年度の検査や調査の結果でも見られたとおり, 依然として他の技 能よりも苦手としている生徒が多いと思われる 3 年 A 組は, 男女ともに, ペアでの活動やグループ活動におい て, お互いを気遣いつつ, 級友と積極的に参加する生徒が多い学 級である 全体としては比較的高い学力をもつ集団であるが, 生

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英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

4 学習の活動 単元 ( 配当時間 ) Lesson 1 ( 15 時間 ) 題材内容単元の目標主な学習内容単元の評価規準評価方法 Get Your Goal with English より多くの相手とコミュニケーションをとる 自己紹介活動を行う コミュニケーションを積極的にとろうとしている スピー

英語科学習指導案

英語科学習指導案(2年授業参観)

新潟市立亀田西中学校

英語科授業案 日時 平成 28 年 3 月 7 日 ( 月 )2 校時 生徒 2 年 B 組男子 16 名, 女子 16 名 計 32 名 授業場 2 年 B 組教室 授業者 造田あかね 1 単元名 Sunshine English Course 2 Program11 Yui To Share I

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5 主体的 対話的で深い学びの視点 (1) 主体的な学びとしての視点主体的な学びとして 本単元ではプレゼンテーションを作成する段階で 聞き手の関心を最大限ひきつけることができるようなテーマの設定を生徒たち自身に行わせたい このことにより 教師から与えられたテーマではなく 自分たち自身もより興味 関心

平成 29 年度年間授業計画 & シラバス 東京都立足立高等学校定時制課程 対象学年 教科 科目名 担当者名 1 学年 ( 普通科 商業科 ) 外国語科コミュニケーション 佐々木友子 風見岳快 英語 Ⅰ 使用教科書 出版社 : 三省堂 教科書名 :Vista English Communicatio

中3_英語(東葛) 

グリーン家の人々

第 2 学年 1 組英語科学習指導案 日時平成 30 年 11 月 2 日 ( 金 ) 5 校時 (14:00~14:50) 場所第 2 学習室指導者教諭天津貴志 1. 育成する能力 学習指導要領内容 (4) イ 身近な話題について 事実や自分の考え 気持ちなどを整理し 簡単な語句や文を用いてまとま

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4 学習の活動 単元 Lesson 1 (2 時間 ) 主語の決定 / 見えない主語の発見 / 主語の it 外国語表現の能力 適切な主語を選択し英文を書くことができる 外国語理解の能力 日本の年中行事に関する内容の英文を読んで理解できる 言語や文化についての知識 理解 適切な主語を選択 練習問題の

自己紹介をしよう

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第○学年 ○○科指導計画

第○学年 ○○科指導計画

いろいろな衣装を知ろう

6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

英語科学習指導案

福翔高等学校「ライティング」学習指導案

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教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

時制などの文構造について復習する 修学旅行の思い出 (9) 修学旅行で外国人にインタビューする 修学旅行の思い出についてスピーチをする 6 The 5 Rs to Save the Earth(8) 特定の動作に対する自分の感じ方 を 伝える 物事のやり方を知っているかを伝 え る 他者に行動を依頼

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

東京都立葛西南高等学校平成 28 年度コミュニケーション英語 Ⅰ(R) 年間授業計画 教科 :( 英語 ) 科目 :( コミュニケーション英語 Ⅰ(R) ) 単位数 :(2) 単位対象 :( 第 1 学年 1 組 ~7 組 ) 教科担当者 :(1 組 : 船津印 )(2 組 : 佐々木印 )(3 組

京都立石神井高等学校平成 31 年度教科 ( 外国語 ( 英語 ) ) 科目 ( 英語表現 Ⅱ ) 年間授業計 ( 標準 α) 教 科 : 外国語 ( 英語 ) 科目 : 英語表現 Ⅱ 単位数 : 2 単位 対象学年組 : 第 2 学年 A 組 ~G 組 教科担当者 :(A 組 : 岡本 松井 )(

補充資料 2-1 単元 Let's Read 1 の指導展開案 (1) 単元 Let's Read 1 A Magic Box 1 の指導展開案(1/5 時間 ) (1) 目標 物語を読んで 場面展開を読み取ることができる 昨日の日記 というトピックに基づき 自分について英語で書いて表現できる (2

