Microsoft PowerPoint - D-2-2DPCPDPSの機能評価係数Ⅱについて.pptx

Similar documents
医療機関群の具体的な設定について (1) 診調組 D 基礎係数に係る医療機関群の設定方針 ( 平成 23 年 9 月 7 日中医協総会承認 ) 平成 23 年 9 月 7 日の中医協総会において DPC/PDPS 調整係数の見直し 基礎係数の導入に伴い設定する医

PowerPoint プレゼンテーション

診調組 D DPC/PDPS の包括範囲について 1. 包括評価の基本的考え方 (DPC 制度 (DPC/PDPS) の概要と基本的な考え方より抜粋 ) 2 包括評価の対象とする診療報酬項目 ( 包括範囲 ) 包括評価の対象として設定されている出来高診療報酬項目は 入院基本料

<4D F736F F F696E74202D E81798E9197BF33817A8FAC8E998B7E8B7D88E397C391CC90A782CC8CBB8FF32E >

Microsoft PowerPoint 指標の定義[version1.4_1].ppt [互換モード]

7 対 1 10 対 1 入院基本料の対応について 2(ⅲ) 7 対 1 10 対 1 入院基本料の課題 将来の入院医療ニーズは 人口構造の変化に伴う疾病構成の変化等により より高い医療資源の投入が必要となる医療ニーズは横ばいから減少 中程度の医療資源の投入が必要となる医療ニーズは増加から横ばいにな

平成 30 年 3 月 5 日版 平成 30 年度診療報酬改定の概要 DPC/PDPS 厚生労働省保険局医療課 本資料は現時点での改定の概要をご紹介するためのものであり 必ずしも最終的な施行内容が反映されていない場合等があります 算定要件 施設基準等の詳細については 関連する告示 通知等をご確認くだ

DPCはやわかり2018年版_本文_DIC183.indd

一般会計負担の考え方

(2)DPC 包括評価の概要 1 DPC( 診断群分類 ) の導入入院期間中に医療資源を最も投入した 傷病名 と 入院期間中に提供される手術 処置 化学療法などの 診療行為 の組み合わせにより分類された患者群である 現在 2,658 の診断群分類が設定されており このうち 1,875 分類について

01 表紙(DPC)

脳卒中の医療連携体制を担う医療機関等における実績調査 調査内容 平成 28 年度の実績 ( 調査内容は別紙様式のとおり ) 別紙 1: 急性期の医療機能を有する医療機関用別紙 2: 急性期及び回復期の医療機能を有する医療機関用別紙 3: 回復期の医療機能を有する医療機関用別紙 4: 維持期の医療機能

Microsoft PowerPoint - å½fi报説柔ㅂㅯㅼㅚ㇤ㅳㅋ.pptx

本日の説明内容 Ⅰ DPC/PDPS の概要 Ⅱ 診療報酬の算定方法 Ⅲ 平成 30 年度診療報酬改定の内容 2

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

1.ICD-10(2013 年版 ) のコーディングの確認対象 確認対象医療機関 DPC 対象病院および DPC 準備病院 確認対象期間 平成 28 年 10 月診療分 ~ 平成 30 年 3 月診療分 ( 計 18 か月 ) 確認対象 ICD-10 様式 1 の診断情報の ICD-10 コードを対

H21年事業年度業務実績評価

PowerPoint プレゼンテーション

また リハビリテーションの種類別では 理学療法はいずれの医療圏でも 60% 以上が実施したが 作業療法 言語療法は実施状況に医療圏による差があった 病型別では 脳梗塞の合計(59.9%) 脳内出血 (51.7%) が3 日以内にリハビリテーションを開始した (6) 発症時の合併症や生活習慣 高血圧を

07体制届留意事項(就労継続支援A型)

Microsoft Word - 平成28年度診療報酬改定における主要改定項目.docx

DPC制度について

07佐渡

Microsoft Word - (厚生局医療課長事務連絡)平成30年度診療報酬改定において経過措置を設けた施設基準の取扱いについて

Microsoft PowerPoint - ④-2【資料2 松田先生】

個人情報保護・情報管理・情報システム 平成22年度新採用職員合同オリエンテーション 平成22年4月2日(金) 14:40~15:50

パターン 入院パターン 2 同一疾患で 日以内に月をまたいで再入院を繰り返した場合 4 月 5 月 4/20 4/21 4/2 4/0 5/ 5/20 入院 退院 入院 退院 入院 退院 一般日一般日一般病棟病棟病棟以以 内内 5 統括診療情報番号 入院年月日 退院年月日 開始日 終了日

