白キクラゲ多糖体 White Jelly Fungus 1. はじめに シロキクラゲは, 日本を始めとするアジア温帯地域の広葉樹林に見られる一般的な食用キノコです キクラゲ と名前は付いていても, シロキクラゲはキクラゲとは生物学上全く別種のもので 非常にやわらかく美しい白色透明の子実体を形成します

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1 ORYZA OIL & FAT CEMICAL CO., LTD. 白キクラゲ多糖体 WITE JELLY FUNGUS Ver. 1.4KT

2 白キクラゲ多糖体 White Jelly Fungus 1. はじめに シロキクラゲは, 日本を始めとするアジア温帯地域の広葉樹林に見られる一般的な食用キノコです キクラゲ と名前は付いていても, シロキクラゲはキクラゲとは生物学上全く別種のもので 非常にやわらかく美しい白色透明の子実体を形成します シロキクラゲは,3000 年前の古代中国において, 楊貴妃が美容のために珍重し, 王宮料理に利用したという史実があります シロキクラゲは その見た目の美しさだけにとどまらず, 女性に不足しがちな栄養素を豊富に含み, 近年では栽培法も確立され, 家庭料理からデザートの素材として, 広く一般に普及しています 中華デザートの食材としてとても相性がよく, 甘いシロップに漬けられたデザートは, 他に味わったことのない不思議な食感と, リッチな気分を楽しませてくれます 近年, このシロキクラゲに関して, 様々な角度から科学的研究が行われ, 種々生理活性が明らかになってきました その美しさの解明に, 科学者たちがこぞって情熱を注いだ結果, 多様な美のエビデンスが構築されてきています 白キクラゲ多糖体は, 滑らかな食感を楽しませてくれる多糖質を, 独自の技術で抽出, 精製した食品です 構成糖として, マンノース, フコース, キシロース, グルクロン酸を豊富に含み, 他の多糖類とは比較にならないほど少量の水でも, その水溶液に粘性を与えます 水溶液は無色透明で,p の影響を受けて性状が変化することはありません このシロキクラゲが過去に美容を目的とした食材であったことは, 弊社をはじめ, 様々な研究機関の学術研究からも証明されており, 脂肪蓄積抑制作用から脂肪吸収抑制作用, 便秘改善作用に腸内フローラ改善作用と, 納得できる効果ばかりです また その特性から胃粘膜保護作用も示し, すでに胃潰瘍予防の漢方薬としても使用されています ごく最近では, 記憶力向上作用を有するという学術論文も発表されました 1

3 目次 1. はじめに 1 2. 白キクラゲ多糖体の基本機能 白キクラゲ多糖体の作用点 2-2. 白キクラゲ多糖体の構造 2-3. ヒアルロン酸を超える保水力 2-4. 抗酸化作用 (SOD 様活性, 活性酸素消去能 ) 3. ダイエット作用 糖代謝酵素活性化作用 (in vitro) 3-2. 脂肪蓄積抑制作用 (in vivo) 3-3. 食欲抑制作用 (in vivo) 3-4. 脂肪吸収抑制作用 (in vivo) 4. 高脂血症抑制作用 血中トリグリセリド低下作用 (in vivo) 4-2. 血中コレステロール低下作用 (in vivo) 4-3. 胆汁酸排出促進作用 (in vivo) 4-4. 高脂血症抑制作用 ( ヒト試験 ) 5. 整腸 腸内フローラ改善作用 乳酸桿菌増殖促進作用 (in vitro) 5-2. ビフィズス菌増殖促進作用 (in vitro) 5-3. 腸内フローラ改善作用 ( ヒト試験 ) 6. 便秘改善作用 複合ファクターによる便秘解消メカニズム 6-2. 便秘改善作用 ( ヒト試験 ) 7. 脳機能改善作用 脳神経細胞伸張作用 (in vitro) 7-2. 記憶力向上作用 (in vivo) 8. 血糖値上昇抑制作用 糖尿病モデルマウスにおける血糖値上昇抑制作用 (in vivo) 8-2. 空腹時高血糖改善作用 ( ヒト試験 ) 9. 胃粘膜保護作用 胃粘膜保護作用 (in vivo) 9-2. 胃炎改善作用 ( ヒト試験 ) 2

