< 先生方へ > 長崎県学力向上推進協議会では 子どもに確かな学力をつけていくためには 何 が大切か また 学力の向上を阻害している要因は何かなどについて 検討を重ね ています その中から次のようなことが指摘されました 1 家庭で毎日決まった時間に学習をする習慣をつけることが大切である 2 食事や睡

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3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

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学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

(3) 生活習慣を改善するために

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

表紙(A4)

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

Microsoft Word - 研究の概要他(西小) 最終


活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

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2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

平成25~27年度間

愛媛県学力向上5か年計画

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

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2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

H30全国HP

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

3 睡眠時間について 平日の就寝時刻は学年が進むほど午後 1 時以降が多くなっていた ( 図 5) 中学生で は寝る時刻が遅くなり 睡眠時間が 7 時間未満の生徒が.7 であった ( 図 7) 図 5 平日の就寝時刻 ( 平成 1 年度 ) 図 中学生の就寝時刻の推移 図 7 1 日の睡眠時間 親子

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6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

表 S3. 学校がある日は 朝 何時ごろ起きますか と ふだん 何時ごろ朝ごはんを食べていますか 学校がある日は 朝 何時ごろ起きますか 午前 6 時以降 午前 6 時 30 分より前 午前 6 時 30 分以降 午前 7 時より前 午前 7 時以降 午前 7 時 30 分より前 午前 7 時 30

調査結果概要

資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

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町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き


調査の目的と概要 Ⅰ 調査の目的 札幌市の児童生徒の実態に関する基礎調査 は 札幌市の小学生 中学生 高校生の意識や心情 生活 行動などについて 継続的に調査し その実態の変容を明らかにすることにより 子どもを取り巻く社会変化や教育情勢と子どもの生活との関連性を客観的に把握し 教育施策の推進に資する

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

小学校国語について

(3) 実践例 御船町立小坂小学校 下の図は 小坂小学校の課題改善プランです 小坂小学校では 本年度から学 校改革プロジェクトの指定を受け 大きく分けて 授業改革 と 校務改革 に 取り組まれています 授業改革 では ユニバーサルデザインの視点に立った 授業づくりを研究し すべての子どもが楽しく 分

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

国語 B 柏原 埼玉県 全国 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと 算数 A 柏原 埼玉県 全国 数と計算 量と測定 図形 数量関係 算数 B 柏原 埼玉県 全国

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

学校体育と幼児期運動指針の概要について

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

PowerPoint プレゼンテーション

①H28公表資料p.1~2

========== 目次 ========== 1. 調査趣旨 P1 2. 調査概要 P1 3. 調査結果概要 P2 4. 調査結果詳細 P3 5. 調査結果の補足 P16 6. 効果的な取組についてのまとめ P17 ( 参考 ) 1 神奈川県 横浜市 川崎市 相模原市 子どもたちのインターネット

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お子さんの成長にあわせ お母さんの食生活を見直してみませんか? お子さんの成長にあわせて あなたの食生活をかえるチャンスがあります 3 か月 か月 か月

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

平成 30 年度 学校評価 学力向上プラン 評価計画 各プランの評価結果の最終〆切は12 月 3 日 ( 月 ) です 成 果 子どもの姿 ( 目標 ) 低学年は学年テストの学級平均が90 点以上 中 高学年はWEBテスト国算両方とも県平均以上の学年 が 8 学 級中 5 学級以上 家庭学習を 学年

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

Ⅲ 調査対象および回答数 調査対象 学校数 有効回答数児童生徒保護者 (4~6 年 ) 12 校 1, 校 1, 校 1,621 1,238 合計 41 校 3,917 ( 有効回答率 96.3%) 3,098 ( 有効回答率 77.7%) Ⅳ 調査の実施時期


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2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

平成25年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

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1

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

スライド 1

7 調査結果の概要 (1) 子どもの携帯電話所持率とフィルタリングの活用状況 ア子どもの携帯電話所持率 子ども専用の携帯電話所持率は 平成 19 年の本市調査 ( 以下 前回調査 ) から 2 年が経過していますが ほぼ横ばいの結果です では 男子 33.6 女子 46.4 計 4.1 が所有してい

3. 分析と結果 公表に対する配慮事項 公表に際しては 文部科学省が定めた平成 29 年度全国学力 学習状況調査実施要領に基づき 次の点に配慮して実施します 1) 本調査は 太子町の子どもたちの学力や学習状況を把握し分析することにより 全国 大阪府の状況との関係において教育及び教育施策の成果と課題を

