三原市中心市街地活性化基本計画《概要版》

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数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

東海市中心市街地活性化基本計画について 東海市では 東海市総合計画 や 東海市都市計画マスタープラン において 名鉄太田川駅周辺を本市の都市拠点と定め東海市の顔 玄関口としていくため 土地区画整理事業や連続立体交差事業 ( 鉄道の高架化 ) 市街地再開発事業を進めてきました こうした都市基盤整備事業

4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

柏駅西口北地区まちづくり

地域再生計画 1 地域再生計画の名称 鹿嶋市鹿島神宮周辺地区地域再生計画 2 地域再生計画の作成主体の名称 鹿嶋市 3 地域再生計画の区域 鹿嶋市の区域の一部 ( 鹿島神宮周辺地区 ) 4 地域再生計画の目標 4-1 地方創生の実現における構造的な課題 1 後継者不足の問題や商売としての魅力不足によ

基本方針 基本方針 1 歩きたくなるまちづくり 基本方針 2 活力あるまちづくり 基本方針 3 みんなが主役のまちづくり 基本方針 4 住み続けたいまちづくり 誘客と回遊を促す仕掛けづくり 駅前の拠点づくり 地域資源の活用 上山型温泉クアオルト事業の推進 公衆浴場の魅力向上 個人旅行者に対応した旅行

[2] 具体的事業の内容 (1) 法に定める特別の措置に関連する事業 該当なし (2)1 認定と連携した支援措置のうち 認定と連携した特例措置に関連する事業 事業名 内容及び実施時期 実施主体 中心市街地の活性化を実現するための位置付け及び必要性 支援措置の内容及び実施時期 その他 の事項 群馬の玄

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4. 都市機能誘導区域 4.1 都市機能誘導区域設定の基本的な考え方 (1) 都市機能誘導区域とは医療 福祉 商業等の都市機能を都市の中心拠点や生活拠点に誘導し集約することにより これらの各種サービスの効率的な提供を図る区域のことです 原則として 居住誘導区域内において設定します これらの都市機能は

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

中心市街地活性化基本計画 フォローアップ実施マニュアル 平成 30 年 3 月 内閣府地方創生推進事務局

域 ) 域 ) 百万円 ) 百万円 ) の空き の空き 家 空き 家 空き 店舗を利 店舗を利 用したリ 用したリ ノベーシ ノベーシ ョン件数 ョン件数 件 ) 件 ) 居住人口 32,

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[2] 計画期間の考え方 本基本計画の計画期間は 平成 31 年 (2019)4 月から 主要な事業が完了し 事業 実施の効果が現れると考えられる平成 36 年 (2024)3 月までの 5 年とする [3] 目標達成状況を把握するための指標設定の考え方 中心市街地の目標に対する達成状況を把握するた

都市再生整備計画の目標及び計画期間 都道府県名愛媛県西条市第 Ⅱ 期中央地区 市町村名地区名面積 140 ha 計画期間平成 21 年度 ~ 平成 25 年度交付期間平成 21 年度 ~ 平成 25 年度 目標大目標 : 元気と賑わいのある交流空間の創造並びに水と共生した快適な居住空間の創造目標 1

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本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1

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山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

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により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

東京都市計画第一種市街地再開発事業前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業位置図 東京停車場線 W W 江戸橋 JCT 日本橋茅場町 都 道 一石橋 5.0 特別区道中日第 号線 江戸橋 15.

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別紙 2-4 別紙 2-4 別紙 2-8 < 地域において講ずる措置 > 1. 地域独自の税制 財政 金融上の支援措置 高松市中小企業振興助成条例補助金中心市街地の商店街が行うアーケード 街路 駐車場 駐輪場整備に対し 1 事業あたり上限 2 億円 地域コミュニティまちづくり活動支援

長野市中心市街地活性化基本計画の変更について


福知山市中心市街地活性化基本計画

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

Taro-全員協議会【高エネ研南】

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

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第 2 章立地適正化計画の基本方針 第 2 章立地適正化計画の基本方針 1. 沼津市における立地適正化計画の導入について (1) 沼津市における立地適正化計画の活用方針 立地適正化計画は 本市を持続的に発展させるため 居住 と 交流 に一体的に取り組み 将来の目指すべき都市像 * を実現する計画とし