<Title>

Microsoft PowerPoint - (最新版)0311付.pptx

<4D F736F F D E9197BF32817A8AEE967B8D5C917A8A FC92E8817A2E646F63>

第 3 節心筋梗塞等の心血管疾患 , % % % %

01 【北海道】

平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

PowerPoint プレゼンテーション

医師等の確保対策に関する行政評価・監視結果報告書 第4-1

Microsoft PowerPoint  税-1(平成28年度補てん状況把握)

平成 29 年中の救急出動件数等 ( 速報値 ) の公表 平成 30 年 3 月 14 日 消防庁 平成 29 年中の救急出動件数等の速報値を取りまとめましたので公表します U 救急出動件数 搬送人員とも過去最多 平成 29 年中の救急自動車による救急出動件数は 634 万 2,096 件 ( 対前

体制強化加算の施設基準にて 社会福祉士については 退院調整に関する 3 年以上の経験を有する者 であること とあるが この経験は 一般病棟等での退院調整の経験でもよいのか ( 疑義解釈その 1 問 49: 平成 26 年 3 月 31 日 ) ( 答 ) よい 体制強化加算の施設基準にて 当該病棟に

PowerPoint プレゼンテーション

< F2D E968BC681698E968CE3816A817A C8250>

1

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

平成 24 年度診療報酬説明会リハビリテーション関連 平成 24 年 4 月 21 日 公益社団法人 高知県理学療法士協会 医療部

<95CA F8FDA8DD782C8928A8F6F8FF08C8F82CC8E7792E882CC90E096BE2E786C7378>

Microsoft PowerPoint - 参考資料

Microsoft Word - 介護保健最新情報vol.583.doc

Microsoft PowerPoint - 2.医療費プロファイル 平成25年度(長野県・・

3 病型別 初発再発別登録状況病型別の登録状況では 脳梗塞の診断が最も多く 2,524 件 (65.3%) 次いで脳内出血 868 件 (22.5%) くも膜下出血 275 件 (7.1%) であった 初発再発別の登録状況では 初発の診断が 2,476 件 (64.0%) 再発が 854 件 (22

Microsoft Word - 統合短冊0209-2.docx

届出上の注意 1 届出前 1 ヶ月の各病棟の勤務計画表 ( 勤務実績 ) 及び 2 つの勤務帯が重複する各勤務帯の申し送りの時間が分かる書類を添付すること 2 7 対 1 特別入院基本料及び 10 対 1 特別入院基本料を算定する場合には 看護職員の採用活動状況等に関する書類を添付すること

20★◎事業所評価加算に関する事務処理手順及び様式例について

2. 各検討課題に関する論点 (1) 費用対効果評価の活用方法 費用対効果評価の活用方法について これまでの保険給付の考え方等の観点も含め どう考 えるか (2) 対象品目の選定基準 1 費用対効果評価の対象とする品目の範囲 選択基準 医療保険財政への影響度等の観点から 対象となる品目の要件をどう設

は 医療もがんもトータ ルサポート 特徴 1 特徴 2 医療 をサポート がん もサポート 上皮内がんでも 同額保障 短期の入院 には 主契約 日帰り入院でも 最高10万円を一時金で保障 ①先進医療特約 11 ④女性疾病入院特約 ②入院一時給付特約 ⑧がん診断特約 ご存知ですか 入院は短期化 してい

<4D F736F F F696E74202D C FC89408AEE967B97BF82C982C282A282C42E >

資料の目的 平成 30 年 3 月 7 日の合同部会において 費用対効果評価に関する検討を進めるにあたり 科学的な事項については 医療経済学等に関する有識者による検討を行い 中医協の議論に活用することとされた 本資料は 当該分野の有識者による検討を行い 科学的な観点から参考となる考え方やデータを提示

< F2D95CA8E86824F82502E6A7464>

Microsoft Word - 05FAQ(医科)

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

Microsoft Word - 体裁修正 【登録後修正版】説明資料(案)

Microsoft PowerPoint 指標の定義ver5.2_180706

脳血管疾患による長期入院者の受診状況~レセプトデータによる入院前から退院後5年間の受診の分析

別紙 常勤医師等の取扱いについて 1. 一日平均患者数の計算における診療日数 (1) 入院患者数ア通常の年は 365 日である イ病院に休止した期間がある場合は その期間を除く (2) 外来患者数ア実外来診療日数 ( 各科別の年間の外来診療日数で除すのではなく 病院の実外来診療日数で除すこと ) イ

