管路リスク 管路の老朽化のリスクです 経年劣化による腐食や破損などにより管路に不具合が生じるかどうかを評価するリスクです 管路に 不具合が生じると トイレが使えなくなったり 道路陥没の原因となることがあります 破損した管路 管路の破損による道路陥没 リスク評価結果 リスク評価は 下水道台帳の情報や改

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下水道管路の維持管理高度化に向けた仙台市の取組み

2) 管理数量 下水道 終末処理場には汚水と雨水用の施設があります 管理数量は次のとおりで す 表 2-26 下水道 終末処理場の管理数量 施設名種別数量備考 下水道 ( 汚水 ) 下水道 ( 雨水 ) 汚水管きょ下水道終末処理場中継ポンプ場汚水低地排水ポンプ雨水管きょ雨水低地排水ポンプ雨水ゲート

社会資本総合整備計画 ( 防災 安全交付金 ) 計画の名称 計画の期間 計画の目標 命と暮らしを守る安全 安心な施設づくり ( 下水道 ) 平成 27 年度 ~ 平成 31 年度 (5 年間 ) 平成 29 年 3 月 13 日重点配分対象の該当 下水道管路及び下水道施設の長寿命化 耐震化を図り安全

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H29 審議会次第

値 29.5kN/m に対して 1.6kN/m と布設時の 5% 程度であり管耐力についても耐震性のない ことを確認した 2-4. マンホールマンホール形状は 多くが円形でありその構造はレンガを積上げたもので鉄筋が入っていないことから 耐震性を期待できない ( 写真 2) 矩形マンホールは 鉄筋が確

イ使用年数基準で更新する施設 ( ア ) 使用年数基準の設定使用年数基準で更新する施設については 将来の更新需要を把握するためにも 更新するまでの使用年数を定める必要がありますが 現時点では 施設の寿命に関する技術的な知見がないことから 独自に設定する必要があります このため あらかじめ施設を 耐久

Microsoft Word - 5(改)参考資料 doc

Taro-地震防災マップQ&A集.jtd

04 Ⅳ 2(防災).xls

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立川市雨水浸透施設設置基準 1. 目的この設置基準は 立川市雨水浸透施設設置補助金交付要綱 ( 以下 要綱 という ) の雨水浸透施設の設置にあたり 必要な事項を定めることを目的とする 2. 用語の定義補助対象の雨水浸透施設とは 雨水浸透ます 及び 雨水浸透管 とし 雨水浸透施設の設置に伴い発生する

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資料 2 東海管内における農業水利施設の防災 減災の取組 ( 農村地域防災減災事業 海岸事業 ) 平成 27 年 2 月東海農政局整備部防災課

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西川町下水道長寿命化計画 ( 西川浄化センター ) ( 様式 1) 1. 対象施設及びその選定理由 1 対象施設の概要本町の下水道事業は 平成 6 年に公共下水道事業計画の認可を受け事業に着手し その後 4 回の変更認可により下水道整備を行ってきた 平成 22 年度末の整備状況としては 行政人口 6

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

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技術報告集第 30 号平成 28 年 3 AWSCJ 月 下水道管路施設における効率的な点検 調査計画の事例と今後に向けた提案 極東技工コンサルタント松原浩 1. 事例業務の概要 本業務では 長寿命化支援制 度の交付金を活用した事業促進 を図りつつ 膨大な管路ストッ クを適正に管理するために状態 監

橋 梁 長 寿 命 化 修 繕 計 画

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多摩川 3-10 床下浸水 1976/9/9 昭和 51 年台風 17 号 多摩川 3-31 床上浸水 1976/9/9 昭和 51 年台風 17 号 多摩川 3-36 床上浸水 1976/9/9 昭和 51 年台風 17 号 多摩川 3-50 床上浸水 1976/9/9 昭和 51 年台風 17

国領町 1-9 地下室浸水 2005/9/4 集中豪雨 国領町 1-9 床上浸水 ( 半地下住居部分 ) 2011/8/26 大雨 ( 集中豪雨 ) 国領町 1-9 床上浸水 ( 半地下住居部分 ) 2011/8/26 大雨 ( 集中豪雨 ) 国領町 3-13 床下浸水 2005/9/4 集中豪雨