八代市立鏡中学校区小中学校 保護者の皆様へ 本校区の小中学校では 家庭学習 の習慣化が学力向上につながる一つであると考えています 家庭学習 は 学校で学習したことをしっかりと身につけるためのものや自分の興味 関心のあることについて 自ら学ぶ習慣を身につけるためにとても大切なものです 与えられた学習と

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

食育に関するアンケート

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

スライド 1

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国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

芥川小学校5年家庭科 学習指導案

Taro-自立活動とは

家庭等における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用に関する調査結果報告書(概要版)

Ⅵ ライフステージごとの取り組み 1 妊娠期 2 乳幼児期 (0~5 歳 ) 3 学童期 (6~12 歳 ) 4 思春期 (13~19 歳 ) 5 成年期 (20~39 歳 ) 6 壮年期 (40~64 歳 ) 7 高年期 (65 歳以上 ) ライフステージごとの取り組み ( 図 )

参考資料 校区別小中連携 一貫教育スケジュール表

平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

コラム授業力の向上について食育では 生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性を育んでいきます そのためには 教師の授業力が一つの鍵になることはいうまでもありません そこで どのような授業を行えば 子どもたちに望ましい生活習慣等が定着するのか 小学校 中学校授業評価システムガイドライン ( 平成

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Transcription:

子どもの学びの習慣化 学習習慣 生活習慣の確立 ~ 家庭との連携を通して ~ 平成 18 年 1 月長崎県教育委員会長崎県校長会長崎県 PTA 連合会

< 先生方へ > 長崎県学力向上推進協議会では 子どもに確かな学力をつけていくためには 何 が大切か また 学力の向上を阻害している要因は何かなどについて 検討を重ね ています その中から次のようなことが指摘されました 1 家庭で毎日決まった時間に学習をする習慣をつけることが大切である 2 食事や睡眠時間など基本的な生活習慣の確立が大切である 3 テレビやゲームに費やす時間が多いのは問題である 4 携帯電話やパソコンの利用の仕方や利用時間が多いのは問題である 5 家庭での読書習慣は大切である 6 学力だけの問題ではなく 子どもに人間力をつけていくことが大切である 7 体験から学ぶことは 人間力をつける上で大切なことである 8 親子でふれあう時間が大切である 9 学校と家庭の役割を明確にして連携を密にすることが大切である さまざまな意見の中から今回は 子どもの学びの習慣化 という視点で 早急に 取り組んでほしいことについて示しました 今 子どもたちに確かな学力をつけるために 自校の児童生徒の実態に応じた 努力目標を設定し 具体的な実践をお願いします 子どもの学びの習慣化のために 心と頭と体の生活リズムを整えましょう 家庭学習の習慣を身につける しっかり朝食をとる 適切な睡眠時間を確保する テレビ ゲーム 携帯電話 ( メール ) パソコン等の使用についてルールを 決める 学校と共に子どもを育てましょう!! 学習に集中できる子ども 学ぶ意義を考え 学ぶ習慣が身についた子ども 自らの生き方を考える自主性のある子ども

子どもの学びの習慣化に向けた 4 つの提言 提言 1 家で勉強する習慣を 提言 2 朝食をしっかり とる習慣を 提言 3 適切な睡眠をとる習慣を 提言 4 テレビやゲーム 携帯電話パソコンの使用はルールを決めて

提言 1 家で勉強する習慣を 生活リズムの中に家庭学習時間を位置づけることが大切 小学生の家庭学習時間の現状 (5 年生 ) 30 分間未満 13.4 % 30 分以上 1 時間未満 35.5 % 1 時間以上 2 時間未満 32.8 % 2 時間以上 3 時間未満 11.3 % 3 時間以上 7.0 % 中学生の家庭学習時間の現状 (2 年生 ) 30 分間未満 20.8 % 30 分以上 1 時間未満 23.4 % 1 時間以上 2 時間未満 29.3 % 2 時間以上 3 時間未満 17.2 % 3 時間以上 4 時間未満 6.5 % 4 時間以上 5 時間未満 1.8 % 5 時間以上 1.0 % 上記の家庭学習時間調査結果は 塾等での学習時間も含んでいます 家庭学習時間のめやす 下記の家庭学習時間のめやすは 塾等での学習時間も含めています 小学生 1 日平均 低学年 30 分 ~1 時間 中学年 1 時間 ~1 時間半 高学年 1 時間半 ~2 時間 中学生 1 日平均 1 学年 2 時間 ~2 時間半 2 学年 2 時間 ~2 時間半 3 学年 2 時間半 ~3 時間 各学年の学習時間は めやす として示しました 学ぶ 習慣の定着のために 根気強くしつけていくよう啓発することが大切です 家庭学習は その時間の長さだけでなく 内容 やり方によって効果が異なることについても啓発することが大切です 啓発のポイント 学習する時刻 時間 場所の設定 学習に集中できる環境づくり( テレビを見ながらなど ながら勉強 をしない) 学校は 自校の実態に応じて 家庭と連携して励ましや賞賛を加えながら 家庭学習ができる子ども 学習に集中できる子ども を育てていくようにしましょう また 学校は 毎日家庭で取り組んでほしい学習内容を示すなど 家庭学習の習慣化のための手だてを講じましょう ( 注 ) 資料中の現状として示している数値は 平成 17 年 11 月に実施した学校運営調査による県内の児童生徒の実態です

