WEE 入力に関する注意事項 入力の前に 1) 木造住宅耐震診断プログラム ( 一般診断法 ) のインストール一般診断法による診断の実務 ( 診断表 診断プログラム Ver.2.1.0)- 木造住宅 - H.19.8.14 改 2) 旧バージョンの方は 必ず Ver.2.1.0 へのバージョンアップを必ず行ってください ( 財 ) 日本建築防災協会 HP よりダウンロード 一般診断法による診断の実務 巻末 管理用シリアル が必要になります 1. 診断者情報設定 1) 名前 : 診断員氏名 2) 講習会 : 公共団体にチェック 右側の空白内には 愛知県 3) 講習終了番号 : 診断員登録番号 22 尾 - 23 年度に更新された診断員は 忘れずに新しい登録番号に訂正してください 4) 所属 : 会社名 建築士事務所名 5) 連絡先 電話 : 住所 電話番号 2. 建物概要入力 1) 基本設定計算モード 現況診断 と 補強計算 ( デフォルトは 現況診断 ) 現況診断モード : 現況部材のみによる現況の耐震診断を行います 補強計算モード : 補強部材の追加や補強後の診断を行う場合に 現況部材 + 補強部材による補強計算を行います 診断方法 方法 1 : 在来軸組構法用 方法 2 : 伝統構法用の選択方法 1と方法 2では 現地調査項目 入力項目 計算法に違いがあります 改訂愛知県木造住宅耐震診断マニュアル ( 以下愛知県マニュアル )P.31 伝統構法選別チェックシートを基準に判断 モジュールの決定 デフォルトは 910 実線グリッド=モジュール 破線グリッド=サブモジュール= 1/2 モジュール モジュールは 200 ~ 2000 で変更可能 必要に合わせモジュールを 303( サブモジュールは 151.5)or 455( サブモジュールは 227.5) 等に変更 - 1 -
グリッドの交点でしか外周 壁 柱 垂れ壁等の入力ができません 診断する建物に合わせてモジュールを決めて入力してください 画面に表示されるグリッドの平面サイズは 50 50モジュールです 50モジュールまでは入力できますが 図面 (2. 壁配置図 ) として印刷できる平面の最大サイズは40 40モジュールまでとなっており それを越える部分は図面として出力されません 最大 40モジュールまでに入力するようにしてください 平面が はいりきらなかったからといって 平面の入力途中で 後からモジュールの変更をした場合 モジュールの変更に合わせて建物規模が変更されることになるので誤りとなります 2) 建物概要 4 建物仕様 屋根壁土壁なし土壁 石綿スレート 鉄板葺軽い建物重い建物 桟瓦葺重い建物重い建物 土葺瓦屋根非常に重い建物非常に重い建物 屋根の仕様を目安に分類するが 土壁の場合は 重い建物以上になる 5 地域係数 Z 愛知県は 1.0 6 軟弱地盤割増 原則 1.0 愛知県防災学習システム: 防災マップを見る http://www.quake-learning.pref.aichi.jp/ による予想震度と液状化危険度の組み合わせによっては 軟弱地盤割増が 1.5 となる場合 ( 予想震度 6 強 + 液状化危険度のランク : 極めて高い ) があります この場合 液状化危険度をワンランク下げて ( 液状化危険度のランク : 高い ) として 軟弱地盤割増は行わない ( 耐震改修概算工事費提示ソフト gaisan.xls の入力時 ) 10 床仕様 調査対象となる床構面には 最上階の屋根 野地板構面と各階床構面 ( 下階耐力要 素へ水平力を伝達しない 1 階床等は除く ) が該当する 愛知県マニュアル P.62 参照 - 2 -
