< 用法 用量に関連する使用上の注意 > 1. 毎日一定の時刻に服用させること. 2. 本剤の投与にあたっては飲み忘れ等がないよう服用方法を十分指導すること. 3. 初めて服用させる場合, 原則として月経第 1 ~ 5 日目に服用を開始させること. 4. 万一前日の飲み忘れに気付いた場合, 直ちに前

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患者向医薬品ガイド 2017 年 6 月更新 ヤーズ配合錠 この薬は? 販売名 一般名 含有量 (1 錠中 ) ヤーズ配合錠 YAZ ドロスピレノン Drospirenone エチニルエストラジオールベータデクス Ethinylestradiol Betadex ドロスピレノン 3mg エチニルエス

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患者向医薬品ガイド

ジェミーナ配合錠

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1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

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マーベロン21,28 患者向医薬品ガイド

アンジュ21錠・28錠

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患者向医薬品ガイド

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添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

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ファボワール錠21/28 患者向医薬品ガイド

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医薬品の適正使用に欠かせない情報です

トリキュラー錠21・28

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

クラリチンドライシロップ 1% クラリチン錠 10mg クラリチンレディタブ錠 10mg 第 1 部申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 (7) 同種同効品一覧 シェリング プラウ株式会社

「ガスメット錠10mg・20mg」「ガスメットD錠10mg・20mg」使用上の注意改訂のお知らせ

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

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多量の性器出血があったとき 装着後数ヵ月以降に月経時期以外の 発熱をともなう下腹部痛があったとき 性交時にパートナーが子宮口の除去糸に触れ 陰茎痛を訴えたとき 脱出やずれが疑われる * 症状があるとき ( 出血や下腹部の痛み 腰痛の症状が続くなど ) * ご自身で腟内の除去糸を確認して脱出の有無を確

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患者向医薬品ガイド

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

減量・コース投与期間短縮の基準

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医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

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1. 重篤な不正出血の発現状況 ( 患者背景 ) (1) 患者背景 ( 子宮腺筋症 子宮筋腫合併例の割合 ) 重篤な不正出血発現例の多くは子宮腺筋症を合併する症例でした 重篤な不正出血を発現した 54 例中 48 例 (88.9%) は 子宮腺筋症を合併する症例でした また 子宮腺筋症 子宮筋腫のい

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ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

デベルザ錠20mg 適正使用のお願い

膿疱性乾癬の効能追加 ( 承認事項の 部変更承認 ) に伴う改訂 改訂内容 ( 該当部のみ抜粋 ) 警告 1.~3. 4. 関節リウマチ患者では, 本剤の治療を行う前に, 少なくとも 1 剤の抗リウマチ薬等の使用を十分勘案すること. また, 本剤についての十分な知識とリウマチ治療の経験をもつ医師が使

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改訂後 ( 下線 : 追加記載 ) 改訂前 ( 下線 : 削除 ) 使用上の注意 1) 腎障害のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ]( 用法 用量に関連する使用上の注意 の項参照 ) 2)~ 4) 現行のとおり テオフィリン リトナビル 中枢神経抑制剤アルコール ( 飲酒 ) ピルシ

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

平成14年度研究報告

目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

スライド 1

相互作用DB

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 特定使用成績調査

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

重篤な副作用は 自然流産の 1 例 1 件であった 本症例は 本剤服用後も性交があり どの時点での妊娠か判断できず 本剤と自然流産との関連は評価できないと考えた 非重篤な副作用のうち 使用上の注意から予測できない副作用は 腹部膨満及び月経困難症各 2 件 腹部不快感 口内炎 ざ瘡 尿臭異常 月経障害


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タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

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副作用収集状況 市販直後調査期間中 (2011 年 4 月 11 日 ~2011 年 10 月 31 日 ) に収集された副作用は 200 例 258 件でした そのうち 重篤な副作用は 8 例 14 件でした 副作用の内訳を表 1 に示します 重篤な副作用は 高カルシウム血症 3 件 意識変容状態

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タフィンラーカプセル50mg/75mg、メキニスト錠0.5mg/2mg 添付文書改訂のお知らせ

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1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

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1 ピルってなに? 2 海外でのピル事情 3 ピルの作用機序は? 4 ピルの避妊効果は? 5 ピルの種類は? 6 ピルの飲み方は? 7 ピルの使用上の注意 8 ピルの副作用 9 ピルの避妊以外のメリットは?