概要

<4D F736F F D F9D95618ED282CC94C EF393FC82EA8EC08E7B8AEE8F C9F93A289EF95F18D908F B A97768E862E646F6378>

Microsoft Word - 第10回消費税分科会資料税1-1(1月6日段階暫定)④

第 2 部 医療圏と基準病床数 ( 第 1 章医療圏 ) 第 2 部 医療圏と基準病床数 医療圏とは 地域の医療需要に対応して包括的な医療を提供していくための区域であり 具体的には 医療資源の適正な配置と医療提供体制の体系化を図るための 地域的単位のこ とです 医療圏は 医療法により 初期の診断 治

表紙@C

Microsoft Word - ① 鏡.docx

PowerPoint プレゼンテーション

対象疾患名及び ICD-10 コード等 対象疾患名 ( 診療行為 ) ICD-10 等 1 糖尿病 2 脳血管障害 3 虚血性心疾患 4 動脈閉塞 5 高血圧症 6 高尿酸血症 7 高脂血症 8 肝機能障害 9 高血圧性腎臓障害 10 人工透析 E11~E14 I61 I639 I64 I209 I

リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

地域医療構想の概要 1 地域医療構想の位置づけ 平成 25 年 3 月に 医療法に基づき 本県の疾病対策及び医療提供体制の基本方針である第 6 期岐阜県保健医療計画を策定した 平成 27 年 4 月に施行された改正医療法に基づき 保健医療計画の一部として 将来 (2025 年 ) あるべき医療提供体

医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

WIC-1

2014年4月改定対応-画像診断

大垣市民病院改革プラン実施計画の概要 1. 実施計画策定までの経緯総務省が平成 19 年 2 月に示した 公立病院改革ガイドライン を踏まえ 当院では 平成 21 年 3 月に 大垣市民病院病院改革プラン を策定し 病院事業経営の改革に総合的に取り組みました 平成 25 年度以降 改革プランは 大垣

別紙 1 すべての指定居宅介護支援事業所が作成すること 特定事業所集中減算 ( 平成 30 年度 ) Ⅰ 特定事業所集中減算について 毎年度 2 回 判定期間に作成された居宅サービス計画のうち 訪問介護 通所介護 福祉用具貸与 地域密着型通所介護 ( )( 以下訪問介護サービス等という ) のそれぞ

第2次JMARI報告書

2018 年 3 月 15 日 株式会社千早ティー スリー 代表取締役谷口仁志 平成 30 年度診療報酬改定における重症度 医療 看護必要度関連の変更について 拝啓時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます さて 平成 30 年度診療報酬改定における施設基準等が 3 月 5 日に公開され 重症度

医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度

Microsoft PowerPoint - 資料3

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

スライド 1

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

県医労.indd

Microsoft Word - コンピュータチェック対象事例ファイル仕様書

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

H I T A C H I 課題を解決する方策 高梁 新見及び真庭における課題を解決する方策 (1) 課題 : 圏域面積が県の 32% を占める広い圏域であるが 救命救急センターや周産期母子医療センターがなく 中小規模 の病院が救急医療を担っている また 救急搬送では 圏域外搬送の割

傷病者の搬送及び受入れ に関する実施基準 平成 22 年 3 月策定平成 26 年 3 月改正平成 27 年 7 月改正平成 29 年 9 月改正

医療機能分化連携推進事業 1 対象事業者 病床を有する医療機関 2 支援対象 既存病床を回復期病床に転換する際に必要となる施設 設備整備費 設備整備 H27~ 継続対象リハビリを行うための治療機器や訓練機器等の導入経費 物理療法を実施するための 超音波治療器や温浴療法用装置の導入事業例 運動療法を実

Microsoft Word - Q&A(訪問リハ).doc

特定健康診査等実施計画 ( 第二期 ) 三重交通健康保険組合 平成 25 年 7 月

クリニカルパスの 普及・体制の現状と課題

06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

本推計は 医療 介護情報の分析 検討ワーキンググループにおける検討内容について ( 第 4 回医療 介護情報の活用による改革の推進に関する専門調査会資料 2 松田委員提出資料 ) 地域医療構想策定ガイドライン等について ( 平成 27 年 3 月 31 日付け医政発 0331 第 53 号 ) 及び


