ICT を活用した ITS の概要 1 ITS は内閣府 警察庁 総務省 経済産業省 国土交通省が連携して推進 道路交通情報 VICS (1996 年 ~) FM 多重放送 電波ビーコン 光ビーコンで情報配信 ( 約 5,100 万台 :2016 年 6 月末 ) プローブ情報 携帯電話ネットワーク

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03 【資料1】自動走行をめぐる最近の動向と今後の調査検討事項


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Ⅰ. はじめに P1 Ⅱ. 交通渋滞 環境問題と ITS P2 1. 交通渋滞と環境問題の概況 P2 2. 交通渋滞のメカニズムと交通渋滞対策 P2 3. 交通渋滞対策 環境問題においてITSが果たすべき役割 P3 Ⅲ. 交通安全と ITS P4 1. 交通事故の概況 P4 2. 交通安全対策の概要

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1 趣旨このガイドラインは 日本国内の公道 ( 道路交通法 ( 昭和 35 年法律第 105 号 ) 第 2 条第 1 項第 1 号に規定する 道路 をいう 以下同じ ) において 自動走行システム ( 加速 操舵 制動のうち複数の操作を一度に行い 又はその全てを行うシステムをいう 以下同じ ) を

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21m 車両の検証項目 ダブル連結トラック実験 高速道路 3 交通流への影響 4 道路構造への影響 合流部 : 本線 合流部 : ランプ 追越時 車線変更部 検証項目 分析視点 データ等 1 省人化 同一量輸送時のドライバー数 乗務記録表 環境負荷 同一量輸送時のCO2 排出量 2 走行 カーブ (

(2) 社会に浸透する ITS 1 カーナビゲーションと VICS(Vehicle Information and Communication System: 道路交通情報通信システム ) カーナビゲーションは交通関連情報の提供 目的地情報の提供を目的として GP S や移動体通信技術の進展により急

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第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構

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選定技術の テーマ Ⅰ No.1 ウェッジハンプ企業名大成ロテック ( 株 ) 舗装面にくさび型の非対称の段差 ( ウェッジハンプ ) を設置し 衝撃により逆走車両に注意喚起するもの 全景 設置イメージ図 逆走車両に衝撃で注意喚起を行い 順行車両には走行に支障の無い形状としている 段差部分には超高強

Transcription:

参考資料 3 自動走行の実現に向けた総務省の取組 平成 28 年 12 月 15 日総務省

ICT を活用した ITS の概要 1 ITS は内閣府 警察庁 総務省 経済産業省 国土交通省が連携して推進 道路交通情報 VICS (1996 年 ~) FM 多重放送 電波ビーコン 光ビーコンで情報配信 ( 約 5,100 万台 :2016 年 6 月末 ) プローブ情報 携帯電話ネットワーク等自動車メーカー等では 収集したプローブ情報 ( 各車両の位置 速度情報等 ) を基に自社の顧客向けの道路交通情報の提供サービス等を実施 ETC 専用 狭域通信システム ETC (2001 年 ~) 有料道路等での自動料金収受システム ( 約 7,700 万台 :2016 年 10 月末 ) 再セットアップ及び ETC2.0 含む ITS スポット (2011 年 ~) 高速道路上の事故多発地点の手前での注意喚起など 運転支援情報を提供 安全運転支援システム 車車間 歩車間通信等位置 速度情報等をやりとりし 出会い頭の衝突等を回避 前方車両等の自動検知 車載レーダー ( 電波 超音波 赤外線 ) カメラ車両等を検知し ドライバーへの注意喚起 車間距離の維持 緊急時のブレーキなど運転支援 左右 後方の障害物の自動検知 車載レーダー ( 電波 超音波 ) カメラ障害物の検知 ドライバーへの注意喚起等