4 2. 基本機能 2-1. 白キクラゲ多糖体の作用点 3

5 2-2. 白キクラゲ多糖体の構造 白キクラゲ多糖体の主要成分は主鎖に α-1,3- マンノース, 側鎖に D- フコース,D- キシロース,D- グルクロン酸を構成比 9:1:4:3(moler) で含む, 非常にかさ高い繰り返し単位を持つ多糖ポリマーです ヒアルロン酸の構成糖でもあるグルクロン酸を 17.6 % 含み, タンパク質や核酸と複合体を形成している分子量 80~100 万の酸性へテロ多糖体です その他にもグルコースや, アルギン酸の構成糖である,D- マンヌロン酸,L- グルロン酸も若干含まれていることが確認されています O O O O O O O O O O COO O O O O O O O O O O O O O O O O O O O O O O C 3 O COO O O O O O O O Man O O O O O O O O O O O O COO O O O O O O O O O O O O O O O O O O O O O O O O O O Man O O Man Man GluA Man Man Xyl Man Man Fuc Man GluA Xyl Man GluA Xyl Xyl 図 2. 白キクラゲ多糖体の繰り返し単位の構造 4

6 2-3. ヒアルロン酸を超える保水力 白キクラゲ多糖体の水溶液は, ヒアルロン酸の水溶液と極めて近似した無色透明で高粘度の液状を呈します しかしながら, 白キクラゲ多糖体の水溶液は p の影響を受けにくく,p が変化しても安定して吸水膨潤します 保水力をヒアルロン酸と比較したところ, その体積が人工胃液中 (p 1.8) で 19 倍, 人工腸液中 (p 7.4) で 1.2 倍となり, 酸性から中性で, 自重の 450 倍以上の保水率を有します 保水率 ( 倍 ) 人工胃液 (p 1.8) 人工腸液 (p 7.4) ヒアルロン酸 白キクラゲ多糖体 図 3. 白キクラゲ多糖体とヒアルロン酸の保水率比較 表 1. 白キクラゲ多糖体とヒアルロン酸の保水率 人工胃液中の保水率 ( 倍 ) 人口腸液中の保水率 ( 倍 ) 白キクラゲ多糖体 ヒアルロン酸 対照のヒアルロン酸は 一般的な食品添加物グレードのヒアルロン酸ナトリウムを用いた 方法 人工胃液 (p 1.8) と人工腸液 (p 7.4) を調製し, これに白キクラゲ多糖体とヒアルロン酸 ( それぞれ 0.2 g) を, 室温で 30 分間混合溶解した 37 のインキュベーター内で 2 時間静置して恒温膨潤させたものを, ろ紙 (No. 2) で 10 分間自然ろ過したろ過残分の重量を測定し, 保水率を算出した 5

7 2-4. 抗酸化作用 マウスの角質細胞, および線維芽細胞培養系に白キクラゲ多糖体を添加したところ, 濃度依存的に, 培養培地の SOD 様活性が上昇する傾向が認められました ( 図 4) また,Fenton 反応を用いた抗酸化試験では, 濃度依存的に活性酸素消去作用が認められました ( 図 5) 30 角質細胞培地線維芽細胞培地 SOD 様活性 (NU/mL) % % % % cont ) ( Cont. 白キクラゲ多糖体濃度 図 4. 白キクラゲ多糖体の SOD 様活性 100 活性酸素 ( mmol /L ) % 0.1% 0.5% 1.0 % (Cont.) 白キクラゲ多糖体濃度 図 5. 白キクラゲ多糖体の活性酸素消去能 6

