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1 学術委員会学術第 5 小委員会 感染制御認定及び専門薬剤師による医療経済を含めた病院感染制御活動への貢献度実態調査 委員長東京慈恵会医科大学附属病院北村正樹 Masaki KITAMURA 委員国立大学法人山形大学医学部附属病院白石正 Tadashi SHIRAISHI 国立大学法人北海道大学病院山田武宏 Takehiro YAMADA 北海道医療大学唯野貢司 Koji TADANO 医療法人社団健進会新津医療センター病院継田雅美 Masami TSUGITA 成田赤十字病院髙田勝利 Toshinori TAKADA 名城大学薬学部薬学教育開発センター森健 Takeshi MORI 国立大学法人三重大学医学部附属病院村木優一 Yuichi MURAKI 独立行政法人労働者健康福祉機構大阪労災病院前田賴伸 Yorinobu MAEDA 独立行政法人労働者健康福祉機構香川労災病院池上英文 Hidefumi IKEUE 国立大学法人長崎大学病院北原隆志 Takashi KITAHARA 財団法人厚生年金事業振興団九州厚生年金病院赤松孝 Takashi AKAMATSU はじめに学術第 5 小委員会では 2009 年度を調査対象期間として委員の医療施設を中心とした全国の 44 施設を対象に病院感染制御活動における薬剤師の現状および貢献度の実態をパイロット調査としておこなった その結果 日本国内の感染制御に関わる薬剤師の実態や 専門薬剤師における医療施設での取り組み内容や貢献度を示すことができた また 全国を対象とし 集計方法を統一した初の抗菌薬使用量調査を実施したことで その使用量や施設背景との関係が明らかとなった 今回 全国のより多くの施設を対象として抗菌薬使用量や各施設における取り組みの実態を調査し 昨年度との比較および評価をおこなった 調査対象および調査対象期間調査対象期間は 2010 年度 (2010 年 4 月 2011 年 3 月 ) とし 本調査に参加意思を示した 258 施設中 期日までにデータが提出され かつ記載内容に不備のないことを確認した 194 施設 (75.2%) を対象施設とした その内訳は北海道 6 施設 東北 14 施設 信越 21 施設 関東 26 施設 東海 北陸 29 施設 近畿 29 施設 中国 20 施設 四国 8 施設 九州 沖縄 41 施設であり これらの医療提供施設は全て病院であった 対象施設の病床数は中央値で 412 床であり 最小 最大病床数はそれぞれ 床であった 病院感染制御における専門 / 認定薬剤師の実態感染制御に関わる専門 / 認定を取得している薬剤師が所属する施設は 107 施設 (55.2%) であり 1 施設あたり中央値で 1 名存在することがあきらかとなった 一方 ICN ICD はそれぞれ 132 施設 (68.0%) 148 施設 (76.3%) に所属し 感染症専門医については 63 施設 (32.5%) に所属していた 専門 / 認定を取得している薬剤師の実人数は薬剤部あたり 4.4% であった 今回の調 29

