Microsoft PowerPoint - 020_改正高齢法リーフレット<240914_雇用指導・

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今回の改正によってこの規定が廃止され 労使協定の基準を設けることで対象者を選別することができなくなり 希望者全員を再雇用しなければならなくなりました ただし 今回の改正には 一定の期間の経過措置が設けられております つまり 平成 25 年 4 月 1 日以降であっても直ちに希望者全員を 歳まで再雇用

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スライド 1

市報2016年3月号-10

26公表用 栃木局版(グラフあり)(最終版)

①公表資料本文【ワード軽量化版】11月8日手直し版【1025部長レク⑤後】平成30年61本文(元データあり・数値1004版)

定していました 平成 25 年 4 月 1 日施行の 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律 では, 継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止について規定されていますが, 平成 25 年 4 月 1 日の改正法施行の際, 既にこの基準に基づく制度を設けている会社の選定基準につい

Microsoft Word - コピー ~ (確定) 61発表資料(更新)_

3. 継続雇用制度の対象者基準の経過措置 Q3-1: Q3-2: Q3-3: Q3-4: Q3-5: Q3-6: Q3-7: すべての事業主が経過措置により継続雇用制度の対象者を限定する基準を定めることができますか 改正高年齢者雇用安定法が施行された時点で労使協定により継続雇用制度の対象者を限定する

「高年齢者雇用安定法《のポイント

みずほインサイト 政策 2013 年 2 月 20 日 希望者全員を 65 歳まで雇用義務化高齢者が活躍できる職場の創設と人材育成が課題 政策調査部上席主任研究員堀江奈保子 年 4 月 1 日に高年齢者雇用安

2. 様式の改正については平成 25 年 4 月 1 日付けで行う予定としているが 4 月以降も当面の間は改正前の様式を引き続きご利用できること 3. 改正後の新様式で届出を行う場合の記載方法等については別添 1 改正前の様式で届出を行う場合の記載方法については別添 2のとおりリーフレットを作成した

①-1公表資料(本文 P1~9)

平均賃金を支払わなければならない この予告日数は平均賃金を支払った日数分短縮される ( 労基法 20 条 ) 3 試用期間中の労働者であっても 14 日を超えて雇用された場合は 上記 2の予告の手続きが必要である ( 労基法 21 条 ) 4 例外として 天災事変その他やむを得ない事由のために事業の

問題の背景 高齢者を取り巻く状況の変化 少子高齢化の急速な進展 2015 年までの労働力人口の減少 厚生年金の支給開始年齢の段階的引き上げ 少なくとも 年金開始年齢までは働くことのできる 社会 制度づくり ( 企業への負担 ) 会社にとっての問題点 そしてベストな対策対策が必要に!! 2

2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

Microsoft PowerPoint - 【資料3-2】高年齢者の雇用・就業の現状と課題Ⅱ .pptx

Microsoft Word

事業活動の縮小に伴い雇用調整を行った事業主の方への給付金

平成 31 年 4 月 1 日から平成 34 年 3 月 31 日まで 63 歳平成 34 年 4 月 1 日から平成 37 年 3 月 31 日まで 64 歳 4 定年について 労働者の性別を理由として差別的取扱いをしてはなりません ( 均等法第 6 条 ) ( 退職 ) 第 48 条前条に定める

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- 調査結果の概要 - 1. 改正高年齢者雇用安定法への対応について a. 定年を迎えた人材の雇用確保措置として 再雇用制度 導入企業は9 割超 定年を迎えた人材の雇用確保措置としては 再雇用制度 と回答した企業が90.3% となっています それに対し 勤務延長制度 と回答した企業は2.0% となっ

第 Ⅰ 部本調査研究の背景と目的 第 1 節雇用確保措置の義務化と定着 1. 雇用確保措置の義務化 1990 年代後半になると 少子高齢化などを背景として 希望者全員が その意欲 能力に応じて65 歳まで働くことができる制度を普及することが 政策目標として掲げられた 高年齢者雇用安定法もこの動きを受

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★HP版調整事件解説集h28[042]

目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

Microsoft Word ①概要(整備令)

2. 繰上げ受給と繰下げ受給 65 歳から支給される老齢厚生年金と老齢基礎年金は 本人の選択により6~64 歳に受給を開始する 繰上げ受給 と 66 歳以降に受給を開始する 繰下げ受給 が可能である 繰上げ受給 を選択した場合には 繰上げ1カ月につき年金額が.5% 減額される 例えば 支給 開始年齢

