教育講座 Jpn J Rehabil Med 2017;54: 手の外傷後のリハビリテーション Rehabilitation of the Hand After Trauma * * * 酒井昭典 Akinori Sakai 善家雄吉 Yukichi Zenke 目貫邦隆 Kunita

Size: px
Start display at page:

Download "教育講座 Jpn J Rehabil Med 2017;54: 手の外傷後のリハビリテーション Rehabilitation of the Hand After Trauma * * * 酒井昭典 Akinori Sakai 善家雄吉 Yukichi Zenke 目貫邦隆 Kunita"

Transcription

1 教育講座 Jpn J Rehabil Med 2017;54: Rehabilitation of the Hand After Trauma * * * 酒井昭典 Akinori Sakai 善家雄吉 Yukichi Zenke 目貫邦隆 Kunitaka Menuki * * * 山中芳亮 Yoshiaki Yamanaka 田島貴文 Takafumi Tajima 岡田祥明 Yasuaki Okada 産業医科大学整形外科 Key words: 拘縮 / 骨折 / 軟部組織 / 陰圧閉鎖療法 / 生体内吸収性材料 はじめに 手は小さな領域に複雑な解剖学的構造を有しているため, 臨床症状を説明できる病態を把握しづらいことがある. 外傷が契機となり, 慢性的な疼痛や可動域制限, 筋力低下などの臨床症状が生じることがある. 中でも, 外傷による拘縮, 骨壊死, 骨折変形癒合, 関節軟骨欠損, ヒト咬創, コンパートメント症候群, 高圧注入損傷などの特殊な労働災害は, 大きな機能障害へ至ることが多い. 適切な初期治療が予後を左右することについては疑う余地がない. 急性期に行うべき処置 ( 洗浄, デブリドマン, 減張切開, 徒手整復術, 創外固定など ) については, 迅速な判断と行動を要求されることが多く, 知識と経験が必要である. リハビリテーションを急性期から介入することは重要である. タイミングを見極めながら可動域訓練を自動, 自動介助, 他動へと進め, 筋力強化を等尺性運動, 等張性運動, 抵抗運動へと進めていく. 苦痛を軽減させるために水治療法や温熱療法などの物理療法を併用し, ダイナミックスプリントなどの装具を活用する. 手の機能と処置の基本原則 ø. 手の機能 カナダの脳神経外科医ペンフィールドが描いた ホムンクルスの図 は有名である. 手指と手は大脳の運動野全体の約 ø/ú を, 感覚野全体の約 ø/û を占めている. 手指と手の表面積は, 全身の表面積の約 ø/ø にすぎないが, 運動野と感覚野を含めた大脳の約 ø/ú が手指と手をコントロールするために使われている. この割合の大きさに驚かされる. また, 逆に手指を動かすことで, 脳の広い領域を活性化することができる. それゆえ, 手は第 ù の脳といわれている. 手は複雑で精巧な運動機能と繊細な感覚機能をもっている. 少しでも機能を失うと, 日常生活あるいは仕事をするうえで大きな不便を感じる. 手の基本的な運動機能としては,1 圧排 ( 盆を片手で持つときなど, 手掌を平らにする動作 ),2かぎ下げ ( 重いバケツを運ぶときなど, 指先を曲げる動作 ),3 つかみ ( 球状や筒状のものをつかむ動作 ), 4つまみ ( 母指と対立した手指の間で小さなものを保持する動作 ),5 握り ( ものを強く把持する動 作 ) などがある. どれか ø つでもできなくなると, 人は大きな不自由さを感じる. * 産業医科大学整形外科 ( 福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘 1-1) a-sakai@med.uoeh-u.ac.jp ù. 手の肢位 手には筋腹が前腕にある外在筋 (extrinsic mus- Jpn J Rehabil Med Vol. 54 No

2 酒井昭典 他 骨間筋, 虫様筋 骨間筋, 虫様筋指伸筋 PP 関節 屈曲位 MP 関節 屈曲位 指伸筋 DP 関節 屈曲位 図 ø 深指屈筋 浅指屈筋 骨間筋, 虫様筋 手指関節の屈曲と伸展に関与する主要筋 骨間筋と虫様筋は内在筋, 指伸筋と深指屈筋と浅指屈筋は外在筋である. 手指が正常に機能するためには, 内在筋と外在筋のバランスが大切である. 図 ù 外固定の基本肢位は safety position(intrinsic plus position) 母指は丸めたタオルを握るような肢位とする. 手関節 屈位 図 ú 多数指切断後に基本肢位を維持することの重要性 切断指再接着, 植皮などの処置後, 軟部組織の腫脹や皮膚のひきつれなどにより MP 関節は伸展し,intrinsic minus position になりがちである. キルシュナー鋼線で MP 関節を屈曲位で仮固定するなどして,safety position (intrinsic plus position) を死守する. それにより手の機能を獲得できる. cle) と手関節以遠に起始をもつ内在筋 (intrinsic muscle) がある. 両者の協調運動が大切である. 骨間筋と虫様筋は内在筋であり, 指伸筋 ( 総指伸筋, 固有示指伸筋, 固有小指伸筋 ) と深指屈筋と浅指屈筋は外在筋である ( 図 ø). 内在筋が外在筋よりも優位になれば, 中手指節間 (MP) 関節屈曲位で近位指節間 (PIP) および遠位指節間 (DIP) 関節が伸展位の intrinsic plus position( 内在筋プラス位 ) になり, 内在筋が外在筋よりも劣位になれば,MP 関節過伸展位で PIP および DIP 関節が屈曲位の intrinsic minus position( 内在筋マイナス位 ) になる. 手の外傷後は,intrinsic minus position による 固定肢位を避けることが基本原則である. 側副靭帯の短縮を防ぎ, 術後の関節拘縮を予防するために, 手関節は ù ~ú 背屈位,MP 関節は ý ~Ā 屈曲位,PIP 関節と DIP 関節は ü~ø 屈曲位の safety position(intrinsic plus position) で固定する ( 図 ù). 母指は他の手指と対立位とし, 丸めたタオルを握るような肢位が適切である. 重度の軟部組織損傷, 切断指再接着, 植皮などの処置後, 軟部組織の腫脹や皮膚のひきつれなどにより, 放っておくと MP 関節は伸展し,intrinsic minus position になりがちである. キルシュナー鋼線で MP 関節を屈曲位で仮固定するなどして, safety position(intrinsic plus position) を死守す 602 Jpn J Rehabil Med Vol. 54 No

3 位 節骨 中手骨 位 図 û 手指 MP 関節の側副靱帯 cord-likeportion(properligament) fan-likeportion(accessoryligament) MP 関節の肢位屈曲位伸展位 Cord-like portion 緊張弛緩 Fan-like portion 弛緩緊張 MP 関節の主たる安定化支持組織である cord-like portion は屈曲位で緊張する. そのため,MP 関節は屈曲位で固定すると後に拘縮が生じにくい. る ( 図 ú). それにより手の機能を獲得することができる. ú. 徒手検査 ø) 内在筋に対する徒手検査内在筋の緊張 ( 短縮 ) の有無を調べる Bunnel Littler test(intrinsic tightness test) がある.MP 関節を伸展位にして,PIP 関節を他動的に屈曲させて, その抵抗を確認する. 抵抗があれば陽性とする. 陽性の場合, 次に,MP 関節を屈曲位にして, PIP 関節が抵抗なく屈曲可能となれば, 内在筋の緊張ありと判断する.MP 関節を屈曲位にしても, 依然抵抗があり PIP 関節が屈曲不可能であれば, PIP 関節そのものの拘縮と判断する. ù) 支帯靱帯に対する徒手検査支帯靱帯の緊張 ( 短縮 ) の有無を調べる retinacular ligament test がある.PIP 関節を伸展位にして,DIP 関節を他動的に屈曲させて, その抵抗を確認する. 抵抗があれば陽性とする. 陽性の場合, 次に,PIP 関節を屈曲位にして,DIP 関節が抵抗なく屈曲可能となれば, 支帯靱帯の緊張ありと判断する.PIP 関節を屈曲位にしても, 依然抵抗があり DIP 関節が屈曲不可能であれば,DIP 関 節そのものの拘縮と判断する. ú) 屈筋腱に対する徒手検査浅指屈筋腱損傷の有無を調べる subliminus test は, 検査する指以外を伸展位にして ( 深指屈筋腱の働きを制限して ),PIP 関節が自動屈曲できるかどうかを調べる検査である. 深指屈筋腱損傷の有無を調べる profundus test は, 検査する指の MP と PIP 関節を伸展位に固定し DIP 関節が自動屈曲できるかどうかを調べる検査である. û. 関節拘縮の防止 手指 MP 関節の側副靱帯は,cord-like portion (proper ligament, 索状部 ) と fan-like portion(accessory ligament, 扇状部 ) からなる. 主たる関節安定化支持組織である cord-like portion は関節屈曲位で緊張する ( 図 û). そのため,MP 関節を屈曲位で固定しておくと後に関節拘縮が生じにくい. 手指 PIP 関節の側副靭帯は基節骨頭の回転中心付近に付着している. そのため, 伸展, 屈曲にかかわらず靱帯は緩まない. 関節掌側にある手綱靱帯 (check-rein ligament) は伸展位で緊張し, 屈曲位で弛緩する. そのため,PIP 関節を伸展位で固定 Jpn J Rehabil Med Vol. 54 No

4 酒井昭典 他 創 ( ベースラ ンに対する ) HFD Chow today- Exercise - Day 図 ü 創治癒と運動の有無 ( 文献 û から改変引用 ) 高脂肪食摂取は創治癒を遅延させ ( 左 ), 運動することで創治癒が促進される ( 右 ). HFD:high fat diet( 高脂肪食 ),Chow: 普通食,Ex:exercise( トレッドミルによる運動 ),Sed: sedentary( 安静 ) 創 ( ベースラ ンに対する ) HFDEx HFDSed today- Exercise - Day しておくと手綱靱帯が短縮しないので, 後に関節 拘縮を生じにくい. ü. 疼痛の軽減 患者に疼痛を記憶させることなく, 可動域と筋 力を外傷前のレベルに回復させることをリハビリ テーションの目標にする. 疼痛を我慢させて行う と, 筋の同時収縮, 関節破壊,CRPS(complex regional pain syndrome: 複合性局所疼痛症候群 ) な どを誘発する可能性がある. 軟部組織損傷のリハビリテーション ø. 陰圧閉鎖療法 手の軟部組織損傷には, 創傷を被覆し陰圧環境 で創を管理する陰圧閉鎖療法 (negative pressure wound therapy:npwt) を行っている ø).øùü mmhg 以上の陰圧で組織の血流が約 û 倍に増加 すること ù) や皮膚再生が促進されること ú) が報告さ れている. 軟部組織の挫滅, ヒト咬創, 高圧注入 損傷, 壊死性筋膜炎のような感染に対して, 浸出 液や排膿のある急性期から用いてきた. 指間部か らのエアリークを防ぐために指尖部をカットした手 術用滅菌手袋を利用している. それにより, 陰圧 環境を容易に作れるだけでなく, 手指ごとにその腫脹や色調を確認しながら可動域訓練と筋力強化訓練ができる. 健常指の拘縮を生じにくく, また, bulky dressing にならないため可動域訓練がしやすい. ù. 装具の活用 治療の中で上手にダイナミックスプリントを使うと, 良好な治療成績に結びつくことが多い. スプリントの装着を含めたホームエクササイズを指導する. 疼痛や角度変化に対応して形状を修正し, 素材を検討する. 屈曲拘縮に対して,Capener-type wire splint, extension spring,finger reverse knuckle bender splint を用いる. 伸展拘縮に対して,finger knuckle bender splint,knuckle bender splint を用いる. 母指の対立位など手指の全体的なバランス維持には,Oppenheimer splint,outrigger splint を用いる. ú. 可動域訓練をしながら創治癒を目指す 通常食を摂取している高齢雌マウスの創治癒は運動の有無に依存しなかったが, 高脂肪食 ( カロ 604 Jpn J Rehabil Med Vol. 54 No

5 図 ý 手術用滅菌手袋を利用した陰圧閉鎖療法 ý 代の男性, 左環指化膿性屈筋腱腱鞘炎である ( 左 ). 洗浄, デブリドマン, 滑膜切除を行い, 創を部分的に開放とした ( 中 ). 手術用手袋を利用した陰圧閉鎖療法を行った ( 右 ). この状態で手指の可動域訓練を行った. 術後 ú カ月で化膿は鎮静化した. リーの ûü% は脂肪 ) を摂取し, 肥満とインスリン抵 抗性を示すマウスの創治癒は運動群が良好であっ た ( 図 ü) û). 肥満とインスリン抵抗性を示す状態 下では, 運動は創治癒を促進することが明らかと なった. 化膿性屈筋腱腱鞘炎に対して十分な洗浄, デブ リドマン, 滑膜切除を行った後, 以前はドレーンを 留置し局所安静を基本としていたが, 現在は創を 部分的に開放して陰圧閉鎖療法を行い, 腫脹や色 調を確認しながら可動域訓練を行っている ( 図 ý) ü). 屈筋腱断裂は早期運動療法ができるように縫合 することが大切である. 㔸帯断裂はスーチャーア ンカーを用いて縫合している. 骨組織損傷のリハビリテーション ø. 骨癒合促進 ø) 骨癒合の様式 骨癒合の様式には, 一次癒合 (primary healing) と二次癒合 (secondary healing) がある ý). 一次 癒合は, 骨折部内でのリモデリングによる直接的な癒合で, 強固な内固定による絶対的安定性 (absolute stability) のもとで生じる. 二次癒合は, 仮骨形成による間接的な癒合で, マイクロモーションを伴うフレキシブルな固定による相対的安定性 (relative stability) のもとで生じる. 一次癒合は, 骨幹端部骨折に対する圧迫プレート (compression plate) 固定などでみられる. きれいに整復された骨折部への圧迫と少ない骨膜により,X 線上仮骨形成をほとんどみないまま治癒する. 二次癒合は, 最も一般的な骨癒合形式で, ギプスによる外固定, ロッキングプレート, 髄内釘などでみられる. 骨幹部骨折で骨片同士の圧迫がなく, 骨折部に間隙があり, 骨膜被覆が十分ある場合, 仮骨形成を伴って二次癒合する. ù) さまざまなアプローチ現在, 骨癒合を促進するためにさまざまなアプローチが試みられている. 丁寧で低侵襲な手術手技が基本であるが, それ以外に次のようなものがある.1 仮骨形成を促進するインプラント (far cortical locking, 生体内吸収性材料など ),2 骨形成促 Jpn J Rehabil Med Vol. 54 No