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ジエノゲストOD錠1mg「モチダ」

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はじめに ディナゲスト錠 1mg は独イエナファーム社 ( 現バイエル シエーリング ファーマ社の子会社 ) にて合成されたプロゲスチン ( 一般名 : ジエノゲスト ) で バイオアベイラビリティーが 90.6% と高い経口投与可能な製剤です ジエノゲストはプロゲステロン受容体に対する選択的なアゴ

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シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

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ベージニオ(アベマシクリブ)患者向医薬品ガイド

AC 療法について ( アドリアシン + エンドキサン ) おと治療のスケジュール ( 副作用の状況を考慮して 抗がん剤の影響が強く残っていると考えられる場合は 次回の治療開始を延期することがあります ) 作用めやすの時間 イメンドカプセル アロキシ注 1 日目は 抗がん剤の投与開始 60~90 分

改訂前 用法 用量 多発性骨髄腫デキサメタゾンとの併用において 通常 成人にはレナリドミドとして 1 日 1 回 25 mg を 21 日間連日経口投与した後 7 日間休薬する これを 1 サイクルとして投与を繰り返す なお 患者の状態により適宜減量する 5 番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群

診断がついていない性器出血のある人 *1 稽留( けいりゅう ) 流産または子宮外妊娠の人 *1: 稽留 ( けいりゅう ) 流産 : 胎児が子宮内で死亡し 子宮内に停滞しているが 母体に自覚症状がない状態 肝臓に重度の障害がある人 乳癌または生殖器癌の疑いがある人 または過去にこれらの病気になった

表イ 同種同効品一覧表

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

プラザキサ服用上の注意 1. プラザキサは 1 日 2 回内服を守る 自分の判断で服用を中止し ないこと 2. 飲み忘れた場合は 同日中に出来るだけ早く1 回量を服用する 次の服用までに 6 時間以上あけること 3. 服用し忘れた場合でも 2 回量を一度に服用しないこと 4. 鼻血 歯肉出血 皮下出

術後AC療法

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

患者向医薬品ガイド

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この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にインチュニブ錠に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 妊

5 がん化学療法に附随する消化器症状への対応 下痢, 便秘および 重篤な消化管症状への対応 後藤歩, 小栗千里, 光永幸代, 市川靖史 小林規俊, 前田愼, 遠藤格

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません エストロゲン依存性悪性腫瘍 ( 乳癌や子宮内膜癌など ) のある人またはその疑 いのある人 過去に乳癌と診断された人 未治療の子宮内膜増殖症のある人 血栓性静脈炎の人 肺塞栓症の人 または過去にこれらの病気と診断された

市販直後調査の実施状況 デベルザ 錠 アプルウェイ 錠 一般的名称 イプラグリフロジン L- プロリン ダパグリフロジンプロピレン グリコール水和物 ルセオグリフロジン水和物 トホグリフロジン水和物 調査実施期間 製造承認 2014/04/30 製造承認 2014/08/22 製造承認 2014/0

別紙様式 (Ⅱ)-1 添付ファイル用 商品名 : イチョウ葉脳内 α( アルファ ) 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績による食経験の評価 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) 弊社では当該製品 イチョウ葉脳内 α( アルファ ) と同一処方の製品を 200

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

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症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

Transcription:

2018 年 8 月作成 ( 第 1 版 ) 処方箋医薬品注 ) 月経困難症治療剤 日本標準商品分類番号 872482 LD ULD 承認番号 23000AMX00787 23000AMX00788 薬価収載薬価基準未収載販売開始 ノルエチステロン エチニルエストラジオール配合製剤 貯法 : 遮光 気密容器, 室温保存使用期限 : 外箱等に表示 注 ) 注意 - 医師等の処方箋により使用すること 禁忌 ( 次の患者には投与しないこと ) 1. 本剤の成分に対し過敏性素因のある患者 2. エストロゲン依存性悪性腫瘍 ( 例えば乳癌, 子宮内膜癌 ), 子宮頸癌及びその疑いのある患者 [ 腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがある.] 3. 診断の確定していない異常性器出血のある患者 [ 性器癌の疑いがある. 出血が性器癌による場合は, 癌の悪化あるいは顕性化を促すことがある.] 4. 血栓性静脈炎, 肺塞栓症, 脳血管障害, 冠動脈疾患又はその既往歴のある患者 [ 血液凝固能が亢進され, これらの症状が増悪することがある.] 5.35 歳以上で 1 日 15 本以上の喫煙者 [ 心筋梗塞等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある.] 6. 前兆 ( 閃輝暗点, 星型閃光等 ) を伴う片頭痛の患者 [ 前兆を伴う片頭痛の患者は前兆を伴わない患者に比べ脳血管障害 ( 脳卒中等 ) が発生しやすくなるとの報告がある.] 7. 肺高血圧症又は心房細動を合併する心臓弁膜症の患者, 亜急性細菌性心内膜炎の既往歴のある心臓弁膜症の患者 8. 血管病変を伴う糖尿病患者 ( 糖尿病性腎症, 糖尿病性網膜症等 ) 9. 血栓性素因のある患者 10. 抗リン脂質抗体症候群の患者 11. 手術前 4 週以内, 術後 2 週以内, 産後 4 週以内及び長期間安静状態の患者 [ 血液凝固能が亢進され, 心血管系の副作用の危険性が高くなることがある.( 重要な基本的注意 (6) の項参照 )] 12. 重篤な肝障害のある患者 [ 代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため, 症状が増悪することがある.] 13. 肝腫瘍のある患者 14. 脂質代謝異常のある患者 [ 血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある. また, 脂質代謝に影響を及ぼす可能性があるため, 症状が増悪することがある.] 15. 高血圧のある患者 ( 軽度の高血圧の患者を除く ) [ 血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある. また, 症状が増悪することがある.] 16. 耳硬化症の患者 17. 妊娠中に黄疸, 持続性そう痒症又は妊娠ヘルペスの既往歴のある患者 [ 症状が再発するおそれがある.] 18. 妊婦又は妊娠している可能性のある患者 ( 妊婦, 産婦, 授乳婦等への投与 の項参照 ) 19. 授乳婦 ( 妊婦, 産婦, 授乳婦等への投与 の項参照 ) 20. 骨成長が終了していない可能性がある患者 [ 骨端の早期閉鎖を来すおそれがある.] 21. オムビタスビル水和物 パリタプレビル水和物 リトナビル配合剤を投与中の患者 ( 相互作用 の項参照 ) 組成 性状 販売名フリウェル配合錠 LD あすか 成分 含量 添加物 1 錠中 日局ノルエチステロン 1 mg 日局エチニルエストラジオール 0.035mg 無水乳糖, 乳糖水和物, 部分アルファー化デンプン, ステアリン酸マグネシウム 剤形白色の素錠 外 形 識別コード 表側面裏 直径 6.5mm 厚さ 2.2mm 重量 100mg AK396 販売名フリウェル配合錠 ULD あすか 成分 含量 添加物 1 錠中 日局ノルエチステロン 1 mg 日局エチニルエストラジオール 0.02mg 無水乳糖, 乳糖水和物, 部分アルファー化デンプン, ステアリン酸マグネシウム 剤形白色の素錠 外 形 識別コード 効能 効果 月経困難症 用法 用量 表側面裏 直径 6.5mm 厚さ 2.2mm 重量 100mg AK406 1 日 1 錠を毎日一定の時刻に 21 日間経口投与し, その後 7 日間休薬する. 以上 28 日間を投与 1 周期とし, 出血が終わっているか続いているかにかかわらず,29 日目から次の周期の錠剤を投与し, 以後同様に繰り返す. -1-