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ハザードマップポータルサイト広報用資料

215 参考資料

流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 当該指標は 1 年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等がある状況を示す 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% を下回るということは 1 年以内に現金化できる資産で 1 年以内に支

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資料 6-1 仙台市下水道事業会計 平成 27 年度補正予算 平成 28 年度当初予算説明資料 ( 平成 28 年第 1 回定例会 ) 1. 事業計画 2. 収益的収入及び支出 3. 資本的収入及び支出 4. 企業債 5. 建設改良事業の概要 6. 債務負担行為 7. 予算雨水汚水内訳表 仙台市建設

重ねるハザードマップ 大雨が降ったときに危険な場所を知る 浸水のおそれがある場所 土砂災害の危険がある場所 通行止めになるおそれがある道路 が 1 つの地図上で 分かります 土石流による道路寸断のイメージ 事前通行規制区間のイメージ 道路冠水想定箇所のイメージ 浸水のイメージ 洪水時に浸水のおそれが

p00-00_6-1(修正済み)

第 7 章鹿児島県と連携した耐震改修促進法による指導及び助言等 国の基本方針では 所管行政庁はすべての特定建築物の所有者に対して法に基づく指導 助言を実施するよう努めるとともに 指導に従わない者に対しては必要な指示を行い その指示に従わなかったときは 公表すべきであるとしている なお 指示 公表や建

1 東日本大震災での多くの被害が発生!! 平成 23 年 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災は 三陸沖を震源としたマグニ チュード 9.0 仙台市内での最大震度 6 強 宮城野区 という巨大な地震でした 東部沿岸地域では 推定 7.1m 仙台港 もの津波により 家屋の浸水やライフラ


スライド 1

ウ環境負荷低減型フォーム工事公共下水道 農業集落排水施設及び合併浄化槽に 生活排水設備を接続する工事です なお 合併浄化槽の設置については市の補助制度があります 詳しくは上下水道課へご相談ください Q 8 住宅リフォーム工事とはどのような工事ですか? A 8 住宅の機能の維持 回復又は向上のために行

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

資料 7-1 特殊車両の通行に関する指導取締要領の一部改正について 国土交通省関東地方整備局道路部交通対策課 1 (1) 特殊車両通行許可制度 2

図 維持管理の流れと診断の位置付け 1) 22 22

表 1 福岡市下水道ビジョン 2018 における施策目標と 16 の主要施策 施策体系施策目標主要施策 1 総合的な雨水対策の推進 1 災害に強い下水道 2 地震対策の推進 3 維持管理の効率化 4 アセットマネジメントシステムの確立 2 下水道機能の維持 向上 5 処理施設等の再構築 6 市民に身

AM部会用資料(土木・建築構造物)

まずは 見る 次に叩くと更にわかる事があり 老朽化した管路が増加し 社会問題にまでなっている下水道 下水道の老朽管路の調査を正確にすることは 管路の改築や 補修方法を選定する上でとても大切です 人が入れないよう な口径の下水管の中の管路調査診断は一般的に状況映像を 撮る TVカメラ が用いられ TV

第 2 回姫路市下水道事業経営懇話会会議録 ( 要約 ) 14 時 00 分開会 14 時 02 分事務局による説明 投資 財政計画について 14 時 24 分質疑開始 質疑要旨 問下水道使用料は 水道使用量と同量を下水道に流したものとして請求されるが 水道を使っても洗車 散水など下水道には流さない

大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

白紙のページ

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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既存の高越ガス設備の耐震性向上対策について

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大阪湾広域臨海環境整備センターは、昭和57年3月に設立されて以来、30年余りにわたって、全国で唯一の府県域を超えた広域的な廃棄物の適正な最終処分を海面埋立てにより行う「フェニックス事業」を地方公共団体及び港湾管理者と一体となって推進してきたところであり

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私道整備 舗装 排水設備 ( 下水 ) 助成制度のてびき 怪我でもしたら大変 L 形側溝コンクリート砕石 下水管が壊れていると 下水管の詰まりや 道路のかん没の原因になります 私道は どんなに交通量が多くても 私道所有者の皆さまが適正に管理しなければなりません 皆さまが私道を整備 ( 舗装または排水