6 酒井昭典 他 図 þ 生体内吸収性プレートの作成方法 ü mm x ü mm x.þ mm のメッシュ状シートを必要な大きさにカットする ( 左 ).ýÿ の温水につけるとやわらかくなるので, その中で骨の弯曲に合うようにベンディングする ( 中 ). 同じ材料からなる径 ù mm のスクリューで骨折部を固定する ( 右 ). 図 ÿ 生体内吸収性プレートを用いた骨折治療 ù 代の男性. 右第 û 中手骨骨幹部骨折を受傷した ( 左 ). 生体内吸収性プレートを用いて骨接合をした. 術後 ù 週でギプスシーネを除去し, 自動可動域訓練を開始した. 術後 ý 週の単純 X 線像 ( 中 ) と CT( 右 ) を示す. プレートの上にまで旺盛な仮骨が形成されているのがわかる. 進薬 ( テリパラチドなど ),3 物理的刺激 ( パルス電磁場, 低出力超音波パルスなど ),4 成長因子 (BMP-ù,BMP-þ,FGF-ù,PDGF-BB,PRP など ),5 間葉系幹細胞移植, などである. ú) 生体内吸収性材料 ù ÿ 年以降, われわれは, 新しい治療法への取り組みとして, 生体内吸収性材料 ( ハイドロキシアパタイトとポリ L 乳酸の複合体からなるプレートとスクリュー ) を用いた骨折手術を行っている ( 図 þ) þ). プレートはハサミで容易に裁断可能で,ýÿ の温水につけると変形させることができる. 汎用性が高く, 各患者の骨形態や骨折型に合致したプレートを作成することによってテーラーメード治療ができる. われわれは, 中手骨骨折 úù 例 úā 骨折に対して生体内吸収性プレートを用いて治療した.ø~ù 週の外固定後に自動可動域訓練を行い, 画像上で旺盛な仮骨形成を認めている ( 図 ÿ). チタン製材料 606 Jpn J Rehabil Med Vol. 54 No

7 軟部組織 傷 手術用手袋を利用した陰圧閉鎖療法 ナミックスプリントなどの 療法 骨組織 傷 手術による stability の早期獲得仮骨形成を促す内固定材料や の 用 早期からの可動域訓練 と腫脹を に める 図 Ā 機能的な手 Safetyposition(intrinsicplusposition) を 持する 早期からの可動域訓練を可能にする軟部組織と骨組織に対する適切な処置と safety position を死守することが良好な臨床成績獲得のカギとなる. を用いて骨折を治療したときの一次癒合と異なり, 生体内吸収性材料では架橋性仮骨形成による二次癒合が生じる. ウサギ上腕骨骨幹部骨折モデルにおいて, 生体内吸収性材料はチタン製材料よりも, 骨折部での骨形成が促進されており, 骨折治癒過程が早い. 生体内吸収性プレートは弯曲させることでチタン製プレートに匹敵する力学強度を有している. 近年, 術後早期からの自動可動域訓練によるマイクロモーションにより仮骨形成を促進させる内固定材料の研究が進んでいる. ù. 骨折後早期の可動域訓練 早期から可動域訓練を開始するためには, 骨折部が安定していることが必要不可欠である. しかし, 手指の骨折が癒合するためには, 基節骨中央で ü~þ 週, 中節骨で ø ~øû 週を要する. 皮質骨の割合が多い部位ほど癒合に日数がかかる. 一方で, 骨折部における腱と骨の癒着は ú~û 週で完成する. そのため, 骨癒合が完了するのを待たず, 受傷後 ú 週から運動を開始する必要がある. 完全な固定は疼痛と腫脹が強い短期間に留め, 早期に運動可能な固定法に変更する. 具体的な例 としては, 転位の少ない安定した中節骨骨折, 基節骨骨折には,buddy taping を行って可動域訓練をしながら骨癒合を目指す. 整復後安定している手指 PIP 関節背側脱臼骨折は,extension block pin あるいは extension block splint で可動域訓練をしながら骨癒合を目指す. 中手骨骨折や基節骨骨折に対する knuckle cast もその代表例である ÿ). われわれは, 橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレートの手術成績は受傷から手術までの期間に依存するか否かを調べた Ā). その結果, 受傷当日あるいは翌日に手術した群 (þý 例 ) は, 受傷後 þ 日以降に手術した群 (ú 例 ) と比べて, 術後 û 週,øù 週の時点で,quick DASH score, 手関節および前腕の可動域, 握力が有意に良好であった. 受傷後 þ 日以降に手術した群では, 正中神経領域のしびれ (ú.ú%), 複合性局所疼痛症候群 (CRPS)(ý.þ%) を認め, 合併症が多かった. 疼痛と腫脹を最小限に留め, 早期に骨折部を安定化させ可動域訓練を開始することが, 骨折治療に伴う合併症の軽減につながる. Jpn J Rehabil Med Vol. 54 No

8 酒井昭典 他 おわりに 軟部組織損傷に対しては, 手袋を利用した陰圧 閉鎖療法, ダイナミックスプリントなどの装具療法 を活用し, 動かしながら創治癒を促す ( 図 Ā). 骨 折に対しては, 手術による stability の早期獲得, ときに骨癒合を待たずに動かしながら治すことも 必要である. 仮骨形成を促す内固定材料や薬剤の 開発をさらに進めなければならない. 疼痛と腫脹 の期間を最小限に留め, 不良肢位にならないよう に safety position(intrinsic plus position) を死守 し, 手の機能を獲得することが大切である. 文献 ø) 善家雄吉, 福本恵三, 篠根理孝, 芝山浩樹, 村中秀行, 児島忠雄 : 手背部軟部組織欠損に対する V.A.C. ATS 治療システムを用いた効果的治療方法. 日本手外科学会雑誌 ù øù;ùÿ:ýúù-ýúü ù) Argenta LC, Morykwas ML:Vacuum-assisted closure:a new method for wound control and treatment:clinical experience. Ann Plast Surg øāāþ;úÿ: üýú-üþý ú) Genecov DG, Schneider AM, Morykwas MJ, Parker D, White WL, Argenta LC:A controlled subatmospheric pressure dressing increases the rate of skin graft donor site reepithelialization. Ann Plast Surg øāāÿ;û :ùøā-ùùü û) Pence BD, DiPietro LA, Woods JA:Exercise speeds cutaneous wound healing in high-fat diet-induced obese mice. Med Sci Sports Exerc ù øù;ûû:øÿûýøÿüû ü) Fujitani T, Zenke Y, Shinone M, Menuki K, Fukumoto K, Sakai A:Negative pressure wound therapy with surgical gloves to repair soft tissue defects in hands. J UOEH ù øü;úþ:øÿü-øā ý) 酒井昭典 : 骨折の修復機構. 骨ペディア 骨疾患 骨代謝キーワード事典 ( 日本骨代謝学会編 ). 羊土社, 東京,ù øü;ppùùā-ùú þ) Sakai A, Oshige T, Zenke Y, Menuki K, Murai T, Nakamura T:Mechanical comparison of novel bioabsorbable plates with titanium plates and smallseries clinical comparisons for metacarpal fractures. J Bone Joint Surg Am ù øù;āû:øüāþ-øý û ÿ) 石黒隆, 橋爪信晴, 井上研次, 有野浩司, 伊藤恵康 : 指基節骨および中手骨骨折に対する保存的治療 MP 関節屈曲位での早期運動療法. 日本手の外科学会雑誌 øāāø;ÿ:þ û-þ ÿ Ā) Yamashita K, Zenke Y, Sakai A, Oshige T, Moritani S, Maehara T:Comparison of functional outcome between early and delayed internal fixation using volar locking plate for distal radius fractures. J UOEH ù øü;úþ:øøø-øøā 608 Jpn J Rehabil Med Vol. 54 No

手指中節骨頚部骨折に対する治療経験 桐林俊彰 1), 下小野田一騎 1,2) 3), 大澤裕行 1) 了德寺大学 附属船堀整形外科 了德寺大学 健康科学部医学教育センター 2) 3) 了德寺大学 健康科学部整復医療 トレーナー学科 要旨今回, 我々は初回整復後に再転位を生じた右小指中節骨頚部骨折に対

手指中節骨頚部骨折に対する治療経験 桐林俊彰 1), 下小野田一騎 1,2) 3), 大澤裕行 1) 了德寺大学 附属船堀整形外科 了德寺大学 健康科学部医学教育センター 2) 3) 了德寺大学 健康科学部整復医療 トレーナー学科 要旨今回, 我々は初回整復後に再転位を生じた右小指中節骨頚部骨折に対 手指中節骨頚部骨折に対する治療経験 桐林俊彰 1), 下小野田一騎 1,2) 3), 大澤裕行 1) 了德寺大学 附属船堀整形外科 了德寺大学 健康科学部医学教育センター 2) 3) 了德寺大学 健康科学部整復医療 トレーナー学科 要旨今回, 我々は初回整復後に再転位を生じた右小指中節骨頚部骨折に対し再整復を行い, 背側からのアルフェンス ポリキャストを織り交ぜたシーネ固定を用い経過観察したところ,

More information

Ⅰ はじめに 柔道整復師が取り扱う骨折や脱臼などの外傷の治療の基本原則は非観血的療法である その中で通常は 観血的療法の適応となる外傷でも非観血的療法を行なう場合がある 今回は 観血的療法を選択すること が多い中手指節関節 以下 MCP関節 脱臼を伴った示指基節骨骨折に対し非観血的療法を行った症例を

Ⅰ はじめに 柔道整復師が取り扱う骨折や脱臼などの外傷の治療の基本原則は非観血的療法である その中で通常は 観血的療法の適応となる外傷でも非観血的療法を行なう場合がある 今回は 観血的療法を選択すること が多い中手指節関節 以下 MCP関節 脱臼を伴った示指基節骨骨折に対し非観血的療法を行った症例を 示指基節骨骨折を伴った中手指節関節脱臼の1例 田村 哲也 下小野田 一騎 末吉 祐介 山際 まどか 岡田 尚之 了德寺大学 健康科学部整復医療 トレーナー学科 了德寺大学 健康科学部医学教育センター 要旨 今回我々は比較的まれであり 観血的療法を選択することの多い中手指節関節 以下 MCP関節 脱臼を 伴った示指基節骨骨折の症例に対して 非観血的療法を行い良好な結果を経験したため報告する 症例は 歳女性

More information

m A, m w T w m m W w m m w K w m m Ⅰはじめに 中手指節関節 以下 MP関節屈曲位でギプス固定を行い その直後から固定下で積極的に手指遠位指 節間関節 以下 DI P関節 近位指節間関節 以下 PI P関節の自動屈伸運動を行う早期運動療法 以下 ナックルキャストは

m A, m w T w m m W w m m w K w m m Ⅰはじめに 中手指節関節 以下 MP関節屈曲位でギプス固定を行い その直後から固定下で積極的に手指遠位指 節間関節 以下 DI P関節 近位指節間関節 以下 PI P関節の自動屈伸運動を行う早期運動療法 以下 ナックルキャストは 手指基節骨骨折に対するナックルキャスト固定下での早期運動療法を行った1例 下小野田 一騎 皆川 英成 関口 勲 了德寺大学 健康科学部医学教育センター 医療法人社団了德寺会 上青木整形外科 要旨 今回われわれは挫創を伴う転位の著明な手指基節骨基部骨折に対し 中手指節関節 以下 MP関節屈 曲位ギプス固定を行い その直後から固定下で積極的に手指遠位指節間関節 以下 DI P関節 近位指節 間関節 以下

More information

表紙・目次.indd

表紙・目次.indd MP 関節屈曲位ギプス固定による手指屈曲力への影響 MP 関節屈曲位ギプス固定による手指屈曲力への影響 福祉社会デザイン研究科ヒューマンデザイン専攻博士前期課程 2 年 渕ノ上真太郎 福祉社会デザイン研究科ヒューマンデザイン専攻博士前期課程 2 年 布施沙由理 福祉社会デザイン研究科ヒューマンデザイン専攻博士前期課程 1 年 岩合 昭直 要旨 日常の柔道整復の施術において手の骨折に遭遇する機会は多い

More information

結果 上記の運動の概念を得た 2010 年 10 月以降に治療を行った PIP 背側脱臼損傷 19 指のうち 6 指に ORIF を施行した 結果 PIP 関節伸展平均 -2 度 屈曲平均 96 度であった 考察 掌側板と側方支持機構や伸筋腱は吊り輪状に連結しており リンクした運動をしている PIP