自動走行の実現に向けた総務省の取組 2 ITS( 高度道路交通システム ) は 情報通信技術を用いて 人 道路 車両 を結び 交通事故 渋滞などといった道路交通問題の解決を目的とする新しい道路交通システム ITS 関係省庁として 総務省は 内閣府 警察庁 経済産業省 国土交通省と連携して自動走行の実現に向けた取組を推進 1ITS に関する制度整備 2 研究開発 (SIP) 3 研究開発 (ICT) 紐付け 動的情報 (<1sec) 准動的情報 (<1min) 准静的情報 (<1hour) 静的情報 (<1month) 基盤 安全運転支援や自動走行の実現に向けて 周辺の車両や歩行者 信号情報等を把握する無線通信システムや高精度車載レーダー等の制度整備を実施 荒天時でも自動走行車両の死角を補完するインフラレーダー技術の開発 次世代都市交通システムの車載器を含む各種自動走行向け通信技術の開発等を実施 自動走行に必要なダイナミックマップ ( 高精度地図や道路交通情報等 ) を多数の自動走行車に適切に配信可能な無線通信ネットワーク技術の開発等を実施

ITS を発展させて実現する Connected Car 社会 3 これまでの ITS 将来の Connected Car 社会 VICS 渋滞情報提供 ETC 料金所渋滞の解消レータ ー 追突防止 ITSスポット 安全情報提供 ( それぞれは独立 ) 基本的には車がネットワークに依存しないでサービス展開 初期の自動運転機能 ( 車に搭載したカメラやレーダを活用 ) 簡単なネット接続機能 ( 携帯電話回線を利用して 車の位置情報等を収集 利用 ) 個々の ITS システムやクルマ単体でのセキュリティ対策 ITS を取り巻く世界が大きく拡大 5G ビッグデータ AI 等の進化 クルマ ネットワーク データ AI ネットとクルマがつながるのがあたりまえの世界 たくさんのクルマのセンサーがネットに接続 クルマの情報を活用した新サービス創出 -IoTによるメンテナンスの提案& 予約サービス - 近くのレストラン等を提案し 自動でナビ設定等 車とネットワークがつながり新たな価値やビジネスが創出される安全 安心な Connected Car 社会 一方でセキュリティのリスクは増大 より高度な自動運転機能 通信で最新の高精度地図や道路交通情報を入手し スムースな自動運転を実現 - 新規開通した道路でもすぐに自動運転が可能等 総合的なセキュリティ対策の重要性が増大 Connected Car 社会全体を俯瞰した総合的対策が必要 - 遠隔操作 サイバーアタック対策等

Connected Car 社会における新たなビジネス 4 モバイルネットワークの高速 大容量化やビッグデータ AI が大きく進展中 つながるクルマが増えると 新サービスもどんどん増えていくと期待 クルマ モバイルネットワークビッグデータ AI Connected Car 新しいサービス わくわくするクルマ 円滑な自動走行を実現 メンテナンスサービス 走行距離情報 急ブレーキ多発場所情報 ドライブレコーダー情報 故障診断情報 車の位置情報 ダイナミックマップ AI 学習情報 認証情報 運転診断情報 交通事故多発場所情報 情報セキュリティ プライバシー保護技術 Connected Car プラットフォーム ( クラウドベース ) 例えば 故障診断情報を元にディーラーメンテナンスを提案 & 予約 エージェントサービス 例えば おすすめのレストランや観光地等を提案し 自動でナビを設定 自動車保険 例えば ドライバーの運転特性 ( 急ブレーキが多い等 ) に応じた保険料を設定 決済 例えば ガソリンスタンドで通信により認証し ガソリン代を自動決済 自動走行の実現に向けて 車載レーダー等 車や人の位置情報など渋滞 事故情報など工事 規制情報など構造物 車線情報などダイナミックマップ ( 階層構造のデジタル地図 ) 地図情報や環境情報など リアルタイムな情報が活用可能に 安全運転支援 例えば 高精度な渋滞末尾情報や事故多発地点情報を基に注意喚起 等々 様々な分野に幅広く普及展開が期待

