減価償却資産台帳の 入力マニュアル 1. 減価償却の方法を選択 目次 償却方法と計算ルール P.2 2. 旧定額法 旧定率法の計算方法 平成 19 年 3 月 31 日以前に取得した資産 P.3 3. 定額法 定率法による計算方法 平成 19 年 4 月 1 日以降に取得した資産 P.4 4. 減価償却資産台帳の入力方法 前年が白色申告で 償却中の資産がある場合 P.5 定率法を選択する場合 P.6 1) 定率法の計算方法 2) 改定取得価額 の入力方法 3) が2 年の場合の入力方法 20 万円未満の資産を 3 年均等償却する場合 P.9 30 万円未満の資産を一括経費にする場合 ( 特例措置 ) P.10 資産を破棄 譲渡( 売却 ) した場合 P.11 開業費の償却( 繰延資産 ) P.12 ソフトウェアの償却 ( 無形固定資産 ) P.13 個人資産を事業へ転用した場合 P.14 Creative Work Station Page 1
1 減価償却の方法を選択 償却方法と計算ルール 減価償却費を計算する前に 償却方法の選択が必要です 償却する資産が どれに該当するのかを以下の表で確認してください 減価償却の方法には 定額法 定率法 一括償却 (3 年均等 ) に 特例措置 を加えると 4 つの方法があります 定額法 定率法 については 平成 19 年及び平成 23 年 12 月の税制改正で 取得年月によって適用されるルールが違うため注意してください 資産の金額が 20 万円未満は 3 年で均等償却 30 万円未満であれば 全額を一括経費 ( 特例措置 ) にできますので 節税効果を考えて選択してください 特例措置は 毎年行われる税制改正で改定されますので 必ずその年度の適用ルールをチェックしてください 減価償却資産 資産区分ごとの償却方法 区分内容償却方法償却期間 有形固定資産 無形固定資産 繰延資産 減価償却できない資産 工具器具備品 車両運搬具 建物 建物付属設備 機械装置 ソフトウェア ( 購入 ) 工業所有権 営業権 開業費 研究開発費 共同施設の負担金 建物を賃貸するため の権利金など 土地 借地権 電話加入権など 旧定額法 / 旧定率法 平成 19 年 3 月 31 日までに取得したもの 定額法 / 定率法 (200% 250%) 平成 19 年 4 月 1 日以後に取得したもの 定率法の償却率の改正がありました 平成 19 年 4 月 1 日 ~ 平成 24 年 3 月 31 日 :250% 定率法平成 24 年 4 月 1 日 ~:200% 定率法 一括償却 (3 年均等 ) 20 万円未満の資産 特例措置の適用 30 万円未満の資産 適用期間 : 平成 30 年 3 月 31 日まで 旧定額法定額法 残存価額ゼロ 定額法 任意償却も可 償却しない 3 年 即時 5~10 年 定率法 旧定率法 を選択する場合は 税務署へ届出書が必要になります 特例措置は 期間限定の減税措置になります 税制改正で 改定される場合があります 平成 19 年の法改正で 減価償却の期間が短縮され 全額を償却できるようになりました 改正内容が適用されるのは平成 19 年 4 月 1 日以降に取得した資産になります 5 年 Creative Work Station Page 2
2 旧定額法 旧定率法の計算方法 平成 19 年 3 月 31 日以前に取得した資産の場合 平成 19 年 3 月 31 日までに取得した資産は 改正前の償却ルール ( 旧定額法 旧定率法 ) に従って計算します 償却方法に選択した場合は 計算ルールを理解しておいてください ソフトの 減価償却資産台帳 へ必要事項を入力いただくと 以下の計算を自動で行います 計算例 平成 19 年 3 月取得取得価額 180,000 円 4 年のパソコン 年数旧定額法旧定率法 計算ルール 取得価額 90% 旧定額法の償却率経過後 95% まで償却 その後 5 年間で 1 円まで償却 Creative Work Station Page 3 未償却残高 旧定率法の償却率経過後 ( 期首の未償却残高 償却率 ) が ( 期首の未償却残高 - 取得価額 5%) より下回った年に 95% まで償却 その後 5 年間で 