< 用法 用量に関連する使用上の注意 > 1. 毎日一定の時刻に服用させること. 2. 本剤の投与にあたっては飲み忘れ等がないよう服用方法を十分指導すること. 3. 初めて服用させる場合, 原則として月経第 1 ~ 5 日目に服用を開始させること. 4. 万一前日の飲み忘れに気付いた場合, 直ちに前日の飲み忘れた錠剤を服用し, 当日の錠剤も通常の服薬時刻に服用する. 2 日以上服薬を忘れた場合は, 気付いた時点で前日分の 1 錠を服用し, 当日の錠剤も通常の服薬時刻に服用し, その後は当初の服薬スケジュールとおり服用を継続すること. 使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) (1) 子宮筋腫のある患者 [ 筋腫の腫大を促すことがあるので, 定期的に内診や画像診断等の検査を行うなど慎重に投与すること.] (2)40 歳以上の患者 [ 一般に心筋梗塞等の心血管系の障害が発生しやすくなる年代であるため, これを助長するおそれがある.] (3) 乳癌の既往歴のある患者 [ 乳癌が再発するおそれがある.] (4) 乳癌の家族歴又は乳房に結節のある患者 [ エストロゲン投与と乳癌発生との因果関係についてその関連性を示唆する報告もあるので, 定期的に乳房検診を行うなど慎重に投与すること.] (5) 喫煙者 ( 禁忌 の項参照 ) (6) 肥満の患者 (7) 血栓症の家族歴を持つ患者 (8) 前兆を伴わない片頭痛の患者 [ 脳血管障害 ( 脳卒中等 ) が発生しやすくなるとの報告がある.] (9) 心臓弁膜症の患者 ( 禁忌 の項参照 ) (10) 軽度の高血圧 ( 妊娠中の高血圧の既往も含む ) のある患者 ( 禁忌 の項参照 ) (11) 耐糖能の低下している患者 ( 糖尿病患者及び耐糖能異常の患者 ) [ 耐糖能が低下することがあるので, 十分コントロールを行いながら投与すること.] (12) ポルフィリン症の患者 (13) 肝障害のある患者 ( 禁忌 の項参照 ) (14) 心疾患, 腎疾患又はその既往歴のある患者 [ ナトリウム又は体液の貯留により症状が増悪することがある.] (15) てんかん患者 (16) テタニーのある患者 2. 重要な基本的注意 (1) 本剤を避妊目的で使用しないこと. (2) 本剤の服用により, 年齢, 喫煙, 肥満, 家族歴等のリスク因子の有無にかかわらず血栓症があらわれることがあるので, 次のような症状があらわれた場合は直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと. 緊急対応を要する血栓症の主な症状下肢の急激な疼痛 腫脹, 突然の息切れ, 胸痛, 激しい頭痛, 四肢の脱力 麻痺, 構語障害, 急性視力障害等患者に対しても, このような症状があらわれた場合は, 直ちに服用を中止し, 救急医療機関を受診するよう説明すること. -2- (3) 本剤の服用中に, 血栓症が疑われる症状があらわれた場合は, 投与を中止するなど適切な処置を行うこと. 血栓症が疑われる症状下肢の疼痛 腫脹 しびれ 発赤 熱感, 頭痛, 嘔気 嘔吐等 (4) 血栓症のリスクが高まる状態 ( 体を動かせない状態, 顕著な血圧上昇, 脱水等 ) が認められる場合は, 投与を中止するなど適切な処置を行うこと. (5) 患者には, 投与開始時及び継続時に以下について説明すること. 血栓症は生命に関わる経過をたどることがあること. 血栓症が疑われる症状があらわれた場合や, 血栓症のリスクが高まる状態になった場合は, 症状 状態が軽度であっても直ちに服用を中止し医師等に相談すること. 血栓症を疑って他の医療機関を受診する際は, 本剤の使用を医師に告知し, 本剤による血栓症を念頭においた診察を受けられるようにすること. (6) 本剤服用中にやむを得ず手術が必要と判断される場合には, 血栓症の予防に十分配慮すること ( 禁忌 の項参照 ). (7) 年齢及び喫煙量により心血管系の重篤な副作用の危険性が増大するとの報告があるので, 本剤服用患者には禁煙するよう指導すること ( 禁忌 の項参照 ). (8) 本剤の投与に際しては, 患者の病歴調査及び検診が必要である. この検診には, 血圧測定, 乳房 腹部の検査及び臨床検査が含まれる. 本剤投与中は 6 カ月毎の検診を行い, 1 年に 1 回以上, 子宮 卵巣を中心とした骨盤内臓器の検査を行うこと. また, 1 年に 1 回, 子宮頸部の細胞診の実施を考慮すること. (9) 乳癌の検査は, 患者に自己検診を行うよう指導すること. 特に, 乳癌の家族歴又は乳房に結節のある患者では注意が必要である. (10) 本剤投与中の器質的疾患を伴う月経困難症患者では, 不正性器出血の発現に注意するとともに定期的に内診及び超音波検査等を実施して, 器質的疾患の増悪の有無を確認すること. 特に, 子宮内膜症性卵巣嚢胞 ( 卵巣チョコレート嚢胞 ) は, 自然経過において悪性化することを示唆する報告があるので, 画像診断や腫瘍マーカー等の検査も行うこと. 本剤投与中に腫瘤が増大するなど器質的疾患の増悪が認められる場合は, 他の治療法も勘案したうえで投与継続の可否を判断すること. (11) 本剤投与中は経過を十分に観察し, 期待する効果が得られない場合には漫然と投与を継続せず, 他の適切な治療を考慮すること. (12) 本剤の 1 年を超える投与における有効性及び安全性は確立していないので, 1 年を超える投与は治療上必要と判断される場合にのみ行い, 定期的に画像診断及び臨床検査 ( 血液検査等 ) を行うなど, 患者の状態に十分注意すること. (13) フリウェル配合錠 ULD あすか のエチニルエストラジオールの用量はフリウェル配合錠 LD あすか より低用量であり, ノルエチステロン エチニルエストラジオール配合錠の臨床試験において ULD 製剤が LD 製剤と比較して不正性器出血の発現率が高いことを踏まえ, 症状や治療目標に応じて治療薬を選択すること. (14) 服用中に不正性器出血が発現した場合, 通常は投与継続中に消失するが, 長期間持続する場合は, 腟細胞診等の検査で悪性疾患によるものではないことを確認の上, 投与すること. (15) 本剤の投与に際しては, 問診, 内診, 基礎体温の測定, 免疫学的妊娠診断等により, 妊娠していないことを十分に確認すること. (16) 本剤投与により希発月経等の月経異常や不正性器出血がみられる. 患者にはあらかじめ十分に説明し, 通常の月経に比べて出血量が多く持続日数が長い場合ある

