芦安小学校第 5 6 学年英会話科学習指導案 1 題材名 クリスマスディナーを作ろう 指導者手塚亮介 (5 学年担任 ) 石川みなみ (6 学年担任 ) トーマス ローラー (ALT) 2 言語材料 What taste? / It s~. How do you cook it? / It s~. 3 題材について ( 児童の実態を含む ) 第 5 学年 6 名 ( 男子 3 名, 女子 3 名 ), 第 6 学年 4 名 ( 男子 1 名, 女子 3 名 ), 合計 10 名の児童である 朝のイングリッシュゲーム, 外国語活動の授業, 英会話の授業については, 楽しんで活動している様子がみられる 児童はこれまでに様々な表現を覚えてきた また, 授業や ALT との普段の会話で英語を聞く耳が鍛えられ,ALT の英語を聞き取り, 理解することができてきている しかし, ゲームを楽しんではいるが, 大きな声を出すことに抵抗があったり, 相手の話を最後まで聞くことができなかったりと, 自分から積極的にコミュニケーションをとりにいくことには課題がある そのため, 英語は日本語と同じように一つの言語であり, 普段の会話と同じように相手意識をもつことが大事であることを継続して指導している 本時はこの課題にも焦点を当て, 会話をする際に相手の目を見て, 適切な声で会話をすることを意識させていきたい 本時は What taste? How do you cook it? の表現を使って, 料理の作り方や味を互いに伝え合い, クリスマスディナーを完成させるという学習である what how については, What shape? What color? How are you? How is the weather? など, 児童は今までに何度もイングリッシュゲームや外国語活動 英会話の授業で学習し, 慣れ親しんできた 今回はそれに加えて, 新たに What taste? How do you cook it? を使ったアクティビティを行う そして, what が 何, how が どのように であるという認識を持たせ, 会話の中で使えるようにしていきたいと考えている 4 目標 1 What taste? How do you cook it? の表現を使い, 料理の味や作り方を伝え, 理解することができる 2 相手の目を見て, 適切な声で会話をすることができる 5 日時平成 28 年 12 月 7 日 ( 水 ) 13:50~14:35(5 校時 ) 6 場所多目的ホール 7 学年 5 6 年 10 名 ( 男子 4 名女子 6 名 )
8 指導の流れ 過程学習活動教師の活動 ウォーミングアップ 1 あいさつ (3 分 ) 2 song (2 分 ) 石川 T1 手塚 T2 ALT Hello, everyone. How are you 石川先生? 1 I m How are you 手塚先生? 2 I m How are you 1 Let s enjoy English today 1 Let s sing a song. We wish your merry Christmas 児童の活動日直 :Let s start English lesson Bow. 指名された児童がバトンタッチ形式で調子を聞いていく 最後の児童は ALT に聞く 楽しく歌い, クリスマスへの興味をもつ 指導上の留意点 Clear voice Eye contact Smile を意識させる 意識できている児童を全体で褒め, 雰囲気を高める 歌詞を掲示する ALT と T2 がデモンストレーシ 3 学習課題をつか ョンを行う レッスンタイム む (5 分 ) デモンストレーション Hello. 2 Hello. It s almost Christmas. Please come to my Christmas dinner. 2 Yes please. Please bring one dish. 2 OK. What should I bring? Stuffing please. 今までにならった表現や教師の表情やジェスチャーを頼りに, 会話の意味を推測していく 聞き取れた表現を頼りに, どんな場面だったかを確認する デモンストレーションの内容が分からない児童には,T1が日本語でヒントを与える 聞き取れなかった会話については, 再度デモンストレーションを行い, 意味を確認 stuffing がどんな味か, どうやっ していく て作るのかを尋ねる言い方が分 どんな味か どうやっ 味 や 作る からなことを児童に伝える て作るのか を尋ねる英語 は英語で何と言 表現は何か考える うのかを思い起 2 What taste? こさせながら, It s salty. What taste? 2 How do you cook it? How do you It s bake and mix. cook it? 2 OK. I bring stuffing. どんな味か どうやっ の表現に導いて Let s make special て作るのか は, What いく Christmas dinner. taste? How do you cook it? と表現することを理解 する