8 3. ダイエット作用 3-1. 糖代謝酵素活性化作用 (in vitro) Kiho ら 1) は, インスリン依存型糖尿病モデルマウスと正常マウスに対し, 白キクラゲと同属 (Tremella sp.) のキノコより抽出される多糖体 (TP) の比較投与試験を行い,TP 投与群では解糖酵素である, 肝臓のグルコキナーゼ, ヘキソナーゼ, および G-6-P デヒドロゲナーゼの活性が上昇することを報告しています 表 2. TP の解糖系酵素の活性に及ぼす作用 Group Dose (mg/kg) Enzyme activity (mean ± S.E, n=5) 0 3 6(h) Glucokinase N: Control 10.8 ± ± ± 2.1 N: TP ± 2.6* 15.4 ± 2.0 D: Control 12.5 ± ± ± 1.6 D: TP ± 1.1* 19.5 ± 2.0* exokinase N: Control 19.1 ± ± ± 3.7 N: TP ± 0.6* 28.1 ± 2.0* D: Control 17.7 ± ± ± 1.9 D: TP ± 1.5* 21.4 ± 1.6* Glucose-6-phosphate (G-6-P) dehydrogenase N: Control 12.7 ± ± ± 3.1 N: TP ± 3.1* 27.1 ± 5.8 D: Control 15.7 ± ± ± 2.3 D: TP ± 1.7* 30.4 ± 8.0* A enzyme unit is defined as the amount that catalyzes the formation of each product per min. * Significant difference from the control at p < 0.05, by Student s t-test. * Normal mouse (N) and streptozocin-induced diabetic mouse (D) 1) Kiho, T., Morimoto,., Kobayashi, T., Usui, S., Ukai, S., Aizawa, K., Inakuma, T. Effect of a polysaccharide (TAP) from the fruiting bodies of Tremella aurantia on glucose metabolism in mouse liver. Biol. Pharm. Bull., 64, (2000). より抜粋改変したものを記載した 7

9 3-2. 脂肪蓄積抑制作用 (in vivo) マウスに, 白キクラゲ多糖体またはメチルセルロースの 1 % 水溶液をそれぞれ 0.5 ml ずつ 30 日間連続で投与したところ, コントロール群 ( メチルセルロース投与 ) と比較して白キクラゲ多糖体投与群に, 体重および脂肪パッド重量の増加抑制作用が確認されました 表 3. マウスの体重および脂肪パット重量 Group 増加体重 (g) 投与終了時 脂肪パッド重量 (mg/g 体重 ) Control 白キクラゲ多糖体 n = 増加体重 (g) 脂肪パット重量 (mg/g 体重 ) Control 群 白キクラゲ多糖体投与群 0 Control 群 白キクラゲ多糖体投与群 図 6.30 日連続投与後の増加体重 図 7.30 日連続投与後の脂肪パッド重 方法 4 週齢雄性マウス (22 g ± 1) を, 投与前 12 時間絶食させ, 白キクラゲ多糖体またはメチルセルロースの 1 % 水溶液を 0.5 ml,1 日 1 回 30 日連続経口投与した後, 体重, 睾丸および腎臓周りの脂肪 ( 脂肪パット ) 重量を測定した 3-3. 食欲抑制作用 (in vivo) Kiho ら 2) は, インスリン依存型糖尿病マウスと正常マウスを用いた実験で, 白キクラゲと同属 (Tremella sp.) のキノコより抽出される多糖体 0.5 g/l 水溶液を, 飲水として与えたところ, 投与群ではコントロール群と比較し, 求餌量の低下が認められたと報告しています 2) Kiho, T., Morimoto, Kochi, M., T., Usui, S., irano, K., Aizawa, K., Inakuma, T.,Effect of an acidic polysaccharide (TAP) from Tremella aurantia and Its degredation product (TAP-). Biol. Pharm. Bull., 24, (2001). 8

10 3-4. 脂肪吸収抑制作用 (in vivo) 白キクラゲ多糖体 - 水溶液 (50, 200 mg/kg) を経口投与したマウスに, 投与 30 分後オリーブ油 (5 ml/kg) を経口投与し,2,4 および 6 時間後の血中トリグリセリド濃度を測定しました その結果, コントロール群と比較して, 用量依存的な血中トリグリセリドの上昇抑制作用が認められました ( 図 8) また, 白キクラゲ多糖体 (200 mg/kg) 投与群において, オリーブ油投与 2 および 4 時間後の血中トリグリセリド濃度で有意差が認められました この結果から, 白キクラゲ多糖体には, 脂肪吸収抑制作用があることが確認されました 血中トリグリセリド変化量 (Δmg/dL) 600 Control 白キクラゲ 50 mg/kg 白キクラゲ 200 mg/kg * * オリーブ油投与後の経過時間 (hr) 図 8. 白キクラゲ多糖体のオリーブ油負荷マウスにおける血中トリグリセリド上昇抑制作用 (n = 6, 平均値 ± 標準誤差, 有意差 *:p < 0.05) 方法 絶食 (18 時間 ) したマウス (ddy,6 週齢, 雄 ) から採血を行い,30 分後に, 白キクラゲ多糖体 (50, 200 mg/kg) または精製水を経口投与した その 1 時間後にオリーブ油 (5 ml/kg) を経口投与し, その後 2,4 および 6 時間目において採血を行った 得られた血液から血清を分離し, 血清中のトリグリセリド濃度 ( トリグリセリド E- テスト ) を測定した 9

