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ご注意安全上の230 商品の選定施工基準かかる前に標準施工法施工方法納まり納まり位の納まり工法施工方法施工方法維持管理参考資料設計基準 施工に施工部材の木造下地の鉄骨下地のその他各部外張断熱装飾部材の軒天材の工事管理 9. 外張断熱工法 1 設計施工上のポイント 外張断熱工法については 住宅会社 設

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4) 横桁の照査位置 P.27 修正事項 横桁 No07~No18 ( 少主桁のNo01からNo06は格子計算による 断面力が発生しないので省略 ) 照査点 No 溶接部名称 継手名称 等級 1 横桁腹板上 主桁腹板 すみ肉 F H 2 横桁腹板下 主桁腹板 すみ肉 F H ただし 上記の 2 つ照


. 軸力作用時における曲げ耐力基本式の算定 ) ここでは破壊包絡線の作成を前提としているので, コンクリートは引張領域を無視した RC 断面時を考える. 圧縮域コンクリートは応力分布は簡易的に, 降伏時は線形分布, 終局時は等価応力ブロック ( 図 -2) を考えることにする. h N ε f e

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はじめに 宅地造成等規制法が昭和 36 年に制定されてからおよそ半世紀を経過しました この間 平成 18 年には同法制定以来初めての抜本改正が行われています この改正は 阪神 淡路大震災 ( 平成 7 年 ) 新潟県中越地震 ( 平成 16 年 ) などで被災例が多かった大規模盛土造成地に対応するの

官庁施設の総合耐震 対津波計画基準 第 1 編総 則 第 1 章目的及び適用範囲 目的この基準は 国家機関の建築物及びその附帯施設の位置 規模及び構造に関する基準 ( 平成 6 年 12 月 15 日建設省告示第 2379 号 )( 以下 位置 規模 構造の基準 という ) 及び 国家機

構造番号質疑回答 3 講習会資料 P5 判定事例の対応集 横補剛材について屋根ブレース等により水平移動が拘束された大梁に対して 例えば図 1 のよう下図 a 又は b 又は a b 材共に ( 梁に ) 対する横補剛材として c の火打ち材をに大梁せいの中心位置に横補剛材を設け 補剛材


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システム天井グリッドタイプ耐震基準 (2016 年版 ) 2015 年 3 月制定 2016 年 3 月改訂 平成 26 年 4 月に改定された建築基準法施行令による技術基準等の動向を踏まえ制定しました 1

はじめに 平成 13 年芸予地震 平成 15 年十勝沖地震 および平成 1 7 年宮城沖地震において 天井の脱落被害が発生し 1 ) 2 ) 3 大規模空間の天井の崩落対策についての技術的助言 ) が国土交通省から出されたことを契機に 各方面で天井の耐震性に関する研究や実験が行われてきました ロックウール工業会においては システム天井の品質 性能の基準化を図る為 システム天井構成部材やその接合部の強度試験 実大部分モデルによる静的水平荷重試験 4) を実施しました その結果 平成 19 年 4 月 JIS A 1445 システム天井構成部材の試験方法 平成 20 年 10 月 システム天井新耐震基準 ( 平成 23 年改訂 ) が発行されました その後 平成 23 年 3 月に発生した東北地方太平洋沖地震での天井被害を鑑み 平成 25 年 7 月に建築基準法施行令の一部を改正する政令及び建築基準法施行規則の一部を改正する省令 5 ) が公布 同年 8 月 天井脱落対策に係る一連の技術基準告示 6) 7) が国土交通省より公布されました これらの動向を踏まえ ロックウール工業会では 再度 実大部分モデルによる静的水平荷重試験 8 ) を実施し 本書の見直しを図りました 本書の適用範囲をグリッドタイプに絞り ラインタイプについては フェールセーフの考え方を推奨していくこととし 設計 施工 内装工事技術者各位の指針的資料として役立つよう内容を充実させ あわせてロックウール化粧吸音板およびシステム天井の品質 性能保持と施工水準の向上に資することを期待しております 2016 年 3 月 改訂歴 2016 年 3 月タイトルの変更 はじめに の加筆 ブレース配置例の修正 2