結果 上記の運動の概念を得た 2010 年 10 月以降に治療を行った PIP 背側脱臼損傷 19 指のうち 6 指に ORIF を施行した 結果 PIP 関節伸展平均 -2 度 屈曲平均 96 度であった 考察 掌側板と側方支持機構や伸筋腱は吊り輪状に連結しており リンクした運動をしている PIP 主題 1. 指骨骨折の治療 T1-1. 手指基節骨 中手骨骨折のナックルキャストによる保存的早期運動療法小郡第一総合病院整形外科坂本相哲 土井一輝 服部泰典 はじめに 基節骨 中手骨骨折治療の重要点は 回旋変形をきたさないこと 関節拘縮 腱癒着を予防することである 観血的治療により骨折の解剖学的整復ができても 関節拘縮や腱癒着を生じると著明な機能障害が残存する 石黒らが発表したナックルキャストによる保存的早期運動療法はこれらの問題を回避することができ

More information

対象 :7 例 ( 性 6 例 女性 1 例 ) 年齢 : 平均 47.1 歳 (30~76 歳 ) 受傷機転 運転中の交通外傷 4 例 不自然な格好で転倒 2 例 車に轢かれた 1 例 全例後方脱臼 : 可及的早期に整復

対象 :7 例 ( 性 6 例 女性 1 例 ) 年齢 : 平均 47.1 歳 (30~76 歳 ) 受傷機転 運転中の交通外傷 4 例 不自然な格好で転倒 2 例 車に轢かれた 1 例 全例後方脱臼 : 可及的早期に整復 石川県立中央病院整形外科 堀井健志高田宗知島貫景都菅沼省吾虎谷達洋引地俊文安竹秀俊 対象 :7 例 ( 性 6 例 女性 1 例 ) 年齢 : 平均 47.1 歳 (30~76 歳 ) 受傷機転 運転中の交通外傷 4 例 不自然な格好で転倒 2 例 車に轢かれた 1 例 全例後方脱臼 : 可及的早期に整復 骨折型 :Pipkin 分類 Pipkin. JBJS 39-A. 1957 Type 1 Type

More information

手関節骨折治療CI_f.indd

手関節骨折治療CI_f.indd 手関節骨折治療におけるデジタル C- アームとエコーの有用性 手関節骨折治療におけるデジタル C- アームとエコーの有用性 1 100 Central Depression 3 9 現在の橈骨遠位端骨折治療の方向性 監修にあたり QOL X 1 2 高精細 100 万画素イメージを用いた Central Depression 型橈骨遠位端粉砕骨折への挑戦 はじめに Angular Stability

More information

第57回日本手外科学会学術集会_Pプログラム1_ indd

第57回日本手外科学会学術集会_Pプログラム1_ indd Traveling Fellow 20 Traveling Fellow 報告 日 時 2014年4月17日 木 14:30 15:20 会 場 第3会場 会議場B1 座 長 副島 修 14:30 14:40 1. HKSSH 渡航報告 原 友紀 筑波大学 整形外科 14:40 14:50 2. ASSH 渡航報告1 加藤 直樹 埼玉成恵会病院 埼玉手外科研究所 14:50 15:00 3. ASSH

More information

原因は不明ですが 女性に多く 手首の骨折後や重労働を行う人に多く見られます 治療は安静や飲み薬で経過を見ますが しびれが良くならない場合 当科では 小さな傷で神 経の圧迫をとる手術を行っており 傷は 3 ヶ月ぐらい経過するとほとんど目立ちません 手術 時間は約 30 分程度ですが 抜糸するのに約 1

原因は不明ですが 女性に多く 手首の骨折後や重労働を行う人に多く見られます 治療は安静や飲み薬で経過を見ますが しびれが良くならない場合 当科では 小さな傷で神 経の圧迫をとる手術を行っており 傷は 3 ヶ月ぐらい経過するとほとんど目立ちません 手術 時間は約 30 分程度ですが 抜糸するのに約 1 疾患について 1.母指 CM 関節症 CM 関節 指の付け根の関節 この病気は 物をつまむ時やビンの蓋を開ける時など 親指に力を必要とする動作で痛みが出 ます 進行すると親指が開きにくくなり 関節の変形は外見からも分かるようになります 病気の起こる原因として親指のCM関節はよく動く関節であり 5 本の指の中で最も良く使う 指のためゆるみが生じやすく そのため関節の軟骨がすりへっておこると言われています

More information

258 善家雄吉, 他 結果症例別の詳細 1( 断裂腱, 年齢, 性別,O 分類, 手術待機期間 ( 日 ), 術後腱断裂までの期間 ( ヶ月 )) を Table 1 に示す EPL 断裂 4 例の平均年齢は 52.0 歳, 受傷から初回手術まで2.3 日, 初回術後 ~ 腱断裂までの期間は, 1

258 善家雄吉, 他 結果症例別の詳細 1( 断裂腱, 年齢, 性別,O 分類, 手術待機期間 ( 日 ), 術後腱断裂までの期間 ( ヶ月 )) を Table 1 に示す EPL 断裂 4 例の平均年齢は 52.0 歳, 受傷から初回手術まで2.3 日, 初回術後 ~ 腱断裂までの期間は, 1 J UOEH( 産業医科大学雑誌 )36( 4 ): 257-264(2014) 257 [ 原著 ] 掌側ロッキングプレート固定で治療した橈骨遠位端骨折に合併した腱損傷の検討 善家雄吉 1*, 大茂壽久 2, 目貫邦隆 3, 山中芳亮 1, 村井哲平 3, 古川佳世子 3 3, 酒井昭典 1 産業医科大学病院整形外科 2 戸畑共立病院 整形外科 3 産業医科大学医学部整形外科学 要旨 :2006

More information

アクソス ロッキングプレート カタログ

アクソス ロッキングプレート カタログ AxSOS 3Ti Locking Plate System アクソスロッキングプレートシステム モルフォメトリックなプレートデザイン 特徴的なスクリュー 機能的な手術器械 アクソスロッキングプレートシステム 緒言 アクソスロッキングプレートシステムはストライカー社の SOMA TM Bone Database を用いてデザインされた長管骨専用のモノアクシャルロッキングプレートシステムです 本システムは上腕骨近位

More information

Ⅰはじめに 中節骨基部掌側骨折掌側板付着部裂離骨折 はPI P関節の過伸展によって生じる外傷で 日常でしばし ばみられるPI P関節背側脱臼に合併して発生することや単なる捻挫と判断されるなど 見逃されること が多く 骨癒合不全による掌側不安定性 運動痛および関節拘縮を起こすことがあるこの骨折に対する

Ⅰはじめに 中節骨基部掌側骨折掌側板付着部裂離骨折 はPI P関節の過伸展によって生じる外傷で 日常でしばし ばみられるPI P関節背側脱臼に合併して発生することや単なる捻挫と判断されるなど 見逃されること が多く 骨癒合不全による掌側不安定性 運動痛および関節拘縮を起こすことがあるこの骨折に対する PI P関節掌側板付着部裂離骨折に対して骨折部圧迫固定法を実施した治療経験 岡村 知明 林 泰京 松本 揚 了德寺大学 健康科学部整復医療 トレーナー学科 要旨 今回我々は中節骨基部掌側骨折PI P関節掌側板付着部裂離骨折 に対して骨折部を圧迫し PI P関節を 最大屈曲した固定法を実施し 良好な治療経過が得られたため報告する 症例は 才 男性平成 年 月 日の学校の体育の時間にドッジボールで左中指を過伸展して受傷し

More information

10035 I-O1-6 一般 1 体外衝撃波 2 月 8 日 ( 金 ) 09:00 ~ 09:49 第 2 会場 I-M1-7 主題 1 基礎 (fresh cadaver を用いた肘関節の教育と研究 ) 2 月 8 日 ( 金 ) 9:00 ~ 10:12 第 1 会場 10037

10035 I-O1-6 一般 1 体外衝撃波 2 月 8 日 ( 金 ) 09:00 ~ 09:49 第 2 会場 I-M1-7 主題 1 基礎 (fresh cadaver を用いた肘関節の教育と研究 ) 2 月 8 日 ( 金 ) 9:00 ~ 10:12 第 1 会場 10037 登録番号 演題番号 セッション区分 セッション名 日にち 時間 会場 10000 I-P2-2 ポスター 2 小児 2( 骨折合併症 骨端症 ) 2 月 8 日 ( 金 ) 17:30 ~ 17:55 ポスター会場 10001 I-O18-2 一般 18 脱臼 靱帯損傷 2 月 8 日 ( 金 ) 17:16 ~ 18:05 第 3 会場 10002 I-O5-1 一般 5 野球肘 1( 健診 )

More information

となった 感染があり 手掌部の縫合部は変性していた 移植腱は今回も周囲との癒着はなかった 環指の FDS 腱を移行して現在術後 4 週程度で 自動屈曲はまずまず ケナコルトの副作用で腱断裂がある ケナコルト注射前には断裂の可能性をいっておいた方がよい ケナコルトの量や 頻度と断裂についてのエビデンス

となった 感染があり 手掌部の縫合部は変性していた 移植腱は今回も周囲との癒着はなかった 環指の FDS 腱を移行して現在術後 4 週程度で 自動屈曲はまずまず ケナコルトの副作用で腱断裂がある ケナコルト注射前には断裂の可能性をいっておいた方がよい ケナコルトの量や 頻度と断裂についてのエビデンス 第 66 回信州上肢外科研究会報告参加者 63 名 ( 会員 23 名 ) 日時 : 平成 27 年 3 月 28 日 ( 土 )16:00~ 場所 : ホテルブエナビスタ 2 階 メディアーノ 16:15~17:15 一般演題座長安曇総合病院整形外科部長中村恒一 1) 岩浅智哉 ( 信州大学整形外科 ) 正中神経反回枝に生じた神経鞘腫の 1 例 きわめてまれで文献では過去に 2 例のみ確認されているのみ

More information

小児大腿骨骨幹部骨折

小児大腿骨骨幹部骨折 小児大腿骨骨幹部骨折 担当入船秀仁 はじめに 大腿骨骨幹部骨折は整形外科医が扱う小児外傷のうちでメジャーなものである そのほとんどは治癒にさほど期間を要しないが 保存的な治療では思いのほか合併症が多く 長期入院に伴う費用も問題となっている ( ここは欧米と日本では異なる ) それ故に推奨されている様々な保存的治療法に対して再考が起こってきた Hip Spica cast は 6 歳未満の小児に対しては非常に有用な治療法である

More information

5 月 22 日 2 手関節の疾患と外傷 GIO: 手関節の疾患と外傷について学ぶ SBO: 1. 手関節の診察法を説明できる 手関節の機能解剖を説明できる 前腕遠位部骨折について説明できる 4. 手根管症候群について説明できる 5 月 29 日 2 肘関節の疾患と外傷 GIO: 肘関節の構成と外側

5 月 22 日 2 手関節の疾患と外傷 GIO: 手関節の疾患と外傷について学ぶ SBO: 1. 手関節の診察法を説明できる 手関節の機能解剖を説明できる 前腕遠位部骨折について説明できる 4. 手根管症候群について説明できる 5 月 29 日 2 肘関節の疾患と外傷 GIO: 肘関節の構成と外側 日付 時限 4 月 10 日 2 変形性関節症 ( 総論 ) GIO: 変形性関節症について学ぶ SBO: 1. 変形性関節症の病態について説明できる 変形性関節症の成因について説明できる 変形性関節症のX 線所見を説明できる 4. 変形性関節症の治療について説明できる 4 月 17 日 2 骨 関節の炎症 (RA 感染症 ) GIO: 骨 関節感染症および関節リウマチを理解する SBO: 1. 化膿性骨髄炎を説明できる

More information

論文内容の要旨 論文題目生体適合性ポリマーゲルを用いた新規組織癒着防止材の開発 指導教員中村耕三教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 18 年 4 月入学 医学博士課程 外科学専攻 石山典幸 外傷や手術後の組織癒着は 体内で分離している組織が結合してしまう複合的な炎症性 障害であり この組織癒着を

論文内容の要旨 論文題目生体適合性ポリマーゲルを用いた新規組織癒着防止材の開発 指導教員中村耕三教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 18 年 4 月入学 医学博士課程 外科学専攻 石山典幸 外傷や手術後の組織癒着は 体内で分離している組織が結合してしまう複合的な炎症性 障害であり この組織癒着を 論文内容の要旨 論文題目生体適合性ポリマーゲルを用いた新規組織癒着防止材の開発 指導教員中村耕三教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 18 年 4 月入学 医学博士課程 外科学専攻 石山典幸 外傷や手術後の組織癒着は 体内で分離している組織が結合してしまう複合的な炎症性 障害であり この組織癒着を防止することは 積年の臨床的課題となっている 生体組織 の中で 骨 筋肉 神経 靭帯および腱などの運動

More information

遷延癒合した鎖骨骨折の保存的治療 田村哲也 1), 荻野英紀 2) 2), 長嶋竜太 1) 了德寺大学 健康科学部整復医療 トレーナー学科 2) 医療法人社団了德寺会 高洲整形外科 要旨鎖骨骨折は臨床上多く経験する骨折の一つであり, 保存的治療が原則とされている. 今回は遷延癒合した鎖骨骨折に対し保

遷延癒合した鎖骨骨折の保存的治療 田村哲也 1), 荻野英紀 2) 2), 長嶋竜太 1) 了德寺大学 健康科学部整復医療 トレーナー学科 2) 医療法人社団了德寺会 高洲整形外科 要旨鎖骨骨折は臨床上多く経験する骨折の一つであり, 保存的治療が原則とされている. 今回は遷延癒合した鎖骨骨折に対し保 遷延癒合した鎖骨骨折の保存的治療 田村哲也 1), 荻野英紀 2) 2), 長嶋竜太 1) 了德寺大学 健康科学部整復医療 トレーナー学科 2) 医療法人社団了德寺会 高洲整形外科 要旨鎖骨骨折は臨床上多く経験する骨折の一つであり, 保存的治療が原則とされている. 今回は遷延癒合した鎖骨骨折に対し保存的治療を行ない, 良好な結果を経験したので報告する. 症例は43 歳男性, スキーで転倒し受傷した.