英語科学習指導案 1 平成 16 年 10 月 26 日 ( 火 ) 第 6 校時 2 年 2 組 D( 男子 6 名 女子 7 名計 13 名 ) 指導者黛ゆかり Andy Fosset 第 1 時間目 (1) 本時のねらい ~ すること と目的語として使われる動名詞の表現に慣れる 英字新聞を話題

本学級の生徒に, 英語科に関する興味 関心を問うアンケートを実施したところ, 以下のようになった (28 年 9 月実施 ) はいややあまりいいえ英語の授業が好きだ 65% 29% 0% 6% ペア活動に積極的に取り組んでいる 68% 32% 0% 0% グループ活動に積極的に取り組んでいる 70%

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3 人権教育の視点英語科の授業を通して 文化や習慣には多様性があることを理解させる そしてその中から 表現の仕方の違いや考え方の違いに気づかせ 互いに違いを認め合い尊重しながら共に生きようとする態度 他者 文化に興味 関心をもち 良い人間関係を築きながら生活する力を持った生徒を育成したい そこでこの


保健体育科学習指導案

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

第3学年英語科学習指導案

研修報告書

第 3 学年英語科学習指導案 日時 :2010 年 7 月 18 日 ( 日 ) 模擬授業 3 学年 : 第 3 学年場所 :323 教室授業者 : 高木麻衣 1. 単元名 :Sunshine English Course 3 Program7 Yuki in London 2. 単元について (1

会話の中では感覚的にそれほど 違い を意識して使っているものではないと考え 今回は 同じ can を用いての表現として一連の学習として扱うことにした また 語 学習得において 自分の表現したいこと がはじめにあり それを何とか表現しよ うとする過程を通して初めて自分の言葉として言語を獲得できるという

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6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

2010 年 7 月 18 日 ( 土 ) 英語科指導法 Ⅲ 模擬授業 2 学習指導案 第 2 学年英語科学習指導案 日時 :2010 年 7 月 18 日 ( 土 ) 第 4 時限目学年 : 第 2 学年場所 : 共通教育棟 3 号館 3F 332 教室授業者 : B082G031X 菊田真由 1

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

第 2 学年英語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 2 年 3 組教室 学級 2 年 3 組 ( 男子 17 名女子 18 名計 35 名 ) 授業者小田島篤史 1 単元名 PROGRAM 7 If You Wish to See

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

1 高等学校学習指導要領との整合性 高等学校学習指導要領との整合性 ( 試験名 : 実用英語技能検定 ( 英検 )2 級 ) ⅰ) 試験の目的 出題方針について < 目的 > 英検 2 級は 4 技能における英語運用能力 (CEFR の B1 レベル ) を測定するテストである テスト課題においては

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た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

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主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

第 2 学年 1 組国語科学習指導案 指導者平方舜 1. 単元名二千五百年前からのメッセージ - 孔子の言葉 - 2. 単元について (1) 単元観本題材に用いられる 論語 は古代中国の思想家 孔子とその弟子たちの言行を記録したものである 簡潔な文章で書かれていて 抽象的なメッセージが多く それゆえ

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

高等学校英語科学習指導案 平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 )2 校時沖縄県立 高等学校 1 年 7 組 35 名 ( 男子 15 名女子 20 名 ) 授業者 : T S 指導教諭 : 1. 単元名 When I Was Sixteen ( 三省堂 CROWN English Serie

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

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15 英語(菊池)

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平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

Microsoft Word - 社会科

学校番号 2004 平成 29 年度外国語科 教科科目単位数指導学年教材名 副教材名 外国語英語表現基礎 2 第 1 学年 美誠社 ドリルで英文法 啓林館 Vision Quest 総合英語 基本例文集プリント補助教材等 1 担当者からのメッセージ ( 学習方法等 ) 積極的に英語でコミュニケーショ

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

第3学年3組英語科学習指導案

ていきたい 題材は, 平和市で起こった小さい女の子の事故をきっかけに, 現在ある公園を駐輪場に作り替えるかどうかという議論に発展していく内容となっている 近年は公共のマナーの話題をよく耳にすることもあり, 生徒にとって, 身近なテーマと言える 賛否の論点を整理し, 自分の意見をまとめる活動を通し,