システム天井グリッドタイプ耐震基準 (2016 年版 ) 1. 耐震安全性の目標 中地震における損傷を防止 中地震を超える一定の地震時においても天井の脱落の低減を図ることを目標とする 2. 適用範囲 1) システム天井グリッドタイプ 2) 天井懐寸法 2000 mm以下 ブレース材の選定例 ( グリッドタイプ 640 640) 斜めブレース材 吊ボルト圧縮補強材 適用する天井懐寸法 C38 12 1.2 814~1,790mm 3. 耐震補強基準 1) 天井水平入力加速度 1G, C25 19 5 1.0 C40 20 10 1.6-19 19 1.2 814~1,920mm 814~2,000mm 天井鉛直入力加速度 0.5G のとき 逆ハ C25 19 5 1.0 814~1,140 mm ブレースは 18m2以内にXY 各方向に 1 組ずつ設置する C40 20 1.6 814~1,300 mm 2) 最低でも 30 m2以内に XY 各方向に 1 組ずつ設置する C40 20 10 1.6 814~1,730 mm 3) ブレースの材料は右表よりC38 12 1.2 以上とし 天井懐寸法により選定する C60 30 10 1.6 814~2,000 mm 4) システム天井及び搭載設備の重量が C25 19 5 1.0 814~1,380 mm 10kg/ m2を超える場合は ブレース1 組の負担面積を換算して求める V 字 C40 20 1.6 C40 20 10 1.6 814~1,680mm 814~2,000mm 1) 天井懐が2000mmを超える場合は, 構造計算を行い鉄骨組付けのぶどう棚を設置してください 2) ブレースの材種は 18m2 / 組 X Y 各方向の場合の例です 3) 懐 H1500mmを超える場合の水平振れ止めの設置については 監理者にご確認ください 4) 角度 30 の場合の最小懐寸法 :814mm 3

システム天井グリッドタイプ耐震基準 (2016 年版 ) グリッドタイプのブレース設置例 ( 逆 ) ハの字 ( 圧縮補強材付き ) の場合 V 字の場合 圧縮補強材 ブレース上部固定位置 ブレース上部固定位置 30~60 程度 30~60 程度 ビス止め ブレース材 ビス止め ブレース材 スチールTバー 1200または1280 1200または1280 < クロス T バー方向 > 1200 または 1280 スチールTバー 1200または1280 1200または1280 < クロス T バー方向 > 圧縮補強材 ブレース上部固定位置 部 ブレース上部固定位置 30~60 程度 30~60 程度 ビス止め ブレース材 ビス止め ブレース材 スチールTバー 1200または1280 1200または1280 < メイン T バー方向 > 1200 または 1280 スチールTバー 1200または1280 1200または1280 < メイン T バー方向 > ブレース上部固定位置はスラブに接する事を原則とするが 離れる場合は吊りボルトが耐えられるよう計算にて検討する ( 計算式 6 頁注 2) 4