2 査における薬剤部員数は中央値で 16 名であったことから 1 施設あたりに 1 名いないこととなり 専門性を活かした業務を実施する上でも不足していることが明らかとなった また 専門薬剤師に手当てが支給されている施設は 5 施設のみであり その金額も最大で 5000 円 / 月であり 専門薬剤師を医療施設に配置することによる経済効果などの実績を示す必要性が考えられた 一方 これらの専門 / 認定薬剤師が感染症例に関与する時間は半数以上が時間外に主に活動していた 病院感染制御におけるチーム医療への薬剤師の関与感染対策チーム (ICT) は本調査において 181 施設 (93.3%) に設置され 薬剤師は中央値で 2 名参加していることがあきらかとなった 一方 専従している薬剤師は 9 名 専任の薬剤師は 88 名しか存在しなかった ICT 業務における薬剤師の関与は半数以上が時間内に関与しており 主に 4 回 / 月以上行われているラウンドについても薬剤師はほぼ参加していることが明らかとなった (89 施設 /114 施設 ) 感染防止対策加算の実施施設は昨年度が約 6 割程度であったが 本年度においても同様の割合であった 抗菌薬の適正使用における管理体制の実施状況抗菌薬の適正使用において何らかの管理体制を実施している施設は 192 施設 (99%) であり 届出制 許可制の実施状況においては届出制のみ実施している施設が最も多く (112 施設 58.3%) 次に届出制と許可制を共に行っている施設 (56 施設 29.2%) であった 届出制ではカルバペネム系薬 抗 MRSA 薬を主に対象としており 許可制ではリネゾリドを主な対象としていた 他の管理体制として長期投与症例に対する介入 TDM 対象抗菌薬の投与設計 あるいは抗菌薬の選択や投与計画において受動的あるいは能動的に関与している施設はいずれも 50% 以上存在することが明らかとなった 抗菌薬使用のガイドライン 消毒薬使用のガイドラインは昨年同様 約 8 割程度整備されていたが 院内のアンチバイオグラム作成においては 6 割程度であった 昨年のパイロット調査よりも対象施設を拡大したことが一因として考えられたが 規模の小さい病院におけるアンチバイオグラムの作成は困難であるため 地域における情報共有が必要と考えられた 日本における抗菌薬使用量サーベイランスと施設背景因子の関係 WHO が推奨する医薬品使用量の集計方法に基づき昨年度に引き続き 対象施設を拡大し 全国 194 施設における抗菌薬使用量を算出し 施設背景との関連性を調査した 日本国内における 2010 年度の抗菌薬使用量の中央値は 15.5 であった さらに Monnet らの報告 1) を基に作成したカルバペネム系薬使用量とイミペネムに対する緑膿菌耐性率の関係を本年度も作成した ( 下図 ) 今回 参加しなかった施設においても全国を対象とした指標が経年的に示されたことにより 抗菌薬適正使用に対する改善策を客観的に評価することが可能であると考えられる これまでにも様々な報告があるが 昨年同様 カルバペネム系薬使用量と緑膿菌に対するイミペネム耐性率との間に相関が認められた (p<0.0001) また メロペネム耐性率とも相関が認められ カルバペネム系薬との使用量増加は緑膿菌に対する耐性化に一部関与しているものと推察された 一方 抗菌薬総使用量は病床数 Clostridium difficile toxin 検体提出数は正の相関を示したことから 抗菌薬の濫用に対する対策や適正な抗菌薬選択 適正な投与期間 標準予防策の実施などの取り 30

3 組みを実施した上で抗菌薬使用量を抑えることが重要であることが示唆された まとめと今後の予定今回 2009 年度を対象としたパイロット調査よりも対象施設を拡大し 日本国内 ( 本調査参加 194 施設 ) の感染制御に関わる薬剤師の実態が明らかになった また 医療施設における専門 / 認定薬剤師や感染制御活動に関わる薬剤師の取り組み内容や実施状況を数値として示すことができた さらに 全国を対象とした抗菌薬使用量調査を実施し その使用量や施設背景との関係を明らかにしたことにより 今後専門薬剤師が各施設において感染制御の取り組みを評価する指標として期待できることが示唆された 本調査は さらに多くの施設において実施し 継続的に行っていく必要が考えられた 謝辞今回の調査を実施するにあたりご協力いただいた協力施設の皆様に厚く御礼申し上げます 参考文献 1) Monnet D.L.Toward multinational antimicrobial resistance surveillance systems in Europe.Int J Antimicrob Agents 2000;15:

4 平成 23 年度日本病院薬剤師会学術第 5 小委員会活動報告 感染制御認定及び専門薬剤師による医療経済を含めた病院感染制御活動への貢献度実態調査 委員長北村 正樹 東京慈恵会医科大学附属病院 委員白石 正 国立大学法人山形大学医学部附属病院 山田 武宏 国立大学法人北海道大学病院 唯野 貢司 北海道医療大学 継田 雅美 医療法人社団健進会新津医療センター病院 髙田 勝利 成田赤十字病院 森 健 名城大学薬学部薬学教育開発センター 村木 優一 国立大学法人三重大学医学部附属病院 前田 賴伸 独立行政法人労働者健康福祉機構 大阪労災病院 池上 英文 独立行政法人労働者健康福祉機構 香川労災病院 北原 隆志 国立大学法人長崎大学病院 赤松 孝 財団法人厚生年金事業振興団 九州厚生年金病院 はじめに 学術第 5 小委員会 ( 旧学術第 8 小委員会 ) では 2009 年度を調査対象期間として委員の施設を中心とした全国の44 施設を対象に病院感染制御活動における薬剤師の現状および貢献度の実態についてパイロット調査をおこなった 日本国内の感染制御に関わる薬剤師の実態および専門薬剤師における医療施設での取り組み内容や貢献度が明らかとなった 全国を対象とし 集計方法を統一した抗菌薬使用量調査を実施したところ その使用量や施設背景との関係が明らかとなった 目 的 調査対象および調査対象期間 調査対象期間 2010 年度 (2010 年 4 月 2011 年 3 月 ) より多くの施設を対象として抗菌薬使用量と各施設における取り組みの実態を調査し 2009 年度との比較および評価を実施することを目的とした 調査対象本調査に参加意思を示した 258 施設中 期日までにデータが提出され かつ記載内容に不備のないことを確認した 194 施設 (75.2%) 内訳北海道 6 施設 東北 14 施設 信越 21 施設 関東 26 施設 東海 北陸 29 施設 近畿 29 施設 中国 20 施設 四国 8 施設 九州 沖縄 41 施設 医療提供施設 : 全て病院病床数 ( 中央値 最小値 最大値 ): 412 床 ( 床 ) 採用抗菌薬数 ( 中央値 最小値 最大値 ): 32 品目 (8 62 品目 ) 採用抗真菌薬 ( 中央値 最小値 最大値 ):4 品目 (0 9 品目 ) 地域医療支援病院 :75(38.7%) 特定機能病院 :33(17.0%) DPC 対象病院 :154(79.4%) 小児科病棟の有無 ( 施設 ) :125(64.4%) 血液内科病棟の有無 ( 施設 ) :89(45.9%) 臓器移植医療の有無 ( 施設 ) :30(15.5%) 骨髄移植医療の有無 ( 施設 ) :51(26.3%) 平均在院日数 ( 日 ) * :15.3( ) 入院患者数 ( 名 ) * :8,181(3,959 12,815) 入院診療報酬単価 ( 円 ) * :50,843(40,669 57,289) Clostridium difficile toxin 陽性率 :15.0%(7,112 検体 /47,262 検体 ) 血液培養陽性率 :14.2%(53,448 検体 /276,184 検体 ) IPMの緑膿菌感受性率 :73.5%(92,647 検体 /125,984 検体 ) CPFXの緑膿菌感受性率 :73.1%(91,437 検体 /125,117 検体 ) AMKの緑膿菌感受性率 :97.1%(124,269 検体 /127,946 検体 ) 専門 / 認定薬剤師の取得状況 2009 年度 2010 年度 (A) 日本病院薬剤師会感染制御専門薬剤師数 ( 名 ) * 1 (0, 4) 0 (0, 3) (B) 日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師数 ( 名 ) * 0 (0, 1) 0 (0, 4) (C) 日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師数 ( 名 ) * 0 (0, 2) 0 (0, 2) (D) ICD 制度協議会 ICD 数 ( 名 ) * 0 (0, 3) 0 (0, 2) A Dの実人数 ( 名 ) * 1 (0, 5) 1 (0, 5) 全薬剤師数 ( 名 ) * 20.5 (3, 72) 16 (2, 70) A Dの実人数 / 全薬剤師数 (%) 上記のうち 手当てが支給される (%) 2 (4.5) 5 (2.6) 手当の金額 ( 中央値 円 / 月 ) 5,000 5,000 専門薬剤師として感染症例に関与する 1 日あたりの状況 * 値は中央値 ( 最小値 最大値 ) * 値は中央値 (25 パーセンタイル値 75 パーセンタイル値 ) 32