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

Microsoft Word - 雇用継続制度

社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

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スライド 1

( 第 1 段階 ) 報酬比例部分はそのまま定額部分を段階的に廃止 2 年ごとに 1 歳ずつ定額部分が消える ( 女性はすべてプラス 5 年 ) 報酬比例部分 定額部分 S16 S16 S18 S20 S22 4/1 前 4/2 ~4/2 4/2 4/2 4/2 ~~~

5. 退職一時金に係る就業規則のとりまとめ 退職一時金に係る就業規則の提供があった企業について 退職一時金制度の状況をとりまとめた なお 提供された就業規則を分析し 単純に集計したものであり 母集団に復元するなどの統計的な処理は行っていない 退職一時金の支給要件における勤続年数 退職一時金を支給する

に該当する者に支給されるものに限る ) 移転費及び 3の求職活動支援費の支給対象とすることとされた ( 第 56 条の3 第 1 項第 2 号及び同条第 2 項関係 ) 3 高年齢被保険者 ( 教育訓練を開始した日が高年齢被保険者でなくなった日から1 年以内にある者を含む ) について 教育訓練給付

(2) 特定機関からの報告の受理及び聴取に関すること (3) 特定機関に対する監査に関すること (4) 外国人家事支援人材の保護に関すること (5) 特定機関において外国人家事支援人材の雇用の継続が不可能となった場合の措置に関すること (6) その他 本事業の適正かつ確実な実施のために必要なこと 3

ⅰ. キーワードや法令を知る 01 処遇検討の背景 少子高齢化が急速に進展する中 労働力人口の減少に対応し 経済と社会を発展させるため 高年齢者をはじめ働くことができる全ての人が社会を支える全員参加型社会の実現が求められております また 現在の年金制度に基づき平成 25 年度から特別支給の老齢厚生年

等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

ロア・ユナイテッド法律事務所

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

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1. 改正高年齢者雇用安定法の施行に伴う留意点 改正高年齢者雇用安定法の施行に伴い 厚生労働省より Q&A が公表されています 今回はこの Q&A に記載があるものについて 参考になると思われるものについてピックアップしてまとめています (1) 継続雇用制度の導入について i. 定年退職者を嘱託やパ

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第3節 重点的な取り組み

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

2019-touren1-1

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

-1-

強制加入被保険者(法7) ケース1

取材時における留意事項 1 撮影は 参加者の個人が特定されることのないよう撮影願います ( 参加者の顔については撮影不可 声についても収録後消去もしくは編集すること ) 2 参加者のプライバシーに配慮願います 3 その他 (1) 撮影時のカメラ位置等については 職員の指示に従ってください (2) 参

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特定個人情報の取扱いの対応について

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< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

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9-1 退職のルール 職することは契約違反となります したがって 労働者は勝手に退職することはできません 就業規則に 契約期間途中であっても退職できる定めがある場合には それに従って退職できることになりますが 特段の定めがない場合には なるべく合意解約ができるように 十分話し合うことが大切です ただ

伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)

Microsoft Word - T2-04-1_紙上Live_被保険者期間と届出_(13分)_

資料2:再任用制度と「雇用と年金の接続」の概要

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H30年度 シンポジウム宮城・基調講演(藤波先生)

2 障害厚生年金障害厚生年金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) に法令により定められている障害等級表 ( 3)

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Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

●11-1再雇用教職員の就業に関する規程31.4.1

改正労働基準法

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少子高齢化班後期総括

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支給開始日以前に カ月の標準報酬月額がある場合 06 年 月 日まで 06 年 4 月 日以降 休んだ日の標準報酬月額 0 日 / 支給開始日以前の継続した カ月間の各月の標準報酬月額の平均額 0 日 / ( 例 ) 支給開始日以前の継続した カ月間に 標準報酬月額が 6 万円の月が カ月 0 万円

JILPT 高齢者の雇用 採用に関する調査結果 (2008) の概要 高齢者の雇用 採用に関する調査 (2008 年 8-9 月実施 ) 高年齢者雇用関連の法制度が整備される中で 企業の高齢者の雇用や採用に関する最近の取組等を把握 全国の常用雇用 50 人以上の民営企業 社を対象 有効回