【 本 文 】下水道の地震対策技術検討に関する研究

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平成 29 年 12 月 1 日水管理 国土保全局 全国の中小河川の緊急点検の結果を踏まえ 中小河川緊急治水対策プロジェクト をとりまとめました ~ 全国の中小河川で透過型砂防堰堤の整備 河道の掘削 水位計の設置を進めます ~ 全国の中小河川の緊急点検により抽出した箇所において 林野庁とも連携し 中

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

その中で 今回対象となるF 雨水ポンプ場の設計諸元値を以下に示す 1 供用開始 : 昭和 50 年 3 月 ( 経過年数 41 年 ) 2 流入渠 : mm 3 放流渠 : mm( 馬蹄渠 ) M 湾へ放流 4 沈砂池 :3.5m 11.0m 2 池 ( 除砂設備無

再販入札⇒先着順物件調書

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

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H28秋_24地方税財源

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美里町学校施設長寿命化計画 ( 案 ) 検討資料編 平成 30 年 月 美里町教育委員会

目 次 1 個別計画策定の趣旨及び概要 1 (1) 策定の趣旨 1 (2) 概要 1 2 施設別財産状況 2 3 各種分析結果 5 (1) 築年数別状況 5 (2) 利用状況 6 (3)1 m2当たりの運営コスト状況 7 (4) 消防団員 1 人当たりの運営コスト状況 8 (5) 施設配置状況 9

発刊にあたって 発刊にあたって 山形市長佐藤孝弘 山形市の下水道 ( 汚水 ) は 昭和 40 年に供用を開始して以来 50 年にわたり 市民生活に欠くことのできない重要な都市基盤として さまざまな課題を克服しながら 施設の整備拡張を図り 現在では市内のほとんどの家庭において下水道をご利用いただける

2014年度_三木地区概要

事業計画及びストックマネジメントに関する Q&A ( 平成 29 年 3 月版 ) 目次 Ⅰ 事業計画及びストックマネジメントに関する共通の Q&A(Q1) Ⅱ 事業計画に関するQ&A 1. 制度全般 (1) 事業計画の必要性 (Q1~Q7)

2

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観


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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

青文字は、長谷川が修正したものです

Microsoft Word - 耐震改修促進計画【概要版】(第2期計画)(H28.3)施行

また, 区域外の道路部分については, 区域内の道路の整備後に, 交通量等の利用状況をみて, 検討していきます 4 常磐自動車道の側道沿いの一方通行の道路について, 一方通行の制限を解除できないのか また, この道路の交通量についても調査を実施した上で, 区域外の道路の整備をしなければならないのではな

Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

三鷹市耐震改修促進計画(改定素案)

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一太郎 10/9/8 文書

社会資本の維持管理 更新 社会資本は日々の生活を支えるとともに 産業 経済活動の基盤であり 社会資本がその役割を十分果たすことができるよう 適切な維持管理 更新が必要 道路分野 河川分野 港湾分野 橋梁点検堤防巡視床版の打ち替え トンネル補修排水機場の補修水中溶接による電気防食の施工 1

近畿地方整備局 資料配付 配布日時 平成 23 年 9 月 8 日 17 時 30 分 件名土砂災害防止法に基づく土砂災害緊急情報について 概 要 土砂災害防止法に基づく 土砂災害緊急情報をお知らせします 本日 夕方から雨が予想されており 今後の降雨の状況により 河道閉塞部分での越流が始まり 土石流

Microsoft Word - さいたま市都市計画道路見直し指針1/3.doc

設計壁リフォーム標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディングモエンサイディングセンターサイディング屋根リフォームセンタールーフアルマ8-1 適用条件 8 屋根リフォームの設計 1) 適合対象建築物昭和 56 年の建築基準法新耐震基準に適合する木造建築物 昭和 56 年 5

ける改築事業量によって検討を行う これらの目的は,A 町の下水道管きょ施設が, 現在どの ような状態にあり, 今後どのように変化し, どの時点でどのような管理を実施すべきかなど を予め把握 検討することである 3. 既設施設の状況 ( 情報整理 ) 既存施設情報として, 汚水管きょでは, 現在, 処

