4 さまざまな参加に 67
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参加者への配慮 市民参加の機会を設ける場合には さまざまな立場の市民の方が参加しやすいように配慮することが必要です ここでは そうした事例を紹介します 障がいのある方 障がいのある方や家族等との懇談会は 障がいのある方が参加しやすいよう バリアフリーになっている会場で開催しました ( 保健福祉局障がい福祉課 政策提言サポーター制度 ) 登録講習会や聾学校の児童 生徒並びに保護者に対する説明会などにあたっては 社団法人札幌聴力障害者協会 札幌手話サークル連絡協議会等と調整し 対象者のニーズに具体的に応えられるよう メール 119 番通報システム や登録方法について プロジェクター等を使用した目で見て分かり易い説明をするなどサポート体制を強化しました また 社団法人札幌聴力障害者協会が行うイベントにも積極的に参加し 広くシステムを理解してもらえるようその場で広報しています ( 消防局指令一 二 三課 メール 119 番通報システムの登録促進 ) メール 119 番通報システム 音声 ( 肉声 ) による 119 番通報が困難な聴覚または言語等に障がいのある方が 自ら携帯電話機等を利用してメールにより救急車や消防車の出動要請ができるものです メール 119 番通報システムは登録制となっています 札幌市では 平成 16 年 11 月 9 日 9 時からメール 119 番通報システムの登録を開始しています 69
参加者への配慮 市民参加の機会を設ける場合には さまざまな立場の市民の方が参加しやすいように配慮することが必要です ここでは そうした事例を紹介します 学生 子ども Go!Go! きたっこ夏まつり や Go!Go! きたっこあそびランド の実行委員会やイベントの開催日については 各大学行事と重ならないように日程調整しました ( 北区健康 子ども課 若者の子育てに関する関心を高める取組 ) 広報さっぽろ区版特集の作成にあたっては 学生生活に配慮し 夏季休暇前に依頼 休暇後にテーマを決定 その後 11 月中旬までに取材等を行い 12 月号に掲載するという編集スケジュールを組みました ( 厚別区総務企画課 区民が企画 編集する広報さっぽろ区版特集の作成 ) 学生が企画 編集した広報さっぽろ厚別区版特集のページ 学生まちづくりプレゼンテーション運営サポーター会議の開催にあたっては 忙しくて連絡のとりにくい学生の事情を考慮して 連絡や資料送付には原則 e-mail を活用しました ( メールアドレスのなかった学生にはフリーメールのアドレスを作ってもらいました ) ( 市民まちづくり局市民自治推進課 学生まちづくりプレゼンテーション運営サポーター会議 ) 学業に支障がないよう参加学生全員の日程を調整した結果 会議はおおむね平日の夜に開催しました ( 市民まちづくり局市民自治推進課 学生まちづくりプレゼンテーション運営サポーター会議 ) 札幌市子ども議会の開催にあたっては 子どもが参加しやすいよう 委員会は土曜日や日曜日に開催しています 提案を発表する本会議は 冬休み期間中に開催しました ( 子ども未来局子どもの権利推進課 札幌市子ども議会 ) 北郷児童会館改築子ども検討委員会の開催にあたっては 会場となる児童会館や学校の行事を考慮しています 小学生も中学生も参加しやすい曜日 時間帯を考慮し 原則として日曜日の 10 時から 12 時半に実施しました ( 子ども未来局子ども企画課 北郷児童会館改築子ども検討委員会 ) 70
参加者への配慮 地域住民 市民意見交換会の開催にあたっては 基本的な職員体制は 説明員の課長職を含め計 3 人とし 内 1 人以上は地域事情に精通している清掃事務所職員とすることで 地域固有の相談にも対応できるようにしました ( 環境局企画課 スリムシティさっぽろ計画の策定に向けた市民意見交換会 ) 意見交換会の開催にあたっては 参加者に配慮し 地元の地区会館等を会場とし 主に夜間に実施しました また 地元団体を通じて 関係町内会へも参加を呼びかけました ( 建設局道路課 道路整備に向けた地元街づくり団体との意見交換会 ( 新琴似 6 番通 ) ) 懇談会の開催時期は 地域行事が集中しない時期とし 開催場所は 集まりやすいことを考慮して 町内会の方々が普段使用している町内会館等を使用しました ( 北区維持管理課 地域と創る冬みち事業 ) 地区会館等の会場選びに活用できるよう集会施設を一覧にしたホームページ ( 厚別区 ) 子育て家庭 市民による集中評価会議の開催にあたっては 乳幼児を抱える方にも参加していただけるよう託児サービス ( 無料 ) を実施しました ( 市民まちづくり局市民自治推進課 