation:SLRC) に関しては 1982 年スリランカテレビ放送協会法 (Sri Lanka Rupavahini Corporation Act, 1982) が公共ラジオ放送であるスリランカ放送協会 (Sri Lanka Broadcasting Corporation:SLBC) に関しては 1966 年スリランカ放送協会法 (Sri Lanka Broadcasting Corporation Act, 1966) がある 4

5 Ⅲ 政策動向地上デジタル放送政府は 2009 年 8 月地上デジタルテレビの放送規格として欧州方式の DVB-T 方式を採用すると表明したが 2013 年以降に再検討が実施された結果 2014 年 5 月に日本方式である ISDB-T 方式を採用することを正式決定した地上デジタル放送への完全移行は 5 か年計画の下 2020 年までに完了する計画であり地デジ化の費用は日本の JICA からの総額 137 億 1,700 万円の円借款貸付及びスリランカ政府による約 40 億 LKR の支出によって賄われることになるなお計画では 2016 年までに西部州及び北部州において確実に地デジ化が完了するとされている Ⅳ 事業の現状 1 ラジオ SLBC が AM FM 及び短波で放送しているそのほかに小規模ではあるが全国で複数の商業放送事業者がサービスを提供しており全国で約 50 局が放送を行っている 2 テレビ 2015 年 10 月現在アナログ 20 系統デジタル 1 系統の地上テレビ放送が実施されている SLRC の 4 系統と Independent Television Network(ITN) の 3 系統の 2 種類の公共放送がある SLRC 以外の放送事業者は首都圏を中心に一部の都市でのみサービスを提供している 3 衛星放送ケーブルテレビ衛星放送は移動体通信事業者ダイアログ傘下のダイアログ TV が最大手であるまた 2015 年からディッシュ TV のスリランカ法人ディッシュ TV ランカが放送を開始したケーブルテレビは Lanka Broadband Networks(LBN) 1 社が実施しているケーブルテレビのカバレッジは限定されているため衛星放送よりも市場規模が小さい Ⅴ 運営体スリランカテレビ放送協会 (Sri Lanka Rupavahini Corporation:SLRC) Tel.: URL: 所在地 :Torrington Square, Colombo 07, SRI LANKA 幹部 :Ravi Jayawardena( 会長 /Chairman) 概要 1982 年に放送開始シンハラ語タミル語英語の 3 言語による計 4 系統で 5

6 の全国放送を実施している受信料制度が 2000 年に廃止されたため現在は収入源の大部分が広告料収入である電波 Ⅰ 監督機関等 1 電気通信 IT 省 ( 通信 /Ⅰ-1の項参照) 2 電気通信規制委員会 (TRCSL) ( 通信 /Ⅰ-2の項参照) 所掌事務 1996 年改正電気通信法に基づき TRCSL が周波数利用の免許付与電波放射機器の基準認証電波監視などの電波監理について所掌している Ⅱ 電波監理政策の動向 TRCSL は周波数管理についてのすべての権限を有するほか ITU 等関連組織との交渉を行う唯一の機関であるなお 2006 年 2 月にスリランカの電波監理及び周波数の有効利用について専門的に検討するための電波監理審議会が TRCSL 内に設立されているまた TRCSL は周波数計画を策定し無線通信の利用及び無線通信機器への周波数の割当てを行っている 3G 周波数の割当てについては 2006 年に比較審査が行われているまた短距離無線機器 (SRD) については周波数共用として周波数の割当てを行っており利用希望者は TRCSL に申請し許可を得ることとなっている 4G 周波数については 2013 年 3 月に 1.8GHz 帯の 2 10MHz のオークションが実施されダイアログアクシアタが 10 年間有効な免許を 32 億 7,700 万 LKR で落札した当該免許は 3 社による競争入札となり当初入札価格である 8 億 LKR を 4 倍以上も上回る結果となった陸上移動業務に関する電波利用料は無線周波数 ( 陸上移動 ) 免許料規則 (Radio Frequency(Land Mobile)License Fees Rules) によって規定されておりセルラーモバイルの場合は無線周波数料 (Radio Frequency Fees) と基地局料 (Base Station Fees) が徴収される無線周波数料は帯域別に 1kHz 当たりの料額をベースにまた基地局料は基地局の数に応じて 1 局当たりの料額をベースに算出されるなお基地局料には端末機器は含まれない 6

7 スリランカでは地上 TV 放送のアナログからデジタルへの転換を 2020 年までに実施する予定でデジタル化によって開放される周波数はモバイルブロードバンド用途として 4G に配分する計画である Ⅲ 周波数分配状況移動体通信事業者への周波数割当は以下のとおり事業者名 GSM900 GSM1800 3G Etisalat ランカ MHz MHz MHz MHz ダイアログアクシアタ MHz MHz MHz MHz MHz MHz MHz MHz MHz ハチソンテレコムラ MHz MHz ンカ MHz MHz モビテル MHz MHz MHz MHz MHz MHz MHz バルティエアテルラ MHz MHz MHz ンカ MHz MHz MHz 7

パキスタン・イスラム共和国

パキスタン・イスラム共和国パキスタンイスラム共和国 (Islamic Republic of Pakistan) 通信 Ⅰ 監督機関等 1 情報技術省 (Ministry of Information Technology:MoIT) Tel.:+051 920 1990 URL:http://www.moitt.gov.pk/ 所在地 :4th Floor, Evacuee Trust Complex, Agha Khan