1 階の床剛性は 2 階の床か 1 階の屋根 2 階の床剛性は 2 階の屋根 愛知県マニュアル = 改訂愛知県木造住宅耐震診断マニュアル ( 一般診断法による診断 ) 12 接合部 接合部 Ⅲ( 構面の両端が通し柱 ): 愛知県マニュアル P.47 の Q20 参照 接合部がⅢとなるのは 総 2 階建ての通し柱を両端にもつ ( 通常外周壁 ) 構面のみとなる 総 2 階建てにおいても 一般的にはそれ以外の構面も存在するため 接合部 Ⅲになることはなく 全て接合部 Ⅳになります 平屋建ての ほぞ差し の場合は Ⅳ: 愛知県マニュアル P.49 の Q8 参照 3. 劣化度入力 1) 部位 材料 部材等 が存在すれば存在点数チェック欄をチェック バルコニー: 建物と一体としているバルコニーを指します アルミ製等のバルコニーの場合は該当しません 存在なしとなります ユニットバス: 浴室に該当しません 存在なしとなります 2) 存在する 部位 材料 部材等 に 右記の 劣化事象 の症状等が認められる 場合は劣化点数チェック欄をチェックし 症状等が認められなければ劣化点数チェ ック欄のチェックなしとする 4. 平面図の入力 1) 外周の入力 ( 方法 1 方法 2) 閉鎖した1つの領域を描きます 入力画面上 40モジュール以内に納まればどこに描いても出力される図面 ( 壁配置図 ) は 左下を原点として出力されます 外周ラインの閉多角形の最後は Esc キーで切断し完了 2 階がオーバーハングする場合の外周入力に注意する 1 階の外周を入力後 2 階へすすむと X Y の通り符号が表示されますが 2 グリ ッド目くらいから外周を描き始めないと通り符号が左側欄外に隠れてしまいます ( 画面で隠れていても 出力図面には影響ありません ) - 3 -
2) 壁の配置 柱の配置 垂れ壁の配置 ( 方法 1 方法 2) 部材記号( 壁番号 柱番号 垂れ壁番号 ) は 入力順に自動的に振り分けられます 入力する順番は 特に指定しませんが 同種の壁仕様 左上から 右下へ X 方向から Y 方向へ 等の順番に入力すると 間違いづらく又チェックもし易いです 3) 壁の配置 : 筋かいの有無について ( 愛知県マニュアル P.7 参照 :2 について マニ ュアルの取扱いとは一部変更有り ) 1 既存図面がある場合 乾式工法 : 筋かいが全く確認できない場合 筋かい無し :1 カ所でも確認 既存図面通り 湿式工法 : 筋かいが確認できない場合 既存図面通り 2 図面がない場合 乾式工法 湿式工法とも : 筋かいが全く確認できない場合 筋かい無し :1カ所でも確認 確認できた筋かい及び通常設置される箇所については存在するものとして診断して良い 但し 平面図に目視確認位置を明記する ( 県の講習会 ) 4) 壁の配置 : 壁仕様入力 1 壁仕様 外面: 土塗り壁を含む面材等の壁仕様を選択 芯: 筋かいの仕様を選択 ( 筋かいなければ 0 無しを選択 或いは空白のまま ) 芯は筋かいについてのみ入力可 土塗り壁は仕上げ塗り厚を除く総厚を 4 段階で選択 外面に選択すべき壁仕様が 3 種類以上存在する場合 ( 筋かいを除くと外面 2 箇所に 1 種ずつ 合計 2 種の壁仕様しか入力できない ) 例 ) 外壁 : モルタル塗り壁 (1.6) 土塗り壁 t60(2.2) 内壁: 石膏ボード張 (1.2) 等 壁強さ倍率の上位 2 種を選択 =モルタル塗り壁 (1.6) 土塗り壁 t60(2.2) 或いは 別添壁仕様を平面図等に記載し その他の仕様の壁として数値入力 2 間違いやすい壁仕様 ( ) 内は壁強さ倍率 (kn/m) 内は胴縁使用の場合 モルタル塗り壁(1.6): 木ずりを下地としたモルタル塗り壁で 木ずり部分を含んだ数値以上一般診断法による診断の実務 ( 以下緑のテキスト )P.170-4 -
構造用合板(5.2) 3.0 : 厚さ 7.5mm 以上 釘打ち仕様 N50 @150mm 以下四周打ち フレキシブルボード(3.5) 2.8 : 厚さ 6mm 以上 釘打ち仕様 GNF40 又は GNC40 @150mm 以下四周打ち 石綿ケイ酸カルシウム板(2.9) 2.5 : 厚さ 8mm 以上 釘打ち仕様 GNF40 又は GNC40 @150mm 以下四周打ち 石膏ボード張り:(1.2) 1.2 : 厚さ 12mm 以上 釘打ち仕様 GNF40 又は GNC40 @150mm 以下四周打ち 化粧合板( 大壁 )(1.4) 1.4 : 厚さ 5.5mm 以上 釘打ち仕様 N38 @200mm 以下川の字打ち以上木造住宅の耐震診断と補強方法 ( 以下水色のテキスト )P.55,56 雨戸戸袋の付く壁や 1 階下屋のかかる 2 階外壁には 外装材による壁強さは見込め ません 5) 壁の配置 : 壁長 他の仕様の壁と連続した 筋かい付の壁の場合 90 cm未満 面材の場合 60 cm未満の壁は入力不可となります 愛知県マニュアル P.21 P.49 の Q7 参照 同じ仕様の連続した壁であれば 面材の場合は 一連の連続した壁として入力して差し支えありません 同じ壁仕様の壁は 柱間ごとに区切って入力しても 一連の連続した壁として入力しても計算結果は同じになりますが 両端とも上階のない柱が含まれる壁は上階のある壁と一連の連続した壁として入力してはいけません 接合部耐力低減 :fに誤差が出ます 正正 2 階 上階の 上階の ない壁 ない壁 壁仕様は全て同じとする 上階の上階の上階の上階の 1 階ない壁ある壁ある壁ある壁 正正正誤 - 5 -