11 4. 高脂血症抑制作用 4-1. 血中トリグリセリド低下作用 (in vivo) 白キクラゲ多糖体を 3 週間連続投与したマウスにおいて, 血中トリグリセリド濃度がコントロールと比較して抑えられていることが確認できました 表 4. 白キクラゲ多糖体混餌投与による血清中トリグリセリド含量に及ぼす作用 Group Triglyceride (mg/dl) Control ± 12.4 白キクラゲ多糖体 (0.1 %) ± 25.4 白キクラゲ多糖体 (0.2 %) ± 15.4 Each value represents mean with the S.E. of 5-6 mice. 方法 5 週齢の雄性 ddy マウスをコントロール (CRF-1, 粉末飼料 ) 白キクラゲ多糖体 0.1 % および 0.2 %( 混餌 ) 群に分け それぞれ 3 週間粉末飼料を自由摂取させた 3 週間後において, 血清中トリグリセリド濃度を測定した 4-2. 血中コレステロール低下作用 (in vivo) Kiho ら 1) は 白キクラゲと同属 (Tremella sp.) のキノコより抽出される多糖体 (TP) を用いて, インスリン依存型糖尿病モデルマウスと正常マウスへの投与比較実験を行いました TP50 mg/kg 投与群では, 生理食塩水を投与したコントロール群と比較して, 正常マウス, 糖尿病マウスともに, 血中コレステロール含量が低下したことが報告されています 表 5. TP の血中コレステロール低下作用 Group Dose Relative plasma cholesterol level (mean ± S.E.) (n=15) (mg/kg) (h) Normal mice Control ± ± 2.4 TP ± 4.7* 91.7 ± 2.7 Diabetic mice Control ± ± 4.8 TP ± 7.9* 78.6 ± 2.7* Each plasma cholesterol level at 0 h normal mice (N=15) ± 3.9 mg/dl, diabetic mice (n=15) ± 8.2 mg/dl was adjusted to 100. * Significant difference from the control at p < 0.05, by Student s t-test. * Normal mouse (N) and streptozocin-induced diabetic mouse (D) 10

12 4-3. 胆汁酸排出促進作用 (in vivo) Kiho ら 2) は, 白キクラゲと同属 (Tremella sp.) のキノコより抽出される多糖体 (TP) を飲水中に混合して投与したマウスにおいて, コントロール群と比較して, 糞便中の胆汁酸含量が増加することを報告しています また, 糞便中コレステロール含量も低下することも確認されています この結果は,4-2 における血中コレステロール低下作用の作用機構の一つと考えられ, TP が胆汁酸の排出を促進したことに起因するものと考えられます 表 6. TP 投与による糞便への胆汁酸およびコレステロール排出効果 Group (n=4-5) Total bile acid (mmol/g feces) Total cholesterol (mg/g feces) Control TP 96 ± ± 4.3* 4.73 ± ± 0.13* Feces were gathered for one week after 8 weeks of the test. Each value represents the mean ± S.E.M. of 4-5 mice. Significatly different from the control : * p< 高脂血症抑制作用 ( ヒト試験 ) 弊社男性ボランティアを対象 (6 名,27~55 才 ) として, 白キクラゲ多糖体 50 mg) を 1 日 1 回 3 週間自由摂取させ, 摂取前後に血液検査を行いました その結果 表 7 に示すように,LDL コレステロール, 中性脂肪 (TG) および遊離脂肪酸の 3 項目について減少傾向が, また DL コレステロールについては上昇傾向が見られ, 高脂血症を改善する傾向がみられました 表 7. ヒト摂取試験前後の血液検査項目比較 検査項目摂取前摂取後 LDL コレステロール mg/dl 131 ± ± 31.7 DL コレステロール mg/dl 61.3 ± ± 28.5 総コレステロール mg/dl 206 ± ± 27.9 中性脂肪 (TG) mg/dl 121 ± ± 43.3 遊離脂肪酸 meq/l 0.52 ± ± 0.22 各値は 5 名の平均値と標準偏差で示した * 参考 検査項目 基準値 LDL コレステロール mg/dl 70~139 DL コレステロール mg/dl 40~77 総コレステロール mg/dl 130~219 中性脂肪 (TG) mg/dl 30~149 遊離脂肪酸 meq/l 0.13~