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

[2] 具体的事業の内容 (1) 法に定める特別の措置に関連する事業 (2)1 認定と連携したうち 認定と連携した特例措置に関連する事業 (2)2 認定と連携したうち 認定と連携した重点的な支援措置に関連する事業 事業名 内容及び実施時期 実施主体 中心市街地の活性化を実現するための位置付け及び必要

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市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

スライド 1

スライド 1

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

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正中心市街地活性化法に基づき社会 経済環境の変化を踏まえ 合併後の静岡市として 1 市 2 地区の新たな基本計画を策定することになりました 特に 清水地区の活性化の取組に当たっては 静岡地区の活性化方針との差別化を図り 清水地区中心市街地が抱える 弱み (= 都市機能 商業機能の低下 居住人口の減少

能代市中心市街地活性化計画

2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1

県産材の需要拡大の推進について(枠組み)

能代市中心市街地活性化計画

目次

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鹿角花輪駅前広場整備基本計画 平成 28 年 3 月 秋田県鹿角市

寄居町中心市街地活性化基本計画

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コンパクト プラス ネットワークの形成 1

交通結節点が備えるべき機能を整理すると 最も基本となるものとして があり これに加えて 都市機能の誘導 集積を促進させ 都市内の中心的な拠点地区を形成する 及び 都市の顔 となる 交通結節点の計画 整備の検討においては 先に示した の三種の機能がそれぞれ交通結節性 人の交流や景観等の面で役割を果たし

(第14回協議会100630)

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数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) 平成 28 年度 (1 年目 ) 平成 29 年度 (2 年目 ) 平成 30 年度 (3 年目 ) 港湾取扱貨物量 556 万トン 4 万トン 0 万トン 20 万トン 観光入込客数 2,899.4 万人回 -9.5 万人回 1.9 万人回 1.9 万人回 7

イメージ図 ( 医療施設の場合 ) イメージ図 ( 誘導施設 : 地域医療支援病院の場合 ) 5 届出を要しない軽易な行為などについて都市再生特別措置法第 108 条並びに都市再生特別措置法施行令第 35 条 第 36 条の規定により 以下の行為は届出の対象となりません 軽易な行為その他の行為で政令

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目 次 1 小牧駅周辺のまちづくりに関する基本的考え方 1 2 小牧駅周辺の将来像 2 3 A 街区の位置づけ 5 4 A 街区 ライフ サポート オアシス の機能構成イメージ 6 5 交通結節点 広場の再整備 7 6 A 街区整備の進め方 8 7 結び 8

区域の整備 開発及び保全に関する方針土地利用の方針 地区施設の整備の方針 地区の立地特性を踏まえ 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るため 土地利用の方針を以下に定める 1 国際化に対応した業務 商業 宿泊等の多様な機能に加え 氷川神社と連携した江戸文化や赤坂地域の魅力を伝える歴史

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

Ⅰ 全体構想 1 都市づく りの将来 目標 都市づくりの目標 悠久の歴史が育む にぎわい 快適 まごころ創造都市 大和郡山 自然 歴史等の地域資源の保全と活用 自然 歴史等に触れ 親しみ 学べるような環境づくりをめざします また 県内各地の観光地とのネッ トワーク化を図り その拠点となることをめざし

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

コム書式

地区別 商店街空き店舗数 件 H H H21 0 H22 H2 5 H24 H25 古町地区 16 商店街 万代地区 1 商店街 駅前地区 2 商店街 資料 新潟市 商店街団体聞き取

区域の整備 開発及び保全に関する方針公共施設等の整備の方針 建築物等の整備の方針 1 道路の整備方針 (1) 地区周辺の交通円滑化に資する道路ネットワークの形成及び 東西の主要な道路軸の形成を図るため 地区幹線道路を拡幅整備する (2) 開発に伴い発生する交通を円滑に処理するとともに 新駅整備に伴う

平成23年度 認定中心市街地活性化基本計画のフォローアップに関する報告書

Microsoft PowerPoint まちづくり構想

スライド 1

第 5 章都市機能及び居住を維持 誘導するための施策 1. 施策の方向性当市では 人口減少や高齢化が進んだ 20 年後を見据え対応できるよう 都市機能誘導区域における都市機能の維持 誘導 まちづくりと連携した利便性と快適性の高い持続可能な公共交通の構築 居住誘導区域における生活環境の拡充と人口密度の