システム天井グリッドタイプ耐震基準 (2016 年版 ) 旧 ロックウール工業会の新耐震基準 ( 平成 23 年改訂 ) 新 ロックウール工業会のシステム天井グリッドタイプ耐震基準 (2015 年制定 ) ブレースの負担面積 ブレースの配置 XY 方向ともブレース1 対の負担面積は18m2を上限とする ( 耐震レベル1 G 天井質量 10kg/ m2の場合 ) ブレース (1 対 ) が負担する天井の水平慣性力がブレースおよび天井構成部材の水平耐力に達していないことが前提となる また 天井質量やブレースの耐力を詳細に求め ブレースの負担面積を設定することができる V 字 または ( 逆 ) ハの字配置とする 天井周辺部及び中央部に負担面積以内になるように均等に配置する 間隔は1600mm ( グリッドタイプの場合は2600mm ) 以内とする 6 頁 7 頁 ブレースの配置例 参照 XY 各方向ともブレース1 組の負担面積は原則 18m2を上限とする ( 耐震レベル1 G 天井重量 10kg/ m2の場合 ) ブレース (1 組 ) が負担する天井の水平慣性力がブレースおよび天井構成部材の水平耐力に達していないことが前提となる 但し 天井重量やブレースの耐力を詳細に求め ブレースの負担面積を設定することができる V 字 ( 逆 ) ハの字 または ( 逆 ) ハの字 ( 圧縮補強材付き )) 配置とする 天井周辺部及び中央部に負担面積以内になるように均等に配置する 間隔は1200mmまたは1280mmを原則とする 8 頁 ~12 頁 ブレースの配置例 参照 ブレースの材料 C38 12 1.2 程度以上とする 天井懐寸法により ブレースの材料を設定する 3 頁 ブレース材の例 参照 C38 12 1.2 程度以上とする 天井懐寸法により ブレースの材料を設定する 3 頁 ブレース材の例 参照 ブレースの固定方法 専用金物または φ4ビス2 点止めによる 溶接の場合は 3 点溶接以上 溶接長 5~7mmとする ブレース固定部の水平耐力は2000N 以上とする 専用金物または φ4ビス2 点止めによる ブレース固定部の水平耐力は2000N 以上とする ( 溶接接合は認めないものとする ) ブレースの固定位置 ブレースの角度 上端はスラブから50mm 以内の吊りボルトに固定する 下端は吊りボルトを設置したハンガー または 野縁受けチャンネルに固定する 野縁受けチャンネルに設置する場合は吊りボルトから水平距離で150mm 以内の位置とする また ブレースを設置した部位のハンガーはTバーや野縁受けチャンネルとビスで固定する 30 ~45 程度を基本とする 45 を超える場合はブレース耐力を算定して負担面積を求める (5 頁ブレースの耐力 負担面積の算定参照 ) 上端は スラブからの位置を弾性モーメント範囲以内 (6 頁注 2) とし 吊りボルトに固定する 下端は吊りボルトを設置したハンガーや専用金具に固定する また ブレースを設置した部位のハンガーはビスで固定するなどして ブレースへ水平力が伝達できる取り付けとする 30 ~60 程度を原則とする 60 を超える場合はブレース耐力を算定して負担面積を求める (7 頁ブレースの耐力の算定参照 ) 5

注 1) 本基準は 主に事務所ビルに使用されるシステム天井のグリッドタイプを対象としたもので 天井懐寸法が 2000mmを越えるもの 傾斜天井部や下がり天井部に使用されるもの 天井重量が10kg/ m2を大きく上回るもの および その他特殊な構造のものは除く 注 2) 耐震ブレース上部固定位置計算式ブレース上部固定位置 ( スラブまでの鉛直距離 ) を下記の式で求める Qy=A τ My=Z σy Qy : 吊ボルトの許容せん断力 A : 吊ボルトの断面積 τ : 吊ボルトの短期許容せん断応力度 My : 吊ボルトの許容曲げモーメント Z : 吊ボルトの断面係数 σy : 吊ボルトの短期許容圧縮曲げ応力度 e=my / Qh 2 e : 許容鉛直距離 My : 吊ボルトの許容曲げモーメント Qh : ブレースセットの負担水平力 2 : ブレースセットの負担水平力支持点数但し Qy>Qh ブレース負担面積による許容鉛直距離例吊ボルト 3 分天井重量 10kg/ m2水平震度 1G の場合 負担面積 6 m2 9 m2 12 m2 15 m2 18 m2 許容鉛直距離 33.8 mm 22.5 mm 16.9 mm 13.5 mm 11.2 mm 6