13 200 LDL コレステロール 120 DL コレステロール 300 総コレステロール 100 mg/dl 平均 mg/dl 平均 mg/dl 平均 摂取前 摂取後 20 摂取前 摂取後 150 摂取前 摂取後 300 中性脂肪 (TG) 1.0 遊離脂肪酸 0.8 mg/dl 平均 meq/dl 平均 0 摂取前 摂取後 0.0 摂取前 摂取後 図 9. ヒト摂取試験前後の血液検査項目比較 図 9 は血液検査の各項目について, 摂取前と摂取後のグラフを示したものです 特筆すべきは, 摂取前にメタボリックシンドロームの診断基準となる TG 値 150 mg/dl 以上であった 2 名の被験者の TG 値が, 摂取後には大幅に減少していることです この内 1 名は 300 mg/dl 付近から 150 mg/dl 付近まで低下し, 基準値に近づく傾向が見られました もう 1 名は 170 mg/dl 程だった TG 値が正常値まで改善しました この結果より, 白キクラゲ多糖体には, 高 TG 血症状態にあるヒトの TG を低下させる作用があるものと考えられます また LDL コレステロールは 全体的に基準値の中間値である 110 mg/dl に近づく傾向が見られ, 摂取前に基準値を超えていた 2 名については, 摂取後 LDL コレステロール値が正常値内まで低下しました これらの結果から, 白キクラゲ多糖体には高脂血症の状態にあるヒトの TG や LDL コレステロールを低下させることで, メタボリックシンドロームの病態を改善することが明らかとなりました 12

14 5. 整腸 腸内フローラ改善作用 5-1. 乳酸桿菌増殖促進作用 (in vitro) MRS ブロス培地を用いて乳酸桿菌 (Lactobacillus bulgaricus) を培養し 白キクラゲ多糖体またはフラクトオリゴ糖を 1.25 % 添加しました その結果, 白キクラゲ多糖体添加培地に, 無添加培地 (control) やフラクトオリゴ糖添加培地と比較して, より強い乳酸桿菌の増殖が確認されました OD = 菌体 個 /ml OD ( 菌数 ) Control フラクトオリゴ糖 白キクラゲ多糖体 8h 16h 24h 36h 48h 培養時間 図 10. 白キクラゲ多糖体の乳酸桿菌増殖促進作用 5-2. ビフィズス菌増殖促進作用 (in vitro) MRS ブロス培地を用いてビフィズス菌 (Bifidobacterium bifidum) を培養し 白キクラゲ多糖体またはフラクトオリゴ糖を 1.25 % 添加しました その結果, 白キクラゲ多糖体添加培地に, 無添加培地 (control) やフラクトオリゴ糖添加培地と比較して, より強いビフィズス菌の増殖が確認されました 3 (1.0 OD = 菌体 個 /ml) OD ( 菌数 ) 図 11. Control フラクトオリゴ糖 白キクラゲ多糖体 8h 16h 24h 36h 48h 培養時間 白キクラゲ多糖体のビフィズス菌増殖促進作用 13