指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準 ( 平成 12 年厚生省告示第 20 号 ) 介護保険法第 46 条第 2 項及び第 58 条第 2 項の規定に基づき 指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準を次のように定め 平成 12 年 4 月 1 日から適用する 一指定居宅介護支

DPCデータ分析概論2

< F2D D8791CC817995D28F578CE B38CEB94BD8966>

Transcription:

DPC/PDPS の機能評価係数 Ⅱ について 1

1. 機能評価係数 Ⅱ の基本的な考え方 (1) 機能評価係数 Ⅱは DPC/PDPS 参加による医療提供体制全体としての効率改善等へのインセンティブ ( 医療機関が担うべき役割や機能に対するインセンティブ ) を評価したものであり 具体的には 6 つの係数として評価している ( データ提出係数 効率性係数 複雑性係数 カバー率係数 救急医療係数 地域医療係数 ) 機能評価係数 Ⅱのうち 複雑性係数 カバー率係数 地域医療係数については 社会や地域の実情に応じて求められている機能の実現 ( 地域における医療資源配分の最適化 ) という観点から 各医療機関群毎に評価設定されている 制度創設時に導入した調整係数の調整部分を 今後 段階的に機能評価係数 Ⅱに置換えることとし 平成 24 年度改定においては 調整部分の 25% を機能評価係数 Ⅱに置換え 残りの調整部分を 暫定調整係数 として設定 2

1. 機能評価係数 Ⅱ の基本的な考え方 (2) 機能評価係数 Ⅱの6 項目間での相対配分については 6 項目がそれぞれ独立した概念で設定されており 項目間相互で評価の軽重を設定することが困難であることから 各係数項目の評価に割り当てる報酬額 ( 財源 ) は当分とする 調整分 調整分 ( ( ( 加重平均 0.0981) ) ( 1/4 ( 暫定調整係数 ( 加重平均 0.0736) 1/12 データ提出係数 データ提出に関する評価をデータ提出加算として機能評価係数 Ⅰで評価 効率性係数 出来高実績相当 基礎係数複雑性係数 ( 加重平均 1.0623) 機能評価 11/12 係数 Ⅱ カバー率係数 ( 加重平均 0.0225) 救急医療係数 地域医療係数 3

2. 機能評価係数 Ⅱ(6 項目 ) の具体的な算出方法 (1) < 項目 > 評価の考え方 評価指標 ( 指数 ) 1) データ提出指数 DPC 対象病院のデータ提 原則として満点 (1 点 ) だが 以下の基準に該当した場合はそれぞれ減算する 出における 適切な質 手順の遵守を評価 1 データ提出手順の評価データ提出が遅滞した場合は 翌々月に当該評価を0.5 点 1ヶ月の間 減じる ( データ提出加算が新設されたため機能評価係数 Ⅰとして整理 この分は今回改定より機能評価係数 Ⅱには含まれない ) 2 データの質の評価 A. 新たに精査した 部位不明 詳細不明のコード の使用割合が20% 以上の場合に当該評価 を0.05 点 1 年の間 減じる ( 新たな減算基準の20% はこれまでの実績から改めて設定 ) B. 今後の実績 ( 提出データ ) に基づく検討により 対象とする項目を選定した上で 一定の周 知期間を経て 例えば平成 25 年度から 評価対象とする方向で検討 例 郵便番号 がんの UICC 分類 その他疾患特異的な重症度分類 なお DPC 病院 Ⅲ 群について 外来診療に係るEFファイル ( 出来高点数情報 ) に期限までに対応した場合について 一定の評価 (0.05 点を目安に今後検討 ) を加算する ( 機能評価係数 Ⅰとして整理 ) 2) 効率性指数 各医療機関における在院 全 DPC/PDPS 対象病院の平均在院日数 / 当該医療機関の患者構成が 全 DPC/PDPS 対 日数短縮の努力を評価 象病院と同じと仮定した場合の平均在院日数 当該医療機関において 12 症例 (1 症例 / 月 ) 以上ある診断群分類のみを計算対象とする 包括評価の対象となっている診断群分類のみを計算対象とする 3) 複雑性指数 各医療機関における患者 当該医療機関の包括範囲出来高点数( 一入院当たり ) を DPC( 診断群分類 ) ごとに全病院の 構成の差を 1 入院あたり点数で評価 平均包括範囲出来高点数に置換えた点数 / 全病院の平均一入院あたり包括点数 当該医療機関において 12 症例 (1 症例 / 月 ) 以上ある診断群分類のみを計算対象とする 包括評価の対象となっている診断群分類のみを計算対象とする 4