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平成29年度 中学校英語科教育 B校の実践

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小学校国語について

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第1学年4組 英語科学習指導案

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり でき

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第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

5 年 No.64 英語劇をしよう (2/8) まとまった話を聞いて内容を理解することができる 主な言語料 して天気や日時などの確認をす 教 1 本時のめあてを知 Peach Boy を詳しく聞いてみよう物語を聞く (3 回目 ) 登場人物全体について聞かせ 聞き取れた単語をカタカナでもいいので書き

平成 30 年度シラバス 3 学年前期 (1 単位 ) コミュニケーション英語 Ⅰ 教科書 ENGLISH NOW Ⅰ 開隆堂 授業時数 01 単元名 Lesson 6 Sempai and Ko hai 本時 Lesson 6 (1) 学習内容備考 常日頃から使っている 先輩 後輩 ということばを

平成24年度 英語科 3年 年間指導計画・評価計画

また 情報の作り手としての活動も学習に組み込まれている 放送局は情報の作り手として 考えたことや伝えたいことなどから話題を集め 収集した知識や情報を関連付け 目的や意図に応じて 事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫している これは 学習指導要領に示されている 話すこと 聞くこと の話すこと内容と同

い文章を読んで内容をつかむ読解力や正しく単語を書いたり文構造を意識しながら正しく英文を 書いたりする力が弱い (3) 指導観ステップコースの指導にあたっては, 基本的な新出文構造の並べかえ活動を行い, 視覚的に理解させていく またペアワークで, 形容詞の比較級 最上級の形を繰り返し読ませて定着を図る

H28.9【比嘉美佐代】英語科学習指導案

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第2学年3組 英語科学習指導案

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

平成24年度 英語科 3年 年間指導計画・評価計画

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

多いので, 簡潔に説明した後, 多めに練習をさせて定着を図る また, 複数回に渡って復習を入れることで, 確実に身に付けさせる 本文の学習においては, 一般動詞の三人称単数現在形の疑問文を話す練習にもなるので, 教科書本文を何度も音読させ, ペアで暗唱させることにより自然に一般動詞の三人称単数現在形

Transcription:

英語科授業案 日時平成 22 年 10 月 22 日 ( 金 ) 13:40~14:30 公開授業 Ⅱ 生徒 3 年 A 組男子 23 名女子 16 名授業場 3 年 A 組授業者若林幹浩 1 単元名 ONE WORLD English Course 3 Unit2 Lesson5 Today s News 2 単元の目標 間接疑問文や現在分詞及び過去分詞を用いた後置修飾 接触節の形 意味 用法を理解し表現すること ができる また, 教科書本文をもとにして, 会話活動を継続しようとすることができる 3 単元について (1) 単元観本単元では, 本文中で英語のニュース放送やコマーシャルの内容を題材として扱う ニュース番組は, 毎日の生活の中でテレビ放送されており, 生徒達にとって目にすることが比較的多い身近なものである 本単元で扱われる英語で放送されるニュース番組についても, 映画のワンシーンで登場するものを見たりなど, 目にする機会が増えつつある ニュースの情報を外国語である英語を通して理解することは, より日常生活の中で使われる英語を学ぶ機会であり, 生徒にとって関心の高いと考える また, その内容についてはアメリカにおける自然災害, 韓国のキムチ用冷蔵庫やキムチ作りの祭りに関する海外レポート, 旅行会社のコマーシャルなど, 他国の文化的側面をうかがうことのできるものである 文法事項としては, 間接疑問文, 現在分詞, 過去分詞及び接触節を用いた後置修飾を扱う 間接疑問文は, これまでに学習した疑問文とは構造が異なり, 疑問詞に続く節の部分が疑問詞を伴うにもかかわらず, 肯定文の語順となる さらに,1 年生時に現在進行形,2 年生時の動名詞, また,3 年生の Lesson 1における受動態,Lesson2,3 の現在完了を学習した際にそれぞれ既習の事項である現在分詞 ( 動詞の原型 +~ing 形 ) と, 過去分詞を用いた後置修飾について学習する これまで学習した表現における現在分詞 過去分詞の働きと, 本単元で学習する後置修飾における働きの違いを峻別し, 後置修飾の構造を含む英文において, 現在分詞と過去分詞がどの位置でどのような働きを持つのか理解することが大切である 接触節にいついては, また,Lesson6 で学習する関係代名詞の文型を理解するうえで, この単元で特にしっかりとした理解が望まれる事項である (2) 生徒観本年度 5 月に実施されたNRT( 標準学力検査 ) の結果, 授業学級である3 年 A 組は, 英語の学力偏差値について全国基準 (50.0) と比較し, 学級全体が60.2( 標準偏差 7.6), 男子 59.3( 標準偏差 7.1), 女子 61.4( 標準偏差 8.0) であり, 学力は比較的高い集団であると考えられる また, 技能領域別の正答率は, 高いものから順に, 読むこと (83.7%), 聞くこと (83.1%), 話すこと (80.5%), 書くこと (76.7%) となった 書くこと の領域については,2 年時の同検査でも見られた傾向であるが, 正答率を見ると他の3 技能と比較して, 低いものとなった 昨