設計162 外壁リフォーム事前調査の方法標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディング張り替え工法モエンサイディング張り替え工法 外張り断熱センターサイディング重ね張り工法設計屋根リフォームセンタールーフ重ね葺き工法アルマ重ね葺き工法参考資8-1 適用条件 8-2 屋根リフ

U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

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0 事前準備 公共施設等の更新費用比較分析表作成フォーマット の作成に当たっては 地方公共団体の財政分析等に関する調査研究会報告書 公共施設及びインフラ資産の更新に係る費用を簡便に推計する方法に関する調査研究 における更新費用試算ソフト ( 以下 試算ソフト という ) を用います 試算ソフトは今回

資料 2 第 3 回旭市公立保育所在り方検討委員会資料 ~ 旭市における教育 保育の現状について ~ ( 旭市立 13 保育所 ) 平成 28 年 7 月 22 日開催

名 称 最上川流域下水道置賜浄化センター 位 置 山形県南陽市宮崎地内他 処理方式 標準活性汚泥法 処理能力 全体 20.2 千立方メートル / 日 今回 20.2 千立方メートル / 日 土木工事 ( 耐震 ) 流入渠施設 土木工事 ( 更新 ) 沈砂池施設 土木工事 ( 更新 ) 最初沈殿池施設

SCプラグ工法

当面の事業概要 < 平成 25 年度 > 実施設計業務委託 < 平成 26 年度 > 市道 1504 号線電線共同溝整備工事 道路改築工事 < 平成 27 年度 > 市道 1504 号線電線共同溝整備工事 市道 1504,1505,1507 号線道路改築工事 < 平成 28 年度 > 市道 1504

Microsoft Word - 栃木県土地改良区運営強化推進計画(最終版)

目 次 第 1 章はじめに 1 第 2 章基本方針 4 ~ 安心 強靭 持続可能 な上下水道の構築 ~ 第 3 章震災からの復旧復興に向けた主要施策 5 第 4 章安定した事業経営の推進 8 ( 参考 ) 主な取り組みとスケジュール 9

Transcription:

平成 27 年度仙台市下水道事業リスクレポート ( 平成 28 年 月 ) 下水道のいまをお知らせしますこのレポートは 仙台市下水道事業が抱えるリスクを評価分析した結果について 年に一度 市民の皆さまに報告し 下水道施設の現状や課題に対する理解を深めていただくことを目的に作成しています 今回は 国の耐震対策指針の見直しに対応した 地震リスク を新たに加えています リスクとはいったい何? リスクとは 下水道施設の不具合や浸水などにより生じる市民生活への影響のことです 汚水処理施設の整備がほぼ完了している本市では 老朽化の進む施設の適切な保全や地震対策 浸水対策が大きな課題となっています そこで 管路リスク 設備リスク 浸水リスク 地震リスク という 4 種類のリスクを取り扱うこととし それぞれのリスクの高さに応じた対策を実施することにしています リスクを評価する方法は リスク評価は 平成 27 年度におけるリスクについて 下水道管の管路リスクや地震リスク ( 管路 ) ではスパン ( マンホールとマンホールとの間の一区間 ) ごとに ポンプ場や浄化センターの設備リスクや地震リスク ( 施設 ) では機器や施設ごとに 浸水リスクでは地区 ( 約 メートル四方 ) ごとに行います リスクは 不具合等が起こる 発生確率 ( 施設の使用年数や劣化状態 浸水被害の回数など ) と 不具合が起こった場合の 影響の大きさ ( 周辺人口や施設の能力 浸水被害の規模など ) との組み合わせによって表します また その高さは ( 無視できる ) ( 低 ) ( 中 ) ( 高 ) の リスクレベル や.~, 点の リスク点 を用いて表し それぞれのリスクレベルに応じた リスク対応 を定めています 確率大 ( 使用年数, 浸水回数など ) リスク = 発生確率 影響の大きさ リスクレベル リスク点 リスク対応 リスク ( 高 ) 5, 点 ~, 点工事 調査 リスク ( 中 ) 5 点 ~4,999 点計画策定 リスク ( 低 ).5 点 ~49 点注意喚起 リスク ( 無 ). 点 ~.4 点当面静観 影響大 ( 周辺人口, 浸水規模など ) リスク評価表