More information

神経叢 ) と ( 鎖骨下動脈 ) が通過する 4 鎖骨下動脈 subclavian artery は 右は( 腕頭動脈 ) から起こり 左は ( 大動脈弓 ) から起こる 5 甲状頸動脈の枝として 不適切なものを選べ 肩甲背動脈 肩甲上動脈 下甲状腺動脈 上行頸動脈 頸横動脈 6 鎖骨下動脈の枝を

神経叢 ) と ( 鎖骨下動脈 ) が通過する 4 鎖骨下動脈 subclavian artery は 右は( 腕頭動脈 ) から起こり 左は ( 大動脈弓 ) から起こる 5 甲状頸動脈の枝として 不適切なものを選べ 肩甲背動脈 肩甲上動脈 下甲状腺動脈 上行頸動脈 頸横動脈 6 鎖骨下動脈の枝を 第三回小テスト範囲第七回プレ講義 p176 p178 1 甲状腺 thyroid gland は 後部で( 頸動脈鞘 ) と接する 2 甲状腺には しばしば発生過程の遺残物である ( 錐体葉 ) がみられる 3 甲状腺には 外頸動脈の枝である ( 上甲状腺動脈 ) と 甲状頚動脈の枝である ( 下甲状腺動脈 ) によって支配される 4 反回神経は甲状腺の ( 前 後 側方 内部 ) を通過するため

More information

< AE8C608A4F89C836372D322E696E6462>

< AE8C608A4F89C836372D322E696E6462> 整形外科と災害外科 67:(2)376~375, 2018. 371 小倉友介 松浦充洋 秋吉 寿 吉田史郎 白濵正博 中江一朗 仲摩憲次郎 川﨑優二 志波直人 前腕デグロービング損傷に伸筋腱損傷をともなう橈骨開放骨折に対して, 骨軟部組織再建および一期的に腱移行を施行し, 良好な成績を得たので報告する. 症例 35 歳, 女性, 普通乗用車同士の交通事故にて右前腕を車外に押し出され受傷した. 前腕は広範なデグロービング損傷であり,

More information

本研究の目的は, 方形回内筋の浅頭と深頭の形態と両頭への前骨間神経の神経支配のパターンを明らかにすることである < 対象と方法 > 本研究には東京医科歯科大学解剖実習体 26 体 46 側 ( 男性 7 名, 女性 19 名, 平均年齢 76.7 歳 ) を使用した 観察には実体顕微鏡を用いた 方形

本研究の目的は, 方形回内筋の浅頭と深頭の形態と両頭への前骨間神経の神経支配のパターンを明らかにすることである < 対象と方法 > 本研究には東京医科歯科大学解剖実習体 26 体 46 側 ( 男性 7 名, 女性 19 名, 平均年齢 76.7 歳 ) を使用した 観察には実体顕微鏡を用いた 方形 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 坂本和陽 論文審査担当者 主査副査 宗田大星治 森田定雄 論文題目 An anatomic study of the structure and innervation of the pronator quadratus muscle ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 方形回内筋は浅頭と深頭に区別され, 各頭がそれぞれ固有の機能をもつと考えられている しかし,

More information

両手 X 線のオーダー スクリーニング 両手正面 + 両手斜位

両手 X 線のオーダー スクリーニング 両手正面 + 両手斜位 関節 X 線 AsBCD ~ 手 ~ 山本万希子 亀田総合病院リウマチ膠原病内科 両手 X 線のオーダー スクリーニング 両手正面 + 両手斜位 DIP 正常 PIP 末節骨 IP 中節骨 MCP 1 2 3 4 5 基節骨 CMC 中手骨 Radiocarpal AsBCD: Alignment Soft tissues Bones Cartilage Distribution 関節 X 線へのアプローチ

More information

<4D F736F F D DC58F4994C5817A F938C91E F C A838A815B83588CB48D652E646F63>

<4D F736F F D DC58F4994C5817A F938C91E F C A838A815B83588CB48D652E646F63> [PRESS RELEASE] 2010 年 6 月 8 日東京大学医学部附属病院 骨折治癒を大幅に早める治療薬を開発 リコンビナントヒト線維芽細胞増殖因子 -2 (rhfgf-2) 製剤の臨床試験 骨折治癒を早める薬剤は社会的要請が高いにもかかわらず 現在まで国内外を通じて臨床応用されているものはありません 当院整形外科 脊椎外科 ( 教授中村耕三 ) は 線維芽細胞増殖因子 -2(FGF-2)

More information

手首が痛い! 使いすぎなのか!? 仕事でパソコンを頻繁に使う 美容師や理容師ではさみを頻繁に使う 料理で包丁を頻繁に使う 演奏 裁縫 趣味など 手先を使う仕事やスポーツを行い 手首が痛い と訴えるほとんどの患者さんは 普通の人より手先を使うこが多いため 腱鞘炎は 使いすぎ によるといわれています 確

手首が痛い! 使いすぎなのか!? 仕事でパソコンを頻繁に使う 美容師や理容師ではさみを頻繁に使う 料理で包丁を頻繁に使う 演奏 裁縫 趣味など 手先を使う仕事やスポーツを行い 手首が痛い と訴えるほとんどの患者さんは 普通の人より手先を使うこが多いため 腱鞘炎は 使いすぎ によるといわれています 確 手首が痛い! 手首が痛い! 使いすぎなのか!? 仕事でパソコンを頻繁に使う 美容師や理容師ではさみを頻繁に使う 料理で包丁を頻繁に使う 演奏 裁縫 趣味など 手先を使う仕事やスポーツを行い 手首が痛い と訴えるほとんどの患者さんは 普通の人より手先を使うこが多いため 腱鞘炎は 使いすぎ によるといわれています 確かに 職業により毎日使えば生身の体ですから故障もします しかし 同じ仕事をしていても腱鞘炎にならない人はなりません

More information

整形外科手外科疾患診療の紹介 治療は軽症では手根管ブロック 装具治療 重症では手術を行います 手術には手根管開放術と母指対立再建術があります ほとんどの場合 神経の圧迫を取り除く 手根管開放術を行います 母指球筋の委縮があり つまみ動作が不自由な場合は母指対立再建術を同時に行います 手根管開放術 :

整形外科手外科疾患診療の紹介 治療は軽症では手根管ブロック 装具治療 重症では手術を行います 手術には手根管開放術と母指対立再建術があります ほとんどの場合 神経の圧迫を取り除く 手根管開放術を行います 母指球筋の委縮があり つまみ動作が不自由な場合は母指対立再建術を同時に行います 手根管開放術 : 整形外科手外科疾患診療の紹介 整形外科は胸腹部 頭部以外の全身の骨軟部組織を診療の対象としています 当センターの整形外科には脊椎 手 股関節 膝関節疾患の専門家が勤務し それぞれ専門的治療を行っています 今回はその中で 手外科診療に関する紹介をします 過去 3 年間の手外科手術の件数は 61 件 72 件 67 件となっています 手根管症候群の手術が最も多く その他の絞扼性神経障害 骨折 関節疾患などの手術を行っています

More information

LCP LOW BEND MEDIAL DISTAL TIBIA PLATE 3.5 Anatomic plates with low profile head for intra- and extraarticular fractures SURGICAL TECHNIQUE

LCP LOW BEND MEDIAL DISTAL TIBIA PLATE 3.5 Anatomic plates with low profile head for intra- and extraarticular fractures SURGICAL TECHNIQUE LCP LOW BEND MEDIAL DISTAL TIBIA PLATE 3.5 Anatomic plates with low profile head for intra- and extraarticular fractures SURGICAL TECHNIQUE はじめに LCP ディスタルティビアプレートローベンド 2 AO の原則 4 適応 5 手術手技 術前計画 6 整復 7

More information

2 片脚での体重支持 ( 立脚中期, 立脚終期 ) 60 3 下肢の振り出し ( 前遊脚期, 遊脚初期, 遊脚中期, 遊脚終期 ) 64 第 3 章ケーススタディ ❶ 変形性股関節症ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2 片脚での体重支持 ( 立脚中期, 立脚終期 ) 60 3 下肢の振り出し ( 前遊脚期, 遊脚初期, 遊脚中期, 遊脚終期 ) 64 第 3 章ケーススタディ ❶ 変形性股関節症ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー PT OT ビジュアルテキスト 姿勢 動作 歩行分析 contents 序ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー畠中泰彦 3 本書の使い方ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

More information

平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2 平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅱ)(1 単位 ) 200 点 3. 脳血管疾患等リハビリテーション料

More information

Acu-Loc Volar Distal Radius Plating System アキュロックは004 年に強固な固定と手術手技の簡便性を目的に開発されて以来 橈骨遠位端骨折分野において数多くの評価を頂きました アキュロック は整形外科医の開発チームとアキュメッド社が共同開発した次世代の橈骨遠位

Acu-Loc Volar Distal Radius Plating System アキュロックは004 年に強固な固定と手術手技の簡便性を目的に開発されて以来 橈骨遠位端骨折分野において数多くの評価を頂きました アキュロック は整形外科医の開発チームとアキュメッド社が共同開発した次世代の橈骨遠位 橈骨遠位端掌側用プレートシステム Acu-Loc Volar Distal Radius Plating System アキュロックは004 年に強固な固定と手術手技の簡便性を目的に開発されて以来 橈骨遠位端骨折分野において数多くの評価を頂きました アキュロック は整形外科医の開発チームとアキュメッド社が共同開発した次世代の橈骨遠位端骨折用プレートシステムです このシステムには 近位設置型の新たなプレートが加わるとともに

More information

日本職業・災害医学会会誌第51巻第1号

日本職業・災害医学会会誌第51巻第1号 内野ら 下腿骨骨折におけるハイブリッド創外固定器の有用性 31 図 2 軟部組織損傷程度と機能成績 Gustilo IIIB 以上の開放骨折では Gustilo IIIA 以下の開放骨折 及び皮下骨折よりも明らかに機能低下が認められた 図 1 年齢と機能成績 60 歳未満の若年者の方が明らかに良好な成績を示した a b c 図 3 a Gustilo Type IIIB b, c AO 分類 Type

More information

13120701PDF_Œ{Ł¶PDF.pdf

13120701PDF_Œ{Ł¶PDF.pdf 北勤医誌第 35巻 2013年 12月 1Y 2Y8M 図 1 ストーマの経時変化 直後から 2Y8M まで) こで低侵襲で 余剰腸管の切除とメッシュによ 術後経過 数日して腹痛を訴え CT をとった る補強とストーマ孔の拡大防止をストーマ孔か ところイレウスはないがストーマ孔に小腸が陥 らのアプローチで行なう術式を計画した 入していると診断し再手術を行った 前回腹腔 術式 2層メッシュComposix

More information

<4D F736F F D208FE18A B8982CC8C8892E882C982C282A282C45F967B95B65F2E646F63>

<4D F736F F D208FE18A B8982CC8C8892E882C982C282A282C45F967B95B65F2E646F63> 別添 1 労災保険における関節の機能障害の評価方法及び関節可動域の測定要領 第 1 関節の機能障害の評価方法 関節の機能障害は 関節の可動域の制限の程度に応じて評価するものであり 可動域の 測定については 日本整形外科学会及び日本リハビリテーション医学会により決定された 関節可動域表示ならびに測定方法 に準拠して定めた 第 2 関節可動域の測定要領 ( 以下 測定要領 という ) に基づき行うこととする

More information

P26 3. 肩関節複合体の関節運動肩複合体の関節運動 P27 図 15 P28 4. 肩関節複合体の運動に関与する筋肩複合体の運動に関与する筋 P28 (2) 下制 3 行目 鎖骨下神経 鎖骨下筋神経 P28 下から 1 行目長筋神経長胸神経 P29 図 17 ( 誤 ) 2

P26 3. 肩関節複合体の関節運動肩複合体の関節運動 P27 図 15 P28 4. 肩関節複合体の運動に関与する筋肩複合体の運動に関与する筋 P28 (2) 下制 3 行目 鎖骨下神経 鎖骨下筋神経 P28 下から 1 行目長筋神経長胸神経 P29 図 17 ( 誤 ) 2 初版第 1 刷をお持ちの方頁 箇所誤正 vii(lecture 3) 肩関節複合体肩複合体 vii(lecture 3 4.3)) 肩関節の安定性に関与する筋群 肩甲上腕関節の安定性に関与する筋群 ix(lecture 5 Step up) 1. 手関節部の末梢神経障害 1) 正中神経麻痺 53 2) 尺骨神経麻痺 53 1. 手関節部の末梢神経障害 1) 手根管症候群 53 2) ギオン管症候群

More information

乳がんの疑いがある といわれたあなたへ 乳がんの疑いがあるといわれ 気が動転しているのではないでしょうか これからの人生がどうなるのか 心配でいっぱいかもしれません 乳がんは 比較的治癒率の高いがんで 新しい治療も開発されています 乳房を温存したり 再建したり 女性らしい体を保つ治療法もあります 納得のいく治療を受けるために 今 あなたができること まずは正確な情報を集めましょう もっと 知ってほしい