1 円まで償却 4 年 4 年 償却率 0.250 0.438 1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 7 年 8 年 9 年 10 年 11 年 180,000 円 90% 0.250 10/12=33,750 円未償却残高 :146,250 円 180,000 円 90% 0.250 12/12=40,500 円未償却残高 :105,750 円 未償却残高 :65,250 円 未償却残高 :24,750 円 24,750 円 -(180,000 円 5%)=15,750 円未償却残高 :9,000 円 (9,000 円 -1 円 ) 5 年 =1,800 円未償却残高 :7,200 円 未償却残高 :5,400 円 未償却残高 :3,600 円 未償却残高 :1,800 円 1,800 円 -1 円 =1,799 円未償却残高 :1 円 180,000 円 0.438 10/12=65,700 円未償却残高 :114,300 円 114,300 円 0.438 12/12=50,063 円未償却残高 :64,237 円 64,237 円 0.438 12/12=28,135 円未償却残高 :36,102 円 36,102 円 0.438 12/12=15,812 円未償却残高 :20,290 円 20,290 円 0.438 12/12=8,887 円未償却残高 :11,403 円 11,403 円 0.438 12/12=4,994 円 4,994 円 >11403 円 - 償却限度額 11,403 円 -(180,000 円 5%)=2,403 円未償却残高 :9,000, 円 (9,000 円 -1 円 ) 5 年 =1,800 円未償却残高 :7,200 円 未償却残高 :5,400 円 未償却残高 :3,600 円 未償却残高 :1,800 円 1,800 円 -1 円 =1,799 円未償却残高 :1 円 年の中途で取得した資産は その年に事業に使用した月数分の金額になります
3 定額法 定率法による計算方法 平成 19 年 4 月 1 日以降に取得した資産の計算例 平成 19 年 4 月 1 日以後に取得した資産は 改正後の償却ルールが適用になります 定率法については 償却率の改正があり 平成 24 年 4 月 1 日以後は 200% 定率法 になります ソフトの 減価償却資産台帳 へ必要事項を入力いただくと 以下の計算を自動で行います 計算例 2 平成 19 年 4 月取得取得価額 150,000 円 4 年のパソコン 年の中途で取得した資産は その年に事業に使用した月数分の金額になります 年数定額法 250% 定率法 200% 定率法 計算ルール 取得価額 定額法の償却率経過後 1 円まで償却 1) 未償却残高 定率法の償却率 2) 改定取得価額 改定償却率償却額が 償却保証額に満たなくなった年分以後は 2) の計算式へ変更 経過後 1 円まで償却 4 年 4 年 償却率 0.250 0.625 0.500 改定償却率 1.000 1.000 償却保証率 0.05274 0.12499 償却保証額 150,000 円 0.05274=7,911 円 150,000 円 0.12499=18,749 円 1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 150,000 円 0.250 9/12=33,750 円 未償却残高 :146,250 円 150,000 円 0.250 12/12=45,000 円 未償却残高 :101,250 円 未償却残高 :56,250 円 未償却残高 :11,250 円 11,250 円 -1 円 =11,249 円未償却残高 :1 円 150,000 円 0.625 9/12=70,313 円 未償却残高 :79,687 円 79,687 円 0.625 12/12=49,805 円 未償却残高 :29,882 円 29,882 円 0.625 12/12=18,677 円 未償却残高 :11,205 円 11,205 円 0.625 12/12=7,004 円 償却額 :7,004 円 < 償却保証額 :7,911 円 変更 11,205 円 1.000 12/12 =11,205 円 11,204 円 1 円を残す 未償却残高 :1 円 150,000 円 0.500 9/12=56,250 円 未償却残高 :93,750 円 93,750 円 0.500 12/12=46,875 円 未償却残高 :46,875 円 46,875 円 0.500 12/12=23,438 円 未償却残高 :23,437 円 23,437 円 0.500 12/12=11,719 円 償却額 :11,719 円 < 償却保証額 :18,749 円 変更 23,437 円 1.000 12/12 =23,437 円 23,436 円 1 円を残す 未償却残高 :1 円! 節税効果の高い 定率法 で減価償却の計算をする場合は 確定申告期限までに税務署へ 減価償却資産の償却方法の届出書 の提出が必要です 届出書を提出していない場合は 定額法 により計算を行います Creative Work Station Page 4
4 減価償却資産台帳の入力方法 前年が白色で 償却中の資産がある場合 前年が白色申告で 償却中の資産がある場合には 収支内訳書の減価償却の計算 の欄へ記入している内容を 以下の手順で入力してください 青色申告者になると 特例措置 ( 期間限定の減税措置 ) を使って 30 万円未満の資産を一括経費にできます ただし 対象となるのは購入年度になるため 償却中の資産には適用できません ご注意ください 旧定額法 旧定率法 で 取得価額の 95% まで償却した資産は その翌年から向こう 5 年間で 1 円まで均等償却していきます No. 事業年度 : 25 19 年度 減価償却資産 繰延資産の名称 前年より 期首の未償却残高 ( 前年末残高 ) 償却累計額 面積又は数量 改定取得価額 選択入力 円円年月円円年年月 取得価額を入力例 1 パソコン 198,438 51,562 1 18 2 250,000 旧定額 4 例 2 パソコン 1 19 24 5 250,000 定率 4 例 3 一括償却資産 1 19 24 5 180,000 3 年均等 例 4 編集機材 1 19 24 3 280,000 特例 1 パソコン 149,625 30,375 1 18 24 5 180,000 定額法旧定額 4 2 3 2 前期末の未償却残高を 期首の未償却残高 へ入力 1 黄色マーカーのセルへ 資取得 1 取得価額年月産の名称 面積 数量 取得 3 償却方法 を プルダウンメニューから選択 定率法 の場合は 次ページの入力方法を参照してください 償却方法 4 を選択 4 本年中の使用期間 5 本年分の普通償却費 (2 3 4) 次年度へ 6 割増 ( 特別 ) 償却費 7 本年分の償却費合計 (5+6) 8 事業使用の割合 9 必要経費への算入金額 (7 8) 10 期末の未償却残高 月数 円 円 円 % 円 円 12 56,250 56,250 50 28,125 221,875 8 73,000 73,000 100 73,000 177,000-60,000 60,000 100 60,000 120,000 レーザープリンター - 280,000 280,000 100 280,000 0 措法 28の2 12 40,500 40,500 100 40,500 109,125 摘要! 5 本年度中の使用期間 が 12 ヶ月になっているか確認してください 6 事業使用の割合 を % で入力 7 必要経費参入額 と 期末の未償却残高 を自動計算 平成 10 年 4 月 1 日以後に取得した建物の償却方法は 旧定額法 になります 旧定率法 は選択できません Creative Work Station Page 5