市民による集中評価会議 ) 編集委員会の開催にあたっては 乳幼児等と同伴で参加できるよう 託児に適している区民センターの和室等を会場として開催しました ( 厚別区健康 子ども課 厚別区子育て情報ホームページ KA YELL( カ エール ) 編集委員会 運営委員会 ) 和室での会議の様子 市民全般 多くの市民が参加できるよう 懇話会を 13 時半 18 時半などさまざまな時間に開催しました ( 観光文化局市民文化課 札幌市文化芸術基本計画検討委員会等 ) 市民による集中評価会議の開催にあたっては 平日に働いている方に配慮して 土曜日 日曜日の一日半で集中的に会議を実施しました ( 市民まちづくり局市民自治推進課 市民による集中評価会議 ) 71
参加者の自主的な活動を促す 市民の自主性を尊重し 自主的な活動を促すことも市民参加では必要なことです ここでは 関係する事例を紹介します 環境保全協議会の運営は委員に一任し 協議内容 活動方法 報告書の作成などは全て委員が自ら行っています ( 環境局推進課 環境保全協議会 ) 環境保全協議会は 札幌市環境基本条例に基づき 市民 事業者が 環境文化都市さっぽろ の実現をめざして札幌市の環境保全施策等について協議する 札幌独自の市民参加組織です 40 名以内の委員が 2 年の任期で協議を行い その結果を市長に報告します 広報さっぽろ区版特集の作成にあたっては 自分たちの学習を生かせること 興味のあること 区民に啓発したいことなどから テーマを学生自身に選んでもらいました ( 厚別区総務企画課 区民が企画 編集する広報さっぽろ区版特集の作成 ) 市民による集中評価会議の開催にあたっては 役割分担で参加意識を高めるためグループ内で集計係 発表係など役割分担を決め 参加意識を高めるようにしました ( 市民まちづくり局市民自治推進課 市民による集中評価会議 ) 学生まちづくりプレゼンテーションの実施にあたっては 参加する学生の代表者で構成する運営サポーターが プレゼンテーションの事前準備から 当日の設営に至るまで 主体的に関わりました ( 市民まちづくり局市民自治推進課 学生まちづくりプレゼンテーション運営サポーター会議 ) 72
アンケート調査などに答えやすく アンケート調査などで市民の意見を聞くことも 大切な市民参加です ここでは アンケート調査などでの配慮の事例を紹介します 女性専用車両に関するアンケートの実施にあたっては 局内女性職員による内容検討会議を開催しました 実際にアンケート案を記入してみることにより アンケートを受ける側 ( 利用者 ) の立場に立ったわかりやすい内容を工夫することができました ( 交通局業務課 女性専用車両導入に関するアンケート調査 ) 女性専用車両に関するアンケート調査 緑の基本計画の 7 つの柱ごとに取組状況を公開し この進捗状況に対してホームページを通じて市民の意見を収集しています 平成 19 年度から 市民の意向をよりきめ細かく収集するため 主たる質問に対しては番号選択方式 ( 左図参照 ) で回答ができるよう改善しました ( 環境局みどりの推進課 市民モニター制度の充実 ) 緑の基本計画市民モニターのページ 73
募集方法などの工夫 参加者募集のチラシなどは 関係の深い方々を適切に把握し その方たちが多く集まる場所などで配布することが大切です ここでは関係する事例を紹介します 対象者が集まる場所で参加募集 編集委員の募集にあたっては 乳幼児を持つ母親向けに事業を企画し 参加者にちらしを配布し参加を呼びかけました ( 厚別区健康 子ども課 厚別区子育て情報ホームページ KA YELL( カ エール ) 編集委員会 運営委員会 ) Go!Go! きたっこ夏まつり や Go!Go! きたっこあそびランド の実行委員の募集にあたっては 北区内大学 短大に趣旨説明をし 学校で取りまとめてもらい ボランティアは 市内の大学 短大 高校 中学にチラシを送付して募集しました 最も実績の多い夏まつりのボランティアでは総数 200 名が参加しました ( 北区健康 子ども課 若者の子育てに関する関心を高める取組 ) 区民協議会のあり方等に係るアドバイザー会議の委員の募集にあたっては 実際にまちづくり活動を実践している方を対象者としたため 区役所や区民センターのほか 全まちづくりセンターにも応募用紙を配置し 広く参加を呼びかけました ( 市民まちづくり局市民自治推進課 区民協議会のあり方等に係るアドバイザー会議 ) 日ごろ市政への参加機会が少ない方の参加を促すため 住民基本台帳から無作為に抽出した 18 歳以上の市民 2,000 人 ( 市職員及び高校生は除く ) に参加依頼を郵送しました ( 市民まちづくり局市民自治推進課 市民による集中評価会議 ) 74