年度の検査や調査の結果でも見られたとおり, 依然として他の技 能よりも苦手としている生徒が多いと思われる 3 年 A 組は, 男女ともに, ペアでの活動やグループ活動におい て, お互いを気遣いつつ, 級友と積極的に参加する生徒が多い学 級である 全体としては比較的高い学力をもつ集団であるが, 生 徒の習熟度には差が見られ, 学習に参加する意欲は持ちながら, 他の生徒と同じペースで学習活動を進めることに困難が伴う生徒 も数名見られる しかしながら, 課題に取り組む際, お互いにアイディアを出し合ったり, 教え合った りしながら学習活動に取り組む姿もよくみられる 図 1 3 年 A 組 NRT における各領域の正答率 (%) 現在の自分について答えて下さい 次の質問について, あてはまる数字を で囲んで下さい 4( よくあてはまる ) 3( どちらかといえばあてはまる ) 2( どちらかといえばあてはまらない ) 1( まったくあてはまらない ) 学習行動質問事項平均値 情報収集 挑戦 独立達成 深い思考 自発学習 認知 感情 行動の傾向アンケート結果 ( 実施数 :39 人 4 段階評価本単元指導前に実施 ) (R) は逆転項目 上の表は, 総論に述べられている認知 感情 行動の傾向調査を, 本単元指導前に授業学級の 3 年 A 組 で実施した結果を示している この結果より, 改善したいものとして特に注目したいのが質問事項 5,6, 9 である 5 については, 課題の難易度が上昇することで取り組む意欲の減退が見られがちな部分が現わ れており, 課題の設定の仕方を工夫することによって円滑に学習活動がなされるようにすることで改善し たい 7 については, 書く活動 に関するものである 書く 活動は, 学習意欲向上へつながる手立て と考えているが, それを通して 書く活動 自体にも親しみながら抵抗感を緩和し, 書く力の前提となる, 書くための意欲面を改善したい 9 については, 本校英語科の目指す生徒像具現化そのものに関する項目 である 1 2 を選択している生徒が 9 人と少ないわけではない より多くの生徒が既習事項や新しい表 現を身に付けながら積極的にコミュニケーションをとろうとする意欲を高めていくことができるよう, 既 習事項の有用性と, 英語を用いてコミュニケーションができたという自己有用感を生徒達の中に育ててい きたい 回答数 ( 人 ) 4 3 2 1 1 英語で話すことについて, さらにいろいろなことを勉強したいと思う 3.30 14 21 1 1 2 英語でわからないことがあれば, 教科書の単語リストや辞書などを使って調べるか, 質問する 3.51 24 9 3 1 3 これまで知らなかった英語の表現を身につけることに興味はない (R) 1.73 2 3 15 17 4 多少難しい英語の課題でも取り組んでみようと思う 3.11 13 16 7 1 5 少しでも英語の課題が難しいと感じると, すぐやる気がなくなってしまう (R) 2.03 3 9 11 14 6 英語は, 先生が教えてくれることさえ勉強すればよいと思う (R) 2.14 3 8 17 9 7 少しまとまった分量の英語の文を書くことには消極的になる (R) 2.27 7 7 12 11 8 英語の課題が多少難しくても, 自分の力でできるところまでやっている 3.49 22 12 2 1 9 様々な表現を使いながら, 英語を使って話すことにどんどん取り組みたい 3.11 14 14 8 1 10 英語で話すとき, 相手にわかりやすく伝えられるよう表現に工夫している 3.14 13 17 6 1 11 英語で書くとき, 正しい文の構造や語順にしよう, という意識はうすい (R) 1.84 4 1 17 15 12 英語の会話で相手の話を聞くとき, わからないことがあれば, 類推しながら聞いている 3.14 13 17 6 1 13 特に言われなくても, わかっていない英語の表現や単語 熟語などを自分で学習しようと意識している 3.00 9 20 7 1 14 英語では, 先生に指示されたことだけ学習すればよいと思っている (R) 1.95 2 7 15 13 15 まだ知らない英語の表現を自分からどんどん身につけたいと思っている 3.24 17 14 4 2 (3) 指導観分詞や接触節の後置修飾については, 英文中の名詞を分詞や節が後ろから修飾する文型である これらを含む表現を用いることで, 英文中の名詞をより詳しく, より豊かな情報とともに相手に伝えることができることが可能となると考える 後置修飾の例として現在まで学習した事項の中では,2 年時で学習した不定詞の形容詞的用法があるが, 通常の日本語の文では見られない構造でもあり, 生徒にとっては理解, 定着しづらい学習事項であるといえる