事業名 : 西口線周辺土地区画整理事業内容 : 土地区画整理事業施行面積 :2.6ha 平成 3 年度 本地区は 中心市街地の東西都市軸上に位置する商業 事務施設の集積が高く 人や車の流動の多い地区であり 歩行系空間の拡大と交通混雑の解消を図るために 引き続き土地区画整理事業により 公共施設の整備改

2

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市

「新しい都市づくりのための都市開発諸制度活用方針」

5 この施策に係る事務事業 ( 重要度 貢献度順 ) 番号 事務事業名 魅力個店づくり整備促進事業 歳出決算額 ( 千円 ) 施策への関連性 目的に対する指標 年度目標値 年度実績値 推移 区内の既存個店や出店希望 22 者が行う 魅力的な店舗づ 809 くりを支援することで 魅 力個店の集積を図る

<第1回> 帯広市都市計画審議会 第二次 都市計画マスタープラン検討                   専門部会

「(仮称)姫路市地域IT基本計画」の概要について

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はじめに 深沢地域整備事業 ( 以下 本事業 という ) は 平成 22 年 9 月に策定した土地利用計画 ( 案 ) をもとにまちづくりを進めてきましたが 計画策定から既に5 年以上経過し社会情勢が大きく変化していることや より広く市民意見を反映して欲しいといった意見を踏まえ 土地利用計画 ( 案

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4-2 地域の課題人口の減少により 町内では老朽化した空き家 空き店舗が随所に見られるようになっており 平成 28 年 3 月に町内を調査したところ 空き家 空き店舗と思われる建物が 159 軒存在していることが判明した 特に 商店街 公共機関 医療機関等が近接する利便性の高い中心市街地における空き

第 2 編基本計画 第 3 章 政策 施策 政策分野 15 観光 目指す姿 歴史や文化に誇りを持ち 地域の魅力を楽しみ 伝えながら おもてなしの心で来訪者を迎えるまち 着眼点 多様化する観光のニーズに対応するため 本市の観光資源の磨き上げと新たな観光資源の掘り起こしにより 観光地としての魅力向上を図

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

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三原市中心市街地活性化基本計画 概要版概要版 平成 27 年 12 月広島県三原市

1. 基本計画の策定について三原市の中心市街地は,JR 三原駅, 三原駅バスターミナル, 三原港などの重要な交通結節 機能を有し, 都市福利施設や都市機能施設及び歴史文化資産が集積しているエリアです しかし, 近年では天満屋の撤退や空き店舗の増加に伴い, 商業に関する各種指標の低下や歩 行者通行量の減少など, 本市の顔である中心市街地の賑わいが失われている状況です そのため, 三原市中心市街地活性化基本計画 ( 以下 基本計画 という ) を策定し, 三原市中 心市街地活性化協議会やまちづくり会社を中心とした事業の推進体制を構築するとともに, 国の 認定による各種支援制度も活用しながら, 商工団体, 民間団体及び行政等が連携 協働した各 種事業を実施していくことで, 中心市街地の活性化を図ります 2. 計画期間平成 27 年 12 月から平成 33 年 3 月 (5 年 4 ヶ月 ) 3. 過去の取組状況 ( 旧基本計画の総括 ) 平成 12 年 3 月策定 ( 計画期間 10 年 ) (1) 旧基本計画の内容 中心性 拠点性の創出, 賑わいづくり等のまちづくり理念に基づき, 市街地の整備改善事業 25 事業と 商業等の活性化事業 12 事業を掲げ, 活性化に向けた取組みを実施 (2) 旧基本計画の検証 ペアシティ三原西館公共施設化事業, バリアフリーゾーン形成事業 等のハード事業により 中心性 拠点性の創出や安心して移動できる環境整備など一定の成果がみられた 賑わいづくり等ソフト事業については, 事業効果測定や改善継続といったフォローがなく十分な 効果が出せなかった (3) 旧基本計画の課題 具体的な目標数値が示されてなく, 詳細な事業効果等が計れていない 事業実施に関するコーディネート機能の不足等 4. 計画区域新たに円一町を含む JR 三原駅周辺の約 90ha( 旧計画区域 : 約 60ha) の区域を設定しました 商店街や福祉施設等の都市福利施設及び市役所等の都市機能施設が集積する区域 JR 三原駅等の交通ターミナル機能, 三原城跡等の歴史的資産を有する区域 都市計画マスタープランにおける商業集積を図るべき区域 JR 三原駅 市役所 赤線 :( 新 ) 中心市街地活性化区域 青線 :( 旧 ) 中心市街地活性化区域 1