つながることによる 新たな脅威 5 Connected Car の 3 つの脅威への対応 1 遠隔操作 サイバーアタック対策 2データの真正性確保 3プライバシー保護 STOP 1 遠隔操作 サイバーアタック防止には クルマとネットワーク双方で対策が必要 STOP 2 データの真正性を確保するため 途中で改ざんされない仕組みが必要 ネットワーク経由での遠隔操作 ( ハンドル操作等 ) 出典 : 日本経済新聞 3 車両データのプライバシー保護を適切に行った上で 車両データの利活用を推進することが必要 クラウド これからの Connected Car を想定したセキュリティ対策 サービス開発の推進が重要 ネットワーク経由での攻撃例 ( 盗難防止装置解除等 ) 出典 :Pen Test Partners Website https://www.pentestpartners.com/

参考 電波の自動走行における活用例 ( イメージ ) 6 走行速度や交通環境等に応じ さまざまな自動走行が想定される さまざまな走行状態 高速走行 電波による 認知 判断 操作 低速走行 渋滞 駐車 車車間通信等による情報入手 ( イメージ ) さまざまな 自動走行 ( 例 ) 高速道路において 高速走行状態での自動走行 低速走行状態での自動走行 渋滞状況下での自動走行 隊列走行 一般道 ( 混合交通 ) において 市街地での自動走行 ( 歩行者 自転車と共存 ) 駐車場において 自動駐車 あらゆる状況下で さまざまな走行状態に柔軟に対応する汎用的な自動走行

参考 自動走行車の基本的な仕組み 7 自動走行車は各種レーダー カメラを数多く装備 周囲の状況を適切に把握 走行車線 レーダー情報 先行車 自動走行車は 地図情報と周囲の情報を突き合わせて走行方法を判断 操作 カメラ情報 自車 側壁 後方車 様々な状況に対応出来るよう研究開発が進められている カメラ レーダー情報 各自動車メーカー HP より抜粋

(2) Simplified Graphic display type 参考 ITS において利用している周波数 8 700MHz 帯安全運転支援システム ETC ( 自動料金収受システム ) 車載レーダーシステム 24/26GHz 帯 UWB レーダー, 79GHz 帯高分解能レーダー 車車間通信等により衝突を回避 60/76GHz 帯長距離レーダー 1620 khz 76~90 MHz 755.5~764.5 MHz 2.5GHz 5770~5850 MHz 22~29 GHz 60~61 GHz 76~77 GHz 78~81 GHz khz GHz 路側放送 (Highway radio) VICS ( 道路交通情報通信システム ) 狭域通信システム (DSRC ITS スポット ) (1) Text display type (2) Simplified Graphic display type (3) Map display type

参考 ITS Connect(700MHz 帯安全運転支援システム ) の実用化 9 2015 年 9 月 トヨタ自動車が 760MHz 帯を利用した車車間通信システム及び路車間通信システムに対応した車の販売開始 ( 同年 10 月 ) を発表 ITS 専用周波数を利用した車車間通信の実用化は世界初 ITS Connect とは? ITS( 高度道路交通システム ) 専用周波数 (760MHz 帯 ) を利用した車と車 車と道路をつなぐ無線システム 様々な情報提供等により安全で快適な運転を支援 対応車では メーターパネルの表示や音声を通じて 運転者に対する注意喚起 情報提供等を実施 車車間通信システム 緊急車両存在通知緊急走行車 ( 本システム対応車両 ) が周辺にいる場合に 自車に対するおよその方向 距離 緊急車両の進行方向を表示 通信利用型レーダークルーズコントロール先行車が本システム対応車両の場合 先行車両の加減速情報を用い 車間距離や速度の変動を抑え スムースな追従走行を実現 路車間通信システム 赤信号注意喚起赤信号 ( 本システム対応信号 ) の交差点に近づいてもアクセルペダルを踏み続けるなど ドライバーが赤信号を見落としている可能性がある場合に 注意喚起 信号待ち発進準備案内赤信号 ( 本システム対応信号 ) で停車したとき 赤信号の待ち時間の目安を表示 右折時注意喚起交差点 ( 本システム対応信号 ) で右折待ち停車時に 対向車線の直進車や 右折先に歩行者がいるにもかかわらず ドライバーが発進しようとするなど 見落としの可能性がある場合に 注意喚起 ( 交差点に設置されたレーザー車両検知機の情報を取得して実現 ) 本ページのイメージ図 説明などはトヨタ社ホームページに掲載されているものを再構成 簡素化等したもの