いは月経の発来がない場合には, 医師へ相談するよう指導すること. 出血が続く患者には必要に応じて血液検査等を実施し, 異常が認められた場合には鉄剤の投与又は本剤の投与中止など適切な処置を行うこと. (17) 服用中に消退出血が 2 周期連続して発来しなかった場合, 投与継続に先だって妊娠していないことを確認すること. (18) 服用中に激しい下痢, 嘔吐が続いた場合には本剤の吸収不良をきたすことがあり, 妊娠する可能性が高くなるので注意すること. (19) 妊娠を希望する場合には, 本剤の服用を中止後に月経周期が回復するまで避妊させることが望ましい. (20) 本剤は黄体ホルモンと卵胞ホルモンの配合剤であることから, 黄体ホルモン又は卵胞ホルモンを含有する薬剤 ( 経口避妊薬等 ) を使用している場合は, 本剤の投与開始前に中止させること. また, 本剤投与中にこれらの薬剤を使用しないよう患者に指導すること. 3. 相互作用 (1)[ 併用禁忌 ]( 併用しないこと ) オムビタスビル水和物 パリタプレ ビル水和物 リトナビル配合剤ヴィキラックス エチニルエストラジオール含有経口避妊薬を併用した患者において ALT (GPT) 上昇が高頻度に認められている. なお, オムビタスビル水和物 パリタプレビル水和物 リトナビル配合剤治療終了の約 2 週間後から本剤の投与を再開できる. (2)[ 併用注意 ]( 併用に注意すること ) 副腎皮質ホルモンこれらの薬剤の作用が増プレドニゾロン等強するおそれがある. 三環系抗うつ剤イミプラミン等セレギリン塩酸塩シクロスポリンテオフィリンオメプラゾール チザニジン リファンピシンリファブチン バルビツール酸系製剤フェノバルビタール等ヒダントイン系製剤フェニトインナトリウム等カルバマゼピンボセンタンモダフィニルトピラマート テトラサイクリン系抗生物質テトラサイクリン等ペニシリン系抗生物質アンピシリン等 テルビナフィン塩酸塩 本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある. 本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制すると考えられる. 本剤は肝の薬物代謝酵素 (CYP1A2) を阻害し, この薬剤の代謝を抑制すると考えられる. これらの薬剤は肝の薬物代謝酵素 (CYP3A4 等 ) を誘導し, 本剤の代謝を促進すると考えられる. これらの薬剤は肝の薬物代謝酵素を誘導し, 本剤の代謝を促進すると考えられる. これらの薬剤は腸内細菌叢を変化させ, 本剤の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられる. 黄体ホルモン 卵胞ホルモン配合剤との併用で, 月経異常があらわれたとの報告がある. Gn-RH 誘導体これらの薬剤の作用を減ブセレリン酢酸弱するおそれがある. 塩等 これらの薬剤は性ホルモンの分泌を低下することにより薬効を示すため, 性ホルモンである本剤の投与によってこれらの薬剤の効果を減弱する可能性が考えられる. -3- 血糖降下剤インスリン製剤スルフォニル尿素系製剤スルフォンアミド系製剤ビグアナイド系製剤等 ラモトリギンモルヒネサリチル酸 テラプレビル HIV プロテアーゼ阻害剤ネルフィナビルメシル酸塩ホスアンプレナビル ( リトナビル併用時 ) リトナビルダルナビル ( リトナビル併用時 ) ロピナビル リトナビル配合剤 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤ネビラピン HIV プロテアーゼ阻害剤アタザナビルインジナビル 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤エトラビリン 血糖降下剤の作用が減弱するおそれがある. 血糖値その他患者の状態を十分観察し, 血糖降下剤の用量を調節するなど注意する. これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがある. 本剤は耐糖能を低下させ, 血糖降下剤の作用を減弱させると考えられる. 本剤はこれらの薬剤のグルクロン酸抱合を促進すると考えられる. エチニルエストラジオールのAUCが低下するおそれがある. エチニルエストラジオールの血中濃度が低下するおそれがある. リトナビルは薬物代謝酵素を誘導し, 本剤の代謝を促進すると考えられる. この薬剤は薬物代謝酵素を誘導し, 本剤の代謝を促進すると考えられる. これらの薬剤は本剤の代謝酵素 この薬剤は本剤の代謝酵素 (CYP2C9) を阻害すると考えられる. アプレピタントホスアプレピタント 本剤の効果が減弱されるおそれがある. 機序は解明されていないが, これらの薬剤との併用により本剤の代謝が亢進すると考えられる. フルコナゾール ボリコナゾール アセトアミノフェン ルフィナミド セイヨウオトギリソウ (St. John's Wort, セント ジョーンズ ワート ) 含有食品 本剤の血中濃度が上昇すフルコナゾールはるおそれがある. 本剤の代謝酵素 ボリコナゾールの血中濃 度が上昇するおそれがある. アセトアミノフェンの血中濃度が低下するおそれがある. 本剤の効果が減弱化するおそれがある. 本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがあるの で, 本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること. ボリコナゾールは本剤の代謝酵素 本剤がボリコナゾールの代謝酵素 (CYP2C19) を阻害すると考えられる. アセトアミノフェンはエチニルエストラジオールの硫酸抱合を阻害すると考えられる. 本剤が肝におけるアセトアミノフェンのグルクロン酸抱合を促進すると考えられる. この食品は肝の薬物代謝酵素を誘導し, 本剤の代謝を促進すると考えられる. 4. 副作用本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない. (1) 重大な副作用 1) 血栓症 ( 頻度不明 ): 血栓症 ( 四肢, 肺, 心, 脳, 網膜等 ) があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 下肢の急激な疼痛 腫脹, 突然の息切れ, 胸痛, 激しい頭痛, 四肢の脱力 麻痺, 構語障害, 急