2. 機能評価係数 Ⅱ(6 項目 ) の具体的な算出方法 (2) < 項目 > 評価の考え方 評価指標 ( 指数 ) 4) カバー率指数 様々な疾患に対応できる 当該医療機関で一定症例数以上算定しているDPC 数 / 全 DPC 数 総合的な体制について評価 当該医療機関において 12 症例 (1 症例 / 月 ) 以上ある診断群分類のみを計算対象とする すべて ( 包括評価の対象 対象外の両方を含む ) の診断群分類を計算対象とする 5) 救急医療指数 救急医療 ( 緊急入院 ) の対象となる患者治療に要する 1 症例あたり 救急医療入院患者について 入院後二日間までの包括範囲出来高点数 ( 出来高診療実績 ) と診断群分類点数表の設定点数との差額の総和 資源投入量の乖離を評価 6) 地域医療指数 地域医療への貢献を評価 以下の指数で構成する ( 中山間地域や僻地におい 1 体制評価指数 ( 評価に占めるシェアは1/2) て 必要な医療提供の機能を果たしている施設を主 地域医療計画等における一定の役割をポイント制で評価 ( 計 10 項目 詳細は次ページの別表 2 参照 ) として評価 ) 地域医療指数 ( 内訳 ) 評価に占めるシェア 1 体制評価指数 ( ポイント制 計 10 項目 上限 7 ポイント ) 1/2 2 定量評価指数 ( 新設 ) 1) 小児 (15 歳未満 ) 1/4 1) 上記以外 (15 歳以上 ) 1/4 一部の項目において実績評価を加味する また 評価上限値を7ポイントとする 2 定量評価指数 ( 評価に占めるシェアは1)2) それぞれ1/4ずつ ) 当該医療機関の所属地域における担当患者数 / 当該医療機関の所属地域における発生患者数 を1) 小児 (15 歳未満 ) と2) それ以外 (15 歳以上 ) に分けてそれぞれ評価 評価対象地域の考え方 DPC 病院 Ⅰ 群及びDPC 病院 Ⅱ 群については 診療圏の広域性を踏まえ 3 次医療圏とし DPC 病院 Ⅲ 群については 2 次医療圏とする 集計対象とする患者数の考え方 DPC 対象病院に入院した患者とする 5

2. 機能評価係数 Ⅱ(6 項目 ) の具体的な算出方法 (3) 地域医療指数 体制評価指数の項目の位置づけ 考え方 4 疾病 5 事業に係る関連事業のうち 特に入院医療において評価すべき項目であって 現時点で客観的に評価できるものに限って導入 医療連携体制医療提供体制対策事業等 4 疾がん 2 がん地域連携 8 がん診療連携拠点病院 3 地域がん登録 急性心筋梗塞 - - - 糖尿病 - - - 救急医療 - - 4 救急医療 災害時における医療 - 5 災害時における医療 (+ 災害拠点病院 ) 10EMIS( 広域災害 救急医療情報システム ) 業へき地の医療 - 6 へき地の医療 - 周産期医療 - 7 周産期医療 - 小児医療 - - - 赤字 ( 下線 ): 新規項目 黄色 : 実績評価の要素を加味する項目 6

2. 機能評価係数 Ⅱ(6 項目 ) の具体的な算出方法 (4) 機能評価係数 Ⅱ の評価における 指数 から 係数 への変換方法の変換方法 1 機能評価係数 Ⅱの各指標から各係数を算出するためには 指標毎に各指数の特性や分布に応じた評価の対象域 ( 評価定義域 ; 下限値 ~ 上限値 ) と それらに対応して変換される係数の範囲 ( 評価値域 ; 最小値 ~ 最大値 ) の設定することが必要 ただし 機能評価係数 Ⅱの各係数に割り当てられる診療報酬 ( 財源 ) が あらかじめ設定されるため 実際には 指数の下限値と上限値及び係数の最小値 ( 又は最大値と最小値の比 ) の設定となる ( これらを指定すれば係数の最大値は一義的に決定され 4つの全てを任意に設定することはできない ) ( 最大値 ) 係数 最小値 下限値 上限値 指数 7