5 各施設における感染対策チーム (ICT) の現状 ICT 業務に対する薬剤師の関与状況 感染制御チーム (ICT) の設置 ( 施設 %) ICTのメンバー数 ( 名 )* 11(0 57) ICTに参加する医師数 ( 名 )* 2(0 38) ICD 取得医師数 ( 名 )* 1(0 10) 感染症専門医取得医師数 ( 名 )* 0(0 5) ICTに参加する看護師数 ( 名 )* 3(0 50) ICN 取得看護師数 ( 名 )* 1(0 3) ICTに参加する臨床検査技師数 ( 名 )* 1(0 8) ICMT 取得臨床検査技師数 ( 名 )* 0(0 2) ICTに参加する事務系職員数 ( 名 )* 1(0 6) ICTに参加する薬剤師数 ( 名 )* 2(0 8) ICTに専従の薬剤師数 ( 名 )* 0(0 2) ICTに専任の薬剤師数 ( 名 )* 0(0 2) ICTに専従 専任ではないが関与している薬剤師数 ( 名 )* 1(0 6) ICT ラウンドの回数 ICT ラウンドへの薬剤師の参加回数 * 値は中央値 ( 最小値 最大値 ) 各施設におけるガイドライン等の整備状況 2009 年度 2010 年度 院内の抗菌薬使用ガイドライン等の整備 40 施設 (93.0%) 170 施設 (87.6%) 院内のアンチバイオグラムの整備 32 施設 (74.4%) 120 施設 (61.9%) 院内の消毒薬使用ガイドラインの整備 38 施設 (88.4%) 161 施設 (83.0%) 医師の同意に基いた血中濃度測定のオーダー 11 施設 (25.6%) 44 施設 (22.7%) 調査対象施設における許可制および届出制の有無 届出制 許可制 56 (29.2%) 112 (58.3%) 8 (4.2%) 6 (3.1%) 届出制および許可制実施施設における対象抗菌薬 届出制 許可制 カルバペネム系薬 138(82%) カルバペネム系薬 7(11%) キノロン系薬 76(45%) キノロン系薬 5(8%) 第 3 世代セファロスポリン 10(6%) 第 3 世代セファロスポリン 1(2%) 第 4 世代セファロスポリン 48(29%) 第 4 世代セファロスポリン 3(5%) 広域ペニシリン広域ペニシリン (TAZ/PIPC) (TAZ/PIPC) 21(13%) 2(3%) LZD 以外の抗 MRSA 薬 155(92%) LZD 以外の抗 MRSA 薬 7(11%) LZD 119(71%) LZD 62(97%) 全抗菌薬 0(0%) 全抗菌薬 0(0%) 全抗真菌薬 1(1%) 全抗真菌薬 0(0%) その他の抗菌薬管理体制届出制 長期投与症例に対する受動的介入の有無 118 (61%) 長期投与症例に対する能動的介入の有無 96 (50%) TDM 対象抗菌薬測定後の投与設計への受動的介入の有無 131 (68%) TDM 対象抗菌薬測定後の投与設計への能動的介入の有無 162 (84%) 抗菌薬の選択等の処方設計の受動的介入の有無 134 (70%) 抗菌薬の選択等の処方設計の能動的介入の有無 109 (57%) 全抗菌薬における使用量変動 DDDs/100bed days 介入 長期投与症例介入対象抗菌薬介入 カルバペネム系薬 130(82%) LZD 以外の抗 MRSA 薬 139(87%) キノロン系薬 83(52%) LZD 131(82%) 第 3 世代セファロスポリン 41(26%) 全抗菌薬 34(21%) 第 4 世代セファロスポリン 66(42%) 全抗真菌薬 27(17%) 広域ペニシリン (TAZ/PIPC) 58(37%) 33