性視力障害等の症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと. 2) アナフィラキシー ( 頻度不明 ): アナフィラキシー ( 呼吸困難, 蕁麻疹, 血管浮腫, そう痒感等 ) があらわれることがあるので, このような症状があらわれた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと. (2) その他の副作用 過敏症注 1) 発疹, 薬疹, 顔面浮腫 血液貧血 頻度不明 内分泌代謝注 2) 浮腫, 体重増加, 体重減少, 高プロラクチン血症, 高脂血症 精神神経頭痛, 倦怠感, めまい, いらいら感, ふらつき, 感覚鈍麻, 嗅覚錯誤, 眠気, 不眠症, 感情不安定, 顔面感覚鈍麻, 片頭痛, 異常感, 知覚過敏, 睡眠障害, 振戦, 神経過敏, 頭重, しびれ感 眼注 2) 霧視, 網膜血流障害による視力障害 循 環 器 血圧上昇, 動悸, ほてり, 末梢性浮腫, 起立性低 血圧 消 化 器 悪心, 上腹部痛, 嘔吐, 腹痛, 下痢, 便秘, 胃痛, 腹部膨満, 鼓腸, 胃炎, 過敏性腸症候群, 胃不快感, 歯痛, 排便痛, 消化管運動障害, 口内炎, 食欲不振, 痔核, 腸炎, 腹部不快感, 消化不良, 胃腸炎, 食欲亢進, 口渇, 胸やけ 肝 臓注 2) 肝機能異常, 黄疸 皮 膚 ざ瘡, 湿疹, 蕁麻疹, 多形紅斑, アトピー性皮膚 炎, 女性陰部そう痒症, 紅斑, そう痒症, 皮膚乾 燥, 紫斑, 色素沈着注 3), 脱毛症, 結節性紅斑 筋 骨格 腎 尿路 下肢痛, 背部痛, 筋痙縮, 筋骨格硬直 尿道炎, 尿中蛋白陽性 卵 巣 出血性卵巣嚢胞, 卵巣新生物, 卵巣嚢胞, 卵巣血 腫, 卵巣出血 子 宮 不正性器出血 ( 破綻出血, 点状出血 ), 希発月経, 月経過多, 下腹部痛, 過少月経, 頻発月経, 無月経, 不規則月経, 性器分泌物, 子宮肥大, 消退出血不規則, 性交出血, 子宮類線維腫の変性, 子宮平滑筋腫, 子宮頸管ポリープ, 月経前症候群, 子宮出血, 経血量の変化, 帯下の増加 乳 房 乳房痛, 乳房不快感, 乳房緊満感, 乳房萎縮, 乳 汁分泌, 乳癌, 乳房腫瘤, 乳汁漏出症, 線維嚢胞 性乳腺疾患, 乳腺線維腺腫 臨床検査 AST(GOT) 増加,ALT(GPT) 増加,γ-GTP 増加, プラスミノーゲン増加, 血中トリグリセリド増加, 血中コレステロール増加, 血中フィブリノゲン増加, 血中鉄減少, 血小板数増加, 血中ビリルビン増加, 血中鉄増加, 子宮頸部スミア異常, フィブリン D ダイマー増加 そ の 他 性欲減退, 熱感, 胸部不快感, 炎症性疼痛, 帯状疱疹, 副鼻腔炎, 齲歯, カンジダ症, 鼻炎, 髄膜腫, 発熱, 耳鳴, 外陰腟乾燥, アレルギー性鼻炎, 多汗 注 1) 投与を中止すること. 注 2) 投与を中止するなど適切な処置を行うこと. 注 3) 長時間太陽光を浴びないよう注意すること. 5. 妊婦, 産婦, 授乳婦等への投与 (1) 妊婦には投与しないこと. (2) 妊娠が確認された場合には投与を中止すること. なお, 2 周期連続して消退出血が発来しなかった場合, 妊娠している可能性があるため, 妊娠の有無について確認すること. [ 妊娠中の服用に関する安全性は確立されていない.] (3) 授乳中の患者には投与しないこと. [ 母乳の量的質的低下が起こることがある. また, 母乳中への移行, 児において黄疸, 乳房腫大が報告されている.] 6. 小児等への投与小児等に対する安全性は確立されていない ( 使用経験がない ). 7. 