More information

A.L.P.S. Total Foot System LC

A.L.P.S. Total Foot System LC A.L.P.S. Total Foot System LC A.L.P.S. Total Foot System A.L.P.S. LC プレート ( 踵骨骨折用 ) A.L.P.S. LCプレート ( 踵骨骨折用 ) は 陽極酸化皮膜処理をしたチタン合金製であり 通常のチタン合金と比較して疲労強度に優れています このプレートはロープロファイルでかつ高い強度を有し 踵骨の解剖学的形状にフィットします

More information

て稀である 小菱形骨は栄養血管が掌背側に数本ずつ存在しており骨壊死が起こりにくいとされている しかし 何らかの原因で背側の血行が阻害されれば本症例のように壊死は起こりうると考える 小児例ではリモデリング能が旺盛なため保存的治療で可能と報告されているが成人では血管柄付き骨移植術が有用と考える まとめ

て稀である 小菱形骨は栄養血管が掌背側に数本ずつ存在しており骨壊死が起こりにくいとされている しかし 何らかの原因で背側の血行が阻害されれば本症例のように壊死は起こりうると考える 小児例ではリモデリング能が旺盛なため保存的治療で可能と報告されているが成人では血管柄付き骨移植術が有用と考える まとめ 症例報告 1 C2-1. 環指の屈筋腱癒着と小指の回旋変形を呈した環小指基節骨骨折の 1 例金沢大学附属病院リハビリテーション部堀江翔金沢大学医薬保健研究域医学系多田薫 菅沼省吾 土屋弘行金沢大学医薬保健研究域保健学系西村誠次 目的 基節骨骨折後に生じた屈筋腱癒着と回旋変形に対し 段階的な手術とハンドセラピィを行い良好な結果を得た 1 例を経験したので報告する 方法 症例は 12 歳の女児で 跳び箱にて左中指

More information

の内外幅は考慮されず 側面像での高さのみで分類されているため正確な評価ができない O Driscoll は CT 画像を用いて骨片の解剖学的な位置に基づいた新しい鉤状突起骨折の分類を提案した この中で鉤状突起骨折は 先端骨折 前内側関節骨折 基部骨折 の 3 型に分類され 先端骨折はさらに 2mm

の内外幅は考慮されず 側面像での高さのみで分類されているため正確な評価ができない O Driscoll は CT 画像を用いて骨片の解剖学的な位置に基づいた新しい鉤状突起骨折の分類を提案した この中で鉤状突起骨折は 先端骨折 前内側関節骨折 基部骨折 の 3 型に分類され 先端骨折はさらに 2mm 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 志村治彦 論文審査担当者 主査宗田大副査星治 森田定雄 論文題目 Joint capsule attachment to the coronoid process of the ulna: an anatomic study with implications regarding the type 1 fractures of the coronoid process

More information

CPP approach Conjoint tendon Preserving Posterior Surgical Technique

CPP approach Conjoint tendon Preserving Posterior Surgical Technique CPP approach Conjoint tendon Preserving Posterior Surgical Technique 2 CPP(Conjoint tendon Preserving Posterior)approach 1 3 2 3 2-1. 3 2-2. 3 2-3. 3 3 4 3-1. 4 3-2. 4 3-3. 4 3-4. 4 3-5. 5 3-6. 5 3-7.

More information

<4D F736F F F696E74202D BC690AB8A4F8F9D95AA96EC A6D92E894C581458F4390B3816A817A2E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D BC690AB8A4F8F9D95AA96EC A6D92E894C581458F4390B3816A817A2E B8CDD8AB B83685D> 労災疾病等 13 分野医学研究 開発 普及事業 第 2 期 ( 平成 21 年度 ~ 平成 25 年度 ) 分野名 四肢切断 骨折等の職業性外傷 職業性の四肢の挫滅損傷及び外傷性切断に対する早期治療等に関する地域医療連携体制の構築に係る研究 開発 普及 職業性外傷疾患研究センター 主任研究者燕労災病院整形外科部長幸田久男 はじめに 上肢の職業性外傷の形態は 単純な打撲から切創や切断に至るまで多岐にわたる

More information

短縮転位 尺側転位が軽度であるが改善され た ( 写真 5) 2 週後短縮転位が確認された [ 症例 3 左橈骨遠位端骨折 ] 14 歳女性負傷日 H Pm01:00 初検日 H Pm05:20 原因 : 柔道大会で相手を投げた際 道着に巻き込み 相手に乗られ負傷 腫脹中

短縮転位 尺側転位が軽度であるが改善され た ( 写真 5) 2 週後短縮転位が確認された [ 症例 3 左橈骨遠位端骨折 ] 14 歳女性負傷日 H Pm01:00 初検日 H Pm05:20 原因 : 柔道大会で相手を投げた際 道着に巻き込み 相手に乗られ負傷 腫脹中 - 学の構築 - 橈骨遠位端骨折の検証 - 整復編 - 岩手県 小原政幸 はじめに ( 社 ) 日本柔道整復師会 学の構築プ ロジェクトに於いて文献調査 アンケー ト調査 聞き取り調査を行い解剖学 生 理学 病理学から検討した整復法につい て実際の臨床現場で応用したので報告す る 目的 私達 柔道整復師は手技療法が主とし た治療家である しかしながら 柔道整 復師の名の下に整復できない整復師が多 いのも事実である

More information

2011ver.γ2.0

2011ver.γ2.0 Rehabilitation after Anterior Cruciate Ligament Reconstruction In any rehabilitation, the important factor is your belief. Without belief there can be no successful outcome. TABLE OF CONTENTS Continued

More information

< AE8C608A4F89C836362D322E696E6462>

< AE8C608A4F89C836362D322E696E6462> 整形外科と災害外科 66:(2)289~293, 2017. 289 伊東孝浩 上田幸輝 水城安尋 溝口孝 佐々木大 田中宏毅 内村大輝 萩原博嗣 はじめに 当院における大腿骨転子部骨折後のカットアウト症例についてその詳細を検討した. 方法 2012 年 1 月 ~2015 年 12 月までに当院で髄内釘による治療を行った大腿骨転子部骨折は 343 例で, 追跡しえた症例のうち, ラグスクリューがカットアウトした

More information

000-はじめに.indd

000-はじめに.indd 2 リハビリテーション看護 (1) 概要 ア 看護部の理念 方針 理念 患者様とともにリハビリテーションのゴール 目標 を目指し できるかぎりの自立を支援 し 安全で質の高い看護を提供します 方針 1 人間の生命 人間としての尊厳および権利を尊重した看護サービスを提供します 2 リハビリテーション看護の専門性を発揮し 患者様の日常生活行動の獲得に向けて 見守る 待つ ともに考える 姿勢を持ってかかわり

More information

TheShoulderJoint,2005;Vol.29,No.3: はじめに a 転位骨片を伴う関節窩骨折に対しては直視下に整復, 内固定を施行した報告が多いが, 鏡視下での整復固定の報告は比較的稀である. 今回我々は転位骨片を伴う関節窩骨折に腋窩神経麻痺を合併した1 例に対し,

TheShoulderJoint,2005;Vol.29,No.3: はじめに a 転位骨片を伴う関節窩骨折に対しては直視下に整復, 内固定を施行した報告が多いが, 鏡視下での整復固定の報告は比較的稀である. 今回我々は転位骨片を伴う関節窩骨折に腋窩神経麻痺を合併した1 例に対し, 転位骨片を伴う関節窩骨折に腋窩神経麻痺を合併した 1 例 昭和大学藤が丘病院 永 井 英 牧 内 大 輔 西 中 直 也 山 口 健 上 原 大 志 山 口 重 貴 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 筒 井 廣 明 三 原 研 一 鈴 木 一 秀 保 刈 成 大 田 勝 弘 松 久 孝 行 TheAnteriorDislocationoftheShoulderwithSeverely DisplacedAnterior

More information

大腿骨頚部骨折

大腿骨頚部骨折 大腿骨頚部骨折 指扂病院石川直哉 大腿骨頚部骨折とは? 交通事故や骨粗鬆症による骨強度低下した高齢者などに多く大腿骨の頚部がなんらかの理由で骨折した状態をいいます 骨折の部位によって大腿骨頚部骨折と転子部 / 転子下骨折に分けられ それぞれ治療法が異なります 大腿骨頚部の撮影 体位仰臥位 両下肢は伸展させ 膝蓋骨が上を向くように内旋させる 股関節正面 中心線正中矢状面上で 恥骨結合上縁から頭側約 3

More information

<4D F736F F D DC58F4994C5817A C A838A815B835893EE8D9C F4390B32E646F63>

<4D F736F F D DC58F4994C5817A C A838A815B835893EE8D9C F4390B32E646F63> [ 記者発表資料 ] 2011 年 9 月 9 日東京大学医学部附属病院 鼻変形の治療用再生軟骨を開発し 世界初の臨床研究を開始 インプラント型再生軟骨で口唇口蓋裂による高度な鼻変形を治す 患者さんの耳からわずかな軟骨を取って 鼻のかたちの軟骨を再生させる技術 ( インプラント型再生軟骨 ) を 東京大学医学部附属病院顎口腔外科 歯科矯正歯科教授高戸毅 ティッシュ エンジニアリング部特任准教授星和人

More information

関節リウマチ関節症関節炎 ( 肘機能スコア参考 参照 ) カルテNo. I. 疼痛 (3 ) 患者名 : 男女 歳 疾患名 ( 右左 ) 3 25 合併症 : 軽度 2 術 名 : 中等度 高度 手術年月日 年 月 日 利き手 : 右左 II. 機能 (2 ) [A]+[B] 日常作に

関節リウマチ関節症関節炎 ( 肘機能スコア参考 参照 ) カルテNo. I. 疼痛 (3 ) 患者名 : 男女 歳 疾患名 ( 右左 ) 3 25 合併症 : 軽度 2 術 名 : 中等度 高度 手術年月日 年 月 日 利き手 : 右左 II. 機能 (2 ) [A]+[B] 日常作に 日本整形外科学会 - 日本肘関節学会 参考 肘機能スコア I 疼痛判定基準 (3 ) 以下の 3 項の最低で評価 ( ) 疼 痛 日常生活の支障 疼痛対策の有無 ( 自発運痛 ) ( 鎮痛剤ど ) 3 25 時々 軽度 2 常 時 中等度高度 15 1 5 常常常常 時時時時 作によってあり全ての作時にありかりあり肘をかろうじて使用 時々必要常に必要常に必要常に必要 II 日常作簡便法 (12 )

More information

相澤病院整形外科宮岡俊輔 山崎宏 磯部文洋 はじめに 短橈側手根伸筋 (ECRB) の剥離骨折は非常に稀な骨折である. 今回我々は ECRB 剥離骨折に合併した示指伸筋腱断裂を経験したので報告する. 症例 67 歳, 男性. 主訴 : 左示指伸展制限. 現病歴 : 自家用車運転中に対向車と正面衝突し

相澤病院整形外科宮岡俊輔 山崎宏 磯部文洋 はじめに 短橈側手根伸筋 (ECRB) の剥離骨折は非常に稀な骨折である. 今回我々は ECRB 剥離骨折に合併した示指伸筋腱断裂を経験したので報告する. 症例 67 歳, 男性. 主訴 : 左示指伸展制限. 現病歴 : 自家用車運転中に対向車と正面衝突し 第 68 回信州上肢外科研究会報告書 日時 : 平成 28 年 3 月 19 日 ( 土 )16:00 19:00 場所 : ホテルブエナビスタ松本市本庄 1-2-1 0263-37-0111 出席者 :48 名 プログラム 16:00~16:15 製品紹介 16:15~16:50 骨粗鬆症における最近のトピック 骨粗鬆症治療薬の新規脆弱性骨折後の骨癒合への影響 講師信州大学医学部運動機能学教室内山茂晴

More information

選考会実施種目 強化指定標準記録 ( 女子 / 肢体不自由 視覚障がい ) 選考会実施種目 ( 選考会参加標準記録あり ) トラック 100m 200m 400m 800m 1500m T T T T33/34 24

選考会実施種目 強化指定標準記録 ( 女子 / 肢体不自由 視覚障がい ) 選考会実施種目 ( 選考会参加標準記録あり ) トラック 100m 200m 400m 800m 1500m T T T T33/34 24 選考会実施種目 強化指定標準記録 ( 男子 / 肢体不自由 視覚障がい ) 選考会実施種目 ( 選考会参加標準記録あり ) トラック T11 11.66 11.79 T12 11.38 11.48 T13 11.38 11.50 T33 24.93 27.44 T34 17.98 18.96 T35 14.74 15.53 T36 13.47 14.04 100m T37 12.41 12.81 T38

More information

JSME-JT

JSME-JT 883 日本機械学会論文集 (C 編 ) 78 巻 787 号 (2012-3) 原著論文 No.2011-JCR-1109 手指のボタンホール変形とスワンネック変形に関する三次元有限要素解析 * 嶋脇聡 *1, 酒井直隆 *1 Three-Dimensional Finite Element Analysis of Finger Boutonnière and Swan-Neck Deformities

More information

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4 10001 P1-089 ポスタービューイング 1 関節リウマチの治療 :DMARDs NSAIDs 4 月 26 日 ( 木 ) 13:20-14:40 - ポスター 展示会場ホール E B2 階 ホール E 10002 P2-041 ポスタービューイング 2 関節リウマチの治療評価と予測 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:40-14:00 - ポスター 展示会場ホール E B2 階 ホール