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

改正労働基準法

第22回規制改革会議 資料3

被用者年金一元化パンフ.indd

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改正労働者派遣法 平成24年10月1日施行

Microsoft PowerPoint - 2の(別紙2)雇用形態に関わらない公正な待遇の確保【佐賀局版】

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審議するものとする 2 前項の審議は 当該任期付職員の在任中の勤務態度 業績等の評価及び無期労働契約に転換した場合に当該任期付職員に係る退職日までの人件費の当該部局における措置方法について行うものとする 3 教授会等は 第 1 項の審議に当たり 必要に応じて 確認書類の要求 対象者への面接等の措置を

強制加入被保険者(法7) ケース1

★HP版調整事件解説集h28[043]

公的年金制度について 制度の持続可能性を高め 将来の世代の給付水準の確保等を図るため 持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律に基づく社会経済情勢の変化に対応した保障機能の強化 より安全で効率的な年金積立金の管理及び運用のための年金積立金管理運用独立行政法人の組織等の見直し等の

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高年齢者雇用就業対策の体系 1 年齢にかかわりなく意欲と能力に応じて働くことができる 生涯現役社会 の実現に向けた高年齢者の就労促進 年齢にかかわりなく働くことができる企業の普及に向けた支援を充実するとともに 高齢期にさしかかった段階で 高齢期の生き方を見つめ直すことを奨励するなど 生涯現役社会の実

2016年 弾丸メールセミナー № 36回 雇用保険法 育児休業給付金

1 ハローワークとは 1

農業委員会法改正の全体像 農業委員会が その主たる使命である 農地利用の最適化 ( 担い手への集積 集約化 耕作放棄地の発生防止 解消 新規参入の促進 ) をより良く果たせるようにする 農業委員会 都道府県農業会議 全国農業会議所 農業委員会業務の重点化 農業委員会の業務の重点は 農地利用の最適化の

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調査等 何らかの形でその者が雇用期間の更新を希望する旨を確認することに代えることができる ( 雇用期間の末日 ) 第 6 条第 4 条及び第 5 条の雇用期間の末日は 再雇用された者が満 65 歳に達する日以後における最初の3 月 31 日以前でなければならない 2 削除 3 削除 ( 人事異動通知

の業務について派遣先が九の 1 に抵触することとなる最初の日 六派遣先への通知 1 派遣元事業主は 労働者派遣をするときは 当該労働者派遣に係る派遣労働者が九の 1の ( 二 ) の厚生労働省令で定める者であるか否かの別についても派遣先に通知しなければならないものとすること ( 第三十五条第一項関係

年金・社会保険セミナー

平成25年4月から9月までの年金額は

自動的に反映させないのは133 社 ( 支払原資を社内で準備している189 社の70.4%) で そのうち算定基礎は賃金改定とは連動しないのが123 社 (133 社の92.5%) となっている 製造業では 改定結果を算定基礎に自動的に反映させるのは26 社 ( 支払原資を社内で準備している103

とは 60 歳以上 65 歳未満で 給料が60 歳以前の75% 未満に下がり 失業手当や再就職手当を受け取らずに働いている人に支給される給付金です (60 歳時点において 雇用保険に加入していた期間が5 年に満たない場合 雇用保険に加入していた期間が5 年となった日から ) とは 年金支給開始年齢以

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Transcription:

( 事業主 労働者の方へ ) 平成 25 年 4 月 1 日から 希望者全員の雇用用確保を図るための高年齢者雇用安定法法が施行されます! 急速な高齢化の進行に対応し 高年齢者が少なくとも年金受給開始年齢までは意欲と能力に応じて働き続けられる環境の整備備を目的として 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律 ( 高年齢者雇用安定法 ) の一部が改正され 平成 25 年 4 月 1 日から施行されます 今回の改正は 定年年に達した人を引き続き雇用する 継続雇用制度 の対象者を労使協定で限定できる仕組みの廃止などを内容としています 改正のポイント 1 継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止 2 継続雇用制度の対象者を雇用する企業の範囲の拡大 3 義務違反の企業に対する公表規規定の導入 4 高年齢者雇用確保措置の実施おおよび運用に関する指針の策定 1. 継続雇用制度の対象者を限定定できる仕組みの廃止 65 歳未満の定年を定めている事業主が 高年齢者雇用確保措置( 裏面参照 ) として継続雇用制度を導入する場合 現行の法律律では 継続雇用の対象者を限定する基準を労使協定で定めることができます 今回回の改正でこの仕組みが廃止され 平成 25 年 4 月 1 日からは 希望者全員を継続雇用制制度の対象とすることが必要になります 経過措置 ただし 以下の経過措置が認められています 平成 25 年 3 月 31 日までに継続雇用制度度の対象者の基準を労使協定で設けている場合 平成 28 年 3 月 31 日までは61 歳以上の人人に対して 平成 31 年 3 月 31 日までは62 歳以上の人人に対して 平成 34 年 3 月 31 日までは63 歳以上の人人に対して 平成 37 年 3 月 31 日までは64 歳以上の人人に対して 基準を適用することができます たとえば 平成 28 年 3 月 31 日までの間は 61 歳未未満の人については希望者全員を対象にしなければなりませんが 61 歳以上の人については基準に適合する人に限定することができます 厚生労働省 都道府県労働局 ハローワーク LL240928 高高事 01