What taste? や How do you cook it? を使って会話をし, クリスマスディナーをつくろう デモンストレーションから, 本時 めあてを理解し, 本時の見 本時のめあてを のめあてを提示する 通しをもつ 提示し, 本時の見 通しをもたせる 4 practice 本時の言語材料を掲示する カードに示された絵から ALT の表情やカ (5 分 ) What taste? It s ~. 意味を理解していく ードから単語の bitter/sweet/sour/salty/spicy ALT の後に続いて発音し, 意味を連想させ How do you cook it? It s ~. 質問の仕方と答え方の練 る bake/boil/fry/raw/mix 習をする できるだけ ALT をまねて発音す るように促す 5 Activity 1 Guessing game の説明を Guessing game のルー (25 分 ) する ルを理解する ALT と T2 がデモンストレーシ どんな質問をしているの ゲームでどんな ョンを行う か意識しながらデモンス 質問をするのか デモンストレーション ( レストラン ) ( 客 ) Hello. 2( 店 ) Hello.What do you want? ( 客 ) Take a guess. 2( 店 ) What taste? ( 客 ) It s salty. 2( 店 ) How do you cook it? 2( 客 ) Bake. ( 店 ) What shape? 2( 客 ) It s triangle. ( 店 ) What color? 2( 客 ) It s red and green and tan. ( 店 ) Is it pizza? 2( 客 ) Yes. I want pizza. ( 店 ) Here you are. 2( 客 ) Thank you. トレーションを見聞きする どんな質問をしていたか発表する 今までに習った What color? や What shape? を会話の中から理解させる 大きなリアクションやジャスチャーで, 児童が理解しやすいデモンストレーションをする デモンストレーションの内容が分からない児童には,T1が日本語でヒントを与える 聞き取れた質問を発表させ, ゲームで使う表現を確認する what は 何 how は どん などの意味を思い起こす な という意味の イメージを捉え させる
ゲームで使う表現を練習する ALT の後に続いて発音し, 代表の児童にデ 質問の仕方と答え方の練 モンストレーシ 習をする ョンをさせ, ゲー ムで使う表現を 改めて確認する 1 Let s play the game. ゲームをする ゲームの流れ 1 メニューの中から4つの料理を選ぶ 2 客と店員に分かれる 3 店員は, 客がどの料理がほしいのかを当てるため, 料理の特徴を尋ねる質問をする 4 客は店員の質問に答えていき, 店員がその料理を当てたら, 料理をもらえる 5 4つの料理が手に入ったら, 客と店員を交代する いつでも振り返ることができるように表現を掲示する 分からない時は ALT に聞きに行くように促す 相手の目を見て, 適切な声で会話 ALT は巡視し, 児童にアドバイ をするように促 スをしたり, 褒めたりする す T1T2 は目標を意識した声掛け 評価 1 をしながら評価を行う How do you cook it? What taste? の表現を ゲームが終わったら, 自分のクリ 使い, 料理の味や スマスコースを紹介する 作り方を伝え, 理 My Christmas dinner is. 解しようとして いる ( 観察, 発言 ) 評価 2 相手の目を見て, 適切な声で会話 をしている ( 観 察 ) グッバイタイム 7 振り返り (4 分 ) 振り返りカードを書く前に, 全体で今日のめあてに対する振り返りを何人かに言わせる 本時の振り返りを発表する 振り返りカードを記入する 自己評価わかったことや話せるようになったことを中心に感想を書かせる 8 あいさつ 日直 :Let s finish English (1 分 ) lesson,bow.