6) 柱の配置 垂れ壁の配置 : 垂れ壁付独立柱 ( 方法 2) 150 未満の柱については 一般診断法による診断の実務 の診断例では入力していますが 入力しないでください 入力すると柱番号が付き 部材リストに計上されますが 一般診断法では 独立柱としての計算には反映されません また 壁配置図を出力したとき 150 未満の柱も柱番号付きで印刷され 符号が重なったりして見づらくなります 垂れ壁を入力するときは 垂れ壁の両端に柱か壁が配置されていないとエラーになります 垂れ壁の片側の柱が150 未満の場合 このときは150 未満の柱だからといって入力しないとエラーとなります 150 未満の柱として入力してください 片側の150 以上の柱だけが 垂れ壁付き独立柱 として計算に反映されます 当然 両側の柱が 150 未満ならばたれ壁を入力する必要ありません 垂れ壁が柱を挟んで連続する場合は 垂れ壁を入力をするときに 柱を挟み連続した一続きの垂れ壁 ( 線分 ) として入力してしまうと 挟まれた独立柱の強さCが 0.0になり誤った計算となります 垂れ壁の入力については 柱間ごとに区切って入力する必要があります 柱の断面寸法が扁平で 片側が 150 以上 もう片側が 150 未満の場合 断面積 が 150 150 以上あれば垂れ壁付き独立柱として入力可としてください 耐力壁につながる独立柱は (150 以上でも ) 耐力壁優先となり 独立柱の強さ C は自動的に 0.0 となります ( 垂れ壁のつかない独立柱の場合 ) 垂れ壁付き独立柱に耐力壁が連続する場合は この独立柱に垂れ壁の影響が反映さ れます ( 垂れ壁のつく独立柱の場合 ) 7) 壁の配置 : 横架材の有無 横架材のない( ないと思われる ) 壁は耐力壁として入力してはいけません 床柱の付く壁 押入内部間仕切り壁等は 横架材のない場合がほとんどです 現地調査をできるだけ丁寧に行って判断してください - 6 -
5. 診断表 1) 診断 すべての入力が終わったら 診断 (A) を選択一般診断法による診断の実務 P.83 2) 総合評価 ( 計算結果 ) の記入 ( 診断表最終ページ ) 総合評価の 記入 欄の該当箇所をチェック 及び 各 注意事項 欄に愛知県マニュアル P.18 P.19 を参考にして所見等を記入 その他の注意事項 欄は 耐震改修概算工事費提示ソフト ( 後述 :Excel ソフト ) に同様の記入欄があるため 空白で結構です 3) 印刷 入力画面はカラーですが 印刷は単色です ページの部分印刷はできません 規模 部材数によって総ページ数は変わります 6. その他 1) 現地調査 現地調査には 愛知県マニュアル P.10 P.11 のコピーを持参すると便利です 2) 平面図 報告書に添付する平面図については 下記の記載をお願いします 図名 縮尺 寸法 室名 方位 XY 方向申込者氏名壁強さ倍率の算定が確認できる壁仕様 ( 不明の場合は不明 ) の記入 1/4 領域ライン現場で確認できた筋かいについては その目視位置通し柱の位置については 確認できた場合のみ記載 3) 質問 回答集について 愛知県マニュアル P.40 ~: 木造住宅の耐震診断と補強方法 の質問 回答集 ( 抜粋 )( 財 ) 日本建築防災協会 ( 財 ) 日本建築防災協会ホームページ :http://www.kenchiku-bosai.or.jp/ 木造住宅の耐震診断と補強方法 の質問 回答集( 全文 ) 平成 20 年 9 月 一般診断法による診断の実務( 診断表 診断プログラム ver.2.1.0) の質問 回答集平成 22 年 6 月 29 日 - 7 -