提言 2 朝食をしっかりとる習慣を しっかりとした朝食の摂取は家庭の責任で 小学生の現状 (5 年生 ) 主食とおかずを食べている 63.6 % どちらか一方だけ 32.7 % 飲み物だけ 1.7 % 食べていない 2.0 % 中学生の現状 (2 年生 ) 主食とおかずを食べている 60.2 % どちらか一方だけ 33.2 % 飲み物だけ 2.4 % 食べていない 4.2 % 学習効果を上げるために大切なことの一つと して 朝食をしっかりとること があります 平成 15 年度教育課程実施状況調査の結果では 朝食をとらずに登校した子どもは 朝食を必ず とって登校する子どもより 得点が低い結果が 出ており 文部科学省は 基本的な生活習慣が 身についているとうかがえる児童生徒は 得点 が高い傾向にある という分析をしています また 成長期にある児童生徒の脳の発達のため には バランスのとれた栄養を摂取することが 大切だとも言われています 学ぶための土台として しっかりとした朝食 を家庭の責任でとらせましょう 標準化した得点 525.0 500.0 475.0 450.0 425.0 朝食摂取と中学 2 年生の英語の得点の関係 512.8 476.8 455.2 449.7 必ずとる たいてい とらないこと 全く または とる が多い ほとんどとらない 平成 15 年度教育課程実施状況調査結果 ( 文部科学省 ) より引用 啓発のポイント 主食とおかずを食べる朝食 朝食をとる時間を考えた起床時刻の設定 学校は しっかりとした朝食をとることの大切さを根気強く啓発することが大切です しかし 家庭によっては このことが大きな負担となる場合も考えられます 家庭の状況等には十分配慮することが必要です 子どもの食生活の確立は 学力向上のみならず 子どもの成長のために大切です 食育について研修会を開催したり 学校保健委員会等を活用したりしながら 積極的に啓発していきましょう

提言 3 適切な睡眠をとる習慣を 適切な睡眠時間は明日の活力の源 小学生の睡眠時間の現状 (5 年生 ) 6 時間未満 2.6 % 6 時間以上 7 時間未満 9.5 % 7 時間以上 8 時間未満 28.8 % 8 時間以上 9 時間未満 40.1 % 9 時間以上 19.0 % 中学生の睡眠時間の現状 (2 年生 ) 6 時間未満 12.0 % 6 時間以上 7 時間未満 32.4 % 7 時間以上 8 時間未満 37.7 % 8 時間以上 9 時間未満 13.9 % 9 時間以上 4.0 % 学習効果を上げるために 大切なことが睡眠時間です 就寝時刻が遅いと 起床時刻も遅くなり 朝食をとることができないなど 一日が時間的 精神的に慌ただしいことになります 帰宅後の生活リズムを確立し 適切な睡眠時間をとるように指導 啓発していくことが大切です 睡眠時間 就寝時刻のめやす 小学生の睡眠時間 8 時間 ~9 時間 小学生の就寝時刻 午後 9 時 ~10 時 小学生の起床時刻 午前 6 時 ~7 時 中学生の睡眠時間 6 時間 ~8 時間 中学生の就寝時刻 午後 11 時 ~12 時 中学生の起床時刻 午前 6 時 ~7 時 適切な睡眠時間の確保という視点で めやすを示しています 実行するためには 就寝 起床時 刻だけを取り上げるのではなく 家庭での生活リズム全般を考えることが必要です 啓発のポイント 就寝時刻を考えた帰宅後の生活リズムづくり 学校は 適切な睡眠時間について積極的に助言していくことが大切です 睡眠不足は 授業への集中力を減退させ 学力の向上の妨げとなるばかりでなく 体内時計 が狂い 通常乗り越えられる課題も乗り越えることができなくなるとも言われています 常に 心と頭と体がスッキリした状態でいられるよう 規則正しい生活リズムを維持することの大切 さを啓発していきましょう