15 5-3. 腸内フローラ改善作用 ( ヒト試験 ) 社内男性ボランティア 6 名に白キクラゲ多糖体 (50 mg) を 1 日 1 回 3 週間自由摂取させ 摂取前後に便中の細菌検査 ( 希釈倍率 10 2 以上 ) を行いました その結果, 図 12 に示すように, ガス壊疽, 出血性腸炎, エンテロトキシン中毒, 食中毒等の病原性を示すウェルシュ菌 Clostridium (C.) perfringens の減少傾向が見られ, それ以外の 4 種の腸内細菌, 及び細菌群については増殖傾向が見られました この中で一般的に善玉菌とされるビフィズス菌 (Bifidobacterium spp.) と乳酸桿菌 (Lactobacillus spp.) は増加傾向にあり, 特にビフィズス菌はヒトの糞便中から検出される基準値 (10 11 CFU/g) に近づく傾向が見られます また大腸菌 (Escherichia coli) も基準値 (10 10 ~ CFU/g) に近づく増殖傾向が見られました ラクトース分解性菌群 ( 大腸菌群 ) の増殖傾向も見られました 10.5 ビフィズズ菌 (Bifidobacterium spp.) 6 乳酸桿菌 (Lactobacillus spp.) 7 大腸菌群 ( ラクトース分解性菌 ) log 菌数 (CFU/g) 平均 log 菌数 (CFU/g) 平均 log 菌数 (CFU/g) 平均 8.5 摂取前 摂取後 2 摂取前 摂取後 2 摂取前 摂取後 6 ウェルシュ菌 (C. perfringens ) 8 大腸菌 (Escherichia coli) log 菌数 (CFU/g) 平均 log 菌数 (CFU/g) 平均 2 摂取前 摂取後 2 摂取前 摂取後 図 12. 白キクラゲ多糖体摂取前後の腸内細菌群の変化 14

16 6. 便秘改善作用 6-1. 複合ファクターによる便秘解消のメカニズム 白キクラゲ多糖体は, その様々な機能の連鎖により便秘の改善を促します 分子量 100 万以上の保水性に優れた安定性の高い高分子が便を潤し, ビフィズス菌や乳酸菌を増殖させ, 健やかなお通じをサポートします 6-2. 便秘改善作用 ( ヒト試験 ) 便秘患者 16 名を 3 グループに分け, 各濃度の白キクラゲ多糖体水溶液 (100 ml) を朝晩 2 回,7 日間摂取させたところ,0.1 % 水溶液摂取群では 6 人中に 5 人に,0.2 % 水溶液摂取群では全員に便秘改善効果が見られました 3 効果なし効果あり改善 人数 % 0.20% 0.30% 水溶液濃度 効果なし : 排便回数変化なし 効果あり : 排便回数 1~2 回増加 改善 : 排便回数 2~4 回増加 * いずれも試験期間後 (7 日間 ) のアンケート結果による 図 13. 白キクラゲ多糖体の便秘改善作用 15

17 7. 脳機能改善作用 7-1. 脳神経細胞伸張作用 (in vitro) Kim ら 3) の報告によると, 白キクラゲ熱水抽出物 (TF) を, 神経細胞 (PC12h) 培養系に添加したところ, 濃度依存的に細胞の樹状突起 (neurite) が伸張する作用が認められました The neurite length is expressed as the mean ± S.E.M. of the individual cell (n=150) in each group. Separate measures of one-way ANOVA of the swimming time among the groups were followed by Scheffe test. ## p <0.01, ### p <0.001 vs.control (vehicle). 図 14. 白キクラゲ抽出物の PC12h 細胞伸張に及ぼす影響 方法 白キクラゲ熱水抽出物を DF(DMEM/ams F12, 1:1) 培地に各濃度で混合し,PC12h 細胞を培養 (72 時間,37,5 % CO2) し グルタールアルデヒドで固定後, 位相顕微鏡下で神経突起の伸張を測定した 3) Kim. J.., a..c., Lee.M.S., Kang.J.I., Kim..S., Lee.S.Y., Pyun.K.., Shim.I. Effect of Tremella fuciformis on the neurite outgrowth of PC12h cells and the improvement of memory in rats. Biol. Pharm. Bull., 30, (2007). より 16

18 7-2. 記憶力向上作用 (in vivo) Kim ら 3) の報告によると Morris 水迷路テスト法を用いて, 白キクラゲ熱水抽出物 (TF) のラットの記憶力に及ぼす作用を調べたところ, スコポラミン投与による学習障害ラットにおいて,TF 投与によりコントロールと比較して記憶力が改善し, 正常ラット (sham) とほぼ変わらない記憶力まで改善することが示されています The mean values of the four trials per day for 6 d for each of the four groups are shown. Repeated measures of ANOVA for swimming time among the groups were followed by the LSD test. * p <0.05, ** p < 0.01 vs. sham; # p <0.05 vs. control. 図 15. TF のスコポラミン投与ラットにおける記憶力改善作用 方法 正常ラット (sham), スコポラミン投与 (2 mg/kg) による学習障害ラット (control), およびスコポラミンを投与したラットにシロキクラゲ熱水抽出物 (100 mg/kg および 400 mg/kg) を 14 日間投与したラット (TF-100,TF-400) について,Morris Water Maze Test により記憶力を評価した 17