定率法を選択する場合 によって毎年同じ金額を償却していく 定額法 に対して 定率法 は 購入年の償却額が大きくなります 節税効果が期待できますが 減価償却制度の改正によって 定率法 の計算が複雑になってしまいました 定率法 を選択する場合は 計算手順と 改定取得価額 の入力方法をご確認ください 1) 定率法の計算方法 (1) 取得した年度は 取得価額 償却率 ( 使用月数 /12) で計算 (2) 翌年からは 未償却残高 償却率 ( 使用月数 /12) で計算 (3) その年の償却額が 償却補償額 ( 取得価額 償却保証率 ) に満たなくなった年以後は その年の期首残高を 改定取得価額 として 償却額の計算式を 改定取得価額 改定償却率 へ変更 均等償却へ切り替える (4) を経過した年に備忘価格 1 円 ( ) まで償却 備忘価額 1 円とは : 経理上で 資産が残っていることを忘れないために残しておく帳簿価額です 破棄又は譲渡した場合に 0 になります 計算例 償却資産 事務机 取得年月 平成 19 年 4 月 取得価額 150,000 円 8 年 償 却 率 0.313 ( 定率法の償却率 ) 改定償却率 0.334 償却保証率 0.05111 償却保証額 150,000 円 0.05111=7,667 円 償却費の計算式 取得価額 * 償却率 使用月数 (00/12) *2 年目以後は 未償却残高 変更後の計算式 改正取得価額 改定償却率 年数 1 年 2 年 6 年 7 年 8 年 9 年 取得価額 ( 期首未償却残高 ) 150,000 114,788 25,571 17,568 11,701 5,834 償却費の額 35,212 35,928 8,003 6,645 改定償却率による計算 償却額が 償却保証額 :7,667 円 に満たない年から 計算式が変更になります 改定取得価額 17,568 17,568 17,568 償却費の額 5,867 5,867 5,833 期末未償却残高 114,788 78,860 17,568 11,701 5,834 1 変更する年の期首残高を 改定取得価額 として 均等償却に切り替わります が経過した年に 1 円まで償却します Creative Work Station Page 6
2) 改定取得価額 の入力方法 定率法は 償却額が 償却保証額 に満たなくなった年に 償却の基礎となる金額 と 償却率 を変更する作業が必要になります 切り替えが必要な事業年度に至った場合は 期首の未償却残高 を入力していただいた後に 改定取得価額 のがオレンジ色に変わります マーカーされた 改定取得価額 へ 期首の未償却残高 を手入力してください 変更後は 毎年 改定取得価額 への入力が必要になります 事業年度 : 19 25 年度 1 事業年度を確認して 期首の未償却残高欄へ 前年末の残高を入力してください No. 減価償却資産 繰延資産の名称 前年より 期首の未償却残高 ( 前年末残高 ) 償却累計額 面積又は数量 1 取得価額 改定取得価額 円 円 年 月 円 円 年 例 1 パソコン 198,438 51,562 1 18 23 2 250,000 旧定額 4 例 2 パソコン 1 19 24 5 250,000 定率 4 例 3 一括償却資産 1 19 24 5 180,000 3 年均等 例 4 編集機材 1 19 24 3 280,000 特例 1 事務机 17,568 132,432 1 19 20 4 150,000 17,568 定率 8 2 3 取得年月 2 改定取得価額 へ 期首の未償却残高 を手入力してください これ以後 この金額が 改定取得価額 になります 選択入力 償却方法 セルの色がオレンジに変わります 3 償却率が変わり 償却費の計算が 均等償却に切り替わります 2 償却の基礎になる金額 3 償却率 改定償却率 償却保証率 償却保証額 4 本年中の使用期間 5 本年分の普通償却費 (2 3 4) 円 円 月数 円 225,000 0.250 - - - 12 56,250 250,000 0.438 8 73,000 180,000 1/3 - - - - 60,000 280,000 - - - - - 280,000 17,568 0.313 0.334 0.05111 7,667 7,666 12 5,868 Creative Work Station Page 7