2. 機能評価係数 Ⅱ(6 項目 ) の具体的な算出方法 (5) 機能評価係数 Ⅱ の評価における 指数 から 係数 への変換方法 2 指数 係数ごとの設定の原則及び具体的内容 外れ値等を除外するため 原則 97.5% タイル値 2.5% タイル値に設指数の上限 下限原則定 ( シェア等 値域が一定の範囲の場合は個別に設定 ) 係数の最小値 0に設定 具体的な設定 指数係数上限値下限値最小値 備考 データ ( 固定の係数値のため設定なし ) 1 専門病院 専門診療機専門診療機能に配慮し Ⅲ 群では最効率性 97.5%tile 値 2.5%tile 値 0 小値を最大値の1/2とす複雑性 97.5%tile 値 2.5%tile 値 0 る カバー率 1.0 0 0 ( 1) 2 報酬差額の評価という 救急医療 97.5%tile 値 0 ( 2) 0 定量評価 1.0 0 0 地域医療定性評価 25%tile 値 0 0 ( 実績を加味す (0 の施設を除く ) る指標 ) 趣旨から設定 8

2. 機能評価係数 Ⅱ(6 項目 ) の具体的な算出方法 (6) 機能評価係数 Ⅱ の評価における 指数 から 係数 への変換方法の変換方法 3 体制評価については項目の性質によって 実施の 有無 だけではなく 実績 の要素を加味した評価を導入 脳卒中地域連携 がん地域連携 地域がん登録 救急医療の 4 項目が該当 一定以上の実績を有する施設をポイント ( 指数 ) 上で満点 ( 体制あり ) とすることが実績評価導入の趣旨 ( 本来は実績評価ではなく体制評価 ) であることから 下限値は0ポイント ( 指数 ) 実績を有するデータ( 評価指標が0でないデータ ) の25パーセンタイル値を上限値 1ポイント ( つまり 実績を有する施設の上から4 分の3は満点 (1ポイント )) 実績評価を加味する体制評価指数 1 ポイント 0 ポイント 0 25 パーセンタイル 実績評価 9

3. 機能評価係数 Ⅱ と医療機関群の関係 (1) 機能評価係数 Ⅱ データ提出係数効率性係数救急医療係数 複雑性係数 複雑性係数 複雑性係数 カバー率係数 カバー率係数 カバー率係数 地域医療係数 地域医療係数 地域医療係数 全 DPC 対象病院が目指すべき望ましい医療の実現 全医療機関共通 救急医療に要する資源投入量の 差額 のの評価 という性質から 著しい外れ値を除いて 各施設の救急医療係数の相対関係を原則維持 全医療機関共通 社会や地域の実情に応じて求められている機能の実現 ( 地域における医療資源配分の最適化 ) 医療機関群毎に設定 DPC 病院 Ⅰ 群 ( 大学病院本院 ) DPC 病院 Ⅱ 群 ( 大学病院本院に準じた機能等を有する ) DPC 病院 Ⅲ 群 (Ⅰ 群 Ⅱ 群以外 ) 定義は全医療機関で共通 評価は医療機関群毎に実施 地域医療係数における評価の相違 評価の相違 DPC 病院 Ⅰ 群 Ⅱ 群 DPC 病院 Ⅲ 群 定量評価係数 ( 患者シェア ) に三次医療圏おける評価対象地域二次医療圏体制脳卒中地域連携 地域連携診療計画管理料 を算定している施設のみ評価 地域連携診療計画管理料 地域連携診療計画退院時指導料(Ⅰ) 地域連携診療計画退院時指導料 (Ⅱ) のいずれかで評価 評価指数救急医療救命救急センターを重点評価 (2 次救急医療機関も対象 ) 2 次救急医療機関 救命救急センターのいずれかで評価 で災害医療災害拠点病院の指定 日本 DMATの指定をそれぞれ評価 災害拠点病院の指定 日本 DMATの指定のいずれかで評価 のがん地域連携 がん治療連携計画策定料 を算定している施設のみ評価 がん治療連携計画策定料 がん治療連携指導料 のいずれかで評価 総合産期療を点総合産期療産期療ずれ評価対象がん診療連携拠点病院 都道府県がん診療連携拠点病院を重点評価 周産期医療 総合母子周産期医療センターを重点評価 ( 地域母子周産期医療センターも評価対象 ) ( 地域がん診療連携拠点病院も評価対象 ) 総合母子周産期医療センター 地域母子周産期医療センターのいずれかで評価 都道府県がん診療連携拠点病院 地域がん診療連携拠点病院 それに準じた病院のいずれかで評価 10