More information

P01-16

P01-16 脳波検査とは 脳はその活動にともない常に微 わず 動を頭部に付けた電極で捉え 増 は準備を含めて約1時間ですが の刺激を与えた時などの脳波を調 じた時 深呼吸をした時 光や音 ていただき目を開いた時 目を閉 糊 で 取 り 付 け ま す 安 静 に し が改善するように手術を希望され ている場合は 少しでもその症状 運動麻痺などの症状が出てしまっ す 術後の日常生活は 術前に を最小限に抑えるための検査で

More information

インプラント周囲炎を惹起してから 1 ヶ月毎に 4 ヶ月間 放射線学的周囲骨レベル probing depth clinical attachment level modified gingival index を測定した 実験 2: インプラント周囲炎の進行状況の評価結紮線によってインプラント周囲

インプラント周囲炎を惹起してから 1 ヶ月毎に 4 ヶ月間 放射線学的周囲骨レベル probing depth clinical attachment level modified gingival index を測定した 実験 2: インプラント周囲炎の進行状況の評価結紮線によってインプラント周囲 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 MADI Marwa Ibrahim Khalil Ibrahim 論文審査担当者 主査和泉雄一 副査山口朗寺島達夫 論文題目 The Influence of different implant surface modifications on peri-implantitis progression and treatment ( 論文内容の要旨 ) ( 緒言

More information

数多く存在するボーンスクリューの中にはキャニュレイティッドスクリュー ヘッドレススクリュー コンプレッションスクリューなどがありますが アキュトラックはそれらの利点をすべて兼ね備えた理想的なボーンスクリューです スタンダードアキュトラック ミニアキュトラック アキュトラック / アキュトラックプラス

数多く存在するボーンスクリューの中にはキャニュレイティッドスクリュー ヘッドレススクリュー コンプレッションスクリューなどがありますが アキュトラックはそれらの利点をすべて兼ね備えた理想的なボーンスクリューです スタンダードアキュトラック ミニアキュトラック アキュトラック / アキュトラックプラス 圧迫調整固定用スクリュー AcUTRAK Headless Compression Screw アキュトラックスクリュー 数多く存在するボーンスクリューの中にはキャニュレイティッドスクリュー ヘッドレススクリュー コンプレッションスクリューなどがありますが アキュトラックはそれらの利点をすべて兼ね備えた理想的なボーンスクリューです スタンダードアキュトラック ミニアキュトラック アキュトラック /

More information

問 1 手関節近位の伸筋腱第 5 区画を通るのはどれか. a. 固有示指伸筋腱. 長母指伸筋腱 c. 指伸筋腱 d. 尺側手根伸筋腱. 小指伸筋腱 問 1 問 2 末梢神経の解剖について誤っているのはどれか. a. 神経線維は Schwann 細胞に包まれている. Ranvir 絞輪は隣接する Sc

問 1 手関節近位の伸筋腱第 5 区画を通るのはどれか. a. 固有示指伸筋腱. 長母指伸筋腱 c. 指伸筋腱 d. 尺側手根伸筋腱. 小指伸筋腱 問 1 問 2 末梢神経の解剖について誤っているのはどれか. a. 神経線維は Schwann 細胞に包まれている. Ranvir 絞輪は隣接する Sc 第 1 回日本手外科学会専門医試験 筆答試験問題解答 2009 年 4 月 18 日 受験番号 氏名 1 問 1 手関節近位の伸筋腱第 5 区画を通るのはどれか. a. 固有示指伸筋腱. 長母指伸筋腱 c. 指伸筋腱 d. 尺側手根伸筋腱. 小指伸筋腱 問 1 問 2 末梢神経の解剖について誤っているのはどれか. a. 神経線維は Schwann 細胞に包まれている. Ranvir 絞輪は隣接する

More information

rihabili_1213.pdf

rihabili_1213.pdf Ⅰ 総 論 A モデル システム開発の研究検証結果より 九州労災病院 勤労者予防医療センター 豊永 敏宏 1 再就労とリハビリテーション 発症前に就業していた障害者の最大の QOL 生活の質 の獲得は再就労である そして それを支援するのが 障害者の QOL 向上を目的とするリハビリテーション医学である 図 1 リハビリテーション医学とは 日本リハビリテーション医学会作成 解説 脳卒中で緊急入院し

More information

日本臨床麻酔学会 vol.33

日本臨床麻酔学会 vol.33 493 麻酔科医に必要な超音波ガイド手技のポイントと教育日臨麻会誌 Vol.33 No.3, 493 500, 2013 超音波ガイド下神経ブロック 1 上肢の神経ブロックの実際 ( 腕神経叢ブロック ) *1 和田穰 *2 佐倉伸一 [ 要旨 ] 腕神経叢ブロックは, 腕神経叢をブロックするレベルによって 4 つに分類できる. この中から, 手術や鎮痛を必要とする部位あるいは患者の状態によって最適なアプローチ法を選択する必要がある.

More information

はじめに 転位の大きな大腿骨頚部骨折は, 高エネルギー外傷によっておこることや, 合併症の多い人におこることが多く, 治療も難しい

はじめに 転位の大きな大腿骨頚部骨折は, 高エネルギー外傷によっておこることや, 合併症の多い人におこることが多く, 治療も難しい ORIF or Arthroplasty for Displaced Femoral Neck Fractures in Patients Younger Than 65 Years Old An Economic Decision Analysis Eric Swart, MD et al. Investigation performed at the Department of Orthopaedic

More information

<4D F736F F D F96968FBD905F8C6F8FE18A5182C982E682E98EE882CC82B582D182EA81408DCF2E646F63>

<4D F736F F D F96968FBD905F8C6F8FE18A5182C982E682E98EE882CC82B582D182EA81408DCF2E646F63> 手足の感覚は 皮膚から末梢神経 脊髄を介して脳に伝達されます 末梢神経は腕 脚の中に埋没している電線のような ひも状の神経組織で脊髄にたどり着くまでには長い道のりがあり 通過に少々険しい場所がいくつか存在します それは 関節であったり 筋膜であったり 骨と靭帯とでできたトンネルであったりします こういう場所で神経が締め付けられると 脳はしびれを感じるようになります こうした神経の締めつけによるしびれは

More information

Mayo Clinic Congruent Elbow Plate System

Mayo Clinic Congruent Elbow Plate System Mayo Clinic Congruent Elbow Plate System Congruent Elbow Plate System メイヨクリニックコングルエントエルボープレートシステムは 1990 年より Dr.O'Driscoll が提唱する骨接合術の原則を取り入れています 肘関節の複合骨折において 整形外科医師はこれまで以下二つの選択肢のいずれかを選択することを余儀なくされていましたが

More information

Microsoft PowerPoint - 【逸脱半月板】HP募集開始150701 1930 2108 修正反映.pptx

Microsoft PowerPoint - 【逸脱半月板】HP募集開始150701 1930 2108 修正反映.pptx 臨床研究 逸脱を伴う膝半月板損傷の滑膜幹細胞による治癒促進 への参加を希望される患者さんへ 本研究の対象は 半月板の逸脱を伴う膝半月板損傷 です 板の逸脱がない方は対象となりませんので ご注意ください 半月 逸脱した半月板のサイズが小さく セントラリゼーション ( 後述 ) をできない方も対象となりません 本研究の目的は滑膜幹細胞による治療の安全性の確認です この研究で安全性が確認された場合も 今後

More information

<4D F736F F D F8D9892C595CF90AB82B782D782E88FC781458D9892C595AA97A382B782D782E88FC75F8D9892C58CC592E88F705F2E646F63>

<4D F736F F D F8D9892C595CF90AB82B782D782E88FC781458D9892C595AA97A382B782D782E88FC75F8D9892C58CC592E88F705F2E646F63> 1. はじめに脊柱は頭部や体幹を支える支持組織であり また可動性のある運動組織でもあります さらに 脊柱のほぼ中心に中枢神経である脊髄をおさめ これを保護しています 椎体の間にある椎間板はショックを吸収するとともに 複雑な椎体間の動きを可能にしています 靭帯は椎体や椎間板を連結し ある程度の可動性を許しつつ脱臼を予防しています 本来は脊髄を保護しているはずのこれらの組織の変性や肥厚により 脊髄や神経を圧迫し神経症状が出現してくることがあります

More information

Ô µ µ Õ 6 Ú ÒÕ Ž l y ÖÍ ( )Í ÕŒ ÔÙØÔÕÍ ÖßäáÖ lö m Í2005 Ö dôõ m ÖÙÙ m ÖÒÒ søôõóù ÔØÔÕÓÍ ÓÙÍ Ø ÒÕ mþáßäø d zööøòùí Öi ØÓÖŽ Õ ØÙÙØÔÕÍ e 6 y Œ ÓÓ

Ô µ µ Õ 6 Ú ÒÕ Ž l y ÖÍ ( )Í ÕŒ ÔÙØÔÕÍ ÖßäáÖ lö m Í2005 Ö dôõ m ÖÙÙ m ÖÒÒ søôõóù ÔØÔÕÓÍ ÓÙÍ Ø ÒÕ mþáßäø d zööøòùí Öi ØÓÖŽ Õ ØÙÙØÔÕÍ e 6 y Œ ÓÓ i p Ô µ +5%1*$ International Society of Coordination for Health and Beauty 8QN 6 Ô µ µ Œ ~l v Œä Ö m d m ( l ä ) v ÖØ m l qy ä Žl d Œ ˆ d z d { ä Œ } Üãäß d } ä h d j ä Œ p 4 3 Í Ô Î yî Ž l Î Î Ï103-0005

More information

骨・関節を“診る”サブノート

骨・関節を“診る”サブノート 1 肩関節脱臼から関節の構造と機能を 診る 肩関節は器用だけど不安定肩関節は, 上腕骨頭と相対する肩甲骨 鎖骨の 3-segment すべての運動を可能とする運動連鎖を実現した唯一の関節で, 最も広い可動域をもちます ( 図 1) 解剖学的関節である肩甲上腕関節 肩鎖関節 胸鎖関節と, 機能的関節である肩甲胸郭関節 第 2 関節 ( 上腕骨頭 腱板 烏口肩峰弓 ) とがバランスよく協調運動することで,

More information

創傷

創傷 創傷 6(3):103-107, 2015 103 < 症例報告 > 高齢者の弁状創に対する PICO* 創傷治療システムの使用経験 朝日林太郎 *, 桑原大彰 **, 小川令 **, 百束比古 ** Key Words: 弁状創, 陰圧閉鎖療法,PICO 序文高齢者の皮膚は真皮の菲薄化や皮下組織の減少など, 加齢による形態学的変化が生じている このため, 比較的わずかな外力により, 四肢や顔面に広範な弁状創を生じる場合がある

More information

Robinson 分類 ( 鎖骨遠位端の Neer 分類も含む ) 鎖骨近位端骨折の治療 通常保存治療で成績がよい しかし 2004 Robinson 8) の報告では受傷後 24 週の時点での偽関節率は 8,3% であった 転位が高度のもの (type1b) では 14.3% 転位のないもの (t

Robinson 分類 ( 鎖骨遠位端の Neer 分類も含む ) 鎖骨近位端骨折の治療 通常保存治療で成績がよい しかし 2004 Robinson 8) の報告では受傷後 24 週の時点での偽関節率は 8,3% であった 転位が高度のもの (type1b) では 14.3% 転位のないもの (t 鎖骨骨折の治療 相木比古乃 木村明彦 歴史 鎖骨は皮下直下にあるため 視診や触診で容易に診断できる場合が多いため 人類の骨折治療に関する最も古い記載の中に登場する 古くは紀元前 400 年ヒポクラテスが鎖骨骨折に関してのいくつかの記録を残している それによると 1 骨折した鎖骨の遠位部は上肢の重量のために下方に転位する場合が多い 2 骨折を整復することもそれを維持することも困難であり 転位した位置が骨折の

More information

仙台市立病院医誌 索引用語 上腕骨近位端骨折 原 成人 高齢者 保存的治療 著 成人 高齢者上腕骨近位端骨折の保存的治療成績 倍 加 斉 毅 佐 木 藤 黒 沼 秀 治 大 介 粋 安 大 川辺 則 吉 々 ヲ 新 人 倍 安 美 博 ヲ 橋 高 森 田 常武 柴 茂 渡 蔵

仙台市立病院医誌 索引用語 上腕骨近位端骨折 原 成人 高齢者 保存的治療 著 成人 高齢者上腕骨近位端骨折の保存的治療成績 倍 加 斉 毅 佐 木 藤 黒 沼 秀 治 大 介 粋 安 大 川辺 則 吉 々 ヲ 新 人 倍 安 美 博 ヲ 橋 高 森 田 常武 柴 茂 渡 蔵 仙台市立病院医誌 索引用語 8 7 8 上腕骨近位端骨折 原 成人 高齢者 保存的治療 著 成人 高齢者上腕骨近位端骨折の保存的治療成績 倍 加 斉 毅 佐 木 藤 黒 沼 秀 治 介 粋 安 川辺 則 吉 々 ヲ 新 人 倍 安 美 博 ヲ 橋 高 森 田 常武 柴 茂 渡 蔵 はじめに さらに6カ月以上経過観察ができた外科 上腕骨近位端骨折は日常診療において経験する 機会が多い骨折の一つである

More information

健康な生活を送るために(高校生用)第2章 喫煙、飲酒と健康 その2

健康な生活を送るために(高校生用)第2章 喫煙、飲酒と健康 その2 11 1 長期にわたる大量飲酒が 引き起こす影響 脳への影響 アルコールは 脳の神経細胞に影響を及ぼし その結果 脳が縮んでいきます 脳に対 するアルコールの影響は 未成年者で特に強いことが知られています 写真B 写真A 正常な脳のCT 写真C 写真D アルコール 依 存 症 患者の脳の 正常な脳のCT Aに比べてやや CT Aとほぼ同じ高さの位置の 低い位置の断面 断面 脳の外側に溝ができ 中央