3) が 2 年の場合の入力方法 定率法では が 2 年の場合は 償却率 /1.000 になるため 実質 1 年で減価償却できることになります 計算例 2 平成 25 年 1 月取得取得価額 600,000 円 2 年の中古車 1 月に取得した場合は 購入年に 1 円を残して 全額減価償却できます 2 月以降に取得した場合は 月割りになるため 2 年で償却になります 年数 250% 定率法 2 年 償却率 1.000 改定償却率 - 償却保証率 - 1 年 2 年 600,000 円 1.000 12/12=600,000 円償却額 599,999 円 備忘価額 1 円を残す 未償却残高 : 1 円 償却額 0 円 未償却残高 : 1 円 備忘価額 1 円とは : 経理上で 資産が残っていることを忘れないために残しておく帳簿価額です 破棄又は譲渡した場合に 0 になります 減価償却資産台帳へ 定率法 (250% 200%)/ 2 年 と入力いただくと 改定取得価額 のがオレンジ色に変わります マーカーされた 改定取得価額 へ 取得価額 を手入力してください 翌年も 改定取得価額 への入力が必要になります 25 25 改定取得価額 へ 取得価額 を手入力してください セルの色がオレンジに変わります Creative Work Station Page 8
20 万円未満の資産を 3 年で均等償却する場合 10 万円以上 20 万円未満の資産は に関係なく 購入金額を 3 年間で均等割りして 必要経費にできます この償却方法を選択すると 償却資産税の課税対象から除外されるメリットがあります 3 年均等 を選択する場合は 資産の名称の欄へ 一括償却資産 と入力して 摘要欄へその資産内容を記入してください 一括償却資産 : 本ソフトでは 便宜上償却内容を表して 3 年均等 と記載していますが 税法上で 3 年均等償却を選択した資産を 一括償却資産 と呼んでいます No. 事業年度 : 19 25 年度 減価償却資産 繰延資産の名称 前年より 期首の未償却残高 ( 前年末残高 ) 償却累計額 面積又は数量 改定取得価額 円 円 ま 年 月 円 円 年 例 1 パソコン 198,438 51,562 1 18 2 250,000 旧定額 4 例 2 パソコン 1 25 19 5 250,000 定率 4 例 3 一括償却資産 1 25 19 5 180,000 3 年均等 例 4 編集機材 1 25 19 3 280,000 特例 1 パソコン一括償却資産 1 25 19 3 180,000 3 旧定額年均等 4 2 3 2 償却方法 は プルダウンメニューから 3 年均等 を選択 1 資産の名称へ 一括償却資取得 1 取得価額産 と入力 購入月は空欄のま年月 選択入力 償却方法 3 は空欄のまま 4 本年中の使用期間 5 本年分の普通償却費 (2 3 4) 次年度へ 6 割増 ( 特別 ) 償却費 7 本年分の償却費合計 (5+6) 8 事業使用の割合 9 必要経費への算入金額 (7 8) 10 期末の未償却残高 月数 円 円 円 % 円 円 12 56,250 56,250 50 28,125 221,875 8 73,000 73,000 100 73,000 177,000-60,000 60,000 100 60,000 120,000 レーザープリンター - 280,000 280,000 100 280,000 0 措法 28の2 10 60,000 33,750 60,000 33,750 100 60,000 33,750 120,000 146,250 編集機材 摘要 4 本年度中の使用期間 は空欄のまま 5 事業使用の割合 を % で入力 6 必要経費参入額 と 期末の未償却残高 を自動計算 7 摘要 へ資産内容を記入 Creative Work Station Page 9