( 参考 1) 平成 24 年改定における調整係数見直しに係る基本方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 9 月 7 日中医協総会総 -3-1 (3) 機能評価係数 Ⅱ 1 基本的考え方 DPC/PDPS 参加による医療提供体制全体としての効率改善等へのインセンティブを評価のインセンテ 具体的には 機能評価係数 Ⅱが評価する医療機関が担うべき役割や機能に対するインセンティブとして次のような項目を考慮する なお 係数は当該医療機関に入院する全 DPC 対象患者が負担することが妥当なものとする 1) 全 DPC 対象病院が目指すべき望ましい医療の実現 < 主な視点 > 医療の透明化 ( 透明化 ) 医療の質的向上 ( 質的向上 ) 医療の効率化 ( 効率化 ) 医療の標準化 ( 標準化 ) 2) 社会や地域の実情に応じて求められている機能の実現 ( 地域における医療資源配分の最適化 ) < 主な視点 > 高度 先進的な医療の提供機能 ( 高度 先進性 ) 総合的な医療の提供機能 ( 総合性 ) 重症者への対応機能 ( 重症者対応 ) 地域で広範 継続的に求められている機能 (4 疾病等 ) 地域の医療確保に必要な機能 (5 事業等 ) 医療の標準化 ( 標準化 ) 地域で広範 継続的に求められている機能 (4 疾病等 ) 2 具体的方法 中医協の決定に基づき一定の財源を各係数毎に按分し定の財源を各係数毎に按分し 各医療機関の診療実績等に応じた各医療機各医療機関の診療実績等に応じた各医療機へ配分額を算出する 最終的に算出された配分額を医療機関別係数に換算する 原則としてプラスの係数とする DPCデータを活用した 係数 という連続性のある数値により評価ができるという特徴を生かして 段階的な評価のみではなく 連続的な評価も考慮する 評価に当たっては 診療内容への影響を考慮しつつ 必要に応じて係数には上限値 下限値を設ける 11

3. 機能評価係数 Ⅱ と医療機関群の関係 (2) 地域医療係数 体制評価指数 ( ポイント制 ) 群別評価の概要 1 評価項目 ( 各 1P) DPC 病院 Ⅰ 群及びDPC 病院 Ⅱ 群 DPC 病院 Ⅲ 群 1 脳卒中地域連携 脳卒中を対象とした場合に限って評価 当該医療機関を 脳卒中を対象とする (DPC 病院 Ⅰ 群及び退院した患者について B005-2 地域連携診療計画管 B005-2 地域連携診療計画管理料 B005-3 地域連携診 DPC 病院 Ⅱ 群におい療計画退院時指導料 (Ⅰ) 又は B005-3-2 地域連携診療計理料 を算定した患者数 / 医療資源病名が脳卒中に関て実績評価を加味 ) 画退院時指導料 (Ⅱ) のいずれかの施設基準を取得してい連する病名 ( 例 : 脳梗塞等 ) である患者数 で評価 ( 実績にることを評価 (1P) 応じて0~1P) 2 がん地域連携当該医療機関を退院した患者について B005-6 がん治 B005-6 がん治療連携計画策定料 又は B005-6-2 がん治 (DPC 病院 Ⅰ 群及び療連携計画策定料 を算定した患者数 / 医療資源病名療連携指導料 のいずれかの施設基準を取得していることを DPC 病院 Ⅱ 群におい評価 (1P) が悪性腫瘍に関連する病名 ( 例 : 胃の悪性腫瘍等 ) であるて実績評価を加味 ) 患者数 で評価 ( 実績に応じて0~1P) 3 地域がん登録 ( 実績評価を加味 ) 4 救急医療 ( 実績評価を加味 ) 前提となる体制 当該医療機関を退院した患者について 医療機関所在都道府県地域がん登録事務局への登録件数 ( 当該都道府県内の患者分に限る ) / 医療資源病名が悪性腫瘍に関連する病名( 例 : 胃の悪性腫瘍等 ) である医療機関所在都道府県内の初発の患者数 で評価 ( 実績に応じて0~1P) 医療計画上の体制評価を前提とし 実績の要素を加味した評価を導入 右記のうち 救命救急センターの指定を重点的に評価 (0.5P) それ以外の体制に指定は右記と同等の評価 (0.1P) 救急車で来院し 入院となった患者数 ( 救急医療入院に限る )(0.5P) 二次救急医療機関であって病院群輪番制への参加施設 共同利用型の施設又は救命救急センターを評価 (0.1P) 実績評価救急車で来院し入院となた患者数 ( 救急医療入院に救急車で来院し 入院となった患者数 (0.9P) 1P 0.6P 救命救急センター 1P 0.5P 0.1P 救命救急センター以外 救急者来院後入院患者数 ( 救急医療入院 ) 0.1P 救急者来院後入院患者数 12