臨床検査結果に及ぼす影響含有するエチニルエストラジオールの作用による血清蛋白 ( コルチコイド結合性グロブリン, サイロキシン結合性グロブリン等 ) の増加により, 総コルチゾール, 総 T3, 総 T4 の上昇がみられることがある. また, これらの遊離型は変化しないとされている. これら検査値の判定に際しては注意すること. 8. 適用上の注意薬剤交付時 PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服用するよう指導すること (PTP シートの誤飲により, 硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し, 更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている ). 9. その他の注意 (1) 外国の疫学調査の結果, 静脈血栓症のリスクは, 経口避妊薬を服用している女性は服用していない女性に比し,3.25~4.0 倍高くなるとの報告がある. また, 静脈血栓症のリスクは経口避妊薬服用開始の最初の 1 年間において最も高くなるとの報告がある. さらに, 外国での大規模市販後調査の結果, 初めて経口避妊薬の服用を開始した時だけでなく, 4 週間以上の中断後に服用を再開した時又は 4 週間以上の中断後に別の経口避妊薬へ切り替えた時にも静脈血栓症のリスクが上昇し, そのリスクは服用開始後 3 カ月間が特に高いとの報告がある. (2) 外国での疫学調査の結果, 経口避妊薬の服用により乳癌及び子宮頸癌になる可能性が高くなるとの報告がある. (3) 外国で, 経口避妊薬を 2 年以上服用した場合, 良性肝腫瘍が 10 万人当たり 3.4 人発生するとの報告がある. また, 腫瘍の破裂により腹腔内出血を起こす可能性がある. 一方, 悪性肝腫瘍 ( 肝癌 ) の発生率は極めて低く,100 万人当たり 1 人に満たない. (4) 卵胞ホルモン剤を妊娠動物 ( マウス ) に投与した場合, 児の成長後腟上皮及び子宮内膜の悪性変性を示唆する結果が報告されている. また, 新生児 ( マウス ) に投与した場合, 児の成長後腟上皮の悪性変性を認めたとの報告がある. (5) 外国で, 経口避妊薬の服用により全身性エリテマトーデス (SLE) の悪化, 溶血性尿毒症症候群 (HUS) があらわれたとの報告がある. (6) 外国で, 経口避妊薬の服用による角膜厚の変化等によりコンタクトレンズがうまく調整されないため, 視力 視野の変化, 装用時の不快感等がみられたとの報告がある. 薬物動態 1. 吸収 血中濃度 LD 1) (1) 単回投与健常成人女性 29 例への本剤 ( ノルエチステロン 1 mg, エチニルエストラジオール0.035mg) 単回投与時の薬物動態パラメータは, 以下のとおりであった. AUC0- (ng hr/ml) ノルエチステロン 75.2±34.1 12.4±4.4 1.7±1.0 6.8±1.1 エチニルエストラジ 0.923±0.357 0.094±0.031 1.4±0.5 9.3±3.7 オール (2) 反復投与 2) (mean±s.d., n=29) 健常成人女性 9 例に本剤と同一成分 含量の薬剤を 21 日間反復投与した場合の薬物動態パラメータは, 以下のとおりであった. AUC0-24 (ng hr/ml) ノルエチステロン 175.7±51.3 22.4±11.1 2.6±3.7 9.7±2.2 エチニルエストラジ 1.999±0.455 0.172±0.052 1.3±1.0 12.5±2.7 オール (mean±s.d., n= 9 ) -4-