30 万円未満の資産を一括経費にする場合の入力方法 青色申告者を対象にした減税措置に 平成 15 年 4 月 1 日から平成 26 年 3 月 31 日までに取得した減価償却資産で 30 万円未満であれば 合計 300 万円まで一括経費にできるという特例があります この適用を受けて 購入した年に全額を経費にする場合は 行 No.16~20 へ入力してください 行 No.1~15 は 定額法 定率法 旧定額法 旧定率法 一括償却 (3 年均等 ) が 自動計算されます No.11~15 は 本年度の使用期間 がプルダウンメニューから選択できます No. 事業年度 : 21 年度 減価償却資産 繰延資産の名称 1 行 No.16~20 へ入力してください 前年より 期首の未償却残高 ( 前年末残高 ) 償却累計額 2 償却方法へ 特例 と入力 面積又は数量 取得年月 1 取得価額 改定取得価額 選択入力 償却方法 経過年数 残存割合 2 償却の基礎になる金額 148 159 16 10 パソコン 1 25 21 2 180,000 特例 180,000 17 11 編集機材 25 21 3 540,000 特例 ( 明細は別途保管 ) 18 12 3 償却の基礎になる金額 へ取得価額を入力 資産が複数ある場合は 資産の名称 へ 他 と記入した上 取得価額 へ合計金額を入力してください 償却の基礎になる金額 へ ( 明細は別途保管 ) と記入 4 本年分の普通償却費 へ取得価額を入力 5 事業使用の割合 を % で入力 4 本年中の使用期間 5 本年分の普通償却費 (2 3 4) 次年度へ 6 割増 ( 特別 ) 償却費 7 本年分の償却費合計 (5+6) 8 事業使用の割合 9 必要経費への算入金額 (7 8) 10 期末の未償却残高 摘要 180,000 180,000 100 180,000 0 措法 28の2 540,000 540,000 100 540,000 0 措法 28の2 6 摘要 へ 措法 28 の 2 と入力! 特例措置は 期間限定の減税措置のため 税制改正で 延長 廃止されることがあります 必ず申告年度の税制を確認してください Creative Work Station Page 10
資産を破棄 譲渡 ( 売却 ) した場合 減価償却中のパソコンが壊れて破棄した 車や機材を譲渡 ( 売却 ) した場合には 帳簿上の資産残高を 0 にする処理を行います 次のような手順で入力してください! 3 年で均等償却している 一括償却資産 は 破棄 売却後も 3 年で償却を行います 入力例 定額法で償却中のパソコンを 7 月に破棄 本年度の使用期間 : 1 月 ~7 月までの 7 ヶ月 期末の未償却残高 : 破棄したため 0 になる No. 6 事業年度 : 21 年度 1 行 No.11~15 へ入力してください 前年より 減価償却資産 繰延資産の名称 期首の未償却残高 ( 前年末残高 ) 償却累計額 117 パソコン 84,375 65,625 1 19 22 4 150,000 定額法 4 128 139 10 2 資産の名称 期首の未償却残高 ほか 必要事項を面積入力取得又は 1 取得価額改定取得価額年月数量 7 摘要 へ 平次年度へ 成 21 年 7 月 破 4 本年 5 本年分の 7 本年分の 9 必要経費へ 6 割増 ( 特 8 事業使中の使普通償却費償却費合計棄 と記入 10 期末のの算入金額摘要別 ) 償却費用の割合未償却残高用期間 (2 3 4) (5+6) (7 8) 選択入力 償却方法 3 4 5 6 7 8 7 21,875 21,875 100 21,875 0 62.500 0 3 プルダウンメニューから 7 ヶ月 を選択 4 事業使用の割合 を % で入力 5 減価償却費 の金額 破棄 譲渡した場合 年の途中で 破棄 譲渡した場合は プルダウンメニューから 0 を選択してください 6 プルダウンメニューから 0 を選択 クリックすると 右のメッセージが表示されます 仕訳例 償却費の記帳方法 帳簿上には 期首の未償却残高 : 84,375 円 が 器具工具備品 の残高として残っています これを次の科目で仕訳して 帳簿の残高を 0 にします 入力は 決算仕訳入力 から行います 破棄した 7 月までの 償却額 21,875 円 減価償却費 で経費へ 期首残高 84,375 円 - 償却額 21,875=62,500 円 固定資産除却損 で経費へ 取引内容借方貸方 パソコンの減価償却費減価償却費 21,875 工具器具備品 21,875 パソコンを破棄した固定資産除却損 62,500 工具器具備品 62,500 固定資産除却損 を使用する場合は 経費の勘定科目へ追加してください Creative Work Station Page 11