More information

札幌鉄道病院 地域医療連携室だより           (1)

札幌鉄道病院 地域医療連携室だより           (1) 1 2 リハビリ室 主任理学療法士 夏目 健文 筋力評価は スポーツ外傷や障害の予防 メディカルトレーニングの進歩 状況を把握し スポーツ活動への復帰を判断する上で欠かせません 当院で行っている膝関節の筋力測定評価方法について紹介いたします リハビリテーション室では 整形外科疾患の術前術後の患者さ ん 外来受診の患者さんに対して筋力測定器による筋力評価を行 っています 筋力測定器は CybexNORM(サイベックスノルム)

More information

保発第 号

保発第 号 保発 0 2 0 9 第 1 号 平成 30 年 2 月 9 日 都道府県知事 地方厚生 ( 支 ) 局長 殿 厚生労働省保険局長 ( 公印省略 ) 療養費の支給対象となる既製品の治療用装具について の一部改正について 療養費の支給対象とすることが適当と認められる既製品の治療用装具については 療養費の支給対象となる既製品の治療用装具について ( 平成 28 年 9 月 23 日保発 0923 第 3

More information

外傷性肩関節前方脱臼に対する理学療法の一例 外旋位固定による保存療法 松平兼一 1) 風間裕孝 1) 1) 富永草野クリニックリハビリテーション科 キーワード : 外傷性肩関節前方脱臼 外旋位固定 肩関節後上方組織 はじめに 外傷性肩関節脱臼では前方脱臼が 95% を占めており 受傷時に前下関節上腕

外傷性肩関節前方脱臼に対する理学療法の一例 外旋位固定による保存療法 松平兼一 1) 風間裕孝 1) 1) 富永草野クリニックリハビリテーション科 キーワード : 外傷性肩関節前方脱臼 外旋位固定 肩関節後上方組織 はじめに 外傷性肩関節脱臼では前方脱臼が 95% を占めており 受傷時に前下関節上腕 腓骨筋腱炎における疼痛出現時期と足部アーチ低下との関係について -4 症例に認めた歩行時の特異的所見 - 小林諭史 1) 吉川友理 1) 山本昌樹 2) 1) 医療法人アレックス上田整形外科クリニックスポーツ関節鏡センター 2) 特定医療法人誠仁会大久保病院明石スポーツ整形 関節外科センターキーワード : 腓骨筋腱炎 歩行 長腓骨筋 足部アーチ はじめに 腓骨筋腱炎の発症には 後足部の内反や回外 腓骨筋滑車の肥大

More information

背景 急性大動脈解離は致死的な疾患である. 上行大動脈に解離を伴っている急性大動脈解離 Stanford A 型は発症後の致死率が高く, それ故診断後に緊急手術を施行することが一般的であり, 方針として確立されている. 一方上行大動脈に解離を伴わない急性大動脈解離 Stanford B 型の治療方法

背景 急性大動脈解離は致死的な疾患である. 上行大動脈に解離を伴っている急性大動脈解離 Stanford A 型は発症後の致死率が高く, それ故診断後に緊急手術を施行することが一般的であり, 方針として確立されている. 一方上行大動脈に解離を伴わない急性大動脈解離 Stanford B 型の治療方法 学位論文の要約 Mid-Term Outcomes of Acute Type B Aortic Dissection in Japan Single Center ( 急性大動脈解離 Stanford B 型の早期 遠隔期成績 ) 南智行 横浜市立大学医学研究科 外科治療学教室 ( 指導教員 : 益田宗孝 ) 背景 急性大動脈解離は致死的な疾患である. 上行大動脈に解離を伴っている急性大動脈解離

More information

医科的 に診 た外歯瘻 図1 症 例1:右 鼻翼 基 部の瘻 孔 図2 凝 血が付着 して いる 症 例1:初 耳 展 図3 症 例1:抜 歯 後4 50: 1 日 治癒 してい る 右上 犬歯 歯 肉 の発赤 腫 脹 が 見 ら れ る 図4 症 例2:初 図5 頬 部皮 膚の 浸潤 性 発 赤腫 脹 が 見 症 例2:蜂 窩 織 炎 の 所 見 を示 図6 症 例2:初 診 か ら10日 後 に瘻

More information

施術料金表 (1 割負担額 ) 相談支援料算定あり 初検日 + 冷罨法料 初検日 ( 冷罨法料加算なし ) 冷罨法料 初検料 1,460 円 初検料 1,460 円 相談支援料 50 円 相談支援料 50 円 1 部位 760 円 85 円 2,355 円 240 円 1 部位 760 円 2,27

施術料金表 (1 割負担額 ) 相談支援料算定あり 初検日 + 冷罨法料 初検日 ( 冷罨法料加算なし ) 冷罨法料 初検料 1,460 円 初検料 1,460 円 相談支援料 50 円 相談支援料 50 円 1 部位 760 円 85 円 2,355 円 240 円 1 部位 760 円 2,27 柔道整復療養費及びあん摩 マッサージ 指圧 はり きゅう療養費改定に関して 施行日平成 30 年 6 月 1 日施術より 柔道整復療養費 改定内容 再検料の引き上げ 骨折 不全骨折 脱臼に係る柔道整復運動後療料の新設 金属副子等加算の包括化 金属副子等加算の 2 回目 3 回目の新設 ( 取り替えが必要なもの ) 現行 改定後 再検料 320 円 400 円 柔道整復運動後療料 ( 新設 ) ( 骨折

More information

syndrome と呼んだ 4) 典型的な神経所見から診断が比較的容易な症例もあるが 軽症例から重症例まで神経所見は多彩であり 臨床症状からだけでは診断に苦慮する症例も少なくない 3) 親指から薬指半分までの手のひらのシビレや痛みで特に夜間や手を使用した後に悪化する しびれは手を振ると改善するようで

syndrome と呼んだ 4) 典型的な神経所見から診断が比較的容易な症例もあるが 軽症例から重症例まで神経所見は多彩であり 臨床症状からだけでは診断に苦慮する症例も少なくない 3) 親指から薬指半分までの手のひらのシビレや痛みで特に夜間や手を使用した後に悪化する しびれは手を振ると改善するようで 手根管症候群はなぜ夜間 早朝に増悪するのか (130206) 朝に右の第 2 3 4 指のしびれと痛みがあり 起きてしまう 最近 外で作業をするようになった ら徐々にこのような症状が増悪してきた 手をぶらぶら振るとやや改善 症状は朝に最もつらいが 日中は徐々に消失する Fharen Tinnel sign ともに陽性 CTS を疑った ところで なぜ夜間や朝に増悪するのか 基本的な事項を復習しながら関連する記載を探して

More information

Locking Clavicle Plating System

Locking Clavicle Plating System Locking Clavicle Plating System Acumed is a global leader of innovative orthopaedic and medical solutions. We are dedicated to developing products, service methods, and approaches that improve patient

More information

95_財団ニュース.indd

95_財団ニュース.indd NO. 95 平成 21 年 7 月 1 日発行 No.95 日本リウマチ財団ニュース 表 1 ACR-EULAR 関節リウマチ診断基準 分類基準 試案 eular 2009, 岡田正人 訳 上を診断とするかはこれから決 score 0 22 34 定され また この項目と点数 0 6 印象も受けるが 時代とともに PIP,MCP,MTP, 手関節 4箇所以上非対称性 4箇所以上対称性 10

More information

[ 骨損傷の分類 (1) 外傷性骨折 正常な骨に外力が作用して骨組織の連続性が完全にまたは部分的に離断されたもの (2) 疲労性骨折 比較的軽度な負荷が繰り返し加わって発生下肢の疲労骨折は 10 代に好発 (16 歳にピークがある ) 中足骨 脛骨 腓骨 肋骨などに発生 (3) 病的骨折 骨に基礎疾

[ 骨損傷の分類 (1) 外傷性骨折 正常な骨に外力が作用して骨組織の連続性が完全にまたは部分的に離断されたもの (2) 疲労性骨折 比較的軽度な負荷が繰り返し加わって発生下肢の疲労骨折は 10 代に好発 (16 歳にピークがある ) 中足骨 脛骨 腓骨 肋骨などに発生 (3) 病的骨折 骨に基礎疾 必修問題対策資料総論 柔理テキスト P24~85 1. 主要症候および損傷部の状態 (A) 骨折の症状 (1) 一般外傷症状 1 疼痛 2 直達性局所圧痛 ( 限局性圧痛 ) 3 介達痛 4 腫脹 5 機能障害 マルゲーニュの圧痛点 骨折部に限局しての強い圧痛 (2) 骨折の固有症状 1 異常可動性 2 軋轢音 3 転移と変形 (3) 全身症状 1 ショック症状ショックの 5P(1 顔面蒼白 2 虚脱

More information

かかわらず 軟骨組織や関節包が烏口突起と鎖骨の間に存在したものを烏口鎖骨関節と定義する それらの出現頻度は0.04~30.0% とされ 研究手法によりその頻度には相違がみられる しかしながら 我々は骨の肥厚や軟骨組織が存在しないにも関わらず 烏口突起と鎖骨の間に烏口鎖骨靭帯と筋膜で囲まれた小さな空隙

かかわらず 軟骨組織や関節包が烏口突起と鎖骨の間に存在したものを烏口鎖骨関節と定義する それらの出現頻度は0.04~30.0% とされ 研究手法によりその頻度には相違がみられる しかしながら 我々は骨の肥厚や軟骨組織が存在しないにも関わらず 烏口突起と鎖骨の間に烏口鎖骨靭帯と筋膜で囲まれた小さな空隙 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 中澤正孝 論文審査担当者 主査宗田大副査星治 森田定雄 論文題目 Functional aspects of the coracoclavicular space ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 烏口鎖骨関節は烏口突起上面と鎖骨下面の間に存在する稀な関節である この関節は烏口突起上面と鎖骨下面の間に 骨の肥厚を伴った関節突起様変化や軟骨組織が存在するものとして定義されてきた

More information

第2回神戸市サッカー協会医科学講習会(PDF)F.pptx

第2回神戸市サッカー協会医科学講習会(PDF)F.pptx 部位別発生率 障害 1000時間あたりの発生率 J群 0.65 0.2 Y群 0.51 J群では骨端症が圧倒的に多く Y群では腱炎や靭帯炎が多い 0.15 脊柱障害の発生率は J群Y群間での差はなかった 0.1 J群 Y群 0.05 0 脊 柱 肩 関 節 肘 関 節 2004年4月から2008年3月までの7年間に 下部組織に所属していた選手全員を対象 手 関 節 手 指 股 関 節 膝 関 節 下

More information

要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 )

要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 ) 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 ) 成分名 ( 一般名 ) 塩酸リドカイン 販売名 0.5%/1%/2% キシロカイン 要望する医薬品要望内容 会社名 国内関連学会

More information

保存療法に抵抗する上腕骨内側上顆炎に対し手術療法を行った 3 例 表 1 症例のまとめ 症例 No 手術時年齢 患側 ( 利き腕 ) 右 ( 右 ) 両側 ( 右 ) 右 ( 右 ) 職業雑貨販売郵便局員運送業 スポーツ活動ゴルフ野球水泳 既往歴 高血圧症高脂血症 高

保存療法に抵抗する上腕骨内側上顆炎に対し手術療法を行った 3 例 表 1 症例のまとめ 症例 No 手術時年齢 患側 ( 利き腕 ) 右 ( 右 ) 両側 ( 右 ) 右 ( 右 ) 職業雑貨販売郵便局員運送業 スポーツ活動ゴルフ野球水泳 既往歴 高血圧症高脂血症 高 日本肘関節学会雑誌 22(2)2015 保存療法に抵抗する上腕骨内側上顆炎に対し手術療法を行った 3 例 齋藤豊岩堀裕介梶田幸宏村松由崇 愛知医科大学整形外科 Surgical Treatment for Refractory Medial Epicondylitis: A Report of Three Cases Yutaka Saito Yusuke Iwahori Yukihiro Kajita

More information

リハビリテーション歩行訓練 片麻痺で歩行困難となった場合 麻痺側の足にしっかりと体重をかけて 適切な刺激を外から与えることで麻痺の回復を促進させていく必要があります 麻痺が重度の場合は体重をかけようとしても膝折れしてしまうため そのままでは適切な荷重訓練ができませんが 膝と足首を固定する長下肢装具を

リハビリテーション歩行訓練 片麻痺で歩行困難となった場合 麻痺側の足にしっかりと体重をかけて 適切な刺激を外から与えることで麻痺の回復を促進させていく必要があります 麻痺が重度の場合は体重をかけようとしても膝折れしてしまうため そのままでは適切な荷重訓練ができませんが 膝と足首を固定する長下肢装具を 歩行訓練 片麻痺で歩行困難となった場合 麻痺側の足にしっかりと体重をかけて 適切な刺激を外から与えることで麻痺の回復を促進させていく必要があります 麻痺が重度の場合は体重をかけようとしても膝折れしてしまうため そのままでは適切な荷重訓練ができませんが 膝と足首を固定する長下肢装具を使用することで適切な荷重訓練を行うことができます ( 図 13) 図 14は重度の右片麻痺を患った患者さんの荷重訓練をしている時の麻痺側下肢の筋活動