管路リスク 管路の老朽化のリスクです 経年劣化による腐食や破損などにより管路に不具合が生じるかどうかを評価するリスクです 管路に 不具合が生じると トイレが使えなくなったり 道路陥没の原因となることがあります 破損した管路 管路の破損による道路陥没 リスク評価結果 リスク評価は 下水道台帳の情報や改築工事 カメラ調査結果を基に行いました リスクの高い管路を改築して リスクレベルの割合及び平均リスク点の低減に努めましたが 経年劣化によるリスクの高まりもあり 前年度から大きく変わらずリスクは中程度のままです 今後 高度経済成長期に大量に建設した管路が一斉に目標耐用年数を超過していくことから 将来を見通した計画的な改築を進める必要があります 26 27 92% 92% 3% % 4% 3% % 4%,,, 3,56 2,855 % 2% 4% 6% 8% % 26 27 リスクレベル割合の推移 平均リスク点の推移 25 は 26 に評価方法を見直しているため 掲載していません リスク低減に向けた主な対応 管路の改築布設から 5 年を経過して老朽化した管路を中心に 開削による 布設替え や非開削で管の内側から新しい管を構築する 更生工法 による改築を行っています 本管の布設替え本管の更生取付管の布設替え 2

設備リスク 設備の老朽化のリスクです 経年劣化により浄化センターやポンプ場の設備が機能しなくなるかどうかを評価するリスクです 設備の機能が停止すると トイレが使えなくなったり 汚水が溢れて環境に悪影響を与える恐れがあります 鋼材の腐食 ローラの破損 腐食した流入ゲート ( 汚水ポンプ場 ) 破損したしさ搬出機 ( 雨水ポンプ場 ) リスク評価結果 リスク評価は 下水道台帳の情報や改築工事結果を基に行いました リスクの高い設備を改築して リスクレベルの割合及び平均リスク点の低減に努めましたが 経年劣化によるリスクの高まりもあり 前年度から大きく変わらずリスクは高い状況のままです 今後 東日本大震災時に復旧した設備も経年劣化していくことから 将来を見通した計画的な改築を進める必要があります 25 3% 4% 8% 2%,, 8,827 8,864 9,558 26 27 39% 38% 35% 36% 6% 6% 2% 2%, % 2% 4% 6% 8% % リスクレベル割合の推移 25 26 27 平均リスク点の推移 リスク低減に向けた主な対応 浄化センターやポンプ場の設備の改築設置から概ね 2 年を経過して老朽化した機械設備や電気設備を中心に 機器更新 や 長寿命化対策 ( 主要部品の交換 ) による改築を行っています 流入ゲートの更新 ( 霊屋ポンプ場 ) しさ搬出機の更新 ( 今泉雨水ポンプ場 ) ポンプの長寿命化対策 ( 広瀬川浄化センター ) 3

浸水リスク 大雨時のリスクです 大雨に対してその地区が浸水するかどうかを評価するリスクです 浸水により家屋などに被害が生 じたり 道路が通行止めになる恐れがあります 住宅地で発生した浸水被害 仙台駅前で発生した浸水被害 リスク評価結果 リスク評価は 過去 年間の浸水被害実績やコンピュータによる浸水被害想定を基に行いました リスクの高い地区の対策を進めて リスクレベルの割合及び平均リスク点の低減に努めましたが 局所的な短時間豪雨の発生などによるリスクの高まりもあり 前年度から大きく変わらずリスクは 中程度のままです 市中心部など影響が大きい地区での浸水被害や 昨年 9 月の関東 東北豪雨時のような大規模浸水 被害の発生が今後も懸念されることから 自助 共助等の取組みを組み合わせた総合的な対策が必 要となります 25 26 27 67% 67% 66% 28% 28% 29% 4% % 4% % 4% %,,, 89 86 846 % 2% 4% 6% 8% % リスクレベル割合の推移 25 26 27 平均リスク点の推移 リスク低減に向けた主な対応 雨水排水施設の新規整備 雨水管路や雨水ポンプ場の整備 雨水ポンプの増設 により浸水被害の低減を図っています 自助 共助等の取組み 土のう配布 止水板設置補助 浸水履歴マップの公開 により浸水被害の軽減を図っています ( 取組みの内容は 6 ページに掲載しています ) 雨水管路の整備 ( 榴岡地区 ) 雨水ポンプの増設 ( 中野雨水ポンプ場 ) 土のう配布 4