開業費の償却 ( 繰延資産 ) 開業費 は ( 経費ではなく ) その支出の効果が 1 年以上の期間に及ぶものということで 繰延資産 という扱いになります 繰延資産 も 減価償却資産台帳へ記帳が必要です 償却方法は 減価償却資産と同じように 決められた償却期間で必要経費に繰り入れていきます 開業費の償却期間は 5 年です しかし 任意償却が認められているため 以下の計算方法によらずに 任意の金額を必要経費にすることができます 例えば 開業年に全額を必要経費にすることもできます 計算ルール 繰延資産の償却費の計算方法 開業費を定額法 (5 年 ) で償却する場合支出合計金額 償却期間 5 年 ( 本年中に事業に使用した月数 )/12 入力例 平成 25 年 2 月に開業 開業費 350,000 円 定額法で償却 本年度の使用期間 : 2 月 ~12 月までの 11 ヶ月 本年分の普通償却費の計算 : 350,000 5 年 11/12 ヶ月 =64,167 円 ( 端数切り上げ ) No. 事業年度 : 21 年度 減価償却資産 繰延資産の名称 1 開業費は 行 No.16~ 20 へ入力してください 前年より 期首の未償却残高 ( 前年末残高 ) 償却累計額 面積又は数量 取得年月 1 取得価額 改定取得価額 償却方法 経過年数 残存割合 2 償却の基礎になる金額 16 10 開業費 1 25 21 2 350,000 定額 5 350,000 17 11 18 12 3 5 年間で均等償却の場合は 償却方法 へ 定額 へ 5 と入力 行 No.10~12 は 手入力になります 2 取得年月 へ開業年月を 取得価額 と 償却の基礎にな 選択入力る金額 へ合計金額を入力 次年度へ 4 本年中の使用期間 7 8 9 10 11 12 5 本年分の普通償却費 (2 3 4) 6 割増 ( 特別 ) 償却費 7 本年分の償却費合計 (5+6) 8 事業使用の割合 9 必要経費への算入金額 (7 8) 10 期末の未償却残高 11 64,167 64,167 100 64,167 285,833 4プルダウンメニューから 11 ヶ月 を選択 5 本年分の普通償却費 へ 64,167 円を入力 6 事業使用の割合 へ 100% を入力 摘要 7 期末の未償却残高 が表示される 仕訳例 償却費の記帳方法 以下の仕訳を入力すると 開業費 から償却分が差し引かれ 経費に繰り入れられます 入力は 決算仕訳入力 から行います 取引内容借方貸方 開業費償却開業費償却 64,167 開業費 64,167 開業費償却 を使用する場合は 経費の勘定科目へ追加してください Creative Work Station Page 12
ソフトウェアの償却 ( 無形固定資産 ) 10 万円以上のソフトウェアは 無形固定資産になるため 資産へ計上して減価償却を行っていきます 購入したソフトウェアのは 5 年で 定額法で償却していきます 購入金額が 20 万円未満の場合は 3 年均等償却 30 万円未満の場合は 特例措置により一括経費 にすることもできます 3 年均等償却 する場合 P.8 を参照してください 特例措置により一括経費 にする場合 P.9 を参照してください 5 年の定額法で償却する場合は 次のような計算方法になります 計算ルール 無形固定資産の定額法の計算方法 ソフトウェアを定額法 (5 年 ) で償却する場合支出合計金額 定額法 (5 年 ) の償却率 0.200 ( 本年中に事業に使用した月数 )/12 入力例 平成 25 年 2 月に 350,000 円で購入 定額法 ( 残存価格ゼロ ) で償却 本年度の使用期間 : 2 月 ~12 月までの 11 ヶ月 本年分の普通償却費の計算 : 280,000 0.200 11/12 ヶ月 =51,334 円 ( 端数切り上げ ) 減価償却資産台帳への入力方法は 開業費と同様になります P.12 を参照してください 残存価額ゼロで計算するため 自動計算の 定額法 の欄は使用できません にご注意ください 仕訳例 償却費の記帳方法 購入時の仕訳を入力する際 勘定科目は ソフトウェア になります 初期登録されていないため 勘定科目の設定 にて資産の勘定科目へ追加してください 次に 決算の際に 減価償却費 を経費へ繰り入れる仕訳パターン ( 以下 ) を 仕訳パターンの設定 / 決算処理 の区分へ追加してください 以上 追加登録いただくと 決算仕訳入力 から選択入力できるようになります 決算仕訳を入力すると 資産へ計上した購入金額から償却分が差し引かれ 経費に繰り入れられます 取引内容借方貸方 ソフトウェアの償却減価償却費 51,334 ソフトウェア 51,334 Creative Work Station Page 13