More information

離島研修での褥瘡処置について

離島研修での褥瘡処置について 褥瘡処置について 沖永良部徳洲会病院初期研修医 千葉西総合病院研修医 2 年次 小山右文 症例 60 歳男性 主訴意識障害 現病歴独居 右麻痺あり訪問介護介入中の方 26 年 3 月意識状態が普段より悪く来院し CT を撮影した所視床出血が見つかり入院となった 既往歴脳梗塞糖尿病 入院後 入院後意識は改善し リハビリで症状は安定した その後 誤嚥性肺炎に繰り返し罹患し また社会的問題もあったため入院は長期化した

More information

Surgical Treatment of Fracture-dislocation of the Ankle by Tomoyuki NODA, Kinzo YASUDA, Hiroshi NAGANO, Taketo KUROZUMI, Shuji HAZAKI and Kyuen OTANI

Surgical Treatment of Fracture-dislocation of the Ankle by Tomoyuki NODA, Kinzo YASUDA, Hiroshi NAGANO, Taketo KUROZUMI, Shuji HAZAKI and Kyuen OTANI Surgical Treatment of Fracture-dislocation of the Ankle by Tomoyuki NODA, Kinzo YASUDA, Hiroshi NAGANO, Taketo KUROZUMI, Shuji HAZAKI and Kyuen OTANI Department of Orthopaedic Surgery Okayama Rosai Hospital

More information

問題 5 55 歳の女性.5 年前に右肩関節周囲炎の既往がある. 約 1か月前に階段を踏みはずし右肩を強打した. 以来, 運動痛, 夜間痛が持続している. 肩関節は他動的に挙上可能であるが, 自動的には外側挙上は45 度までにとどまる 最も考えられる疾患名はどれか. 1. 五十肩 2. 上腕骨骨頭骨

問題 5 55 歳の女性.5 年前に右肩関節周囲炎の既往がある. 約 1か月前に階段を踏みはずし右肩を強打した. 以来, 運動痛, 夜間痛が持続している. 肩関節は他動的に挙上可能であるが, 自動的には外側挙上は45 度までにとどまる 最も考えられる疾患名はどれか. 1. 五十肩 2. 上腕骨骨頭骨 1/25 mission 臨床実地問題を制覇せよ! 問題 1 2 歳の女児. 庭で兄と遊んでいて押し倒されたらしい. 右肘関節をほぼ直角位に曲げてその前腕を腹部 につけ, 痛いと言って泣いている. 上肢に腫脹はなく, 手および肘関節の他動屈伸は可能である. 両手を腋窩に入れて抱き上げる際に著明な疼痛を訴える. 考えられる外傷はどれか. 1. 鎖骨骨折 2. 上腕骨顆上骨折 3. 小児肘内障 4. 前腕骨骨折

More information

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 5. 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G010. 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 5. 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G010. 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク 5. 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G010. anti nuclear antibody 連絡先 : 3764 基本情報 分析物 5G010 JLAC10 診療報酬 識別材料 023 血清 測定法 162 蛍光抗体法 (FAT) 結果識別 第 2 章 特掲診療料 D014 5 抗核抗体 ( 蛍光抗体法 ) 半定量 105 点 第 3 部 検査 第 1 節 検体検査料 第 1

More information

研究成果報告書

研究成果報告書 様式 C-19 科学研究費補助金研究成果報告書 平成 23 年 5 月 2 日現在 機関番号 :14401 研究種目 : 基盤研究 (B) 研究期間 :2007~2010 課題番号 :19390392 研究課題名 ( 和文 ) 生体関節運動に対する次世代画像としての 3 次元バーチャルリアリティ装置の開発研究課題名 ( 英文 ) Development of a 3-dimensional virtual

More information

内釘は一般的に使われています 前腕骨や鎖骨用のものもありますが 現状では一般的ではありません 8: 整復して 髄内釘を挿入します 相対的固定により化骨形成を伴った骨癒合がえられます 6: それでは髄内釘の長所 短所についてお話したいと思います 7: まずは長所からです 何と言っても低侵襲ということで

内釘は一般的に使われています 前腕骨や鎖骨用のものもありますが 現状では一般的ではありません 8: 整復して 髄内釘を挿入します 相対的固定により化骨形成を伴った骨癒合がえられます 6: それでは髄内釘の長所 短所についてお話したいと思います 7: まずは長所からです 何と言っても低侵襲ということで 髄内釘法 11:50-12:10 竹内裕仁 3: ただ 髄腔にネールを差し込むだけなので 回旋固定力 長さの保持力はありません したがって 適応は骨幹部の単純骨折だけでした このような骨折に適応はありませんでした 1: このセッションのテーマは 髄内釘です 基本的なお話が中心ですので 知識の整理のつもりで聞いてください 歴史 長所と短所 リーミング ノンリーミング インターロッキングそして結論の順序で話します

More information

脛骨近位部骨折の治療 土田芳彦 脛骨近位部骨折についての緒言脛骨近位部骨折は骨端部から骨幹端部にかけての骨折であり 関節内外の骨折を含む 比較的低エネルギー損傷でも生じるが 高エネルギー損傷のことが多い この部位の骨折は よくある骨幹部骨折とは異なり治療が難しく 特別な注意を要する まず どのような

脛骨近位部骨折の治療 土田芳彦 脛骨近位部骨折についての緒言脛骨近位部骨折は骨端部から骨幹端部にかけての骨折であり 関節内外の骨折を含む 比較的低エネルギー損傷でも生じるが 高エネルギー損傷のことが多い この部位の骨折は よくある骨幹部骨折とは異なり治療が難しく 特別な注意を要する まず どのような 脛骨近位部骨折の治療 土田芳彦 脛骨近位部骨折についての緒言脛骨近位部骨折は骨端部から骨幹端部にかけての骨折であり 関節内外の骨折を含む 比較的低エネルギー損傷でも生じるが 高エネルギー損傷のことが多い この部位の骨折は よくある骨幹部骨折とは異なり治療が難しく 特別な注意を要する まず どのような固定方法を選択したにせよ 近位部の小さい骨片を整復固定するのことは難しい 加えて近位部に働く筋力は転位を起こさせやすい

More information

~ 副腎に腫瘍がある といわれたら ~ 副腎腫瘍? そもそも 副腎って何? 小さいけれど働き者の 副腎 副腎は 左右の腎臓の上にある臓器です 副腎皮質ホルモンやカテコラミンと呼ばれる 生命や血圧を維持するために欠かせない 重要なホルモンを分泌している大切な臓器です 副腎 副腎 NEXT ホルモンって 何? 全身を調整する大切な ホルモン 特定の臓器 ( 内分泌臓器 ) から血液の中に出てくる物質をホルモンと呼びます

More information

日本肘関節学会雑誌 22(2)2015 肘関節脱臼骨折難渋例に対して人工橈骨頭置換術を施行した 2 例 奥田土肥 1 真義 1 義浩 2 1 伊東勝也 1 塩田悠介 1 医真会八尾総合病院整形外科奈良県立医科大学整形外科教室 1 藤谷良太郎 2 田中康仁 Radial Head Prosthetic

日本肘関節学会雑誌 22(2)2015 肘関節脱臼骨折難渋例に対して人工橈骨頭置換術を施行した 2 例 奥田土肥 1 真義 1 義浩 2 1 伊東勝也 1 塩田悠介 1 医真会八尾総合病院整形外科奈良県立医科大学整形外科教室 1 藤谷良太郎 2 田中康仁 Radial Head Prosthetic 日本肘関節学会雑誌 ()05 奥田土肥 真義 義浩 伊東勝也 塩田悠介 医真会八尾総合病院整形外科奈良県立医科大学整形外科教室 藤谷良太郎 田中康仁 Rdil Hed Prosthetic Replcement in Difficult Cses of Elow Frcture-Disloctions: Report of Two Cses Msyoshi Okud Ktsuy Ito Ryotro

More information

末梢神経障害

末梢神経障害 Ⅱ 臨床診断と治療 Ⅰ 検査 1 Ⅲ 遺伝性末梢神経障害 脱髄と軸索変性はどのように 見分けるのでしょうか 1 脱髄と軸索変性を鑑別する意義 末梢神経障害患者を診る場合に まず行うべきことは脱髄か軸索変性かの鑑別 である これは第 1 に原因診断を目的としている 基本病態が脱髄か軸索変性か によって原因が大きく異なるからである 圧迫性ニューロパチーの場合には圧 迫 虚血が軽度の場合には脱髄あるいは静止膜電位変化による機能的伝導障害が

More information

本文/開催および演題募集のお知らせ

本文/開催および演題募集のお知らせ 80 QOL QOL VAS Score MRI MRI MRI Ra Rb MRI 81 お 名 前 VAS VAS Score 82 奥ほか 症例 手術時間 出血量 食事開始日 術後入院期間 分 ml 日 日 平均 SD 9 備考 排尿障害 創部感染 図 直腸子宮内膜症症例の MRI ゼリー法によ る画像所見 図 当院で直腸子宮内膜症に対して直腸低位前方切 除術を施行した症例の内訳 子宮内膜症では

More information

< 他者評価 > フィードバックコメント確認日サイン 1 年次 2 年次 3 年次 4 年次

< 他者評価 > フィードバックコメント確認日サイン 1 年次 2 年次 3 年次 4 年次 専攻医研修実績記録フォーマット症例 < 自己評価 > 症例項目 Ⅰ 外傷 1. 熱傷 凍傷 化学熱傷 電撃症 5 2. 顔面軟部組織損傷 20 3. 顔面骨骨折 10 鼻骨骨折鼻篩骨骨折頬骨骨折眼窩骨折下顎骨骨折 Le Fort 骨折前頭洞 前頭蓋底骨折 4. 四肢の外傷 25 5. 外傷後の組織欠損 Ⅱ 先天異常 1. 口唇裂 口蓋裂 5 口唇裂口蓋裂 2. 頭蓋 顎 顔面 頸部の先天異常 5 耳介変形頭蓋骨早期癒合

More information

きた (Howard et al.1989, Cooney et al.1980, Porter et al.1987 ほか ) その結果どのような固定法を用いたことよりも どれだけ良好な整復位が得られ そして保持されたかによって最終成績が決定されることが明らかとなった たとえ徒手整復 ギプス固定で

きた (Howard et al.1989, Cooney et al.1980, Porter et al.1987 ほか ) その結果どのような固定法を用いたことよりも どれだけ良好な整復位が得られ そして保持されたかによって最終成績が決定されることが明らかとなった たとえ徒手整復 ギプス固定で 橈骨遠位端骨折 2004 年度版命題 橈骨遠位端関節外骨折 関節内骨折の治療アルゴリズムは? 骨移植の適応は? また移植骨は何が最適か ( 自家骨 オスフェリオン バイオペックス ) 尺骨茎状突起骨折は内固定すべきか? 関節内骨折の整復の許容範囲と整復方法 担当辻英樹 2005 年度改訂版付記事項 Plate 固定の変遷と update 最近提唱されている Three column theory とそれに基づいた治療法

More information

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」 周術期看護エキスパートナース育成計画 作成者 : 高橋育代 1. 目的江南厚生病院に通院あるいは入院している手術を受ける患者に質の高いケアを提供できるようになるために 看護師が周術期看護分野の知識や技術を習得することを目的とする 2. 対象者 1) レベル Ⅱ 以上で手術看護分野の知識と技術習得を希望する者 2) 期間中 80% 以上参加できる者 3. 教育期間 時間 1 年間の継続教育とする 10

More information

下腿鋭的外傷で出血性ショックを呈した 1 例 札幌徳洲会病院整形外科加藤康寛 工藤道子 森利光 放射線科渡邉尚史 片田竜司 症例は 48 歳女性 仕事中に鋭利なキッチンばさみが左下腿後面に刺さり受傷 近医へ救急搬送され 外来処置を行い入院となる 入院後 疼痛が増強し左下腿の著明な腫脹を認めた 血圧が

下腿鋭的外傷で出血性ショックを呈した 1 例 札幌徳洲会病院整形外科加藤康寛 工藤道子 森利光 放射線科渡邉尚史 片田竜司 症例は 48 歳女性 仕事中に鋭利なキッチンばさみが左下腿後面に刺さり受傷 近医へ救急搬送され 外来処置を行い入院となる 入院後 疼痛が増強し左下腿の著明な腫脹を認めた 血圧が 指尖部損傷サルベージ手術の 1 例 函館五稜郭病院整形外科佐藤攻 症例 31 歳男性 左中指指尖部損傷 作業中パンを切る機械で左中指切断 他 医で骨接合 ( ピンニング ) と皮膚縫合を受けた 手術後 18 時間以上経過してか ら紹介受診となった 切断レベルは Ishikawa Zone 2であった 治療経過 当日再手術を施行 末節骨と爪床はそのまま Compo site raft gとし て利用

More information

Ø Ø Ø

Ø Ø Ø Ø Ø Ø 脳解剖について 画像 高草木薫公開資料より 小脳 水平面断での動脈支配領域 各葉の角度分類と血管支配領域 穿通動脈の血管支配 各支配動脈 尾状核 前大脳動脈 被殻 中大脳動脈 視床 後大脳動脈 大脳基底核を中心とした穿通動脈 幸田剣 頭部CTおよびMRI等の画像所見の見方.2010 Ø Ø Ø 画像所見の読み取り方 各レベル毎の 水平面断上での 所見の読み取り方と

More information

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 の相対生存率は 1998 年以降やや向上した 日本で

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 の相対生存率は 1998 年以降やや向上した 日本で 151 10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) 82 76 79 61 60 53 52 51 46 1993 1997 1998 2001 2002 2006 2002 2006 (Period 法 ) 44 40 43 Key Point 1 の相対生存率は 1998 年以降やや向上した 日本でパクリタキセル カルボプラチン併用療法が標準治療となった時期と一致する 0 1 2 3 4 5

More information