提言 4 テレビやゲーム 携帯電話 パソコンの使用はルールを決めて テレビやゲーム 携帯電話 パソコンを使う時の約束事を守ることが生活リズムをつくるコツ 小学生の現状 (5 年生 ) 見ない しない 1.3 % 30 分未満 3.1 % 30 分以上 1 時間未満 8.0 % 1 時間以上 2 時間未満 18.7 % 2 時間以上 3 時間未満 23.7 % 3 時間以上 4 時間未満 20.4 % 4 時間以上 24.8 % 中学生の現状 (2 年生 ) 見ない しない 2.2 % 30 分未満 3.1 % 30 分以上 1 時間未満 7.6 % 1 時間以上 2 時間未満 18.1 % 2 時間以上 3 時間未満 23.2 % 3 時間以上 4 時間未満 19.9 % 4 時間以上 25.9 % 文部科学省の調査 ( 平成 17 年 10 月 情動の科学的解明と教育等への応用に関する検討会の報告書 ) によれば テレビ ゲーム パソコン 携帯電話等を使用する時間が長いほど 就寝時刻が遅くなる 他者と喜びを分かち合える者の割合が少ない 疲れやすい者の割合が多い ということが示されています 子どもの発達に与える直接的な因果関係については まだ はっきりしていませんが 節度なく使用させることは問題です 使用する時間を含めてテレビ ゲーム パソコン 携帯電話等の使用時のルールを決めることを啓発していくことが大切です テレビ ゲーム パソコン 携帯電話等を使用する時間のめやす テレビやゲーム 携帯電話 パソコンに費やす年間時間を学校の年間の授業時数より少なくすることと毎日の睡眠時間を確保するということを考慮して めやすを示しました 小 中学生のメディアの使用時間 1 日 1 時間 ~2 時間以内 啓発のポイント テレビ ゲーム パソコン 携帯電話等の使用時間等のルール 読書に親しむ時間の設定 学校は 定期的に テレビやゲームにふれない日 を決めることなどの家庭での取組を啓発していくことが大切です テレビ ゲーム パソコン 携帯電話等を長時間使用することは 学習時間や睡眠時間を不足させることにつながり 生活リズムを崩す大きな要因になります また 使用する時間だけでなく 望ましい利用の仕方についても指導していく必要があります あわせて読書に親しむ時間を増やすことの大切さを啓発していきましょう

学校の役割を明確に示すことが大切 学力向上に向けて 子どもの学びの習慣化 に関わる 4つの提言を示しましたが 学力向上の責務の中心は 学校にあります この資料は 学校が家庭に啓発していく際の参考として作成したものです 各学校では それぞれの実態にあった啓発資料を作成し 子どもの学びの習慣化 に向けた取組をお願いします また 家庭との連携においては 学校は何をするのかを具体的に示すことが大切です 次のような内容について しっかりと実践することをお願いします 家庭での生活習慣 生活リズムの実態を把握し 保護者と課題を共有する 家庭学習の手引き書等を作成し 児童生徒 保護者に配布 啓発を行う 学習の方法等についてのガイダンスを児童生徒 保護者を対象に実施する 知識や技能の定着を目的として実践している指導を授業参観等で紹介する 学ぶ意欲や思考力 表現力など幅広い資質の向上を目的として実践している指導を授業参観等で紹介する さらに 学校と家庭との組織的な取組にするために PTA と連携していく必要 があります 県教育委員会においても 子どもの学びの習慣化 に向けて 義務教育課だけで なく生涯学習課が取り組んでいる ココロねっこ運動 や 読書活動推進事業 と 連携を図るとともに 長崎県校長会 長崎県 PTA 連合会等といっしょになって啓 発に努めていこうと考えています 長崎県の学力向上に向けて 県教育委員会は 本年度 小 中学校保護者 学識経験者 高等学校長 小 中学校長等で構成 された 長崎県学力向上推進協議会 を設置し 本県の学力向上について協議を重ねています そ の御意見を受けて 今回は 子どもの学びの習慣化 についてまとめました この他に 授業改善 教師の授業力向上 学習支援の充実 についても検討を重ねています 各学校における実践の成果と課題を検証しながら さらに充実した協議会にし 学力向上に向け た具体的な提案をしていきたいと考えています