ULD (1) 単回投与 3) 健常成人女性 12 例への本剤 ( ノルエチステロン 1 mg, エチニルエストラジオール 0.02mg) 単回投与時の薬物動態パラメータは, 以下のとおりであった. AUC0-24 (ng hr/ml) ノルエチステロン 69.2±36.3 12.5±6.2 1.8±0.8 7.4±1.9 エチニルエストラジオール 0.368±0.171 0.056±0.017 1.5±0.4 5.5±2.2 (mean±s.d., n=12) (2) 反復投与ノルエチステロン, エチニルエストラジオールともに投与 4 日目から定常状態に達すると考えられる. 2. 代謝 4) ノルエチステロンは主にステロイド骨格中の A 環の還元により代謝され, その後硫酸抱合あるいはグルクロン酸抱合を受ける. エチニルエストラジオールは肝ミクロゾーム代謝酵素によって不活性代謝物へ変換され, その後硫酸抱合, あるいはグルクロン酸抱合を受ける ( ヒト ). 3. 排泄 5) ノルエチステロン及びエチニルエストラジオールは主に胆汁を経由して, 糞中に排泄された ( ラット ). 薬効薬理 本剤は, 排卵抑制作用及び子宮内膜増殖抑制作用により, プロスタグランジンの産生を抑制し, 子宮平滑筋収縮等による疼痛を緩和すると考えられる. 有効成分に関する理化学的知見 一般名 : ノルエチステロン Norethisterone[JAN] 化学名 :17-Hydroxy-19-nor-17α-pregn-4-en-20-yn-3-one 分子式 :C20H26O2 化学構造式 : 性 状 : 白色 ~ 微黄色の結晶又は結晶性の粉末で, においはない. ピリジン又はテトラヒドロフランに溶けやすく, エタノール (95) 又はジエチルエーテルにやや溶けやすく, 水にほとんど溶けない. 水酸化ナトリウム試液に溶ける. 取扱い上の注意 安定性試験 6) 最終包装製品を用いた長期保存試験 (25, 相対湿度 60%, 36 カ月 ) の結果, フリウェル配合錠 LD あすか およびフリウェル配合錠 ULD あすか は通常の市場流通下において 3 年間安定であることが確認された. 包装 フリウェル配合錠 LD あすか : 84 錠 (21 錠 4 ) 210 錠 (21 錠 10) フリウェル配合錠 ULD あすか : 63 錠 (21 錠 3 ) 252 錠 (21 錠 12) 主要文献 1) 社内資料 ( 健常成人女性への単回投与後の血中濃度検討 ) 2) 社内資料 ( 臨床第 Ⅰ 相試験 - 反復投与試験 ) 3) 社内資料 ( 健康成人女性への単回投与試験 ) 4)Orme ML E. et al.:clin. Pharmacokinet., 8 :95-136, 1983 5) 百瀬裕子他 : 基礎と臨床, 24:4841-4872, 1990 6) 社内資料 ( 安定性試験 ) 文献請求先 製品情報お問い合わせ先 主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください. あすか製薬株式会社くすり相談室 108-8532 東京都港区芝浦二丁目 5 番 1 号 TEL 0120-848-339 FAX 03-5484-8358 分子量 :298.42 融点 :203~209 性状 : 白色 ~ 微黄白色の結晶性の粉末で, においはない. エタノール (95), アセトン又はテトラヒドロフランにやや溶けにくく, ジエチルエーテルに溶けにくく, 水に極めて溶けにくい. 光によって変化する. 一般名 : エチニルエストラジオール Ethinylestradiol[JAN] 化学名 :19-Nor-17α-pregna-1,3,5(10)-triene-20-yne- 3,17-diol 分子式 :C20H24O2 化学構造式 : 分子量 :296.40 融点 :180~186 又は 142~146-5-