9 評価 ( 観察, 発言, 振り返りカード ) 1 What taste? How do you cook it? の表現を使い, 料理の味や作り方を伝え, 理解しようとしている 2 相手の目を見て, 適切な声で会話をしている 10 板書計画 <ホワイトボード> めあて What taste? や How do you cook it? を使って会話をし, クリスマスディナーを作ろう What Taste? How do you cook it? Guessing game What do you want? / I want ~. Take a guess. What taste? How do you cook it? What color? What shape? It s~. Is it~? Yes, I want ~. < 黒板 > dinner menu original dinner course 11 場の設定 ホワイトボード 黒板 新きらり (6 年 ) 中村冬弥 伊藤槙之介 横内夢輝 (6 年 ) 松本さくら 倉園かすみ (6 年 ) 佐々木舞子 田中梨帆 深澤洸弥 金井塚琥太朗 (6 年 )
ふりかえりカード (5 6 年生 ) 月日 名前 ( ) めあて What taste? や How do you cook it? を使って会話 をし, クリスマスディナーを作ろう 今日の活動はどうでしたか? 友だちと楽しく活動できた いっしょうけんめい聞くことができた 自分から進んで話すことができた めあてを達成することができた できたら をしよう C ( はっきりとした声で話す ) E ( 相手の目を見る ) S ( 笑顔で活動する ) 分かったことや話せるようになったことを書きましょう
10 授業者の反省 本時のめあてをつかむ場面で, デモンストレーションを一度止め, 子共と一緒に本時の言語材料を考えていった こちらから一方的にめあてを提示するのではなく, 子共も一緒に考えることで, めあてがつかみやすくなった たくさんの言語を使い, 新たに覚えることも多かったため, アイコンタクトやクリアボイスなど, コミュニケーションを意識するところまでできなかった 今後も随時振り返りを行いながら, 子共に自信をつけさせることができるようにしていきたい アクティビティの時間が少なくなってしまった 言語を絞ったり, 代表の児童を6 年生にしたりして時間短縮を図る必要があった アクティビティは児童が興味を持って活動できる内容であったため, どの児童も進んで活動に参加していた 11 研究会から バトン形式で How are you? と聞いていくことは, 児童の意識を高めるのに有効であった デモンストレーションが本時の内容と直結しており, 授業の見通しを持たせやすかった 児童の興味 関心を引き出すためのデモンストレーションが十分に行われていた HRT と ALT の役割分担が明確になっており, それぞれの役割が果たせていた 文字を頼りにする児童の姿が見られ, 今後の 読む 書く につなげる素地がだんだんできてきた 時間が伸びてしまったため, クリスマスメニューを3つにすれば良かった アクティビティの前に児童同士のデモンストレーションを行うことで, 周りの児童も確認することができた 幼い5 年生を6 年生がフォローするという姿が見られ, 異学年で行う良さが出ていた 今回のようなたくさんの言語を使う授業は他の小学校ではできないだろう 芦安の児童はかなり英語に慣れてきている < 内藤指導主事より> 芦安の英会話科は 話す 聞く に特化した科のため, 今後も 話す 聞く を中心に活動してもらいたい 児童の反応が良かった 場面設定が大事, 必然性を持たせられる場面設定ができていた 日本語の説明をする部分もあってもよいが, 子共が理解できている場合はしなくてもいい場合もある 児童の様子を見ながら見極めることが大事である 既習事項を使っていたことがよかった 12 成果と課題 デモンストレーションを一度止め, 子共と一緒に言語材料を考える導入を行ったことで, 子共が主体的に必然性を持ってめあてをつかむことができた また, 場面設定が本時のアクティビティと直結しており, 授業の見通しを持たせることに有効であった 高学年ではこのやり方をデモンストレーションのスタンダードにして, 今後も続けていきたい HRT と ALT の分担を明確にして授業を行うことで, それぞれの役割を果たしながら連携して指導することができた 既習内容を使って会話をする場を設定したため, 高学年の英会話科で目指す子供像に迫った学習をすることができた 板書の文字を頼りに会話をする児童の姿が見られ, 読む 書く につながる素地が今までの積み重ねによりできあがってきた 英会話科では 話す 聞く の活動が中心になるが, 中学校英語へのつながりも考え,
今後も板書を工夫していきたい 5,6 年生が助け合う姿が見られ, 異学年で授業をすることの良さを再確認することができた 今後も, 芦安小学校の良さを生かした授業を考えていきたい 予定よりも時間がかかってしまい, 振り返りを十分に行うことができなかった デモンストレーションや説明の時間は適切であり, これ以上減らすこともできないため, 原因はアクティビティの活動量が多かったことであると考えられる 今後は, デモンストレーションや説明, プラクティスやアクティビティのバランスを考えて無理のない時間配分をしていきたい アイコンタクトやクリアボイスができなかったのは, 言語材料の練習が不十分で自信を持って言うことができなかったことに原因があると考えられる 今後は随時振り返りを行ったり, 十分な練習時間をとったりしながら, 子どもに自信をつけさせることができるようにしていきたい