6 Antimicrobial consumption in Japan (2009, n = 44) Tetracyclines Amphenicols Penicillins First generation cephalosporins Second generation cephalosporins Third generation cephalosporins Fourth generation cephalosporins Monobactams Carbapenems Sulfonamides and trimethoprim Macrolides Lincosamides Aminoglycosides Quinolones Glycopeptides Others total Antimicrobial consumption in Japan (2010, n = 194) Tetracyclines Amphenicols Penicillins First generation cephalosporins Second generation cephalosporins Third generation cephalosporins Fourth generation cephalosporins Monobactams Carbapenems Sulfonamides and trimethoprim Macrolides Lincosamides Aminoglycosides Quinolones Glycopeptides Others Total 抗 MRSA 薬の使用量変動 2009 年度 VCM TEIC ABK LZD total 年度 VCM TEIC ABK LZD total 年度 カルバペネム系薬の使用量変動 MEPM DRPM BIPM PAPM/BP IPM/CS total 年度 MEPM DRPM BIPM PAPM/BP IPM/CS total 抗真菌薬の使用量変動 2009 年度 AMPH MCZ FLCZ F FLCZ ITCZ VRCZ MCFG Total イミペネム耐性率 カルバペネム系薬使用量と緑膿菌に対するイミペネムおよびメロペネム耐性率との関係 P < メロペネム耐性率 P < 年度 AMPH MCZ FLCZ F FLCZ ITCZ VRCZ MCFG Total カルバペネム系薬使用量 (DDDs/100bed days) カルバペネム系薬使用量 (DDDs/100bed days) 34

7 Scatter plot of hospital wide use of carbapenems versus percentage imipenem resistant Pseudomonas aeruginosain Japan A B Scatter plot of hospital wide use of carbapenems versus percentage imipenem resistant Pseudomonas aeruginosain Japan A B C D 21.8 % C D 21.8 % 21.2% The dotted lines at the median points of the axes divide the plot into four quadrants; quadrant A: low use, high resistance; quadrants B: high use, high resistance; quadrants C: low use, low resistance; quadrants D: high use, low resistance The dotted lines at the median points of the axes divide the plot into four quadrants; quadrant A: low use, high resistance; quadrants B: high use, high resistance; quadrants C: low use, low resistance; quadrants D: high use, low resistance 最後に 謝 辞 今回 平成 22 年度よりも対象を拡大し 日本国内 ( 調査参加 194 施設 ) の感染制御に関わる薬剤師の実態が明らかになった また 医療施設における専門 / 認定薬剤師や感染制御活動に関わる薬剤師の取り組み内容や実施状況を数値として示すことができた さらに 全国を対象とした抗菌薬使用量調査を実施し その使用量や施設背景との関係を明らかにしたことにより 今後専門薬剤師が各施設において感染制御の取り組みを評価する指標として期待できることが示唆された 今回の調査を実施するにあたりご協力いただいた協力施設の皆様に厚く御礼申し上げます 本調査は さらに多くの施設において実施し 継続的に行っていく必要が考えられた 35

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Microsoft Word  表紙.doc 学術委員会学術第 8 小委員会報告 感染制御認定及び専門薬剤師による医療経済を含めた病院感染制御活動への貢献度実態調査 委員長 東京慈恵会医科大学附属病院北村正樹 Masaki KITAMURA 委員 ( 大 ) 山形大学医学部附属病院白石正 Tadashi SHIRAISHI 医療法人社団健進会新津医療センター病院継田雅美 Masami TSUGITA 名城大学薬学部薬学教育開発センター森健 Takeshi

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事務連絡 平成 26 年 9 月 5 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 御中 厚生労働省保険局医療課 疑義解釈資料の送付について ( その 9) 診療報酬の算定 ( 保 110) 平成 26 年 9 月 5 日 都道府県医師会社会保険担当理事殿 日本医師会常任理事松本純一 厚生労働省 疑義解釈資料の送付について ( その9) 及び平成 26 年度診療報酬改定関連通知の一部訂正についての送付について 平成 26 年度診療報酬改定に関する情報等につきましては 平成 26 年 3 月 14 日付日医発第 1221 号 ( 保 279) 平成 26 年度診療報酬改定に係る省令

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