そこで本時の学習活動では, 後置修飾について理解をさらに深め, それをもとに即興の会話を行い, 単元を学習したことで, 生徒がさらに豊かな情報を含んだ英語による発信が可能になることを体験したり, 既習事項の有用性を感じる機会とし, 英語でコミュニケーションをとろうとする意欲, そして未知の表現や語彙をさらに学ぼうとする意欲につなげていきたい また, 教科書本文を元に, その内容を発展的に扱うことで既習事項の有用性を感じさせる機会としたい 4 単元の評価基準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 ア課題に沿った書く活動を元にして, 各基本文を用いなが ら会話を続けようとする 表現の能力 ペアやグループで本文を正しく音読することができる イ既習の表現を用いて作文し, そこから話題を膨らませて 会話を継続することができる 理解の能力 間接疑問文や分詞, 接触節の働きや, それらを含むまと まりのある文を読んだり聞い たりして内容を把握すること ができる 言語や文化に対する知識 理解 ア間接疑問文, 分詞の後置修飾, 接触節の文型を理解する ことができる 5 研究とのかかわり自己効力感を高める手立て (1) 書く活動 に視点を置き,4 技能の統合を意識した課題設定を取り入れる A 本校英語科では, 英語学習における 書く活動 を, まとまった量の文章を書くことのみならず, コミュニケーション活動をスムーズに行うための 媒体 として考える によって, 既習事項を確認 定着させ, 学習課題を明確にするとともに, 相手に伝えたいことや相手に聞きたいことを整理確認し, 自信を持ってスムーズに意思や情報を伝えたり聞いたりすることが可能となると考える さらに, 書く活動 を行うことで, 自分の改善すべき点に気付き, 他技能を補強 強化し得る側面も重要な視点である (2) 既習事項を活用できる課題とその段階設定を取り入れる B 適度な難易度を持った課題の段階を設定することが, 学習活動における既習事項活用の有用性を実感することにつながると考える それらの結果として, 英語を使ってコミュニケーションが取れた という生徒の自己効力感, さらにコミュニケーションの幅を広げる未知の学習事項へ取り組む意欲を育て, より主体的な英語学習へとつなげていけると考えている 6 単元計画 時間 学習事項 主な学習活動手立て 1 間接疑問文の導入 1 2 pp60~61 1 本文新出語彙 本文内容確認 音読練習 B 間接疑問文 アメリカの天災に関するニュースの内容を理解する 3 4 分詞の後置修飾導入 活動 A 21 2 本文新出語彙 本文内容確認 音読練習 B pp62~63 韓国のキムチ冷蔵庫やキムジャンについての海外レポートの内容を理分詞の後置修飾 1 解する 5 22 本文に出てくる基本文を使い, 本文で扱われていた韓国の文化に対し, 本時 分詞の後置修飾 2 日本の文化について対話する A 6 7 接触節の導入 活動 A 3 3 本文新出語彙 本文内容確認 音読練習 B pp64~65 旅行会社による月へのパッケージ旅行のコマーシャルの内容を理解す接触節る 8 Lesson5 Task 単元における基本文型 ( 間接疑問文 現在分詞と過去分詞の後置修飾pp66~67 接触節 ) や語彙の確認問題 B 評価 関 表 理 知 ア ア イ イ イ