5. 中心市街地の現状 中心市街地の現状として, 人口, 小売業事業所数等の商業に関する状況及び歩行者 自転車通行量等の交通に関する状況をグラフで示します 人口が集積 小売業事業所数が減少 H12 年 :6,834 人 H26 年 :7,623 人 (11.5% 増 ) ( 占有率 )H12 年 :6.4% H26 年 :7.7%(1.3% 増 ) 小売業年間商品販売額が減少 H9 年 :321 事業所 H24 年 :196 事業所 (38.9% 減 ) 高い空き店舗率で推移 H9 年 :30,686 百万円 H24 年 :22,232 百万円 8,454 百万円 (27.6% 減 ) H10 年度 :39/215 店舗 (18.1%) H24 年度 :43/219 店舗 (19.6%) 歩行者 自転車通行量が減少 JR 三原駅乗車人員数が減少 ( 平日 )H12 年 :24,147 人 / 日 H26 年 :14,790 人 / 日 ( 休日 )H12 年 :16,191 人 / 日 H26 年 :8,350 人 / 日 ( 平日 )38.8% 減,( 休日 )48.4% 減 2 H16 年 :13,699 人 / 日 H25 年 :12,694 人 / 日 1,005 人 / 日 (7.3% 減 )

6. 中心市街地の課題と活性化の基本方針過去の中心市街地活性化の取組状況, 中心市街地の現状から課題を整理し,4つの基本方針を設定しました 中心市街地中心市街地の課題課題 賑わい 交流 回遊の創出公共交通機関の利用促進, 駐車場の確保健康 福祉 安らぎをテーマとしたまちづくり 市民意識の高揚, 市民協働の推進施設の有効活用, 商店街の活性化環境負荷削減の取組み歴史 文化等の地域資源の活用 中心市街地活性化の4つの基本方針 基本方針 1 おもてなしのこころでつくるまち 平成 29 年の三原城築城 450 年を一つの節目として, 安定的で継続した, 新しい三原市の 街の顔 となる中心市街地を創造します 城下町の歴史 文化と調和し, 集客 賑わい 交流などを創出します 集客力向上を図るとともに, 人の回遊性向上を目指します そのため, 中心市街地を,1おもてなし交流ゾーン,2 快適環境居住ゾーン,3 生活サポートゾーン,4 歴史 文化醸成ゾーンの4つのゾーンに区分し, 特性等に応じた整備, ゾーン間の相互連携により中心市街地全体の集客力向上と回遊性向上を図ります 駅前東館跡地に, 図書館を含めた公民複合施設や広場, 駐車場等を整備し, 市内外からの来街者に多様なサービスを提供する 三原城跡周辺及び三原港周辺を憩い 交流の場として整備し, 来街者を誘導し, 回遊できる快適な環境をつくる 基本方針 2 にぎわいのあるまち 鉄道, 港, バス等の公共交通機関の利用促進, 駅前東館跡地, 港湾, 公共施設等の拠点の活用及び空き店舗の活用など商店街の活性化により賑わいを創出する 基本方針 3 暮らしやすいまち 保健 医療 福祉が充実し, 安心して暮らせるまちをつくる 都市機能が集積し, 多様なサービスを受けることができる, 暮らしやすい便利なまちをつくる 基本方針 4 歴史 文化文化が薫るまち 歴史的資源の核となる三原城跡周辺の整備を進め, 来街者が憩える空間を創出する 三原城築城 450 年に向け, やっさ踊り等の歴史的 文化的資源を活用し賑わいを創出する 3

7. 目標の設定 4 つの基本方針に基づき, 中心市街地活性化における 3 つの目標とその達成状況を評価する 5 つ の目標指標を設定し, 取組みを進めます 目標 1 賑わいの創出 歩行者 自転車通行量 ( 平日 休日 ) JR 三原駅等の交通結節拠点, 駅前東館跡地, 三原城跡等の歴史的資源, 商店街等を有効活用し, 集客力と回遊性向上を図り, 賑わいを創出します 目標指標 1 歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) H26 年 :24,373 人 / 日 H32 年 :24,560 人 / 日 現状推移による予測値 19,010 人 / 日 ( 休日 ) H26 年 :14,175 人 / 日 H32 年 :14,900 人 / 日 現状推移による予測値 9,360 人 / 日 現状推移による予測値に対し, 約 5,550 人 / 日の増 JR 三原駅乗降車人員数 目標指標 2 JR 三原駅乗降車人員数 H25 年度 :12,694 人 / 日 H32 年度 :13,200 人 / 日 現状推移による予測値 12,007 人 / 日 現状推移による予測値に対し, 約 1,200 人 / 日の増 目標 2 商業の活性化 特色ある商業施設の整備, 空き店舗の解消, 日常生活に必要な商業等の充実を図り, 居住ニーズの増加や中心市街地への滞留人口の増加により活性化を図ります 小売業事業所数 目標指標 3 小売業事業所数 小売業年間商品販売額 小売業事業所数 H24 年 :196 事業所 H32 年 :200 事業所 現状推移による予測値 156 事業所 現状推移による予測値に対し,44 事業所の増 4