ブレースの耐力 ブレースの耐力の算定 参考文献により ブレース材 吊りボルトの座屈荷重を求め ブレースの水平耐力を算出します 圧縮単独耐力 H 1 =1/γ 1.5/2.17(B/L ブ )π 2 EI ブ /L 2 ブ 9) 引張単独耐力 H 2 =1/γ 1.5/2.17 α(b/l ボ )π 2 EI フ /L 2 ボ 9) H 1 : ブレース材が圧縮材となる側のブレースが座屈する時の水平方向の圧縮単独耐力 (N) H 2 : ブレース材が引張材となる側の吊りボルトが座屈する時の水平方向の引張単独耐力 (N) B : インサートピッチ ( ブレースの水平投射距離 )( mm ) L ブ : ブレースの有効長さ ( mm ) E : ヤング率 205800(N/ mm 2 ) I ブ : ブレース材の最小断面 2 次モーメント ( mm 4 ) L ボ : 吊りボルトの有効長さ ( mm ) I ボ : 吊りボルトの断面 2 次モーメント ( mm 4 ) γ : 斜め部材の細長比より求める割り増し係数 (λ 130の場合 γ=1) λ : 細長比 α : 端部の固定によって変わる係数 ( 片側固定片側ヒ ン :2.046 両端ヒ ン:1) ブレースの耐力計算例天井懐 1140mmインサート @1280mmの場合 材種 性能項目 最小断面二次モーメント I ブ (mm 4 ) 断面二次半径 i (mm) 断面積 A (mm 2 ) 圧縮単独耐力 H 1 (N) 引張単独耐力 H 2 (N) ブレースの耐力 H ブ (N) C38 12 1.2 835.300 3.500 69.000 325.2 ブ C38 12 1.6 1079.000 3.400 92.700 420.0 レーC40 20 1.6 4291.500 6.200 109.900 1670.5 ス C25 19 5 1.0 3032.000 6.760 66.400 1180.3 材 C40 20 10 1.6 8270.000 7.600 143.200 3219.3 0.0 3 分ボルト 191.800 1.977 49.100 583.8 座 -19 19 1.2 補強 4532.000 7.280 85.440 6742.6 屈 -19 19 1.6 補強 5666.000 7.130 111.360 8429.7 補 C40 20 1.6 4291.500 6.200 109.900 6384.8 強 C25 19 5 1.0 3032.000 6.760 66.400 4510.9 材 C40 20 10 1.6 8270.000 7.600 143.200 12303.9 0.0 圧縮単独耐力 H1(N) 1180.3 Hブ (N) V 字の場合 2360.5 引張単独耐力 H2(N) 583.8 Hブ (N) 逆ハの字の場合 1764.1 圧縮ブレース 圧縮ブレース B ブレースの負担面積 B 吊りボルト L ボ 荷重方向 引張ブレース Vの字配置の場合引張ブレース 圧縮補強材 荷重方向 L ボ ( 逆 ) ハの字 ( 圧縮補強材付き ) 配置の場合 図中の矢印は 水平力の方向 赤で示すブレース 吊りボルトは圧縮材とする 水色で示すブレース 吊りボルトは引張材とする ブレースの負担面積 sは次の式で求められる H ブ = 9.8swa よって s = H ブ /9.8aw ここに H ブ : ブレースの耐力 (N) Vの字の場合 H ブ =H 1 2 逆ハの字の場合 H ブ =H 1 +H 2 a : 天井入力加速度 (G ) w : 天井の単位重量 (kg/m 2 ) s : ブレースの負担面積 (m 2 ) ブレースの負担面積 (s) は ブレースの耐力から求めた値であり ハンガーや T バーの接合部の耐力を考慮することとする 7

ブレースの配置方法 引張力 圧縮力を負担するブレースを 1 組とする その1 その2 その3 図 6.( 逆 ) ハの字 ( 圧縮補強材付き ) 配置の例 ( 赤線は吊ボルトの圧縮補強材 ) ( 逆 ) ハの字 ( 圧縮補強材付き ) 配置の場合は ブレースの向きが交互になるようにする ブレースの間隔が均等かつ負担面積が 18 m2以下になるようにする ブレースは 基本的に全吊ボルト構面に XY 両方向に配置する 図 7 V 字配置の例 ブレースの負担面積 図 8.( 逆 ) ハの字 ( 圧縮補強材付き ) 配置の例その 2( 赤線は吊ボルトの圧縮補強材 ) スラブ側の吊ボルトに設置したブレースが 2 本以上重ならないようにする 重なる場合はブレースの位置をずらす 赤色のブレースが重なっている 青色のブレースをずらした 図 9. ブレースが重なる場合の配置例 8