2. 継続雇用制度の対象者を雇用用する企業の範囲の拡大 定年を迎えた高年齢者の継続雇用先を 自社だけでなく グループ内の他の会社 ( 子会社や関連会社など ) まで広げることができるようになります 子会社とは 議決権の過半数を有しているなど支配力を及ぼしている企業であり 関連会社とは 議決権を20% 以上有しているなど影響力を及ぼしている企業です この場合 継続雇用についての事業主間の契約が必要になります 3. 義務違反の企業に対する公表表規定の導入 高年齢者雇用確保措置を実施していない企業に対しては 労働局 ハローワークが指導を実施します 指導後も改善がみられない企業に対しては 高年齢者雇用確保措置義務に関する勧告を行い それでも法律違反が是正されない場合は企業名を公表することがあります 4. 高年齢者雇用確保措置の実実施 運用に関する指針の策定 今後 事業主が講ずべき高年齢者雇用確保保措置の実施および運用に関する指針を 労働政策審議会における議論などを経て策定定します この指針には 業務の遂行に堪えない人 を継続雇用制度でどのように取り扱うかなどを含みます 平成 24 年 1 月 6 日の労働政策審議会の建議では 就業規則における解雇事由または退職事由に該当する者について継続雇用の対象外とすることもできる とし この場合 客観的合理性 社会的相当性が求められる と示されています 高年齢者雇用確保措置とは 高年齢者雇用安定定法第 9 条定年を65 歳未満に定めている事業主は その雇用用する高年齢者の65 歳までの安定した雇用を確保するため 次の1~3のいずれかの措置 ( 高年年齢者雇用確保措置 ) を講じなければなりません 1 定年の引き上げ 2 継続雇用制度の導導入 3 定年制の廃止 改正法や高年齢者雇用確保措置について詳詳しくは 最寄りのハローワークへお問い合わせください http://www.mhlw.go.jp/kyujin/hwmap.html ( 独 ) 高齢 障害 求職者雇用支援機構の各各都道府県にある高齢 障害者雇用支援センターでは 高年齢者雇用アドバイザーの派派遣などにより 高年齢者雇用についての相談を行っています http://www.jeed.or.jp/jeed/location/loc01.html

高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律 の概要 少子高齢化が急速に進展し 若者 女性 高齢者 障害者など働くことができる人全ての就労促進を図り 社会を支える全員参加型社会の実現が求められている中 高齢者の就労促進の一環として 継続雇用制度の対象となる高年齢者につき事業主が定める基準に関する規定を削除し 高年齢者の雇用確保措置を充実させる等の所要の改正を行う 1. 継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止 継続雇用制度の対象となる高年齢者につき事業主が労使協定により定める基準により限定できる仕組みを廃止する 2. 継続雇用制度の対象者を雇用する企業の範囲の拡大 継続雇用制度の対象となる高年齢者が雇用される企業の範囲をグループ企業まで拡大する仕組みを設ける 3. 義務違反の企業に対する公表規定の導入 高年齢者雇用確保措置義務に関する勧告に従わない企業名を公表する規定を設ける 4. 高年齢者雇用確保措置の実施及び運用に関する指針の策定 事業主が講ずべき高年齢者雇用確保措置の実施及び運用に関する指針の根拠を設ける 5. その他 平成 24 年 8 月 29 日成立 厚生年金 ( 報酬比例部分 ) の受給開始年齢に到達した以降の者を対象に 基準を引き続き利用できる 12 年間の経過措置を設けるほか 所要の規定の整備を行う 施行期日 : 平成 25 年 4 月 1 日