19 8. 血糖値上昇抑制作用 8-1. 糖尿病モデルマウスにおける血糖値上昇抑制作用 (in vivo) Kiho ら 1, 2) は, 白キクラゲと同属 (Tremella sp.) のキノコから抽出される多糖体 (TP) を飲水中に 0.05 % 混合して投与 (10 週間 ) したマウスは, 非投与のマウスと比較して, 血中グルコース含量がおよそ 30 % 低下し, 血中インスリン濃度も 30 % 低下することを報告しています また, グリコーゲンの肝蓄積量が非投与のマウスと比較して減少することも明らかにされています これは第 3-1 章に示される糖の代謝促進作用により, 血糖値の上昇が抑制されていると考えられます 8-2. 空腹時高血糖改善作用 ( ヒト試験 ) 第 4-4 章と同様の試験で行ったヒト摂取試験において, 空腹時血糖値の減少傾向が見られました ( 図 16) 摂取前に基準値 (60~109 mg/dl) 以上の高血糖状態にあった 2 名は, 摂取後に血糖値の改善が見られました この結果より, 白キクラゲ多糖体は高血糖を改善することが明らかになりました mg/dl 平均 摂取前 摂取後 図 16. ヒト試験における白キクラゲ多糖体の血糖値上昇抑制作用 18

20 9. 胃粘膜保護作用 9-1. 胃粘膜保護作用 (in vivo) ラットを用いた実験で, 白キクラゲ多糖体水溶液に, アルコール性急性胃炎に対する抑制作用が認められました 表 8. 白キクラゲ多糖体の急性胃炎抑制作用 (n = 10) Group 充血帯とびまん性出血帯の総面積 (mm 2 ) Control 5.41 ± 1.53 白キクラゲ多糖体 3.23 ± 1.49 p < 0.05 方法 ラット (9 週齢, 雄性 ) に 0.8 % 白キクラゲ多糖体水溶液を 10 日間, 1 日 2 回,3.3 ml ずつ経口投与した 24 時間絶食後, 白キクラゲ多糖体水溶液を 3.3 ml 投与し, さらに 1 時間後に無水エタノールを 1.0 ml 投与することで急性胃炎を発症させた 1 時間後に胃を摘出し, 充血帯とびまん性出血帯の総面積を測定した 9-1. 胃炎改善作用 ( ヒト臨床 ) 軽度胃炎患者 10 名に, 白キクラゲ多糖体 1 % 水溶液を朝晩 2 回 200 ml ずつ服用させたところ, 胃炎改善作用が見られました 7 6 変化なし改善明らかな改善完治 人数 日目 3 日目 7 日目 7 日後 服用日数 * いずれも被験者アンケート結果による図 17. ヒト摂取試験における胃炎改善作用 19

21 オリザ油化株式会社 愛知県一宮市北方町沼田 1 番地 TEL(0586) ( 代表 ) FAX(0586) URL/ info@oryza.co.jp 東京営業所 東京都千代田区神田須田町 大東京ビル 5F TEL (03) FAX (03) Tokyo@oryza.co.jp * 本書は原料に使われた植物等の紹介になっております 掲載しております内容は 当社商品自体 の効能効果をうたうものではございません * 本書に記載の内容は 化粧品または食品 健康食品企業の方をはじめとするその関連する業務に従事されている方を対象に 適正にご使用いただくことを目的としたものであり 一般消費者向けのものではございません これらの内容は商品における効能を示唆するものではないことにご留意いただき 関連法規制の規定等をふまえ 消費者に向けた広告宣伝や販売等の目的に使用することはお避け下さい * 本書の無断複写, 及び流用は, 著作権法上の例外を除き, 禁じられています * 本カタログに記載された内容は, 都合により変更させていただくことがあります * 今回の改訂箇所 臨床試験プロトコール追記 (P15) 制定日 2007 年 10 月 30 日改定日 2017 年 10 月 12 日 20

22 ORYZA OIL & FAT CEMICAL CO., LTD. 21

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