3. 機能評価係数 Ⅱ と医療機関群の関係 (3) 地域医療係数 体制評価指数 ( ポイント制 ) 群別評価の概要 2 評価項目 ( 各 1P) DPC 病院 Ⅰ 群及びDPC 病院 Ⅱ 群 DPC 病院 Ⅲ 群 5 災害時における 災害拠点病院の指定 と DMATの指定 をそれぞれ評価 災害拠点病院の指定 又は DMATの指定 の有無を評価 医療 ( 各 0.5P) ( いずれかで1P) 6 へき地の医療 へき地医療拠点病院の指定 又は社会医療法人認可におけるへき地医療の要件を満たしていることを評価 ( いずれかで 1P) 7 周産期医療 総合周産期母子医療センターの指定 を重点的に評価 (1P) 地域周産期母子医療センターの指定 は 0.5P 総合周産期母子医療センターの指定 又は 地域周産期母子医療センターの指定 の有無を評価 ( いずれかで 1P) 8 がん診療連携拠点病院 ( 新 ) 都道府県がん診療連携拠点の指定 を重点的に評価 (1P) 地域がん診療連携拠点病院の指定 は0.5P 準じた病院 ( 右欄 参照 ) としての指定は評価対象外 (0P) がん診療連携拠点病院の指定 もしくはそれに準じた病院 ( ) としての指定を受けていることを評価 ( いずれかで 1P) 都道府県が当該地域においてがん診療の中核的な役割を担うと認めた病院 924 時間 tpa 体制 ( 新 ) 10EMIS( 広域災害 救急医療情報システム ) ( 新 ) A205-2 超急性期脳卒中加算 を算定している医療機関を評価 (1P) EMIS( 広域災害 救急医療情報システム ) への参加の有無を評価 (1P) 13

( 参考 2) 複雑性係数 カバー率係数の群別評価の概要 複雑性指数と係数の関係 カバー率指数と係数の関係 係数 0.01 下限値 ( 指数 ) 下限値上限値 ( 指数 ) 上限値 (2.5%teile 値 ) ( 係数 ) (97.5%tile 値 ) ( 係数 ) Ⅰ 群 0.75711 0 1.03499 0.0072100721 Ⅱ 群 0.73212 0 1.13795 0.00975 Ⅲ 群 0.54937 0 1.20940 0.00993 係数 最小値 ( 指数 ) 最小値 ( 係数 ) 最大値 ( 指数 ) 最大値 ( 係数 ) Ⅰ 群 0 0.0023000230 1 0.0060000600 Ⅱ 群 0 0.00174 1 0.00778 Ⅲ 群 0 0.00299 1 0.00588 Ⅱ 群 Ⅱ 群 0.005 Ⅲ 群 Ⅰ 群 0.006 Ⅰ 群 Ⅲ 群 0.003 0.002 0 0.001 0.55 0.73 0.76 指数 0 1.0 指数 14

( 参考 3) 医療機関別係数の分布 ( 医療機関群別 ) 400 350 300 DPC 病院 Ⅰ 群 施設数 250 200 150 DPC 病院 Ⅱ 群 DPC 病院 Ⅲ 群 100 50 0 0.00~ 0.95~ 1.00~ 1.05~ 1.10~ 1.15~ 1.20~ 1.25~ 1.30~ 1.35~ 1.40~ 1.45~ 1.50~ 医療機関別係数 0.05 刻みで 1.00~ は 1.00 以上 1.05 未満の区分 を表す 医療機関別係数 = 平成 24 年度基礎係数 + 平成 24 年度暫定調整係数 + 機能評価係数 Ⅰ + 平成 24 年度機能評価係数 Ⅱ 機能評価係数 Ⅰ= 暫定調整係数設定時の項目に H24 年度診療報酬改定後の機能評価係数 Ⅰ の値を適用 15