グリッドタイプ 600 600 ( 逆 ) ハの字 ( 圧縮補強材付き ) ブレースの配置例 吊りボルトの圧縮補強材 ブレース A B 部ブレース1 組 負担面積約 18m2 /1 組 C 部ブレース1 組負担面積約 18m2 /1 組 7200 7200 A C B 7200 7200 7200 7200 *: ブレース材の強度によっては圧縮補強材が 不要となる場合があります 1) 本図は 天井面水平入力加速度が 1G 天井の重量が 10kg/ m2 天井懐寸法が 1200mm ブレース材が C25 19 5 1.0 の場合の例である 2) ブレースは 基本的に全吊ボルト構面に XY 両方向に配置する 9

グリッドタイプ 600 600 ( 逆 ) ハの字 ( 圧縮補強材付き ) ブレースの配置例 ( 障害物のある場合 ) A B 部ブレース1 組負担面積 18m2 /1 組 C 部ブレース1 組負担面積約 18m2 /1 組 吊りボルトの圧縮補強材ブレース移動ブレース障害物 7200 7200 A C B 7200 7200 7200 7200 *: ブレース材の強度によっては圧縮補強材が 不要となる場合があります 1) 本図は 天井面水平入力加速度が 1G 天井の重量が 10kg/ m2 天井懐寸法が 1200mm ブレース材が C25 19 5 1.0 の場合の例である 2) 本図は ダクト 空調機等の障害物により指定の位置にブレースを設置できない場合の例である 3) ブレースの配置は 整列配置を基本とする 障害物のある場合は A,B および C の範囲内の近い位置にずらして設置する 4) ( 逆 ) ハの字 ( 圧縮補強材付き ) のブレースが連続する場合は ブレースの向きが交互になるように設置する 5) ブレースは 基本的に全吊ボルト構面に XY 両方向に配置する 10

グリッドタイプ 600 600 V 字 ( 逆 ) ハの字 ( 圧縮補強材付き ) 混合ブレースの配置例 1) 本図は 天井面水平入力加速度が 1G 天井の重量が 10kg/ m2 天井懐寸法が 1200mm ブレース材が C25 19 5 1.0 の場合の例である 2) ブレースは 基本的に全吊ボルト構面に XY 両方向に配置する 11

グリッドタイプ 600 600 V 字 ( 逆 ) ハの字 ( 圧縮補強材付き ) 混合ブレースの配置例 ( 障害物のある場合 ) 1) 本図は 天井面水平入力加速度が 1G 天井の重量が 10kg/ m2 天井懐寸法が 1200mm ブレース材が C25 19 5 1.0 の場合の例である 2) 本図は ダクト 空調機等の障害物により指定の位置にブレースを設置できない場合の例である 3) ブレースの配置は 整列配置を基本とする 障害物のある場合は A,B および C の範囲内の近い位置にずらして設置する 4) ブレースは 基本的に全吊ボルト構面に XY 両方向に配置する 12

参考文献 1) 芸予地震被害調査報告の送付について ( 技術的助言 ) 国土交通省住宅局建築指導課長国住指第 375 号 2001 年 6 月 1 日 2) 大規模空間を持つ建築物の天井の崩落対策について ( 技術的助言 ) 国土交通省住宅局建築指導課長国住指第 2402 号 2003 年 10 月 15 日 3) 地震時における天井の崩落対策の徹底について ( 技術的助言 ) 国土交通省住宅局建築指導課長国住指第 1427 号 2005 年 8 月 26 日 4) システム天井面の静的水平荷重試験その 1 その 2 その 3 荻原健二 細岡正樹 佐々木朗 小林俊夫 日本建築学会大会梗概集 2007 年 8 月 5) 建築基準法施行令第 39 条第 3 項 6) 国土交通省告示第 771 号 特定天井及び特定天井の構造耐力上安全な構造方法を定める件 7) 国土交通省告示第 773 号 損傷限界変位等を計算する方法並びに屋根ふき材等及び外壁等の構造耐力上の安全性を確かめるための構造計算の基準を定める件の一部を改正する件 8) システム天井面の静的水平荷重試験その 4 その 5 荻原健二 奥村彰啓 小林俊夫 日本建築学会梗概集 2013 年 9 月 9) 建築物における天井脱落対策に係る技術基準の解説 平成 25 年 9 月 13