厚生年金の支給開始年齢の引上げ 公的年金 ( 厚生年金 ) の支給開始年齢の引上げにより 現在の高年齢者雇用制度のままでは 平成 25 年度には 60 歳定年以降 継続雇用を希望したとしても 雇用が継続されず また年金も支給されないことにより無収入となる者が生じる可能性 年金制度改革により厚生年金の支給開始年齢が段階的に引上げ 2013 年 4 月報酬比例部分引上開始 2016 年 4 月 2019 年 4 月 2022 年 4 月 2025 年 4 月報酬比例部分引上完了 無年金 無収入となる者が生じる可能性 特別支給の老齢厚生年金 ( 報酬比例部分 ) 老齢厚生年金 ( 報酬比例年金 ) 60 歳 61 歳 62 歳 63 歳 64 歳 65 歳 特別支給の老齢厚生年金 ( 定額部分 ) 老齢基礎年金 2001 年 4 月定額部分引上開始 2004 年 4 月 2007 年 4 月 2010 年 4 月 年金支給と雇用との接続が課題 2013 年 4 月定額部分引上完了

継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止 現在の高年齢者雇用安定法に基づく高年齢者雇用制度において 定年を定める場合には 60 歳を下回ることができない ( 法第 8 条 ) 65 歳未満の定年を定めている事業主に対して 65 歳までの雇用を確保するため 次のいずれかの措置 ( 高年齢者雇用確保措置 ) を導入する義務 ( 法第 9 条 ) が 平成 16 年改正ですでに義務付けられている 1 定年の引上げ 2 継続雇用制度の導入 ( 労使協定により基準を定めた場合は 希望者全員を対象としない制度も可 ) 3 定年の定めの廃止 下線部分は 平成 25 年 4 月から廃止 ( 平成 24 年の法改正 ) いずれかの措置の実施がすでに義務化されている いずれかの措置を会社の制度として導入する義務であり 個々の労働者の雇用義務ではない 定年引上げの義務化ではない 高年齢者雇用確保措置導入割合 :95.7% 過去一年間の定年到達者 ( 約 43.5 万人 ) のうち 基準に該当せず離職した者の割合 :1.8%( 約 7,600 人 ) ( ともに 31 人以上規模企業を集計 2011( 平成 23 年 )6 月 1 日現在 )

継続雇用制度の対象者を雇用する企業の範囲の拡大 継続雇用制度の対象となる高年齢者が雇用される企業の範囲をグループ企業まで拡大する仕組みを設ける 親会社 子会社 A 子会社 B 今回新たに 法令整備 子会社 議決権 50% 超など ( ) 関連会社 議決権 20% 以上など ( ) 子会社 関連会社の範囲は 会社法等の定義を参考に厚生労働省令で定める

経過措置のイメージ 現行の高齢法第 9 条第 2 項に基づく継続雇用制度の対象者を限定する基準を設けている事業主は 老齢厚生年金 ( 報酬比例部分 ) の受給開始年齢に到達した以降の者を対象に その基準を引き続き利用できる 12 年間の経過措置を設ける 65 歳 65 歳 64 歳 64 歳 63 歳 63 歳 改正法施行改正法施行 例えば 平成 26 年度 (2014) に61 歳になる者このラインから高齢法の基準を利用可能 ( 昭和 28 年度 (1953) 生まれ ) は この年齢から年金受給 企業が基準を利用できるのもこの年齢から 年金を受給 年金を受給 経過措置期間終了経過措置期間終了 62 歳 62 歳 61 歳 61 歳 60 歳 60 歳 H23.4.1 H23.4.1 H24.4.1 H24.4.1 H25.4.1 H26.4.1 H27.4.1 H28.4.1 H29.4.1 H29.4.1 H30.4.1 H30.4.1 H31.4.1 H31.4.1 H32.4.1 H32.4.1 H33.4.1 H33.4.1 希望者全員を対象とする希望者全員を対象とする継続雇用制度継続雇用制度 H34.4.1 H34.4.1 H35.4.1 H35.4.1 H36.4.1 H36.4.1 H37.4.1 H37.4.1 H38.4.1 H38.4.1 老齢厚生年金 ( 老齢厚生年金報酬比例部分 ) ( 報酬比例部分受給開始年齢 ) 受給開始年齢 この年齢に達してから継続雇用制度の対象者基準を利用できる H24 年度に 58 歳 59 歳になる者は 61 歳から年金支給 H24 年度に 56 歳 57 歳になる者は 62 歳から年金支給 H24 年度に 54 歳 55 歳になる者は 63 歳から年金支給 H24 年度に 52 歳 53 歳になる者は 64 歳から年金支給