個人資産を事業へ転用した場合 自宅を事務所にしている場合 ( ) 自家用の車を仕事にも使う場合は 経理上で それら個人の資産を事業へ転用 ( 譲渡 ) する処理を行うと 減価償却費を経費にすることができます 住宅ローン控除を 居住用 100% で申請している場合は 事業の経費にできません 計算ルール 事業へ転用する手順と計算方法 計算事例 : 平成 22 年 3 月に 120 万円で購入した自動車 :4 年平成 25 年 6 月に事業へ転用 1 個人使用期間の減価償却額を計算 ( 取得金額 - 残存価額 10%) 償却率 使用期間 = 個人使用期間の減価償却額 (1,200,000 円 -1,200,000 円 10%) 0.166 3 年 =537,840 円 償却率 : 4 年 1.5=6 年 6 年の旧定額法の償却率 : 0.166 を 1.5 倍して 1 年未満の端数がある場合は切り捨て 個人使用年数 : 6 ヶ月以上は 1 年とし 6 ヶ月未満は切り捨て 2 事業転用時の資産価値 ( 未償却残高 ) を計算取得金額 - 個人使用期間の減価償却額 = 未償却残高 1,200,000 円 -537,840 円 =662,160 円 入力例 減価償却資産台帳への入力方法 本年度の使用期間 : 6 月 ~12 月までの 7 ヶ月 償却方法 : 定額法 / 事業使用の割合 : 60% の場合 No. 事業年度 : 21 年度 1 行 No.11~15 へ入力してください 前年より期首の減価償却資産 未償却残高償却累計額繰延資産の名称 ( 前年末残高 ) 面積又は数量 1 取得価額 改定取得価額 6 117 パソコン自動車 662,160 84,375 537,840 65,625 1 19 21 34 1,200,000 150,000 定額法 4 128 139 10 2 期首の未償却残高 へ転用時の未償却残高を入力 取得年月 3 取得年月 取得価 選択入力額 償却方法 を入力 償却方法 次年度へ 7 期末の未償却残高 のセ 4 本年 5 本年分の 7 本年分の 9 必要経費へ 6 割増 ( 特 8 事業使 10 期末のルをクリックして プルダウン中の使普通償却費償却費合計の算入金額摘要別 ) 償却費用の割合未償却残高用期間 (2 3 4) (5+6) (7 8) メニューから残高を選択 7 175,000 21,875 175,000 21,875 60 100 105,000 21,875 487,16 0 487,160 0 3 4 5 6 7 8 4 プルダウンメニューから使用月数を選択 5 事業使用の割合 を % で入力 6 減価償却費 の金額が自動表示 破棄 譲渡した場合 年の途中で 破棄 譲渡した場合は プルダウンメニューから 0 を選択してください Creative Work Station Page 14
仕訳例 仕訳帳への記帳方法 事業へ転用する際の仕訳は 未償却残高を資産へ計上します 取引内容借方貸方 車 ( 事業へ転用 ) 車両運搬具 662,160 事業主借 662,160 減価償却費を経費に繰り入れる際 家事使用分がある場合は 年間の減価償却額のうち 事業使用分を 減価償却費 として経費へ 家事使用分は個人の費用として次のように入力します 入力は 決算仕訳入力 から行います 取引内容借方貸方 車の減価償却費 ( 事業使用分 ) 減価償却費 ( 事業分 ) 車両運搬具 ( 事業分 ) 車の減価償却費 ( 家事使用分 ) 事業主貸 ( 家事分 ) 車両運搬具 ( 家事分 ) Creative Work Station Page 15