小売業年間商品販売額 小売業年間商品販売額 H24 年 :22,232 百万円 H32 年 :22,767 百万円 現状推移による予測値 19,412 百万円 現状推移による予測値に対し,3,355 百万円の増 目標指標 4 商店街の空き店舗数店舗数 商店街の空き店舗数 空き店舗率 H24 年度 :43 店舗 H32 年度 :28 店舗 15 店舗 ( 約 35%) 解消 空き店舗率 6.8% 減 H24 年度 :19.6% H32 年度 :12.8%( 6.8%) 目標 3 街なか居住の推進 居住人口 占有率 コンパクトで持続可能なまちを実現するため, 安心 快適で住みやすく, 潤いある住環境を整備し, 街なかで暮らしたくなるような魅力を高め, 居住人口の増加を図ります 目標指標 5 居住人口 H26 年 :7,623 人 H32 年 :7,810 人 占有率 7.7% 8.5%(0.8%) の増 5

グランフジイオン8. 主要事業の名称と実施箇所 目標を達成するための事業として, 公共事業 15 事業 ( ハード事業 8 事業, ソフト事業 7 事業 ), 民間事業 30 事業 ( ハード事業 6 事業, ソフト事業 24 事業 ), 官民共同による事業 7 事業 ( ハード事業 3 事業, ソフト事業 4 事業 ) の計 52 事業 ( ハード事業 17 事業, ソフト事業 35 事業 ) の実施を計画しています 主要な事業の区分と実施箇所は下図のとおりです 本町エリア空き家及び居住環境調査事業 ( 調査研究 ) 山脇邸リノベーション事業 個店経営力アップ事業 三原城跡 JR 三原駅 街路本町古浜線 4 工区道路改良事業 三原城濠浄化事業 三原城跡周辺整備事業 シネパティオ再生事業 交通安全施設等整備事業 集客拠点 商店街空きビル再生活用事業 街路灯整備事業 三原市新庁舎建設事業 三原港 駅前東館跡地活用整備事業 港湾エリア商業施設リノベーション事業 三原ミュージックマーケット 港湾エリア活性化事業 ビジネスホテル建設事業 港湾環境整備事業 港湾ビル魅力向上可能性検討調査事業 大規模商業施設増床事業 レンタサイクル事業 凡例 市街地の整備改善都市福利施設の整備居住環境の向上経済活力の向上公共交通機関の利用促進主要な歩行者動線 事業事業位置位置が特定特定されないされない事業事業 タウンマネージャー設置事業 アドバイザイー派遣事業 空き家バンク事業 三原スイーツ魅力発信事業 Mihara Arte En el Temple 空き店舗バンク事業 起業化促進事業( みはら創業応援隊 ) 中心市街地商業等活性化補助事業 中心市街地空き店舗対策事業 お雛まつりイベント事業 三原の収穫祭事業 瀬戸内三原築城 450 年事業 SL 設置 展示事業 地域共通ポイントカード事業 情報発信動画コンテンツ整備事業 三原食 ブランド化推進戦略策定事業 タウンモビリティ事業 6

9. 事業の推進体制について 中心市街地の活性化を推進するため, 基本計画の認定による国の支援なども活用し, 計画掲載事業を着実に実施できるように, 三原市中心市街地活性化協議会やまちづくり会社を中心とした推進体制を構築し, 民間と行政が一体となった取組を進めます また, 目標の達成に向けて, 計画期間の各年度において各事業の進捗状況等を調査し, その状況に応じて事業の改善措置を講じます 計画期間の最終年度には, 事業の進捗状況と併せて事業の成果を調査し, 中心市街地活性化への効果を検証します 7