地震リスク 地震時のリスクです 耐震対策指針の見直しに対応して新たに追加 地震に対して管路やポンプ場 浄化センターの構造物 ( 以下 施設 ) が耐えられるかどうかを評価するリスクです 管路や施設が壊れてしまうと 長期間トイレが使えなくなったり 道路が通行止めになる恐れがあります 液状化により浮上したマンホール ブロックがずれたマンホール内 リスク評価結果 リスク評価は 下水道台帳の情報や耐震診断結果を基に管路と施設に分けて行いました リスクの高い管路や施設の耐震化を進めて リスクレベルの割合及び平均リスク点の低減に努めま したが リスクは高い状況にあります 防災拠点の排水を受け入れる管路や緊急輸送路 に埋設している管路などの 特に重要な幹線 や施 設の一部では 耐震性が低い状況にあるため早期に耐震化する必要があります 管路 施設 5% 7% 5% リスク低減に向けた主な対応 43% 2% リスクレベル割合 (27) 重要な役割を担う管路の耐震化 特に重要な幹線の改築 や南蒲生浄化センターへ送水している基幹幹線 ( 第 南蒲生幹線 第 2 南蒲生幹線 ) の被災時におけるバックアップ機能を確保するための 第 3 南蒲生幹線の整備 による耐震化を行っています 重要な役割を担う施設の耐震化 同一施設内で行う設備リスクに対応する改築工事と一体的に 耐震補強工事 を行うなど効率 的かつ効果的に施設の耐震化を行っています 6% 2% % 2% 4% 6% 8% %,,, 4,79,683 管路施設平均リスク点 (27) 特に重要な幹線の改築 ( 更生工法 ) 第 3 南蒲生幹線の整備 ( シールド掘進機 ) 施設の耐震補強工事 ( 霊屋ポンプ場 ) 地震直後から発生する緊急輸送を円滑に行うため 高速自動車国道 一般国道及びこれらを連絡する幹線道路と知事 が指定する防災拠点を相互に連絡する道路のこと 5

浸水被害を軽減する自助 共助等の取組み 土のう配布を行っています ( 文字をクリックするとホームページへ移動します ) 台風や局地的な大雨により ご自宅の敷地や家屋が浸水することがあります 仙台市では 浸水被害軽減の一助となる 土のう を土のうステーションで配布していますので ご活用ください 市内にお住まいの方 ( 個人 ) であれば どなたでも配布いたします 2 止水板等設置工事費補助制度をご活用ください ( 文字をクリックするとホームページへ移動します ) 市内各地において 局地的な大雨や 時間に 5mm 以上の非常に激しい雨が近年 たびたび発生しています このような大雨は 下水道の整備水準を超える雨であるため 行政の力だけで浸水被害を防ぐことは困難な状況になっています そこで 建物等への浸水被害を軽減するために 止水板等の施設を設置される市民のみなさまに対し 補助金を交付する制度を平成 28 年 4 月より開始しました 大雨による浸水被害にお困りで 止水板等の設置をお考えの方は ぜひ 事前に窓口へご相談ください 止水板の設置例 と2に関するお問い合わせ先 ( 青葉区 泉区 ) ( 宮城野区 若林区 太白区 ) 建設局下水道北管理センター 建設局下水道南管理センター 373-92( 泉区上谷刈字沼下 ) 746-56( 太白区郡山字上野 4-) 3 浸水履歴マップを公開しています ( 文字をクリックするとホームページへ移動します ) 平成 28 年 9 月 日から 仙台市ホームページの せんだいくらしのマップ の 防災 のカテゴリーに浸水履歴マップを公開しています この浸水履歴マップは 本市で把握している情報を基に作成したものであり 過去に浸水被害が発生した地区を地図上に表したものです 日頃から浸水に対する危険性を認識し これに備えて頂くとともに 宅地の造成や家屋の新築の際の土地のかさ上げなど 自主的な浸水被害の軽減策の参考にご活用ください リスクレポートに関するお問い合わせ先 建設局下水道事業部下水道調整課 24-883( 青葉区国分町 3-7-) 6