7 本時案 (1) 本時の目標日本やアメリカの文化に関する英文を通して, 分詞の後置修飾に慣れ, それを元に日本文化について作文し, 即興の対話活動を積極的に行うことができる (2) 本時の展開 ( 本時 5/8) ( 発問, 補助発問, 指示, 説明 ) 学習活動主な働きかけ 手立て 評価方法 備考 1 前時に学習した Lesson5 2 本文の音読練習をすることができる 前の時間に練習した Lesson5 2 本文の読みを復習しましょう 観察 教師の後に本文を音読する 全体 2 2 の本文について, 内容理解の質問に答えることができる 本文の韓国に関する内容について質問します よく質問を聞き, 英語で答えよう 発表 個 教師の質問例 予想される生徒の答え What is very popular among Koreans these days? What is kimjang? Who are taking part in kimjang? It s a kimuchi refrigerator. It s a traditional kimuchi-making festival held in the fall. The women wearing chima jeogori. 3 日本の文化に関わる題材で本文の分詞を含む文を元にしながら題材を表す文を表現することができる 日本の文化に関する事柄が描かれたカードを見ながら, 分詞を含む文を使ってその事柄を言ってみよう 観察 隣の人とペアで じゃんけんで順番を決め 勝った方からカードを引く そのカードに描かれている日本の文化に関する事柄を 分詞 ( 現在分詞 過去分詞 ) を用いた文で言い表す練習を行う 交互に行う 予想される生徒の答え Hinamastur is the festival held in March. The dolls wearing kimono are hinaningyo. など ペア カード配布 カードの例 ( ひな祭り ) 本文の表現を使って 日本の文化 について 10 分間の英作文をしよう さらに それをもとにして クラスメイトと即興の 2 分間会話に挑戦しよう! 4 日本の文化に関する事柄について作文し, ペアによる即興の会話することができる まず見本として, 先生のアメリカ文化に関する事柄の説明を聞いてみよう 分詞を用いた文を含む 教師のアメリカ文化に関する事柄の説明の後 その文で誤った分詞を含む文を提示し 教師の発話した文と違う部分を確認する また 自分の意見を交えているなど 説明の方法についても確認する 提示されている文で, 先生の説明の文と違うところはどこですか また, どのように言っていましたか? 日本の文化に関わるテーマで 10 分間の作文に挑戦しよう 手立て A 観察 ワークシート 教師は共通のテーマとなる日本の文化に関する事柄を提示 生徒は分詞 ( 現在分詞 過去分詞 ) を用いて 会話の参考にする英文を書く また 相手に聞きたいこと等もまとめる 生徒はワークシートをもとに会話する ワークシートは どうしても話に行き詰まった時以外は可能な限り見ないように指示する 作文を参考にしながら, 日本の文化に関わるテーマで即興の会話を2 分間ペアでしてみよう 観察 相手を変えて, 再び即興の会話をしてみよう 観察 ワークシート配布 机間支援 期待する行動傾向質問事項 5 7 の改善本文をもとに課題に沿った英文を積極的に書こうとする 期待する行動傾向質問事項 9 の改善作文をもとに 既習事項を用いながら会話を継続しようとする 先生が指名するペアで, 即興の会話を発表しよう 発表 ペアを指名する 5 教師と即興の会話を行うことができる 先生と会話をしてみよう 発表 生徒を指名し対話する